JP2002181992A - 放射線設備開口部シール装置 - Google Patents

放射線設備開口部シール装置

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JP2002181992A
JP2002181992A JP2000377091A JP2000377091A JP2002181992A JP 2002181992 A JP2002181992 A JP 2002181992A JP 2000377091 A JP2000377091 A JP 2000377091A JP 2000377091 A JP2000377091 A JP 2000377091A JP 2002181992 A JP2002181992 A JP 2002181992A
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JP
Japan
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case
opening
sealing material
elastic sealing
ring
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Application number
JP2000377091A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Hidaka
正俊 日高
Souichirou Ueda
奏一朗 上田
Yoshitaka Iura
義貴 井浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOA Engineering Co Ltd
Mutsubushi Rubber Co Ltd
Original Assignee
TOA Engineering Co Ltd
Mutsubushi Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原子力発電所や核燃料設備などの原子力関連設
備のプラント機器や設備工事の施工に当り、作業者等の
放射線被爆低減および施設内への有害物質混入を有効に
阻止し、取扱操作が容易で且つ的確な装置を提供する。 【構成】遮蔽材2を収容したケース1に断面が圧縮変形
するようにされたリング状弾性シール材9を添設すると
共に押え板4を取付け、前記ケース1に植立された緊締
杆23に配設した緊締手段6により上記押え板4を押圧
し前記リング状弾性シール材9を上記したケース1開口
部に対し圧縮変形せしめシールさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開口部遮蔽装置に係
り、原子力発電所や核燃料設備などの原子力関連設備に
おけるプラント機器ないし設備の工事施工に当って作業
者等の放射線被爆低減ないし施設内への有害物質混入を
有効に防止することができ、取扱操作の容易且つ的確な
装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所や核燃料設備などの原子力
関連施設においてプラント機器や配管系の弁類などを取
替、分解ないし整備するような工事をなすに当っては作
業者等の放射線被爆を低減し、また配管内への異物混入
を防止することが必要であって、従来このような目的に
おいて各種の閉塞手段を講ずることが行われている。
【0003】即ち、このような目的において近時施工現
場で採用されている手法としては代表的に弁箱に厚さ1
0mm前後の鉛マットを使用すること、あるいは厚さが1
0mm程度の鉛毛マットを用い、装填操作するようなこと
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来技
術によるものはそれなりの効果が認められるとしてもな
おそれぞれに不利欠点がある。即ち鉛マットは弁箱上部
や内部は鉛マット養生を実施しないので弁箱内部および
ガスケット面の手入れや計測などの場合に有効な遮蔽が
実施できない。例えば弁部品の場合、上述したように厚
さ10mm程度の鉛マットを使用するが各部品の形状が複
雑であり、有効的な遮蔽効果を得るためには相当数の鉛
マットを必要とする。また厚さ10mm程度の鉛毛マット
を使用する場合には鉛当量が低く、充分な遮蔽効果を得
られない。更に弁箱開口状態その他によって作業エリア
の環境線量が上昇する。
【0005】なお弁箱上端面の手入れや計測作業中は一
時的に養生蓋などを取外す必要があって、確実な異物混
入防止対策を採り得ないことになり、特に配管内部に負
圧が生じた場合などにおいて異物引込みに対する有効な
措置を採り得ない。また特別なポリシート養生の場合に
は廃棄物の発生や開放期間中のやり直し頻度が増加する
などの不利がある。更に何れにしても弁箱内部や弁体ア
ーム蓋の部品などに対する遮蔽効果を充分に求め難い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解消することについて検討を重
ね、内腔を有する可曲性シール材を用いると共に純度が
99%以上のような鉛を用いた高遮蔽材を採用し、前述
したような開口部を簡易且つ能率的に、しかも的確なシ
ールを形成することに成功したものであって、以下の如
くである。
【0007】(1) 遮蔽材を収容したケースに断面が
圧縮変形するようにされたリング状弾性シール材を添設
すると共に押え板を取付け、前記ケースに植立された緊
締杆に配設した緊締手段により上記押え板を押圧し前記
リング状弾性シール材を上記したケース開口部に対し圧
縮変形せしめシールさせるようにしたことを特徴とした
放射線設備開口部シール装置。
【0008】(2) 断面が弯曲膨出するようにされた
リング状弾性材を用いることを特徴とした前記(1)項
に記載の放射線設備開口部シール装置。
【0009】(3) 遮蔽材を収容したケース側に螺合
軸を設け、前記遮蔽材側底板と押え板との間に中間部を
外周方向に弯曲膨出させた弾性シール材を介装した状態
で前記遮蔽材側中央部に設けられた緊締杆に対する緊締
手段により前記押え板を緊締し前記弾性シール材で開口
部側壁にシールするようにしたことを特徴とする放射線
設備開口部シール装置。
【0010】(4) 遮蔽材を収容したケースに断面が
弯曲膨出したリング状弾性シール材を添設すると共に前
記遮蔽材ケースに設けられた軸杆に起倒レバーを取付
け、該起倒レバーに形成されたカム部によりリング状弾
性シール材に添設された押え板を圧下操作せしめ、上記
リング状弾性シール材を上述したケース開口部に対し弯
曲膨出しシールさせるようにしたことを特徴とした放射
線設備開口部シール装置。
【0011】(5) 遮蔽材を収容したケースに断面が
弯曲膨出したリング状弾性シール材を添設すると共に前
記遮蔽材ケースに設けられた軸杆に端面カム部体を回転
可能として配設し、該端面カム部体に回動操作レバーを
設けたことを特徴とした放射線設備開口部シール装置。
【0012】(6) 遮蔽材を収容したケースの周側に
テーパ面を環設した接合座を形成し、該接合座のテーパ
面に弾性シール材を介装させた状態で押え板を圧下し該
弾性シール材を前記ケースの内面に圧接シールさせるこ
とを特徴とした放射線設備開口部シール装置。
【0013】(7) 弾性シール材が断面中空材である
ことを特徴とした前記(5)項に記載の放射線設備開口
部シール装置。
【0014】(8) 弾性シール材が断面錐形のリング
状材であることを特徴とした前記(5)、(6)項の何
れか1つに記載の放射線設備開口部シール装置。
【0015】(9) 遮蔽材を収容したケース側に複数
個の螺合軸を等角状に分散配設し、前記遮蔽材側底板と
押え板との間に中間部を外周方向に弯曲膨出させた弾性
シール材を介装した状態で前記遮蔽材側に分散配設され
た複数の緊締杆に対する各緊締手段により前記押え板を
緊締し前記弾性シール材で開口部側壁にシールするよう
にしたことを特徴とした放射線設備開口部シール装置。
【0016】(10) 押え板に複数個の把手部を配設
したことを特徴とする前記(1)〜(9)項の何れか1
つに記載の放射線設備開口部シール装置。
【0017】
【作用】上記したような本発明によるものは遮蔽材を収
容したケースに断面が圧縮変形するようにされたリング
状弾性シール材を添設すると共に押え板を取付け、前記
ケースに植立された緊締杆に配設された緊締手段により
上記押え板を押圧し前記リング状弾性シール材を上記し
たケース開口部に対し圧縮変形しシールさせるようにし
たことにより放射線設備開口部に嵌装した状態で緊締杆
に装着されたナットその他の緊締手段による緊締操作に
より平易且つ的確に閉塞シールせしめ、放射線被爆を大
幅に低減せしめ、また配管内のような放射線源部分への
異物混入を的確に防止する。
【0018】断面が弯曲膨出するようにされたリング状
弾性材を用いることによりケース開口部に対する装脱時
には膨出しない縮径状態で円滑にセット、装脱せしめ、
しかもセット後の押圧板による緊締によってリング状弾
性材を周側方向に膨出せしめて有効なシール状態を平易
に形成せしめる。
【0019】遮蔽材を収容したケース側に螺合軸を設
け、前記遮蔽材側底板と押え板との間に中間部を外周方
向に弯曲膨出させた弾性シール材を介装した状態で前記
遮蔽材側中央部に設けられた緊締杆に対する緊締手段に
より前記押え板を緊締し前記弾性シール材で開口部側壁
にシールするようにしたことにより単一緊締手段によっ
て簡易且つ迅速に目的のシール状態を形成せしめる。
【0020】遮蔽材を収容したケースに断面が弯曲膨出
したリング状弾性シール材を添設すると共に前記遮蔽材
ケースに設けられた軸杆に起倒レバーを取付け、該起倒
レバーに形成されたカム部によりリング状弾性シール材
に添設された押え板を圧下操作せしめ、上記リング状弾
性シール材を上述したケース開口部に対し弯曲膨出しシ
ールさせるようにしたことによって起倒レバー操作によ
ってワンタッチ的で簡易迅速に目的の緊締シール状態を
形成せしめる。
【0021】遮蔽材を収容したケースに断面が弯曲膨出
したリング状弾性シール材を添設すると共に前記遮蔽材
ケースに設けられた軸杆に端面カム部体を回転可能とし
て配設し、該端面カム部体に回動操作レバーを設けたこ
とによっても単純なカム回転作動により同様に簡易迅速
な緊締シール関係を形成せしめる。
【0022】遮蔽材を収容したケースの周側にテーパ面
を環設した接合座を形成し、該接合座のテーパ面に弾性
シール材を介装させた状態で押え板を圧下し該弾性シー
ル材を前記ケースの内面に圧接シールさせることによっ
て比較的単純な断面円形の如きシール材によって的確な
ケース内面との間におけるシール状態を形成せしめ、安
定なシールを形成する。
【0023】弾性シール材が断面中空材であることによ
って押え板の圧下時におけるシール材の変形量を充分に
得しめ、安定なケース内面との間におけるシール作用を
得しめる。
【0024】弾性シール材が断面錐形のリング状材であ
ることによって遮蔽材を収容したケース周側に環設され
たテーパ面によくなじみ安定した接合シール状態を平易
且つ的確に形成せしめ有効なシールを行わしめる。
【0025】遮蔽材を収容したケース側に複数個の螺合
軸を等角状に分散配設し、前記遮蔽材側底板と押え板と
の間に中間部を外周方向に弯曲膨出させた弾性シール材
を介装した状態で前記遮蔽材側に分散配設された複数の
緊締杆に対する各緊締手段により前記押え板を緊締し前
記弾性シール材で開口部側壁にシールするようにしたこ
とによって的確な緊締シール状態を形成し、安定な放射
線設備開口部のシールを得しめる。
【0026】更に本発明のものは押え板に複数個の把手
部を配設したことにより、少くとも両手操作により、場
合によって複数の作業者または装脱操作機器によってシ
ール装置を開口部に装脱操作せしめ、それなりに大型部
体であっても円滑且つ適切に装脱せしめ得る。
【0027】
【発明の実施の形態】上記したような本発明によるもの
の具体的な実施態様を添附図面に示すものについて説明
すると、図1と図2には本発明による放射線設備の比較
的小型な開口部20に対する遮蔽シール装置の1例が示
されており、純度が99.5%以上である鉛の遮蔽材2を
収容したケース底板1a上に形成されたケース上面板1
には周側に斜面部1bが同心状に環設され、底板1aと
は連結材8で連結され、ケース上面板1の中央部には螺
合軸3が設けられている。
【0028】上述したようなケース上面板1に対しては
押え板4が対設され、即ち螺合軸3に挿着された押え板
4が施されるが、該押え板4とケース上面板1における
周側部には折曲斜面部4aとケース斜面部1bが対称的
に形成され、このような斜面部4a,1bの間に断面U
形の弾性シール材5が介装され、該弾性シール材は内側
に内腔5aが形成されているが、その上下端部に対設さ
れた接合部5b,5bが斜面部4a,1bに接合されて
いる。
【0029】前記した螺合軸3は押え板4の中央部に挿
通されて、ナットのような緊締手段6が螺合されるが、
該緊締手段6は押え板4を圧下し前記した弾性シール材
5を圧縮することにより傾斜面4a,1bによって内腔
5a部分を優先的に弯曲させて外側に押出し開口部10
の内面に圧接シールする。ケース底板1aに取付けられ
た遮蔽材2により放射線被爆を有効に防止し、また配管
内への異物混入を完全に防止する。
【0030】図3と図4には本発明による比較的大型な
放射線設備開口部10に対する遮蔽シール装置が示され
ており、底板1aを有するケース1内に遮蔽材2を収容
せしめ、該ケース1の上面板周側部にはケース斜面部1
bを突設して押え板4における肉厚斜面部1bと押え板
4の周側に設けられた肉厚傾斜面4bとの間に弾性シー
ル材5を介装し、該弾性シール材5の接合部5b,5b
をケース斜面部1bと肉厚傾斜面4bによって押圧して
外側方向に押し出し、安定且つ緊密に開口部10の内面
に圧接シールせしめる。
【0031】なお、この図3、4に示すものにおいて
は、緊締手段6が図3を参照して明かなように、ケース
1と押え板4の円周方向において3個配設され、従って
ケース1と押え板4が安定条件下で緊締されることとな
り、径の相当に大きい部体であっても有効に締着一体化
されると共に開口部内に的確にセットされて目的のシー
ル状態を形成するものである。また押え板4には図1、
図2のものをも含めて複数の把手7が配設されており、
単一作業者であっても両手で把持した取扱い操作を可能
とし、更に複数人による移動操作をも容易に行わしめる
ように成っている。
【0032】なお本発明のものは適宜に分解することが
でき、補修や部材交換などが容易であり、またケース1
と押え板4との間などを利用した補助部材の併用ないし
その変換が容易であって、更に特段の作用を得しめるこ
ともできる。しかも従来技術における鉛マットや鉛毛マ
ットの如き多くのマット材を必要とせず、また反覆使用
によっても材料が分断したり、廃棄物化するなどの不利
がない。勿論特別な準備作業や養生処理作業などは不要
で能率的に作業し得る。
【0033】上記したような本発明によるものについて
実地的に検討した結果によると、遮蔽材として純度99.
9%の鉛を標準厚さ10mmとして充填成形したものを用
いて実施した結果は放射線濃度の高いレベルにおいても
50%以上の遮蔽機能を有することが確認され、また外
部からの異物混入を有効に防止できることから原子力廃
棄物の発生を充分に低減し得ることが確認された。
【0034】更に上記した図4までのものにおいては、
緊締手段としてケースに植立された緊締杆に装着された
緊締手段としてナットを採用した場合を示したが、本発
明によるものはこのような緊締杆とナットに代え、図5
および図6に示すように軸方向端面に接合可動カム面1
1と接合面12とを形成し、接合可動カム面11を有す
る回動部体13にハンドル14を形成し、即ち回動部体
13をハンドル14によって回動することによりU型弾
性シール材5の弾力で押え板4および下部の接合面12
を押圧し、回動カム部11に接合するように成っている
が、回動カム部11はハンドル14により回動操作され
ることによって接合面12の昇降量が適宜に変化される
ように成っている。
【0035】つまり上記のようなカム部11を形成した
起倒回動部体13によるときはワンタッチ的に起倒操作
して内腔5aを形成した弾性シール材5を押圧シールせ
しめ、あるいは該シール状態を解放することが可能とな
り、瞬間的な押圧シールまたはシール状態の解放を可能
とし、能率的な取扱いを図らしめ得る。しかもカム11
を利用したことによって適切且つ均一な緊圧シールを可
能ならしめる。
【0036】また上記したところとは別に図7〜図9に
は本発明による回動端面カムを利用した構成関係が示さ
れている。即ち前述した図5および図6に示したものに
おいては、そのハンドル14は上下方向において起倒さ
れるものであるのに対し図7から図9に示したものは上
部回動カム部体16がハンドル15により水平方向に回
動するようにされたもので、下部固定カム部体17は遮
蔽材2を有するケース1に対し弾性シール材5を介して
配装される押え板4に取付けられた固定部体であり、該
固定カム部体17に対し同軸状に対設された上部回動カ
ム部体18は上下方向においても可動する回動ハンドル
15によって水平的に回動操作されるものである。
【0037】遮蔽材2を収容したケース1の頂板1cに
固定されたカム中心軸20は押え板4を挿通して斜面部
1bを有するケース上面板1cに固定され、上記した上
下の接合カム部体16,17中に挿入され、上部の回動
カム部体16には操作ハンドル15が設けられていて、
リング状弾性シール材5の弾性復元力で押上げ作用を受
けている押え板4およびケース1の頂板1bに固定され
た下部カム部体17のカム面17aに対し上部カム部体
16のカム面16aが回動されることにより、上記操作
ハンドル15は図8に示されるように若干浮上昇降する
が、図9において別に示すように殆ど変位のない状態で
あって、実質的に支障を来すものでないことは明らかで
ある。カム面16aと17aの間に形成される空隙部は
図7の状態では非常に小さく、図8のように上部の接合
カム部体16が上昇した場合にはそれなりに大きいもの
となるが開口部に対するシール効果は同然で有効なシー
ル遮蔽を得しめる。
【0038】更に図10以下には上述した図9までに示
した弾性シール材5とは異なったシール材9または9
a,9bを採用した本発明の態様が示されている。即ち
図10のものは断面円形のリング状シール材9を採用し
た場合であって、放射線設備開口部30に対し遮蔽材2
を収容したケース1が採用され、該ケース1上には台形
係合板21が設けられている。台形係合板21の周側と
放射線設備開口部30との間にリング状の弾性シール材
9が介装され、開口部30に施された閉塞板22と前記
台形係合板21との間には断面円形のリング状弾性シー
ル材25が設けられ、閉塞板22に挿通された緊締杆2
3にはナット24が螺合されている。
【0039】即ち図10に示したような組みつけ状態か
らナット24を緊締すると、図11に示すように緊締杆
23によって台形係合板21を閉塞板22方向に引き上
げ、リング状シール材9を図11の左側に示すように台
形係合板21と閉塞板22および放射線設備開口部30
の間に圧入してシール状態を形成し、シール材9が閉塞
板22と開口部30の間に挟み込まれた安定なシール関
係を構成する。ナット24の緊締を弛緩することによっ
て図11の右側に示すような解放状態に戻る。
【0040】図12と図13には中空状のリング状弾性
シール材9aを採用した態様が示されているが、中空リ
ング状シール材9aが前記した図10、図11のものに
おけるリング状シール材9と同様に作用し、ナット24
による軽快な緊締操作で図13の左半部に示す如くシー
ル材9aを充分に圧扁したシール状態を形成することが
でき、図13の左側に示すように幅広い接合シール面に
おいて安定したシール関係を形成し確保することができ
る。
【0041】更に図14と図15には角形弾性シール材
9bを用いた態様が示されており、放射線設備開口部3
0と閉塞板22との接合コーナ部に合致した断面形状を
もったシール材9bがそれらの接合部分にセットされて
図14の状態を形成し、この図14の状態からナット2
4による台形係合板21の緊締によってシール材9bの
形態が適切になじんだ有効且つ安定な緊締シール状態を
形成し得ることは図15の左半部に示される如くであ
る。
【0042】
【発明の効果】上記したような本発明によれば、円板状
且つ空洞状で軽量であり、しかも開口部を単に横断設定
する程度のコンパクトなものであるから取扱い操作が容
易であって、作業者などの出入するような放射線設備開
口部内に単一作業者で容易にセットし、縦型開口部や横
型開口部の如き開口条件の異った開口部に対しても自在
に即応せしめ得、しかも単なるナットの如き緊締手段に
よる一般的な操作だけで有効に設定、シールせしめ、ま
た内腔を形成し、その外縁に接合部を形成した弾性シー
ル材に対する押え板の圧下で安定且つバランスし、しか
も軽度の操作力で弾性シール材の中間部に集中的で充分
なシール状態を形成し、有効な放射線被爆低減と得し
め、また有害物質混入を有効に回避し得ることが確認さ
れ、工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシール装置の1例についての部分
的な平面図である。
【図2】図1に示したものの断面図である。
【図3】本発明によるもう1つのシール装置についての
部分的な平面図である。
【図4】図3に示したものの断面図である。
【図5】本発明によるもう1つの構成態様についての部
分切欠斜面図である。
【図6】図5に示したものについての開放状態を示した
断面図である。
【図7】図5、6に示したものについての閉塞シール状
態を示した断面図である。
【図8】本発明による更に別のレバー方式による構成態
様についての開放状態を示した断面図である。
【図9】図8に示したものの閉塞シール状態を示した部
分切欠斜面図である。
【図10】リング状シール材を用いた場合の組み付け状
態を示した断面図である。
【図11】図10に示したもののナットを緊締した状態
をそれ以前の状態とを併せて示した複合断面図である。
【図12】中空状のリング状シールを用いた場合の組み
付け状態を示した断面図である。
【図13】図12の状態からナットを緊締した状態を併
せて示した複合断面図である。
【図14】テーパを有する角形弾性材を用いた場合の組
みつけ状態を示した断面図である。
【図15】図14の状態からナットを緊締した状態を併
せて示した複合断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a ケース底板 1b ケース斜面部 2 遮蔽材 3 螺合軸 4 押え板 4a 折曲傾斜面 4b 肉厚傾斜面 5 弾性シール材 5a 内腔 5b 接合部 6 緊締手段 7 把手 8 連結材 9 リング状シール材 9a 中空シール材 9b 角形シール材 10 開口部 10a 開口端部 11 回動カム部 12 接合面 13 起倒回動部体 14 起倒ハンドル 15 回動ハンドル 16 上部回動カム部体 17 下部固定カム部体 18 可動カム部体 20 カム中心軸 21 台形係合板 22 閉塞板 23 緊締杆 24 ナット 25 弾性シール材 30 放射線設備開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 3/00 G21F 3/00 Z (72)発明者 井浦 義貴 兵庫県神戸市西区見津が丘2丁目3番地5 六菱ゴム株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA22 AB10 BA02 CA01 CB03 CC01 FA09 GA04 GB04 HA07 HB03 HC03 HD04 LA17 LB02 LB07 3H025 DA03 DB11 DC02 3J040 AA11 BA05 HA21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮蔽材を収容したケースに断面が圧縮変
    形するようにされたリング状弾性シール材を添設すると
    共に押え板を取付け、前記ケースに植立された緊締杆に
    配設した緊締手段により上記押え板を押圧し前記リング
    状弾性シール材を上記したケース開口部に対し圧縮変形
    せしめシールさせるようにしたことを特徴とした放射線
    設備開口部シール装置。
  2. 【請求項2】 断面が弯曲膨出するようにされたリング
    状弾性材を用いることを特徴とした請求項1に記載の放
    射線設備開口部シール装置。
  3. 【請求項3】 遮蔽材を収容したケース側に螺合軸を設
    け、前記遮蔽材側底板と押え板との間に中間部を外周方
    向に弯曲膨出させた弾性シール材を介装した状態で前記
    遮蔽材側中央部に設けられた緊締杆に対する緊締手段に
    より前記押え板を緊締し前記弾性シール材で開口部側壁
    にシールするようにしたことを特徴とする放射線設備開
    口部シール装置。
  4. 【請求項4】 遮蔽材を収容したケースに断面が弯曲膨
    出したリング状弾性シール材を添設すると共に前記遮蔽
    材ケースに設けられた軸杆に起倒レバーを取付け、該起
    倒レバーに形成されたカム部によりリング状弾性シール
    材に添設された押え板を圧下操作せしめ、上記リング状
    弾性シール材を上述したケース開口部に対し弯曲膨出し
    シールさせるようにしたことを特徴とした放射線設備開
    口部シール装置。
  5. 【請求項5】 遮蔽材を収容したケースに断面が弯曲膨
    出したリング状弾性シール材を添設すると共に前記遮蔽
    材ケースに設けられた軸杆に端面カム部体を回転可能と
    して配設し、該端面カム部体に回動操作レバーを設けた
    ことを特徴とした放射線設備開口部シール装置。
  6. 【請求項6】 遮蔽材を収容したケースの周側にテーパ
    面を環設した接合座を形成し、該接合座のテーパ面に弾
    性シール材を介装させた状態で押え板を圧下し該弾性シ
    ール材を前記ケースの内面に圧接シールさせることを特
    徴とした放射線設備開口部シール装置。
  7. 【請求項7】 弾性シール材が断面中空材であることを
    特徴とした請求項5に記載の放射線設備開口部シール装
    置。
  8. 【請求項8】 弾性シール材が断面錐形のリング状材で
    あることを特徴とした請求項5、6の何れか1つに記載
    の放射線設備開口部シール装置。
  9. 【請求項9】 遮蔽材を収容したケース側に複数個の螺
    合軸を等角状に分散配設し、前記遮蔽材側底板と押え板
    との間に中間部を外周方向に弯曲膨出させた弾性シール
    材を介装した状態で前記遮蔽材側に分散配設された複数
    の緊締杆に対する各緊締手段により前記押え板を緊締し
    前記弾性シール材で開口部側壁にシールするようにした
    ことを特徴とした放射線設備開口部シール装置。
  10. 【請求項10】 押え板に複数個の把手部を配設したこ
    とを特徴とする請求項1〜9の何れか1つに記載の放射
    線設備開口部シール装置。
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