JP4024131B2 - 映像再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、記録再生システムに関し、特に例えば監視システムに適用され、間欠的に記録された映像を再生する際、再生スピードの変更に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来例について説明する。監視カメラからの映像信号を間欠的にハードディスクに記録し、記録された映像信号を再生して表示する記録再生装置であるハードディスクコーダを従来例として説明する。
【0003】
図1はハードディスクレコーダ(10)のフロント部分を表示した図であり、図2はハードディスクレコーダ(10)とその周辺機器であるカメラ(1)及びモニター(9)を示したシステム構成図であり、図3はハードディスク(4)に記録される際のデータ内容を示したものであり、図4は再生時の待ち時間変更を示したタイミングチャートであり、図5は再生時の待ち(更新)時間変更を示したフローチャートである。
【0004】
図1に示すように、ハードディスクレコーダ(10)のフロント部分には、記録形式等を決定するために操作される操作ボタン(8a)や再生画面の再生状態を変更するためのジョグシャトル(8b)が設けられている。
【0005】
図2に示すように、1はカメラであって、被写体を撮影してハードディスクレコーダ(10)へ送信する。2は、カメラ(1)からの映像信号をA/D変換すると共にJPEG形式に圧縮してする。3はバスであって映像信号やCPU(6)の命令を伝達するものである。4はハードディスクであってビデオレコーダ(2)で圧縮されたデジタル信号を記録・再生するものである。5はビデオエンコーダであって、圧縮されたデジタル映像信号を伸張すると共にD/A変換してアナログ映像信号として出力するものである。6はCPUであって、各ブロック(2,4,5等)に指示を行うものである。8はハードディスクレコーダ(10)に設けられた操作用ボタン(図1で示している操作ボタン及びジョグシャトル)であり、該操作ボタンで指示された内容は操作キー取り込みようサブマイコン(7)で処理され、CPU(6)へ伝えられる。9はモニターであって、ビデオエンコーダ(2)でアナログ信号とされた映像信号を表示するものである。
【0006】
カメラ(1)からの映像信号は、ビデオデコーダ(2)によってJPEG画像に変更され、間欠的にハードディスク(4)に記録される。間欠的に記録される間隔はユーザがフロントスイッチ群(8)によって設定し、例えば1秒間に1枚とか10枚とかに設定される。この時、1秒間の記録枚数が多いほど高画質(リフレッシュレートが高い)な映像となる。
【0007】
図3は、ビデオデコーダ(2)でJPEG形式に変更された画像がハードディスク(4)に記録された際のデータ形式を示したものである。図3(A)に示しているようにフィールドデータとして、JPEGデータは管理情報と共にハードディスク(4)に記録される。この管理情報には撮影された日付、JPEGサイズ、待ち時間等が含まれ、この待ち時間が間欠記録される際の次の映像の取り込み時間を示している。即ち1秒間に10枚と記録間隔時間が設定されていると、この値は0.1となる。また、図3(B)に示すようにフィールドデータを管理するためのTAGデータが有り、該TAGデータによって管理情報及びJPEGデータのアドレスが管理される。このようにして、ハードディスク(4)に記録されたJEPG画像が管理される。また、TAGデータはJPEG画像がハードディスク(4)に記録される毎付加され、その1つのTAGデータ量は一定である。
【0008】
次に、再生動作について説明する。再生動作に関しては、ハードディスク(4)上にTAGデータが時系列的に並んでおり、そのTAGデータの順番に対応するJPEGデータをハードディスク(4)から取り出してビデオエンコーダ(5)でアラログ信号に変換することにより時系列的に再生することが出来る。さらに各TAGに対応するフィールドデータの管理情報から待ち時間を取り出して次の画像を切り換える速度を設定することが出来る。
【0009】
以上のようにして、ハードディスク(4)に記録された画像を記録時の記録間隔と同一の間隔で次の映像を切り換えて(更新して)再生することが出来る。よって、記録時間と再生時間は同一の時間となる。すなわち、例えば5時間の間に撮影され記録された映像を再生するときは、同じ5時間が必要となる。
【0010】
映像記録再生機器においては、記録速度と再生速度と同じ速度とするのが一般的である。しかし、かかる映像記録再生機器のうち、監視用に用いられている記録再生装置には長時間記録に対応するため、間欠記録機能を備え、その記録間隔が長く設定され記録された映像をそのまま再生すると、再生時の映像更新も長くなってしまう。そこで、使用者は次の映像を切り換える間隔を短く(更新速度を早くする)して、記録された映像を早くチェックしたい場合がある。一方、じっくりと記録された映像をチェックする場合には映像を切り換える速度を遅くする。かかる場合、切り換える(更新)速度を変更するには、上述の待ち時間(更新時間)を操作ボタン(8)を用いて行っていた。その待ち時間変更について図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4(A)に示すように、再生時の画像切換(更新)間隔が30秒であり、正方向に再生されているときであって、画像が更新された後12.5秒後にユーザが画像切換間隔を10秒間隔に変更したいとする。画像切換間隔の変更はジョグシャトル(8b)のジョグダイヤルを右に回すことによって行う。この時、ジョグダイヤルを右に1クリックすると5秒画像切換速度が速くなる。図4(A)では、画像切換が12.5秒後に最初のジョグダイヤルが1クリックされ、その10秒後に1クリック、その次の10秒後に1クリック、更にその10秒後に1クリックされたとする。そのクリック後の画像切換状態を示したのが図4(B)である。12.5秒後の最初のクリックで画面切換間隔の待ち時間が25秒に変更され、さらにその10秒後に1クリックされ、待ち時間が20秒に変更される。この時最初の切換時間からすでに22.5秒経過しており、待ち時間の20秒が経過しているためいるため、画面が切り換えられる。さらにその10秒後に1クリックされ待ち時間が15秒となるため画2の切換から15秒後に画像が切り換えられ、この時の待ち時間は15秒である。更に画3に切り換わった後5秒後に1クリックされ、待ち時間は10秒となる。そして、画3に切り換えられた後10秒後に次の画像に切り換えられ、その後10秒毎に新たな画像が切り換えられるようになる。図5が正方向、逆方向(逆転方向)を含めた画像の切換を示したフローチャートである。ステップ1でジョグダイヤルの入力があると、ステップ2でジョグが右方向に回されたか左方向に回されたか判断され、左方向のときはステップ3で再生方向が正方向か逆方向か判断される。逆方向の再生であればステップ4の画像に更新速度(切換速度)を早くして、変更処理を終了する。ステップ3で再生方向が正方向な場合、ステップ5で画像の更新速度を遅くして、変更処理を終了する。ステップ2でジョグが右方向であるとステップ6で再生方向が判断される。再生方向が逆方向であると、ステップ7で画像の更新速度を遅くし、ステップ6で再生方向が正方向であれば、ステップ8で画像の更新速度を早くして、変更処理を終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
再生時に、ユーザが画像の更新速度を大きくしたいと場合には、操作ボタンで待ち時間を短くするように変更するが、実際には待ち時間を短く設定することは早く画像を更新したい要求であるにもかかわらず画像はすぐには更新されず、元の待ち時間から変更されて短くなった時間が経過した後に更新されてしまい、ユーザの要求が満たされない。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、記録媒体に記録された複数のフレームの映像信号を任意の時系列に従って1フレームずつ順次再生する再生手段と、再生手段において順次再生されるフレームを所定の更新間隔に従う更新タイミングで更新するフレーム更新手段と、再生手段による順次再生中に所定操作がなされると、所定操作に応じて更新間隔を短縮または延長するように変更する変更手段を備え、フレーム更新手段は、変更手段において更新間隔を短縮する操作がなされると、操作の受付タイミングで現在再生されているフレームから次に再生されるべきフレームに更新する第1更新手段、および変更手段において更新間隔を延長する操作がなされると、現在再生されているフレームと次に再生されるべきフレームの更新間隔が、変更手段により変更された更新間隔と等しくなるような更新タイミングで現在再生されているフレームから次に再生されるべきフレームに更新する第2更新手段を含むことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明に従属し、前記変更手段はジョグダイヤルであり、更新間隔を短縮する操作は該ジョグダイヤルを第1方向へ回す操作であり、更新間隔を延長する操作は該ジョグダイヤルを第1方向とは異なる第2方向へ回す操作であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について説明する。図6は本実施例の画像切換間隔を変更する動作を示したタイムチャートであり、図7は本実施例の画像切換間隔を変更する動作を示したフォローチャートである。尚、ハードディスクレコーダ(10)の構成は従来例と同じであり、画像切換の制御のみ変更するものである。
【0015】
従来例で示したように画像更新を早くしたい場合、ユーザは操作キーを利用して、画像更新(切換)速度を速めるように操作する。その際、画像更新速度を上げたいという動作は次の画像に切り換えたいという要求であるため、画像更新時間(待ち時間)を短くすると同時に、次の画像への切換を実行させる。また、画像更新速度を遅くしたい操作をした場合には、ユーザとしては現状の画像更新速度が早いと感じているのと同時に現表示中の画像をまだ見ておきたいという要求とも考えられるので、この遅くしたい操作の時は画像を更新しないようにする。
【0016】
図6に示すように、ユーザが画像切換間隔をジョグクリックで変更するタイミングが図6(A)に示されており、これは従来例で示したのと同じであるため、その説明を省略する。図6(B)で示すように、ユーザが12.5秒後にジョグダイヤルを1クリックすると、待ち時間のタイムアップを待たずに画像をすぐに更新する。これにより待ち時間は25秒となる。画2に変更されてから10秒後に更に1クリックされると画像が切り換えられ待ち時間が20秒となる。そして更に画3に切り換えられてから10秒後に1クリックされるとすぐに画4に切り換えられ待ち時間が15秒となる。さらに画4に切換から10秒後に1クリックされると、すぐに画像が切り換えられ画5となり、待ち時間が10秒となってそれ以降は10秒間隔で画像が切り換えられるようになる。
【0017】
図7はこの切換動作を再生方向の正・逆を含めてフローチャートで説明したものである。ステップ101でジョグダイヤルの入力があると、ステップ102でジョグが右方向に回されたか左方向に回されたか判断され、左方向のときはステップ103で再生方向が正方向か逆方向か判断される。逆方向の再生であればステップ104で画像の更新速度(切換速度)を早くするとともにステップ105で画像を更新して、変更処理を終了する。ステップ103で再生方向が正方向な場合、ステップ106で画像の更新速度を遅くして、変更処理を終了する。ステップ102でジョグが右方向であるとステップ107で再生方向が判断される。再生方向が逆方向であると、ステップ108で画像の更新速度を遅くし、ステップ107で再生方向が正方向であれば、ステップ109で画像の更新速度を早くするとともにステップ110で画像を更新して、変更処理を終了する。
【0018】
なお、待機時間(画像更新時間)は、メインCPUの中にあるメモリ(図示せず)に設けられており、時系列に再生することは単に正方向のみならず、時間的に逆方向(逆転)再生することも含まれる。また、入力映像としてカメラからの映像を例としたがこれに限定されるものではなく、記録媒体もハードディスクのみならず光ディスクや他のメモリーであってもよいのは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】
画像切換間隔の動作を実施例のように行うことによって、画像更新速度が遅い場合、ユーザとしては、次の画に更新したいという要求に応えることが出来る。さらに、ユーザは画像更新時間調整を容易に変更することが出来、使い勝手のよい画像記録再生装置とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のハードディスクレコーダのフロント部分を表示した図である。
【図2】従来例のハードディスクレコーダとその周辺機器であるカメラ及びモニターを示したシステム構成図である。
【図3】従来例のハードディスク(4)に記録される際のデータ内容を示したである。
【図4】従来例の再生時の待ち時間変更を示したタイミングチャートである。
【図5】従来例の再生時の待ち時間変更を示したフローチャートである。
【図6】本実施例の画像切換間隔を変更する動作を示したタイムチャートである。
【図7】本実施例の画像切換間隔を変更する動作を示したフォローチャートである。
【符号の説明】
4:ハードディスク、6:メインCPU、7:サブマイコン、8:フロントスイッチ、5:ビデオエンコーダ

Claims (2)

  1. 記録媒体に記録された複数のフレームの映像信号を任意の時系列に従って1フレームずつ順次再生する再生手段と、
    前記再生手段において順次再生されるフレームを所定の更新間隔に従う更新タイミングで更新するフレーム更新手段と、
    前記再生手段による順次再生中に所定操作がなされると、該所定操作に応じて前記更新間隔を短縮または延長するように変更する変更手段を備え、
    前記フレーム更新手段は、前記変更手段において前記更新間隔を短縮する操作がなされると、該操作の受付タイミングで現在再生されているフレームから次に再生されるべきフレームに更新する第1更新手段、
    および前記変更手段において前記更新間隔を延長する操作がなされると、現在再生されているフレームと次に再生されるべきフレームの更新間隔が、前記変更手段により変更された更新間隔と等しくなるような更新タイミングで現在再生されているフレームから次に再生されるべきフレームに更新する第2更新手段を含むことを特徴とする、映像再生装置。
  2. 前記変更手段はジョグダイヤルであり、
    前記更新間隔を短縮する操作は該ジョグダイヤルを第1方向へ回す操作であり、前記更新間隔を延長する操作は該ジョグダイヤルを第1方向とは異なる第2方向へ回す操作であることを特徴とする請求項1記載の映像再生装置。
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