JP2002180673A - 工具落下防止具 - Google Patents
工具落下防止具Info
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Abstract
0の荷重によって、工具が大きくバウンドしたり上下反
復運動するのを有効に防止する。 【解決手段】 ドラムを巻き取り方向に付勢する渦巻き
ばね30を、一枚の第一弾性板31と、それよりも短い
複数枚の第二弾性板32〜35を重ね合わせてその端部
同士を結束した構造とする。このため、工具の使用の際
には、紐状、糸状又は帯状体の引き出し長さが短いの
で、第一弾性板31からなる低ばね部分のみが巻曲さ
れ、工具には弱い引張り力しか作用しない。また、工具
を過って落とした場合には、ドラムの回転による渦巻き
ばね30の巻き付きが第一弾性板31から行われ、第一
弾性板31による低ばね特性から各弾性板31〜35の
重合部分による高ばね特性への移行が非線形的に行わ
れ、第二弾性板32〜35への荷重の伝達が分散され、
各弾性板31〜35が互いに摺動するので、工具の運動
エネルギが大きく減衰される。
Description
に過って工具を落とすことのないように工具を弾性的に
繋着する工具落下防止具に関する。
工具を手から落としてしまった場合の安全性を確保する
ために使用される工具落下防止具としては、従来、例え
ば実公平6−38995号公報に開示されているものが
知られている。
作業者が腰に装着しているベルトに係止されるケース内
に、軸を中心にして回転可能な状態でドラムが収容さ
れ、このドラムに巻かれケース外部へ繰り出される紐状
体又は帯状体(以下、紐状体という)の先端に、工具を
繋着するための係止具が設けられ、ドラムを、その内周
に組み込んだスプリング体によって紐状体の巻き取り方
向に付勢してなるものである。図7に示されるように、
スプリング体1は、弾性力の異なる複数のうず巻きばね
1a,1bを順次連繋してなる構造を有する。
業に際して、作業者が腰に装着しているベルト等にケー
スを固定し、紐状体の先端の係止具に工具を繋着して使
用する。工具を使用する際には、紐状体がケースから引
き出され、これに伴うドラムの回転によって、スプリン
グ体1のうち、肉厚が薄く弾性力の弱いうず巻きばね
(ここでは便宜上低剛性うず巻きばねという)1aが先
に巻曲されるので、工具には弱い引張り力しか作用しな
い。また、図8に示されるように、高所作業中に過って
作業者Aが工具Bを落とした場合、作業者Aの腰ベルト
に装着したケース2から、工具Bの落下によって紐状体
3が引き出されるが、その過程でスプリング体1が、低
剛性うず巻きばね1aから、それよりも肉厚が厚く弾性
力の強いうず巻きばね(ここでは便宜上高剛性うず巻き
ばねという)1bへと巻曲されるので、工具Bの落下を
途中で食い止めると共に、落下による衝撃力を吸収し、
スプリング体1やケース2の破損を防ぐものとされる。
工具落下防止具は、スプリング体1における高剛性うず
巻きばね1bが、工具Bの落下の衝撃に耐え得るように
する目的で強い引き込みばねとなっている。このため、
工具Bの落下によって紐状体3がケース2から引き出さ
れる過程で、ドラムの回転に伴うスプリング体1の巻き
付きが低剛性うず巻きばね1aから高剛性うず巻きばね
1bへ移行すると、工具Bが、その落下の加速度による
下向きの力と、高剛性うず巻きばね1bの蓄勢力による
上向きの力とが均衡する高さで落下が食い止められた
後、この高剛性うず巻きばね1bの復元動作によって、
図8に示されるように、大きく反動して跳ね上がり、再
度落下するといった上下反復運動を何度も繰り返し、二
次的な危険を生じるおそれがあった。
れたもので、その技術的課題とするところは、工具落下
防止具において、工具を過って落とした場合に、工具の
落下加速度によって紐状、糸状あるいは帯状体がケース
から引き出されるのに伴い蓄勢されるばねの荷重によっ
て、工具が大きくバウンドしたり上下反復運動するのを
有効に防止することにある。
効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る
工具落下防止具は、ケース内にこのケースに設けられた
ばね芯を中心として回転可能に収容されたドラムと、前
記ドラムに巻回されて前記ケースの外部へ繰り出され先
端に工具を繋着可能な紐状、糸状又は帯状体と、前記ド
ラム内に前記ばね芯の外周を周回するように配置されて
前記ドラムを前記紐状、糸状又は帯状体の巻き取り方向
に付勢する渦巻きばねとを備え、前記渦巻きばねが、複
数の弾性板を重ね合わせてその一方の端部同士を結束し
た構造を有する。
具は、請求項1の構成において、複数の弾性板が、一枚
の第一弾性板と、この第一弾性板より相対的に短い一枚
以上の第二弾性板からなり、前記第一弾性板の非結束端
部がばね芯に固定され、複数の弾性板の結束端部がドラ
ムに固定される。
具の第一の実施の形態を、図1乃至図5を参照しながら
説明する。まず図1は工具落下防止具の正面側の外観を
表す斜視図、図2は内部構造説明図、図3は同じく背面
図である。
のケース10内に回転可能に収容されたドラム20と、
このドラム20の内周に配置された渦巻きばね30と、
ドラム20の外周に巻回された紐状体としての細いワイ
ヤロープ40と、ドラム20から引き出されるワイヤロ
ープ40を通すワイヤ通し部材50と、このワイヤ通し
部材50を通ってケース10の外部へ繰り出されたワイ
ヤロープ40の先端に取り付けられた繋着具60とを備
える。
て、厚さ方向に二つ割の構造になっており、すなわちケ
ース分割体10Aとケース分割体10Bを、ケース分割
体10Aに開設された複数のビス挿通孔11をそれぞれ
通してケース分割体10Bの図示されていない螺子孔に
ねじ込まれる複数のビス12によって、分解可能に結合
したもので、長方形の一つの対角を円弧状に切欠いた形
状に近似した正面形状となっている。また、ケース分割
体10Bにおける背面側となる外面には、使用者(作業
者)が腰に装着するベルト4を横方向に通すことのでき
るベルト通し13が形成されている。
B)の内側面には、円形のドラム収容部14と、このド
ラム収容部14の外周側に位置して同心の円弧状に延び
る保持溝15が形成されており、この保持溝15とドラ
ム収容部14との間を分離している円弧状壁面16は、
その中間部分が切り欠かれてワイヤ導出部16aとなっ
ている。また、ケース10における厚さ方向の側面のう
ち、一方の縦の側面10aから下側の側面(底面)10
bの一端部にかけて、ワイヤ繰り出し窓17が開設され
ており、このうち縦の側面10aの下部から下側の側面
10bの一端部にかけての部分は幅の狭い狭隘部17a
となっており、それより上の部分は幅広部17bとして
形成されている。そして、前記ワイヤ導出部16aは、
ワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bとほぼ対応
する方向及び長さに形成されている。
その外周に形成されたリール部22とを有し、このリー
ル部22に、ワイヤロープ40が巻き取られるようにな
っている。このドラム20は、ケース10(ケース分割
体10A)のドラム収容部14に、リール部22の外周
縁が遊嵌された状態で収容されており、かつ前記ケース
分割体10Aの内側面にドラム収容部14の軸心部に位
置して突設されたばね芯18が、渦巻きばね収容部21
の中央に開設された軸孔を貫通している。
巻きばね収容部21内に、ばね芯18の外周を周回する
ように巻曲して配置されており、一端が前記ばね芯18
に形成された係止溝に係止されると共に、他端が渦巻き
ばね収容部21に係止されている。また、巻曲の方向
は、ドラム20をワイヤロープ40の繰り出し方向(図
2における時計回りの方向)へ回転させることによって
ばね芯18に巻き付く方向となっている。
示すものである。すなわち、この渦巻きばね30は、薄
い帯状の鋼鈑等からなる複数の弾性板31〜35を重ね
合わせてその端部同士を結束した構造を有する。
い一枚の第一弾性板31と、この第一弾性板31と材
質、板厚及び幅が同一で長さが相対的に短い複数(図示
の例では四枚)の第二弾性板32〜35が、その一端を
揃えるように板厚方向に重ね合わされると共に、リベッ
ト36で結束されたものである。そして、長い第一弾性
板31における非結束端部31aがばね芯18との係止
部となっており、第一及び第二弾性板31〜35が結束
された端部30aがドラム20における渦巻きばね収容
部21との係止部となっており、第一及び第二弾性板3
1〜35の重合部分において第一弾性板31が巻曲方向
外側、第二弾性板35が巻曲方向内側となるように巻曲
されている。
31のみからなる部分は低ばね定数であり、弾性板31
〜35の重合部分は高ばね定数であるといった二段特性
を有する。したがって、ワイヤロープ40をケース10
の外部へ引き出して行くことによって、ドラム20が図
2における時計回りの方向に回転すると、これに伴っ
て、渦巻きばね30は、まず第一弾性板31がばね芯1
8に巻き付いて行き、ワイヤロープ40が所定長さ(こ
の例においては1200mm程度)引き出されることに
よって第一弾性板31の巻き付きが終わってからは、弾
性板31〜35の重合部分が巻き付いて行くようになっ
ている。
2〜35は互いに同一の長さであるが、巻曲されること
によって、巻曲方向内側と外側では巻き付き長さが異な
るので、巻曲方向内側に位置する第二弾性板の先端が、
外側に位置する第二弾性板の先端から突出するように互
いに長さ方向にずれる。このため、図5に示される巻曲
状態では、第一弾性板31の表面に対して、第二弾性板
32〜35の先端が互いに異なる位置で順次接触した状
態となっている。
5は、材質、板厚及び幅が同一であるため、比較的安価
に製作することができる。
弧状の保持溝15に遊嵌された円弧状のスライドガイド
部51と、このスライドガイド部51の延長方向中央部
から外周側へ一体的に突設された本体部52とからな
る。本体部52には、ドラム20から繰り出されたワイ
ヤロープ40を通すワイヤ通し孔52aが開設されてい
る。
50のスライドガイド部51よりも円周方向へ長く形成
されており、本体部52はケース10のワイヤ繰り出し
窓17における幅広部17b内に位置している。このた
めワイヤ通し部材50は保持溝15に沿って、所定の角
度範囲で移動することができ、これに伴って、ワイヤ通
し部材50の本体部52がワイヤ繰り出し窓17の幅広
部17b内を上下に移動することができる。
40の先端近傍には、球状のストッパ41が固定されて
いる。このストッパ41は、ケース10のワイヤ繰り出
し窓17における幅広部17bは通ることができるが、
このワイヤ繰り出し窓17における狭隘部17aを通過
することはできず、また、幅広部17bにおける狭隘部
17a側の端部に形成された鈎部17cの内側空間に収
容可能な大きさに形成されている。
による工具落下防止具は、高所作業に際して、作業者が
腰に装着しているベルト4をケース10のベルト通し1
3に通すことによって、ケース10を腰に固定し、ワイ
ヤロープ40の先端の繋着具60に工具を繋着する。そ
して、施工のために工具を使用する際には、これに伴っ
てケース10から引き出されるワイヤロープ40の引き
出し長さが短いため、ドラム20の回転によるばね芯1
8への渦巻きばね30の巻き付きは、一枚の第一弾性板
31からなる低ばね部分のみで行われるので、工具には
弱い引張り力しか作用せず、したがって工具を用いての
作業が阻害されない。
ケース10からのワイヤロープ40の引き出し方向が変
化することになるが、これに伴って、ワイヤ通し部材5
0が保持溝15に沿って移動すると共に、ドラム20か
らのワイヤロープ40の繰り出し位置がケース10の円
弧状壁面16に形成されたワイヤ導出部16a内を上下
に変位し、ワイヤ通し部材50におけるワイヤロープ4
0の通路である本体部52がワイヤ繰り出し窓17にお
ける幅広部17b内を上下に角変位するので、ワイヤロ
ープ40の引き出し方向の変化による引き出し・繰り込
みの際の抵抗の増大を生じない。
落とした場合は、作業者の腰ベルト4に装着したケース
10から、工具の落下によってワイヤロープ40が引き
出されて行くと、渦巻きばね30は、まず第一弾性板3
1のみからなる低ばね部分が巻き付いて行き、その蓄勢
力によって落下速度の増大をある程度抑える。そして更
に、ワイヤロープ40の引き出し長さが所定長さ(例え
ば1200mm程度)以上になると、第一及び第二弾性
板31〜35が重合した高ばね部分が巻き付いて行き、
その蓄勢力の増大によって工具の落下速度を急速に低下
させて、落下を途中で食い止める。
30は、第一弾性板31に対して第二弾性板32〜35
の先端が互いに異なる位置で接触した状態にあるため、
渦巻きばね30の巻き付き動作が、第一弾性板31のみ
からなる低ばね部分から第一及び第二弾性板31〜35
が重合した高ばね部分へ移行する過程では、先に巻き付
いて行く第一弾性板31の巻曲動作が、まず巻曲方向最
も内側の第二弾性板35の先端に伝達され、次にその外
側の第二弾性板34に伝達されるというように、順次伝
達されて行く。したがって、第一弾性板31の巻曲動作
による低ばね特性から、第一及び第二弾性板31〜35
の重合部分の巻曲動作による高ばね特性への移行が非線
形的に行われ、衝撃が有効に緩和される。
合部分が内周側へ巻き付き変位して行くことによって、
その曲率半径が小さくなって行くのに伴い、これら各弾
性板31〜35のずれ量が次第に大きくなるので、その
表面同士が互いに摺動し、かつ第一弾性板31に対する
第二弾性板32〜35の先端部の接触位置が変化し、こ
れによって運動エネルギの一部が熱として消費され(摩
擦減衰)、この摩擦減衰作用が、工具の落下速度の緩和
に大きく貢献する。
停止した後は、蓄勢された渦巻きばね30の復元動作に
よって、ドラム20がワイヤロープ40を巻き取る方
向、すなわち図2における反時計回りの方向へ回転する
ので、工具は上昇を開始する。そしてその過程では、弾
性板31〜35の重合部分が外周側へ復元動作するのに
伴って、これら各弾性板31〜35のずれ量が次第に小
さくなるので、その表面同士が互いに摺動し、かつ第一
弾性板31に対する第二弾性板32〜35の先端部の接
触位置が変化し、これによって運動エネルギの一部が熱
として消費される。したがって、工具の上昇速度が著し
く緩和され、急激なバウンド動作による危険性が有効に
回避される。またその結果、工具の上下反復運動も殆ど
生じることなく、ワイヤロープ40の巻き取りを伴いな
がら上昇し、静止する。
業状態からケース10側へ戻せば、ワイヤロープ40
は、その先端近傍に設けられた球状のストッパ41が、
ケース10のワイヤ繰り出し窓17における幅広部17
bを通ってその狭隘部17a側の端部に形成された鈎部
17cの内側空間に入り込み、ワイヤ通し部材50の本
体部52に当接する図2の状態となるまで、渦巻きばね
30の付勢力によってドラム20のリール部22に巻き
取られる。
着するワイヤロープ40及びこれを巻き取るドラム20
を一組だけ備えるものであるが、これを複数組備える構
成とすることによって、複数の工具を繋着可能にするこ
とができる。図6は、その一例として、ワイヤロープ4
0及びこれを巻き取るドラム20、ワイヤ通し部材50
等を二組備える第二の実施の形態を示すものである。
10が、先に説明した図1乃至図3に示されるものと同
様のケース分割体10A,10Bと、その間に挟着され
る中間ケース部材10Cとを、複数のビス12によって
分解可能に結合した、厚さ方向三分割構造となってお
り、一方のケース分割体10Aと中間ケース部材10C
の間、及び他方のケース分割体10Bと中間ケース部材
10Cの間に、それぞれ先の図2と同様の構造によっ
て、それぞれドラム20及びワイヤ通し部材50が保持
されている。また、ケース分割体10Aに突設された図
示されていないばね芯は、双方のドラム20の軸孔20
aを貫通する長さに形成されている。
部に収容された、図示されていない渦巻きばねも、それ
ぞれ先の図4及び図5と同様の構造を有するものであ
り、長い第一弾性板の非結束端部が、共通のばね芯に係
止されると共に、複数の弾性板の結束端部が、各ドラム
20,20に係止されている。その他の部分の個々の構
成も、基本的には第一の実施の形態と同様であり、した
がって、これら各機構による効果は、第一の実施の形態
と同様である。
ば、各ドラム20,20から引き出されるワイヤロープ
40,40は、一方のケース分割体10Aと中間ケース
部材10Cの間、及び他方のケース分割体10Bと中間
ケース部材10Cの間にそれぞれ形成されるワイヤ導出
部16a、ワイヤ通し部材50のワイヤ通し孔52a及
び一方のケース分割体10Aと中間ケース部材10Cの
間、及び他方のケース分割体10Bと中間ケース部材1
0Cの間にそれぞれ形成されるワイヤ繰り出し窓17を
通じて、ケース10の外部へ引き出され、その先端の繋
着具(図示省略)にそれぞれ工具を繋着可能となってい
る。
される渦巻きばね30は、一枚の長い第一弾性板31と
それより短くかつ互いに同じ長さの複数の第二弾性板3
2〜35からなる構成となっているが、例えば予め第二
弾性板の長さを互いに異なるものとすることによって、
その先端が第一弾性板に順次異なる位置で接触した構成
とすることもできる。
定されるものではなく、ワイヤロープ40は、他の紐
状、糸状あるいは帯状体であっても良い。
よれば、ドラムを紐状、糸状又は帯状体の巻き取り方向
に付勢する渦巻きばねを、複数の弾性板を重ね合わせて
その端部同士を結束した構造としたため、工具の落下あ
るいは上昇運動に伴うドラムの回転によって渦巻きばね
の曲率が変化すると、この渦巻きばねにおける各弾性板
は別々に変位して荷重の伝達が分散されると共に、各弾
性板が互いに摺動するので、工具の運動エネルギが大き
く減衰される。したがって、落下の衝撃が有効に緩和さ
れ、渦巻きばねの復元力によるバウンドや上下運動によ
る危険性を、有効に回避することができる。
れば、工具の使用の際には、紐状、糸状又は帯状体の引
き出し長さが短いので、第一弾性板からなる低ばね部分
のみが巻曲され、工具には弱い引張り力しか作用しない
ので、作業性を悪化させることがない。また、工具を過
って落とした場合には、ドラムの回転による渦巻きばね
の巻き付きが、第一弾性板による低ばね特性から各弾性
板の重合部分による高ばね特性への移行が非線形的に行
われるので、その際の衝撃が緩和される。
形態の正面側の外観を示す斜視図である。
構造を示す一部省略した分解斜視図である。
巻曲状態を示す説明図である。
として、ワイヤロープ及びこれを巻き取るドラムを二組
備える工具落下防止具を示す分解斜視図である。
渦巻きばねの構成を示す説明図である。
繋着した工具を過って落とした場合の状況を示す説明図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ケース(10)内にこのケース(10)
に設けられたばね芯(18)を中心として回転可能に収
容されたドラム(20)と、 前記ドラム(20)に巻回されて前記ケース(10)の
外部へ繰り出され先端に工具を繋着可能な紐状、糸状又
は帯状体(40)と、 前記ドラム(20)内に前記ばね芯(18)の外周を周
回するように配置されて前記ドラム(20)を前記紐
状、糸状又は帯状体(40)の巻き取り方向に付勢する
渦巻きばね(30)とを備え、 前記渦巻きばね(30)が、複数の弾性板(31〜3
5)を重ね合わせてその一方の端部同士を結束した構造
であることを特徴とする工具落下防止具。 - 【請求項2】 複数の弾性板(31〜35)は、一枚の
第一弾性板(31)と、この第一弾性板(31)より相
対的に短い一枚以上の第二弾性板(32〜35)からな
り、前記第一弾性板(31)の非結束端部(31a)が
ばね芯(18)に固定され、複数の弾性板(31〜3
5)の結束端部(30a)がドラム(20)に固定され
ることを特徴とする請求項1に記載の工具落下防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000376886A JP4524464B2 (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 工具落下防止具 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002180673A true JP2002180673A (ja) | 2002-06-26 |
JP4524464B2 JP4524464B2 (ja) | 2010-08-18 |
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JP (1) | JP4524464B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016151117A (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-22 | 株式会社パテントアイランド | 携帯物落下防止具 |
JP2017001132A (ja) * | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 株式会社パテントアイランド | 携帯物落下防止具 |
Citations (2)
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JPH0638995Y2 (ja) * | 1987-09-17 | 1994-10-12 | 京都度器株式会社 | 工具落下防止具 |
JPH07269620A (ja) * | 1994-03-31 | 1995-10-20 | Three D Compo Res:Kk | ぜんまいばね機構 |
-
2000
- 2000-12-12 JP JP2000376886A patent/JP4524464B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016151117A (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-22 | 株式会社パテントアイランド | 携帯物落下防止具 |
JP2017001132A (ja) * | 2015-06-09 | 2017-01-05 | 株式会社パテントアイランド | 携帯物落下防止具 |
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