JP2002184025A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2002184025A
JP2002184025A JP2000374603A JP2000374603A JP2002184025A JP 2002184025 A JP2002184025 A JP 2002184025A JP 2000374603 A JP2000374603 A JP 2000374603A JP 2000374603 A JP2000374603 A JP 2000374603A JP 2002184025 A JP2002184025 A JP 2002184025A
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JP2000374603A
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English (en)
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Kazuyuki Ogura
和幸 小椋
Hiroshi Hatano
洋 波多野
Hiroaki Ueda
裕昭 上田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪帯の内側の領域を有効に利用して情報の記
録又は再生を行う情報記録再生装置を提供すること。 【解決手段】 レーザ光源110から出射した光は平行
光となり、ミラー130によって光束断面の中央部が除
かれた輪帯領域のみを有する光となる。輪帯領域の光は
固浸ミラー2aに入射し、固浸ミラー2aの自己集光作
用によって底面側に微小な光スポットを形成して記録媒
体8に近接場光を照射する。また、レーザ光源150か
ら出射する光は平行光となり、ミラー130によって反
射され、輪帯領域の光の光軸と一致し、かつ、輪帯領域
の内側に光路を有する内側領域の光となる。この内側領
域の光も固浸ミラー2aに入射し、記録媒体8に集光さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光を用いて情報
の記録及び/又は情報の再生を行う情報記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光記録による記録情報の高密度化
に伴い、近接場光を用いた高密度光記録が研究、開発さ
れている。近接場光を発生させて記録又は再生を行う情
報記録再生装置の光ヘッドにおいては、固浸レンズ(S
IL:Solid Immersion Lens)や固浸ミラー(SIM:
Solid Immersion Mirror)と呼ばれる、高屈折率物質で
構成された光学素子を用いることが検討されている。こ
のような光ヘッドでは、スライダ等の保持部材に固浸レ
ンズや固浸ミラー等の光学素子を組み込み、記録媒体か
ら数十nmの位置に浮上させた状態で、光学素子の表面
近傍に光ビームを集光させて微小スポットを形成し、そ
の微小スポットから近接場光を浸み出させることによ
り、微小スポットによる高密度な情報記録又は情報再生
を行うように構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、固浸レンズや固
浸ミラーに微小スポットを形成する場合、光の全光束を
集光位置に集光させて微小スポットの形成が行われる
が、固浸レンズ又は固浸ミラー等の光学素子において、
より微小な光スポットを形成するためには、開口数NA
が大きい(例えばNA≧1)成分の光のみを用いること
が有効である。なぜなら、開口数NAの大きい光成分の
みを集光位置に集光することで、近接場光として光学素
子から浸み出す光成分が大きくなるからである。
【0004】ところが、全光束のうちから開口数NAの
比較的大きい成分の光のみを抽出して用いる場合、言い
換えると、固浸レンズ又は固浸ミラーに全光束の外縁部
分に相当する輪帯状の光のみを入射させた場合、固浸レ
ンズ又は固浸ミラーのうち、開口数NAの比較的小さい
光成分が通り得る部分、すなわち、輪帯の内側の領域に
は光が存在しないことになり、この輪帯の内側の領域は
無駄な領域である。
【0005】高密度に情報の光記録や光再生を行う情報
記録再生装置に上記のような固浸ミラーや固浸レンズを
用いる場合、輪帯の内側部分も有効に利用して光記録又
は光再生するように構成することが望ましい。
【0006】そこで、この発明は、上記課題に鑑みてな
されたものであって、輪帯の内側の領域を有効に利用し
て情報の記録及び/又は再生を行う情報記録再生装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、光を利用して情報の記録
及び/又は再生を行う情報記録再生装置であって、情報
の記録又は再生の際に使用する光を発生させる光発生手
段と、高屈折率物質によって形成されて前記光を所定の
記録媒体に導く光学素子を含んでなり、前記光発生手段
からの光が前記光学素子に入射する際の光束断面を輪帯
領域と前記輪帯領域の内側領域とに区別し、前記輪帯領
域と前記内側領域のそれぞれの光の前記記録媒体への光
学的作用を互いに異なるものとする光学系とを備えてい
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の情報記録再生装置において、前記光学系が、前記輪帯
領域と前記内側領域とに対して、それぞれ異なる波長及
び/又は強度の光を入射させることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の情報記録再生装置において、前記光学系が、前
記輪帯領域の光の光路中に介挿された反射手段を備えて
おり、前記内側領域に対して入射させる光を前記反射手
段によって反射させることにより、前記輪帯領域の光の
光軸と、前記内側領域の光の光軸とを一致させることを
特徴としている。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の情報記録再生装置において、前記光
学素子が、固浸レンズ又は固浸ミラーであり、前記輪帯
領域の光と前記内側領域の光との少なくとも一方の光が
当該光学素子の表面近傍に形成する光スポット付近に、
微小開口の形成された薄膜を備えることを特徴としてい
る。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の情報記録再生装置において、前記薄膜が、前記輪帯領
域の光を反射又は吸収し、前記内側領域の光を透過させ
る性質を有する材料で形成されることを特徴としてい
る。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載の情報記録再生装置において、前記輪
帯領域の光と前記内側領域の光とのうち少なくとも一方
の光が前記光学素子の外部に焦点を結ぶように前記光学
素子へ導かれることを特徴としている。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載の情報記録再生装置において、前記輪
帯領域の光が、前記光学素子の表面近傍に光スポットを
形成し、当該光スポットから前記光学素子の外部に対し
て近接場光を浸み出させることを特徴としている。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7
のいずれかに記載の情報記録再生装置において、前記輪
帯領域の光と前記内側領域の光とを選択的に前記光学素
子に入射させることにより、記録媒体の種類に応じた情
報の記録及び/又は再生を行うことを特徴としている。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至7
のいずれかに記載の情報記録再生装置において、前記輪
帯領域の光を前記光学素子に入射させることにより、所
定の記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う
とともに、前記内側領域の光を前記光学素子に入射させ
ることにより、前記記録又は前記再生の際のトラッキン
グを行うことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】<1.固浸レンズ及び固浸ミラーの構成>
まず、固浸レンズについて説明する。図1は第1の固浸
レンズ1を示す図である。固浸レンズ1はランタンシリ
カ系ガラスや鉛シリカ系ガラス等の高屈折率物質によっ
て半球状体10として構成され、略球面状に形成された
球面部11と略平面状に形成された平面部12とを有す
る。
【0018】光源からのレーザ光L1は集光レンズ19
により集光され、固浸レンズ1の球面部11に入射す
る。固浸レンズ1に入射した光は固浸レンズ1の平面部
12の略中央部に集光される。この集光位置における光
スポットは、空気中に形成されるスポットに比べて微小
な光スポットとなる。固浸レンズ1の平面部12から
は、微小な光スポットの近接場光9が下方側に浸み出す
こととなる。
【0019】図2は第2の固浸レンズ1aを示す図であ
る。固浸レンズ1aは、上記図1の固浸レンズ1とほぼ
同様の構成であり、微小開口形成用の薄膜13が平面部
12に形成されている点で異なる。薄膜13には微小開
口14が形成される。この微小開口14は、固浸レンズ
1の表面近傍に集光して形成される光スポットの大きさ
よりも小さくなるように形成される。これにより、固浸
レンズ1の下面側からは、集光位置における光スポット
よりもさらに微小な近接場光成分を浸み出させることが
できる。薄膜13には、Al,Ni,Cr等の金属を用
いることができ、周知のフォトリソグラフィー等の微細
加工技術により微小開口14を形成する。
【0020】次に、固浸ミラーについて説明する。図3
は、第1の固浸ミラー2を示す図であり、(a)は薄膜
25を設けない構成例であり、(b)は薄膜25を設け
る構成例である。
【0021】固浸ミラー2は、ランタンシリカ系ガラス
や鉛シリカ系ガラス等の高屈折率物質によって構成され
た本体部20を有し、本体部20の上面側である第1面
21は略平面状に形成され、下面側である第2面22は
回転放物面状に形成される。第1面21の中央部には固
浸ミラー2の内部で光を反射させるための反射膜23が
形成されている。また、第2面22の中央部を除く外縁
部には、固浸ミラー2の内部で光を反射させるための反
射膜24が形成されている。反射膜23,24はAl,
Au,Ag,Cu,Ni等の金属材料を用いて周知のス
パッタ法等の薄膜技術によって成膜される。
【0022】固浸ミラー2の第1面21に平行光である
レーザ光L2を図中矢印の方向に入射させると、入射し
た光は回転放物面状の第2面22で反射し、さらに第1
面21の中央部で反射する。この結果、固浸ミラー2に
入射した光は、第2面22の略中央部上に集光され、そ
の光スポットは空気中に形成されるスポットに比べて微
小な光スポットとなる。そして固浸ミラー2の第2面2
2からは、微小な光スポットの近接場光9が下方側に浸
み出すこととなる。
【0023】また、図2(b)に示すように、固浸ミラ
ー2の第2面22におけるレーザ光L2の焦点付近に微
小開口形成用の薄膜25を設け、レーザ光L2の焦点に
約100nm以下の微小開口26を形成することで、よ
り微小な光スポットを発生させることができる。なお、
薄膜25は固浸レンズ1a(図2参照)の薄膜13と同
様のものが使用できる。
【0024】図4は、第2の固浸ミラー2aを示す図で
ある。固浸ミラー2aは、上記図3の固浸ミラー2とほ
ぼ同様の構成であり、固浸ミラー2aの第1面21に反
射膜23が形成されていない点が異なる。なお、図4
(a)は第2面22に上記の薄膜25が設けられない場
合の固浸ミラー2aを、図4(b)は第2面22に上記
の薄膜25が設けられる場合の固浸ミラー2aを示して
いる。
【0025】図4(a),(b)に示す固浸ミラー2a
では、第1面21側に反射膜が設けられていないため、
固浸ミラー2aの上方側より入射する光は、第2面22
で反射され、回転放物面で規定される反射方向に反射光
が進む。このときの反射光は、第1面21に対し全反射
条件を満たす入射角となるように反射される。このた
め、固浸ミラー2aでは第1面21に反射膜を形成せず
とも、図3の固浸ミラー2と同様の作用を示し、第2面
22で光が全反射されて第2面22の略中央部上に集光
されることになる。そして固浸ミラー2aの第2面22
からは、微小な光スポットの近接場光9が下方側に浸み
出すこととなる。
【0026】以下、上記のような固浸レンズ1,1a、
固浸ミラー2,2a等の光学素子を光ヘッドに用いて所
定の記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行う情報記
録再生装置の構成例について説明する。
【0027】<2.情報記録再生装置の第1構成例>ま
ず、情報記録再生装置の第1の構成例として、開口数N
Aの比較的大きい成分の光を用いて比較的強い近接場光
を発生させ、その近接場光で情報の記録及び/又は再生
を行うとともに、開口数NAの比較的小さな成分の光で
ファーフィールド光による情報の記録及び/又は再生を
行う例について説明する。
【0028】図5は、固浸ミラー2aを用いた情報記録
再生装置100の一例を示す図である。図5に示す情報
記録再生装置100は、円盤状の光記録媒体8を収容す
る光記録媒体収容部7と、記録又は再生用の光を発生し
て記録媒体8に照射する光ヘッド部30と、光ヘッド部
30を記録媒体8に対して記録媒体8の半径方向に相対
的に移動させる光ヘッド駆動部40と、光ヘッド駆動部
40の動作を制御するトラッキング制御部50と、再生
された情報を他の外部機器に出力する外部出力部60と
を備えて構成される。
【0029】光記録媒体収容部7は記録媒体8を支持す
る支持回転体71と、その支持回転体71を回転させる
ためのモータ等で構成された回転駆動機構72とを有し
ており、回転駆動機構72によって支持回転体71を回
転させることで、光ヘッド部30によって記録媒体8に
照射される光は、記録媒体8の表面上を円周方向に相対
的に移動できるように構成されている。
【0030】光ヘッド部30には光発生手段として作用
する半導体レーザ等のレーザ光源110が設けられてお
り、このレーザ光源110から出射するレーザ光がレン
ズ111,112によって所定サイズの光束断面を有す
る平行光に変換され、偏光ビームスプリッタ120に導
かれる。偏光ビームスプリッタ120は、P波を透過さ
せ、S波を反射させる機能を有する。偏光ビームスプリ
ッタ120を透過した光は1/4波長板121を透過
し、円偏光となる。
【0031】この光の光路中にはミラー130が配置さ
れており、1/4波長板121を通過した光の全光束の
うち、中心部分の光はミラー130によって反射され
る。この結果、下方側に向かって直進する光の成分は、
全光束のうち中心部分が除かれた輪帯状の光になる。し
たがって、ミラー130は輪帯領域の光を発生させる輪
帯領域光生成手段として機能するとともに、後述するよ
うに、輪帯領域の内側にある内側領域光の光軸を輪帯領
域光の光軸と一致させる光軸合わせ手段としても機能す
ることになる。
【0032】図6は、レーザ光源110からの光のミラ
ー130前後における光束断面を示す図である。図6
(a)はミラー130に入射する直前の光束断面を、図
6(b)はミラー130直後の光束断面を示す図であ
る。図6に示すように、ミラー130に入射する直前の
光束断面では、略円形状の光束断面を有しているが、ミ
ラー130によって全光束中の中心部分が遮断され、輪
帯領域部分のみの成分を有する光(輪帯状の光)とな
る。なお、輪帯とは、典型的には円形状でほぼ一定の幅
をもって円周方向に連続的な形状をいうが、本実施形態
においては、楕円形状や円形状が多少歪んだ形状のもの
も含み、また、円周方向に一部途切れたような形状も含
む。
【0033】ミラー130によって輪帯領域の成分のみ
を有することとなった光は、記録媒体8に対して記録又
は再生用の光等を照射するための光学素子140として
機能する固浸ミラー2aに導かれる。
【0034】固浸ミラー2aに入射する光は輪帯領域の
光であるため、開口数NAの比較的大きな光成分のみを
有することになる。そして、輪帯領域光が固浸ミラー2
aに入射すると、第2面22にて反射し、さらに第1面
21にて全反射して第2面22のほぼ中央部に自己集光
される(図4参照)。この結果、固浸ミラー2aの第2
面22からは微小な光スポットの近接場光が記録媒体8
に向けて照射される。
【0035】また、記録媒体8においては反射した光
は、上記の光路を逆方向に進む。そして、1/4波長板
121を通過することにより、円偏光からS偏光に変換
され、偏光ビームスプリッタ120で反射される。この
反射された光はレンズ124により集光され、光検出セ
ンサ125において検出されて外部出力部60に電気的
な再生信号を送る。外部出力部60は、その再生信号を
図示しない外部機器に対して出力する。
【0036】光ヘッド30には、上記のような輪帯領域
光光学系を有している。また、光ヘッド30は、輪帯の
内側領域も有効に利用するように内側領域光光学系を有
している。
【0037】その内側領域光光学系では、半導体レーザ
等のレーザ光源150から出射するレーザ光がレンズ1
51,152によって所定サイズの光束断面を有する平
行光に変換され、偏光ビームスプリッタ160に導かれ
る。偏光ビームスプリッタ160は、P波を透過させ、
S波を反射させる機能を有する。偏光ビームスプリッタ
126を透過した光は1/4波長板161を透過し、円
偏光となる。
【0038】そして、ミラー130によって反射され、
輪帯領域の光と光軸が一致し、かつ、輪帯領域の内側領
域に光路を有する内側領域光となってレンズ131に入
射される。内側領域光は、レンズ131及び固浸ミラー
2aによって固浸ミラー2aの最下部から所定距離離れ
た位置に集光される。つまり、この内側領域光は、記録
媒体8に対して近接場光としてではなく、ファーフィー
ルド光として到達することになる。この結果、輪帯領域
光と内側領域光とは互いに異なる集光状態(この例では
集光位置の異なる状態)とされ、それによって記録媒体
8への光学的作用の種類がそれぞれに独自のものとな
る。
【0039】そして、記録媒体8によって反射した光
は、上記の光路を逆方向に進み、ミラー130で反射さ
れ、1/4波長板161でS偏光となり、偏光ビームス
プリッタ160で反射される。そしてレンズ174で光
検出センサ175に集光され、光検出センサ175が光
電変換を行って再生信号を生成する。この再生信号は、
外部出力部60に与えられ、図示しない外部機器へと出
力される。
【0040】以上のような構成の情報記録再生装置10
0では、記録媒体8として様々な種類の光記録媒体を用
いることができる。
【0041】図7及び図8は、情報記録再生装置100
によって使用される、それぞれ異なる種類の記録媒体を
示す図である。
【0042】図7は、近接場光によって表面側に高密度
に情報記録が行われる表面記録型記録媒体8aと固浸ミ
ラー2aとを示す図である。図7に示す表面記録型記録
媒体8aでは、記録媒体の表面(固浸ミラー2aに対向
する面)近傍に、情報を記録する記録層81aが設けら
れる。表面記録型記録媒体8aは、最も簡単には、ガラ
スやプラスチック等からなる基板81c上に、トラッキ
ング制御のためのトラッキングパターンが形成されたト
ラッキング層81b、及び情報を記録するための記録層
81aを有する。
【0043】例えば、トラッキング層81bは、反射率
等の光学特性が異なる領域を同心円状に一定間隔で形成
したり、又は、所定材料で形成された層体(トラッキン
グ層81b)の上面に所定の凹凸パターン等を形成した
りすることにより形成することができる。また、記録媒
体8aの基板81cにはガラス、記録層81aにはフォ
トクロミック材料であるジアリールエテンをPMMAに
分散させたものを用いることができる。記録層の厚さは
約100nmである。トラッキングパターンには溝形状
のパターンにAlをスパッタ法で形成したものを用いる
ことができる。
【0044】このような表面記録型記録媒体8aは、固
浸ミラー2aに入射する輪帯領域光L3によって固浸ミ
ラー2aの最下部から浸み出る近接場光9が、表面記録
型記録媒体8aの記録層81aに到達してフォトクロミ
ック材料の光学特性を変化させることにより記録内容を
変更して情報の記録を行ったり、そのフォトクロミック
材料の光学特性を読み取って情報の再生を行うことがで
きるように構成される。また、トラッキングの際には、
トラッキングパターンの読み取りが行われる。
【0045】次に、図8はファーフィールド光によって
内部側の情報記録が行われる、いわゆるCD−ROMや
DVD−ROM等のROM型記録媒体8bと固浸ミラー
2aとを示す図である。図8のROM型記録媒体8b
は、ガラスやプラスチック等からなり情報再生用の光を
透過させる基板82aと、トラッキングパターン及び記
録ピットの形成される反射層82bと、反射層82bを
保護する保護層82cとを備えて構成される。トラッキ
ングパターンはトラッキング制御のために形成され、例
えば溝形状として構成される。また、記録ピットは基板
82aと反射層82bとの界面に形成される。反射層8
2bはAl,Au,Ag,Cu,Ni等の金属材料を用
いて従来知られているスパッタ法等の薄膜形成技術によ
って成膜される。
【0046】このようなROM型記録媒体8bは、固浸
ミラー2aに入射する内側領域光L4によって固浸ミラ
ー2aの最下部から出射される伝搬光が、ROM型記録
媒体8bの反射層82bに到達して記録ピットやトラッ
キングパターンの読み取りを行うことができるように構
成される。
【0047】以下に、情報記録再生装置100における
情報の記録、再生及びトラッキングの方法について説明
する。
【0048】第1に、図7に示すような表面記録型記録
媒体8aを用いる場合について説明する。
【0049】まず、記録処理については、例えば波長6
35nmのレーザ光がレーザ光源110より出射され
る。そして上述したような光路を辿って、ミラー130
に導かれ、ミラー130でレーザ光束の中心部分が他方
へ反射され、ミラー130部分を直進する光は輪帯状の
光となる。このとき、ミラー130の大きさにより固浸
ミラー2aからの出射光に含まれる近接場光成分の割合
が変化する。このため、近接場光成分の割合がほぼ10
0%となるようにミラー130の大きさを選ぶことが望
ましい。
【0050】そして輪帯状になった光は固浸ミラー2a
の第1面21に入射し、第2面22で反射され、さらに
第1面21の中央部で反射され、第2面22の中央部上
に結像される。こうして近接場光を含む微小な光スポッ
トを発生させることができる。そして、レーザ光源11
0に対して、記録する情報の内容に応じた例えばオン/
オフ制御を行うことにより、近接場光9による記録媒体
8の記録層81aに所望のパターンの情報を記録するこ
とができる。
【0051】次に再生処理について説明する。記録媒体
8から情報を再生する場合も、記録処理の場合と同様
に、レーザ光源110を使用する。ただし、情報再生の
際には、レーザ光源110からの光によって記録媒体8
の記録情報が変更されないようにするために、図示しな
い強度調整手段によって、レーザ光源110の出力強度
が弱められる。そして強度調整手段が、記録処理の際に
はレーザ光の強度を強くすることにより、フォトクロミ
ック材料の光学特性の変化を生じさせるようにし、再生
処理の際にはレーザ光の強度を弱くすることにより、フ
ォトクロミック材料の光学特性がほとんど変化しないよ
うにすることができ、同一光源を用いて情報の記録と再
生との双方を行うことが可能になる。なお、記録処理の
際にはレーザ光源110は記録内容に応じてオン/オフ
制御されるのに対し、再生処理の際にはレーザ光源11
0は時間的に連続した光となるように制御され、記録媒
体8からの反射光を読み取ることで情報再生を行うよう
に構成される。
【0052】情報再生の場合についても、近接場光9が
発生するまでの光路及び各部の作用は、記録の場合と同
様である。そして、情報再生の場合においては、近接場
光9が記録媒体8の表面側の記録層81aに到達する
と、その記録層81aの光学特性に応じた反射光を発生
させ、その反射光は光検出センサ125によって検出さ
れる。
【0053】光検出センサ125は、2分割フォトダイ
オード又は4分割フォトダイオードによって構成されて
おり、2分割又は4分割された複数の受光部で検出され
る受光量の総和に基づく電気的信号が再生信号となる。
【0054】次にトラッキング処理について説明する。
トラッキング処理については、上記のレーザ光源110
からの光、又はレーザ光源110と同軸に光線が入射す
るように構成した図5には図示しない別のレーザ光源か
らの光を用いて行う。
【0055】例えば、記録処理の場合には、レーザ光源
110は記録内容に応じてオン/オフ制御されるため、
記録過程においてレーザ光源110が点灯しない場合も
あり得る。しかしながら、トラッキング処理は、記録過
程の全過程において行うことが望ましいため、レーザ光
源110とは別の光源を用いてトラッキング用光を常時
照射することが望ましい。
【0056】これに対し、再生処理の場合には、レーザ
光源110は再生過程においてレーザ光源110が常に
オン状態にあるため、レーザ光源110からの再生用光
を利用してトラッキングを行うことができる。
【0057】いずれの場合にしても、記録用光又は再生
用光の照射の場合と同様にレーザ光源からの光を固浸ミ
ラー2aに導き、固浸ミラー2aの第2面22の中央部
付近に近接場光9を含む微小な光スポットを発生させ
る。この微小な光スポットの形成される位置は、記録用
光又は再生用光が発生させる微小な光スポットの位置と
一致する。このような近接場光9はトラッキング層81
bの溝の凸部表面まで到達し、Al膜によって反射され
る。なお、トラッキング用の近接場光9が凹部には到達
しないように凹凸の深さが設定されている。
【0058】トラッキング層81bの凸部表面にて反射
した反射光は固浸ミラー2aに入射し、再生の場合と同
様に、光検出センサ125に導かれる。上述のように光
検出センサ125の受光面は2分割又は4分割された複
数の受光部を有しており、各受光部で検出される光量を
統計的に処理すれば、記録用光又は再生用光がトラッキ
ング層81bの溝に対していずれの方向にズレているか
を識別することができる。このため、光検出センサ12
5で得られる各受光部の光量検出値はトラッキング制御
部50へと送出され、トラッキング制御部50が各受光
部の光量を統計的に処理し、トラッキング層81bの溝
に沿って記録処理又は再生処理が進行するように光ヘッ
ド部30を記録媒体8に対して相対的に移動させるべ
く、光ヘッド駆動部40の動作制御を行う。
【0059】このように記録媒体8が表面記録型記録媒
体8aの場合には、情報記録再生装置100の光ヘッド
部30における、輪帯領域光光学系により情報の記録、
再生、及びトラッキングを行うことができる。そして、
輪帯領域の光を固浸ミラー2aに入射させて近接場光9
を発生させる場合、表面記録型記録媒体8aに対して高
密度に情報を記録することができ、また、高密度に記録
された情報を再生することができる。
【0060】第2に、図8に示すようなROM型記録媒
体8bを用いる場合について説明する。なお、記録媒体
がROM型であるので、再生処理及びトラッキング処理
について説明する。
【0061】まず、再生処理について説明する。例えば
レーザ光源150は波長780nmのレーザ光を出射す
る。レーザ光源150から出射されたレーザ光は、レン
ズ151,152、偏光ビームスプリッタ160、1/
4波長板161、を通過してミラー130に入射する。
そのレーザ光はミラー130によって反射されることに
より、輪帯領域の光と同軸であって、輪帯領域の内側領
域に光路を有する内側領域光となる。
【0062】そして図8に示すように内側領域光L4
は、レンズ131による集光作用を受けた後、固浸ミラ
ー2aの第1面21のほぼ中央部から固浸ミラー2aに
入射する。そして、固浸ミラー2aの第2面22より下
方側外部にファーフィールド光として結像される。つま
り、内側領域のレーザ光L4はレンズ131による集光
作用を受けて固浸ミラー2aの第1面21に入射し、第
1面21で屈折された後にROM型記録媒体8bの反射
層82b上に集光される。基板82aと反射層82bと
の界面に形成された記録ピットにより変調を受けた反射
光が固浸ミラー2aに入射する。その後、これまでの光
路とはほぼ逆に進む。そして、ミラー130及び偏光ビ
ームスプリッタ160で反射された後、レンズ174に
より集光されて光検出センサ175に入射する。
【0063】この光検出センサ175も2分割フォトダ
イオード又は4分割フォトダイオードによって構成され
ており、2分割又は4分割された複数の受光部全てで検
出される受光量の総和に基づく電気的信号が再生信号と
なる。その再生信号は外部出力部60に与えられ、図示
しない外部機器へと出力される。
【0064】次に、トラッキング処理について説明す
る。トラッキング処理については、上記レーザ光源15
0からのレーザ光、若しくはレーザ光源150と同軸に
光線が入射するように構成された図5には記載しないレ
ーザ光源からの光を用いて行う。
【0065】ただし、ROM型記録媒体8bの場合、情
報の再生を行うのみであるので、再生時に常時照射され
続けるレーザ光源150の光を用いてトラッキング処理
を行うように構成することが望ましい。つまり、再生用
光をトラッキング用光としても利用することにより、光
ヘッド部30の小型化を図ることができる。
【0066】これに対し、記録媒体がROM型記録媒体
でなく、ファーフィールド光による記録処理も行われる
場合には、別途トラッキング用光源を独立に配置するこ
とが望ましい。
【0067】そして、トラッキング用光は、再生用光の
照射の場合と同様に、輪帯領域の内側領域に光路を有す
る光とされ、レンズ131による集光作用を受けた後、
固浸ミラー2aの第1面21に入射する。そして第1面
21にて屈折された後、ROM型記録媒体8bの反射層
82bに形成されたトラッキングパターンに集光され
る。
【0068】トラッキングパターンからの反射光は固浸
ミラー2aに入射し、再生の場合と同様にして光検出セ
ンサ175に導かれる。光検出センサ175の受光面は
2分割又は4分割された複数の受光部を有しており、各
受光部で検出される光量を統計的に処理すれば、再生用
光がトラッキングパターンに対していずれの方向にズレ
ているかを識別することができる。このため、光検出セ
ンサ175で得られる各受光部の光量検出値はトラッキ
ング制御部50へと送出され、トラッキング制御部50
が各受光部の光量を統計的に処理し、トラッキングパタ
ーンに沿って再生処理が進行するように光ヘッド部30
を記録媒体8に対して相対的に移動させるべく、光ヘッ
ド駆動部40の動作制御を行う。この際、トラッキング
方式には例えば、プッシュプル法等が用いられる。
【0069】以上、情報記録再生装置100が表面記録
型記録媒体8aとROM型記録媒体8bとの2種類の記
録媒体8に対して情報の記録、再生、及びトラッキング
を行う場合について説明したが、記録媒体8は上記の例
に限定されず、相変化媒体や光磁気記録型記録媒体等、
種々の表面記録型記録媒体又は基板あるいは厚い保護層
ごしに記録再生を行う媒体を用いることができる。
【0070】また、固浸ミラー2aを図4(b)に示す
ように微小開口形成用の薄膜25を有するように構成す
る場合には、輪帯領域の光による近接場光9の光スポッ
トをさらに小さくすることができるため、記録媒体8に
対してさらに高密度な情報の記録を行うことができる。
ただし、この場合、内側領域の光をファーフィールド光
として記録媒体8に照射するためには、内側領域の光が
薄膜25を透過する必要がある。このため、図4(b)
に示すような、固浸ミラー2aの焦点付近に微小開口2
6を形成した薄膜25が設けられる場合、輪帯領域の光
は薄膜25で反射又は吸収されるのに対し、内側領域の
光は薄膜25を透過するように構成することが必要とな
る。
【0071】例えば、輪帯領域の光と内側領域の光とが
異なる種類の光(例えば異なる波長又は異なる強度)と
なるようにし、かつ、薄膜25を、特定の種類の光は透
過させ、それ以外の波長の光は反射又は吸収するような
材料で形成することが好ましい。このように構成する
と、輪帯領域の光は薄膜25で反射又は吸収され、内側
領域の光は薄膜25で透過されるため、輪帯領域の光を
入力した際には微小開口26を形成した薄膜25を設け
ない場合よりもより微小な記録を行うことが可能であ
り、かつ、輪帯の内側領域の光を入力した際にも固浸ミ
ラー2aにより発生する光の出射効率を減少させること
がないので有効である。このような薄膜25には、特定
の波長領域に対して吸収作用を示す色素(例えばシアニ
ン色素)を樹脂に分散させたもの等を用いることができ
る。
【0072】また、光の強度が一定の強度以上の場合に
はその光を透過させ、それ以下の強度である場合には反
射又は吸収を示すような材料で薄膜25を形成してもよ
い。この場合、輪帯領域の光は一定の強度未満となるよ
うに光源から出射され、内側領域の光は一定の強度以上
となるように光源から出射される。
【0073】なお、輪帯領域の光と内側領域の光とが異
なる種類の光となるように構成するためには、図5のよ
うに輪帯領域の光と内側領域の光とをそれぞれ異なる光
源から出射するように構成することが簡単である。
【0074】また、上記説明においては、内側領域の光
に対して集光作用を与えるために、レンズ131を設け
ていたが、レンズ131と固浸ミラー2aとを一体的に
形成してもよい。図9はレンズ131を一体形成した固
浸ミラー2bを示す図である。なお、図9の固浸ミラー
2bにおいて、固浸ミラー2,2aと同様構成部材につ
いては同一符号を付している。図9に示すように、固浸
ミラー2bにおける第1面21の中央部には、内側領域
の光に集光作用を与えるためのレンズ部28が形成され
ている。このように内側領域の光L4に対して固浸ミラ
ー2bの下方外部で集光するような集光作用を与えるレ
ンズ部28を固浸ミラー2bに対して一体的に形成する
ことにより、光ヘッド部30における光学部品を少なく
することができるとともに、光ヘッド部30の小型化を
行うことができる。ただし、この場合、固浸ミラー2b
に入射する輪帯領域の光は、第1面21におけるレンズ
部28以外の平面部で全反射されるように輪帯領域を設
定することが望ましい。
【0075】なお、レーザ光L4が固浸ミラー2bの第
2面22における中央部(つまり、輪帯領域光L3と同
一集光位置)に集光されるように、レンズ部28の形状
を設計してもよい。この場合、輪帯領域光L3だけでな
く、内側領域光L4も近接場光を発生させることにな
る。
【0076】さらに、図5の情報記録再生装置100で
は、固浸ミラー2aを用いて情報の記録又は再生を行う
ことについて説明したが、記録媒体8に対して記録又は
再生用の光等を照射するための光学素子140として、
図1及び図2に示した固浸レンズ1,1aを用いて光ヘ
ッド部30を構成してもよい。
【0077】図10は、固浸レンズ1,1aを光学素子
140として用いた場合の輪帯領域の光と内側領域の光
との集光状態を示す図である。図10に示すように、固
浸レンズ1,1aを用いる場合、輪帯領域の光L3を固
浸レンズ1,1aの平面部12のほぼ中央に集光するた
めに、第1のレンズ18が設けられる。また、内側領域
の光L4を固浸レンズ1,1aの平面部12の下方側外
部所定位置に集光するために、第2のレンズ19が設け
られる。
【0078】第1のレンズ18は輪帯状に構成され、輪
帯領域の光L3は第1のレンズ18によって集光作用を
受け、固浸レンズ1,1aの球面部11に入射するとき
に屈折作用を受けて固浸レンズ1,1aの平面部12中
央部に集光され、微小な光スポットを形成する。
【0079】また、第2のレンズ19は図5に示したレ
ンズ131と同様の作用を示すものであり、内側領域の
光L4に集光作用を与え、内側領域光が固浸レンズ1,
1aを通過して平面部12の下方所定位置に集光するよ
うに構成される。
【0080】このように図5の光学素子140として固
浸レンズ1,1aを用いても、上述したように表面記録
型記録媒体8a、ROM型記録媒体8b等の記録媒体8
に対して記録、再生、及びトラッキングを行うことがで
きる。
【0081】また、図2のような薄膜13の設けられた
固浸レンズ1aを用いる場合には、固浸ミラーの場合と
同様に、輪帯領域の光L3が薄膜25で反射又は吸収さ
れるのに対し、内側領域の光L4が薄膜25を透過する
ように構成することが望ましい。
【0082】なお、内側領域の光L4が固浸レンズ1,
1aの平面部12における中央部(つまり、輪帯領域光
L3と同一集光位置)に集光されるように、第2のレン
ズ19の形状を設計してもよい。この場合、輪帯領域光
L3だけでなく、内側領域光L4も近接場光を発生させ
ることになる。
【0083】なお、情報記録再生装置100として、開
口数NAの比較的大きい成分の光(つまり、輪帯領域の
光)を用いて比較的強い近接場光を発生させ、その近接
場光で情報の記録及び/又は再生を行うとともに、開口
数NAの比較的小さな成分の光(つまり、内側領域の
光)でファーフィールド光による情報の記録及び/又は
再生を行う構成例について説明したが、内側領域の光を
固浸レンズ1,1a又は固浸ミラー2,2a,2bの底
面のほぼ中央部に集光して近接場光による記録、再生、
トラッキングを行うように構成してもよい。
【0084】また、逆に、輪帯領域の光を固浸レンズ
1,1a又は固浸ミラー2,2a,2bの底面より下方
外部側に集光し、ファーフィールド光による記録、再
生、トラッキングを行うように構成してもよい。
【0085】以上説明したように、情報記録再生装置1
00によれば、光ヘッド部30における光学系が光束断
面を輪帯領域と内側領域とに区別して配置され、固浸レ
ンズ1,1aや固浸ミラー2,2a,2b等の光学素子
140に対して光を入射させる際に、輪帯領域と内側領
域とに対して選択的に光を入射させることができるよう
に構成されているため、2種類の記録又は再生動作を行
うことができ、複数種類の記録媒体に対して適切に記録
動作や再生動作を行うことができる。
【0086】また、このような構成とすることにより、
輪帯領域の内側領域を有効に活用することができ、それ
ぞれ別光路を形成する場合に比して、光ヘッド部30の
光学部品を減少させ、かつ光ヘッド部30の小型化を実
現することができる。
【0087】特に、輪帯領域の光によって近接場光を発
生させ、内側領域の光によってファーフィールド光を発
生させる場合、近年提唱されている高密度記録媒体に対
して良好に情報の記録又は再生を行うことができるだけ
でなく、CD−ROMやDVD−ROM等の既存の記録
媒体からも良好に情報再生を行うことが可能になる。
【0088】<3.情報記録再生装置の第2構成例>次
に、情報記録再生装置の第2の構成例として、開口数N
Aの比較的大きい成分の光を用いて情報の記録及び/又
は再生を行うとともに、開口数NAの比較的小さな成分
の光でトラッキングを行う例について説明する。
【0089】図11は、固浸ミラー2を用いた情報記録
再生装置200の一例を示す図である。図11に示す情
報記録再生装置200において、図5に示した構成部材
と同様構成部材については同一符号を付している。
【0090】開口数NAの比較的大きい成分の光、すな
わち輪帯領域の光を用いて微小な光スポットの近接場光
を発生させ、記録媒体8に対して高密度な記録処理又は
再生処理を行うとすると、開口数NAの比較的小さな成
分の光、すなわち内側領域の光を用いてトラッキングを
行う場合にも微小な光スポットでトラッキングを行うこ
とが望ましい。
【0091】そこで、図11の構成例では、図3の固浸
ミラー2を用いて輪帯領域の光と内側領域の光との双方
の光が近接場光を発生させるように構成されている。な
お、光記録媒体8は、図7に示した表面記録型記録媒体
8aと同様である。
【0092】光ヘッド部30では、半導体レーザ等のレ
ーザ光源210から出射するレーザ光がレンズ211,
212によって所定サイズの光束断面を有する平行光に
変換され、偏光ビームスプリッタ220に導かれる。偏
光ビームスプリッタ220は、P波を透過させ、S波を
反射させる機能を有する。偏光ビームスプリッタ220
を透過した光は1/4波長板221を透過し、円偏光と
なる。
【0093】この光の光路中にはミラー230が配置さ
れており、1/4波長板221を通過した光の全光束の
うち、中心部分の光はミラー230によって反射され
る。この結果、下方側に向かって直進する光の成分は、
全光束のうち中心部分が除かれた輪帯状の光になる。
【0094】ミラー230によって輪帯領域の成分のみ
を有することとなった光は、記録媒体8に対して記録又
は再生用の光等を照射するための光学素子140として
機能する固浸ミラー2に導かれる。
【0095】固浸ミラー2に入射する光は輪帯領域の光
であるため、開口数NAの比較的大きな光成分のみを有
することになる。そして、輪帯領域光が固浸ミラー2に
入射すると、第2面22にて反射し、さらに第1面21
の反射膜23にて反射して第2面22のほぼ中央部に自
己集光される(図3参照)。この結果、固浸ミラー2の
第2面22からは微小な光スポットの近接場光が記録媒
体8に向けて照射される。
【0096】また、記録媒体8において反射した光は、
上記の光路を逆方向に進む。そして、1/4波長板22
1を通過することにより、円偏光からS偏光に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタ220で反射される。この反
射された光はレンズ224により集光され、光検出セン
サ225において検出されて外部出力部60に電気的な
再生信号を送る。外部出力部60は、その再生信号を図
示しない外部機器に対して出力する。
【0097】光ヘッド30には、上記のような輪帯領域
光光学系を有している。また、光ヘッド30は、輪帯の
内側領域も有効に利用するように内側領域光光学系を有
している。
【0098】その内側領域光光学系では、半導体レーザ
等のレーザ光源250から出射するレーザ光がレンズ2
51,252によって所定サイズの光束断面を有する平
行光に変換され、偏光ビームスプリッタ260に導かれ
る。偏光ビームスプリッタ260は、P波を透過させ、
S波を反射させる機能を有する。偏光ビームスプリッタ
226を透過した光は1/4波長板261を透過し、円
偏光となる。
【0099】そして、ミラー230によって反射され、
上記輪帯領域の内側領域に光路を有する内側領域光とな
って固浸ミラー2に入射される。内側領域光は、固浸ミ
ラー2における第1面21の反射膜23以外の領域から
固浸ミラー2内に入射し、第2面22にて反射し、さら
に第1面21の反射膜23にて反射して第2面22のほ
ぼ中央部に自己集光される(図3参照)。この結果、固
浸ミラー2の第2面22からは微小な光スポットの近接
場光が記録媒体8に向けて照射される。
【0100】そして、記録媒体8によって反射した光
は、上記の光路を逆方向に進み、ミラー230で反射さ
れ、1/4波長板261でS偏光となり、偏光ビームス
プリッタ260で反射される。そしてレンズ274で光
検出センサ275に集光され、光検出センサ275が光
電変換を行ってトラッキング信号を生成する。このトラ
ッキング信号は、トラッキング制御部50に与えられ、
光ヘッド駆動部40の動作制御を行う。
【0101】以上のような構成の情報記録再生装置20
0では、レーザ光源210,250の双方から出射され
る光が近接場光として記録媒体8に導かれる。そして、
レーザ光源210からの光によって記録媒体8に対する
情報の記録又は再生を行い、レーザ光源250からの光
によってトラッキングを行うように構成される。
【0102】以下、具体的に、情報記録再生装置200
における記録/再生の際の動作について説明する。
【0103】まず、記録処理について説明する。レーザ
光源210は例えば波長635nmのレーザ光を出射す
る。レーザ光源210から出射されたレーザ光はミラー
230によって全光束のうちの中央部分が除かれた輪帯
領域の光となり、固浸ミラー2の第1面21周縁部より
入射して、微小な光スポットを形成し、記録媒体8に記
録用の近接場光を照射する。そして、レーザ光源210
を記録内容に応じてオン/オフ制御することにより、記
録媒体8に対して高密度な情報記録を行うことができ
る。
【0104】次に、再生処理について説明する。再生の
場合も図5の構成例の場合と同様に、レーザ光源210
を使用する。レーザ光源210からの光がミラー230
によって輪帯領域の光とされた後、固浸ミラー2の第1
面21周縁部より固浸ミラー2内部に入射する。この光
は、固浸ミラー2の自己集光作用により、微小な光スポ
ットに集光されて記録媒体8に導く近接場光を発生させ
る。
【0105】固浸ミラー2からの近接場光は記録媒体8
の記録層81a(図7参照)に到達する。記録層81a
には記録パターンが形成されており、この記録パターン
により変調を受けた反射光が固浸ミラー2に入射する。
その後、これまでの光路とはほぼ逆に進み、偏光ビーム
スプリッタ220で反射されて光検出センサ225で検
出される。光検出センサ225はフォトダイオード等で
構成され、受光した光を光電変換して電気的な再生信号
を生成する。その再生信号は、外部出力部60に与えら
れ、図示しない外部機器に出力される。
【0106】次に、トラッキング処理について説明す
る。トラッキング用光源であるレーザ光源250は、例
えば波長780nmのレーザ光を出射する。レーザ光源
250から出射された光は、ミラー230で反射される
ことによって輪帯領域の光と同軸とされ、かつ、輪帯領
域の内側に光路を有する内側領域の光となる。
【0107】なお、レーザ光源250は、レーザ光源2
10とは別体で構成されることから、トラッキング用光
としての波長及び出力光強度は記録又は再生用のレーザ
光源210とは独立に選択でき、波長はトラッキング情
報を検出する光検出センサ275で感度の高い波長域、
また強度については安定してトラッキングを行えるのに
十分に強いものとすることができる。
【0108】そして、内側領域の光となったトラッキン
グ用光は、固浸ミラー2の第1面21周縁部より内側で
あって反射膜23の外側部分より固浸ミラー2内部に入
射する。そして、内側領域の光は固浸ミラー2で内部反
射し、第2面22の中央部付近に近接場光を含む微小な
光スポットを発生させる。
【0109】記録媒体8の記録層81a(図7参照)の
厚さは約100nmであり、近接場光がトラッキング層
81bの溝の凸部表面まで到達し、Al膜により反射さ
れる。なお、凹部にはトラッキング用の近接場光が到達
しないように凹凸の深さが設定される。例えば凹凸の高
低差を約500nmとすればよい。
【0110】トラッキング層81bで反射した反射光は
再び固浸ミラー2に入射し、その後ミラー230と偏光
ビームスプリッタ260で反射され、光検出センサ27
5に入射する。光検出センサ275は、例えば2分割又
は4分割フォトダイオード等で構成され、各受光部で検
出される光量を統計的に処理すれば、記録用光又は再生
用光がトラッキング層81bの溝に対していずれの方向
にズレているかを識別することができる。このため、光
検出センサ275で得られる各受光部の光量検出値はト
ラッキング制御部50へと送出され、トラッキング制御
部50が各受光部の光量を統計的に処理し、トラッキン
グ層81bの溝に沿って記録処理又は再生処理が進行す
るように光ヘッド部30を記録媒体8に対して相対的に
移動させるべく、光ヘッド駆動部40の動作制御を行
う。
【0111】このように情報記録再生装置200におい
ても、輪帯領域光と内側領域光とは互いに異なる状態で
記録媒体8に導かれるように構成されており、それによ
って記録媒体8への光学的作用の種類がそれぞれに独自
のものとなっている。
【0112】以上のように、この情報記録再生装置20
0によれば、開口数NAの比較的大きな輪帯領域の光
で、記録又は再生用の近接場光を発生させることによ
り、発生する近接場光の成分が大きくなり、高密度の情
報記録や再生を高い信頼性の下に安定して行うことが可
能であるとともに、輪帯領域の内側領域をトラッキング
用光の光路として有効に活用している。このため、トラ
ッキング用光の光路を記録又は再生用の光路と別に構成
する場合に比して、光ヘッド部30に用いる光学部品数
を低減することができ、かつ、光ヘッド部30の小型化
を実現することができる。
【0113】さらに、図11の情報記録再生装置200
では、固浸ミラー2を用いて情報の記録又は再生を行う
ことについて説明したが、記録媒体8に対して記録又は
再生用の光等を照射するための光学素子140として、
図1及び図2に示した固浸レンズ1,1aを用いて光ヘ
ッド部30を構成してもよい。
【0114】また、図2及び図3(b)に示すように、
固浸レンズ1a又は固浸ミラー2の焦点付近に微小開口
14,26を形成した薄膜13,25を用いる場合、記
録再生用の光は薄膜13,25で反射又は吸収され、ト
ラッキング用の光は薄膜13,25で透過されるように
構成していると、記録再生用の光スポットを小さくしつ
つも、トラッキング用の光量を大きくとることができ、
有利である。このような薄膜13,25には、記録再生
用の光の波長領域に対して吸収性のある色素(例えばシ
アニン色素)を樹脂に分散させたもの等を用いることが
できる。
【0115】また、光の強度に対して透過性や反射/吸
収性が異なるような薄膜を形成してもよい。この場合、
輪帯領域光と内側領域光との光強度が異なるように構成
される。
【0116】<4.変形例>以上、この発明の実施の形
態について説明したが、この発明は上記説明した内容の
ものに限定されるものではない。
【0117】例えば、上記説明においては、輪帯領域の
光が近接場光発生のために用いられる構成について説明
したが、これに限定されるものではなく、輪帯領域の光
がファーフィールド光として記録媒体8に照射されるも
のであっても構わない。この場合、光学素子140は上
述した固浸レンズ1,1aや固浸ミラー2,2a等であ
る必要もない。
【0118】また、上述した記録媒体8は情報記録再生
装置100,200に対して着脱自在なように構成さ
れ、情報記録再生装置100,200において記録媒体
8を別の記録媒体と交換可能である場合についても上記
の内容は適用することができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、光発生手段からの光を光学素子に入射さ
せる際に、光束断面を輪帯領域と内側領域とに区別し、
輪帯領域と内側領域とのそれぞれの光が記録媒体に対し
て異なる光学的作用を及ぼすように構成されているた
め、情報記録再生装置において輪帯の内側の領域の光を
輪帯領域とは異なる独自の形態で有効に利用して情報の
記録又は再生を行うことができる。
【0120】請求項2に記載の発明によれば、輪帯領域
と内側領域とに対して、それぞれ異なる波長及び/又は
強度の光を入射させるように構成されているため、輪帯
領域の光と内側領域の光とでそれぞれ異なる記録媒体に
対する情報の記録又は再生を行うことができる。
【0121】請求項3に記載の発明によれば、内側領域
に対して入射させる光を反射手段によって反射させるこ
とにより、輪帯領域の光の光軸と、内側領域の光の光軸
とを一致させるように構成されているため、簡単な構成
で輪帯領域の光と内側領域の光とを空間的に分離して光
学素子へと入射させることができる。このため、情報記
録再生装置の小型化を実現することも可能である。
【0122】請求項4に記載の発明によれば、光学素子
が固浸レンズ又は固浸ミラーであり、輪帯領域の光と内
側領域の光との少なくとも一方の光が当該光学素子の表
面近傍に形成する光スポット付近に、微小開口の形成さ
れた薄膜を備えるため、輪帯領域の光と内側領域の光と
の少なくとも一方の光によって、微小開口から近接場光
を発生させることができる。
【0123】請求項5に記載の発明によれば、薄膜が、
輪帯領域の光を反射又は吸収し、内側領域の光を透過さ
せる性質を有する材料で形成されるため、輪帯領域の光
は薄膜によって規制され、微小開口より光を発生させる
とともに、内側領域の光は薄膜によって規制されず、薄
膜を透過した光を発生させる。
【0124】請求項6に記載の発明によれば、輪帯領域
の光と内側領域の光とのうち少なくとも一方の光が光学
素子の外部に焦点を結ぶように光学素子へ導かれるよう
に構成されるため、光学素子から比較的遠い距離にある
記録層に対して情報の記録又は再生を行うことができ
る。
【0125】請求項7に記載の発明によれば、輪帯領域
の光が、光学素子の表面近傍に光スポットを形成し、当
該光スポットから光学素子の外部に対して近接場光を浸
み出させるため、微小な光スポットによる近接場光によ
って高密度な情報の記録又は高密度に記録された情報の
再生を行うことができる。
【0126】請求項8に記載の発明によれば、輪帯領域
の光と内側領域の光とを選択的に光学素子に入射させる
ことにより、記録媒体の種類に応じた情報の記録及び/
又は再生を行うように構成されているため、複数種類の
記録媒体に対して記録及び/又は再生を行うことができ
るので、情報記録再生装置において多種多様な記録媒体
を用いることができる。
【0127】請求項9に記載の発明によれば、輪帯領域
の光を光学素子に入射させることにより、所定の記録媒
体に対して情報の記録及び/又は再生を行うとともに、
内側領域の光を光学素子に入射させることにより、記録
又は再生の際のトラッキングを行うように構成されてい
るため、比較的開口数の大きい成分の光で情報の記録又
は生成を行うことができ、かつトラッキングも良好に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の固浸レンズを示す図である。
【図2】第2の固浸レンズを示す図である。
【図3】第1の固浸ミラーを示す図である。
【図4】第2の固浸ミラーを示す図である。
【図5】固浸ミラーを用いた情報記録再生装置の一例を
示す図である。
【図6】ミラー前後における光束断面を示す図である。
【図7】表面記録型記録媒体と固浸ミラーとを示す図で
ある。
【図8】ROM型記録媒体と固浸ミラーとを示す図であ
る。
【図9】レンズを一体形成した固浸ミラーを示す図であ
る。
【図10】固浸レンズを用いた場合の輪帯領域の光と内
側領域の光との集光状態を示す図である。
【図11】図5とは異なる、固浸ミラーを用いた情報記
録再生装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,1a 固浸レンズ(光学素子) 2,2a 固浸ミラー(光学素子) 8 記録媒体 8a 表面記録型記録媒体 8b ROM型記録媒体 9 近接場光 13,25 薄膜 14,26 微小開口 100,200 情報記録再生装置 110,150,210,250 レーザ光源(光発生
手段) 130 ミラー L3 輪帯領域光 L4 内側領域光
フロントページの続き (72)発明者 上田 裕昭 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5D118 BA01 CD03 CG03 CG07 CG15 CG26 DC03 5D119 AA22 AA41 AA43 BA01 JA43 JA57 JA64

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を利用して情報の記録及び/又は再生
    を行う情報記録再生装置であって、 情報の記録又は再生の際に使用する光を発生させる光発
    生手段と、 高屈折率物質によって形成されて前記光を所定の記録媒
    体に導く光学素子を含んでなり、前記光発生手段からの
    光が前記光学素子に入射する際の光束断面を輪帯領域と
    前記輪帯領域の内側領域とに区別し、前記輪帯領域と前
    記内側領域のそれぞれの光の前記記録媒体への光学的作
    用を互いに異なるものとする光学系と、を備えることを
    特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録再生装置にお
    いて、 前記光学系は、前記輪帯領域と前記内側領域とに対し
    て、それぞれ異なる波長及び/又は強度の光を入射させ
    ることを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の情報記録再生装
    置において、 前記光学系は、前記輪帯領域の光の光路中に介挿された
    反射手段を備え、 前記内側領域に対して入射させる光を前記反射手段によ
    って反射させることにより、前記輪帯領域の光の光軸
    と、前記内側領域の光の光軸とを一致させることを特徴
    とする情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の情報
    記録再生装置において、 前記光学素子は、固浸レンズ又は固浸ミラーであり、前
    記輪帯領域の光と前記内側領域の光との少なくとも一方
    の光が当該光学素子の表面近傍に形成する光スポット付
    近に、微小開口の形成された薄膜を備えることを特徴と
    する情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の情報記録再生装置にお
    いて、 前記薄膜は、前記輪帯領域の光を反射又は吸収し、前記
    内側領域の光を透過させる性質を有する材料で形成され
    ることを特徴とする情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の情報
    記録再生装置において、 前記輪帯領域の光と前記内側領域の光とのうち少なくと
    も一方の光が前記光学素子の外部に焦点を結ぶように前
    記光学素子へ導かれることを特徴とする情報記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の情報
    記録再生装置において、 前記輪帯領域の光は、前記光学素子の表面近傍に光スポ
    ットを形成し、当該光スポットから前記光学素子の外部
    に対して近接場光を浸み出させることを特徴とする情報
    記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の情報
    記録再生装置において、 前記輪帯領域の光と前記内側領域の光とを選択的に前記
    光学素子に入射させることにより、記録媒体の種類に応
    じた情報の記録及び/又は再生を行うことを特徴とする
    情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれかに記載の情報
    記録再生装置において、 前記輪帯領域の光を前記光学素子に入射させることによ
    り、所定の記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生
    を行うとともに、前記内側領域の光を前記光学素子に入
    射させることにより、前記記録又は前記再生の際のトラ
    ッキングを行うことを特徴とする情報記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048896A (ja) * 2009-08-24 2011-03-10 Thomson Licensing 対物レンズ及び対物レンズを備えた光ピックアップ

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JP2011048896A (ja) * 2009-08-24 2011-03-10 Thomson Licensing 対物レンズ及び対物レンズを備えた光ピックアップ

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