JP2002180226A - 無鉛錫合金はんだめっき線 - Google Patents

無鉛錫合金はんだめっき線

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JP2002180226A
JP2002180226A JP2000377512A JP2000377512A JP2002180226A JP 2002180226 A JP2002180226 A JP 2002180226A JP 2000377512 A JP2000377512 A JP 2000377512A JP 2000377512 A JP2000377512 A JP 2000377512A JP 2002180226 A JP2002180226 A JP 2002180226A
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Yoichi Okada
洋一 岡田
Hidenori Harada
秀則 原田
Yutaka Awaya
豊 粟屋
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Totoku Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温或いは高温高湿環境下においてもめっき
層表面に変色現象を生ずることのない、外観品質、信頼
性、作業性に優れ、人体、環境に無害な無鉛錫合金はん
だめっき線を提供する。 【解決手段】 ビスマス1.0〜60.0重量%、残部
錫及び不可避的不純物からなる錫−ビスマス合金はんだ
にリンを20ppm〜500ppm添加してなるめっき
層3を金属線2の外周に施した無鉛錫合金めっき線1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体、環境に有害な鉛
成分を含有しない無鉛錫合金はんだめっき線に関するも
ので、特に高温或は高温高湿環境下におけるめっき線表
面の酸化による変色を抑制した無鉛錫合金はんだめっき
線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、耐食性に優れ、はんだ付け性
や圧着接続性の良好な錫合金はんだめっき線が、電子機
器部品等のリード線として広く使用されている。そし
て、本発明者等はこれらのリード線に有用な錫合金はん
だめっき線として、環境を汚染し人体に有害な鉛成分を
含有しない錫合金はんだめっき線を、特開平2000−
61683号公報或は特開平2000−73154号公
報に開示し、実用に供してきている。しかし、近時、電
気機器や電子機器の使用される環境条件が厳しくなり、
機器内が高温或は高温高湿雰囲気に曝されることが多く
なるに伴い、これら電子機器部品等のリード線として使
用される無鉛錫合金はんだめっき線に対しても高温或は
高温高湿環境下において安定した品質を維持することが
求められるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の無鉛錫
合金はんだめっき線は、高温雰囲気や高温高湿雰囲気中
に曝されると、無鉛錫合金はんだめっき層の表面が金属
光沢を失って黄色若しくは茶色く変色するという大きな
欠点があった。このめっき層表面が黄色若しくは茶色く
変色する現象は、めっき層を構成する金属が酸化するこ
とに起因している。めっき層表面の変色現象は、めっき
線の外観品質を損ない機器の商品価値を落とすほか、め
っき層表面の接触電気抵抗の増加をもたらし機器の正常
な作動を妨げたり、はんだ付け作業性や圧着接続作業性
を低下させるなど信頼性や作業効率に係わる問題を発生
するおそれがあった。
【0004】そこで本発明の目的は、高温或は高温高湿
環境下においても、めっき層表面に変色現象を生ずるこ
とのない、外観品質、信頼性、作業性に優れる無鉛錫合
金はんだめっき線を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
の無鉛錫合金はんだめっき線は、ビスマス1.0〜6
0.0重量%、残部錫及び不可避的不純物からなる錫−
ビスマス合金はんだにリンを20〜500ppm添加し
てなるめっき層を金属線外周に施したことを構成上の特
徴とするものである。
【0006】第2の観点では、本発明の無鉛錫合金はん
だめっき線は、ビスマス1.0〜60.0重量%、銅
0.1〜3.0重量%、残部錫及び不可避的不純物から
なる錫−ビスマス−銅合金はんだにリンを20〜500
ppm添加してなるめっき層を金属線外周に施したこと
を構成上の特徴とするものである。
【0007】第3の観点では、本発明の無鉛錫合金はん
だめっき線は、ビスマス1.0〜60.0重量%、銀
1.0〜7.0重量%、残部錫及び不可避的不純物から
なる錫−ビスマス−銀合金はんだにリンを20〜500
ppm添加してなるめっき層を金属線外周に施したこと
を構成上の特徴とするものである。
【0008】第4の観点では、本発明の無鉛錫合金はん
だめっき線は、ビスマス1.0〜60.0重量%、銀
1.0〜7.0重量%、銅0.1〜3.0重量%、残部
錫及び不可避的不純物からなる錫−ビスマス−銀−銅合
金はんだにリンを20〜500ppm添加してなるめっ
き層を金属線外周に施したことを構成上の特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】第1の観点の本発明の無鉛錫合金はんだめっき
線では、はんだめっき層がビスマス1.0〜60.0重
量%、残部錫及び不可避的不純物からなる錫−ビスマス
合金はんだにリンを20〜500ppm添加して形成さ
れる。リンはもともと還元作用の極めて強い物質なの
で、錫−ビスマス合金はんだにリンを添加したことによ
り、無鉛錫合金はんだめっき線が高温雰囲気や高温高湿
雰囲気など酸化され易い雰囲気中に曝されたときにも、
はんだめっき層中の錫及びビスマスが酸化する前に、リ
ンが酸化して無色の5酸化リン(P2 5 )を形成し
て、錫及びビスマスの酸化を防止する。この結果、はん
だめっき層を構成する錫酸化物及びビスマス酸化物に起
因するめっき層表面の変色現象が生じ難くなる。また、
錫−ビスマス合金はんだに添加するリンの量を20〜5
00ppmに限定した理由は、リンの添加量が20pp
m未満ではめっき層表面の変色現象を防止する効果が少
なく、またリンの添加量が500ppmを越えるとめっ
き層表面にざらつきを生じめっき層の外観を悪化させる
原因となることによる。また、この無鉛錫合金はんだ線
では、錫合金はんだめっき層に鉛に代えてビスマスを含
有させたことにより、人体、環境に有害な影響を与える
ことがなくなるとともに、はんだめっき層の融点を下
げ,はんだ濡れ性を向上させる効果が奏せられる。ビス
マスの含有量を1.0〜60.0重量%に限定する理由
は、ビスマスの含有量が1.0重量%未満でははんだめ
っき層の融点の低下、はんだ濡れ性向上の効果がみられ
ず、ビスマスの含有量が60.0重量%を越えるとめっ
き層が脆くなり接合強度が低下するためである。
【0010】第2の観点の本発明の無鉛錫合金はんだめ
っき線は、はんだめっき層がビスマス1.0〜60.0
重量%、銅0.1〜3.0重量%、残部錫及び不可避的
不純物からなる錫−ビスマス−銅合金はんだにリンを2
0〜500ppm添加して形成される。この錫−ビスマ
ス−銅合金はんだめっき層の場合にあっても、上記第1
の観点の錫−ビスマス合金はんだめっき線にて述べたと
同様、還元作用の強いリンを錫−ビスマス−銅合金はん
だに添加することにより、はんだめっき層を構成する
錫、ビスマス、銅が酸化される前に、リンが酸化されて
5酸化リン(P25 )を形成し、はんだめっき層の構
成金属である錫、ビスマス、銅の酸化を防止し、めっき
層構成金属の酸化物に起因するめっき層表面の変色現象
が生じ難くなる。また、リンの添加量を20〜500p
pmに限定する理由は、上記第1の観点に述べたと全く
同様の理由による。なお、第2の観点の無鉛錫合金はん
だめっき線では、はんだめっき層の成分として錫にビス
マスが1.0〜60.0重量%、銅が0.1〜3.0重
量%含有されるが、含有成分のビスマスの作用について
は上記第1の観点の錫合金はんだめっき線にて述べた作
用と同様であり、また銅成分を含有させるのは、銅がは
んだめっき層の光沢や表面滑らかさ等のめっき外観特性
を向上させる効果を奏することによるためで、銅の含有
量を0.1〜3.0重量%に限定したのは、銅の含有量
が0.1重量%未満ではめっき層の外観特性向上効果が
見られず、銅の含有量が3.0重量%を超えてくると錫
ー銅合金固体がめっき層表面に付着してめっき層外観を
悪化させる弊害を生じることによる。
【0011】第3の観点の本発明の無鉛錫合金はんだめ
っき線は、はんだめっき層がビスマス1.0〜60.0
重量%、銀1.0〜7.0重量%、残部錫及び不可避的
不純物からなる錫−ビスマス−銀合金はんだにリンを2
0〜500ppm添加して形成される。この錫−ビスマ
ス−銀合金はんだめっき層の場合にあっても、上記第1
の観点の錫−ビスマス合金はんだめっき線にて述べたと
同様、還元作用の強いリンを錫−ビスマス−銀合金はん
だに添加することにより、はんだめっき層を構成する
錫、ビスマス、銀が酸化される前に、リンが酸化されて
5酸化リン(P25 )を形成し、はんだめっき層の構
成金属である錫、ビスマス、銀の酸化を防止し、めっき
層構成金属の酸化物に起因するめっき層表面の変色現象
が生じ難くなる。また、リンの添加量を20〜500p
pmに限定する理由は、上記第1の観点に述べたと全く
同様の理由による。なお、第3の観点の無鉛錫合金はん
だめっき線では、はんだめっき層の成分として錫にビス
マスが1.0〜60.0重量%、銀が1.0〜7.0重
量%含有されるが、含有成分のビスマスの作用について
は上記第1の観点の錫合金はんだめっき線にて述べた作
用と同様であり、また銀成分を含有させるのは、銀がは
んだめっき層の耐熱強度を向上させる効果を奏すること
によるもので、銀の含有量を1.0〜7.0重量%に限
定したのは、銀の含有量が1.0重量%未満でははんだ
めっき層の耐熱強度を向上させる効果が見られず、銀の
含有量が7.0重量%を超えてくると合金はんだの融点
が高くなりすぎて溶融めっき性に劣ることによる。
【0012】第4の観点の本発明の無鉛錫合金はんだめ
っき線は、はんだめっき層がビスマス1.0〜60.0
重量%、銀1.0〜7.0重量%、銅0.1〜3.0重
量%、残部錫及び不可避的不純物からなる錫−ビスマス
−銀−銅合金はんだにリンを20〜500ppm添加し
て形成される。この錫−ビスマス−銀−銅合金はんだめ
っき層の場合にあっても、上記第1の観点の錫−ビスマ
ス合金はんだめっき線にて述べたと同様、還元作用の強
いリンを錫−ビスマス−銀−銅合金はんだに添加するこ
とにより、はんだめっき層を構成する錫、ビスマス、
銀、銅が酸化される前に、リンが酸化されて5酸化リン
(P2 5 )を形成し、はんだめっき層の構成金属であ
る錫、ビスマス、銀、銅の酸化を防止し、めっき層構成
金属の酸化物に起因するめっき層表面の変色現象が生じ
難くなる。また、リンの添加量を20〜500ppmに
限定する理由は、上記第1の観点に述べたと全く同様の
理由による。なお、第4の観点の無鉛錫合金はんだめっ
き線では、はんだめっき層の成分として錫にビスマスが
1.0〜60.0重量%、銀が1.0〜7.0重量%、
銅が0.1〜3.0重量%含有されるが、含有成分のビ
スマスの作用については上記第1の観点の錫合金はんだ
めっき線にて述べた作用と同様であり、銀成分を含有さ
せるのは銀がはんだめっき層の耐熱強度を向上させる効
果を奏することによるためで、銅成分を含有させるのは
銅がはんだめっき層の光沢や表面滑らかさ等のめっき外
観特性を向上させる効果を奏することによるためであ
る。銀の含有量を1.0〜7.0重量%に限定したの
は、銀の含有量が1.0重量%未満でははんだめっき層
の耐熱強度を向上させる効果が見られず、銀の含有量が
7.0重量%を超えてくると合金はんだの融点が高くな
りすぎて溶融めっき性に劣ることによるためであり、ま
た、銅の含有量を0.1〜3.0重量%に限定したの
は、銅の含有量が0.1重量%未満ではめっき層の外観
特性向上効果が見られず、銅の含有量が3.0重量%を
超えてくると錫ー銅合金固体がめっき層表面に付着して
めっき層外観を悪化させる弊害を生じることによる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0014】図1は、本発明の無鉛錫合金はんだめっき
線の一実施例を示す断面図である。図1の無鉛錫合金は
んだめっき線1は、例えば、銅或いは銅合金等の金属線
2の外周に、ビスマスが1.0〜60.0重量%含有さ
れ残部が錫及び不可避的不純物からなる錫−ビスマス合
金はんだにリンを20〜500ppm添加した錫ービス
マス合金はんだめっき層3を形成してなる。図1の含リ
ン無鉛錫合金はんだめっき層3としては、上記組成のほ
か、錫にビスマスを1.0〜60.0重量%、銅を0.
1〜3.0重量%含有させてなる錫−ビスマスー銅合金
はんだ、錫にビスマスを1.0〜60.0重量%、銀を
1.0〜7.0重量%含有させてなる錫−ビスマスー銀
合金はんだ、或いは錫にビスマスを1.0〜60.0重
量%、銀を1.0〜7.0重量%、銅を0.1〜3.0
重量%含有させてなる錫−ビスマス−銀ー銅合金はんだ
等にリンを20〜500ppm添加しためっき層があ
る。なお、金属線2は、断面形状が円形状、平角状、長
方形状等のいずれの形状であってもよく、材質も銅、銅
合金のいずれであってもよい。
【0015】次に、本発明の一実施例として、溶融めっ
き法による含リン無鉛錫合金はんだめっき線1の製造実
施例を図2に沿って説明する。溶融めっき装置6は、溶
融金属めっき液7の入った溶融金属めっき液部7Aと溶
融金属めっき液部7Aの液面上部を覆う不活性ガス8の
雰囲気層部8Aを有し、不活性ガス雰囲気層部8Aには
被めっき金属線2の導入口9と不活性ガス8の導入口1
0と溶融金属めっき液部7Aの液面垂直上方から溶融め
っき装置6の外部に通じるめっき線1の導出口11とが
設けられ、溶融金属めっき液7の液面全体が不活性ガス
雰囲気層部8Aで覆われた構成となっている。かかる構
成の溶融めっき装置6の溶融金属めっき液部7A内に、
錫にビスマスを7.5重量%含有させた錫−ビスマス合
金はんだにリンを300ppm添加した組成の含リン溶
融錫−ビスマスはんだめっき液7を溶融温度260°C
に保持して満たし、不活性ガス導入口10から不活性ガ
ス8として窒素ガスを流入し、含リン溶融錫−ビスマス
はんだめっき液7の液面全体を窒素ガス雰囲気層部8A
で覆う。次に、外径0.5mmの軟銅線2を銅線導入口
9より含リン溶融錫−ビスマスはんだめっき液7中に導
入し、含リン溶融錫−ビスマスはんだめっき液7内にて
滑車12で走行方向を転換し含リン溶融錫−ビスマスは
んだめっき液7の液面から垂直上方へと引き出し、めっ
き線導出口11から大気中に導出、大気冷却して、めっ
き厚さ10μm、仕上り外径0.52mmの含リン無鉛
錫−ビスマス合金はんだめっき線1を得た。なお、この
溶融めっき法では、めっき線1を含リン溶融錫合金めっ
き液7から垂直上方へ引き出すだけで、仕上げ用の絞り
ダイスを用いることなく溶融めっき線速を制御すること
により所望のめっき厚さに調整することができる。
【0016】上記実施例では含リン無鉛錫−ビスマス合
金はんだめっき線の製造例を例示したが,溶融金属めっ
き液7として、前記第1の観点に記載の組成からなる含
リン錫−ビスマスはんだ、前記第2の観点に記載の組成
からなる含リン錫−ビスマス−銅合金はんだ、前記第3
の観点に記載の組成からなる含リン錫−ビスマスー銀合
金はんだ、前記第4の観点に記載の組成からなる含リン
錫−ビスマス−銀ー銅合金はんだ、等を用いることによ
り、上記と同じ溶融めっき装置6を用いて同様の溶融め
っき工程により、それぞれの含リン無鉛錫合金はんだめ
っき線1を製造することができる。
【0017】上記溶融めっき法により、本発明の実施例
1〜12として後記表1に示す組成のめっき層からなる
含リン無鉛錫合金はんだめっき線1を製造し、また比較
のため後記表1に示す組成のめっき層からなる従来例1
〜4の無鉛錫合金はんだめっき線を製造した。この製造
した実施例1〜12及び従来例1〜4について、めっき
層の高温変色試験及び高温高湿度変色試験を行った結果
を表1に記す。なお、実施例1〜12及び従来例1〜4
の試料には、外径0.5mmの軟銅線の外周に厚さ10
μmのめっき層を施し仕上り外径0.52mmとしため
っき線を20cm長さに切断したもの各5本を用意し
た。
【0018】−高温変色試験方法− 各5本の試料を温度500°Cに設定した加熱炉内に約
6秒間連続して通過させた後、各試料のめっき層表面の
変色の程度を肉眼により観察した。
【0019】−高温高湿変色試験方法− 各5本の試料を温度105°C、湿度100%の環境に
設定したプレッシャークッカー試験機(寿命加速試験
機)に24時間投入し、試験機から取り出した後各試料
のめっき層表面の変色の程度を肉眼により観察した。
【0020】表1の結果から明らかなように、本発明の
含リン無鉛錫合金はんだめっき線1は、高温環境試験及
び高温高湿環境試験においてもめっき層表面に酸化変色
現象を生じ難いことが確認された。
【0021】
【発明の効果】本発明の無鉛錫合金はんだめっき線によ
れば、無鉛錫合金はんだに極く微量のリンを添加するの
みで、高温環境下或いは高温高湿環境下においても無鉛
錫合金はんだめっき層表面に変色現象が生じ難くなる。
従って、電子機器部品のリード線として用いたとき、機
器への組み込み工程時のはんだ付け等のリード線が加熱
される条件下においても、また電子機器の使用される高
温或いは高温高湿環境下においてもめっき線が変色して
外観品質を低下させるがなく、めっき線及び電子機器の
商品価値が向上し、まためっき層表面の酸化変色による
めっき線の接触電気抵抗の増加など電子機器の信頼性を
損なうこともなくなり、外観品質、信頼性、作業性に優
れ、健康面、環境面に高い安全性を有する無鉛錫合金は
んだめっき線を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無鉛錫合金はんだめっき線の1実施例
を示す断面図である。
【図2】本発明の無鉛錫合金はんだめっき線を製造する
溶融めっき装置の1実施例を示す説明図である。
【図3】無鉛錫合金はんだめっき線の高温変色試験及び
高温高湿変色試験結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 無鉛錫合金はんだめっき線 2 金属線 3 錫合金はんだめっき層 6 溶融めっき装置 7 溶融金属めっき液 7A 溶融金属めっき液部 8 不活性ガス 8A 不活性ガス雰囲気層部 9 被めっき金属線導入口 10 不活性ガス導入口 11 めっき線導出口 12 滑車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスマス1.0〜60.0重量%、残部
    錫及び不可避的不純物からなる錫−ビスマス合金はんだ
    にリンを20〜500ppm添加してなるめっき層を金
    属線外周に施したことを特徴とする無鉛錫合金はんだめ
    っき線。
  2. 【請求項2】 ビスマス1.0〜60.0重量%、銅
    0.1〜3.0重量%、残部錫及び不可避的不純物から
    なる錫−ビスマス−銅合金はんだにリンを20〜500
    ppm添加してなるめっき層を金属線外周に施したこと
    を特徴とする無鉛錫合金はんだめっき線。
  3. 【請求項3】 ビスマス1.0〜60.0重量%、銀
    1.0〜7.0重量%、残部錫及び不可避的不純物から
    なる錫−ビスマス−銀合金はんだにリンを20〜500
    ppm添加してなるめっき層を金属線外周に施したこと
    を特徴とする無鉛錫合金はんだめっき線。
  4. 【請求項4】 ビスマス1.0〜60.0重量%、銀
    1.0〜7.0重量%、銅0.1〜3.0重量%、残部
    錫及び不可避的不純物からなる錫−ビスマス−銀−銅合
    金はんだにリンを20〜500ppm添加してなるめっ
    き層を金属線外周に施したことを特徴とする無鉛錫合金
    はんだめっき線。
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