JP2002185905A - 画像再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一画面づつテープを送って出画するコマ送り
動作を行う場合、静止画が連続して記録されていたと
き、同じ画像が何度も出画されるという課題があった。 【解決手段】 映像信号再生回路１と、付加データ再生
回路４と、キー入力手段７と、ドライブ回路５と、制御
回路６とを備え、キー入力手段７がコマ送り再生指示を
受け付けた場合、制御回路６は、次に表示すべき画像が
動画であるときその動画がコマ表示されるように制御
し、次に表示すべき画像が静止画であってその静止画が
連続する静止画の最初の静止画であるとき、その最初の
静止画がコマ表示されるように制御し、次に表示すべき
画像が静止画であってその静止画の直前の画像が動画で
あるとき、前記次に表示すべき画像がコマ表示されるよ
うに制御し、次に表示すべき画像が静止画であって上記
以外のときは、前記次に表示すべき画像が表示されない
ように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テープに記録され
た画像をコマ送り再生することができる画像再生装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の、画像を記録し再生する例えばビ
デオカメラ等の画像記録再生装置において、テープ上に
記録された画像データの再生一時停止からのコマ送り動
作では、記録された画像データの種類に関らず、使用者
からコマ送り再生指示をボタン等で受け付けた場合、そ
の都度一画面づつテープを送りテープ上に記録された画
像データを再生するとともに、一画面の画像データ分テ
ープを移動させたらその位置でテープを停止させてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の画像
記録再生装置で画像をテープに記録する場合、記録しよ
うとする画像が静止画であるとき、その静止画を数秒間
連続して記録することがあった。つまり、テープには同
じ静止画が多数コマ連続して記録されることがあった。

【０００４】ところが、上記の画像記録再生装置で再生
一時停止状態からのコマ送り動作を行う場合、上述した
ように使用者からのコマ送り再生指示をボタン等で受け
付けると、その都度一画面づつテープを送り一画面づつ
再生し、一画面の画像データ分テープを移動させたらそ
の位置でテープを停止させていたので、同じ静止画が多
数コマ連続して記録されている部分をコマ送り動作する
場合、多数回コマ送り動作を行っても同じ画像が多数回
再生されることになる。従って、使用者は画像の変化点
まで何度もコマ送り動作を行わなければならなかった。

【０００５】本発明は、上記従来の課題を考慮し、テー
プに多数コマ連続して記録された同じ静止画部分のコマ
送り指示を受け付けた場合、使用者に何度もコマ送り指
示をさせることなく、画像の変化点までテープを移動さ
せる画像再生装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第１の本発明（請求項１に対応）は、複数の画像
と、それら複数の画像それぞれが静止画であるのか動画
であるのかを少なくとも示す付加データとが記録された
テープ上の、前記記録された画像を再生する画像再生手
段と、前記テープに記録されている前記付加データを再
生する付加データ再生手段と、その付加データ再生手段
によって再生された前記付加データの内容を検出する検
出手段と、前記テープに記録された前記画像のコマ送り
再生指示を受け付けるコマ送り指示受付手段と、そのコ
マ送り指示受付手段が前記コマ送り再生指示を受け付け
た場合、前記テープを移動させるテープ移動手段と、前
記画像再生手段、前記付加データ再生手段、および前記
テープ移動手段それぞれを制御する制御手段とを備え、
前記コマ送り指示受付手段が前記コマ送り再生指示を受
け付けた場合、前記制御手段は、（１）次に表示すべき
画像が動画であるとき、前記次に表示すべき画像がコマ
表示されるように制御し、（２−ａ）次に表示すべき画
像が静止画であって、その静止画が連続する静止画の最
初の静止画であるときは、前記次に表示すべき画像がコ
マ表示されるように制御し、（２−ｂ）次に表示すべき
画像が静止画であって、その静止画の直前の画像が動画
であるときは、前記次に表示すべき画像がコマ表示され
るように制御し、（２−ｃ）次に表示すべき画像が静止
画であって、その静止画が連続する静止画の最初の静止
画でないときは、前記次に表示すべき画像が表示されな
いように若しくは一定時間でコマ送り指示が無くても自
動的に消されるように制御することを特徴とする画像再
生装置である。

【０００７】第２の本発明（請求項２に対応）は、前記
付加データには、連続する前記静止画のうち最初の前記
静止画を示す開始データが少なくとも含まれており、前
記制御手段は、前記開始データを利用して、前記連続す
る前記静止画のうちの前記最初の静止画がコマ表示され
るように制御することを特徴とする第１の本発明に記載
の画像再生装置である。

【０００８】第３の本発明（請求項３に対応）は、第１
または第２の本発明の全部または一部の手段の全部また
は一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプ
ログラムおよび／またはデータを担持した媒体であっ
て、コンピュータにより処理可能なことを特徴とする媒
体である。

【０００９】第４の本発明（請求項４に対応）は、第１
または第２の本発明の全部または一部の手段の全部また
は一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプ
ログラムおよび／またはデータであることを特徴とする
情報集合体である。

【００１０】例えば、本発明の画像再生装置の一例とし
ての磁気記録再生装置は、画像データと共に記録された
静止画を示す付加データ、または静止画を示すデータと
その静止画の記録開始を示す開始データとで構成される
付加データを用いて、再生一時停止状態からのコマ送り
時の出画画像を制御するものである。したがって、画像
データが静止画像であった場合でも、同じ画像を出画す
ることなくコマ送り動作を行う事ができ、使用者にとっ
て使い勝手の良い磁気記録再生装置となる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図１、図２を用いて説明する。

【００１２】図１は、本発明の画像再生装置の一例とし
ての、本実施の形態における磁気記録再生装置の構成図
である。

【００１３】図１に示すように、本実施の形態における
磁気記録再生装置は、テープ８上に記録された映像信号
を再生する映像信号再生回路１と、その映像信号再生回
路１により再生された映像信号Ｓを保持する事の出来る
メモリー２と、メモリー２に保持された映像信号ＳＭと
前記映像信号Ｓを切り替えて出力する映像信号出力回路
３と、テープ８上に記録された映像信号の付加データを
再生する付加データ再生回路４と、テープ移動を行うド
ライブ回路５と、キー入力を検出して出力画像を切り替
える制御回路６から構成されている。

【００１４】なお、テープ８には、複数の画像と上記付
加データとが記録されており、その付加データとはテー
プ８に記録されている複数の画像それぞれが静止画であ
るのか動画であるのかを示すデータを意味する。

【００１５】さて、制御回路６は、キー入力手段７によ
りコマ送りキーを検出した場合、つまりキー入力手段７
が使用者からコマ送り再生指示を受け付けた場合、付加
データ再生回路４の出力信号Ｄを分析し、出力信号Ｄが
静止画を示すデータであった場合、映像信号再生回路１
により出力されている映像信号Ｓを、メモリー２に保持
させると共に映像出力回路３の入力を信号Ｓから信号Ｓ
Ｍに切り替えて信号ＭＳを出力する。信号ＭＳを出力し
た状態でドライブ回路５によりテープ移動を行う。テー
プ移動を行いながら出力信号Ｄの分析を行い、出力信号
Ｄが静止画を示すデータ以外になった場合ドライブ回路
５によるテープ移動を停止させ、映像出力回路３の入力
を信号ＭＳから信号Ｓに切り替えて信号ＭＳを出力す
る。

【００１６】テープ上の映像信号と映像出力の関係を図
２に示す。１０は静止画Ａと動画Ａと動画Ｂがテープ上
に記録されていることを模式的に現したものであり、１
１は出力画像を表している。テープのＡ１上に記録され
た静止画Ａを出画したＡの状態から、コマ送りを行った
場合、静止画Ａが記録されたテープ上のＡ２およびＡ３
を移動し、静止画から動画に変化が生じたテープ上のＢ
１に記録された動画Ｂを出画するＢ状態となる。さらに
Ｂ状態からコマ送りを行った場合は、次のテープ上のＣ
１には動画Ｃが記録されているため、動画Ｃを出画する
Ｃ状態となる。

【００１７】制御回路６の制御についてさらに説明する
と、次に表示すべき画像が動画であるとき、例えば動画
Ｂであるとき、上記の次に表示すべき画像（動画Ｂ）が
コマ表示されるようにテープ再生し、移動するように制
御する。

【００１８】次に、次に表示すべき画像が静止画であっ
て、その静止画が連続する静止画の最初の静止画である
とき、例えば静止画Ａ１であるとき、制御回路６は、上
記の次に表示すべき画像（静止画Ａ１）がコマ表示され
るようにテープ再生し、移動するように制御する。

【００１９】また、次に表示すべき画像が静止画であっ
て、その静止画の直前の画像が動画であるときは、上記
の次に表示すべき画像がコマ表示されるように、制御回
路６は、上記の次に表示すべき画像がコマ表示されるよ
うにテープ再生し、移動するように制御する。例えば静
止画Ａ１の直前の画像が動画であるとき、静止画Ａ１が
コマ表示されることになる。

【００２０】さらに、次に表示すべき画像が静止画であ
って、その静止画が連続する静止画の最初の静止画でな
いとき、例えば静止画Ａ２やＡ３であるとき、上記の次
に表示すべき画像が表示されないように、若しくは表示
されても一定時間でコマ送り指示が無くても自動的に消
されるように、制御回路６は制御する。

【００２１】このように、テープに多数コマ連続して記
録された同じ静止画部分のコマ送り指示を受け付けた場
合、使用者に何度もコマ送り指示をさせることなく、画
像の変化点までテープを移動させることができ、使用者
にとって使い勝手の良い磁気記録再生装置となる。

【００２２】なお、付加データに、連続する静止画のう
ちの最初の静止画を示す開始データが記録されている場
合、制御回路６は、その開始データに対応する静止画が
コマ表示されるように制御する。そうすると、多数の静
止画が連続し、その後に動画ではなく、別の静止画が多
数連続してテープ８に記録されている場合であっても、
上記の別の静止画の最初の画像がコマ表示されるという
メリットがでてくる。

【００２３】以上のように、本実施の形態の磁気記録再
生装置は、テープ上に画像データと共に記録された付加
データを、コマ送り時に用いることによりコマ送り操作
時に同一画像の出画を抑制する事が可能となり、使用者
にとって使い勝手の良い磁気記録再生装置となる。

【００２４】なお、上述した実施の形態では、本発明の
画像再生装置の、画像再生手段の一例として映像信号再
生回路１を、付加データ再生手段の一例として付加デー
タ再生回路４を、検出手段および制御手段の一例として
制御回路６を、コマ送り指示受付手段の一例としてキー
入力手段７を、テープ移動手段の一例としてドライブ回
路５を、それぞれ用いた。

【００２５】また、本発明は、上述した本発明の全部ま
たは一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータ
により実行させるためのプログラムおよび／またはデー
タを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り
可能且つ、読みとられた前記プログラムおよび／または
データが前記コンピュータと協動して前記機能を実行す
る媒体である。

【００２６】また、本発明は、上述した本発明の全部ま
たは一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータ
により実行させるためのプログラムおよび／またはデー
タである情報集合体であり、コンピュータにより読み取
り可能且つ、読みとられた前記プログラムおよび／また
はデータが前記コンピュータと協動して前記機能を実行
する情報集合体である。

【００２７】データとは、データ構造、データフォーマ
ット、データの種類などを含む。媒体とは、ＲＯＭ等の
記録媒体、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音
波等の伝送媒体を含む。担持した媒体とは、例えば、プ
ログラムおよび／またはデータを記録した記録媒体や、
プログラムおよび／またはデータを伝送する伝送媒体等
を含む。

【００２８】コンピュータにより処理可能とは、例え
ば、ＲＯＭなどの記録媒体の場合であれば、コンピュー
タにより読み取り可能であることであり、伝送媒体の場
合であれば、伝送対象となるプログラムおよび／または
データが伝送の結果として、コンピュータにより取り扱
えることであることを含む。

【００２９】情報集合体とは、例えば、プログラムおよ
び／またはデータ等のソフトウェアを含むものである。

【００３０】なお、以上説明したように、本発明の構成
は、ソフトウェア的に実現してもよいし、ハードウェア
的に実現してもよい。

【００３１】

【発明の効果】本発明は、テープに多数コマ連続して記
録された同じ静止画部分のコマ送り指示を受け付けた場
合、使用者に何度もコマ送り指示をさせることなく、画
像の変化点までテープを移動させる画像再生装置を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における磁気記録再生装置
のブロック図

【図２】本発明の実施の形態における映像出力状態の模
式図

【符号の説明】

１ 映像信号再生回路 ２ メモリー ３ 映像出力回路 ４ 付加データ再生回路 ５ ドライブ回路 ６ 制御回路 １０ 画像が記録されたテープの模式図 １１ 出力画像の模式図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の画像と、それら複数の画像それぞ
   れが静止画であるのか動画であるのかを少なくとも示す
   付加データとが記録されたテープ上の、前記記録された
   画像を再生する画像再生手段と、 前記テープに記録されている前記付加データを再生する
   付加データ再生手段と、 その付加データ再生手段によって再生された前記付加デ
   ータの内容を検出する検出手段と、 前記テープに記録された前記画像のコマ送り再生指示を
   受け付けるコマ送り指示受付手段と、 そのコマ送り指示受付手段が前記コマ送り再生指示を受
   け付けた場合、前記テープを移動させるテープ移動手段
   と、 前記画像再生手段、前記付加データ再生手段、および前
   記テープ移動手段それぞれを制御する制御手段とを備
   え、 前記コマ送り指示受付手段が前記コマ送り再生指示を受
   け付けた場合、前記制御手段は、 （１）次に表示すべき画像が動画であるとき、前記次に
   表示すべき画像がコマ表示されるように制御し、 （２−ａ）次に表示すべき画像が静止画であって、その
   静止画が連続する静止画の最初の静止画であるときは、
   前記次に表示すべき画像がコマ表示されるように制御
   し、 （２−ｂ）次に表示すべき画像が静止画であって、その
   静止画の直前の画像が動画であるときは、前記次に表示
   すべき画像がコマ表示されるように制御し、 （２−ｃ）次に表示すべき画像が静止画であって、その
   静止画が連続する静止画の最初の静止画でないときは、
   前記次に表示すべき画像が表示されないように若しくは
   一定時間でコマ送り指示が無くても自動的に消されるよ
   うに制御することを特徴とする画像再生装置。
2. 【請求項２】 前記付加データには、連続する前記静止
   画のうち最初の前記静止画を示す開始データが少なくと
   も含まれており、 前記制御手段は、前記開始データを利用して、前記連続
   する前記静止画のうちの前記最初の静止画がコマ表示さ
   れるように制御することを特徴とする請求項１に記載の
   画像再生装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載の本発明の全部
   または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュー
   タにより実行させるためのプログラムおよび／またはデ
   ータを担持した媒体であって、コンピュータにより処理
   可能なことを特徴とする媒体。
4. 【請求項４】 請求項１または２に記載の本発明の全部
   または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュー
   タにより実行させるためのプログラムおよび／またはデ
   ータであることを特徴とする情報集合体。