JP2002179999A - 塗材用フィルム状チップおよび擬石調塗材 - Google Patents

塗材用フィルム状チップおよび擬石調塗材

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Shigenori Toda
重憲 戸田
Junji Miyake
淳史 三宅
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YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然石調を醸し出すための塗材を提供するこ
とを課題とし、とりわけ、より天然石調に近い意匠性を
付与し、且つ製品貯蔵時、現場での攪拌による色調変化
(施工性)を改善し、耐候性や耐水性にも優れた擬石調
塗材及び塗材用フィルム状チップを提供することを課題
とする。 【解決手段】 塗材中に混合して使用する塗材用フィル
ム状チップであって、水性樹脂と水溶性のポリイソシア
ネートとを配合してなる結合材と、骨材又は顔料のうち
少なくともいずれか一方からなる充填材とが配合されて
なることを特徴とする塗材用フィルム状チップを解決手
段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物、構造物、
構築物(以下、建築物等という)の表面仕上げに使用す
る擬石調塗材、および該塗材に使用する塗材用フィルム
状チップに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】建築
物等の内外壁面を塗装するに際しては、表面仕上げとし
て天然石調を有する塗装が施される場合があり、このよ
うな塗装を付することによって壁面の重厚さや高級な質
感等を醸し出している。
【0003】また、このような表面仕上げ用の塗装は、
壁面への荷重や密着性を考慮すれば、できるだけ薄くす
ることが好ましい。
【0004】従来、結合材にフィルム状チップを混合し
た塗材を壁面に塗布することにより、該フィルム状チッ
プによって特有の濃淡を表し、これによって天然石調を
有する表面仕上げを行っている。
【0005】しかしながら、従来のフィルム状チップで
は耐水性が悪く、建築現場において結合材とともに混合
攪拌して塗材を調製する際に、攪拌機等によるせん断力
によってちぎれたり壊れたりし易いものであった。この
ように、フィルム状チップがちぎれると、塗材によって
表現される色調が、当初予定していたものと変わってし
まい、所望の石調が得られないという問題がある。
【0006】このような問題を回避するには、施工時に
低速攪拌機の使用を義務付けるか、あるいは通常の攪拌
機を使用するには攪拌時間を制限しなければならないと
いう煩わしさがある。また、攪拌時に比較的ちぎれにく
いPETやポリカーボネート等のフィルム状チップを使
用すると、斯かるフィルム状チップは柔軟性に劣るた
め、スプレーガンを使用して吹き付ける場合にスプレー
ガンから吐出しないという施工上の問題や、塗布したフ
ィルム状チップがハネて美観を損るという品質上の問題
がある。さらに、このようなフィルム状チップの破断形
状が直線的でであり、また角部分の角度が鋭角である場
合があり、天然石(花崗岩)の結晶の形状とは似たもの
とはならず、仕上がり時の意匠性に欠けるという問題も
指摘されている。
【0007】また、塗装された後は紫外線や風雨に晒さ
れることとなるが、従来のフィルム状チップは耐候性や
耐水性に劣り、色あせや白ボケが生じ易いという問題が
ある。
【0008】そこで、本発明は、従来のフィルム状チッ
プに関する上記問題を解決すべく、天然石調を醸し出す
ための塗材(本明細書において「擬石調塗材」という)
を提供することを課題とし、とりわけ、より天然石調に
近い意匠性を付与し、且つ製品貯蔵時は言うまでもなく
現場での攪拌による色調変化(フィルム状チップが割れ
たり小さくなる)を改善し施工性に優れ、耐候性や耐水
性にも優れた擬石調塗材及び塗材用フィルム状チップを
提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたものであり、その解決手段
は、塗材中に混合して使用する塗材用フィルム状チップ
であって、水性樹脂と水溶性のポリイソシアネートとを
配合してなる結合材と、骨材又は顔料のうち少なくとも
いずれか一方からなる充填材とが配合されてなることを
特徴とする塗材用フィルム状チップにある。
【0010】また、好ましくは前記充填材の配合量10
0重量部に対し、前記結合材の配合量が固形分換算で5
〜200重量部である前記塗材用フィルム状チップにあ
る。さらに、好ましくは一片の厚さが平均0.1〜1m
mである前記塗材用フィルム状チップにある。
【0011】さらに、本発明の手段は、斯かる塗材用フ
ィルム状チップが結合材中に分散されてなることを特徴
とする擬石調塗材にある。また、好ましくは、塗材用フ
ィルム状チップと骨材とが、重量比で5:95〜30:
70の割合で結合材中に混入されてなる擬石調塗材にあ
り、さらに好ましくは、その配合割合が、フィルム状チ
ップと骨材との合計量100重量部に対し結合材が固形
分換算で5〜50重量部である擬石調塗材にある。
【0012】より好ましくは、擬石調塗材を構成する前
記結合材が、水性樹脂にポリイソシアネートを配合して
なる擬石調塗材にあり、さらに好ましくは粒度分布の異
なる2種類以上の骨材が含有されてなる擬石調塗材にあ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る塗材用フィルム状チ
ップを構成する水性樹脂は、水酸基を有する樹脂であっ
て、樹脂固形分を基準とした水酸基価が5〜350mg
KOH/gである樹脂、好ましくは30〜100mgK
OH/gである樹脂を使用することができる。また、該
樹脂としては、重量平均分子量が10000〜5000
00である種々の高分子化合物を使用することがき、特
に、重量平均分子量が20000〜100000である
高分子化合物が好ましい。
【0014】具体的には、ポリエステルポリオール、ポ
リエーテルポリオール、エポキシ樹脂、水酸基を有する
アクリルウレタン、アクリルポリオール、などを例示す
ることができる。中でも、耐候性、耐水性に優れている
点を考慮すれば、アクリルポリオールが好ましい。該樹
脂の形態については特に限定されず、エマルジョンやデ
ィスパージョンとしても使用することができる。
【0015】一方、本発明のポリイソシアネートとして
は、前記水性樹脂中の水酸基と反応性のあるNCO官能
基を分子中に2以上有し、水に分散性のあるものが使用
できる。具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタ
ンジイソシアネートなどの脂肪族、脂環式、芳香族ジイ
ソシアネート化合物で親水基を含有するものが挙げられ
る。このうち、耐候性の面から、非黄変型である脂肪
族、脂環式ジイソシアネートで親水基を含有するものが
好ましく、安全性の面から上記イソシアネートのビュレ
ット体、アダクト体、イソシアヌレート体で親水基を含
有するものが好ましい。
【0016】水性樹脂とポリイソシアネートとの混合比
は、水性樹脂中の水酸基とポリイソシアネート中のNC
O官能基のモル比が、1:0.8〜1:2.0となるよ
うに混合すればよく、混入した水と反応するNCO官能
基を考慮すると、該モル比を1:1.25〜1:1.5
とすることがより好ましい。
【0017】水性樹脂とポリイソシアネートとを配合し
てなる結合材を使用することにより、化学的安定性と物
理的強度に優れ且つ柔軟なフィルム状チップを成形する
ことができる。即ち、耐候性、耐水性、耐薬剤性に優れ
た塗材となるとともに、攪拌によってもちぎれにくく且
つ通常のスプレーガンでも容易に塗布可能なものとな
る。
【0018】また、充填材は、塗材用フィルムチップを
所望の色に調整し、且つ風合いを持たせるために添加す
るものであり、無色透明でない骨材あるいは顔料の少な
くともいずれか一方からなるものを使用する。骨材とし
ては、大理石の粉砕物、硅砂、着色焼成硅砂、陶磁器の
粉砕物、軽量骨材、樹脂粉等を使用することができる。
【0019】また、顔料としては、体質顔料あるいは着
色顔料を使用することができる。具体的には、体質顔料
としては、硅砂粉、炭酸カルシウム、クレー粉、タル
ク、カリオン、マイカ等が例示でき、着色顔料として
は、鉄錆、鉄黒、オーカ、カーボンブラック、コバルト
ブルー、ベンガラ、チタン白、オーレオリン、クロム酸
バリウム等を例示することができる。
【0020】斯かる骨材又は顔料をフィルム状チップに
添加することにより、該フィルム状チップが塗材中に分
散された場合に、天然石の濃淡に近い色合いを表すこと
が可能となる。また、骨材や顔料は退色されにくいた
め、斯かる擬石調を長期間維持しやすいものとなる。
【0021】このように、充填材として混合する骨材又
は顔料は、一種であることに限定されず、数種類を混合
して使用してもよい。2色以上のものを使用することに
よって、多彩色の塗材用フィルム状チップを作製するこ
とができる。あるいは、該充填材の配合量を変えるこ
と、例えば前記充填材の配合量100重量部に対し、前
記結合材の配合量が固形分換算で5〜200重量部とす
ることによって濃淡を調製することも可能である。
【0022】本発明に係る塗材用フィルム状チップを形
成する方法としては、まず、図1に示したような0.1
〜0.2mmの深さのエンボス模様のある離形性を有す
る型枠(例えばシリコンゴム製)を用い、図2に示した
工程で該塗材用フィルム状チップを形成する。即ち、該
型枠に前記結合材と充填材とを混合したものをフィルム
状に塗布し、硬化させた後脱型し、破砕する方法を例示
することができる。
【0023】塗布する際には、平均厚さが0.01〜2
mmであるフィルム状に塗布することで擬石調の塗材と
して必要な濃淡を有するように形成することが可能であ
るが、より強靭性を高め且つ柔軟性を得ることを考慮す
ると、0.1〜1mmとなるように塗布することが好ま
しい。
【0024】このようにして作製した塗材用フィルム状
チップには、エンボス模様が付されているため、破砕後
には天然石(とりわけ、御影石)の結晶模様を得ること
ができる。
【0025】破砕後の大きさについては、好ましい石調
によっても異なるが、例えば御影石調であれば長径が2
〜10mm、洗い出し調であれば長径が3〜6mmなど
とすればよい。
【0026】さらに、本発明に係る擬石調塗材は、この
ようにして得られた塗材用フィルム状チップが結合材中
に分散されてなる擬石調塗材である。該擬石調塗材を構
成する結合材としては、特に限定されるものではなく、
耐候性、耐水性等優れた合成樹脂エマルションを使用す
ることができ、例えば、アクリル系樹脂エマルション、
酢酸ビニル系樹脂エマルション、塩化ビニル系樹脂エマ
ルション、ウレタン系樹脂エマルションを挙げることが
できる。中でも、アクリル系樹脂エマルションが耐候性
の点で優れており、建築物等内外の表面仕上げ用塗材に
使用する結合材として好適である。
【0027】また、該結合材(即ち、塗材を構成する結
合材)としても、前記塗材用フィルムチップにおいて使
用した水性樹脂にポリイソシアネートを配合してなる結
合材を使用することが好ましく、斯かる結合材を使用す
るにことによって、水溶性ポリシソシアネートが水性樹
脂の溶媒水とも一部反応し、硬化してゆく過程で両樹脂
の反応の妨げとなる溶媒水を追い出し、水性樹脂と水溶
性ポリイソシアネートの反応を促進させることで結果的
に即乾性の塗膜となる。また、乾燥硬化収縮が非常に小
さく、3mm以上の塗膜であってもクラックを生じるこ
とがない。さらに、塗材を構成する骨材としては、大小
2つの粒度分布をもつ骨材を併用することが好ましく、
これによってポリイソシアネートと溶媒水との反応の
際、生成するCO2のガス抜け性を高め、フクレやハガ
レ等を生じることなく、より平滑な塗膜となる。また、
水性2液反応硬化型塗材を用いた塗膜の耐薬剤性と強度
を改善することも可能となる。
【0028】前記フィルム状チップと骨材との配合比率
は、重量比で5:95〜30:70の範囲とすることが
好ましく、フィルム状チップの配合比率が5重量%以下
になると塗膜表面に現れるフィルム状チップが少ないた
めに、好ましい擬石調を得ることができず、また、30
重量%以上となると塗材がガサガサになり、塗装が困難
となる。
【0029】前記フィルム状チップと前記骨材との合計
量100重量部に対する該結合材の配合量は、固形分換
算で5〜50重量部であることが好ましく、5重量部以
下であると所望の塗材物性が得られず、強度や耐候性の
低下、あるいは下地への密着不良を招く虞がある。ま
た、50重量部以上であると、樹脂量が多くなりすぎ、
現場での作業性が悪くなるだけでなく、乾燥性も低下す
る。さらに、経済性の点でも好ましくない。さらに、5
〜50重量%である場合には、斯かる塗膜物性を満たす
だけでなく、水溶性ポリイソシアネートと溶媒水との反
応により生成するCO2のガス抜け性が非常に良好とな
るという利点もある。
【0030】
【実施例】まず、下記の実施例1、2および比較例1、
2のような配合による塗材用フィルム状チップ原料を調
製するとともに、各々について物性試験を行った。 (実施例1) 結合材:水性アクリルポリオール(住友ハ゛イエルウレタン(株)
製、ハ゛イヒト゛ロールTPLS2250)3200g、水溶性ポリイソ
シアネート(住友ハ゛イエルウレタン(株)製、ハ゛イヒシ゛ュール3100)6
00g、 充填材:ジブチルフタレート64g、硅石微粉末(瀬戸
セラミ(株)製、特粉A−1)3800g、カーボンブラッ
ク(大日精化(株)製、ディスパー顔料)80g
【0031】(実施例2) 結合材:水性アクリルポリオール(住友ハ゛イエルウレタン(株)
製、ハ゛イヒト゛ロールTPLS2250)3200g、水溶性ポリイソ
シアネート(住友ハ゛イエルウレタン(株)製、ハ゛イヒシ゛ュール3100)6
00g、 充填材: 天然石粉(寒水石)(瀬戸セラミ(株)製K-80)28
00g 着色硅砂(黄)(瀬戸セラミ(株)製No8ハ゛フ)500g 着色硅砂(茶)(瀬戸セラミ(株)製67フ゛ラウン)500g
【0032】(比較例1) 結合材:アクリル系合成樹脂エマルション(旭化成工業
(株)製ホ゜リトロンE-300)3800g 充填材:ジブチルフタレート64g、硅石微粉末(瀬戸
セラミ(株)製、特粉A−1)3800g、カーボンブラッ
ク(大日精化(株)製、ディスパー顔料)80g
【0033】(比較例2) 結合材:アクリル系合成樹脂エマルション(旭化成工業
(株)製ホ゜リトロンE-300)3800g 充填材: 天然石粉(寒水石)(瀬戸セラミ(株)製K-80)28
00g 着色硅砂(黄)(瀬戸セラミ(株)製No8ハ゛フ)500g 着色硅砂(茶)(瀬戸セラミ(株)製67フ゛ラウン)500g
【0034】(乾燥性試験)上記のようにして調製した
塗材用フィルム状チップ原料を、アプリケーターによっ
て厚み2mmとなるようアルミ板上に塗布し、気温20
℃、湿度65%の条件下で乾燥させつつ15分毎に水を
滴下し、外観が変化しなくなるまでの時間を乾燥時間と
した。
【0035】(耐水性試験)同じく塗材用フィルム状チ
ップ原料を、アプリケーターによって厚み2mmとなる
ようアルミ板上に塗布し、気温20℃、湿度65%の条
件下で24時間乾燥硬化させた後、3日間浸水し、白化
や外観の変化の有無を目視にて判断した。評価は、◎:
変化無し、○:わずかに変化、△:やや変化、×:かな
り変化、とした。
【0036】(耐薬品性試験)耐水性試験と同様にし
て、各種薬品に1日間浸漬して白化や外観の変化の有無
を目視にて判断した。
【0037】(引張り強度試験)同じく塗材用フィルム
状チップ原料を、アプリケーターによって厚み2mmと
なるようアルミ板上に塗布し、気温20℃、湿度65%
の条件下で7日間乾燥硬化させた後、ダンベル1号型に
打ち抜いたものを試験体とし、JIS K5400に基
づいて引張り強度を測定した。
【0038】結果を表1に示す。
【表1】
【0039】斯かる物性試験結果より、乾燥時間につい
ては本発明の実施例1、2のフィルム状チップが、比較
例1、2のものと比べて大幅に改善されており、乾燥性
に優れることを示している。また、耐水性や耐薬品性に
ついても大幅に改善されていることわかる。さらに、引
張り強度についても、約3倍以上の値を示しており、強
靭性に優れたフィルム状チップが成形されていることが
わかる。
【0040】続いて、上記実施例又は比較例の組成にて
作製したフィルムを破砕し、長径約2〜10mmのフィ
ルム状チップとしたもの、および以下の原材料を使用し
て塗材を調製し、物性試験を行った。
【0041】(実施例3) アクリル系合成樹脂エマルション(旭化成工業(株)製ホ゜
リトロンE-300)2000g 実施例1のフィルムチップ500g 実施例2のフィルムチップ500g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-1)
6000g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-10
0)2000g 着色硅砂(ピンク)(瀬戸セラミ(株)Sタン)1000
【0042】(実施例4) 水性アクリルポリオール(住友ハ゛イエルウレンタン(株)製ハ゛イヒシ゛
ュールTPLS-2250)1685g 水溶性ポリイソシアネート(住友ハ゛イエルウレンタン(株)製ハ゛イヒ
ト゛ロール3100)315g 実施例1のフィルムチップ500g 実施例2のフィルムチップ500g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-1)
6000g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-10
0)2000g 着色硅砂(ピンク)(瀬戸セラミ(株)Sタン)1000
【0043】(比較例3) アクリル系合成樹脂エマルション(旭化成工業(株)製ホ゜
リトロンE-300)2000g 比較例1のフィルムチップ500g 比較例2のフィルムチップ500g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-1)
6000g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-10
0)2000g 着色硅砂(ピンク)(瀬戸セラミ(株)Sタン)1000
【0044】(比較例4) 水性アクリルポリオール(住友ハ゛イエルウレンタン(株)製ハ゛イヒシ゛
ュールUPLS-2250)1685g 水溶性ポリイソシアネート(住友ハ゛イエルウレンタン(株)製ハ゛イヒ
ト゛ロール3100)315g 比較例1のフィルムチップ500g 比較例2のフィルムチップ500g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-1)
6000g 天然石粉(寒水石)((株)同和カルファインKD-10
0)2000g 着色硅砂(ピンク)(瀬戸セラミ(株)Sタン)1000
【0045】物性試験については、上記と同様の試験を
行うとともに、さらに以下の試験を行った。結果を表2
に示す。
【0046】(攪拌形状安定性試験)実施例3、4及び
比較例3、4で調製した塗材を、高速攪拌機(リョービ
(株)製パワーミキサーPM−1503)にて1時間攪拌
し、フィルム状チップの破断や変形を目視にて判断し
た。
【0047】(意匠性)さらに、形成された塗膜によっ
て得られた意匠性が、所望の擬石調であるか否かについ
て目視によって観察した。
【0048】
【表2】
【0049】塗材の試験結果より、本発明に係る擬石調
塗材によれば、フィルム状チップの形状安定性により、
塗材との攪拌時に樹脂が割れたりちぎれたりすることが
なく、塗膜を形成した際にも良好な意匠性、即ち天然石
調の塗膜が得られたことがわかる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る塗材用フィ
ルム状チップおよび擬石調塗材によれば、耐候性や耐水
性に優れ、現場での攪拌作業によって色調が変化する虞
もないため、常に耐久性のある良好な天然石調を有する
塗膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)本発明に係る塗材用フィルム状チップの
製造に使用するシリコンゴム型枠の一例を示した平面
図。 (ロ)該シリコンゴム型枠の断面図。
【図2】本発明に係る塗材用フィルム状チップの製造工
程の一例を説明した概念図。
【符号の説明】
1…型枠、2…結合材と充填材の混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 DG111 DG131 DG161 DG191 DG261 GA03 HA146 HA216 HA446 HA526 HA536 HA546 KA08 KA20 MA08 MA10 NA03 NA04 NA11 PA19 PB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗材中に混合して使用する塗材用フィル
    ム状チップであって、水性樹脂と水溶性のポリイソシア
    ネートとを配合してなる結合材と、骨材又は顔料のうち
    少なくともいずれか一方からなる充填材とが配合されて
    なることを特徴とする塗材用フィルム状チップ。
  2. 【請求項2】 前記充填材の配合量100重量部に対
    し、前記結合材の配合量が固形分換算で5〜200重量
    部であることを特徴とする請求項1記載の塗材用フィル
    ム状チップ。
  3. 【請求項3】 一片の厚さが平均0.1〜1mmである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の塗材用フィルム
    状チップ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の塗材用
    フィルム状チップと骨材とが結合材中に分散されてなる
    ことを特徴とする擬石調塗材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の塗材用
    フィルム状チップと、骨材とが、重量比で5:95〜3
    0:70の割合で結合材中に混入されてなることを特徴
    とする擬石調塗材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の塗材用
    フィルム状チップと骨材との合計量100重量部に対
    し、結合材が固形分換算で5〜50重量部の割合で配合
    されてなることを特徴とする請求項4又は5記載の擬石
    調塗材。
  7. 【請求項7】 前記結合材が、水性樹脂に水溶性のポリ
    イソシアネートを配合してなることを特徴とする請求項
    4〜6のいずれかに記載の擬石調塗材。
  8. 【請求項8】 粒度分布の異なる2種類以上の骨材が含
    有されてなることを特徴とする請求項7記載の擬石調塗
    材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021075587A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 ベック株式会社 被覆材、及び被膜形成方法

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JP2021075587A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 ベック株式会社 被覆材、及び被膜形成方法
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