JP3293083B2 - チェックボール付ユニオン - Google Patents

チェックボール付ユニオン

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JP3293083B2
JP3293083B2 JP25195396A JP25195396A JP3293083B2 JP 3293083 B2 JP3293083 B2 JP 3293083B2 JP 25195396 A JP25195396 A JP 25195396A JP 25195396 A JP25195396 A JP 25195396A JP 3293083 B2 JP3293083 B2 JP 3293083B2
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coil spring
union
oil
check
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靖知 三浦
博幸 杉浦
智幸 与賀田
直久 八田
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧回路中に配設
されて油の逆流を防止するチェックボール付ユニオン、
例えば、停止中の車両におけるトルクコンバータ内の油
が自動変速機側に戻ってしまうことを防止するためのチ
ェックボール付ユニオンに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の自動変速機において、トルク
コンバータのスリップによる油温の上昇を抑制すべく、
冷却回路を備えたものが知られている。冷却回路は、ト
ルクコンバータのドレン回路からチューブを介して冷却
装置に油を供給し、ここで冷却した油を再び別のチュー
ブを介して自動変速機のオイルパンに戻す構成となって
いる。このため、自動車を放置する等して、エンジンの
停止状態が長く続くような場合には、トルクコンバータ
内の油が自動変速機側に戻ってしまい、エンジン始動直
後の車両のスムーズな発進が損なわれるおそれがある。
【0003】その対策として、エンジン停止時の油の戻
りを防止するために、逆止弁を、バルブボディ内又はケ
ース内における冷却回路中に設けるようにしたものがあ
る。
【0004】ところが、本来、冷却回路中に逆止弁を設
けていないタイプの自動変速機においては、バルブボデ
ィ内又はケース内に新たに逆止弁を設けることは、変更
規模が大きく、加工や組立工数を増加させて、コストア
ップを招いてしまう。
【0005】このため、スプリング付きのチェックボー
ルをエルボ内に設けて逆止弁を構成し、この逆止弁を自
動変速機とチューブとの連結部に配置して、変更規模を
小さく抑えつつ、油の戻りを防止するようにしていた。
【0006】上述構成の逆止弁の縦断面図を図7
(a)、(b)に示す。
【0007】逆止弁100は、内側に円筒状の逆止室1
01aを有するエルボ(ボディ)101と、Oリング1
02aを有し逆止室101aの上端を閉塞するプラグ1
02と、逆止室101aの下端の入力ポート101bを
閉塞可能なボール103と、基端部をプラグ102側に
有し先端部にてボール103を入力ポート101bに押
し付けて入力ポート101bを閉塞するコイルスプリン
グ105と、ボール103の軸方向の移動をガイドする
ガイド部材106とを備えており、逆止室101aの横
方向に出力ポート101cが設けられている。
【0008】入力ポート101bに対して下方から圧油
が流入すると、コイルスプリング105の付勢力に抗し
てボール103が押し上げられ、圧油は矢印のように、
逆止室101aを通過して出力ポート101cから流出
する。
【0009】一方、圧油が逆流しようとすると、ボール
103が入力ポート101を閉塞し、逆流を防止す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
逆止弁100によると、入力ポート101bに対して出
力ポート101cが横方向に配置された、いわゆるL字
形状をしているため、その形状が複雑となり、部品とし
ての加工性や生産性において不利であるばかりか、取付
方向が制限されるので自動変速機に対する組付性におい
ても不利な構成であるといえる。
【0011】このような、加工性、生産性、組付性の不
利を解消するため、図8に示すように、入力ポート10
1bと出力ポート101cとを直線状に配置して構成を
簡素化した逆止弁200が考えられる。逆止弁200の
ガイド部材106は、図8(b)に示すように、逆止室
101aの内周面よりも少し小さい薄肉の円筒部106
aと、円筒部106aの周方向の4箇所に突設された軸
方向のリブ106bと、円筒部106aの出力ポート1
01c側における各リブ106b間に設けられた窓部1
06cと、コイルスプリング105の基端部を支持すべ
くコイルスプリング105の径よりも小径の開口106
dとを有する。
【0012】図8(b)に示すように、ユニオン本体
(ボディ)101下方から矢印方向に入力ポート101
bに圧油が供給されると、コイルスプリング105の付
勢力に抗してボール103が押し上げられ、逆止室10
1aに圧油が流入する。この圧油は、逆止室101aの
内周とガイド部材106の円筒部106aとの間を上昇
し、窓部106cを介してコイルスプリング105の内
側に流れ込み、開口106d、出力ポート101cを介
して流出する。すなわち、逆止室101aから出力ポー
ト101cに向かって流れる圧油は、ボール103の上
方においては、コイルスプリング105をその外側から
内側に横切るようにして流れることになる。
【0013】ところで図8(b)のように圧縮されたコ
イルスプリング105は、螺旋状の隙間が収縮されて圧
油の通り道が狭められる、いわゆる絞り作用が発生する
ため、十分な流量が確保できなくなるおそれがある。前
述の自動変速機の例でいうと冷却装置に供給される圧油
の油量が減少して油温が上昇してしまうおそれがある。
【0014】そこで、本発明は、直線状の簡単な構成
で、加工性、生産性、組付性を向上させながら、しか
も、圧油の十分な流量を確保できるようにしたチェック
ボール付ユニオンを提供することを目的とするものであ
る。
【0015】なお、上述では、自動変速機を例に説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般的
な油圧回路にそのままの構成で、簡単に流用できるもの
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、入力ポート(11a)と出力ポート(11b)とを
同軸上に有する逆止室(11)が形成されたユニオン本
体(10、10A)と、前記逆止室(11)の内側から
前記入力ポート(11a)を閉塞可能なボール(20)
と、前記逆止室(11)内における前記ボール(20)
の軸方向の移動をガイドするガイド手段(30)と、前
記出力ポート(11b)側に基端部を有するとともに先
端部にて前記ボール(20)を前記入力ポート(11
a)に向けて付勢するコイルスプリング(50)と、を
備えたチェックボール付ユニオン(1、2、3)におい
て、前記出力ポート(11b)に連通するとともに前記
コイルスプリング(50)の外側に対応する部分に形成
された拡開部(11c)と、前記ボール(20)が前記
コイルスプリング(50)の付勢力に抗して前記ガイド
手段(30)に沿って移動し前記入力ポート(11a)
の閉塞を解除した状態において、前記入力ポート(11
a)から前記ボール(20)及び前記コイルスプリング
(50)の外側を経て前記拡開部(11c)に連通する
油溝(11e)と、を備え、前記ガイド手段(30)
は、一方の端面が前記拡開部(11c)の周端縁に前記
逆止室(11)側から当接する受部(30a)を有し、
前記油溝(11e)は、前記コイルスプリング(50)
の外側に設けられ、前記受部(30a)に設けられた第
1の油孔(31a)を介して前記拡開部(11c)に連
通する、ことを特徴とする。
【0017】請求項2に係る本発明において、前記拡開
部(11c)は、前記出力ポート(11b)の周縁部
に、前記コイルスプリング(50)の外径よりも大径に
形成される、ことを特徴とする。
【0018】請求項3に係る本発明において、前記ガイ
ド手段(30)は、前記コイルスプリング(50)の外
側から前記ボール(20)の軸方向の移動をガイドする
筒状部(30b)を備え、前記油溝(11e)は、前記
筒状部(30b)の外周面と前記逆止室(11)の内周
面との間に設けられる、ことを特徴とする。
【0019】請求項4に係る本発明において、前記筒状
部(30b)は、前記油溝(11e)と前記コイルスプ
リング(50)の内周側とを連通させる窓部(30e)
を有し、前記受部(30a)は、前記コイルスプリング
(50)の内周側と前記拡開部(11c)とを連通させ
る第2の油孔(31b)を有する、ことを特徴とする。
【0020】請求項5に係る本発明において、前記ガイ
ド手段(30)は、前記受部(30a)と前記筒状部
(30b)とをそれぞれ別体に形成した受部材(31)
と筒状部材(32)とによって構成される、ことを特徴
とする。
【0021】請求項6に係る本発明において、前記逆止
室(11)は、内周面に、前記ガイド手段(30)とし
て前記ボール(20)をガイドするガイド部と、前記入
力ポート(11a)と前記拡開部(11c)とを連通さ
せる前記油溝(11e)と、前記コイルスプリング(5
0)の基端部(50a)を支持する支持部と、を有す
る、ことを特徴とする。
【0022】
【発明の作用・効果】請求項1に係る発明によると、出
力ポート(11b)に連通する拡開部(11c)と、コ
イルスプリング(50)の外周と逆止室(11)の内周
面との間を経て上述の拡開部(11c)に連通する油溝
(11e)とを備えることにより、圧縮されたコイルス
プリング(50)を外側から内側に横切る必要のない油
路、すなわち、コイルスプリング(50)の圧縮による
絞り作用の影響を受けることのない油路、具体的には、
入力ポート(11a)から油溝(11e)、拡開部(1
1c)を経て出力ポート(11b)に至る油路を構成す
ることができるので、入力ポート(11a)と出力ポー
ト(11b)とを同軸上に配置した場合においても、圧
油の十分な流量を確保することができる。そして、流量
を減少させることなく、入力ポート(11a)と出力ポ
ート(11b)とを同軸上に配置することが可能である
ため、全体構成を直線状の簡素なものとすることがで
き、加工性、生産性、組付性の向上を図ることができ
る。また、ガイド手段(30)の一方の端面が拡開部
(11c)の周端縁に逆止室(11)側から当接する受
部(30a)を有しているのにかかわらず、この受部
(30a)には第1の油孔(31a)が設けてあり、こ
の第1の油孔(31a)を介して油溝(11e)が拡開
部(11c)に連通するので、コイルスプリング(5
0)の外側を通って出力ポート(11b)に至る油路、
すなわちコイルスプリング(50)を横切らない油路を
形成することができる。
【0023】請求項2に係る本発明によると、拡開部
(11c)を出力ポート(11b)の周縁部に、コイル
スプリング(50)の外径よりも大径に形成するため、
つまり、出力ポート(11b)と同心の円形状形成する
ため、その加工が容易である。
【0024】請求項3に係る本発明によると、前記ガイ
ド手段(30)は、前記コイルスプリング(50)の外
側から前記ボール(20)の軸方向の移動をガイドする
筒状部(30b)を備え、前記油溝(11e)は、前記
筒状部(30b)の外周面と前記逆止室(11)の内周
面との間に設けられることにより、コイルスプリング
(50)を横切らない油路を構成することが可能であ
る。すなわち、ユニオン本体(10、10A)側に特別
な加工を施すことなく、ガイド手段(30)を上述の構
成に加工するだけで、十分な油量の確保を実現すること
ができる。なお、ガイド手段(30)は、例えば合成樹
脂によって形成するときには、容易に大量生産すること
ができ、加工性、生産性、組付性において、図8に示す
従来のものと同等でありながら、油量の確保といった大
きなメリットがある。この請求項3に係る本発明におい
ては、ユニオン本体(10、10A)として従来のもの
を流用することが可能である。
【0025】請求項4に係る本発明によると、請求項3
におけるガイド手段(30)の、筒状部(30b)に窓
部(30e)を、また受部(30a)に第2の油孔(3
1b)を設けることにより、上述の油溝(11e)から
窓部(30e)を通過し、コイルスプリング(50)を
外側から内側に横切って第2の油孔(31b)、出力ポ
ート(11b)に至る、請求項1のものとは別の油路を
構成することができる。なお、この油路はもちろんコイ
ルスプリング(50)の絞り作用の影響を受けるもので
はあるが、請求項1のものとの併用により、油量の更な
る増加を図ることができる。
【0026】請求項5に係る本発明によると、上述のガ
イド手段(30)は、受部(30a)と筒状部(30
b)とを必ずしも一体に構成する必要がなく、それぞれ
受手段と筒状手段として、独立に形成することが可能で
ある。この場合、部品点数は増加してしまうが、それぞ
れを、その機能に最適な別の部材で形成することができ
る。例えば、コイルスプリング(50)の荷重を受ける
受手段は、強度的に強い材質のもので形成すれば、その
分、厚さを薄くすることができる。これにより、例え
ば、同じスペース内で、コイルスプリング(50)の長
さを長くすることが可能である。
【0027】請求項6に係る本発明によると、本発明に
必要な機能をガイド手段(30)を設けることなく達成
することが可能であるので、ガイド手段(30)を積極
的に省略して、チェックボール付ユニオンの組立工数を
低減することができる。
【0028】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等本発明の構成を限定する
ものではない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施例について説明する。 〈実施の形態1〉まず、図1(a)、(b)を参照し
て、本発明に係るチェックボール付ユニオンの概略構成
を説明する。なお、図1(b)はチェックボール付ユニ
オン全体の縦断面図、図1(a)は(b)を上方から見
た図である。
【0030】本発明に係るチェックボール付ユニオン1
は、入力ポート11aと出力ポート11bとを同軸上に
有する逆止室11が形成されたユニオン本体10と、逆
止室11の内側から入力ポート11aを閉塞可能なボー
ル20と、逆止室11内におけるボール20の軸方向
(図1(b)の上下方向)の移動をガイドするガイド手
段30と、出力ポート11b側に基端部50aを有する
とともに先端部50bにてボール20を入力ポート11
aに向けて付勢するコイルスプリング50と、を備えて
いる。
【0031】さらに、本発明の特徴的な構成として、出
力ポート11bに連通するとともにコイルスプリング5
0の外周の外側に対応する部分に形成された拡開部11
cと、ボール20がコイルスプリング50の付勢力に抗
してガイド手段30に沿って移動し入力ポート11aの
閉塞を解除した状態(図3(b)の状態)において、入
力ポート11aからボールの外周、及びコイルスプリン
グ50の外周と前記逆止室の内周面11dとの間を経て
拡開部11cに連通する油溝11eと、を備えている。
【0032】以下、ユニオン本体10からコイルスプリ
ング50の順に詳述する。
【0033】ユニオン本体10は、本体12と本体13
とを螺合させることにより一体的に構成されている。
【0034】本体12は、ほぼ中央に形成された出力ポ
ート11bを境に、上部に形成された上方に開口する凹
部12aと、下部に形成された下方に開口する凹部12
bとを有し、それぞれの凹部12a、12bの内周面に
は、ねじ部12c、12dが形成されている。凹部12
aの外周面は、六角形状に形成されており、スパナ等で
の回転を可能にしている。出力ポート11bの下部の周
縁部には、コイルスプリング50の外径よりも大径の拡
開部11cが形成されている。拡開部11cは、その直
径が下方ほど大きくなるように、つまり、下方の逆止室
11に向かって広がるように構成されている。
【0035】本体13も、上述の本体12とほぼ同様の
形状をしている。すなわち、ほぼ中央に形成された入力
ポート11aを境に、上部に形成された上方に開口する
凹部13aと、下部に形成された下方に開口する凹部1
3bとを有する。そして、それぞれの凹部13a、13
bの外周面には、ねじ部13c、13dが形成されてい
る。上の凹部13aの内周には、周方向を4等分するそ
れぞれの位置に、ガイド手段30の周り止めとなるキー
溝13eが形成されている。入力ポート11aの直径
は、ボール20の直径よりも小さく設定されており、入
力ポート11aにおけるボール20が当接する周縁部1
1fは、ボール20の密着性を高めるべく、面取りが施
されている。
【0036】本体12と本体13とは、凹部12bと凹
部13aとの間にOリング15を介装するとともに、両
者のねじ部12d、13cを螺合することにより、一体
に構成されている。これにより、ユニット本体12の内
部には、上方に拡開部11c及び出力ポート11bを有
し、また下方に入力ポート11aを有する逆止室11が
形成される。
【0037】ボール20は、上述のように、入力ポート
11aの直径よりも大きい直径を有しており、入力ポー
ト11aを閉塞することができる。
【0038】ガイド手段30は、受部30aと筒状部3
0bとを有している。ガイド手段30の詳細について
は、図2(a)〜(d)を参照して説明する。なお、
(a)はリブを通った断面図、(b)は(a)の上面
図、(c)は(a)の下面図、(d)は(c)のA−A
線矢視図である。
【0039】受部30aは、図2(a)に示すように、
ガイド手段30の上端部に位置する部分であり、一方、
筒状部30bは受部30aを除く下部の部分に相当す
る。筒状部30bは薄肉円筒状に形成されており、外周
面を周方向に4等分する位置には、外側に向けて突出す
るリブ30cが縦方向(軸方向)に設けられている。各
リブ30cのほぼ上半部には、上述のキー溝13eに嵌
合するキー部30dが段状に形成されている。円筒部3
0bの上半部には、隣接する2つのリブ30d間に、ガ
イド手段30の内外を連通させる窓部30eが穿設され
ている。筒状部30bの、リブ30cを除く部分は、そ
の外径が、上述の逆止室11の内周面11dよりも小さ
く設定されており、筒状部30bと内周面11dとの間
には、油溝11eが形成されている。この油溝11e
は、ボール20が入力ポート11aを離れた状態におい
て、下端側でボール20の外周面を経由して入力ポート
11aに連通する一方、上端側では拡開部11cを介し
て出力ポート11bに連通する。すなわち、逆止室11
には、入力ポート11aと出力ポート11bとを連通さ
せる溝部11eが、コイルスプリング50の外側に形成
されていることになる。筒状部30bは、その内周面に
おいて、ボール20の軸方向の移動をガイドする。
【0040】受部30aは、リブ30cの上端部分を含
んで構成されており、このリブの上端部分を、図1
(b)に示すように、拡開部11cの周端縁11gに逆
止室11側から係合(当接)している。また下面側にお
いて、コイルスプリング50の基端部50aを支持して
いる。受部30aの外周のうちでリブ30cを除く部分
には、図1(b)、図2(d)に示すように、油溝11
eと拡開部11cとを連通する第1の油孔30iが形成
され、また、受部30aの中央には、上述の拡開部11
cに連通する第2の油孔30hが穿孔されている。
【0041】ガイド手段30全体は、例えば、合成樹脂
によって一体的に形成することができる。
【0042】コイルスプリング50は、上述のように、
基端部50aが受部30aによって支持されるととも
に、先端部50bにて、ボール20を入力ポート11a
に向けて付勢している。コイルスプリング50全体は、
ガイド手段30の内側に収納されるようにして配置され
ている。コイルスプリング50のばね定数は、入力ポー
ト11aに対する圧油の供給がない場合は、ボール20
が入力ポート11aを閉塞して油の逆流を防止する一
方、供給があった場合は入力ポート11aを開放するよ
うに設定されている。
【0043】次に、図3(a)、(b)を参照して、チ
ェックボール付ユニオン1の動作について説明する。
【0044】図3(a)は、入力ポート11aに圧油が
供給されない状態を示す。このとき入力ポート11aが
コイルスプリング50に付勢されたボール20によって
閉塞されるため、油の逆流を防止することができる。
【0045】図3(b)に示す、圧油の供給状態におい
ては、圧油によってボール20がガイド手段30に沿っ
て押し上げられてコイルスプリング50が圧縮される。
これにより、圧油が入力ポート11aを介して逆止室1
1に流入する。流入された圧油は、2つの油路を通っ
て、出力ポート11bから排出される。第1は、入力ポ
ート11aから、ボール20及びコイルスプリング50
の外側の油溝11e、第1の油孔30i、拡開部11c
を経て、出力ポート11bに至る油路(図3(b)中の
実線の矢印で図示)。第2は、入力ポート11aから、
ボール20及びコイルスプリング50の外側の油溝11
e、ガイド手段30の窓部30eを経て、コイルスプリ
ング50を外側から内側に通過し、さらに第2の油孔3
0h、拡開部11cを経て、出力ポート11bに至る油
路(図3(b)中の点線の矢印で図示)である。このう
ち第1の油路は、コイルスプリング50の圧縮に伴う絞
り作用に影響されることはないので、十分な油量を確保
することができる。一方、第2の油路は、コイルスプリ
ング50の絞り作用の影響を受けるものの、第1の油路
の補助として、油量の増加に寄与することができる。
【0046】図4(a)、(b)、(c)を参照して、
チェックボール付ユニオン1の実際の装着箇所の一例を
説明する。なお、(a)は自動車のトルクコンバータ6
1及び自動変速機62の部分断面図、(b)は外観図の
一部、(c)は(b)のB−B線矢視図である。
【0047】チェックボール付ユニオン1は、トルクコ
ンバータ61に連通するケース内油路63と、オイルク
ーラーに至るチューブ65との連結に使用され、トルク
コンバータ61から自動変速機62側に戻ろうとする油
の逆流を防止する。 〈実施の形態2〉図5(a)に、実施の形態2のチェッ
クボール付ユニオン2の縦断面図、また、図5(b)に
その動作説明図、さらに、図5(c)にワッシャ(受部
材)31及び筒状部材32の上面図を示す。
【0048】前述の図1(a)、(b)に示す実施の形
態1と異なる点は、実施の形態1では、ガイド手段30
を、受部30aと筒状部30bとで一体に構成していた
のに対し、本実施の形態2では、ガイド手段30を、そ
れぞれ別体の受部材31、筒状部材32とで構成してい
る点である。他の点については同様なので、同じ符号を
付してその説明は省略するものとする。
【0049】まず、筒状部材32の構成は、前述の筒状
部30bの構成とほぼ同じである。ただし、実施の形態
1では、コイルスプリング50の基端部50aを受部3
0aで支持していたが、本実施の形態2では、筒状部材
32で支持している点が異なる。
【0050】受部材31は、拡開部11cにおけるコイ
ルスプリング50の外側に対応する透孔(第1の油孔)
31aと、拡開部11cにおけるコイルスプリング50
の内側に対応する透孔(第2の油孔)31bとを有す
る。
【0051】チェックボール付ユニオン2は、圧油が供
給されない場合には、図5(a)に示すように、コイル
スプリング50に付勢されたボール20が入力ポート1
1aを閉塞して、油の逆流を防止する。
【0052】これに対し、圧油が供給された場合には、
ボール20が押し上げられて、コイルスプリング50が
圧縮され、圧油が入力ポート11aから逆止室11に流
入する。このとき、実施の形態1と同様、2つの油路が
形成される。第1は、入力ポート11aから、ボール2
0及びコイルスプリング50の外側の油溝11e、受部
材31の透孔(第1の油孔)31a、拡開部11cを経
て、出力ポート11bに至る油路(図5(b)中の実線
で図示)。第2は、入力ポート11aから、ボール20
及びコイルスプリング50の外側の油溝11e、筒状部
材32の窓部32eを経て、コイルスプリング50を外
側から内側に通過し、さらに受部材31の透孔(第2の
油孔)31b、拡開部11cを経て、出力ポート11b
に至る油路(図5(b)中の点線で図示)である。この
うち第1の油路は、コイルスプリング50の圧縮に伴う
絞り作用に影響されることはないので、十分な油量を確
保することができる。一方、第2の油路は、コイルスプ
リング50の絞り作用の影響を受けるものの、第1の油
路の補助として、油量の増加に寄与することができる。
【0053】本実施の形態においては、ガイド手段30
を構成する、受部材31と筒状部材32とを別体に構成
することで、部品点数は増えるものの、それぞれの機能
にあった最適な材質でそれぞれを形成することができる
という利点がある。 〈実施の形態3〉図6(a)、(b)に実施の形態3を
示す。なお、(a)はチェックボール付ユニオン3全体
の縦断面図、また(b)は(a)のC−C線矢視の縮小
図である。
【0054】本実施の形態3では、実施の形態1、2で
ユニオン本体10と別体になっていたガイド手段30を
省略して、逆止室11の内周面11dでボール20の軸
方向の移動をガイドし(内周面11dがガイド手段30
となる)、合せて逆止室11の内周面11dに軸方向の
油溝11eを形成している。さらに、コイルスプリング
50の基端部50aを出力ポート11bの逆止室側の周
端縁で直接的に支持している。
【0055】図6に示す圧油の供給がない状態では、前
述の実施の形態1、2と同様に、コイルスプリング50
に付勢されたボール20が入力ポート11aを閉塞し
て、油の逆流を防止する。
【0056】入力ポート11aから圧油が供給された場
合は、ボール20が押し上げられ、コイルスプリング5
0が圧縮されて、圧油が入力ポート11aから逆止室1
1に流入するとともに、2つの油路が形成される。第1
は、入力ポート11aから、ボール20及びコイルスプ
リング50の外側の油溝11e、拡開部11cを経て、
出力ポート11bに至る油路(図6(a)中の実線で図
示)。第2は、入力ポート11aから、ボール20及び
コイルスプリング50の外側の油溝11eを経て、コイ
ルスプリング50を外側から内側に通過し、さらに拡開
部11cを経て、出力ポート11bに至る油路(図6
(a)中の点線で図示)である。このうち第1の油路
は、コイルスプリング50の圧縮に伴う絞り作用に影響
されることはないので、十分な油量を確保することがで
きる。一方、第2の油路は、コイルスプリング50の絞
り作用の影響を受けるものの、第1の油路の補助とし
て、油量の増加に寄与することができる。
【0057】本実施の形態3によると、ユニオン本体1
0Aの構造は複雑になるものの、ガイド手段30を省略
した分、部品点数が少なくなり、チェックボール付ユニ
オン3の組立工数を低減することができる。
【0058】以上の、実施の形態1ないし実施の形態3
においては、いずれも第1の油路と第2の油路とを形成
しているが、本発明の要旨は、第1の油路を形成するこ
とであって、第2の油路を形成することは必要ではな
い。すなわち、入力ポート11aと出力ポート11bと
を同軸上に有するユニオン(構成が簡単なユニオン)に
おいて、コイルスプリング50の絞り作用に影響されな
い油路(第1の油路)を形成することがその要旨であ
る。したがって、第1の油路のみによって十分な流量を
確保することができる場合には、第2の油路は特に設け
る必要はない。ただし、第2の油路を形成することをな
んら妨げるものではないのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施の形態1のチェックボール付ユニ
オンの上面図。(b)は実施の形態1のチェックボール
付ユニオンの縦断面図。
【図2】(a)は実施の形態1におけるガイド手段の断
面図。(b)は実施の形態1におけるガイド手段の上面
図。(c)は実施の形態1におけるガイド手段の下面
図。(d)は(c)のA−A線矢視図。
【図3】(a)は実施の形態1のチェックボール付ユニ
オンの縦断面図。(b)は実施の形態1のチェックボー
ル付ユニオンの動作説明図。
【図4】(a)、(b)、(c)は、本発明に係るチェ
ックボール付ユニオンを、自動変速機に装着する際の、
装着位置を示す図。
【図5】(a)は実施の形態2のチェックボール付ユニ
オンの縦断面図。(b)は実施の形態2のチェックボー
ル付ユニオンの動作説明図。(c)は実施の形態2の受
部材の構成を示す上面図。
【図6】(a)は実施の形態3のチェックボール付ユニ
オンの縦断面図。(b)は(a)のC−C線矢視縮小
図。
【図7】(a)は従来のチェックボール付ユニオン(エ
ルボ)の縦断面図。(b)は従来のチェックボール付ユ
ニオン(エルボ)の動作説明図。
【図8】(a)は従来の別のチェックボール付ユニオン
の縦断面図。(b)は従来の別のチェックボール付ユニ
オンの動作説明図。
【符号の説明】
1、2、3 チェックボール付ユニオン 10、10A ユニオン本体 11 逆止室 11a 入力ポート 11b 出力ポート 11c 拡開部 11d 逆止室の内周面 11e 油溝 12、13 本体 15 Oリング 20 ボール 30 ガイド手段 30a 受部 30b 筒状部 30c リブ 30e 窓部 30h 第2の油孔 30i 第1の油孔 31a 第1の油孔(透孔) 31b 第2の油孔(透孔) 50 コイルスプリング 50a 基端部 50b 先端部
フロントページの続き (72)発明者 与賀田 智幸 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 八田 直久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−11982(JP,U) 実開 昭58−195161(JP,U) 実公 昭36−24560(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20 F16H 61/00 F16H 63/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポートと出力ポートとを同軸上に有
    する逆止室が形成されたユニオン本体と、前記逆止室の
    内側から前記入力ポートを閉塞可能なボールと、前記逆
    止室内における前記ボールの軸方向の移動をガイドする
    ガイド手段と、前記出力ポート側に基端部を有するとと
    もに先端部にて前記ボールを前記入力ポートに向けて付
    勢するコイルスプリングと、を備えたチェックボール付
    ユニオンにおいて、 前記出力ポートに連通するとともに前記コイルスプリン
    グの外側に対応する部分に形成された拡開部と、 前記ボールが前記コイルスプリングの付勢力に抗して前
    記ガイド手段に沿って移動し前記入力ポートの閉塞を解
    除した状態において、前記入力ポートから前記ボール
    び前記コイルスプリングの外側を経て前記拡開部に連通
    する油溝と、を備え、 前記ガイド手段は、一方の端面が前記拡開部の周端縁に
    前記逆止室側から当接する受部を有し、 前記油溝は、前記コイルスプリングの外側に設けられ、
    前記受部に設けられた第1の油孔を介して前記拡開部に
    連通する、 ことを特徴とするチェックボール付ユニオン。
  2. 【請求項2】 前記拡開部は、前記出力ポートの周縁部
    に、前記コイルスプリングの外径よりも大径に形成され
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のチェックボール付ユニ
    オン。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、前記コイルスプリン
    の外側から前記ボールの軸方向の移動をガイドする筒
    状部を備え、 前記油溝は、前記筒状部の外周面と前記逆止室の内周面
    との間に設けられる、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のチェック
    ボール付ユニオン。
  4. 【請求項4】 前記筒状部は、前記油溝と前記コイルス
    プリングの内周側とを連通させる窓部を有し、 前記受部は、前記コイルスプリングの内周側と前記拡開
    部とを連通させる第2の油孔を有する、 ことを特徴とする請求項3記載のチェックボール付ユニ
    オン。
  5. 【請求項5】 前記ガイド手段は、前記受部と前記筒状
    部とをそれぞれ別体に形成した受部材と筒状部材とによ
    って構成される、 ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のチェック
    ボール付ユニオン。
  6. 【請求項6】 前記逆止室は、内周面に、前記ガイド手
    段として前記ボールをガイドするガイド部と、前記入力
    ポートと前記拡開部とを連通させる前記油溝と、前記コ
    イルスプリングの基端部を支持する支持部と、を有す
    る、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のチェック
    ボール付ユニオン。
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