JP2002181227A - 可変オリフィス装置 - Google Patents
可変オリフィス装置Info
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Abstract
に応じて可変とすることができ、かつ、組み立て性、流
路(導管)への組み込み性等に優れ、構造の簡素化、部
品点数の削減、製造コストの低減を図ることができるよ
うにされた可変オリフィス装置を提供する。 【解決手段】 線膨張係数の異なる異種材料からなるオ
リフィスケース10と弁体20とを備え、前記オリフィ
スケース10の一端側に絞り通路14が形成され、前記
オリフィスケース10内に前記弁体20が伸縮自在に挿
入されるとともに、該弁体20の基端部が前記オリフィ
スケース10の他端側に固定され、流体の温度変化に応
じて生じる前記オリフィスケース10と前記弁体20と
の伸縮量の差により、前記絞り通路を流れる流体の流量
を調整してなる。
Description
の温度に応じて絞り量(弁開度)を自動的に調節できる
ようされた可変オリフィス装置に関する。
サイクル等においては、その流路を流れる流体(冷媒)
の流量を、その流体の温度に応じて変化させること、例
えば、起動時に低圧側の冷媒温度が高い場合にはその流
量を増加させ、起動後、冷媒温度が下がるに従いその流
量を減少させること、が望まれる場合がある。
流れる流体の流量を、その流体の温度に応じて変化させ
るべく、流路に可変オリフィス装置を設けることは、従
来より考えられているが、従来の可変オリフィス装置
は、組み立て性、流路(導管)への組み込み性等がさほ
ど考慮されておらず、構造が複雑で部品点数が多く、製
造コストが高くなる嫌いがあった。
たもので、その目的とするところは、流路を流れる流体
の流量を、その流体の温度に応じて可変調整とすること
ができ、かつ、組み立て性、流路(導管)への組み込み
性等に優れ、構造の簡素化、部品点数の削減、製造コス
トの低減を図ることができるようにされた可変オリフィ
ス装置を提供することにある。
く、本発明に係る可変オリフィス装置は、線膨張係数の
異なる異種材料からなるオリフィスケースと弁体とを備
え、前記オリフィスケースの一端側に絞り通路が形成さ
れ、前記オリフィスケース内に前記弁体が伸縮自在に挿
入されるとともに、該弁体の基端部が前記オリフィスケ
ースの他端側に固定され、流体の温度変化に応じて生じ
る前記オリフィスケースと前記弁体との伸縮量の差によ
り、前記弁体で前記絞り通路を流れる流体の流量を調整
してなる。
ィスケース及び前記弁体のうちの一方が金属製で、他方
が樹脂製とされる。前記オリフィスケースは、好ましく
は、前記絞り通路が形成され、その外周に流路を封止す
るためのOリングが装着される大径部と、該大径部から
流路に沿って伸びる、前記流路に内接する矩形断面外形
の筒状ケース部と、からなる。
部に前記オリフィスケースの他端部に形成された雌ねじ
部に螺合せしめられる雄ねじ部が形成され、その先端部
に前記絞り通路に対向配置される絞り用円錐状部が形成
された棒状体からなる。他の好ましい態様では、前記弁
体は、その基端部に前記オリフィスケースの他端部に形
成された雌ねじ部に螺合せしめられる雄ねじ部が形成さ
れた棒状体と、該棒状体の先端部に連結されて前記絞り
通路に挿通せしめられ、その外端側に絞り用円錐状部が
形成されたピン状体とからなる。
オリフィス装置の好ましい態様においては、それを組み
立てるにあたっては、オリフィスケースの筒状ケース部
内に棒状体からなる弁体を挿入し、その基端部に形成さ
れた雄ねじ部を前記筒状ケース部の他端部に形成された
雌ねじ部に螺合させて位置決め固定する。この状態で
は、弁体の先端(絞り用円錐状部の先端)がオリフィス
ケースの大径部に形成されている絞り通路から所定の距
離だけ離隔せしめられた位置に対向配置される。
組み込むにあたっては、前記オリフィスケースの大径部
の外周にOリングを装着して、導管内に押し込むだけで
よく、これにより、前記大径部と導管内周面との間が前
記Oリングにより封止され、かつ、好ましい態様では、
矩形断面外形を有する前記筒状ケース部の四つのコーナ
ー部が前記導管内周面に内接するとともに、該筒状ケー
ス部の外周四面と導管内周面との間に四つの流路が形成
される。
離隔距離が弁開度とされ、この弁開度が大きいほど、前
記絞り通路を流れる流体の流量が増加する。そして、前
記弁開度は、線膨張係数の異なる異種材料からなる前記
オリフィスケースと前記弁体との、流体の温度変化に応
じて生じる伸縮量の差により変化する。
記オリフィスケースが樹脂製とされ、冷凍サイクルを構
成する導管内を流体(高圧の冷媒)が可変オリフィス装
置の一端側(大径部側)から他端側に向けて流されると
仮定すると、冷媒は、絞り通路から、該絞り通路と弁体
の先端との間に形成される隙間(前記弁開度に相当す
る)を通り、さらに、該筒状ケース部に形成された通し
穴からその外周四面と導管内周面との間に形成された流
路に流出して導管下流側へと流れる。
されるので、可変オリフィス装置を流れる冷媒の温度は
次第に下がり、この冷媒温度の低下により、前記弁体及
び前記オリフィスケース(の筒状ケース部)は縮むが、
その縮み量は、金属製の弁体に比して樹脂製のオリフィ
スケースの方がかなり大きく(線膨張係数は5〜10
倍)、その縮み量の差だけ、前記弁体の先端と絞り通路
との離隔距離とされる弁開度が小さくなり、これによっ
て、前記絞り通路を流れる冷媒流量が減じられる。この
ように、本発明の可変オリフィス装置においては、流路
を流れる流体の流量を、その流体の温度に応じて可変と
することができる。
本的には、オリフィスケースと弁体の2部品で構成され
るので、構造の簡素化、部品点数の削減が図られ、さら
に、オリフィスケースに弁体を螺合させること等により
簡単に組み立てることができる上、Oリングを装着する
等して流路(導管)に押し込むだけで組み付けることが
できるので、組み立て性、流路(導管)への組み込み性
等に優れたものとなり、製造コスト、組立及び組込コス
トの低減を図れる。
置の好ましい態様では、前記オリフィスケース内の前記
弁体の先端若しくは前記弁体の先端と対面する位置に、
閉弁機能を有した弁が配設される。前記閉弁機能を有し
た弁としては、例えば、前記オリフィスケースの大径部
内に配在されて、前記絞り通路あるいはそれと前記弁体
との間に形成される隙間等を開閉する閉弁用弁体と、該
閉弁用弁体を通常の流れ方向とは逆方向、つまり、前記
絞り通路等を閉じる方向に付勢するコイルばね等の付勢
手段とで構成したものが挙げられる。
た可変オリフィス装置では、例えば、冷凍サイクルの作
動時には、当該可変オリフィス装置の上流側(コンプレ
ッサ側)の方が下流側(エバポレータ側)より流体(冷
媒)との圧力差が高いので、前記閉弁機能を有した弁
は、その閉弁用弁体が前記コイルばね等の付勢手段の付
勢力に抗して押し下げられ、前記絞り通路あるいはそれ
と前記弁体との間に形成される隙間等を開く開状態とな
る。
ると、当該可変オリフィス装置の上流側の圧力は急速に
低下し、下流側との圧力差が小さくなる。このときに
は、前記閉弁機能を有した弁は、その閉弁用弁体が前記
コイルバネ等の付勢手段の付勢力により通常の流れ方向
とは逆方向に押圧移動せしめられ、前記絞り通路あるい
はそれと前記閉弁用弁体との間に形成される隙間等を閉
じる閉状態となる。
に閉弁機能を有した弁を配設することで、冷凍サイクル
の作動を停止状態で流体が当該可変オリフィス装置を介
して上流側から下流側へ流れることを防止でき、エバポ
レータへの冷媒液の流入を防ぐことができる。冷凍サイ
クルにおいて、このエバポレータへの液冷媒の流入を防
ぐことにより、再起動時でのコンプレッサへの液流入を
押さえることができ、コンプレッサへのトルク負荷を低
減できる。
参照しながら説明する。図1は、本発明に係る第1実施
形態の可変オリフィス装置を導管に組み込んだ状態を示
す部分切欠斜視図、図2は、その部分切欠断面図、図3
は、その主要部の拡大断面図である。
1は、図2(A)において、左側(IN側)から右側
(OUT側)へと冷媒が流される、冷凍サイクルを構成
する導管5に組み込まれるようにされており、線膨張係
数の異なる異種材料からなるオリフィスケース10と弁
体20とを備える。ここでは、オリフィスケース10は
樹脂(例えばポリアセタール)製とされ、弁体20は金
属(例えばSUS303)製とされている。
2(A)の左端側)に設けられた大径部12と、該大径
部12から冷媒流路を形成する導管5に沿って伸びる、
前記導管5に内接する(図2(B)参照)矩形断面外形
の筒状ケース部11と、からなっている。前記大径部1
2の中央には、絞り通路14が貫通せしめられ、その外
周には、流路を封止するためのOリング18が装着され
るリング溝13が形成されている。前記筒状ケース部1
1の一端部(大径部12側)の四面にはそれぞれ通し穴
16が形成されている。
遊挿され、その基端部(図2(A)の右端部)に前記オ
リフィスケース10の筒状ケース部11の他端部に形成
された雌ねじ部17に螺合せしめられる雄ねじ部24が
形成された円柱部21と、該円柱部21から前記大径部
12側に突出せしめられた小径先端部22と、からなる
段付きの棒状体とされ、前記小径先端部22の先端は、
前記絞り通路14に対向配置される絞り用円錐状部が形
成されている。
態の可変オリフィス装置1においては、それを組み立て
るにあたっては、オリフィスケース10の筒状ケース部
11内に棒状体からなる弁体20を挿入し、その基端部
に形成された雄ねじ部24を前記筒状ケース部11の他
端部に形成された雌ねじ部17に螺合させて位置決め固
定する。この状態では、図3に示される如くに、弁体2
0の先端(小径先端部22における絞り用円錐状部の先
端)がオリフィスケース10の大径部12に形成されて
いる絞り通路14(大径部12の右端)から所定の距離
(ΔL)だけ離隔せしめられた位置に対向配置される。
る導管5に組み込むにあたっては、前記オリフィスケー
ス10の大径部12の外周にOリング18を装着して、
導管5内に押し込むだけでよく、これにより、前記大径
部12と導管5の内周面との間が前記Oリング18によ
り封止され、かつ、図2(B)に示される如くに、矩形
断面外形を有する前記筒状ケース部11の四つのコーナ
ー部が前記導管5の内周面に内接するとともに、該筒状
ケース部11の外周四面と導管5の内周面との間に四つ
の流路が形成される。
14(大径部12の左端)との離隔距離、言い換えれ
ば、図3に示される如くに、そのときの前記筒状ケース
部11の長さLbから前記弁体10の長さLaを減じた
値が弁開度ΔLとされ、この弁開度ΔLが大きいほど、
前記絞り通路14を流れる冷媒の流量が増加する。そし
て、前記弁開度ΔLは、樹脂製のオリフィスケース10
と金属製の弁体20との、冷媒の温度変化に応じて生じ
る伸縮量の差により変化する。
ケース10の、20°Cにおける線膨張係数は102×
10-6/℃であり、金属(SUS303)製の弁体20
の線膨張係数は14.7×10-6/℃とされ、冷凍回路
を構成する導管5内を高圧の冷媒が可変オリフィス装置
1の一端側(IN側)から他端側(OUT側)に向けて
流される。
絞り通路14と弁体20の先端との間に形成される隙間
(前記弁開度ΔLに相当する)を通り、さらに、該筒状
ケース部11に形成された四つの通し穴16からその外
周四面と導管5の内周面との間に形成された流路に流出
して導管5の下流側へと流れる。
降温されるので、可変オリフィス装置1を流れる冷媒の
温度は次第に下がり、この冷媒温度の低下により、前記
弁体20及び前記オリフィスケース10(の筒状ケース
部11)は縮むが、その縮み量は、前記線膨張係数に応
じたものとなり、その縮み量の差だけ、前記弁体20の
先端と絞り通路14との離隔距離とされる弁開度ΔLが
小さくなる(図4の弁開度−温度特性を表すグラフを参
照)、これによって、前記絞り通路14を流れる冷媒流
量が減じられる。このように、本発明第1実施形態の可
変オリフィス装置1においては、流路を流れる流体の流
量を、その流体の温度に応じて可変とすることができ
る。
は、基本的には、オリフィスケース10と弁体20の2
部品で構成されので、構造の簡素化、部品点数が削減が
図られ、さらに、オリフィスケース10に弁体20を螺
合させることにより簡単に組み立てることができる上、
Oリング18を装着する等して流路(導管5)に押し込
むだけで組み付けることができるので、組み立て性、流
路(導管)への組み込み性等に優れたものとなり、製造
コスト、組立及び組込コストの低減を図れる。
リフィス装置2を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠
断面図、図6は、その主要部の拡大断面図を示してい
る。図示実施形態の可変オリフィス装置2は、第1実施
形態と同様に、図5において、左側(IN側)から右側
(OUT側)へと冷媒が流される、冷凍サイクルを構成
する導管5に組み込まれるようにされており、第1実施
形態のものと材質は異なるが同一形状の金属(SUS3
03)製のオリフィスケース10’と、第1実施形態の
ものと材質が異なり、かつ、形状構成も若干異なる樹脂
(POM)製の弁体30と、を備える。
ィスケース10’の他端部に形成された雌ねじ部17に
螺合せしめられる雄ねじ部34が形成され、前記オリフ
ィスケース10’の筒状ケース部11’に伸縮自在に遊
挿された円柱状の棒状体31と、該棒状体11’の先端
部に連結されたピン状体35と、からなり、該ピン状体
35は、前記棒状体31の先端部にねじ込まれて(圧入
等でも可)連結された雄ねじ部38と、前記絞り通路1
4に挿通せしめられた挿通部37と、該挿通部の外端側
(IN側)に設けられた絞り用円錐状部36と、からな
っている。
変オリフィス装置2においては、金属製のオリフィスケ
ース10’より樹脂製の弁体30の方が線膨張係数が大
きくなるので、冷媒の温度が低下すると、前記絞り用円
錐状部36と前記絞り通路14との離隔距離とされる弁
開度が小さくなり、これによって、前記絞り通路14を
流れる冷媒流量が減じられ、前記第1実施形態の可変オ
リフィス装置1と略同様な作用効果が得られる。
リフィス装置3を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠
断面図、図8は本発明に係る第4実施形態の可変オリフ
ィス装置4を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠断面
図である。図7、図8に示される第3及び第4の可変オ
リフィス装置3、4は、第1及び第2実施形態とは逆
に、図7、図8において、右側(IN側)から左側(O
UT側)へと冷媒が流される、冷凍サイクルを構成する
導管5に組み込まれるようにされており、第3実施形態
の可変オリフィス装置3は、第1実施形態のものと材質
は異なるが同一形状の金属(SUS303)製のオリフ
ィスケース10’と樹脂(POM)製の弁体20’と、
を備える。また、第4実施形態の可変オリフィス装置4
は、第2実施形態のものと材質は異なるが同一形状の樹
脂(POM)製のオリフィスケース10と金属(SUS
303)製の弁体30’と、を備える。
オリフィス装置3、4においては、温度変化に応じて縮
み作用を生じる弁体が絞り通路の前段(冷媒のIN側に
近い位置)に配置されているので、弁体は冷媒温度を感
知し、高圧側の冷媒温度は冷凍サイクルの起動時は低
く、起動後は上昇することから、第1実施形態及び第2
実施形態とはオリフィスケースと弁体との組合せを逆の
組合せとすることによって、その起動時の冷媒温度が低
い場合に弁開度は大きくなり、その起動後は温度が上昇
して弁開度は小さくなる。したがって、第1及び第2実
施形態の可変オリフィス装置1、2と同様な作用効果が
得られる。
ィス装置1Aは、図1〜図3に示される第1実施形態の
可変オリフィス装置1と基本構成が同じものに、閉弁機
能を有した弁50を付設したものである。すなわち、図
示実施形態の可変オリフィス装置1Aは、図9(A)に
おいて、左側(IN側)から右側(OUT側)へと冷媒
が流される、冷凍サイクルを構成する導管5に組み込ま
れるようにされており、第1実施形態と同様に樹脂製の
オリフィスケース10と金属製の弁体20とを備え、該
弁体20の先端に、冷媒の逆流を防止する閉弁機能を有
した弁50が配設されている。
通路14を開閉する、前記弁体20の先端部22の絞り
用円錐状部を兼用する円錐状の閉弁用弁体51と、該閉
弁用弁体51を通常の流れ方向(IN→OUT)とは逆
方向、つまり、絞り通路14を閉じる方向に付勢する付
勢手段としてのコイルばね52とを備える。ここでは、
前記閉弁用弁体51の後面と前記弁体20の先端部22
との間に前記コイルばね52が縮装されるとともに、前
記閉弁用弁体51の後面側中央には、前記弁体20の先
端部中央に穿設された案内穴56に摺動自在に嵌挿され
る案内ロッド55が突設され、かつ、前記閉弁用弁体5
1の後面及び前記弁体20の先端部22には、前記コイ
ルばね52を伸縮自在に案内する案内筒部54、56が
突設されている。
可変オリフィス装置1Aでは、例えば、冷凍サイクルの
作動時には、当該可変オリフィス装置1Aの上流側(I
N側=コンプレッサ側)の冷媒の圧力Piと下流側(O
UT側=エバポレータ側)の冷媒の圧力Poとの圧力差
が高いので、前記閉弁機能を有した弁50は、図9
(A)に示される如くに、その閉弁用弁体51が前記コ
イルばね52の付勢力に抗して、前記案内筒部53、5
4同志が接当する位置まで押し下げられ、該閉弁用弁体
51と前記絞り通路14の右端(前記大径部12の右
端)とは、第1実施形態の可変オリフィス装置1におけ
る弁体20の絞り用円錐状部と前記絞り通路14の右端
(前記大径部12の右端)との離隔距離(ΔL)と同じ
距離だけ離間せしめられ、前記絞り通路14は開状態と
なる。
第1実施形態と同様に、前記絞り通路14を出た冷媒
は、膨張して降温されるので、可変オリフィス装置1A
を流れる冷媒の温度は次第に下がり、この冷媒温度の低
下により、前記閉弁用弁体51を含む弁体20及び前記
オリフィスケース10(の筒状ケース部11)は縮む
が、その縮み量は、前記線膨張係数に応じたものとな
り、その縮み量の差だけ、前記弁体20の先端と絞り通
路14との離隔距離とされる弁開度ΔLが小さくなり、
これによって、前記絞り通路14を流れる冷媒流量が減
じられ、その結果、流路を流れる冷媒流量が、その温度
に応じて調節される。
当該可変オリフィス装置1Aの上流側の圧力Piは急速
に低下し、下流側の圧力Poとの圧力差が小さくなる。
このときには、前記閉弁機能を有した弁50は、図9
(B)に示される如くに、その閉弁用弁体51が前記コ
イルばね52の付勢力により、通常の流れ方向とは逆方
向に押圧移動せしめられ、前記絞り通路14を閉じる閉
状態となる。このように、閉弁機能を有した弁50を配
設したことで、冷媒が当該可変オリフィス装置1Aを介
して上流側から下流側へ流れることを防止でき、エバポ
レータへの冷媒液の流入を防ぐことが出来る。冷凍サイ
クルにおいて、このエバポレータへの冷媒液の流入を防
ぐことにより、再起動時でのコンプレッサへの液流入を
押さえることができ、コンプレッサへのトルク負荷を低
減出来る。
フィス装置1Aは、図7に示される第3実施形態の可変
オリフィス装置3と基本構成が同じものに、閉弁機能を
有した弁60を付設したものである。すなわち、図示実
施形態の可変オリフィス装置3Aは、図10(A)にお
いて、右側(IN側)から左側(OUT側)へと冷媒が
流される、冷凍サイクルを構成する導管5に組み込まれ
るようにされており、第3実施形態と同様に金属製のオ
リフィスケース10’と樹脂製の弁体20’とを備え、
該オリフィスケース10’内の弁体20’の先端と対面
する位置に、冷媒の逆流を防止する閉弁機能を有した弁
60が配設されている。
ス部11’における前記オリフィスケース10’の大径
部12’内に間に摺動自在に嵌挿されて前記絞り通路1
4と前記弁体20’の絞り用円錐状部22aとの間に形
成される隙間を開閉する、ばね受け兼受圧用の鍔状内縁
部61aを有する円筒状の閉弁用オリフィス61と、該
閉弁用オリフィス61とオリフィスケース10’との間
のシール材としてのOリング61bと、該閉弁用オリフ
ィス61を通常の流れ方向(IN→OUT)とは逆方
向、つまり、絞り通路14と前記弁体20’の絞り用円
錐状部22aとの間に形成される隙間を閉じる方向に付
勢する付勢手段としてのコイルばね62とを備える。
筒状の閉弁用オリフィス61内に装填されて、前記大径
部12の右端と前記閉弁用オリフィス61の鍔状内縁部
61aとの間に縮装されている。かかる閉弁機能を有し
た弁50を配設した可変オリフィス装置3Aにおいて
も、第5実施形態と同様に、例えば、冷凍サイクルの作
動時には、当該可変オリフィス装置3Aの上流側(IN
側=コンプレッサ側)の冷媒の圧力Piと下流側(OU
T側=エバポレータ側)の冷媒の圧力Poとの圧力差が
高いので、前記閉弁機能を有した弁60は、図10
(A)に示される如くに、その閉弁用オリフィス61が
前記コイルばね62の付勢力に抗して、その後端が前記
大径部12の左端に接当する位置まで押し下げられ、そ
の鍔状内縁部61aが前記弁体20の絞り用円錐状部2
2aから離間して、前記絞り通路14と前記弁体20’
の絞り用円錐状部22aとの間に形成される隙間を開い
た状態となる。
第3実施形態と同様に、前記絞り通路14を出た冷媒
は、膨張して降温されるので、可変オリフィス装置3A
を流れる冷媒の温度は次第に下がり、この冷媒温度の低
下により、前記弁体20及び前記オリフィスケース10
(の筒状ケース部11)は縮むが、その縮み量は、前記
線膨張係数に応じたものとなり、その縮み量の差だけ、
前記弁体20の先端と絞り通路14との離隔距離とされ
る弁開度ΔLが小さくなり、これによって、前記絞り通
路14を流れる冷媒流量が減じられ、その結果、流路を
流れる冷媒流量が、その温度に応じて調節される。
ると、当該可変オリフィス装置3Aの上流側の圧力Pi
が急速に低下し、下流側の圧力Poとの差圧が小さくな
る。このときには、前記閉弁機能を有した弁60は、図
10(B)に示される如くに、その閉弁用オリフィス6
1が前記コイルばね62の付勢力により、通常の流れ方
向とは逆方向に押圧移動せしめられ、その鍔状内縁部6
1aが前記弁体20の絞り用円錐状部22aに接当し
て、前記絞り通路14と前記弁体20’の絞り用円錐状
部22aとの間に形成される隙間を閉じた状態となる。
設したことで、第5実施形態と同様に、冷媒が当該可変
オリフィス装置3Aを介して上流側から下流側へ流れる
ことを防止でき、エバポレータへの冷媒液の流入を防ぐ
ことが出来る。冷凍サイクルにおいて、このエバポレー
タへの流入を防ぐことにより、再作動時でのコンプレッ
サへの液流入を押さえることができ、コンプレッサへの
トルク負荷を低減できる。
明によれば、流路を流れる流体の流量を、その流体の温
度に応じて可変とすることができ、かつ、組み立て性、
流路(導管)への組み込み性等に優れ、構造の簡素化、
部品点数の削減、製造コストの低減を図ることができる
ようにされた可変オリフィス装置を提供できる。
置を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠斜視図。
部分切欠断面図、(B)は(A)のB−B矢視断面図。
拡大断面図。
置を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠断面図。
拡大断面図。
置を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠断面図。
置を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠断面図。
置を導管に組み込んだ状態を示す主要部拡大断面図。
装置を導管に組み込んだ状態を示す主要部拡大断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 線膨張係数の異なる異種材料からなるオ
リフィスケースと弁体とを備え、前記オリフィスケース
の一端側に絞り通路が形成され、前記オリフィスケース
内に前記弁体が伸縮自在に挿入されるとともに、該弁体
の基端部が前記オリフィスケースの他端側に固定され、
流体の温度変化に応じて生じる前記オリフィスケースと
前記弁体との伸縮量の差により、前記弁体で前記絞り通
路を流れる流体の流量を可変調整することを特徴とする
可変オリフィス装置。 - 【請求項2】 前記オリフィスケース及び前記弁体のう
ちの一方が金属製で、他方が樹脂製であることを特徴と
する請求項1に記載の可変オリフィス装置。 - 【請求項3】 前記オリフィスケースは、前記絞り通路
が形成され、その外周に流路を封止するためのOリング
が装着される大径部と、該大径部から流路に沿って伸び
る、前記流路に内接する矩形断面外形の筒状ケース部と
からなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載
の可変オリフィス装置。 - 【請求項4】 前記弁体は、その基端部に前記オリフィ
スケースの他端部に形成された雌ねじ部に螺合せしめら
れる雄ねじ部が形成され、その先端部に前記絞り通路に
対向配置される絞り用円錐状部が形成された棒状体から
なっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
かに記載の可変オリフィス装置。 - 【請求項5】 前記弁体は、その基端部に前記オリフィ
スケースの他端部に形成された雌ねじ部に螺合せしめら
れる雄ねじ部が形成された棒状体と、該棒状体の先端部
に連結されて前記絞り通路に挿通せしめられ、その外端
側に絞り用円錐状部が形成されたピン状体とからなって
いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載の可変オリフィス装置。 - 【請求項6】 前記オリフィスケース内の前記弁体の先
端若しくは前記弁体の先端と対面する位置に、閉弁機能
を有した弁が配設されていることを特徴とする請求項1
ないし5のいずれかに記載の可変オリフィス装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2000-12-27 JP JP2000398801A patent/JP4596640B2/ja not_active Expired - Fee Related
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