JP3952535B2 - 時間計測装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、番組が絶えず記録媒体に記録されるようなテレビジョン受像機において再生時間を表示するに用いて好適な時間計測装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン放送を楽しんでいる最中に、突然、電話の呼出しが鳴ったり、来客があり、放送番組を見逃してしまうことが良くある。テレビジョン放送番組を見逃してしまうと、再放送される番組を除いて、その番組は二度と見ることはできない。短期間のうちに再放送される番組はまれであり、ニュース番組やスポーツ番組は、殆どの場合には、再放送されていない。したがって、多くの場合、テレビジョン放送番組を見逃してしまうと、その番組は二度と見ることはできないことになる。
【0003】
また、映画やドラマの名場面、重要人物のインタビュー、スポーツ番組のハイライトシーン等、放送番組を見ていて、保存しておきたい場面が突然に始まる場合がある。このような場合、直ちにVTRをセットしても、その場面に間に合わず、その場面を録画できないようなことが良くある。
【0004】
そこで、本願発明者は、放送番組を見ている最中に、その番組を絶えず記録媒体に記録するようなテレビジョン受像機を提案している。このようなテレビジョン受像機では、突然の電話の呼出しや来客があっても、その番組を遡って再生することができ、番組を見逃すことがなくなる。また、その番組を簡単に保存しておくことができ、記録しておきたい番組が突然始まっても対処できる。
【0005】
また、本願発明者は、このように番組を絶えず記録媒体に記録するようなテレビジョン受像機における記録媒体として、ハードディスクドライブを用いることを提案している。従来、ビデオ信号を記録する記録媒体としては、磁気テープが広く用いられている。ところが、磁気テープはアクセス速度が遅く、このようなテレビジョン受像機に用いられる記録媒体として用いるのは困難である。また、半導体メモリを用いることが考えられるが、大容量の半導体メモリは非常に高価であると共に、半導体メモリでは、電源が落とされると保存しておいた番組が消えてしまい、番組を長く保存しておくような場合に不向きである。これに対して、ハードディスクドライブは、大容量で、アクセス速度も十分に速い。
【0006】
このように、ハードティスクドライブが内蔵されたテレビジョン受像機において、ハードディスクドライブに記録されたビデオデータを再生する場合に、再生時間が表示できるようにすることが望まれる。再生時間を表示させる場合、例えば、読み出されたフィールド数から再生時間を演算により求めることが考えられる。
【0007】
つまり、例えば、フィールド数Mを1ブロックとしてビテオデータの処理を行なっている場合、1秒間当たりのフィールド数をLとすると、ブロック番号Nの再生時間Tは、
T=N・M/L
として演算できる。
【0008】
例えば、ハードディスクドライブからのデータを64フィールドを1ブロックをとして処理した場合、NTSC方式の1秒間当たりのフィールド数は60フィールドであるから、1ブロック当たりの時間は、
(M/L)=(64/60)秒
である。したがって、ブロック番号Nの再生時間Tは、
T=N・64/60
として演算できる。
【0009】
このようにして、ブロック番号から再生時間を求めると、図7に示すようになる。例えば、図7に示すように、ブロックナンバ「130」の所が「2分18秒」となり、ブロックナンバ「131」の所が「2分19秒」、ブロックナンバ「132」の所が「2分20秒」、ブロックナンバ「133」の所が「2分21秒」、ブロックナンバ「134」の所が「2分22秒」となっていく。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにしてブロック番号から再生時間を演算すると、1ブロックのフィールド数が1秒間当たりのフィールド数より多いため、1ブロック当たりに進む時間は1秒よりも大きい値となる。このため、このようにして求められたタイマ値には、連続しなくなる所が生じる。
【0011】
つまり、図7では、ブロックナンバ「134」の所が「2分22秒」となり、ブロックナンバ「135」の所が「2分24秒」となり、「2分23秒」が抜けてしまう。このような秒数の抜け生じてタイマ値が不連続になると不自然であると共に、秒数を単位としてアクセスしようとした場合に、問題が生じる。
【0012】
なお、1秒毎に進むカウンタを用いて再生時間を表示すれば、このようなカウント値の抜けは生じないが、この場合には、実際の再生時間と、1カウンタの進む時間との誤差が堆積し、正しい再生時間の表示が行なえないという問題がある。
【0013】
したがって、この発明の目的は、連続的な表示が行なえると共に、正確な再生時間を計測できる時間計測装置及び方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、記録媒体に記録されたビデオデータを再生する際に、ビデオデータの画面数Mを1ブロックとして、ブロック単位で秒単位の再生時間を表示する場合の再生時間を計測する時間計測装置であって、ブロックのブロック番号Nと、1秒当たりの画面数Lとから、再生時間を(N・M/L)として演算する第1の時間カウント手段と、1秒毎にアップカウントして再生時間を演算する第2の時間カウント手段と、(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、第1の時間カウント手段により求められる再生時間により、第2の時間カウント手段から求められる再生時間を較正する手段とを備え、第2の時間カウント手段から求められる再生時間を表示するようにしたことを特徴とする時間計測装置である。
また、この発明は、記録媒体に記録されたビデオデータを再生する際に、ビデオデータの画面数Mを1ブロックとして、ブロック単位で秒単位の再生時間を表示する場合の再生時間を計測する時間計測方法であって、ブロックのブロック番号Nと、1秒当たりの画面数Lとから、再生時間を(N・M/L)として演算するステップと、1秒毎にアップカウントして再生時間を演算するステップと、(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、(N・M/L)として演算した再生時間により、1秒毎にアップカウントして求めた再生時間を較正する較正のステップとを備え、1秒毎にアップカウントして求めた再生時間を較正のステップで較正した再生時間を表示するようにしたことを特徴とする時間計測方法である。
【0015】
ビデオ信号の処理を、画面数Mからなるブロック単位で行なう。そして、ブロックのブロック番号Nと、1秒間当たりの画面数Lとから、再生時間を(N・M/L)として、再生時間を求める。このようにして求められた再生時間は、秒数が連続しない所が生じる場合がある。一方、1秒毎にアップカウントして再生時間を演算すると、実際の再生時間との誤差が生じることがある。この発明では、(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、1秒毎にアップカウントして再生時間を、(N・M/L)により求められた再生時間により更新している。これにより、秒数の連続が保てると共に、誤差が累積しない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。この発明は、テレビジョン受像機にハードディスクドライブが内蔵されているテレビジョン受像機に適用できる。このようなハードディスクドライブが備えられたテレビジョン受像機では、見逃したシーンや再度見たいシーンを遡って再生したり、所望の番組を記録再生したりというようなことが可能になる。
【0017】
図1は、この発明が適用できるテレビジョン受像機の構成を示すものである。図1において、アンテナ1で受信された受信信号は、チューナ回路2に供給される。チューナ回路2には、システムコントローラ10からチャンネル設定信号が供給される。チューナ回路10で、このチャンネル設定信号に基づいて、所望の受信チャンネルの信号が選択され、この信号が中間周波数信号に変換される。
【0018】
チューナ回路2の出力が映像中間周波数回路3に供給される。映像中間周波数回路3で、チューナ回路2からの中間周波数信号が増幅され、この信号がビデオ検波される。これにより、例えばNTSC方式のコンポジットビデオ信号が得られる。このビデオ信号がビデオソース切り替えスイッチ5の一方の入力端子5Aに供給される。また、中間周波数回路3の出力の例えば4.5MHzのビート成分から音声信号が検波される。この出力が音声復調回路12に供給される。
【0019】
ビデオソース切り替えスイッチ5の他方の入力端子5Bには、外部ビデオ入力端子6からのビデオ信号が供給される。ビデオソース切り替えスイッチ5には、システムコントローラ10からセレクト信号が供給される。ビデオソース切り替えスイッチ5により、受信されたテレビジョン放送に基づくビデオ信号と、外部ビデオ入力端子6からのビデオ信号とが切り替えられる。
【0020】
ビデオソース切り替えスイッチ5の出力がビデオ信号処理回路7に供給される。ビデオ信号処理回路7により、NTSC方式のコンポジットビデオ信号から輝度信号Yとクロマ信号Cとが分離され、更に、クロマ信号Cから色差信号U、Vが復調され、コンポーネントビデオ信号Y、U、Vが形成される。このコンポーネントビデオ信号Y、U、Vは、スイッチ回路8の端子8Aに供給されると共に、ビデオ信号をハードディスクドライブ30に保存するために、A/Dコンバータ21に供給される。スイッチ回路8の他方の入力端子8Bには、ハードディスクドライブ30からの再生画面を出力するために、D/Aコンバータ35の出力が供給される。
【0021】
スイッチ回路8は、受信しているテレビジョン放送又は外部ビデオ入力端子6からのビデオ信号に基づく画面と、ハードディスクドライブ30からの再生画面とを切り替えるためのものである。スイッチ回路8は、システムコントローラ10により制御される。受信しているテレビジョン放送又は外部ビデオ入力端子6からのビデオ信号に基づく画面を映出する場合には、スイッチ回路8が端子8A側に切り替えられる。ハードディスクドライブ30からの再生画面を映出する場合には、スイッチ回路8が端子8B側に切り替えられる。
【0022】
スイッチ回路8の出力が映像出力回路9に供給される。映像出力回路9は、スイッチ回路8からのコンポーネットビデオ信号Y、U、Vから、3原色信号R、G、Bを形成するマトリクス回路と、この3原色信号R、G、Bをドライブしてカラー受像管11に供給するための映像増幅回路とを有する。映像出力回路9で、スイッチ回路8からのコンポーネントビデオ信号Y、U、Vが3原色信号R、G、Bに変換され、カラー受像管11に供給される。
【0023】
また、中間周波数回路3の出力の例えば4.5MHzのビート成分から検波れた音声信号は、音声復調回路12に供給される。音声復調回路12で、オーディオ信号が復調される。このオーディオ信号がオーディオソース切り替えスイッチ13の入力端子13Aに供給される。
【0024】
オーディオソース切り替えスイッチ13の他方の端子13Bには、外部オーディオ入力端子14からのオーディオ信号が供給される。オーディオソース切り替えスイッチ13により、受信されたテレビジョン放送に基づくオーディオ信号と、外部オーディオ入力端子14からのオーディオ信号とが選択される。
【0025】
オーディオソース切り替えスイッチ13の出力は、スイッチ回路15の端子15Aに供給されると共に、音声信号をハードディスクドライブ30に保存するために、A/Dコンバータ25に供給される。スイッチ回路15の他方の入力端子15Bには、ハードディスクドライブ30からの音声信号を出力するために、D/Aコンバータ38の出力が供給される。
【0026】
スイッチ回路15は、受信しているテレビジョン放送又は外部オーディオ入力端子14からのオーディオ信号と、ハードディスクドライブ30から再生されたオーディオ信号との切り替えを行なうものである。スイッチ回路15は、システムコントローラ10により制御される。受信しているテレビジョン放送又は外部オーディオ入力端子14からのオーディオ信号を出力する場合には、スイッチ回路15が端子15A側に切り替えられる。ハードディスクドライブ30からのオーディオ信号を出力する場合には、スイッチ回路15が端子15B側に切り替えられる。
【0027】
スイッチ回路15の出力がオーディオアンプ16に供給される。オーディオアンプ16で、スイッチ回路15からのオーディオ信号が増幅される。このオーディオ信号がスピーカ17に供給される。
【0028】
また、ビデオ信号処理回路7からのコンポーネントビデオ信号Y、U、Vは、ハードディスクドライブ30で保存するために、A/Dコンバータ21に供給される。A/Dコンバータ21で、ビデオ信号処理回路17からのコンポーネントビデオ信号がディジタル化される。A/Dコンバータ21の出力がフィールドメモリ22に供給される。フィールドメモリ22の出力が画像圧縮回路23に供給される。画像圧縮回路23で、このコンポーネントビデオ信号が圧縮される。画像の圧縮方式としては、例えば、モーションJPEGが用いられ、1フィールドの符号量が等しくなるように圧縮される。画像圧縮回路23で圧縮されたビデオデータは、バッファメモリ24を介して、バス29に送出される。
【0029】
オーディオソース切り替え回路13からのオーディオ信号は、ハードディスクドライブ30で保存するために、A/Dコンバータ25に供給される。A/Dコンバータ25で、オーディオソース切り替え回路13からのオーディオ信号がディジタル化される。A/Dコンバータ25の出力が音声圧縮回路26に供給される。音声圧縮回路26で、オーディオ信号が圧縮される。音声の圧縮方式としては、例えば、ノンリニアPCMが用いられる。音声圧縮回路26で圧縮されたオーディオデータは、バッファアンプ28を介して、バス29に送出される。
【0030】
バッファメモリ24からのビデオデータと、音声圧縮回路26からのオーディオデータは、固定長のファイルに合成される。各ファイルには、所定のヘッダが設けられる。
【0031】
このように、固定長のファイルに合成されたビデオデータとオーディオデータが、CPU(Central Processing Unit )からなる記録/再生コントローラ27の制御の基に、バス29を介して、ハードディスクドライブ30に記録される。これにより、ハードディスクドライブ30にビデオデータ及オーディオデータが貯えられる。
【0032】
ハードディスクドライブ30に記録されているビデオデータ及び及びオーディオデータは、記録/再生コントローラ27の制御の基に、再生される。ハードディスクドライブ30からの再生データは、バス29を介して、バッファメモリ31及び32に供給される。
【0033】
バッファメモリ31からのビデオデータは、画像伸長回路32に供給される。画像伸長回路32で、例えばモーションJPEGで圧縮されていたビデオデータから、コンポーネントビデオデータY、U、Vが形成される。画像伸長回路32の出力が、マルチ画面を形成するための画像処理回路33、フィールドメモリ34を介して、D/Aコンバータ35に供給される。D/Aコンバータ35で、ディジタルビデオ信号がアナログビデオ信号に変換される。このD/Aコンバータ35の出力がスイッチ回路8の端子8Bに供給される。
【0034】
また、バッファメモリ36からのオーディオデータは、音声伸長回路37に供給される。音声伸長回路37の出力がD/Aコンバータ38に供給される。D/Aコンバータ38によりディジタルオーディオ信号がアナログオーディオ信号に変換される。このD/Aコンバータ38の出力がスイッチ回路15の端子15Bに供給される。
【0035】
システムコントローラ10は、テレビジョン受像機の全体の制御を行なっている。システムコントローラ10と、記録/再生処理コントローラ27とは、双方向に接続される。
【0036】
システムコントローラ10には、受光部42を介して、リモートコマンダ52から入力が与えられる。このリモートコマンダ52からの入力に基づいて、各種の動作が設定される。システムコントローラ10の出力が表示発生回路44に供給される。表示発生回路44からは、各種の動作設定状態を示す表示信号が発生される。この表示発生回路44の出力が映像出力回路9に供給され、各種の動作状態が画面上に表示される。また、システムコントローラ10に対して、タイマ45が設けられる。タイマ45は、番組を保存する時間を設定する際に用いられる。
【0037】
この発明が適用されたテレビジョン受像機は、図2に示すように、リモートコマンダ52を用いて操作することができる。
【0038】
リモートコマンダ52には、テレビジョン受像機の基本的な設定を行なうための各種のキー、すなわち、テレビジョン受像機の電源のオン/オフするための電源スイッチ61、チャンネル設定を行なうためのチャンネルキー62、62、62、・・・、チャンネルアップ/ダウンキー63A及び63B、音量アップ/ダウンキー64A及び64B、入力ソース切り換えスイッチ65が配設される。
【0039】
更に、この発明が適用されたテレビジョン受像機を操作するためのリモートコマンダ52には、テレビジョン受像機のハードディスクドライブ30の記録/再生を制御するための各種のキーとして、番組ポーズキー66、ブックマーク記録キー67、区間リピートキー68、キャンセルキー69、逆転スキップ再生キー70、逆転高速送りキー71、2倍速キー72、正転高速送りキー73、正転スキップキー74、オーバービュー検索キー75、矢印キー76A、76B、決定キー77が配設される。
【0040】
番組ポーズキー66が押されると、受信中の画面がその場で停止され、静止画として表示される。その間、テレビジョン受像機のハードディスクドライブ30に、その番組が記録される。番組ポーズキー66が再び押されると、静止画となっている所の場面から、ハードディスクドライブ30に記録されている番組が再生される。
【0041】
ブックマーク記録キー67が押されると、このとき放送されている番組をテレビジョン受像機のハードディスクドライブ30に保存させることができる。
【0042】
区間リピートキー68により、リピート再生が設定される。区間リピートキー68が最初に押されると、リピートの開始位置が設定され、区間リピートキー68が次に押されると、リピートの終了位置が設定される。
【0043】
キャンセルキー69は、設定された動作や機能をキャンセルさせる際に押される。
【0044】
逆転スキップ再生キー70、逆転高速送りキー71、2倍速キー72、正転高速送りキー73、正転スキップキー74は、変速再生行なうためのキーである。
【0045】
オーバービュー検索キー75、矢印キー76A、76B、決定キー77は、番組検索に用いられる。オーバービュー検索キー75が押されると、テレビジョン受像機の画面が、中央の画面と、周囲の複数の小画面とに分割される。周囲の小画面には、ハードディスクドライブ30に記録されている画面の中から、所定時間毎の画面が表示される。矢印キー76A及び76Bの操作により、複数の画面の中から、所望の画面が選択され、再生開始位置が検索されると、決定キー77が押される。決定キー77が押されると、選択された画面から再生が開始される。
【0046】
このように、この発明が適用されたテレビジョン受像機のリモートコマンダ52には、オーバービュー検索キー75が設けられている。このオーバービュー検索キー75を用いると、ハードディスクドライブ30に記録されている情報の中から所望の再生開始位置を簡単に検索することができる。
【0047】
つまり、ハードディスクドライブ30の記録時間を例えば60分とすると、オーバービュー検索キー75が押されると、この60分の記録画面が例えば5分毎に分割され、5分毎の画面がインデックス画像として表示される。
【0048】
すなわち、図3に示すように、画面80が複数の小画面81A、81B、81C、・・・・に分割される。画面81Aの画面を「0分」の画面とすると、画面81B、81C、81D、・・・・には、「5分」、「10分」、「15分」・・・・の画面が表示される。各画面81A、81B、81C、・・・・の時間順は、ユーザが認識しやすいように、時計回りとされている。各画面81B、81C、81D、・・・・中には、経過時間が文字表示される。中央の小画面83には、選択されている画面の動画が映出される。
【0049】
これら5分毎の画面81A、81B、81C、・・・・から、所望の注目画面が選択される。注目画面の選択は、リモートコマンダの矢印キー76A及び76Bの操作により行なわれる。画面81A〜81Lの中で、選択された画面には、他の画面枠とは異なる画面枠82が表示される。これと共に、中央の画面80には、選択された注目画面に対応する動画像が映出される。この動画像中には、経過時間が文字表示される。現在再生されている時間帯がどのインデックス画像の時間帯と関連付けられているかは、画面枠の色を同じにすることにより視覚的に分かるようにされている。
【0050】
更に、オーバービュー検索キー75が押されると、図3Bに示すよう、各画面が1分づつオフセットされ、画面81A、81B、81C、81D、・・・・には、「1分」、「6分」、「11分」、「16分」、・・・・の画面が表示される。そして、更に、オーバービュー検索キー75が押されると、各画面が更に1分づつオフセットされ、画面81A、81B、81C、81D、・・・・には、「2分」、「7分」、「12分」、「17分」の画面が表示される。
【0051】
ユーザは、これらのインデックス画面81A、81B、81C、・・・・を見ながら、動画再生を開始したい時間帯を検索する。動画再生を開始したい時間帯が検索されると、決定キー77が押される。決定キー77が押されると、図3Cに示すように、フル画面表示となり、選択された時刻の画面から動画の再生が開始される。
【0052】
このように、この発明では、現在再生されている時間帯がどのインデックス画像の時間帯と関連付けられているかは、画面枠の色を同じにすることにより視覚的に分かる。また、各画面81A、81B、81C、81D、・・・・に映出されるインデックス画面の時間順は、実生活を考慮して、時計回りとされている。また、各インデックスの画面81A、81B、81C、81D、・・・・には、経過時間が文字を表示され、中央の画面83の動画像には、詳細な再生経過時間が文字表示される。このため、ユーザは時間の認識がしやすく、検索が容易である。
【0053】
このように、オーバービュー検索キー75が押されると、ハードディスクドライブ30に記録されている60分の記録画面が例えば5分毎に分割され、複数の画面81A、81B、81C、81D、・・・・に映出される。更に、オーバービュー検索キー75が押されると、各画面が1分づつオフセットされている。したがって、これらのインデックス画面81A、81B、81C、81D、・・・・のどこかで、ユーザが検索したい画面のインデックスとなる画像が映出され、この画面から、所望の再生開始位置を検索することができる。
【0054】
このように、再生画面中には、再生時間が文字表示される。この発明は、上述のように、ハードディスクドライブ30で再生している画面の再生時間を表示するのに用いられる。
【0055】
図4は、再生時間のカウント値を求めるための構成を示す機能ブロック図である。この例では、64フィールドを1ブロックとして処理が行なわれている。
【0056】
図4において、ブロック検出回路101は、64フィールド毎のブロックの変化点を検出し、ブロックの変化点でブロック番号を出力する。このブロック番号が時間カウンタ102に供給される。
【0057】
時間カウンタ102は、このブロック番号に基づいて、再生時間T1 を演算する。すなわち、1ブロックのフィールド数Mをとしてビテオデータの処理を行い、1秒間当たりのフィールド数をLとすると、ブロック番号Nの再生時間T1 は、
T1 =N・M/L
として演算できる。1ブロックのフィルード数Mは64フィールドであり、NTSC方式では1ブロックのフィールド数Mは60であるから、再生時間T1 は、T1 =N・64/60
で求められる。時間カウンタ102は、上述のような演算を行なって、再生時間T1 を求める。
【0058】
時間カウンタ103は、基準ブロック発生回路104からの1秒毎のクロックを計数して、再生時間T2 を求める。
【0059】
ブロック数判断回路105は、ブロック検出回路101からのブロック番号を基に、(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号であるか否かを検出している。そして、(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、較正回路106を作動させ、時間カウンタ103の値を時間カウンタ102の値により較正するようにしている。
【0060】
つまり、時間カウンタ102で求められる時間T1 は、(M/L)秒、すなわち(64/60)秒で進められていく。MとLとの公倍数となるブロック番号毎に、すなわち、64と60との公倍数となるブロック番号、15、30、45、・・・・毎に、(N・M/L)の剰余が0となる。(N・M/L)の剰余が0のときには、時間カウンタ102の時間T1 と時間カウンタ103の時間T2 とが一致するはずである。このことから、(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、時間カウンタ103の値T2 を時間カウンタ102の値T1 により較正すれば、時間カウンタ103の誤差が堆積されなくなる。
【0061】
このようにして求められた、時間カウンタ103の値により再生時間を表示するようにすれば、再生時間が連続すると共に、誤差が堆積されずに、正しい時間を表示できる。
【0062】
例えば、ブロック番号130、131、132、・・・・では、時間カウンタ102の値は、図5Aに示すようになり、秒の時間に抜けが生じる。一方、図5Bに示すこの時間カウンタ103から得られる再生時間は連続しているが、1秒毎のクロックを計数して求めているため、実際の再生時間との間に僅かに誤差が生じている可能性がある。(N・64/60)の剰余が0となるブロック番号Nのときに、時間カウンタ103の値を時間カウンタ102の値により較正すれば、図5Cに示すように、時間が連続すると共に、誤差のない再生時間を得ることができる。
【0063】
なお、このような制御は、ソフトウェアにより行なうことができる。図6は、上述の処理を行なう場合のフローチャートを示すものである。図6において、ブロック番号の変化があったか否かが検出される(ステップST1)。ブロック番号の変化がなければ、1秒経過したか否かが判断される(ステップST2)。1秒経過したら、再生時間を時間計測する時間カウンタがインクリメントされ(ステップST3)、1秒タイマがセットされて(ステップST4)、リターンされる。ステップST2で、1秒経過していなければ、そのままリターンされる。ステップST2からST4の処理を行なうことにより、再生時間を時間計測する時間カウンタの値が1秒毎にインクリメントされていく。
【0064】
ステップST1で、ブロック番号の変化があったことが検出されたら、ブロック番号Nから再生時間が計算される(ステップST5)。この計算は、上述のように、(N・64/60)で求められる。
【0065】
演算の結果、剰余が発生しているか否かが判断される(ステップST6)。剰余があれば、リターンされる。剰余が無ければ、再生時間を時間計測する時間カウンタの値が、ブロック番号Nから求められた再生時間により更新される(ステップST7)。そして、1秒タイマがセットされ(ステップST8)、リターンされる。
【0066】
なお、上述の例では、1ブロックを64フィールドとしているが、勿論、1ブロックのフィールド数は、64ブロックに限定されるものではない。また、上述の例では、フィールド数を60Hzとしているが、フィールド数が50Hzの場合にも同様に適用できる。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、ビデオ信号の処理を画面数Mからなるブロック単位で行ない、再生時間を(N・M/L)として求めると共に、1秒毎にアップカウントして再生時間を求めている。そして、(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、1秒毎にアップカウントして求められた再生時間を、(N・M/L)により求められた再生時間により更新している。これにより、秒数の連続が保てると共に、誤差が累積しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できるテレビジョン受像機の一例のブロック図である。
【図2】この発明が適用できるテレビジョン受像機におけるリモートコマンダの説明に用いる平面図である。
【図3】インデッスク画面の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の実施の形態の一例の説明に用いる機能ブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態の一例の説明に用いる略線図である。
【図6】この発明の実施の形態の一例の説明に用いるフローチャートである。
【図7】従来の再生時間の計測の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
101・・・ブロック検出回路、102、103・・・時間カウンタ、105・・・ブロック数判断回路、106・・・較正回路
Claims (2)
- 記録媒体に記録されたビデオデータを再生する際に、ビデオデータの画面数Mを1ブロックとして、ブロック単位で秒単位の再生時間を表示する場合の再生時間を計測する時間計測装置であって、
上記ブロックのブロック番号Nと、1秒当たりの画面数Lとから、再生時間を(N・M/L)として演算する第1の時間カウント手段と、
1秒毎にアップカウントして再生時間を演算する第2の時間カウント手段と、
上記(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、上記第1の時間カウント手段により求められる再生時間により、上記第2の時間カウント手段から求められる再生時間を較正する手段と
を備え、
上記第2の時間カウント手段から求められる再生時間を表示するようにした
ことを特徴とする時間計測装置。 - 記録媒体に記録されたビデオデータを再生する際に、ビデオデータの画面数Mを1ブロックとして、ブロック単位で秒単位の再生時間を表示する場合の再生時間を計測する時間計測方法であって、
上記ブロックのブロック番号Nと、1秒当たりの画面数Lとから、再生時間を(N・M/L)として演算するステップと、
1秒毎にアップカウントして再生時間を演算するステップと、
上記(N・M/L)の剰余が0となるブロック番号のときに、上記(N・M/L)として演算した再生時間により、上記1秒毎にアップカウントして求めた再生時間を較正する較正のステップと
を備え、
上記1秒毎にアップカウントして求めた再生時間を上記較正のステップで較正した再生時間を表示するようにした
ことを特徴とする時間計測方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12222297A JP3952535B2 (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 時間計測装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12222297A JP3952535B2 (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 時間計測装置及び方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10313435A JPH10313435A (ja) | 1998-11-24 |
JP3952535B2 true JP3952535B2 (ja) | 2007-08-01 |
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US9586370B2 (en) | 2013-08-15 | 2017-03-07 | Biomet Manufacturing, Llc | Method for making ultra high molecular weight polyethylene |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP12222297A patent/JP3952535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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