JP2002182718A - 工作機械の数値制御装置 - Google Patents

工作機械の数値制御装置

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JP2002182718A
JP2002182718A JP2000379136A JP2000379136A JP2002182718A JP 2002182718 A JP2002182718 A JP 2002182718A JP 2000379136 A JP2000379136 A JP 2000379136A JP 2000379136 A JP2000379136 A JP 2000379136A JP 2002182718 A JP2002182718 A JP 2002182718A
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rotary tool
rotation
block
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rotation speed
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JP2000379136A
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Hiroyuki Ishida
博之 石田
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工プログラムのブロック毎の進行を適切且
つ迅速に行うことができ、生産効率を向上することが可
能な工作機械の数値制御装置を提供すること。 【解決手段】 PLC91は、主制御部81からの指令
に回転工具の回転動作指令が含まれていると、シーケン
スプログラム94bを実行して、回転動作指令にて指定
された回転工具の回転速度に対応してカウント時間を設
定すると共に、回転工具の回転開始信号を回転工具回転
駆動モータ用インバータ回路62に出力する。そして、
PLC91は、プログラマブルタイマ96において、設
定したカウント時間までの計時を開始させ、当該計時の
終了にあわせて、ブロック終了信号(MFIN)を主制
御部81に出力する。主制御部81は、PLC91から
ブロック終了信号(MFIN)が出力されると、加工プ
ログラム85aから次の1ブロックを読み込み、当該1
ブロックで定められた動作指令を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工プログラムを
1ブロックずつ読み込み、当該1ブロックで定められた
動作指令を実行する工作機械の数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の工作機械の数値制御装置とし
て、たとえば特開平4−51301号公報に開示された
ようなものが知られている。特開平4−51301号公
報に開示された工作機械の数値制御装置は、加工プログ
ラムの1ブロックを読み込み、読み込まれた加工プログ
ラムの内容がMコード(回転動作指令)であると判断し
た場合には、シーケンスプログラム側にMコードの内容
をそのまま出力する。そして、シーケンスプログラム側
からFINが返却されるのを待って、次のブロックの読
み込みを実行する。
【0003】ところで、加工プログラムの所定の1ブロ
ックに回転工具の回転動作指令が定められており、回転
工具の回転速度を所定の指定回転速度に変更する場合
や、加工を開始するために回転工具を所望の指定回転速
度にて回転させ始める場合等において、回転工具の回転
速度が指定回転速度に達するまでには時間がかかること
から、回転工具の回転速度が指定回転速度に達するまで
の時間だけ、前記加工プログラムにおける次の1ブロッ
クの読み込み、実行への進行を待つ必要がある。このた
め、従来の数値制御装置においては、作業者が加工プロ
グラムにおいて回転工具の回転速度が指定回転速度に達
するまでの時間を設定したり、回転工具の回転速度が指
定回転速度に達するまでの時間として指定回転速度に拘
わらず一定の固定時間(停止状態から最高回転速度に達
するまでの時間)が設定されたタイマ(プログラマブル
タイマを含む)を用いて計時するようにしていた。ま
た、指定回転速度に対応して異なる時間が設定された複
数のタイマを備え、指定回転速度に対応する時間が設定
されたタイマ(プログラマブルタイマを含む)を選択し
て、回転工具の回転速度が指定回転速度に達するまでの
時間を計時するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業者
が加工プログラムにおいて回転工具の回転速度が指定回
転速度に達するまでの時間を設定していたのでは、作業
者による入力ミス等を招き易い。また、指定回転速度に
拘わらず一定の固定値が設定されたタイマを用いた場
合、加工プログラムの所定の1ブロックにおいて指定回
転速度が比較的低い値に指定されていると、回転工具の
回転速度が指定回転速度に達した後もタイマによる計時
が継続することになる。このため、回転工具の回転速度
が指定回転速度に達してからタイマの計時が終了して次
のブロックの読み込みを始めるまでの時間が無駄な時間
となり、加工時間が長くなって生産効率が低下すること
になる。
【0005】また、指定回転速度に対応して異なる時間
が設定された複数のタイマ、特にプログラマブルタイマ
を備え、指定回転速度に対応する時間が設定されたプロ
グラマブルタイマを選択する場合においても、他の制御
に使用されるプログラマブルタイマの数(容量)との関
係から設定できるプログラマブルタイマの数(容量)に
限りが有ることから、所望の指定回転速度に対して最適
の時間を設定することは極めて困難である。このため、
回転工具の回転速度が指定回転速度に達してからタイマ
の計時が終了して次のブロックの読み込みを始めるまで
の時間を短縮するのには限界があり、生産効率を向上す
ることはできなかった。
【0006】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、加工プログラムのブロック毎の進行を適切且つ迅速
に行うことができ、生産効率を向上することが可能な工
作機械の数値制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る工作機械の
数値制御装置は、加工プログラムを1ブロックずつ読み
込み、当該1ブロックで定められた動作指令を実行する
工作機械の数値制御装置であって、加工プログラムを1
ブロック毎に読み込み、当該1ブロックで定められた動
作指令を実行するための進行タイミングを制御する加工
プログラム進行制御手段と、1つのタイマと、加工プロ
グラムの所定の1ブロックに回転工具の回転動作指令が
定められている際に、回転動作指令に対応して回転工具
の回転開始信号を出力すると共に、回転動作指令にて指
定された回転速度に対応してカウント時間を設定し、タ
イマにおいてカウント時間までの計時を開始させ、当該
計時の終了にあわせて、加工プログラムにおける次の1
ブロックの読み込み、実行への進行を指示するためのブ
ロック終了信号を加工プログラム進行制御手段に出力す
るシーケンス制御手段と、を備えていることを特徴とし
ている。
【0008】本発明に係る工作機械の数値制御装置で
は、シーケンス制御手段が、加工プログラムの所定の1
ブロックに回転工具の回転動作指令が定められている際
に、回転動作指令に対応して回転工具の回転開始信号を
出力すると共に、回転動作指令にて指定された回転速度
に対応してカウント時間を設定する。そして、シーケン
ス制御手段は、1つのタイマにおいてカウント時間まで
の計時を開始させ、当該計時の終了にあわせて、ブロッ
ク終了信号を加工プログラム進行制御手段に出力する。
加工プログラム進行制御手段は、シーケンス制御手段か
らのブロック終了信号の出力を受けて、加工プログラム
から次の1ブロックを読み込み、当該1ブロックで定め
られた動作指令を実行するように、加工プログラムの進
行タイミングを制御する。このように、シーケンス制御
手段において回転動作指令にて指定された回転速度に対
応してカウント時間が設定されるので、作業者によるカ
ウント時間の入力ミス等を招くことはない。また、回転
工具の回転速度が回転動作指令にて指定された回転速度
に達すると速やかに、加工プログラム進行制御手段にお
いて加工プログラムの次のブロックの読み込みを始める
よう進行タイミングを制御することができる。この結
果、加工プログラムのブロック毎の進行を適切且つ迅速
に行うことができ、生産効率を向上することができる。
【0009】また、本発明に係る工作機械の数値制御装
置では、回転動作指令にて指定された回転速度に対応し
て設定されたカウント時間を計時するタイマが1つしか
ないので、他の制御(機能)に使用されるタイマ(プロ
グラマブルタイマ)の数を制限することなく、また、コ
スト上昇を伴うことなく、カウント時間の計時を行うこ
とができる。
【0010】更に、本発明に係る工作機械の数値制御装
置では、上述したように、シーケンス制御手段において
回転動作指令にて指定された回転速度に対応してカウン
ト時間が設定される。このため、回転工具を回転駆動す
る駆動機構の回転速度を検出するセンサを設けて、この
センサにより回転速度が回転動作指令にて指定された回
転速度に達するのを検知する構成を採用する必要がな
く、より一層コスト上昇を抑制することができる。
【0011】また、回転工具を回転駆動する駆動手段と
してインダクションモータが用いられており、シーケン
ス制御手段にて設定されるカウント時間は、インダクシ
ョンモータが回転動作指令にて指定された回転速度に達
するまでの時間に設定されていることが好ましい。この
ように構成した場合、回転工具を回転駆動する駆動手段
としてインダクションモータを用いた場合でも、回転動
作指令にて指定された回転速度に達するまでの時間を適
切に設定することができる。また、インダクションモー
タは、加工プログラムで直接ON−OFF駆動制御が可
能であり、回転速度をフィードバック制御するためのプ
ログラムが不要である。このため、インダクションモー
タを用いることにより、システムプログラムの作成を容
易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による工作機械の数値制御装置の好適な実施形態につい
て詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要
素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略す
る。本実施形態では、本発明を、主軸摺動型の工作機
械、いわゆるスイス型工作機械に適用した例を示す。
【0013】図1は、本発明の実施形態に係る工作機械
の数値制御装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、工作機械は、被加工物移動サーボモータ11、
回転工具移動サーボモータ31、主軸回転駆動モータ5
1、回転工具回転駆動モータ61、を有し、また、数値
制御装置として、主制御部81及びプログラマブル・ロ
ジック・コントローラ91(以下、PLCと称す)を備
えている。
【0014】被加工物移動サーボモータ11は、被加工
物を主軸の軸心方向(Z軸方向)に移動させるためのも
ので、サーボアンプ12及び被加工物移動サーボモータ
用位置制御回路13を介して主制御部81に接続されて
いる。また、被加工物移動サーボモータ11には、被加
工物移動サーボモータ11の回転を検出するパルスジェ
ネレータ14が設けられている。このパルスジェネレー
タ14の出力はサーボアンプ12及び被加工物移動サー
ボモータ用位置制御回路13に接続されており、パルス
ジェネレータ14のパルス信号がサーボアンプ12及び
被加工物移動サーボモータ用位置制御回路13に入力さ
れる。パルスジェネレータ14は、被加工物移動サーボ
モータ11の所定回転角度毎にパルス信号を発生して、
サーボアンプ12及び被加工物移動サーボモータ用位置
制御回路13に出力する。
【0015】被加工物移動サーボモータ用位置制御回路
13は、MPU15を有し、パルスジェネレータ14か
ら出力されたパルス信号に基づいて実際の被加工物の移
動位置を認識すると共に、認識した実際の被加工物の移
動位置と後述する主制御部81から出力される被加工物
位置指令信号とを比較して、この比較結果に基づいて被
加工物駆動信号を生成する。被加工物移動サーボモータ
用位置制御回路13にて生成された被加工物駆動信号
は、サーボアンプ12に出力される。また、サーボアン
プ12には、図示しない速度変換器を介して、パルスジ
ェネレータ14から出力されるパルス信号を被加工物移
動サーボモータ11の回転速度をあらわす信号に変換し
た回転速度信号が入力される。サーボアンプ12は、上
述した被加工物駆動信号と回転速度信号とに基づいて被
加工物移動サーボモータ11への供給電力を制御する。
被加工物移動サーボモータ用位置制御回路13及びサー
ボアンプ12は被加工物の位置フィードバック制御系を
構成しており、また、サーボアンプ12は被加工物の速
度フィードバック制御系を構成している。
【0016】回転工具移動サーボモータ31は、ドリル
等の回転工具を主軸の軸心に直交する方向(X軸方向)
に移動させるためのもので、サーボアンプ32及び回転
工具移動サーボモータ用位置制御回路33を介して主制
御部81に接続されている。また、回転工具移動サーボ
モータ31には、回転工具移動サーボモータ31の回転
を検出するパルスジェネレータ34が設けられている。
このパルスジェネレータ34の出力はサーボアンプ32
及び回転工具移動サーボモータ用位置制御回路33に接
続されており、パルスジェネレータ34のパルス信号が
サーボアンプ32及び回転工具移動サーボモータ用位置
制御回路33に入力される。パルスジェネレータ34
は、回転工具移動サーボモータ31の所定回転角度毎に
パルス信号を発生して、サーボアンプ32及び回転工具
移動サーボモータ用位置制御回路33に出力する。
【0017】回転工具移動サーボモータ用位置制御回路
33は、MPU35を有し、パルスジェネレータ34か
ら出力されたパルス信号に基づいて実際の回転工具の移
動位置を認識すると共に、認識した実際の回転工具の移
動位置と後述する主制御部81から出力される回転工具
位置指令信号とを比較して、この比較結果に基づいて回
転工具駆動信号を生成する。回転工具移動サーボモータ
用位置制御回路33にて生成された回転工具駆動信号
は、サーボアンプ32に出力される。また、サーボアン
プ32には、図示しない速度変換器を介して、パルスジ
ェネレータ34から出力されるパルス信号を回転工具移
動サーボモータ31の回転速度をあらわす信号に変換し
た回転速度信号が入力される。サーボアンプ32は、上
述した回転工具駆動信号と回転速度信号とに基づいて回
転工具移動サーボモータ31への供給電力を制御する。
回転工具移動サーボモータ用位置制御回路33及びサー
ボアンプ32は回転工具の移動位置の位置フィードバッ
ク制御系を構成しており、また、サーボアンプ32は回
転工具の移動速度の速度フィードバック制御系を構成し
ている。
【0018】主軸回転駆動モータ51は、被加工物が保
持可能に構成された主軸(図示せず)を回転駆動させる
ためのもので、主軸回転駆動モータ用インバータ回路5
2を介してPLC91に接続されている。主軸回転駆動
モータ用インバータ回路52は、後述するPLC91か
ら出力される主軸回転速度指令信号と、主軸回転駆動モ
ータ51の回転速度をあらわす主軸回転速度信号とを比
較して、その差に応じて主軸回転駆動モータ51(主
軸)の回転速度が主軸回転速度指令値となるように主軸
回転駆動モータ51への供給電力を制御する。
【0019】回転工具回転駆動モータ61は、回転工具
を回転駆動させるためのもので、回転工具回転駆動モー
タ用インバータ回路62を介してPLC91に接続され
ている。回転工具回転駆動モータ61には、インダクシ
ョンモータ(誘導モータ)が用いられている。インダク
ションモータは、直流電圧から変換された所定の交流電
圧を入力電源とするモータであり、入力周波数に対応し
た回転速度での回転が可能となる。回転工具回転制御手
段としての回転工具回転駆動モータ用インバータ回路6
2は、後述するPLC91から出力される回転工具回転
速度指令信号と、回転工具回転駆動モータ61の回転速
度をあらわす回転工具回転速度信号とを比較して、その
差に応じて回転工具回転駆動モータ61(回転工具)の
回転速度が回転工具回転速度指令値となるように回転工
具回転駆動モータ61への供給電力を制御する。回転工
具回転駆動モータ用インバータ回路62は、回転工具回
転駆動モータ61(回転工具)の回転速度のフィードバ
ック制御系を構成している。
【0020】図2は、工作機械における、被加工物Wの
加工(穴開け加工)動作の一例を説明するための図であ
る。棒状の被加工物Wは、図2に示されるように、主軸
回転駆動モータ51により主軸回転駆動モータ51(主
軸)の回転中心軸l回り(図2中矢印a1方向)に回転
すると共に、被加工物移動サーボモータ11により主軸
回転駆動モータ51の回転中心軸lと平行な方向(図2
中矢印a2方向)に移動することになる。回転工具2
は、回転工具回転駆動モータ61により主軸回転駆動モ
ータ51(主軸)の回転中心軸lに直交する所定の軸回
り(図2中矢印b1方向)に回転すると共に、回転工具
移動サーボモータ31により主軸回転駆動モータ51の
回転中心軸lと直交する方向(図2中矢印b2方向)に
移動することになり、被加工物W(側面部)を所望の形
状に穴開け加工する。なお、図2においては、矢印a2
方向が上述したZ軸方向と一致し、矢印b2方向が上述
したX軸方向と一致する。
【0021】図1に戻ると、主制御部81は、中央演算
ユニット(以下、CPUと称す)82、ROM83、R
AM84、不揮発性RAM85等を有している。CPU
82は、主制御部81全体の信号処理等をつかさどる処
理部であり、バス86を介して多数の入出力装置、メモ
リ、などが接続されている。ここで、主制御部81(C
PU82)は、各請求項における加工プログラム進行制
御手段を構成するものである。被加工物移動サーボモー
タ用位置制御回路13、回転工具移動サーボモータ用位
置制御回路33、及び、PLC91は、夫々が図示しな
いI/Oポートを介してバス86に接続されている。
【0022】ROM83は、主制御部81を制御するた
めのシステムプログラム83a等を記憶する記憶部であ
る。また、RAM84は、CPU82における各種演算
の結果を読み出し可能に一時的に記憶するように構成さ
れている。不揮発性RAM85は、キーボード等の入力
装置Iを介して入力される加工プログラム85aをオブ
ジェクトコード化した状態で、実行順にタイミングテー
ブル状に記憶するように構成されている。また、不揮発
性RAM85は、主軸(被加工物W)の移動量、各種工
具の移動量等の各種パラメータ入力値85bを記憶する
ようにも構成されている。
【0023】主制御部81は、不揮発性RAM85に記
憶されている加工プログラム85aを1ブロック毎に読
み込み、当該1ブロックで定められた動作指令を実行す
る。また、主制御部81は、不揮発性RAM85に記憶
されている加工プログラム85aから次の1ブロック毎
の読み込んで実行するための進行タイミングを制御して
おり、読み込んだ1ブロックにて定められた動作指令が
実行されたことを認識して、次の1ブロックを読み込
む。
【0024】主制御部81は、不揮発性RAM85に記
憶されている加工プログラム85aに従って、移動指令
として被加工物Wの移動位置をあらわす被加工物位置指
令信号等を被加工物移動サーボモータ用位置制御回路1
3に出力する。同様に、主制御部81は、移動指令とし
て回転工具2の移動位置をあらわす回転工具位置指令信
号等を第1の回転工具移動サーボモータ用位置制御回路
33に出力する。
【0025】PLC91は、MPU92、RAM93、
不揮発性RAM94、1つのプログラマブルタイマ96
等を有している。MPU92は、PLC91を統括する
処理部である。プログラマブルタイマ96は、後述する
ようにして設定されたカウント時間(T)を計時するた
めのタイマである。ここで、PLC91(MPU92)
は、各請求項におけるシーケンス制御手段を構成するも
のである。
【0026】PLC91は、主制御部81からの指令に
従って、回転指令として主軸(被加工物W)の回転速度
をあらわす主軸回転速度指令信号を主軸回転駆動モータ
用インバータ回路52に出力する。同様に、PLC91
は、回転指令として第1の回転工具2の回転速度をあら
わす回転工具回転速度指令信号を回転工具回転駆動モー
タ用インバータ回路62に出力する。
【0027】RAM93は、MPU92おける各種演算
の結果を読み出し可能に一時的に記憶するように構成さ
れている。不揮発性RAM94は、PLC91を制御す
るためのシステムプログラム94aを記憶すると共に、
図3に示されるシーケンスプログラム94bを記憶して
いる。図3は、不揮発性RAM94にて記憶されたシー
ケンスプログラム94bをラダー図表示したものであ
る。不揮発性RAM94にて記憶されたシーケンスプロ
グラム94bは、図3に示されるように、不揮発性RA
M85に記憶されている加工プログラム85aの所定の
1ブロックに回転工具2の回転動作指令が定められてい
る際に、この回転動作指令に対応して回転工具2の回転
開始信号(MOTOR)を出力する(109)と共に、
回転動作指令にて指定された回転速度に対応してカウン
ト時間(T)を設定し(101〜107)、プログラマ
ブルタイマ96においてカウント時間(T)までの計時
を開始させ(111)、当該計時の終了にあわせて、加
工プログラム85aにおける次の1ブロックの読み込
み、実行への進行を指示するためのブロック終了信号
(MFIN)を主制御部81(CPU82)に出力する
(113)ように構成されている。
【0028】本実施形態において、回転工具2(回転工
具回転駆動モータ61)の回転開始から所望の回転速度
に達するまでの時間特性は、図4に示されるように、回
転工具2の回転速度が「500」に到達するまでの時間
は「100」であり、回転工具2の回転速度が「100
0」に到達するまでの時間は「200」である。このた
め、図3に示されたシーケンスプログラム94bは、回
転動作指令「M36」における回転速度指令値「S」の
値が「500」以下の場合には(101)、カウント時
間「T」として「100」を設定する(103)ように
構成されている。また、図3に示されたシーケンスプロ
グラム94bは、回転動作指令「M36」における回転
速度指令値「S」の値が「501」以上「1000」以
下の場合には(105)、カウント時間「T」として
「200」を設定する(107)ように構成されてい
る。なお、「M38」は、回転工具回転駆動モータ61
の回転を停止するための回転動作指令(コード)であ
る。
【0029】PLC91(MPU92)は、主制御部8
1からの指令に回転工具2の回転動作指令が含まれてい
る際に、図3に示されたシーケンスプログラム94bを
実行して、回転動作指令にて指定された回転工具2の回
転速度に対応してカウント時間(T)を設定する。そし
て、PLC91(MPU92)は、回転工具2の回転開
始信号(MOTOR)を回転工具回転駆動モータ用イン
バータ回路62に出力する。また、PLC91(MPU
92)は、プログラマブルタイマ96において、設定し
たカウント時間(T)までの計時を開始させ、当該計時
の終了にあわせて、ブロック終了信号(MFIN)を主
制御部81(CPU82)に出力する。主制御部81
(CPU82)は、PLC91からブロック終了信号
(MFIN)が出力されると、不揮発性RAM85に記
憶されている加工プログラム85aから次の1ブロック
を読み込み、当該1ブロックで定められた動作指令を実
行するように、加工プログラムの進行タイミングを制御
する。
【0030】次に、図5に示された加工プログラムを用
いた場合における、回転工具2による被加工物Wの加工
動作の一例を説明する。
【0031】ブロックNO.1において、「M10」は
被加工物Wの保持動作指令であり、この動作指令が送ら
れることによりコレットチャック(図示せず)が被加工
物Wを保持(把持)する。被加工物Wの保持を終える
と、ブロックNO.2において、主軸回転駆動モータ5
1(被加工物W)の回転方向での原点位置を割出す。
「M50」は、主軸回転駆動モータ51(被加工物W)
の原点割出し動作指令である。主軸回転駆動モータ51
(被加工物W)の原点割出しを終えると、ブロックN
O.3において、回転工具2として7番の工具を選択す
る。「T700」は、回転工具2の選択動作指令であ
る。
【0032】続くブロックNO.4において、「G0
X10.0 Z10.0」は、早送り動作指令であり、
回転工具2の選択を終えると、被加工物Wに対し回転工
具2のX方向でのポジションが「10.0」であると共
にZ方向でのポジションが「10.0」である位置ま
で、被加工物移動サーボモータ11(被加工物W)と回
転工具移動サーボモータ31(回転工具2)とを早送り
する。
【0033】被加工物Wに対し回転工具2のX方向での
ポジションが「10.0」であると共にZ方向でのポジ
ションが「10.0」である位置に、被加工物移動サー
ボモータ11(被加工物W)と回転工具移動サーボモー
タ31(回転工具2)とが達すると、ブロックNO.5
において、回転工具回転駆動モータ61(回転工具2)
を回転速度「500」で回転させる。「M36 S50
0」は、回転工具2を回転速度「500」で回転させる
ための回転動作指令である。
【0034】ここで、回転動作指令「M36 S50
0」に基づくPLC91(MPU92)の動作について
説明する。主制御部81から回転動作指令「M36 S
500」がPLC91(MPU92)が送られると、P
LC91(MPU92)は、図3に示されたシーケンス
プログラム94bを実行して、回転動作指令「M36S
500」にて指定された回転工具2の回転速度「50
0」に対応してカウント時間(T)を「100」に設定
する。また、PLC91(MPU92)は、回転工具2
の回転開始信号(MOTOR)を回転工具回転駆動モー
タ用インバータ回路62に出力する。これにより、回転
工具回転駆動モータ61(回転工具2)が回転を始め
る。そして、PLC91(MPU92)は、プログラマ
ブルタイマ96において、設定したカウント時間(T)
の「100」までの計時を開始させ、プログラマブルタ
イマ96にてカウント時間(T)の「100」までの計
時が終了するとこの計時の終了にあわせて、ブロック終
了信号(MFIN)を主制御部81(CPU82)に出
力する。
【0035】主制御部81(CPU82)は、PLC9
1からブロック終了信号(MFIN)が出力されると、
不揮発性RAM85に記憶されている加工プログラム8
5aから次の1ブロックであるブロックNO.6を読み
込み、ブロックNO.6で定められた動作指令(切削動
作指令)を実行するように、加工プログラムの進行タイ
ミングを制御する。このブロックNO.6において、
「G0 X5.0 F0.04」は切削動作指令であ
り、被加工物Wに対し回転工具2のX方向でのポジショ
ンが「10.0」である位置から「5.0」である位置
まで1回転あたり0.04mmの送り速度で回転工具移
動サーボモータ31を移動動作させる。これにより、被
加工物Wに対して回転工具2により穴開け加工が行われ
ることになる。
【0036】続くブロックNO.7において、「G1
X10.0 F0.08」は早戻し動作指令であり、被
加工物Wに対し回転工具2のX方向でのポジションが
「5.0」である位置から「10.0」である位置まで
1回転あたり0.08mmの早送り速度で回転工具移動
サーボモータ31を移動動作させる。その後、一連のブ
ロックにて指定された動作指令に基づいて被加工物Wの
加工等を行い、ブロックNO.25にて加工プログラム
を終了させる。「M99」は、加工プログラム終了指令
である。
【0037】このように、本実施形態における工作機械
の数値制御装置においては、PLC91(MPU92)
において、回転動作指令にて指定された回転工具2の回
転速度に対応してカウント時間(T)が設定されるの
で、作業者によるカウント時間(T)の入力ミス等を招
くことはない。また、回転工具2の回転速度が回転動作
指令にて指定された回転速度に達すると速やかに、主制
御部81(CPU82)において、不揮発性RAM85
に記憶された加工プログラム85aの次のブロックの読
み込みを始めるよう進行タイミングを制御することがで
きる。この結果、加工プログラム85aのブロック毎の
進行を適切且つ迅速に行うことができ、生産効率を向上
することができる。
【0038】また、本実施形態における工作機械の数値
制御装置においては、回転動作指令にて指定された回転
工具2の回転速度に対応して設定されたカウント時間
(T)を計時するタイマが1つしかないので、他の制御
(機能)に使用されるタイマ(プログラマブルタイマ)
の数を制限することなく、また、コスト上昇を伴うこと
なく、カウント時間(T)の計時を行うことができる。
【0039】更に、本実施形態における工作機械の数値
制御装置においては、上述したように、PLC91(M
PU92)において回転動作指令にて指定された回転工
具2の回転速度に対応してカウント時間(T)が設定さ
れる。このため、回転工具回転駆動モータ61の回転速
度を検出するセンサを設けて、このセンサにより回転速
度が回転動作指令にて指定された回転速度に達するのを
検知する構成を採用する必要がなく、より一層コスト上
昇を抑制することができる。
【0040】また、回転工具回転駆動モータ61として
インダクションモータが用いられており、PLC91
(MPU92)にて設定されるカウント時間(T)は、
インダクションモータが回転動作指令にて指定された回
転速度に達するまでの時間に設定されているので、回転
工具2を回転駆動する駆動手段としてインダクションモ
ータを用いた場合でも、回転動作指令にて指定された回
転速度に達するまでの時間を適切に設定することができ
る。また、インダクションモータは、加工プログラムで
直接ON−OFF駆動制御が可能であり、回転速度をフ
ィードバック制御するためのプログラムが不要である。
このため、インダクションモータを用いることにより、
システムプログラムの作成を容易に行うことができる。
【0041】本発明は、上述した実施形態に限定される
ものではなく、上述した数値等も適宜変更して設定する
ことができ、また、1つのプログラマブルタイマ96を
用いる代わりに1つのハードウェアタイマを用いるよう
に構成してもよい。
【0042】また、本実施形態においては、回転動作指
令にて指定された回転工具2の回転速度の値に応じて、
カウント時間(T)の値を「100」あるいは「20
0」というように2段階で設定するように構成している
が、これに限られることなく、3段階以上で設定するよ
うに構成してもよい。また、回転動作指令にて指定され
た回転工具2の回転速度の値とカウント時間(T)の値
との関係を、予め所定の特性(たとえば、2次曲線等)
として記憶させておき、当該特性に基づいてカウント値
(T)を求めるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、加工プログラムのブロック毎の進行を適切且つ
迅速に行うことができ、生産効率を向上することが可能
な工作機械の数値制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る工作機械の数値制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る工作機械における、被
加工物の加工動作の一例を説明するための図である。
【図3】本発明の実施形態に係る工作機械の数値制御装
置における、シーケンスプログラムを説明するためのラ
ダー図である。
【図4】回転工具(回転工具回転駆動モータ)の回転速
度の変化を示す線図である。
【図5】加工プログラムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2…回転工具、61…回転工具回転駆動モータ、81…
主制御部、82…CPU、85…不揮発性RAM、85
a…加工プログラム、91…プログラマブル・ロジック
・コントローラ、92…MPU、94…不揮発性RA
M、94b…シーケンスプログラム、96…プログラマ
ブルタイマ、W…被加工物。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムを1ブロックずつ読み込
    み、当該1ブロックで定められた動作指令を実行する工
    作機械の数値制御装置であって、 前記加工プログラムを前記1ブロック毎に読み込み、当
    該1ブロックで定められた動作指令を実行するための進
    行タイミングを制御する加工プログラム進行制御手段
    と、 1つのタイマと、 前記加工プログラムの所定の1ブロックに回転工具の回
    転動作指令が定められている際に、前記回転動作指令に
    対応して前記回転工具の回転開始信号を出力すると共
    に、前記回転動作指令にて指定された回転速度に対応し
    てカウント時間を設定し、前記タイマにおいて前記カウ
    ント時間までの計時を開始させ、当該計時の終了にあわ
    せて、前記加工プログラムにおける次の1ブロックの読
    み込み、実行への進行を指示するためのブロック終了信
    号を前記加工プログラム進行制御手段に出力するシーケ
    ンス制御手段と、を備えていることを特徴とする工作機
    械の数値制御装置。
  2. 【請求項2】 前記回転工具を回転駆動する駆動手段と
    してインダクションモータが用いられており、 前記シーケンス制御手段にて設定される前記カウント時
    間は、インダクションモータが前記回転動作指令にて指
    定された前記回転速度に達するまでの時間に設定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の工作機械の数値
    制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013050934A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Brother Ind Ltd 工作機械及び工作方法
CN104871099A (zh) * 2012-12-25 2015-08-26 三菱电机株式会社 定位装置以及定位方法

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