JP2002181900A - バウンダリスキャンテスト法に基づくシリアル伝送を用いた多点監視・制御システム - Google Patents

バウンダリスキャンテスト法に基づくシリアル伝送を用いた多点監視・制御システム

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JP2002181900A
JP2002181900A JP2000382587A JP2000382587A JP2002181900A JP 2002181900 A JP2002181900 A JP 2002181900A JP 2000382587 A JP2000382587 A JP 2000382587A JP 2000382587 A JP2000382587 A JP 2000382587A JP 2002181900 A JP2002181900 A JP 2002181900A
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Mitsugi Nagoya
貢 名古屋
Sadaki Komuro
貞樹 小室
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の通信先とのデータ伝送をバウンダリス
キャンテスト法に基づいてシリアルに行う監視システム
または監視・制御システムを提供する。 【解決手段】 多数の通信先を少なくとも1つのグルー
プに分割し、分割されたグループ毎にバウンダリスキャ
ンテストをサポートするICからなるデータ収集ユニッ
トを備える。各グループに属する通信先は、そのグルー
プのデータ収集ユニットのバウンダリスキャンレジスタ
に接続されたICピンにそれぞれ接続される。この時、
通信先が監視点なら入力セルに、制御点なら出力セル
に、監視・制御点なら入出力セルに接続される。本シス
テムは、データ収集ユニットをバウンダリスキャンテス
ト法に基づいて制御する制御ユニットをさらに備える。
制御手段は、バウンダリスキャンレジスタを介して、監
視点と監視・制御点からデータを取り込んで監視を行
い、制御点と前記監視・制御点にデータを出力すること
により制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のデータ送信
点(監視点)、データ受信点(制御点)およびデータ送
受信点(監視・制御点)の監視または監視・制御を行う
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、データ送信点(監視点)とは、
種々の検出器またはセンサのようなデータの発生源の出
力点を指し、データ受信点(制御点)とは種々の出力要
素またはアクチュエータなどのように入力データを必要
とする要素の入力点を示し、データ送受信点(監視・制
御点)とはバスのようにデータの入力点にも出力点にも
なり得る入出力点を指す。複数の離れた箇所にセンサを
設置し、それらのセンサの状態を集中的に監視するシス
テムや、さらにセンサの状態に基づいて出力装置または
アクチュエータの制御を行うシステムには実に様々な形
式のものがある。このようなシステムでは、監視点、制
御点および監視・制御点の各々と制御装置との間でデー
タの通信を行う必要がある。(このように、監視点、制
御点および監視・制御点は、制御装置から見るとデータ
通信の相手先となるので、以降、一括して「通信先」と
称する。)多くの場合、各通信先は制御装置に直に信号
線で電気的に結合される。しかし、各通信先を制御装置
に直に接続する方式の場合、監視点や制御点の数が増え
ると、配線に用いられる信号線の数も増えるので、ケー
ブルスペースや費用も増大する。また、このことは、例
えば、信号線の他に断線検出回路を併設したり、センサ
を2重化して信頼性を高めようとする場合にも問題とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたものであり、多数の通
信先とのデータ伝送をバウンダリスキャンテスト法に基
づいてシリアルに行う監視システムまたは監視・制御シ
ステムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
監視点、制御点および監視・制御点の少なくとも何れか
の点からなる多数の通信先を監視、制御またはその両方
を行う多点監視・制御システムであり、本システムは、
多数の通信先を少なくとも1つのグループに分割し、分
割されたグループにそれぞれ関係付けて用意され且つバ
ウンダリスキャンテストをサポートするICからなるデ
ータ収集手段を備え、各グループに属する通信先の各々
が、そのグループに関係付けられたデータ収集手段のバ
ウンダリスキャンレジスタに接続されたICピンにそれ
ぞれ接続され、この時、通信先が監視点ならバウンダリ
スキャンレジスタの入力セルに、制御点なら出力セル
に、監視・制御点なら入出力セルに接続され、本システ
ムは、データ収集手段をバウンダリスキャンテスト法に
基づいて制御する制御手段をさらに備え、制御手段は、
監視点と監視・制御点からバウンダリスキャンレジスタ
を介してデータを取り込む手段と、制御点と前記監視・
制御点にバウンダリスキャンレジスタを介してデータを
出力する手段とを含むことを特徴とする。請求項2記載
の多点監視・制御システムは、請求項1において、前記
ICは、利用者がプログラム可能なICであり、前記I
Cに内蔵されたバウンダリスキャンテスト回路を使用せ
ず、前記多点監視・制御システムを実現するのに必要な
状態のみを備えたTAPコントローラ、最小必要限度の
命令、および許される限り多くのセルからなるバウンダ
リスキャンレジスタを含むバウンダリスキャンテスト機
能を書き込んでプログラムしたICであることを特徴と
する。請求項3記載の多点監視・制御システムは、請求
項1において、前記通信先が、すべてワイヤセンサであ
り、バウンダリスキャンレジスタのセルはすべて入力セ
ルであることを特徴とする。請求項4記載の多点監視・
制御システムは、請求項3において、前記ワイヤセンサ
の少なくとも一部のワイヤセンサが断線監視回路を備
え、且つ断線監視回路を備えた前記の一部のワイヤセン
サは、その各々が、センサ出力回路と前記断線監視回路
により2つの通信先を構成することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明による多点監視・制御シス
テムの全体的構成を概略的に示す図である。図1におい
て、本発明により通信先10はMグループ(Mは1以上
の整数)に分割(グループ化)してある。第1の通信先
グループの通信先S1,1、S1,2、...、S1,
はデータ集種ユニット20−1に接続され、第2の
通信先グループの通信先S2,1、S2,2、...、
S2,Nはデータ集種ユニット20−2に接続され、
第iの通信先グループの通信先Si,1、Si,
2、...、Si,j、...、Si,Nは、データ
集種ユニット20−iに接続され、第Mの通信先グルー
プの通信先SM,1、SM,2、...、SM,N
は、データ集種ユニット20−Mに接続される。ここ
で、N1、N2、...、Ni、、...、NMは、通
信先グループ1、2、...、i、...、Mにおける
通信先の数であり、iは1≦i≦Mなる整数であり、j
は1≦j≦Niなる整数である。グループ化の方法とし
ては、例えば、大きなビルの内部に点在する煙センサを
集中監視するような場合、階ごとにグループ化すると言
うように、空間的配置の類似性に基づいて分割する方法
が考えられる。また、通信先10の集合に特に分類に値
する基準がない場合は、単純にデータ収集ユニット20
で処理できる通信先の数ごとにグループ化しても良い。
何れにしても、通信先グループの通信先10の数はグル
ープ毎に異なっても良い。例えば、何らかの基準でグル
ープ化した結果、あるグループが多のグループよりかな
り大きくなった場合、そのグループに必要な数だけデー
タ収集ユニット20を割り当てれば良い。このように、
サブグループも含むグループ化を行った場合でも、後述
の制御ユニット40のソフトウェアで都合よく管理する
ことができる。各通信先10は、例えば、センサの出力
のようなデータ出力点、出力要素またはアクチュエータ
の入力点、または入出力点の何れでも良い。さらに、図
示した1つの通信先10が必ずしも1個の要素である必
要はなく、センサやアクチュエータを含む1つの装置の
入力点、出力点または入出力点であってもよい。
【0006】図1の多点監視・制御システムは、前述の
N1+N2+...+NM個の通信先10とMのデータ
収集ユニット20のほか、多点監視制御装置30からな
る。多点監視制御装置30は、さらにデータ収集ユニッ
ト20を制御する制御ユニット40、およびデータ収集
ユニット20と制御ユニット40に電源線Lpを介して
電気を供給する電源50からなる。制御ユニット40
は、マイクロプロセッサ(図示せず)を用いた専用のハ
ードウェアでも、マイクロ・コンピュータに専用の基板
(図示せず)を追加したものでも良い。また、制御ユニ
ット40は、当分野で周知のように、利用者が操作する
ためのスイッチ類、キーボード、マウスなどの種々の入
力手段(図示せず)および操作を支援するための情報や
監視データなどを表示するための表示手段(図示せず)
を当然備える。
【0007】図2は、図1の第i通信先グループの通信
先がTTL(トランジスタ・トランジスタ論理)レベル
である場合の第i通信先グループのデータ収集ユニット
20−iの構造を概念的に示す略ブロック図である。こ
こでは、回路を簡単にするため、各通信先10は、TT
Lレベルである、即ち、単一ビットのデジタル信号であ
ると仮定する。各データ収集ユニット20は、バウンダ
リスキャンテスト機能を有する、例えば、CPLD(Com
plex Programmable Logic Device)などのASIC(ア
プリケーション特化型集積回路)200を1つ以上(K
個とする)実装したものである。バウンダリスキャンテ
ストは、IEEE規格1149.1(1990年制定)に準拠
したASICの検査方法であり、同出願人による日本国
特許第3041340号および第3005622号にも
説明があるので、その詳細はここでは省略する。なお、
図2において、各通信先10に通じる接地(GND)線
は省略してある。図2のデータ収集ユニット20に用い
たASIC200のアーキテクチャの概要を図3に示
す。ASIC200を通常の用途で用いる場合は、その
用途に求められる機能を利用者が内部ロジック202に
書き込んで使用する。しかし、本発明の多点監視制御シ
ステムのデータ収集ユニット20に用いる場合は、基本
的にはASIC200のバウンダリスキャンテスト機能
を利用することが目的なので、内部ロジック202は使
用しない。また、図3において、内部ロジック202の
各端子はバウンダリスキャンレジスタ204を介してI
C200のピンP1〜P8に接続される。図2および3
において、TDIはシリアルデータ入力端子、TDOは
シリアルデータ出力端子、TMSはTAP(テストアク
セスポート)コントローラ206の動作状態を制御する
テストモードセレクト端子、TCKはクロック信号の入
力端子、TRSはリセット信号入力端子、Vccは電源
端子、GNDは接地端子をそれぞれ表す。
【0008】IC200のバウンダリスキャンレジスタ
204の各ビット(またはセル)は、出力ポート、入力
ポートおよび入出力ポートの何れにも設定できるように
なっているので、本発明の多点監視制御システムの設計
者は、まず、システムの用途に応じて、出力セル、入力
セルおよび入出力セルの数が所望の割合になるようにバ
ウンダリスキャンレジスタ204のセルP1〜P8(ピ
ンP1〜P8の各々に対応するバウンダリスキャンレジ
スタのセルも対応するピンの符号で表す)を設定する。
勿論、この場合、3種類のセルの割合は全く任意に決定
することができる。例えば、監視のみを行うシステムな
らば、全てのセルを入力ポートにすればよい。データ収
集ユニット20−iのK(≧1)個のIC200は、隣
接するICの前段のシリアルデータ出力端子TDOと後
段のシリアルデータ入力端子TDIを互いに接続するこ
とにより、データ線を介して直列に接続されている。K
個のICの8K個のデータピン(K組のP1〜P8)の
うちNi個が通信先Si,1、Si,2、...、S
i,Nに接続されている。なお、前述のようにグルー
プ毎に通信先の個数が異なる場合がある。このような場
合、通信先の数が最大のグループに対応できるデータ収
集ユニット20基板を全てのグループに使用し、要素数
の少ないグループのデータ収集ユニット20には不要な
ICを実装せず、実装しないICのパタンの最も外側の
TDI端子とTDO端子のとを電気的に接続することに
より、効率的に実施することができる。
【0009】再び、図1および2において、制御ユニッ
ト40のシリアルデータ出力端子DOから出たデータ線
はデータ収集ユニット20−1の初段のTDI端子に接
続され、データ収集ユニット20−1の最終段のTDO
端子は次のグループのデータ収集ユニット20−2の初
段のTDI端子に接続されるという具合に直列にデータ
収集ユニット20が接続されて行き、データ収集ユニッ
ト20−Mの最終段のTDOは制御ユニット40のシリ
アルデータ入力端子DIに接続される。制御ユニット4
0のデータ出力端子DOからデータ収集ユニット20の
TDI端子およびTDO端子を経て制御ユニット40の
データ入力端子DIに至る経路を「データ経路」と称す
る。一方、制御ユニット40のクロック出力端子CK
は、各データ収集ユニット20の各IC200のクロッ
ク入力端子TCKに接続され、制御ユニット40のモー
ド選択信号出力端子MSは、各データ収集ユニット20
の各IC200のTMS端子に接続される。なお、制御
ユニット40とデータ収集ユニット20との距離、およ
びデータ収集ユニット20どうしの距離に応じて、クロ
ック信号CKおよびデータ経路を通るデータ信号など
は、図1および2には示していないが、TTLレベルで
はなく、適切な仕様のインタフェースを介して送受信す
る必要がある。例えば、RS−422で送受信した場
合、制御ユニット40と第1の通信先グループのデータ
収集ユニット20−1との最大距離は約1.2Kmであ
り、隣接するデータ収集ユニット20間の最大距離も約
1.2Kmである。
【0010】電源ユニット50の電源VccとGND
は、それぞれの線(図1では、一括してLpで示した)
で各データ収集ユニット20に接続され、各ユニット2
0内で各IC200およびその他の必要な部位(図示せ
ず)に供給される。以上のような構成において、実際に
監視または制御を行う場合の動作を図4〜7を参照して
説明する。ここで、説明を分かり易くするために、
(1)各グループ内の通信先の数が等しくN個であり、
(2)各データ収集ユニット20−iの実装されている
IC200の個数も等しくK個であり、(3)Nは8K
より小さいものと仮定する。このような条件の下で、前
述のように、各データ収集ユニット20−iで用いられ
るIC200のバウンダリスキャンレジスタP1〜P8
(204)の各々に入力、出力および入出力の何れかの
指定を行なった場合、この多点監視制御システム全体で
8×K×Mビット分のバウンダリスキャンレジスタ20
4が存在することになるので、前述のデータ経路を1ビ
ットずつ8×K×M回シフトすることにより、8×K×
M個のデータ点に対して監視、制御および監視制御の何
れかが可能である。しかし、実際には、例えば図2に示
した要領でN×Mの通信先S1,1、S1,
2、...、SM,Nをデータ収集ユニット20−1〜
20−Mに接続した場合、8×K×M−N×Mビットの
データ点(即ち、レジスタセル)は使用しないことにな
る。したがって、実際の動作上の便宜を考え、システム
全体で利用しうるバウンダリスキャンレジスタ204の
8×K×Mビットの各セルに対して、入力、出力、入出
力を区別するためのセル種別、および接続されている通
信先Si,jのIDなどを対応させた表を用意することが好
ましい。このような表の構造の一例を図4に示す。8×
K×MビットのセルのIDとしては、例えば、グループ
ID(または番号)、グループ内のIC番号、各ICの
データピン番号などを組み合わせて表わすことができ
る。その他、レジスタのセルが識別できれば、セルID
の表現方法は任意である。また、通信先10が接続され
ていない通信先IDの欄には、そのセルが未使用である
こと分かる所定のコードを記録するようにする。また、
この表には、セル種別や通信先IDの他に、接続されて
いる通信先に関する種々の情報を記録するためのフィー
ルドを必要に応じて設けても良い。
【0011】図5は、制御ユニット40が監視点または
監視・制御点である通信先10からデータを入力する場
合に実行する動作を示すフローチャートである。図7
は、テストモード選択信号TMSの入力シーケンスに応
じて標準のTAPコントローラ206のとり得る16の
状態を示すTAPコントローラの状態遷移図である。即
ち、図7は、クロックTCKの立ち上がり時に、TAP
コントローラ206のその時の状態からその立ち上がり
時のTMS端子の値が付けられた矢印に沿って状態が変
化することを表す。図5および7において、制御ユニッ
ト40が、通信先10からデータを取り込む場合、ま
ず、ステップ400において、システム内の全てのIC
200の命令レジスタ208にSample/Preload命令を設
定した後、TAPコントローラ206を図7のCapture
−DR状態にすることにより、通信先10のデータをバウ
ンダリスキャンレジスタ204に取り込む。制御ユニッ
ト40は、ステップ402において、TAPコントロー
ラ206をShift−DR状態にする度にシリアルデータ入
力端子DIからデータを1ビット読み込む動作を8×K
×M回繰り返すことにより、バウンダリスキャンレジス
タ204のデータを全て取り込んで記憶する。さらに、
制御ユニット40は、ステップ404において、記憶し
た8×K×Mビットのデータのうち、図4の表からセル
種別が入力または入出力であるセルに対応するデータを
そのセルの通信先IDで特定される通信先10のデータ
として採用する。以上により、制御ユニット40は、通
信先10のデータを取り込むことができる。このよう
に、監視点および監視・制御点からデータを得た後の制
御ユニット40の処理は、そのシステムにより、千差万
別であるが、制御ユニット40は、入手したデータを利
用する何らかの処理を行う。このときの処理としては、
検出結果の表示、警報の発生、その他の出力要素の制
御、およびこれらの組合せなどが考えられる。以上のよ
うな一連の監視または監視制御動作は、一定の周期で自
動的に行ったり、利用者が行うコマンドの入力やスイッ
チの操作に応じて行ったりする。
【0012】図6は、制御ユニット40が制御点または
監視・制御点である通信先10にデータを出力する場合
に実行する動作を示すフローチャートである。通信先1
0にデータを出力する場合、制御ユニット40は、まず
ステップ410において、全て0または1の8×K×M
ビット長の出力用の初期データを用意する。ステップ4
12において、バウンダリスキャンレジスタのセルのう
ち、セル種別が出力または入出力であるセルに接続され
ている通信先10に出力するべきデータを出力初期デー
タの対応するビット位置に上書きしていくことにより、
出力データを用意する。次に、制御ユニット40は、ス
テップ414において、SAMPLE/PRELOAD命令を実行した
後、用意した出力データを制御ユニット40のシリアル
データ出力端子DOから1ビット出力する度にTAPコ
ントローラ206をShift−DR状態にする動作を8×K
×M回繰り返すことにより、8×K×Mビットの出力デ
ータをバウンダリスキャンレジスタ204に設定する。
最後にステップ416において、TAPコントローラ2
06をUpdate−DR状態にして、バウンダリスキャンレジ
スタ204の内容を通信先10に出力する。このように
して、通信先10にデータを出力することができる。以
上述べたように、制御ユニット40は、監視点または監
視・制御点である多数の通信先10からデータを入力す
ることにより、それらの通信先10を監視することがで
き、さらに制御点または監視・制御点である多数の通信
先10にデータを出力することにより、それらの通信先
10を制御することができる。
【0013】<<さらに好ましい実施例>>図5および6の
説明においては、TAPコントローラ206のとり得る
16の状態のうち動作に必要な状態のみを述べた。つま
り、市販のCPLDでサポートされている標準的なバウ
ンダリスキャンテストシステムのTAPコントローラ2
06には、単に本発明を実施する上では不要な状態が含
まれる。したがって、TAPコントローラ206をリセ
ットの状態から必要とする状態に遷移させるまでに、不
要な状態を経るため余分なクロックサイクルが必要とな
り、処理速度の観点から非効率的である。したがって、
CPLDに本来内蔵されているバウンダリスキャンテス
ト回路は使用せず、本発明の多点監視システムまたは多
点監視制御システムを実現するのに必要な状態のみを備
えたTAPコントローラ、最小必要限度の命令、および
CPLDの資源が許す限り多くのセルからなるバウンダ
リスキャンレジスタを含むバウンダリスキャンテスト機
能をCPLDに書き込んで使用する方が好ましい。以上
の説明では、通信先10はTTLレベルであると仮定し
たが、これに限定されない。通信先10は、例えば、マ
イクロスイッチやワイヤセンサのようなON/OFFセ
ンサでも良い。図8(A)は、通信先がON/OFFセ
ンサ10aである場合のデータ収集ユニット20a側の
インタフェースの一例を示す図である。図8(A)にお
いて、ON/OFFセンサ10aの一方の接点出力線1
1をデータ収集ユニット20a側でプルアップ抵抗22
を介してVccに接続し、他方の接点出力線12をデー
タ収集ユニット20a側で接地(即ち、GND接続)す
る。また、図8(B)は、通信先がON/OFFセンサ
10bであり、且つON/OFFセンサ10bの一方の
接点出力線12を二重化し、その一本を切断監視線13
として使用する場合のデータ収集ユニット20b側のイ
ンタフェースの一例を示す図である。図8(B)におい
て、ON/OFFセンサ10bの接点出力線11および
12は、データ収集ユニット20b側で図7Aと同じイ
ンタフェース構造を有するが、切断監視線13は、デー
タ収集ユニット20b側で、接点出力線11と同様にプ
ルアップ抵抗22を介してVccに接続される。図8
(B)の例では、1つのON/OFFセンサ回路10b
が、線11と12の組および線12と13の組により2
つの通信先DおよびCを構成する。
【0014】図9に図8(A)のワイヤセンサ回路10
aと図8(B)のワイヤセンサ回路10bとが混在する
場合のデータ収集ユニット20cの回路例を示す。図9
に図示した範囲に於いては、通信先Si,3とSi,4
のみが1つのON/OFFセンサ回路10bによって構
成されているが、その他の通信先は図8(A)のON/
OFFセンサ回路10aからなる。さらに、図3の内部
ロジック202として、アナログ/デジタル変換器また
はデジタル/アナログ変換器を内蔵するすることができ
れば、通信先10としてアナログ出力を有するセンサ、
またはアナログ入力を有するアクチュエータまたは出力
要素などを用いることも可能である。図1、2および9
の例では、データ収集ユニット20の電源も多点監視制
御装置30の電源ユニット50から供給したが、データ
収集ユニット20が、例えば屋内のように容易に電源を
確保できる場所に接地される場合は、各データ収集ユニ
ット20が電源回路を備えても良い。この場合は、多点
監視制御装置30から電源を供給する必要がないので、
電源線を2本減らすことができる。電源ユニット50は
制御ユニット40に内蔵しても良い。本発明は、多数の
センサを用いた監視装置、多数のセンサのほか出力要素
またはアクチュエータを含む監視・制御装置に応用可能
である。以上は、本発明の説明のために実施例を掲げた
に過ぎない。したがって、本発明の技術思想または原理
に沿って上述の実施例に種々の変更、修正または追加を
行うことは、当業者には容易である。故に、本発明は、
以上述べた実施の形態に捕らわれることなく、ただ特許
請求の範囲の記載に従って解釈するべきである。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、監
視点、制御点、監視・制御点からなる多数の通信先を少
ない信号線(電源線を含めて6本)で効率的に監視、制
御を行うことができる。また、バウンダリスキャンテス
ト法でサポートされている機能を利用してシリアル転送
を行うので、ハードウェアおよびソフトウェアの設計が
比較的容易である。信号線の本数が少なくて済むので、
配線に起因する断線などの事故を減らすことができる。
接続可能な通信先の数を多くとれるので、回路の増設・
併設が容易なため、ケーブル断線監視回路などのシステ
ムの動作を保証する回路を容易に設けることができる。
一度に多くの通信先の状況を総合的に比較検討した結果
に基づいて制御できるのでシステムの信頼性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多点監視・制御システムの概要を示す
略ブロック図である
【図2】図1の第i通信先グループの通信先がTTLレ
ベルである場合の第i通信先グループのデータ収集ユニ
ット20−iの構造を概念的に示す略ブロック図であ
る。
【図3】図2のデータ収集ユニット20に用いられ、バ
ウンダリスキャンテスト機能を有するIC200の構造
を示す図である。
【図4】図1および2に示した多点監視・制御システム
で利用可能なバウンダリスキャンレジスタの各ビットま
たはセルに関して、セルの種別、通信先IDなどを記録
した表の構造例を示す図である。
【図5】制御ユニット40が監視点または監視・制御点
である通信先10からデータを入力する場合に実行する
動作を示すフローチャートである。
【図6】制御ユニット40が制御点または監視・制御点
である通信先10にデータを出力する場合に実行する動
作を示すフローチャートである。
【図7】図3に示した標準のTAPコントローラ206
のとり得る16の状態を示す状態遷移図である。
【図8】(A)は、通信先がON/OFFセンサ10a
である場合のデータ収集ユニット20a側のインタフェ
ースの一例を示す図、(B)は、通信先がON/OFF
センサ10bであり、且つON/OFFセンサ10bの
一方の接点出力線を二重化し、その一本を切断監視線と
して使用する場合のデータ収集ユニット20b側のイン
タフェースの一例を示す図である。
【図9】図8(A)のワイヤセンサ回路10aと図8
(B)のワイヤセンサ回路10bとが混在する場合のデ
ータ収集ユニットの回路例を示す。
【符号の説明】
10 通信先、10a、10b ON/OFFセンサ、
11、12 接点出力線、13 切断監視線20 デー
タ収集ユニット、22 プルアップ抵抗、30多点監視
制御装置、40 制御ユニット、50 電源、200
ASIC(アプリケーション特化型集積回路)、202
内部ロジック、204 バウンダリスキャンレジス
タ、206 TAPコントローラ、208 命令レジス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G032 AB19 AC10 AG01 AG07 AH04 5B048 AA04 CC18 5H223 AA15 BB08 CC08 DD03 DD07 DD09 EE06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視点、制御点および監視・制御点の少
    なくとも何れかの点からなる多数の通信先を監視、制御
    またはその両方を行うシステムであり、該システムは、 前記多数の通信先を少なくとも1つのグループに分割
    し、分割されたグループにそれぞれ関係付けて用意され
    且つバウンダリスキャンテストをサポートするICから
    なるデータ収集手段を備え、各グループに属する通信先
    の各々が、そのグループに関係付けられた前記データ収
    集手段のバウンダリスキャンレジスタに接続されたIC
    ピンにそれぞれ接続され、この時、通信先が監視点なら
    前記バウンダリスキャンレジスタの入力セルに、制御点
    なら出力セルに、監視・制御点なら入出力セルに接続さ
    れ、 前記システムは、前記データ収集手段をバウンダリスキ
    ャンテスト法に基づいて制御する制御手段をさらに備
    え、 前記制御手段は、前記監視点と前記監視・制御点から前
    記バウンダリスキャンレジスタを介してデータを取り込
    む手段と、前記制御点と前記前記監視・制御点に前記バ
    ウンダリスキャンレジスタを介してデータを出力する手
    段とを含むことを特徴とする多点監視・制御システム。
  2. 【請求項2】 前記ICは、利用者がプログラム可能な
    ICであり、前記ICに内蔵されたバウンダリスキャン
    テスト回路を使用せず、 前記多点監視・制御システムを実現するのに必要な状態
    のみを備えたTAPコントローラ、最小必要限度の命
    令、および許される限り多くのセルからなるバウンダリ
    スキャンレジスタを含むバウンダリスキャンテスト機能
    を書き込んでプログラムしたICであることを特徴とす
    る請求項1記載の多点監視・制御システム。
  3. 【請求項3】 前記通信先は、すべてワイヤセンサであ
    り、前記バウンダリスキャンレジスタのセルはすべて入
    力セルであることを特徴とする請求項1記載の多点監視
    ・制御システム。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤセンサの少なくとも一部のワ
    イヤセンサが断線監視回路を備え、且つ前記断線監視回
    路を備えた前記の一部のワイヤセンサは、その各々が、
    センサ出力回路と前記断線監視回路により2つの通信先
    を構成することを特徴とする請求項3記載の多点監視・
    制御システム。
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