JP2002185246A - ループアンテナ - Google Patents
ループアンテナInfo
- Publication number
- JP2002185246A JP2002185246A JP2000379307A JP2000379307A JP2002185246A JP 2002185246 A JP2002185246 A JP 2002185246A JP 2000379307 A JP2000379307 A JP 2000379307A JP 2000379307 A JP2000379307 A JP 2000379307A JP 2002185246 A JP2002185246 A JP 2002185246A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- loop antenna
- antenna
- loop
- information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 claims abstract description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 5
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 5
- 230000004044 response Effects 0.000 description 3
- 102100032704 Keratin, type I cytoskeletal 24 Human genes 0.000 description 1
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- RDYMFSUJUZBWLH-UHFFFAOYSA-N endosulfan Chemical compound C12COS(=O)OCC2C2(Cl)C(Cl)=C(Cl)C1(Cl)C2(Cl)Cl RDYMFSUJUZBWLH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Radio Transmission System (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＩＣカードのアンテナ面の方向によらず、ま
た、それらの位置、方向を変更することなく、ＩＣカー
ドを読み取ることができるＩＣカードの読み取り用のル
ープアンテナを提供する。 【解決手段】 電磁誘導作用によりＩＣカード５の情報
を読み取り、またはＩＣカード５に情報を書き込むルー
プアンテナ２を、第１平面内に設けられた第１ループア
ンテナ２ａと第１平面に垂直な第２平面内に設けられた
第２ループアンテナ２ｂとにより構成すると共に位相器
９を設けてそれらの位相をずらすことにより、ＩＣカー
ド５が有するアンテナ面が任意の方向に向いている場合
でも、ＩＣカード５の情報の読み取り、または書き込み
が可能となるように構成した。
た、それらの位置、方向を変更することなく、ＩＣカー
ドを読み取ることができるＩＣカードの読み取り用のル
ープアンテナを提供する。 【解決手段】 電磁誘導作用によりＩＣカード５の情報
を読み取り、またはＩＣカード５に情報を書き込むルー
プアンテナ２を、第１平面内に設けられた第１ループア
ンテナ２ａと第１平面に垂直な第２平面内に設けられた
第２ループアンテナ２ｂとにより構成すると共に位相器
９を設けてそれらの位相をずらすことにより、ＩＣカー
ド５が有するアンテナ面が任意の方向に向いている場合
でも、ＩＣカード５の情報の読み取り、または書き込み
が可能となるように構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導作用によ
りＩＣカードの情報を読み取り、またはＩＣカードに情
報を書き込むループアンテナに関し、特にＩＣカードの
有するアンテナ面の方向によらず、ＩＣカードの情報を
得られるようにしたループアンテナに関するものであ
る。
りＩＣカードの情報を読み取り、またはＩＣカードに情
報を書き込むループアンテナに関し、特にＩＣカードの
有するアンテナ面の方向によらず、ＩＣカードの情報を
得られるようにしたループアンテナに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＩＣカードを用いたリーダライタ
システムは、一般に非接触ＩＣカードシステムと呼ばれ
ており、例えば１３．５６ＭＨｚの周波数帯による交通
カードシステム、物流システム、物品の管理システム等
に実用化されている。このシステムは、ＩＣチップにア
ンテナを備えたＩＣカードと、このＩＣカードとの通信
を行うリーダライタ装置とを備え、リーダライタ装置に
はループアンテナが備えられ、このアンテナにより電力
と質問データを常時または間欠に送信し、この電力と質
問データを受信できる範囲内にあるタグよりの応答デー
タを得るものである。
システムは、一般に非接触ＩＣカードシステムと呼ばれ
ており、例えば１３．５６ＭＨｚの周波数帯による交通
カードシステム、物流システム、物品の管理システム等
に実用化されている。このシステムは、ＩＣチップにア
ンテナを備えたＩＣカードと、このＩＣカードとの通信
を行うリーダライタ装置とを備え、リーダライタ装置に
はループアンテナが備えられ、このアンテナにより電力
と質問データを常時または間欠に送信し、この電力と質
問データを受信できる範囲内にあるタグよりの応答デー
タを得るものである。
【０００３】ＩＣカードは、収納部に収納される物品の
適所に取り付けられ、この収納部の適所にリーダライタ
用アンテナとしてのループアンテナが設けられる。この
ループアンテナとＩＣカードの有するＩＣカード用アン
テナとは、電磁誘導作用を用いて互いに信号を送受する
ため、それらの方向性が重要である。
適所に取り付けられ、この収納部の適所にリーダライタ
用アンテナとしてのループアンテナが設けられる。この
ループアンテナとＩＣカードの有するＩＣカード用アン
テナとは、電磁誘導作用を用いて互いに信号を送受する
ため、それらの方向性が重要である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従って、例えばこのよ
うなＩＣカードを付した衣類などの物品を例えば段ボー
ル箱等の収納箱に無造作に収納し、それをまとめてルー
プアンテナを介してリーダ装置で読み取ろうとすると、
ループアンテナが一方向を向いている場合に、その方向
に対してＩＣカードのアンテナ面が一定の方向を向いて
いる場合（ループアンテナの発生磁界方向に対してＩＣ
カード面が平行となっている場合）は、そのＩＣカード
に関する情報を読み取りにくくなるという問題が生じ
る。このため、従来は、例えば上記段ボール箱等の向き
を変えることにより収納されたＩＣカードのアンテナの
方向を、例えば９０度変化させてリーダ装置で読み取っ
ていたが、その作業が面倒であり、また迅速な読み取り
処理が行えず、更に収納物によっては、ひっくり返すな
ど段ボール箱の向きを変えることによりＩＣカードの面
を変えることができないものもあり、従来のリーダライ
タシステムによる物品管理には限界がある。
うなＩＣカードを付した衣類などの物品を例えば段ボー
ル箱等の収納箱に無造作に収納し、それをまとめてルー
プアンテナを介してリーダ装置で読み取ろうとすると、
ループアンテナが一方向を向いている場合に、その方向
に対してＩＣカードのアンテナ面が一定の方向を向いて
いる場合（ループアンテナの発生磁界方向に対してＩＣ
カード面が平行となっている場合）は、そのＩＣカード
に関する情報を読み取りにくくなるという問題が生じ
る。このため、従来は、例えば上記段ボール箱等の向き
を変えることにより収納されたＩＣカードのアンテナの
方向を、例えば９０度変化させてリーダ装置で読み取っ
ていたが、その作業が面倒であり、また迅速な読み取り
処理が行えず、更に収納物によっては、ひっくり返すな
ど段ボール箱の向きを変えることによりＩＣカードの面
を変えることができないものもあり、従来のリーダライ
タシステムによる物品管理には限界がある。
【０００５】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、ＩＣカードのアンテナ面の方向によらず、
また、それらの方向を変更することなく、ＩＣカードと
交信を行うことができるリードライト装置用のループア
ンテナを提供することを目的としている。
ものであり、ＩＣカードのアンテナ面の方向によらず、
また、それらの方向を変更することなく、ＩＣカードと
交信を行うことができるリードライト装置用のループア
ンテナを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、電磁誘導作用によりＩＣカードと交信
を行って、ＩＣカードの情報を読み取り、またはＩＣカ
ードに情報を書き込む複数のループアンテナであって、
前記ＩＣカードが有するアンテナ面が任意の方向に向い
ている場合でも、前記ＩＣカードの情報の読み取り、ま
たは書き込みが可能となるように、ループ面を互いに直
交するように設けるとともに、位相器を設けてそれらの
位相をずらせるようにしたことを特徴とするものであ
る。
ため、本発明は、電磁誘導作用によりＩＣカードと交信
を行って、ＩＣカードの情報を読み取り、またはＩＣカ
ードに情報を書き込む複数のループアンテナであって、
前記ＩＣカードが有するアンテナ面が任意の方向に向い
ている場合でも、前記ＩＣカードの情報の読み取り、ま
たは書き込みが可能となるように、ループ面を互いに直
交するように設けるとともに、位相器を設けてそれらの
位相をずらせるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【０００７】また、本発明において、前記ループアンテ
ナには、前記位相器により互いに位相が異なる電流が流
れることを特徴とするものである。
ナには、前記位相器により互いに位相が異なる電流が流
れることを特徴とするものである。
【０００８】このような構成によれば、ＩＣカードが例
えば収納箱等に任意の方向を向いて収納されていても、
そのアンテナ面と交錯する磁界成分をループアンテナか
ら供給することができ、収納箱等の向きを変えたりする
ことなく、効率よくＩＣカードの情報を読み取ることが
できる。なお、ループアンテナとアンテナ面との関係に
よっては、ループアンテナの電流が同相であったり、逆
相であったりしたような場合は、二つのループアンテナ
で発生された磁界がループアンテナ面内で互いにうち消
し合うことが生じ得るが、位相器により９０度、１２０
度、６０度などに位相を異ならせることによりアンテナ
面と交錯する磁界成分が０となることはなく、必ずアン
テナ面と交錯する磁界（磁束）成分を供給することがで
きる。
えば収納箱等に任意の方向を向いて収納されていても、
そのアンテナ面と交錯する磁界成分をループアンテナか
ら供給することができ、収納箱等の向きを変えたりする
ことなく、効率よくＩＣカードの情報を読み取ることが
できる。なお、ループアンテナとアンテナ面との関係に
よっては、ループアンテナの電流が同相であったり、逆
相であったりしたような場合は、二つのループアンテナ
で発生された磁界がループアンテナ面内で互いにうち消
し合うことが生じ得るが、位相器により９０度、１２０
度、６０度などに位相を異ならせることによりアンテナ
面と交錯する磁界成分が０となることはなく、必ずアン
テナ面と交錯する磁界（磁束）成分を供給することがで
きる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 実施の形態１．図１は本発明の実施の形態１における物
品管理システムを示す概略図である。図１に示すシステ
ムは、衣類等の管理物品１に取り付けられたＩＣカード
５と、電磁誘導作用によりＩＣカード５の情報を得、ま
たはＩＣカード５に書き込む情報を送出するループアン
テナ２（２ａ，２ｂ）と、これらに電流を供給するため
の分配器３と、この分配器３に接続され、ループアンテ
ナ２の受信信号からＩＣカード５の情報を読み取り、ま
たはＩＣカード５に情報を書き込むための送信信号をル
ープアンテナ２に送るリーダライタ装置７とを備えると
共に、ループアンテナ２ａと分配器３の間に、ループア
ンテナ２ｂへ供給される電流の位相をずらせる位相器９
が設けられて構成される。位相器９の構成は、例えば
（ｂ）や（ｃ）で示されるようなコンデンサＣとインダ
クタンスＬの組合せで構成される９０度位相器とするこ
とができる。なお、位相器で異ならせる位相は９０度で
なくとも良く、±６０度〜１２０度などの適当な範囲を
取り得るが９０度位相器とするのが磁界の打消しを防ぐ
ためには効果的である。
を用いて説明する。 実施の形態１．図１は本発明の実施の形態１における物
品管理システムを示す概略図である。図１に示すシステ
ムは、衣類等の管理物品１に取り付けられたＩＣカード
５と、電磁誘導作用によりＩＣカード５の情報を得、ま
たはＩＣカード５に書き込む情報を送出するループアン
テナ２（２ａ，２ｂ）と、これらに電流を供給するため
の分配器３と、この分配器３に接続され、ループアンテ
ナ２の受信信号からＩＣカード５の情報を読み取り、ま
たはＩＣカード５に情報を書き込むための送信信号をル
ープアンテナ２に送るリーダライタ装置７とを備えると
共に、ループアンテナ２ａと分配器３の間に、ループア
ンテナ２ｂへ供給される電流の位相をずらせる位相器９
が設けられて構成される。位相器９の構成は、例えば
（ｂ）や（ｃ）で示されるようなコンデンサＣとインダ
クタンスＬの組合せで構成される９０度位相器とするこ
とができる。なお、位相器で異ならせる位相は９０度で
なくとも良く、±６０度〜１２０度などの適当な範囲を
取り得るが９０度位相器とするのが磁界の打消しを防ぐ
ためには効果的である。
【００１０】図２はＩＣカード５を取り付けた物品を収
納した収納箱４をループアンテナ２の読み取り部に載置
した状態を示す斜視図である。この収納箱４は略長方形
または正方形状をなし、中に衣類等の複数の物品がそれ
ぞれＩＣカード５が取り付けられて収納されている。こ
の場合、衣類等は、それに付されたＩＣカードが任意の
方向に向いた状態において収納箱４内に収納されてい
る。
納した収納箱４をループアンテナ２の読み取り部に載置
した状態を示す斜視図である。この収納箱４は略長方形
または正方形状をなし、中に衣類等の複数の物品がそれ
ぞれＩＣカード５が取り付けられて収納されている。こ
の場合、衣類等は、それに付されたＩＣカードが任意の
方向に向いた状態において収納箱４内に収納されてい
る。
【００１１】ループアンテナ２は、ＩＣカード５が有す
るアンテナ面（ＩＣカード面）が任意の方向に向いてい
る場合でも、ＩＣカード５の情報の読み取り、または書
き込みが可能となるように、ループ面が互いにほぼ直交
するように設けられて構成されており、第１平面である
水平面内に設けられた第１ループアンテナ２ａと、第１
平面である水平面に垂直な第２平面（鉛直平面）内に設
けられた第２ループアンテナ２ｂにより構成されてい
る。これら第１、第２ループアンテナ２ａ，２ｂは略正
方形または長方形状をなし、これらのループアンテナ２
ａ，２ｂの一辺が水平面と鉛直平面の交差線Ｌに近接ま
たはその線上に位置している。すなわち、図１において
は第１ループアンテナ２ａの一辺２ａ−１が交差線Ｌ上
に位置し、第２ループアンテナ２ｂの一辺２ｂ−１がそ
の交差線Ｌの僅かに下方に位置している。なお、互いに
交差線Ｌに近接するように構成しても良いことは言うま
でもない。
るアンテナ面（ＩＣカード面）が任意の方向に向いてい
る場合でも、ＩＣカード５の情報の読み取り、または書
き込みが可能となるように、ループ面が互いにほぼ直交
するように設けられて構成されており、第１平面である
水平面内に設けられた第１ループアンテナ２ａと、第１
平面である水平面に垂直な第２平面（鉛直平面）内に設
けられた第２ループアンテナ２ｂにより構成されてい
る。これら第１、第２ループアンテナ２ａ，２ｂは略正
方形または長方形状をなし、これらのループアンテナ２
ａ，２ｂの一辺が水平面と鉛直平面の交差線Ｌに近接ま
たはその線上に位置している。すなわち、図１において
は第１ループアンテナ２ａの一辺２ａ−１が交差線Ｌ上
に位置し、第２ループアンテナ２ｂの一辺２ｂ−１がそ
の交差線Ｌの僅かに下方に位置している。なお、互いに
交差線Ｌに近接するように構成しても良いことは言うま
でもない。
【００１２】図３はＩＣカードとリーダライタ装置を示
すブロック図であり、図４はＩＣカード及びそのＩＣカ
ード用アンテナを示す斜視図である。ＩＣカード５は、
図３に示すように、リーダライタ装置７との通信を行
い、質問データとそれに対する応答データを送受信する
ことでデータのやり取りができるものであり、ＩＣカー
ド面に設けられたループ状のＩＣカード用アンテナ５
１、ＩＣカード用アンテナ５１に接続された電源部５２
及び変復調部５７、これらに接続された制御部５３、制
御部５３及び電源部５２に接続されたメモリ５６を有す
る。このＩＣカード５は衣類等の物品に添付されて収納
箱内に入れられる。そして、ループアンテナ２から送信
された電力を含む信号をアンテナ５１により受信し、受
信した電力によって電源部５２から制御部５３、メモリ
５６に電力供給が行われる。従って、ＩＣカード５は電
池を持たずに動作が可能である。
すブロック図であり、図４はＩＣカード及びそのＩＣカ
ード用アンテナを示す斜視図である。ＩＣカード５は、
図３に示すように、リーダライタ装置７との通信を行
い、質問データとそれに対する応答データを送受信する
ことでデータのやり取りができるものであり、ＩＣカー
ド面に設けられたループ状のＩＣカード用アンテナ５
１、ＩＣカード用アンテナ５１に接続された電源部５２
及び変復調部５７、これらに接続された制御部５３、制
御部５３及び電源部５２に接続されたメモリ５６を有す
る。このＩＣカード５は衣類等の物品に添付されて収納
箱内に入れられる。そして、ループアンテナ２から送信
された電力を含む信号をアンテナ５１により受信し、受
信した電力によって電源部５２から制御部５３、メモリ
５６に電力供給が行われる。従って、ＩＣカード５は電
池を持たずに動作が可能である。
【００１３】なお、制御部５３はデータ変復調部５７に
よって復調された読み取りコマンドにもとづいてメモリ
の衣類ＩＤを読み出し、データ変復調部５７により変調
された信号をＩＣカード用アンテナ５１から送出する。
ＩＣカード５はアンテナ５１を除いてはＩＣチップ５０
により構成されており、カード状の無線タグとして小型
で薄型のＩＣカードタグを実現している。
よって復調された読み取りコマンドにもとづいてメモリ
の衣類ＩＤを読み出し、データ変復調部５７により変調
された信号をＩＣカード用アンテナ５１から送出する。
ＩＣカード５はアンテナ５１を除いてはＩＣチップ５０
により構成されており、カード状の無線タグとして小型
で薄型のＩＣカードタグを実現している。
【００１４】リーダライタ装置７は主に送信系ブロック
７１と受信系ブロック７２と制御部７３とインタフェー
ス７４とより構成される。送信系ブロック７１は１３．
５６ＭＨｚ等の搬送波を発振する発振器７１１と変調器
７１２と送信ＡＭＰ７１３により質問データを送信す
る。受信系ブロック７２はＩＣカード５からの信号を受
信ＡＭＰ７２１により増幅して復調部７２２により復調
し応答データを受信復調する。分配器３は、リーダライ
タ装置７からの、同じ送信信号を第１、第２のそれぞれ
のループアンテナ２ａ，２ｂに供給し、これらを流れる
電流を制御する。なお、図示はしないが、これらループ
アンテナ２ａ，２ｂは整合回路と同調回路とを備えてお
り、この整合回路より同軸ケーブルを介して、図１に示
される分配器３又は位相器９に接続されている。
７１と受信系ブロック７２と制御部７３とインタフェー
ス７４とより構成される。送信系ブロック７１は１３．
５６ＭＨｚ等の搬送波を発振する発振器７１１と変調器
７１２と送信ＡＭＰ７１３により質問データを送信す
る。受信系ブロック７２はＩＣカード５からの信号を受
信ＡＭＰ７２１により増幅して復調部７２２により復調
し応答データを受信復調する。分配器３は、リーダライ
タ装置７からの、同じ送信信号を第１、第２のそれぞれ
のループアンテナ２ａ，２ｂに供給し、これらを流れる
電流を制御する。なお、図示はしないが、これらループ
アンテナ２ａ，２ｂは整合回路と同調回路とを備えてお
り、この整合回路より同軸ケーブルを介して、図１に示
される分配器３又は位相器９に接続されている。
【００１５】本実施の形態によれば、図１、図２に示す
ようにＩＣカードが第１、第２ループアンテナ２ａ，２
ｂの電流によって発生する磁界のいずれかに平行になっ
ていても、他方のループアンテナの発生磁界に対しては
垂直となるため、ＩＣカードの向きによらずその向きと
垂直な方向の磁界成分を生じさせることができる。すな
わち、ＩＣカードがいずれの方向を向いていても、いず
れかのアンテナにより発生された磁界成分が必ずＩＣカ
ード面を鎖交することとなり、ＩＣカードの情報の読み
取りあるいは書き込みを高い信頼性のもとで行うことが
できる。
ようにＩＣカードが第１、第２ループアンテナ２ａ，２
ｂの電流によって発生する磁界のいずれかに平行になっ
ていても、他方のループアンテナの発生磁界に対しては
垂直となるため、ＩＣカードの向きによらずその向きと
垂直な方向の磁界成分を生じさせることができる。すな
わち、ＩＣカードがいずれの方向を向いていても、いず
れかのアンテナにより発生された磁界成分が必ずＩＣカ
ード面を鎖交することとなり、ＩＣカードの情報の読み
取りあるいは書き込みを高い信頼性のもとで行うことが
できる。
【００１６】ところで、第１、第２のループアンテナ２
ａ，２ｂに、例えば図５に示すように、それらの近接部
分において互いに反対方向となるように電流を流す場
合、各ループアンテナの各辺で発生される磁界は同図の
ように示される。なお、図５は図１のループアンテナを
側面から見た図である。図５において、Ｈａはループア
ンテナ２ａの先端辺２ａ−１によって発生される磁界、
ＨａＬはループアンテナ２ａの後端辺２ａ−２によって
発生される磁界、Ｈｂはループアンテナ２ｂの先端辺２
ｂ−１によって発生される磁界、ＨｂＬはループアンテ
ナ２ｂの後端辺２ｂ−２によって発生される磁界を表し
ている。今、図５の５Ａに示す線上にＩＣカード面が一
致するようＩＣカードが配置された場合、磁界Ｈａ、Ｈ
ｂはＩＣカード面と鎖交しないが、磁界ＨａＬ、ＨｂＬ
は共にＩＣカード面に鎖交する。従って、この場合、二
つのループアンテナ２ａ、２ｂを流れる電流が逆位相の
ときは磁界ＨａＬとＨｂＬはほぼ反対向きとなって打ち
消し合うこととなり、ＩＣカード面と鎖交する磁束はほ
ぼ０となる。
ａ，２ｂに、例えば図５に示すように、それらの近接部
分において互いに反対方向となるように電流を流す場
合、各ループアンテナの各辺で発生される磁界は同図の
ように示される。なお、図５は図１のループアンテナを
側面から見た図である。図５において、Ｈａはループア
ンテナ２ａの先端辺２ａ−１によって発生される磁界、
ＨａＬはループアンテナ２ａの後端辺２ａ−２によって
発生される磁界、Ｈｂはループアンテナ２ｂの先端辺２
ｂ−１によって発生される磁界、ＨｂＬはループアンテ
ナ２ｂの後端辺２ｂ−２によって発生される磁界を表し
ている。今、図５の５Ａに示す線上にＩＣカード面が一
致するようＩＣカードが配置された場合、磁界Ｈａ、Ｈ
ｂはＩＣカード面と鎖交しないが、磁界ＨａＬ、ＨｂＬ
は共にＩＣカード面に鎖交する。従って、この場合、二
つのループアンテナ２ａ、２ｂを流れる電流が逆位相の
ときは磁界ＨａＬとＨｂＬはほぼ反対向きとなって打ち
消し合うこととなり、ＩＣカード面と鎖交する磁束はほ
ぼ０となる。
【００１７】しかしながら一方、これら二つの電流の位
相を互いに例えば９０度ずらせて、例えばループアンテ
ナ２ａを流れる電流Ｉａとループアンテナ２ｂを流れる
電流Ｉｂとの関係をＩａ＝Ｉｂｃｏｓ（ωｔ＋９０）と
し、ＨａＬとＨｂＬとの関係を、ＨａＬ＝ＨｂＬｃｏｓ
（ωｔ＋９０）で近似できるようにしておけば、磁界Ｈ
ａＬとＨｂＬの大きさは常時異なることとなり、これに
よって磁束が打ち消されることはなくなり、従って、Ｉ
Ｃカードとリーダライタ装置とは交信を行うことができ
る。なお、図５において、線５Ａと直交する線５Ｂ上に
ＩＣカード面が一致するようにＩＣカードが配置された
場合は、磁界ＨａとＨｂが有効にＩＣカード面と鎖交す
るので、良好な交信を行うことができる。
相を互いに例えば９０度ずらせて、例えばループアンテ
ナ２ａを流れる電流Ｉａとループアンテナ２ｂを流れる
電流Ｉｂとの関係をＩａ＝Ｉｂｃｏｓ（ωｔ＋９０）と
し、ＨａＬとＨｂＬとの関係を、ＨａＬ＝ＨｂＬｃｏｓ
（ωｔ＋９０）で近似できるようにしておけば、磁界Ｈ
ａＬとＨｂＬの大きさは常時異なることとなり、これに
よって磁束が打ち消されることはなくなり、従って、Ｉ
Ｃカードとリーダライタ装置とは交信を行うことができ
る。なお、図５において、線５Ａと直交する線５Ｂ上に
ＩＣカード面が一致するようにＩＣカードが配置された
場合は、磁界ＨａとＨｂが有効にＩＣカード面と鎖交す
るので、良好な交信を行うことができる。
【００１８】次に、図６に示すように、二つのループア
ンテナ２ａ、２ｂの近接部分において互いに同方向とな
るように電流を流す場合、各ループアンテナの各辺で発
生される磁界は図６のように示される。今、図６の５Ｂ
の線上に一致するようにＩＣカードが配置された場合、
磁界ＨａＬ、ＨｂＬはＩＣカード面と鎖交しないが、磁
界Ｈａ、Ｈｂは共にＩＣカード面に鎖交する。従って、
この場合、二つのループアンテナ２ａ、２ｂを流れる電
流が同位相のときは磁界ＨａＬとＨｂＬはほぼ反対向き
となって打ち消し合うこととなり、ＩＣカード面と鎖交
する磁束はほぼ０となる。
ンテナ２ａ、２ｂの近接部分において互いに同方向とな
るように電流を流す場合、各ループアンテナの各辺で発
生される磁界は図６のように示される。今、図６の５Ｂ
の線上に一致するようにＩＣカードが配置された場合、
磁界ＨａＬ、ＨｂＬはＩＣカード面と鎖交しないが、磁
界Ｈａ、Ｈｂは共にＩＣカード面に鎖交する。従って、
この場合、二つのループアンテナ２ａ、２ｂを流れる電
流が同位相のときは磁界ＨａＬとＨｂＬはほぼ反対向き
となって打ち消し合うこととなり、ＩＣカード面と鎖交
する磁束はほぼ０となる。
【００１９】しかしながら一方、これら二つの電流の位
相を互いに例えば９０度ずらせて、上記と同様にＨａと
Ｈｂとの関係が、Ｈａ＝Ｈｂｃｏｓ（ωｔ＋９０）で近
似できるようにしておけば、磁界ＨａとＨｂの大きさは
常時異なることとなり、これによって磁束が打ち消され
ることはなくなり、従って、ＩＣカードとリーダライタ
装置とは交信を行うことができる。なお、図６におい
て、線５Ｂと直交する線５Ａ上に一致するようにＩＣカ
ードが配置された場合は、磁界ＨａＬ、ＨｂＬが有効に
ＩＣカード面と鎖交するので、良好な交信を行うことが
できる。
相を互いに例えば９０度ずらせて、上記と同様にＨａと
Ｈｂとの関係が、Ｈａ＝Ｈｂｃｏｓ（ωｔ＋９０）で近
似できるようにしておけば、磁界ＨａとＨｂの大きさは
常時異なることとなり、これによって磁束が打ち消され
ることはなくなり、従って、ＩＣカードとリーダライタ
装置とは交信を行うことができる。なお、図６におい
て、線５Ｂと直交する線５Ａ上に一致するようにＩＣカ
ードが配置された場合は、磁界ＨａＬ、ＨｂＬが有効に
ＩＣカード面と鎖交するので、良好な交信を行うことが
できる。
【００２０】図７は上述したループアンテナ２を用い
て、搬送ライン１０により搬送された収納箱４内の物品
の読み取りを行うようにした搬送物品の管理システムを
示す斜視図である。このように、搬送ライン１０の搬送
面１０ａに対して平行に第１のループアンテナ２ａと搬
送面１０ａに垂直に第２のループアンテナ２ｂを設ける
と共に、上述した実施の形態２に説明したように各ルー
プアンテナに電流を流すことにより、搬送される収納箱
に収納された衣類等の物品に付され任意の方向に向いて
いるＩＣカードの全ての情報を搬送しつつ読み取り、ま
たはＩＣカードに情報を書き込むことができる。
て、搬送ライン１０により搬送された収納箱４内の物品
の読み取りを行うようにした搬送物品の管理システムを
示す斜視図である。このように、搬送ライン１０の搬送
面１０ａに対して平行に第１のループアンテナ２ａと搬
送面１０ａに垂直に第２のループアンテナ２ｂを設ける
と共に、上述した実施の形態２に説明したように各ルー
プアンテナに電流を流すことにより、搬送される収納箱
に収納された衣類等の物品に付され任意の方向に向いて
いるＩＣカードの全ての情報を搬送しつつ読み取り、ま
たはＩＣカードに情報を書き込むことができる。
【００２１】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明に係るル
ープアンテナは、ＩＣカードが有するアンテナ面が任意
の方向に向いている場合でも、ＩＣカードの情報の読み
取り、または書き込みが可能となるように、ループ面が
互いに直交するようにして、且つ位相器によりそれらの
位相をずらすようにしたため、ＩＣカードのアンテナ面
の方向によらず、また、それらの位置、方向を変更する
ことなく、ＩＣカードを読み取ることができる。
ープアンテナは、ＩＣカードが有するアンテナ面が任意
の方向に向いている場合でも、ＩＣカードの情報の読み
取り、または書き込みが可能となるように、ループ面が
互いに直交するようにして、且つ位相器によりそれらの
位相をずらすようにしたため、ＩＣカードのアンテナ面
の方向によらず、また、それらの位置、方向を変更する
ことなく、ＩＣカードを読み取ることができる。
【図１】本発明の実施の形態におけるループアンテナを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図２】ループアンテナで管理される収納箱を示す斜視
図である。
図である。
【図３】リーダライタ装置とＩＣカードを示すブロック
図である。
図である。
【図４】ＩＣカード及びＩＣカード用アンテナを示す斜
視図である。
視図である。
【図５】ループアンテナの磁界とＩＣカードとの関係を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図６】ループアンテナの磁界とＩＣカードとの関係を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図７】本発明による収納箱内の物品管理動作を示す概
略図である。
略図である。
１ 物品、２ ループアンテナ、２ａ 第１ループアン
テナ、２ｂ 第２ループアンテナ、３ 分配器、４ 収
納箱、５ ＩＣカード、９ 位相器。
テナ、２ｂ 第２ループアンテナ、３ 分配器、４ 収
納箱、５ ＩＣカード、９ 位相器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｂ 1/59 Ｈ０４Ｂ 1/59 5/02 5/02 7/04 7/04 (72)発明者 舟久保 一夫 東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式 会社日立国際電気内 (72)発明者 早瀬 雅彦 東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式 会社日立国際電気内 Ｆターム(参考） 2C005 MA22 MA25 NA08 NA09 5B058 CA15 KA01 KA04 KA24 YA20 5J021 AA02 AA12 AB04 CA06 FA32 GA02 GA08 HA05 5K012 AA05 AC06 BA07 5K059 CC01 CC04 DD32 DD37
Claims (2)
- 【請求項１】 電磁誘導作用によりＩＣカードと交信を
行って、ＩＣカードの情報を読み取り、またはＩＣカー
ドに情報を書き込む複数のループアンテナであって、 前記ＩＣカードが有するアンテナ面が任意の方向に向い
ている場合でも、前記ＩＣカードの情報の読み取り、ま
たは書き込みが可能となるように、ループ面を互いに直
交するように設けるとともに、位相器を設けてそれらの
位相をずらせるようにしたことを特徴とするループアン
テナ。 - 【請求項２】 前記複数のループアンテナには、前記位
相器により互いに位相が異なる電流が流れることを特徴
とする請求項１に記載のループアンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000379307A JP2002185246A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | ループアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000379307A JP2002185246A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | ループアンテナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002185246A true JP2002185246A (ja) | 2002-06-28 |
Family
ID=18847705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000379307A Pending JP2002185246A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | ループアンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002185246A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004208115A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Hitachi Kokusai Electric Inc | タグ情報管理装置、タグ情報管理用アンテナ |
| WO2006057034A1 (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-01 | Fujitsu Limited | ディスク読み取り／書き込み装置、タグ読み取り／書き込み装置及びスロットアンテナ |
| WO2006064545A1 (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-22 | Renesas Technology Corp. | Rfidカード発行システム |
| JP2008512974A (ja) * | 2004-09-14 | 2008-04-24 | キョウセラ ワイヤレス コープ． | 容量性の負荷が付与されたループアンテナのためのシステムと方法 |
| US8035517B2 (en) | 2005-04-06 | 2011-10-11 | Mallinckrodt LLC. | Systems and methods for managing information relating to medical fluids and containers therefor |
-
2000
- 2000-12-13 JP JP2000379307A patent/JP2002185246A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004208115A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Hitachi Kokusai Electric Inc | タグ情報管理装置、タグ情報管理用アンテナ |
| JP2008512974A (ja) * | 2004-09-14 | 2008-04-24 | キョウセラ ワイヤレス コープ． | 容量性の負荷が付与されたループアンテナのためのシステムと方法 |
| WO2006057034A1 (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-01 | Fujitsu Limited | ディスク読み取り／書き込み装置、タグ読み取り／書き込み装置及びスロットアンテナ |
| WO2006064545A1 (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-22 | Renesas Technology Corp. | Rfidカード発行システム |
| JPWO2006064545A1 (ja) * | 2004-12-14 | 2008-06-12 | 株式会社ルネサステクノロジ | Ｒｆｉｄカード発行システム |
| US7387233B2 (en) | 2004-12-14 | 2008-06-17 | Renesas Technology Corp. | RFID card issuing system |
| US8035517B2 (en) | 2005-04-06 | 2011-10-11 | Mallinckrodt LLC. | Systems and methods for managing information relating to medical fluids and containers therefor |
| US9082157B2 (en) | 2005-04-06 | 2015-07-14 | Liebel-Flarsheim Company Llc | Systems and methods for managing information relating to medical fluids and containers therefor |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3587185B2 (ja) | 誘導無線アンテナ、およびこれを用いた非接触データ通信装置 | |
| US7855646B2 (en) | Inductive coupling in documents | |
| JP4088797B2 (ja) | Ｒｆｉｄタグ | |
| JP4478366B2 (ja) | 非接触通信システム | |
| EP1033675A2 (en) | Wireless information storage device | |
| US7142115B2 (en) | Method of annotating an item with electronic data and apparatus therefor | |
| JP2001101369A (ja) | Ｒｆタグ | |
| TW200305315A (en) | Integrated circuit with enhanced coupling | |
| JP2009537886A (ja) | 複数のアンテナ及びそれに付随するアンテナ選択回路を有する非接触型無線周波数デバイス | |
| JP2001022905A (ja) | Ｉｃカード装置 | |
| JP2005209002A (ja) | Ｉｃタグ用リーダ／ライタ及びｉｃタグ用リーダ／ライタを有する装置 | |
| JP2002185246A (ja) | ループアンテナ | |
| JP2001156525A (ja) | リーダライタ用アンテナ、物品管理システム | |
| JP2008301241A (ja) | ループアンテナ及びループアンテナを備えた無線送受信装置 | |
| JP2004005494A (ja) | Ｉｃカード及びｉｃカードシステム | |
| JPH10250730A (ja) | パレット | |
| JP4218044B2 (ja) | ３次元アンテナ | |
| US20110148588A1 (en) | Device for the secure contactless data exchange between a reader and a card | |
| JP2002043827A (ja) | ループアンテナ | |
| JP2001313515A (ja) | アンテナ装置及び非接触ｉｃカードリーダライタ装置 | |
| CN106919964B (zh) | 一种自适应移相网络的超高频射频识别读写器及方法 | |
| JP2007214926A (ja) | 無指向性アンテナ及び情報読み取り装置 | |
| JP2000306054A (ja) | 非接触識別データ通信用スキャナ | |
| JP4913513B2 (ja) | ３軸アンテナ、ローラコンベア装置及び情報読み取り装置 | |
| JP2008186327A (ja) | Ｒｆｉｄリーダ装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040312 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050120 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050127 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050414 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050613 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050809 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051206 |