JP2002182186A - 高分子分散型液晶素子 - Google Patents

高分子分散型液晶素子

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JP2002182186A
JP2002182186A JP2000376618A JP2000376618A JP2002182186A JP 2002182186 A JP2002182186 A JP 2002182186A JP 2000376618 A JP2000376618 A JP 2000376618A JP 2000376618 A JP2000376618 A JP 2000376618A JP 2002182186 A JP2002182186 A JP 2002182186A
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JP2000376618A
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伸哉 ▲高▼木
Shinya Takagi
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラスト比の低減を防止する。 【解決手段】 一対の基板1a,1bの間には液晶高分
子複合層2を配置するが、該複合層2は、高分子層20
と、該高分子層20に分散させた2周波駆動液晶と、高
分子層20に分散させた微粒子21と、によって構成し
た。そして、微粒子21には、表面に特定の官能基を有
するものを用いた。微粒子21が混入されているため、
光の散乱効果を高めることができる。また、該微粒子2
1は、表面に特定の官能基を有するものであるため、光
透過状態の低下を抑制できる。以上のように、光の散乱
効果を高めると共に、電圧印加休止直後における光透過
状態の低下を抑制できるため、高いコントラスト比を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子層に液晶が
分散されてなる液晶高分子複合層を有する高分子分散型
液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高分子層と液晶とを混合した液晶
高分子複合層を用い、それら高分子層及び液晶の屈折率
の差を利用した高分子分散型液晶パネルが注目されてい
る。
【0003】この高分子分散型液晶パネルは、所定間隙
を開けた状態に配置された一対の基板を備えており、こ
の基板間隙には液晶高分子複合層が配置されている。ま
た、この液晶高分子複合層を挟み込むように一対の電極
が配置されており、 ・ 電圧が印加されていない状態では、液晶滴の光学異
方性がランダムに配列して光散乱状態を示し、 ・ 電圧が印加された状態では、液晶滴の光学異方性が
一定の配列に変化して光透過状態を示す、ように構成さ
れていた。この種の液晶パネルは、偏光板を用いる必要
がないため、明るく視野角の大きい表示が可能となると
いう特徴を有している。
【0004】ところで、上述のような高分子分散型液晶
パネルでは、高分子層と液晶との屈折率の差はあまり大
きくはなく、光の散乱特性をさらに向上させ、実用的に
はより大きなコントラスト比を得ることが望まれる。
【0005】その1つの方法として、液晶高分子複合層
中に微粒子を混合する方法があり、特開平5−1075
24号公報や特開平6−235908号公報に記載され
ている。
【0006】また、別の方法としては、2周波駆動液晶
など、高屈折率の液晶材料を用い、液晶と高分子層の屈
折率差を大きくする方法がある。特開平09−1200
58号公報には、2周波駆動液晶を用いることにより電
圧印加休止後も光透過状態を維持できるようにした(す
なわち、液晶滴の光学異方性がランダムな配列に戻ら
ず、光透過状態をメモリできるようにした)高分子分散
型液晶パネルが開示されている。この液晶パネルでは、
2周波駆動液晶(印加する電圧の周波数により誘電異方
性の符号が異なる液晶)と特定の高分子層とを用い、印
加する電圧の周波数の切り替えにより光透過状態と光散
乱状態との切替えを行い、電圧除去後も停止前の状態
(光透過状態又は光散乱状態)を維持できるように構成
されている。また、特願平11−342810号の明細
書には、高分子前駆体の構造と成分比を調整することに
より、電圧除去後の光透過・光散乱状態の維持(すなわ
ち、メモリ性)を向上させ、コントラスト比を高めるよ
うにした液晶パネルが、本出願人により開示されてい
る。
【0007】したがって、上述のような2周波駆動液晶
及び微粒子の両方を高分子分散型液晶パネルに用いる
と、それらのによって、電圧印加休止後も光透過状態を
維持でき、かつ、光の散乱特性を向上させて大きなコン
トラスト比を得ることができると考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2周波
駆動液晶及び微粒子の両方を用いた場合、光散乱特性は
向上されるものの、光透過状態で電圧印加を休止すると
光透過強度は大きく低下してしまい、結果的に、コント
ラスト比が低下するという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、コントラストの低下を
防止する高分子分散型液晶素子を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情を考慮
してなされたものであり、所定間隙を開けた状態に配置
された一対の基板と、高分子層に液晶が分散されて構成
され前記一対の基板の間隙に配置された液晶高分子複合
層と、該液晶高分子複合層を挟み込むように配置された
一対の電極と、を備えた高分子分散型液晶素子におい
て、前記液晶が2周波駆動液晶であり、カルボキシル
基、水酸基、アミノ基、スルホン基の官能基の内から選
ばれる少なくとも1種類以上の官能基を表面に有する微
粒子が、前記高分子層に複数混合されてなる、ことを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0012】本発明に係る高分子分散型液晶素子は、例
えば図1に符号Aで示すように、例えば1〜20μm
程度の所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板1
a,1bと、これらの一対の基板1a,1bの間隙に配
置された液晶高分子複合層2と、該液晶高分子複合層2
を挟み込むように配置された一対の電極3a,3bと、
を備えている。
【0013】このうち、液晶高分子複合層2は、高分子
層20と、該高分子層20に分散された2周波駆動液晶
(印加する電圧の周波数により誘電異方性の符号が異な
る液晶をいう)と、同じく高分子層20に分散・混和さ
れた複数の微粒子21と、によって構成されている。
【0014】ここで、微粒子21は、カルボキシル基、
水酸基、アミノ基、スルホン基の官能基の内から選ばれ
る少なくとも1種類以上の官能基を、その表面に有して
いる。本発明に用いる微粒子21は、上述のような官能
基を表面に有するものであれば特に限定されるものでは
なく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン
等の高分子材料、高分子材料の架橋物、シリカ、アルミ
ナ、酸化チタン等の金属酸化物、もしくはこれら材料の
複合粒子が挙げられるが、好適にはポリメチルメタクリ
レート、ポリスチレン、シリカ、アルミナ、酸化チタン
が用いられる。
【0015】微粒子の表面へ官能基を導入する方法とし
ては、例えば、 ・ 官能基を含む成分を共重合させて高分子系微粒子を
製造する方法、 ・ 微粒子の表面に官能基を化学反応で共有結合させる
方法、 ・ 官能基を有する成分を微粒子と混合し物理吸着もし
くはイオン吸着させる方法、 ・ 微粒子表面をコロナ処理する方法、 ・ シランカップリング剤で処理する方法、 を挙げることができ、これらの方法を単独で用いても、
組み合せて用いても良い。
【0016】特に、高分子材料からなる微粒子21に官
能基を付与する好適な方法としては、特定の官能基を含
有するビニル単量体を共重合する方法が挙げられる。特
定の官能基を含有するビニル単量体であれば限定はされ
ないが、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸
等のカルボキシル基含有ビニル単量体、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート等の水酸基含有ビニル単量体、2−アミノエチルメ
タクリレート、2−アミノエチルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチル
アクリレート等のアミノ基含有ビニル単量体、p−スル
ホン酸スチレン、2−(アクリロイルアミノ)−2−メ
チルプロパンスルホン酸等のスルホン基含有ビニル単量
体を共重合する方法が好適に用いられる。また、これら
特定の官能基含有ビニル単量体を2種類以上混合して用
いることができる。すなわち、微粒子21が、カルボキ
シル基、水酸基、アミノ基、スルホン基の官能基の内か
ら選ばれる少なくとも1種類以上の官能基を含有するビ
ニル単量体の共重合物を、その表面に有すると良い。
【0017】本発明において金属酸化物からなる微粒子
21表面に官能基を付与する好適な方法としては、シラ
ンカップリング剤を用いた方法が挙げられ、特定の官能
基を付与できるシランカップリング剤であれば限定はさ
れないが、例えばγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ―カルボキシルプロピルトリメトキシシラ
ン等で処理しカルボキシル基を付与する方法、γ―ヒド
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ―ヒドロキシプ
ロピルトリエトキシシラン等で処理し水酸基を付与する
方法、γ−グリシジルγ―アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ―アミノプロピルトリエトキシシラン等で処
理しアミノ基を付与する方法、γ−スルホンプロピルト
リメトキシシラン、γ−スルホンプロピルトリエトキシ
シランで処理しスルホン基を付与する方法が挙げられ
る。また、これらシランカップリング剤を2種類以上混
合する、あるいは2種類以上の処理を組み合わせること
もできる。すなわち、微粒子21が、カルボキシル基、
水酸基、アミノ基、スルホン基の官能基の内から選ばれ
る少なくとも1種類以上の官能基を含有するシランカッ
プリング剤を、その表面に有すると良い。
【0018】ところで、本発明に用いる微粒子21に
は、球状や針状や鱗片状など、様々な形状のものを用い
ることができ、全ての微粒子21を同一形状としても、
異なる形状としても(すなわち、異なる形状の微粒子を
混合して用いても)良い。
【0019】また、微粒子21の大きさは、液晶高分子
複合層2の厚みを考慮する必要があるが、0.001μ
m〜10μmの範囲にすると良く、さらに好ましくは
0.005〜5μmの範囲にすると良い。
【0020】ところで、本実施の形態においては、高分
子層20を形成するに際しては、単官能性モノマーと2
官能性以上の多官能性モノマーによって高分子前駆体を
調整するが(詳細は後述)、単官能性モノマーとして
は、光照射もしくは加熱により重合反応を生じる材料で
あれば広く種類を問わず用いることができる。具体的に
は、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アク
リレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、テ
トラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等を挙げる
ことができ、これらを1種もしくは2種以上混合して用
いることができる。
【0021】一方、多官能性モノマーとしては、 ・ ビスフェノール−AEO変性ジアクリレート、イソ
シアヌル酸EO変性ジアクリレート、トリプロピレング
リコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアク
リレートモノステアレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレー
ト、1,4ブタンジオールジアクリレート、1,6ヘキ
サンジオールジアクリレート(以下、HDDAと略
す)、ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジメタア
クリレート・HX220・HX620・R684(いず
れも日本化薬製)等の2官能性モノマーや、 ・ トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリエトキシアクリレート、変性グリ
セリントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、変性トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジト
リメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールカプロラクタム変性アクリレート(日本
化薬製「商品名:DPCA−20,30,60,12
0」)等の3官能性モノマー(さらにはそれ以上の多官
能性モノマー)、を挙げることができる。
【0022】なお、単官能性モノマーと多官能性モノマ
ーの混合重量比は、多官能性モノマーの総重量5部にお
いて、単官能性モノマーの総重量が1部以上10部以下
であることが好ましく、2部以上6部以下が特に好まし
い。多官能性モノマーを過剰に添加すると、後述の如く
光照射により高分子を形成させて形成した該高分子ネッ
トワーク中に分散されるべき液晶滴が適切に形成されな
いという状況が発生する。
【0023】一方、2周波駆動液晶としては、例えば、
低周波電圧の印加により液晶分子が電場方向と平行に配
向し、高周波電圧の印加により電場方向と垂直に配向す
るような液晶を用いると良い。具体的には、2、3−ジ
シアノ−4−ペンチルオキシフェニル−4−(トランス
−4−エチルシクロヘキシル)ベンゾアート・2、3−
ジシアノ−4−ペンチルオキシフェニル−トランス−4
−プロピル−1−シクロヘキサンカルボキシラート・
2、3−ジシアノ−4−エトキシフェニル−4−(トラ
ンス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾアート・
2、3−ジシアノ−4−エトキシフェニル−4−(トラ
ンス−4−ブチルシクロヘキシル)ベンゾアート・2、
3−ジシアノ−4−ブトキシフェニル−4−(トランス
−4−ブチルシクロヘキシル)ベンゾアート等の低分子
液晶を用いると良く、これらの液晶を1種類だけ用いて
も、或いは2種類以上混合して用いても良い。液晶材料
はネマチック性またはコレステリック性を示す材料が好
適に用いられるが、スメクチック性の材料であっても上
記の如く印加する周波数により誘電異方性の符号が異な
る液晶であればその使用を妨げない。
【0024】ところで、光重合反応を用いる場合、高分
子前駆体や2周波駆動液晶に光重合開始剤を添加してお
いても良い。光重合開始剤としては、例えば、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー
社製「イルガキュア184」)、ベンジルジメチルケタ
ール(同「イルガキュア651」)、2−メチル−1−
〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロ
パノン−1(同「イルガキュア907」)、2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−(4−イ
ソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロパン−1−オン(同「ダロキュア1116」)、2,
4−ジエチルチオキサントン(日本化薬社製「カヤキュ
アDETX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル
(日本化薬社製「カヤキュア−EPA」)との混合物、
イソプロピルチオキサントン(ワードプレキンソップ社
製「カンタキュアITX」)とp−ジメチルアミノ安息
香酸エチルとの混合物、アシルフォスフィンオキシド
(BASF社製ルシリンTPO)等を挙げることができ
る。このような光重合開始剤は、前記高分子前駆体と前
記液晶の混和試料の総重量に対して0.1〜5wt%の
割合で使用すると良い。
【0025】一方、一対の基板1a,1bの内の少なく
とも一方の基板は、透明にすると良く、ガラス・石英等
の硬質材料の他、PET・PES・PC等のようなフレ
キシブルな材質にて形成すると良い。
【0026】また、電極3a,3bは、少なくとも一方
を透明にすると良い。透明な材料としては、ITO(イ
ンジウム・ティン・オキサイド)等を挙げることがで
き、不透明な材料としては、Al、Pt、Au、Ti等
の金属及びそれらの合金を挙げることができる。これら
電極3a,3bは、基板1a,1bの表面に、蒸着法や
スパッタリング法等によって形成すると良い。
【0027】次に、本発明に係る高分子分散型液晶素子
の製造方法について説明する。
【0028】一対の基板1a,1bには適宜電極3a,
3bを形成すると良く、必要に応じて配向処理を施すと
良い。ここで、配向処理としては、垂直配向処理や水平
配向処理を挙げることができ、垂直配向処理の具体的方
法としては、セチルトリメチルアンモニウムブロマイ
ド、オクタデシルエトキシシラン、ポリイミド等を用い
気相吸着・浸漬・スピンコート等の方法を用いるものを
挙げることができ、水平配向処理の具体的方法として
は、例えば電極を含む前記基板表面を所定の方向にラビ
ング処理を施す方法、電極を含む前記基板表面にポリイ
ミド・ポリビニルアルコール等からなる薄膜(いわゆる
配向膜、不図示)を形成する方法、もしくは該配向膜を
形成した後に前記ラビング処理を施す方法を挙げること
ができるが、これらの方法に限定されるものではない。
【0029】次に、所定間隙を開けた状態となるように
一対の基板1a,1bを貼り合せる。このとき、一対の
基板1a,1bの間にスペーサ3を配置し、該スペーサ
3によって基板間隙を規定するようにすると良い。図1
に示すスペーサ3は、微粒子状のものであっていずれか
一方の基板1a,1bに散布して用いるものであるが、
もちろんこれに限られるものではなく、いずれかの基板
1a,1bに形成して用いるフィルム状のものであって
も良い。
【0030】一方、少なくとも単官能性モノマーと多官
能性モノマーからなる高分子前駆体を作成し、該高分子
前駆体に2周波駆動液晶を混和し、さらに微粒子21を
混和して、混和試料を作成しておく。なお、液晶と該高
分子前駆体とを混合する比率は、重量比で8:2から
4:6とすることが好ましい。また、微粒子21の混合
量は、液晶と高分子前駆体との混和試料に対して0.0
1〜20重量%の範囲にあることが好ましい。その理由
は、微粒子21の混合量が0.01重量%未満の場合に
は液晶素子の散乱特性が向上せず、20重量%を超える
と混合溶液の粘度が極めて高くなりハンドリングが悪く
なる場合があるからである。さらに、微粒子21は、ス
ターラー等の簡便な攪拌装置で、前記混和試料中に均一
に分散しておくと良い。
【0031】次に、上述のようにして調整した混和試料
(高分子前駆体、2周波駆動液晶、微粒子21の混和試
料)を基板間隙に注入し、光照射もしくは加熱により前
記高分子前駆体に重合反応を生じさせる。これによっ
て、前記高分子前駆体は硬化し、同時に前記液晶は該高
分子層20から相分離し、液晶滴を形成し、微粒子21
は高分子液晶複合層2中に分散される。なお、該重合反
応は前記液晶が液晶状態から等方性液体に変わる相転移
温度よりも高温で行うと良い。この時、多官能性モノマ
ーは、該単官能性モノマーに結合可能な官能基を備えて
いるため、該単官能性モノマーと共に高分子ネットワー
クを形成し、その際に該高分子ネットワークに適度な均
一性と柔軟性を与えると考えられる。
【0032】このような重合反応が終了した後、所定の
時間だけ所定の温度に保持してポストベークを施し、均
一な形態と安定な駆動特性を高分子分散型液晶素子に与
えると良い。
【0033】ついで、上述した高分子分散型液晶素子の
駆動方法について説明する。
【0034】上述の高分子分散型液晶素子における液晶
高分子複合層2は、電圧が印加されていない状態では、
液晶滴のダイレクタがランダムであり光を散乱する状態
となって不透明化している。
【0035】いま、特定の周波数の電圧を印加すると、
2周波駆動液晶の誘電異方性が正となってダイレクタが
電圧印加方向に揃うため、光が透過する状態となり透明
化する。この透明状態は、電圧印加を停止した後も保持
される。
【0036】次に、特定の周波数の電圧を印加すると、
2周波駆動液晶の誘電異方性が負となって液晶成分のダ
イレクタが電圧印加方向に垂直に揃うため、光不透過の
状態になる。この状態で電圧印加を停止すると、前記液
晶成分のダイレクタは電圧印加方向に垂直或いはランダ
ムとなり、光が散乱されて不透明状態が維持される。
【0037】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0038】本実施の形態によれば、液晶高分子複合層
2には微粒子21が混入されているため、光の散乱効果
を高めることができる。また、該微粒子21は、表面に
特定の官能基(すなわち、カルボキシル基、水酸基、ア
ミノ基、スルホン基から選ばれる少なくとも1種類以上
の官能基)を有するものであるため、液晶と微粒子表面
との界面での相互作用を高めることができ、光透過状態
から電圧印加を休止した直後における液晶分子の配向の
乱れを抑制し、光透過状態の低下を抑制できる。以上の
ように、光の散乱効果を高めると共に、電圧印加休止直
後における光透過状態の低下を抑制できるため、高いコ
ントラスト比を得ることができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説
明する。
【0040】(実施例1)本実施例では、図1に示す高
分子分散型液晶パネルAを作製した。
【0041】いずれの基板1a,1bにも、厚さ1.1
mmのガラス基板を使用し、図2に示すように、10m
m角のITO電極3a,3bをその中央部に、該電極3
a,3bに連続するように引き出しパターン4a,4b
を、それぞれスパッタ法等によって形成した。これらの
基板1a,1bには、オクタデシルエトキシシラン(チ
ッソ社製、5%エタノール溶液)をスピンコート塗布し
て垂直配向処理を施した。
【0042】その後、一方の基板1a又は1bの表面に
は、一部に開口部を形成すると共にITO電極3a又は
3bを囲むように加熱硬化樹脂(三井化学製「ストラク
トボンド XN−5A」)を印刷法により塗布し、70
℃の温度に30分間保持して溶媒を蒸発させた。また、
他方の基板1b又は1aには、スペーサとしての直径7
μmのシリカビーズ(宇部日東化成製「ハイプレシ
カ」)をスプレー法により散布し、両基板1a,1bを
重ね合わせた状態で加圧し、その状態のまま、150℃
の温度に90分間保持した。
【0043】次に、 ・ 単官能性モノマーである2−ヒドロキシメチルメタ
クリレート(HEMA)50重量部、 ・ 2官能性モノマーであるヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテルジメタアクリレート(日本化薬社製、商品
名:Kayarad R167)40重量部、 ・ 1、6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDD
A)10重量部を混合して、高分子前駆体混和試料を調
製した。
【0044】次に、2周波駆動液晶混合物DF01XX
(チッソ社製)と前記高分子前駆体混和試料の重量比が
70:30となるように、2周波駆動液晶を添加し、混
合した。
【0045】さらに、平均粒径が2μmであり、粒子表
面にカルボキシル基を有するポリメチルメタクリレート
(PMMA)微粒子21を、前記混合液に対して8重量
%を加えて分散混合し、その後、光重合開始剤としてイ
ルガキュア184(チバガイギー社)を、前記混合液1
00重量部に0.5重量部加えた。なお、本実施例で用
いたポリメチルメタクリレート微粒子21は、メタクリ
ル酸を共重合させることにより得られたものである。
【0046】このようにして作製した混和試料(単官能
性モノマー、多官能性モノマー、2周波駆動液晶、微粒
子、光開始剤の混和試料)を基板間隙に注入し、加熱硬
化樹脂の開口部を閉鎖して封入した。その際、液晶パネ
ルを105℃以上に保持したホットプレート上に置い
た。同時に紫外線を10mW/cmの強度で10分間
照射した。引き続き30分、紫外線を照射せずに静置
し、その後に室温まで徐冷した。この段階で、液晶パネ
ルは光散乱のため白濁している。
【0047】以上のようにして作製した液晶パネルA
の光透過特性を、図3に示す装置によって評価した。図
中の符号30は、液晶パネルAに任意の周波数の電圧
を印加するための任意波形発生器(Tektronix
社、AWG2005型)であり、符号31は、該電圧を
増幅するための電圧アンプ(NF社、4010型高速ア
ンプ)である。この装置は、上述した引き出しパターン
4a,4bに接続されて、任意波形発生器30から発生
された電圧が電圧アンプ31にて増幅された上で液晶パ
ネルAに印加されることとなる。また、符号32は、
液晶パネルAに光を照射する水銀ランプ(ウシオ電器
社)であり、符号33は、液晶パネルA を透過してき
た光の透過量を検知する光電子増倍管(浜松ホトニクス
社、H5784−03型)であり、符号34は、光電子
増倍管33の検知結果を表示するためのオシロスコープ
(Tektronix社、2445型)である。なお、
液晶パネルAと光電子増倍管33との間にはNDフィ
ルタ群(不図示)を配置した。
【0048】液晶パネルAは、最初は光不透過状態で
あった(図4の0≦t≦t)。この状態で、2.5K
Hzで100Vの電圧を印加すると光透過率が90%程
度にまで上昇した(t=t)。3秒が経過するまでに
該電圧印加を休止したが(t=t)、透過率は若干低
下するだけで、光透過状態はほぼメモリされた。次に、
80KHzで60Vの電圧を印加すると光透過率は10
%程度に低下し、液晶パネルは光不透過状態となった
(t=t)。1秒が経過するまでに該電圧印加を休止
したが(t=t)、透過率は若干上昇するだけで、光
散乱状態はほぼ維持された(t=t〜)。
【0049】いま、 ・ 透過率T〜Tを図示のように定義し(すなわ
ち、T=T+T)、 ・ 透過メモリ状態の保持率をMt=T/Tのよう
に定義し(Mtの値が大きい程 電圧除去時の透明状態
の緩和が少ないということになる)、 ・ 透明メモリ状態と散乱メモリ状態のコントラストC
R=T/Tのように定義すると(CRの値が大きい
程コントラストに優れていることとなる)、本実施例で
は、Mt=0.82、CR=3.01となった。
【0050】本実施例では、カルボキシル基を表面に有
する微粒子21が混合されているために、散乱特性が高
いにも関らず、透明状態の緩和も少ない結果となり、M
t、CRの値ともに高い値となった。
【0051】(実施例2)本実施例では、微粒子21の
混合割合を変えただけで、各部材の構成や材質や製造方
法は実施例1と同じとした。なお、微粒子21の混合割
合は、高分子前駆体と2周波駆動液晶との混合液に対し
て15重量%とした(実施例1では8重量%)。
【0052】本実施例ではMt=0.80、CR=2.
95となった。
【0053】(実施例3)本実施例では、微粒子21の
混合割合を変えただけで、各部材の構成や材質や製造方
法は実施例1と同じとした。なお、微粒子21の混合割
合は、高分子前駆体と2周波駆動液晶との混合液に対し
て2重量%とした(実施例1では8重量%)。
【0054】本実施例ではMt=0.81、CR=3.
0となった。
【0055】(実施例4)本実施例では、微粒子21の
平均粒径を0.3μmとし、高分子前駆体と2周波駆動
液晶との混合液に対する微粒子21の混合割合を7重量
%とした以外は、構成や製造方法は実施例1と同じとし
た。
【0056】本実施例ではMt=0.82、CR=3.
0となった。
【0057】(実施例5)本実施例では、微粒子21に
は、表面に水酸基を有するポリメチルメタクリレート微
粒子を用い、高分子前駆体と2周波駆動液晶との混合液
に対する微粒子21の混合割合を8重量%とした以外
は、構成や製造方法は実施例1と同じとした。なお、本
実施例で用いたポリメチルメタクリレート微粒子21
は、2−ヒドロキシエチルアクリレートを共重合させる
ことにより得られたものである。
【0058】本実施例ではMt=0.81、CR=3.
01となった。
【0059】(実施例6)本実施例では、微粒子21に
は、表面にアミノ基を有するポリメチルメタクリレート
微粒子を用い、高分子前駆体と2周波駆動液晶との混合
液に対する微粒子21の混合割合を8重量%とした以外
は、構成や製造方法は実施例1と同じとした。なお、本
実施例で用いたポリメチルメタクリレート微粒子21
は、2−アミノエチルメタクリレートを共重合させるこ
とにより得られたものである。
【0060】本実施例ではMt=0.80、CR=3.
0となった。
【0061】(実施例7)本実施例では、微粒子21に
は、表面にスルホン基を有するポリメチルメタクリレー
ト微粒子を用い、高分子前駆体と2周波駆動液晶との混
合液に対する微粒子21の混合割合を8重量%とした以
外は、構成や製造方法は実施例1と同じとした。なお、
本実施例で用いたポリメチルメタクリレート微粒子21
は、2−アミノエチルメタクリレートを共重合させるこ
とにより得られたものである。なお、本実施例で用いた
ポリメチルメタクリレート微粒子21は、p−スルホン
酸スチレンを共重合させることにより得られたものであ
る。
【0062】本実施例ではMt=0.81、CR=3.
01となった。
【0063】(実施例8)本実施例では、微粒子21に
は、表面にカルボキシル基を有するシリカ微粒子を用
い、その平均粒径は0.5μmとし、高分子前駆体と2
周波駆動液晶との混合液に対する微粒子21の混合割合
を6重量%とした以外は、構成や製造方法は実施例1と
同じとした。なお、本実施例で用いたシリカ微粒子21
は、シランカップリング剤であるγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランと酢酸で処理することにより得
られたものである。
【0064】本実施例ではMt=0.81、CR=3.
0となった。
【0065】(実施例9)本実施例では、微粒子21に
は、表面に水酸基を有するシリカ微粒子を用い、その平
均粒径は0.5μmとし、高分子前駆体と2周波駆動液
晶との混合液に対する微粒子21の混合割合を6重量%
とした以外は、構成や製造方法は実施例1と同じとし
た。なお、本実施例で用いたシリカ微粒子21は、シラ
ンカップリング剤であるγ−ヒドロキシプロピルトリメ
トキシシランで処理することにより得られたものであ
る。
【0066】本実施例ではMt=0.82、CR=2.
98となった。
【0067】(実施例10)本実施例では、微粒子21
には、表面にアミノ基を有するシリカ微粒子を用い、そ
の平均粒径は0.5μmとし、高分子前駆体と2周波駆
動液晶との混合液に対する微粒子21の混合割合を6重
量%とした以外は、構成や製造方法は実施例1と同じと
した。なお、本実施例で用いたシリカ微粒子21は、シ
ランカップリング剤であるγ−アミノプロピルトリメト
キシシランで処理することにより得られたものである。
【0068】本実施例ではMt=0.80、CR=3.
0となった。
【0069】(実施例11)本実施例では、微粒子21
には、表面にスルホン基を有するシリカ微粒子を用い、
その平均粒径は0.5μmとし、高分子前駆体と2周波
駆動液晶との混合液に対する微粒子21の混合割合を6
重量%とした以外は、構成や製造方法は実施例1と同じ
とした。なお、本実施例で用いたシリカ微粒子21は、
シランカップリング剤であるγ−スルホンプロピルトリ
メトキシシランで処理することにより得られたものであ
る。
【0070】本実施例ではMt=0.81、CR=2.
98となった。
【0071】(実施例12)本実施例では、一対の基板
1a,1bには垂直配向処理ではなく水平配向処理を施
した。具体的には、ナイロン布を貼り付けたローラー
を、1000rpmの速度で回転させながら、2m/分
の速度で6回移動させ、ラビング処理を行った。その他
の構成や製造方法は実施例1と同じとした。
【0072】本実施例ではMt=0.80、CR=3.
0となった。
【0073】(実施例13)本実施例では、フォトレジ
ストで適宜ITO面をパターニングした後に酸水溶液で
エッチングして所望のITO電極形状を形成させたIT
O/PESフィルム(住友ベークライト製)基板上に、
実施例1と同様の方法で垂直配向処理を施した一対の基
板を用いる以外は、全て実施例1と同様な方法で、基板
がフレキシブルな高分子フィルムからなる高分子分散型
液晶パネルを作製し、実施例1と同様に評価した。
【0074】本実施例ではMt=0.80、CR=3.
0となった。
【0075】(実施例14)本実施例では、フォトレジ
ストで適宜ITO面をパターニングした後に酸水溶液で
エッチングして所望のITO電極形状を形成させたIT
O/PESフィルム(住友ベークライト製)基板上に、
実施例12と同様の方法で水平配向処理を施した一対の
基板を用いる以外は、全て実施例1と同様な方法で、基
板がフレキシブルな高分子フィルムからなる高分子分散
型液晶パネルを作製し、実施例1と同様に評価評価し
た。
【0076】本実施例ではMt=0.80、CR=3.
0となった。
【0077】(比較例1)実施例1において、微粒子表
面にカルボキシル基、水酸基、アミノ基、スルホン基を
有しないポリメチルメタクリレート微粒子21(平均粒
径2μm)を使用する以外は、全て実施例1と同様な方
法で、高分子分散型液晶パネルを作製し、実施例1と同
様に評価を行った。
【0078】本比較例ではMt=0.50、CR=1.
78となった。
【0079】(比較例2)実施例7において、表面に官
能基を有していないシリカ微粒子(平均粒径0.5μ
m)を使用する以外は、全て実施例7と同様な方法で、
高分子分散型液晶パネルを作製し、実施例1と同様に評
価を行った。
【0080】本比較例ではMt=0.48、CR=1.
75となった。
【0081】(比較例3)実施例1において、微粒子2
1を混合しない以外は、全て実施例1と同様な方法で、
高分子分散型液晶パネルを作製し、実施例1と同様に評
価を行った。
【0082】本比較例ではMt=0.80、CR=2.
70となった。
【0083】以上、実施例1〜14ならびに比較例1〜
3で得られた高分子分散型液晶パネルの評価結果を下表
に示した。その結果、以下のことがわかった。
【0084】1)実施例1〜14と比較例1、2より、
本発明の高分子分散型液晶素子に使用される微粒子21
が表面に特定の官能基を有しているために、電圧無印加
時の光透過状態の低下が抑制され、コントラスト比が高
い液晶素子が得られること。
【0085】2)実施例1〜14と比較例3より、本発
明の高分子分散型液晶素子には表面に特定の官能基を有
する微粒子21が混合されているために、散乱特性が向
上し、コントラスト比が高い液晶素子が得られること。
【0086】
【表1】
【0087】(実施例15)本実施例では、図5に示す
高分子分散型液晶パネルAを作製した。すなわち、基
板1a,1bには100mm角のガラス基板を用い、そ
の表面には、電極13a,13bや引き出しパターン1
4a,14bをITOによって図示の形状に形成した。
その他の構成や製造方法は実施例1と同様にした。
【0088】(実施例16)本実施例では、図6に示す
表示装置を作製した。すなわち、高分子分散型液晶パネ
ルAの引き出しパターン14a,14bにはドライバ
回路40を接続し、ドライバ回路40には駆動制御手段
41を接続した。
【0089】駆動制御手段41及びドライバ回路40に
よって高分子分散型液晶パネルAには駆動信号を印加
した。具体的には、特定の1つ以上の画素にだけ120
V/2kHzの電圧を3秒未満印加したところ、該画素
だけが、透明状態となり、その状態は電圧印加休止後も
維持された。引き続いて任意の時間経過後、該電圧印加
が行われた画素に60V/80kHzの電圧を1秒未満
印加する工程を2回連続して行なったところ、該画素は
初期の光不透過状態に復帰し白色表示となり、前述の背
景は全く観察されなくなった。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
液晶高分子複合層には微粒子が混入されているため、光
の散乱効果を高めることができる。また、該微粒子は、
表面に特定の官能基(すなわち、カルボキシル基、水酸
基、アミノ基、スルホン基から選ばれる少なくとも1種
類以上の官能基)を有するものであるため、液晶と微粒
子表面との界面での相互作用を高めることができ、光透
過状態から電圧印加を休止した直後における液晶分子の
配向の乱れを抑制し、光透過状態の低下を抑制できる。
以上のように、光の散乱効果を高めると共に、電圧印加
休止直後における光透過状態の低下を抑制できるため、
高いコントラスト比を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高分子分散型液晶パネルの構造を
示す断面図。
【図2】電極の形状等を説明するための図。
【図3】光透過特性を評価する装置の概略を説明するた
めの図。
【図4】光透過特性の評価の手順を説明するための図。
【図5】高分子分散型液晶パネルの構造を示す平面図。
【図6】表示装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1a,1b ガラス基板(基板) 2 液晶高分子複合層 3a,3b 電極 20 高分子層 21 微粒子 A 高分子分散型液晶パネル(高分子分散
型液晶素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08F 2/44 C08F 2/44 C 2/50 2/50 Fターム(参考) 2H089 HA04 JA05 KA07 NA09 QA16 4J002 BB032 BB122 BC032 BC122 BD142 BG012 BG041 BG042 BG051 BG062 BG071 BG072 BH022 CF002 CH051 CL002 DE136 DE146 DJ016 ET007 FA016 FA076 FA086 FB106 FB136 FB146 FB156 4J011 PA07 PA13 PA44 PA64 PA65 PA66 PA88 PA96 PB02 PB05 PB06 PB16 PB40 PC02 PC08 QA03 QA12 QA13 QA18 QA22 QA23 QA24 QA25 QA33 QA34 QA37 QA39 QA46 QB16 QB19 RA03 RA06 RA07 RA10 SA02 SA03 SA04 SA14 SA15 SA16 SA19 SA54 SA58 SA61 SA64 SA78 SA84

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隙を開けた状態に配置された一対
    の基板と、高分子層に液晶が分散されて構成され前記一
    対の基板の間隙に配置された液晶高分子複合層と、該液
    晶高分子複合層を挟み込むように配置された一対の電極
    と、を備えた高分子分散型液晶素子において、 前記液晶が2周波駆動液晶であり、 カルボキシル基、水酸基、アミノ基、スルホン基の官能
    基の内から選ばれる少なくとも1種類以上の官能基を表
    面に有する微粒子が、前記高分子層に複数混合されてな
    る、 ことを特徴とする高分子分散型液晶素子。
  2. 【請求項2】 前記微粒子が、ポリスチレン、ポリメチ
    ルメタクリレート、シリカ、アルミナ、または酸化チタ
    ンからなる、 ことを特徴とする請求項1に記載の高分子分散型液晶素
    子。
  3. 【請求項3】 前記微粒子は、前記高分子層及び前記2
    周波駆動液晶に対して、0.01〜20重量%だけ混合
    されてなる、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高分子分散型
    液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記微粒子の大きさは、0.001μm
    〜10μmの範囲である、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の高分子分散型液晶素子。
  5. 【請求項5】 前記微粒子が、カルボキシル基、水酸
    基、アミノ基、スルホン基の官能基の内から選ばれる少
    なくとも1種類以上の官能基を含有するビニル単量体の
    共重合物又はシランカップリング剤を表面に有する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の高分子分散型液晶素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338484C (zh) * 2003-12-19 2007-09-19 夏普株式会社 光学材料、光学器件、照明器和显示装置
JP2014136798A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Fuji Electric Co Ltd 樹脂組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338484C (zh) * 2003-12-19 2007-09-19 夏普株式会社 光学材料、光学器件、照明器和显示装置
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