JP2002180016A - 画像付き遮光用シート及びその製造方法 - Google Patents

画像付き遮光用シート及びその製造方法

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JP2002180016A
JP2002180016A JP2000379035A JP2000379035A JP2002180016A JP 2002180016 A JP2002180016 A JP 2002180016A JP 2000379035 A JP2000379035 A JP 2000379035A JP 2000379035 A JP2000379035 A JP 2000379035A JP 2002180016 A JP2002180016 A JP 2002180016A
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light
layer
shielding sheet
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JP2000379035A
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Tetsuo Matsukura
哲夫 松倉
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な離型シート及び粘着剤層を用いずに粘
着加工、穿孔加工及び離型シート貼着加工を終了した後
に印刷を行うことを可能とする画像付き遮光用シート及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 画像付き遮光用シートは、透明基材を備
え、この透明基材の一方の面に画像が形成され、この画
像を被覆して全面に隠蔽層が積層され、前記透明基材の
他方の面に粘着剤層が設けられ、全面に多数の小孔が形
成されている。前記画像が熱融着転写法により形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の小孔が穿設
されており、一方の側からは他方の側を小孔群を通して
透視でき、他方の側からは遮光されて一方の側を透視す
ることができない一方向からの透視性を有し、且つ他方
の側の面には画像が表示された画像付き遮光用シート及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−226032号には、上記の
ようなシートに関連して、従来の技術の欠点として「粘
着加工及び穿孔加工を終了した後に印刷工程にインキジ
ェット式プリンター等を用いて行えば良いように思われ
るが、意外なことに実際は極めて困難であった。」こと
をあげ、この従来の問題を解決する手段としてインキの
吸収性、吸着性或いは定着性を有する粘着剤層及び離型
シートを用いて小孔周縁におけるインキブリードによる
絵柄の滲み、インキ汚れ等を解消することを提案してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような特殊な離型シート及び粘着剤層を用いずに粘着
加工、穿孔加工及び離型シート貼着加工を終了した後に
印刷を行うことを可能とする画像付き遮光用シート及び
その製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
解決すべく研究の結果、画像を熱融着転写法により形成
することにより特別の離型シート及び粘着剤を用いずと
も印刷ができることを見出し本発明を完成したものであ
る。
【0005】請求項1に記載の発明は、上記の画像付き
遮光用シートに関する発明の目的を解決するもので、
「透明基材を備え、この透明基材の一方の面に画像が形
成され、この画像を被覆して全面に隠蔽層が積層され、
前記透明基材の他方の面に粘着剤層が設けられ、全面に
多数の小孔が形成された、一方向からの透視性を有する
遮光用シートであって、前記画像が熱融着転写法により
形成されたものであることを特徴とする画像付き遮光用
シート。」を要旨とする。
【0006】請求項1に記載の発明において、隠蔽層も
必要に応じて熱融着転写法により形成してもよい。
【0007】また上記の発明において、必要に応じて画
像の層と隠蔽層の間に白色下地層を積層し、下地の色を
明るい色とし隠蔽層の暗い色が画像側に現れないように
構成することができる。
【0008】本発明において白色下地層も必要に応じて
熱融着転写法により形成してもよい。
【0009】また基材に必要に応じてプライマー層を設
けて画像の層との密着性を良好ならしめてもよい。
【0010】請求項1に記載の発明に係る画像付き遮光
用シートは、例えば自動車、電車等の窓ガラスの内面
(自動車、電車の室内側)に貼り付けて使用するもの
で、小孔周縁にインキの滲みやよごれがなく鮮明な且つ
光沢感があり美麗な画像を有し、しかも画像等を形成す
る熱融着転写皮膜は良好な乾燥性を有するものでありブ
ロッキング等をおこさないものである。また基材に穿孔
加工、粘着加工を行った後に印刷加工が可能であるか
ら、小ロット生産に向くものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、上記の画像付き
遮光用シートに関する発明の目的を解決するもので、
「白色面を有する基材を備え、この基材の白色面に画像
が形成され、前記画像を形成した面と反対側の基材面に
隠蔽層が設けられ、この隠蔽層上に粘着剤層が設けら
れ、全面に多数の小孔が形成された、一方向からの透視
性を有する遮光用シートであって、前記画像が熱融着転
写法により形成されたものであることを特徴とする画像
付き遮光用シート。」を要旨とする。
【0012】上記の請求項5に記載の発明においても、
必要に応じて基材にプライマー層を設けて画像の層との
密着性を良好ならしめてもよい。
【0013】上記の請求項5に記載の発明に係る画像付
き遮光用シートは、例えば自動車、電車等の窓ガラスの
外面(自動車、電車の室外側)に貼り付けて使用するも
ので、小孔周縁にインキの滲みやよごれがなく鮮明な且
つ光沢感があり美麗な画像を有し、しかも画像等を形成
する熱融着転写皮膜は良好な乾燥性を有するものであり
ブロッキング等をおこさないものである。また基材に穿
孔加工、粘着加工を行った後に印刷加工が可能であるか
ら、小ロット生産に向くものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、上記の画像付き
遮光用シートの製造方法に関する発明の目的を達成する
もので、「透明基材に多数の小孔を穿設する過程と、し
かる後透明基材の一方の面に小孔を塞がないように粘着
剤を塗布して粘着剤層を形成する過程と、粘着剤面に離
型シートを貼り合わせる過程と、しかる後もう一方の面
に、熱転写プリンターを用いてプリンター加熱ヘッド
で、転写シートの熱融着性インキを転写して熱融着転写
法により画像を形成する転写過程を含むことを特徴とす
る画像付き遮光用シートの製造方法。」を要旨とする。
【0015】この請求項7の発明に係る製造方法によれ
ば、特殊な離型シート及び粘着剤層を用いずに粘着加
工、穿孔加工及び離型シート貼着加工を終了した後に印
刷を行うことが可能であり、この製造方法により例えば
自動車の窓ガラスの内面(自動車の室内側)に貼り付け
て使用する画像付き遮光用シートの小ロット生産が可能
である。またマゼンタ、イエロー、シアンの三原色の転
写シートを用いて多色刷りの画像を形成することも可能
である。
【0016】請求項11に記載の発明は、上記の画像付
き遮光用シートの製造方法に関する発明の目的を達成す
るもので、「白色面を有する基材に隠蔽層を積層して基
材と隠蔽層の積層体を形成する過程と、しかる後前記積
層体に多数の小孔を穿設する過程と、しかる後前記積層
体の隠蔽層側の面に小孔を塞がないように粘着剤を塗布
して粘着剤層を形成する過程と、粘着剤層面に離型シー
トを貼り合わせる過程と、しかる後、前記積層体の白色
面側に熱転写プリンターを用いて、プリンタ加熱ヘッド
で、転写シートの熱融着性インキを転写して熱融着転写
法により画像を形成する転写過程を含むことを特徴とす
る画像付き遮光用シートの製造方法。」を要旨とする。
形成することができる。
【0017】この請求項11の発明に係る製造方法によ
れば、特殊な離型シート及び粘着剤層を用いずに粘着加
工、穿孔加工及び離型シート貼着加工を終了した後に印
刷を行うことが可能であり、この製造方法により例えば
自動車の窓ガラスの外面(自動車の室外側)に貼り付け
て使用する画像付き遮光用シートの小ロット生産が可能
である。またイエロー、マゼンタ、シアンの三原色の転
写シートを用いて多色刷りの画像を形成することも可能
である。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の画像付き遮光用シ
ートの第1の実施態様を示す。この画像付き遮光用シー
トは透明基材3を備え、この透明基材3の片面に透明プ
ライマー層4が設けられ、このプライマー層4を有する
透明基材3には小孔8が多数穿設されており、プライマ
ー層4を積層した側とは反対側の透明基材3面に小孔8
を塞がないように透明粘着剤が塗布されて粘着剤層2が
形成され、この粘着剤層2面には離型シート1が貼り合
わせられ、前記離型シート1と貼り合わせられた透明基
材3のプライマー層4上には、透明基材2を通して観察
し得るように、表裏反転した画像5が熱融着転写法によ
り形成され、更にこの画像5の上に白色下地層6及び黒
色隠蔽層7が熱融着転写法により形成されている。
【0019】図2は図1の画像付き遮光用シートを例え
ば自動車、電車等の窓ガラス板9の内側に貼着した状態
を示す。この画像付き遮光用シートは、外よりも暗い自
動車、電車等の室内では遮光用シートにより遮光される
が多数の小孔8を通して室外の景色を見ることができ、
一方自動車、電車等の室外からは小孔8の群を通して室
内を透視することはできない一方向からの透視性を有す
る。また、自動車、電車等の外からは透明基材の背面に
設けた画像を透明基材3及び窓ガラス9を通して見るこ
とができる。
【0020】図3は本発明の画像付き遮光用シートの第
2の実施態様を示す。この画像付き遮光用シートは、基
材として白色フィルム13を備え、この白色フィルム1
3の一方の面にプライマー層4が設けられ、もう一方の
面に隠蔽層として黒色フィルム17がラミネートされ、
プライマー層4を備え黒色フィルム17がラミネートさ
れた白色フィルム13には小孔8が多数穿設され、黒色
フィルム17面上に小孔8を塞がないように粘着剤が塗
布されて粘着剤層2が形成され、この粘着剤層2面には
離型シート1が貼り合わせられ、プライマー層4上に
は、熱融着転写法によりなる画像5が形成されている。
【0021】図4は図3の画像付き遮光用シートを例え
ば自動車、電車等の窓ガラス板9の外側に貼着した状態
を示す。この画像付き遮光用シートは、外よりも暗い自
動車、電車等の室内では遮光用シートにより遮光される
が多数の小孔8を通して室外の景色を見ることができ、
一方自動車、電車等の室外からは小孔8の群を通して室
内を透視することはできない一方向からの透視性を有す
る。また、自動車、電車等の外からは窓ガラス9の外側
に貼着した遮光用シートの外面に形成した画像5を見る
ことができる。
【0022】図1及び図3に示す本発明の画像付き遮光
用シートにおいては、画像5は特殊な粘着剤及び離型シ
ートを用いることなく熱融着転写法により形成したもの
で小孔周縁にインキの滲みやよごれがなく鮮明な且つ光
沢感があり美麗な画像を有し、しかも画像等を形成する
熱融着転写皮膜は良好な乾燥性を有するものでありブロ
ッキング等をおこさないものである。また基材に穿孔加
工、粘着加工を行った後に印刷加工が可能であるから、
小ロット生産に向くものである。
【0023】次に図1に示す本発明の画像付き遮光用シ
ートの製造方法について説明する。
【0024】(1) 基材として、紙、ボリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル系樹脂フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂フィルム等の樹脂フィルムか
らなる透明基材を用いる。
【0025】基材シート上には必要に応じて印刷適性、
耐水性、耐熱性、隠蔽性、耐光性等の各種の性能を改善
するためにプライマー層を設けてもよい。このプライマ
ー層の例としては例えばポリエステル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
酢酸ビニルアクリル共重合体等を適用し得る。
【0026】(2) 次に形成したプライマー層を有す
る基材に多数の小孔を穿設する。この小孔の穿孔はプラ
イマー層側を下に向けて、上側に配置された雄型と下側
に配置された雌型からなる金型を用いて多数の小孔を基
材の全面に穿設する。このようにプライマー層を下側に
することによりプライマー層を痛めたり小孔の周縁部に
だれを生ぜしめることなく穿孔を行うことができる。
【0027】(3) 次いでプライマー層を積層した側
とは反対側の基材面に粘着剤を小孔を塞がないように塗
布して粘着剤層を形成する。ここで用いる粘着剤は特殊
のものではなく通常使用されるもので例えば、ポリイソ
ブチレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム等のゴム系樹
脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエ
ーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル
/酢酸ビニル共重合体系趣旨、ポリ酢酸ビニルブチラー
ル樹脂等の1種又は2種以上の混合物を主成分とした任
意の樹脂系に適当な粘着付与剤、クマロン−インデン系
樹脂等を適当量添加したものを適用し得る。
【0028】(4) 次いでプライマー層面に、熱転写
プリンターを用いて、プリンター加熱ヘッドで、転写シ
ートのインキを点状に転写し、インキを熱融着させて画
像を形成する。この画像の形成は基材フィルムにイエロ
ー、マゼンタ、シアンの三原色の熱溶融インキ層を有す
る熱転写シートを用いてプリンター加熱ヘッドで必要な
部分のみアクセスして多数の点の集合からなるイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色の画像を熱転写印刷法によ
り順次重ね刷りして多色画像を形成し。更にこの画像を
覆って白色下地層及び黒色隠蔽層を同様にして熱転写法
により形成する。
【0029】白色下地層は隠蔽層の暗い色が画像に透過
することを防ぐ遮蔽効果を目的としている。特に厚塗り
がしにくい場合は銀インキ等を混ぜて隠蔽能力を上げて
もいいし、白色の層の下地として銀インキの層を積層し
た多層からなるものとしてもよい。また、基材自体を白
色に構成してもよい。なお、ここにおいて、「白色」と
は明るい色をさしており、多少他の色が混ざったり、金
属光沢があってもかまわない。基材に金属箔をラミネー
トしたり金属蒸着したものを用いることによって隠蔽層
の暗さを遮蔽し、画像にメタリック感を付与することも
できる。
【0030】次に、上記の熱転写法において用いる熱溶
融インキについて説明する。熱溶融インキとして、従来
公知の着色剤とバインダーよりなり、必要に応じて、鉱
物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、
熱可塑性樹脂、充填剤等の種々の添加剤を加えたものを
適用し得る。バインダーとして用いられるワックス成分
としては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カ
ルナバワックス、パラフィンワックス等があげられる。
更に、フイッシャートロプシュワックス、各種低分子量
ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロ
ウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワック
ス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性
ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等種々のワッ
クスを適用することができる。この中でも、特に融点が
50〜85℃であるのが好ましい。50℃以下である
と、保存性に問題が生じ、又85℃以上であるとと感度
不足になる。上記のワックスの中でも、針入度が低く、
硬めであるカルナバワックス等を使用し、熱溶融性イン
キ層全体の60%以上の割合で用いることが好ましく、
またそれにより熱転写後の印字物の耐擦過性が優れたも
のとなる。
【0031】バインダーとして用いられる樹脂成分とし
ては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、石油樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹
脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリ
ビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチル
セルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ
イソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等
が挙げられるが、特に従来より感熱接着剤として使用さ
れている比較的低軟化点、例えば50〜80℃の軟化点
を有するものが好ましい。
【0032】着色剤としては、公知の有機または無機の
顔料、或いは無機の顔料、或いは染料の中から適宜選択
することができ、例えば、十分な着色濃度を有し、光、
熱等により変色、退色しないものが好ましい。又、着色
剤の色としてしシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
に限定されることはなく、種々の色の着色剤を使用する
ことができる。更に、熱溶融性インキ層に、良好な熱伝
導性及び熱溶融転写性を与えるため、バインダーの充填
剤として熱伝導性物質を配合してもよい。このような充
填剤としては、例えばカーボンブラック等の炭素質物
質、アルミニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン等の
金属及び金属化合物がある。
【0033】熱溶融性インキ層の形成は、上記のような
着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必要に
応じて水、有機溶剤等の溶剤成分を配合調整した熱溶融
性インキ層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコ
ート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビ
アリバースコート、ロールコート等の方法で行う。また
水系又は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成する方
法もある。熱溶融性インキ層の厚みは、必要な印字濃度
と熱感度との調和がとれるように決定すべきであって、
0.1μm から30μm の範囲、好ましくは1μm 程度
が好ましい。
【0034】次に図3の画像付き遮光用シートの製造方
法について説明する。
【0035】(1) 基材として白色ポリエチレンテレ
フタレートフィルム等の白色フィルムを用い、この白色
フィルムの片面にプライマーを塗布してプライマー層を
形成する。このプライマー層については図1の画像付き
遮光用シートの製造方法の説明の中で説明した通りであ
る。尚、基材として白色フィルムを用いる代わりに透明
フィルムの片面に白色フィルムをラミネートしたものを
用いてもよい。
【0036】(2) 次いで白色フィルムのプライマー
層を形成した側とは反対側の面に隠蔽層として黒色のポ
リエチレンテレフタレートフィルム等の黒色フィルムを
ラミネートする。
【0037】(3) 次に形成したプライマー層を形成
し黒色フィルムとラミネートした白色フィルムに多数の
小孔を穿設する。この小孔の穿孔過程は図1の画像付き
遮光用シートの製造方法の説明の中で説明した通りであ
る。
【0038】(4) 次いで黒色フィルム面側に粘着剤
を小孔を塞がないように塗布して粘着剤層を形成する。
この粘着剤層の形成過程は図1の画像付き遮光用シート
の製造方法の説明の中で説明した通りである。
【0039】(5) 次いでプライマー層面に、熱転写
プリンターを用いて、プリンター加熱ヘッドで、転写シ
ートのインキを点状に転写し、インキを熱融着させて画
像を形成する。この印刷の過程については図1の画像付
き遮光用シートの製造方法の説明の中で説明した通りで
ある。
【0040】次に実施例をあげて具体的に説明する。 (実施例1)透明なポリウレタンをコートした75μの
透明なポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、
そのポリウレタンをコートした面に、プライマーとして
塩化ビニル酢酸ビニルアクリル共重合体を5g/m2塗布し
た。しかる後、プライマーを塗布した面と反対側の面を
上にして前記ポリエチレンテレフタレートフィルムを、
上部に雄型を有し、下部に雌型を有する金型を用いて直
径1mmの円形状の小孔を全面に多数穿設した。次にプラ
イマーを塗布した側とは反対側に穿設した小孔が塞がな
いように、透明粘着剤を塗布して粘着剤層を形成し、こ
の粘着剤層面に12μm のポリエチレンテレフタレート
フィルムを離型フィルムとして貼り合わせた。このよう
にして作製した印刷基材のプライマーコート面に熱転写
プリンターを用いて、プリンター加熱ヘッドで、転写シ
ートのインキを点状に転写し、インキを熱融着させて画
像を形成する。この画像の形成は基材フィルムにイエロ
ー、マゼンタ、シアンの三原色の熱溶融インキ層を有す
る熱転写シートを用いてプリンター加熱ヘッドで必要な
部分のみアクセスして多数の点の集合からなるイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色の画像を熱転写印刷法によ
り順次重ね刷りして多色の画像を形成し。更にこの画像
を覆って白色下地層及び黒色隠蔽層を同様にして熱転写
法により形成し、一方向からの透視性を有する画像付き
遮光用シートを作製した。
【0041】(実施例2)50μm の白色ポリエチレン
テレフレートフィルムの片面にプライマーとしてプライ
マーとして塩化ビニル酢酸ビニルアクリル共重合体を5
g/m2塗布した。前記白色ポリエチレンテレフレートフィ
ルムのプライマーを塗布した面と反対側の面に50μm
の黒のポリエチレンテレフタレートフィルムとをウレタ
ン型2液硬化型接着剤を使用してドライラミネートを行
って積層体を形成した。プライマー塗布面とは反対側の
面を上にして実施例1と同様にして直径1mmの円形状の
小孔を全面に多数穿設した。次にプライマーを塗布した
面とは反対側の面に穿設した小孔が塞がないように、透
明粘着剤を塗布し粘着剤層を形成し粘着剤面に12μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムを離型フィルム
として貼り合わせた。このようにして作製して印刷基材
のプライマーコート面に熱転写プリンターを用いて、プ
リンター加熱ヘッドで、転写シートのインキを点状に転
写し、インキを熱融着させて画像を形成する。この画像
の形成は基材フィルムにイエロー、マゼンタ、シアンの
三原色の熱溶融インキ層を有する熱転写シートを用いて
プリンター加熱ヘッドで必要な部分のみアクセスして多
数の点の集合からなるイエロー、マゼンタ、シアンの各
色の画像を熱転写印刷法により順次重ね刷りして多色の
画像を形成し、一方向からの透視性を有する画像車付き
遮光用シートを作製した。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
画像付き遮光用シートは透明基材を備え、この透明基材
の一方の面に画像が形成され、この画像を被覆して全面
に隠蔽層が積層され、前記透明基材の他方の面に粘着剤
層が設けられ、全面に多数の小孔が形成された、一方向
からの透視性を有する遮光用シート又は白色面を有する
基材を備え、この基材の白色面に画像が形成され、前記
画像を形成した面と反対側の基材面に隠蔽層が設けら
れ、この隠蔽層上に粘着剤層が設けられ、全面に多数の
小孔が形成された、一方向からの透視性を有する遮光用
シートであって、前記画像が熱融着転写法により形成さ
れたものであるので、小孔周縁にインキの滲みやよごれ
がなく鮮明な且つ光沢感があり美麗な画像を有し、しか
も画像等を形成する熱融着転写皮膜は良好な乾燥性を有
するものでありブロッキング等をおこさないものであ
る。また基材に穿孔加工、粘着加工を行った後に印刷加
工が可能であるから、小ロット生産に向くものである。
【0043】また、本発明の製造方法によれば特殊な離
型シート及び粘着剤層を用いずに粘着加工、穿孔加工及
び離型シート貼着加工を終了した後に印刷を行うことが
可能であり、この製造方法により例えば自動車、電車等
の窓ガラスの内面(自動車、電車等の室内側)又は自動
車電車等の窓ガラスの外面(自動車、電車等の室外側)
に貼り付けて使用する画像付き遮光用シートの小ロット
生産を可能とするものである。またイエロー、マゼン
タ、シアンの三原色の転写シートを用いて多色刷りの画
像を形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像付き遮光用シートの第1実施多様
の断面図である。
【図2】図1に示す画像付き遮光用シートを自動車の窓
ガラス内面に貼り付けた状態の断面図である。
【図3】本発明の画像付き遮光用シートの第2実施多様
の断面図である。
【図4】図3に示す画像付き遮光用シートを自動車の窓
ガラス内面に貼り付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 離型シート 2 粘着剤層 3 透明基材 4 プライマー層 5 画像 6 白色下地層 7 隠蔽補 8 小孔 9 窓ガラス 13 白色フィルム(基材) 17 黒色フィルム(隠蔽層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AB02 AF01 DC07 DC20 2H111 AA01 AA26 AA33 BA03 BA33 BA38 BA53 BA54 FA01 FA12 FA14 FA30 4F100 AK15 AK25 AK42 AK51 AL01 AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B BA10C DC11 EC04 EC042 EC18 EC182 EH46 EH462 EH463 EJ33 EJ331 GB33 HB00B HB00D JD06 JD20 JL10B JL10D JL13G JM01E JN01A JN02C 4J004 AB01 CC03 CC07 CD01 CE02 DB02 FA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材を備え、この透明基材の一方の
    面に画像が形成され、この画像を被覆して全面に隠蔽層
    が積層され、前記透明基材の他方の面に粘着剤層が設け
    られ、全面に多数の小孔が形成された、一方向からの透
    視性を有する遮光用シートであって、前記画像が熱融着
    転写法により形成されたものであることを特徴とする画
    像付き遮光用シート。
  2. 【請求項2】 隠蔽層が熱融着転写法により形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の画像付き遮光用
    シート。
  3. 【請求項3】 画像の層と隠蔽層の間に白色下地層が積
    層されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像付き遮光用シート。
  4. 【請求項4】 白色下地層が熱融着転写法により形成さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の画像付き遮
    光用シート。
  5. 【請求項5】 白色面を有する基材を備え、この基材の
    白色面に画像が形成され、前記画像を形成した面と反対
    側の基材面に隠蔽層が設けられ、この隠蔽層上に粘着剤
    層が設けられ、全面に多数の小孔が形成された、一方向
    からの透視性を有する遮光用シートであって、前記画像
    が熱融着転写法により形成されたものであることを特徴
    とする画像付き遮光用シート。
  6. 【請求項6】 基材面にプライマーが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画
    像付き遮光用シート。
  7. 【請求項7】 透明基材に多数の小孔を穿設する過程
    と、しかる後透明基材の一方の面に小孔を塞がないよう
    に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成する過程と、粘着剤
    面に離型シートを貼り合わせる過程と、しかる後もう一
    方の面に、熱転写プリンターを用いてプリンター加熱ヘ
    ッドで、転写シートの熱融着性インキを転写して熱融着
    転写法により画像を形成する転写過程を含むことを特徴
    とする画像付き遮光用シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 更に、透明基材にプライマーを塗布して
    プライマー層を形成する過程を含むことを特徴とする請
    求項7に記載の画像付き遮光用シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 透明基材上に画像を形成し、更に前記画
    像を被覆して全面に白色下地層を同様に熱融着転写法に
    より形成する転写過程を含むことを特徴とする請求項7
    に記載の画像付き遮光用シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 透明基材上に画像を形成し、更に前記
    画像を被覆して全面に白色下地層を形成した上に隠蔽層
    を同様に熱融着転写法により形成する転写過程を含むこ
    とを特徴とする請求項7に記載の画像付き遮光用シート
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 白色面を有する基材に隠蔽層を積層し
    て基材と隠蔽層の積層体を形成する過程と、しかる後前
    記積層体に多数の小孔を穿設する過程と、しかる後前記
    積層体の隠蔽層側の面に小孔を塞がないように粘着剤を
    塗布して粘着剤層を形成する過程と、粘着剤層面に離型
    シートを貼り合わせる過程と、しかる後、前記積層体の
    白色面側に熱転写プリンターを用いて、プリンタ加熱ヘ
    ッドで、転写シートの熱融着性インキを転写して熱融着
    転写法により画像を形成する転写過程を含むことを特徴
    とする画像付き遮光用シートの製造方法。
  12. 【請求項12】 更に、基材の白色を呈する面にプライ
    マーを塗布してプライマー層を形成する過程を含むこと
    を特徴とする請求項11に記載の画像付き遮光用シート
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005035681A1 (ja) * 2003-10-10 2005-04-21 Lintec Corporation 粘着シートおよびその製造方法

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