JP2002179870A - 環境に優しく分散安定性に優れた含フッ素重合体水性分散液 - Google Patents

環境に優しく分散安定性に優れた含フッ素重合体水性分散液

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JP2002179870A
JP2002179870A JP2000375756A JP2000375756A JP2002179870A JP 2002179870 A JP2002179870 A JP 2002179870A JP 2000375756 A JP2000375756 A JP 2000375756A JP 2000375756 A JP2000375756 A JP 2000375756A JP 2002179870 A JP2002179870 A JP 2002179870A
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aqueous dispersion
surfactant
dispersion
fluorine
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Toshiro Miura
俊郎 三浦
Tadao Hayashi
忠雄 林
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境に優しく、しかも機械力が加えられても
分散安定性を良好に維持できる含フッ素重合体水性分散
液を提供する。 【解決手段】 含フッ素重合体粒子を40〜70重量%
含み、かつ非イオン性界面活性剤を該含フッ素重合体粒
子100重量部に対し3〜20重量部含む水性分散液で
あって、該非イオン性界面活性剤が炭素数16以上の直
鎖状または分岐鎖状のアルキル基を末端に有しかつアル
キルフェノール構造を含まないポリオキシアルキレン系
非イオン性界面活性剤であることを特徴とする環境に優
しく分散安定性に優れた含フッ素重合体水性分散液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境に優しく分散
安定性にも優れた含フッ素重合体水性分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の含フッ素重合体分散液には、分散
安定性に優れる点から一般に界面活性剤として非イオン
性界面活性剤であるポリオキシエチレンアルキルフェノ
ールエーテルが常用されている。
【0003】この界面活性剤中には原料であるオクチル
フェノールなどのアルキルフェノール類が未反応分とし
て数百ppm含有されているが、このアルキルフェノー
ル類は環境庁の「外因性内分泌攪乱化学物質問題に関す
る研究班」より公表されている環境ホルモン化学物質群
にリストアップされており、河川等に流出した場合、環
境汚染が懸念される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はアルキルフェ
ノール構造を含まず、環境に優しくかつ機械力が加わっ
ても分散安定性に優れた含フッ素重合体水性分散液を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、含フ
ッ素重合体粒子を40〜70重量%含み、かつ非イオン
性界面活性剤を該含フッ素重合体粒子100重量部に対
し3〜20重量部含む水性分散液であって、該非イオン
性界面活性剤が炭素数16以上、好ましくは18の直鎖
状または分岐鎖状のアルキル基を末端に有しかつアルキ
ルフェノール構造を含まないポリオキシアルキレン系非
イオン性界面活性剤であることを特徴とする環境に優し
く分散安定性に優れた含フッ素重合体水性分散液に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するポリオキシアル
キレン系非イオン性界面活性剤としては、たとえばつぎ
のものが挙げられる。
【0007】(1)式(I): R−O−A−H (I) (式中、Rは直鎖状または分岐鎖状の炭素数16以上の
アルキル基、Aはオキシエチレンユニットを5〜40個
およびオキシプロピレンユニットを0〜6個有するポリ
オキシアルキレン鎖)で示されるポリオキシアルキレン
高級アルコールエーテル。
【0008】この界面活性剤の製造原料として天然また
は合成した高級アルコールを使用してもよいが、原料構
造はもちろん、不純物としてもアルキルフェノール類を
全く含まないことが最低条件である。
【0009】具体例としては、ポリオキシエチレンセチ
ルエーテル(オキシエチレン鎖の平均個数10)、ポリ
オキシエチレンステアリルエーテル(オキシエチレン鎖
の平均個数11)、ポリオキシエチレンオキシプロピレ
ンステアリルエーテル(オキシエチレン鎖の平均個数1
1、オキシプロピレン鎖の平均個数3)などが挙げられ
る。
【0010】市販品としては、たとえば日本油脂(株)
製のニッサンノニオンP−210、ニッサンノニオンS
−211、ニッサンノニオンS−215や花王(株)製
のエマルゲン210P、エマルゲン320Pなどがあ
る。
【0011】(2)式(II): R1−COO−A−R2 (式中、R1は直鎖状または分岐鎖状の炭素数16以上
のアルキル基、R2は水素原子または直鎖状または分岐
鎖状の炭素数16以上のアルキル基、Aはオキシエチレ
ンユニットを5〜40個およびオキシプロピレンユニッ
トを0〜6個有するポリオキシアルキレン鎖)で示され
るポリオキシアルキレン脂肪酸モノエステルまたはジエ
ステル。
【0012】具体例としては、たとえばポリオキシエチ
レングリコールモノオレエート、ポリエチレングリコー
ルモノステアレートなどが挙げられる。
【0013】市販品としては、たとえば日本油脂(株)
製のノニオンO−6、ノニオンS−6、ノニオンS−1
0や花王(株)製のエマノール3199、エマノール3
299などがある。
【0014】(3)式(III):
【0015】
【化1】
【0016】(式中、Rは直鎖状または分岐鎖状の炭素
数16以上のアルキル基、AおよびBは同じかまたは異
なりいずれもオキシエチレンユニットを5〜30個およ
びオキシプロピレンユニットを0〜6個有するポリオキ
シアルキレン鎖)で示されるポリオキシアルキレン高級
アルキルアミン。
【0017】具体例としては、たとえばポリエチレング
リコールステアリルアミン、ポリエチレングリコールオ
レイルアミンなどが挙げられる。
【0018】市販品としては、たとえば日本油脂(株)
製のナイミーンS−210、ナイミーンS−215、ナ
イミーンS220や花王(株)製のエソミンO/20な
どがある。
【0019】(4)式(IV):
【0020】
【化2】
【0021】(式中、Rは直鎖状または分岐鎖状の炭素
数16以上のアルキル基、AおよびBは同じかまたは異
なりいずれもオキシエチレンユニットを5〜30個およ
びオキシプロピレンユニットを0〜6個有するポリオキ
シアルキレン鎖)で示されるポリオキシアルキレン高級
脂肪酸アミド。
【0022】具体例としては、たとえばポリエチレング
リコールステアリルアミドなどが挙げられる。
【0023】市販品としては、たとえばライオン(株)
製のエソマイドHT/15、エソマイドHT/60など
がある。
【0024】いずれの界面活性剤においても、末端アル
キル基(R)の炭素数は16以上、好ましくは18であ
る。
【0025】また、ポリオキシアルキレン鎖としてはオ
キシエチレンユニットを5〜40個、好ましくは5〜3
0個、さらに好ましくは10〜20個含み、さらに要す
るればオキシプロピレンユニットを0〜6個含むものが
好ましい。
【0026】添加する量は、含フッ素重合体100重量
部に対し、3〜20重量部、好ましくは4〜10重量部
である。多すぎると水性分散液の粘度が増大し、また界
面活性剤の熱分解生成物による着色などが問題となる。
少なすぎると貯蔵安定性が低下する。
【0027】本発明の含フッ素重合体水性分散液は、使
用する界面活性剤がアルキルフェノール構造を含まない
だけでなく、さらに環境の安全の面からアルキルフェノ
ール類を0.1ppm以下、望ましくは全く含まない。
換言すれば、本発明の水性分散液の各成分はもとより、
それらの各成分の製造原料としてもアルキルフェノール
類を使用しないものである。
【0028】本発明の主要成分である含フッ素重合体粒
子としては、TFEの単独重合体(PTFE)、TFE
とHFPとの共重合体(FEP)、TFEとPAVEと
の共重合体、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)
などの含フッ素重合体の粒子が挙げられる。PAVEと
してはパーフルオロ(メチルビニルエーテル)(PMV
E)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフ
ルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)などが
あげられ、これらの1種または2種以上を共重合しても
よい。具体的には、TFE−PPVE共重合体(PF
A)、TFE−PMVE−PPVE共重合体(MFA)
などがあげられる。平均粒子径は、通常、0.05〜
0.5μm程度である。
【0029】また本発明の水性分散液は、含フッ素重合
体粒子を40〜70重量%、好ましくは40〜65重量
%、さらに好ましくは40〜60重量%含有する。
【0030】本発明の水性分散液は、たとえばつぎのよ
うにして調製される。
【0031】まず、重合開始剤、分散剤、重合安定剤が
含まれる水性媒体中で前記単量体を乳化重合して平均粒
径0.05〜0.5μmの含フッ素重合体粒子を15〜
35重量%含む水性分散液を得る。重合開始剤としては
たとえば過硫酸アンモニウムなどが、分散剤としてはた
とえば炭素数7〜10のパーフルオロカルボン酸など
が、重合安定剤としてはたとえば高級パラフィンなどが
あげられる。これらの添加剤はアルキルフェノール構造
を含まず、もちろん不純物としてもアルキルフェノール
類が含まれていないものを使用する。
【0032】この水性分散液はある種の用途(たとえば
粉末化してファインパウダーとして使用するなど)には
このままで使用できるが、含フッ素重合体の濃度をさら
に高め、かつ機械的安定性を向上させるためには、前記
ポリオキシアルキレン系非イオン性界面活性剤を添加し
て安定化させたのち、層分離濃縮法や膜分離濃縮法など
により重合体固形分濃度が40〜70重量%、好ましく
は40〜65重量%になるまで濃縮し、ついで要すれば
純水、アンモニア水と前記ポリオキシアルキレン系非イ
オン性界面活性剤を加えて30〜65重量%に希釈して
もよい。
【0033】濃縮処理を経由せずに前記ポリオキシアル
キレン系非イオン性界面活性剤を用いて含フッ素重合体
粒子の濃度が15〜35重量%程度の水性分散液を調整
することはできるが、得られるディスパージョンの粘度
が低すぎるため、貯蔵安定性に劣る。また、加工時の樹
脂付着量が減少するため、目的とする付着量に到達する
までに含浸処理回数を多くしなければならないという問
題もある。
【0034】なお、希釈のために、純水や水溶性溶剤、
アルキルフェノール構造を含まない炭化水素系の各種界
面活性剤などを適宜添加してもよいし、レベリング剤と
してフッ素系界面活性剤やシリコン系界面活性剤を加え
たり、増粘剤、レオロジーコントロール剤、各種水溶性
電解質を含む塩類などで粘度調整してもよい。
【0035】また必要に応じ、防腐剤、染料や顔料など
の着色剤、強度向上などのためにグラファイトや各種フ
ィラー、その他公知の他成分を添加してもよい。
【0036】
【実施例】つぎに本発明を実施例および比較例をあげて
説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるも
のではない。
【0037】実施例1 TFEを重合開始剤(過硫酸アンモニウム)、分散剤
(パーフルオロカルボン酸アンモニウム)および重合安
定剤(高級パラフィン)の存在下水性媒体中で乳化重合
法により重合し、PTFE粒子を30重量%含有する水
性分散液を得た。これに、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル(ニッサンノニオンP−210:日本油脂(株)
製、アルキル基はの炭素数16、オキシエチレンユニッ
ト数は平均10個)をPTFE粒子に対して7重量%
(重合体固形分重量基準)添加後、アンモニア水でpH
を9〜10に調整し、ポアサイズ0.2μmの精密濾過
膜を使用して固形分濃度が約63重量%になるまで濃縮
した。界面活性剤の含有量は4.0重量%(重合体固形
分重量基準)であった。
【0038】この濃縮液に同じ界面活性剤(ニッサンノ
ニオンP−210)を2.0重量%(重合体固形分重量
基準)と純水、アンモニア水を加え、固形分濃度60重
量%のPTFE水性分散液を得た。界面活性剤の含有量
は6.0重量%(重合体固形分重量基準)であった。
【0039】得られたPTFE水性分散液(重合体濃度
60重量%)について、つぎの方法で機械的安定性を調
べた。結果を表1に示す。
【0040】(機械的安定性試験)含フッ素重合体水性
分散液を380ml計量し、専用のプラスチック製容器
に入れ、40℃に保ちながら容器を300rpmで1時
間回転する。この容器は、容器の回転に伴って中の水性
分散液中の含フッ素重合体粒子が容器壁面に擦りつけら
れる構造となっており、粒子にせん断力が加えられ、粒
子同士が凝集する。試験後、凝集物を取り出して乾燥
し、重量を計量する。
【0041】実施例2 実施例1の界面活性剤をニッサンノニオンP−210か
らポリオキシエチレンステアリルエーテル(ニッサンノ
ニオンS−211:日本油脂(株)製、アルキル基の炭
素数は18、オキシエチレンユニットの平均個数は11
個)に代えて同様の操作を行なった。得られた濃縮分散
液の固形分濃度は、約63重量%であり、界面活性剤の
含有量は4.2重量%(重合体固形分重量基準)であっ
た。この濃縮分散液に同一の界面活性剤ニッサンオニオ
ンS−211を1.8重量%(重合体固形分重量基準)
と純水、アンモニア水を加えて固形分濃度60重量%の
PTFE水性分散液を得た。界面活性剤の含有量は6.
0重量%(重合体固形分重量基準)であった。
【0042】この水性分散液の機械的安定性を実施例1
と同様にし調べた。結果を表1に示す。
【0043】実施例3 実施例1の界面活性剤をニッサンノニオンP−210か
らポリオキシエチレンオキシプロピレンステアリルエー
テル(アルキル基の炭素数は18、オキシエチレンユニ
ットの平均個数は11個、オキシプロピレンユニットの
平均個数は3個)に代えて同様の操作を行なった。得ら
れた濃縮分散液の固形分濃度は、約63重量%であり、
界面活性剤の含有量は3.8重量%(重合体固形分重量
基準)であった。この濃縮分散液に前記同じ界面活性剤
ポリオキシエチレンオキシプロピレンステアリルエーテ
ルを2.2重量%(重合体固形分重量基準)と純水、ア
ンモニア水を加えて固形分濃度60重量%のPTFE水
性分散液を得た。界面活性剤の含有量は6.0重量%
(重合体固形分重量基準)であった。
【0044】この水性分散液の機械的安定性を実施例1
と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0045】比較例1 実施例1の界面活性剤をニッサンノニオンP−210か
らポリオキシエチレンオクチルエーテル(アルキル基の
炭素数は8個、オキシエチレンユニットの平均個数は5
個)に代えて同様の操作を行なった。得られた濃縮分散
液の固形分濃度は、約63重量%であり、界面活性剤の
含有量は4.0重量%(重合体固形分重量基準)であっ
た。この濃縮分散液に前記同じ界面活性剤ポリオキシエ
チレンオクチルエーテル2.0重量%(重合体固形分重
量基準)と純水、アンモニア水を加えて固形分濃度60
重量%のPTFE水性分散液を得た。界面活性剤の含有
量は6.0重量%(重合体固形分重量基準)であった。
【0046】この水性分散液の機械的安定性を実施例1
と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0047】比較例2 実施例1の界面活性剤をニッサンノニオンP−210か
らポリオキシエチレンラウリルエーテル(エマルゲン1
20:花王(株)製、アルキル基の炭素数は12個、オ
キシエチレンユニットの平均個数は11.7個)に代え
て同様の操作を行なった。得られた濃縮分散液の固形分
濃度は、約63重量%であり、界面活性剤の含有量は
3.2重量%(重合体固形分重量基準)であった。この
濃縮分散液に前記同じ界面活性剤エマルゲン120を
2.0重量%(重合体固形分重量基準)と純水、アンモ
ニア水を加えて固形分濃度60重量%のPTFE水性分
散液を得た。界面活性剤の含有量は6.0重量%(重合
体固形分重量基準)であった。
【0048】この水性分散液の機械的安定性を実施例1
と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の含フッ素重合体水性分散液は、
界面活性剤として常用されているアルキルフェノール類
を本質的に含まず、さらに化合物の構造単位としても含
んでいない環境に安全なものである。
【0051】しかも、機械的安定性が良好で、攪拌、移
送、塗装、濾過などの機械力が加わる場面でも分散安定
性を維持することができる。
【0052】したがって、一般のPTFE水性ディスパ
ージョンが使用される用途、たとえば水性塗料としてア
ルミニウム板やステンレススチール板に塗布し、炊飯
器、フライパンなどの調理用品に用いる用途や、ガラス
繊維やカーボン繊維などの耐熱性繊維織布・編布などの
基材を被覆して搬送用ベルト、膜構築材料(たとえばテ
ント膜など)、高周波電子機器用プリント基板、グラン
ドパッキン、バグフィルターなどに用いる用途などに好
適に適用できる。
【0053】また、電池の製造用途として、二酸化マン
ガンや水酸化ニッケル、炭素などの活物質を希釈された
本発明のPTFE水性分散液と混練し、PTFE粒子を
フィブリル化して得られるペースト状物を電極に塗布し
て、電極材料としてもよい。
【0054】そのほか、金属板に塗装焼成して得られる
キャストフィルムを電気絶縁材料としてコンデンサー用
誘電体に用いる用途;ビスコースなどを加えて凝固浴中
に加圧紡出して繊維状体を作製し、これを焼成延伸して
PTFE繊維として用いる用途(エマルジョン紡糸);
鉛などのフィラーを混合してペースト化したものを多孔
質鋼板表面に塗布後焼成して摺動材(無給油軸受け材)
として用いる用途;ポリカーボネートやポリカーボネー
ト/ABS樹脂とのポリマーアロイなどのプラスチック
粉末に添加して燃焼時に溶融したプラスチックがタレる
ことを防止するドリップ防止剤としての用途;化学肥料
や石灰などの土壌改良剤やセメントなどの土木資材粉体
に添加して粉塵の粉立ちを防止する粉塵防止剤としての
用途などにも適用できる。
【0055】含フッ素樹脂としてFEPやPFAなどの
溶融加工可能な含フッ素樹脂を使用する場合は、その非
粘着性を利用したエポキシ樹脂やウレタンフォーム、硬
質ウレタンゴムなどの合成樹脂や合成ゴムの成形用金型
としての用途;非粘着性を利用し、製紙用の乾燥ロー
ル、シリンダーロールなどにコーティングして表面被覆
する用途;耐薬品性を利用して反応釜、ダクト、配管、
バルブ、ポンプなどの耐食コーティングとして用いる用
途;前記の膜構築材料(テント膜など)用の接着剤とし
ての用途;電気絶縁用のキャストフィルムなどとしての
用途などに適用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D077 AB03 AC05 BA07 BA15 CA02 DD30X DD32X DD33X DD58X DE02X DE20X 4F070 AA23 AA24 AC38 AC84 AE14 CA18 CB13 4J002 BD121 BD141 BD151 BD161 CH022 ED036 EH156 EN126 EP016 FD312 FD316 HA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含フッ素重合体粒子を40〜70重量%
    含み、かつ非イオン性界面活性剤を該含フッ素重合体粒
    子100重量部に対し3〜20重量部含む水性分散液で
    あって、該非イオン性界面活性剤が炭素数16以上の直
    鎖状または分岐鎖状のアルキル基を末端に有しかつアル
    キルフェノール構造を含まないポリオキシアルキレン系
    非イオン性界面活性剤であることを特徴とする環境に優
    しく分散安定性に優れた含フッ素重合体水性分散液。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレン系非イオン性界面
    活性剤の末端アルキル基の炭素数が18である請求項1
    記載の含フッ素重合体水性分散液。
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