JP2002179406A - 燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質装置

Info

Publication number
JP2002179406A
JP2002179406A JP2001051181A JP2001051181A JP2002179406A JP 2002179406 A JP2002179406 A JP 2002179406A JP 2001051181 A JP2001051181 A JP 2001051181A JP 2001051181 A JP2001051181 A JP 2001051181A JP 2002179406 A JP2002179406 A JP 2002179406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
desulfurizer
fuel
fuel reformer
flue gas
steam generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001051181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4115092B2 (ja
Inventor
Masataka Kadowaki
正天 門脇
Akira Fujio
昭 藤生
Katsuya Oda
勝也 小田
Masatoshi Ueda
雅敏 上田
Keigo Miyai
恵吾 宮井
Taketoshi Ouki
丈俊 黄木
Osamu Tajima
収 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001051181A priority Critical patent/JP4115092B2/ja
Publication of JP2002179406A publication Critical patent/JP2002179406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4115092B2 publication Critical patent/JP4115092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率が高く、構造が簡単で、小型化可能
で、ヒータなどを使用せずに脱硫器や蒸気発生器を容易
に最適温度に昇温して最適温度に精度よくコントロール
できる信頼性が高い燃料改質装置を提供する。 【解決手段】 原料炭化水素系燃料を脱硫する脱硫器
と、水蒸気を発生する蒸気発生器と、脱硫した炭化水素
系燃料を水素リッチなガスに水蒸気改質する固定床燃料
改質器とを備えた燃料改質装置であって、前記脱硫器と
前記蒸気発生器の少なくともいずれか一方を、前記固定
床燃料改質器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置し燃焼
排ガスの顕熱によりこれらの昇温および温度保持を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料改質装置に関
するものであり、さらに詳しくは、都市ガスなどの原料
炭化水素系燃料ガスの水蒸気改質により水素リッチガス
を生成して燃料電池などに供給する燃料改質装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ガスなどの原料炭化水素系燃
料ガスを水蒸気改質して水素リッチガスを生成し、得ら
れた水素リッチガスの化学エネルギーを燃料電池によっ
て直接電気エネルギーに変換するシステムが知られてい
る。
【0003】従来のシステムにおいて、原料炭化水素系
燃料ガスは、図21に示すような脱硫器20、固定床燃
料改質器30およびCO変成器40からなる燃料改質装
置51Xの脱硫剤層21、各触媒層31、41を通過す
ることにより、水素リッチガスに水蒸気改質される。都
市ガスには、ガス漏れ検知のためにターシャリーブチル
メルカプタン、ジメチルサルファイドなどの有機硫黄系
化合物の付臭剤が添加されている。硫黄分が原料燃料ガ
ス中に含まれると、水素リッチガスを生成する際に、燃
料改質器30、CO変成器40の各触媒が被毒されて活
性が低下するため、予め脱硫器20にて硫黄分の除去が
行なわれる。
【0004】脱硫器20にて硫黄分が除去された燃料ガ
スは、水蒸気が添加された後に燃料改質器30に送られ
る。水蒸気は、水蒸気発生器(図示せず)によりシステ
ム内を流れる冷却水などの水が、燃料電池本体(図示せ
ず)の排熱と熱交換されることによって生成される。燃
料改質器30は、脱硫後の燃料ガスを、触媒反応により
水素に富むガス(水素リッチガス)に水蒸気改質する。
生成された水素リッチガスは一酸化炭素を含んでいるた
め、CO変成器40にて余剰の水蒸気との反応により一
酸化炭素を二酸化炭素に変成して、一酸化炭素濃度の低
い水素リッチガスに改質する。上記のようにして得られ
た水素リッチガスは、燃料電池12の負極に連続的に供
給されて、正極に供給される空気との間で電池反応を起
こして発電する。燃料改質器30の触媒作用を高めるた
めに、燃料ガスまたは燃料電池から排出される未反応水
素ガスを燃焼するバーナなど50を燃料改質器30に取
り付けて、燃料改質器30の昇温を行なっている。
【0005】脱硫器20における代表的な脱硫方法とし
て、原料燃料ガスに水素ガスを混合し、水素ガスと硫黄
化合物をCo−Mo系やNi−Mo系の触媒にて反応さ
せてH2 Sとした後、H2 SをZnO系の吸着剤と反応
させてZnSとして硫黄分を吸着除去する水添脱硫法
や、Cu−Zn系やCu−Zn−Al系の超高次脱硫剤
を用いる脱硫法などが知られている。
【0006】脱硫器20の脱硫作用を高めるには、脱硫
剤を昇温して200℃〜400℃の温度範囲に維持する
必要がある。そこで、図21に示すように、脱硫器20
に電気ヒーター58を取り付けて、脱硫器20の昇温を
行なうものも知られている。しかしながら、電気ヒータ
ーは、加熱するまでに数分程度の時間がかかるため、起
動前に予め電気ヒーターに電源を供給して、脱硫器を熱
しておく必要がある上、脱硫器に供給される燃料ガスの
量が変化した際に、脱硫器の温度上昇又は低下防止のた
めに電気ヒーターの温度を調節する制御機構が必要とな
るなど装置が大型化する問題があった。さらに、商用電
源などの電源のない場所では、電気ヒーターに供給する
電源は、燃料電池から得る必要があるため、燃料電池の
エネルギーの内部消費が高まって、燃料電池の熱効率が
低下する問題があった。
【0007】そこで、燃焼排ガス流通路32の外側に脱
硫器20を配置して、燃焼排ガスのもつ熱を脱硫器20
の昇温に利用する提案があるが(特開平10−2652
01号公報)、脱硫器20を燃焼排ガス流通路32の外
側に配置するため、燃焼排ガス流通路32からの放熱に
よる熱ロスが生じて燃焼排ガスのもつ熱を全て有効に使
用できない上、脱硫器20が燃焼排ガス流通路32に接
する側と、燃焼排ガス流通路32に接しない外側に温度
差が発生し脱硫器20の温度を精度よくコントロールで
きず、脱硫性能を低下させるなどの問題がある。
【0008】また、装置外に配置した熱交換器で燃焼排
ガスと、原料燃料ガスと水蒸気の混合物を熱交換して昇
温した後、燃料改質器の外側上部に配置した脱硫器で脱
硫する提案があるが(特開平10−203801号公
報)、やはり燃焼排ガスのもつ熱を全て有効に使用でき
ない問題がある。
【0009】一方、燃焼排ガス流通路内に脱硫器を配置
して、燃焼排ガスのもつ熱により脱硫器を昇温し、燃料
ガスを脱硫した後、脱硫した燃料ガスを配管により一旦
装置外にだし、次いで脱硫した燃料ガスを流動床燃料改
質器に導入して改質する流動床改質装置が提案されてい
る(特開平6−240268号公報)。しかし、この流
動床改質装置は構造が複雑な上、脱硫した燃料ガスを配
管により一旦装置外にだすので、熱ロスが大きく熱効率
が低下する上、配管を装置に固定する箇所に脱硫器の重
みがかかり、高温クリープによる配管の変形および破損
が起こる、熱応力集中による寿命低下などの原因とな
る、脱硫器の装着、脱着などの作業が困難であるなどの
問題がある。また、蒸気発生器の熱源としては前述の通
り燃料電池本体の排熱が利用されているが、特に固体高
分子型燃料電池のように100℃程度の温度で動作する
燃料電池を用いる場合には蒸気発生器に供給される熱量
が少なく、このために蒸気発生器で生成される水蒸気に
脈動が生じ、改質器に供給される水蒸気量が不安定なも
のとなるために、安定した改質反応を行えないという問
題もあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、都市
ガスなどの原料炭化水素系燃料ガスの水蒸気改質により
水素リッチガスを生成して燃料電池などに供給する燃料
改質装置に関する従来の諸問題を解決して、燃焼排ガス
のもつ熱を有効に使用して脱硫器または蒸気発生器ある
いは脱硫器と蒸気発生器を最適温度に昇温し、かつこれ
らの温度を最適温度に精度よくコントロールできる固定
床燃料改質器を備えた燃料改質装置であって、熱効率が
高く、構造が簡単で、小型化可能な燃料改質装置を提供
することである。また、原料炭化水素系燃料が脱硫剤層
に直接当たらないように、しかも脱硫剤層に対して均一
に供給でき、脱硫剤層の温度分布が均一になり、脱硫剤
の寿命が長くなり、脱硫器の寿命性能を向上できる、構
造が簡単で、小型化可能な燃料改質装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1記載の燃料改質装置は、原料炭化水
素系燃料中に含まれる硫黄分を脱硫する脱硫器と、水を
気化させて水蒸気を発生する蒸気発生器と、脱硫した炭
化水素系燃料に水蒸気を添加して水素リッチなガスに改
質する固定床燃料改質器と、を備えた燃料改質装置であ
って、前記脱硫器と前記蒸気発生器の少なくともいずれ
か一方を、前記固定床燃料改質器の燃焼排ガス流路の管
部分内に配置し、主として燃焼排ガスの顕熱により前記
脱硫器または前記蒸気発生器の昇温および温度保持を行
うことを特徴とする。本発明の請求項1記載の燃料改質
装置は、脱硫器あるいは脱硫器と蒸気発生器の少なくと
もいずれか一方を、固定床燃料改質器の燃焼排ガス流路
の管部分内に配置し、主として燃焼排ガスの顕熱により
昇温および温度保持を行うようにしたので、熱効率が高
く、構造が簡単で、熱応力が集中して寿命低下を起こす
などの問題がなく、小型化可能であり、これらを最適温
度に昇温して最適温度に精度よくコントロールできる。
【0012】本発明の請求項2記載の燃料改質装置は、
請求項1記載の燃料改質装置において、少なくとも前記
脱硫器を前記固定床燃料改質器の燃焼排ガス流路の管部
分内に配置した燃料改質装置であって、原料炭化水素系
燃料を燃焼排ガス流路外から、燃焼排ガス流路の前記管
部分の末端開口部を経て前記脱硫器へ供給することを特
徴とする。
【0013】本発明の請求項3記載の燃料改質装置は、
請求項1記載の燃料改質装置において、少なくとも前記
脱硫器を前記固定床燃料改質器の燃焼排ガス流路の管部
分内に配置した燃料改質装置であって、原料炭化水素系
燃料を燃焼排ガス流路外から、燃焼排ガス流路の前記管
部分を貫通して設けた原燃料供給用配管を経て上記脱硫
器へ供給することを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4記載の燃料改質装置は、
請求項3記載の燃料改質装置において、前記管部分を燃
焼排ガス流れ方向に平行に縦に分割し、前記原燃料供給
用配管を分割した部分間に配置して固定することを特徴
とする。
【0015】本発明の請求項5記載の燃料改質装置は、
請求項3あるいは請求項4記載の燃料改質装置におい
て、前記原燃料供給用配管に設けた開口部から上記脱硫
器の脱硫剤層とは逆斜め上方向に原料炭化水素系燃料を
供給することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6記載の燃料改質装置は、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料改質装置
において、少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料改質
器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装置
であって、前記脱硫器に燃焼排ガス流れ方向に平行に貫
通する複数本の熱交換用燃焼排ガス流通路を設けたこと
を特徴とする。
【0017】本発明の請求項7記載の燃料改質装置は、
請求項6記載の燃料改質装置において、前記熱交換用燃
焼排ガス流通路は、その内径が8mm以上であることを
特徴とする。
【0018】本発明の請求項8記載の燃料改質装置は、
請求項6あるいは請求項7記載の燃料改質装置におい
て、隣接する前記熱交換用燃焼排ガス流通路間の間隙が
5〜30mmであることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項9記載の燃料改質装置は、
請求項1から請求項8のいずれかに記載の燃料改質装置
において、少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料改質
器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装置
であって、前記脱硫器中を流れる原料炭化水素系燃料は
燃焼排ガス流れ方向に対向して流れることを特徴とす
る。
【0020】本発明の請求項10記載の燃料改質装置
は、請求項1から請求項9のいずれかに記載の燃料改質
装置において、燃焼排ガス流路の前記管部分の径は、前
記固定床燃料改質器の外側の径と略一致することを特徴
とする。
【0021】本発明の請求項11記載の燃料改質装置
は、請求項1から請求項01のいずれかに記載の燃料改
質装置において、前記脱硫器または前記蒸気発生器、あ
るいは前記脱硫器と前記蒸気発生器が、燃焼排ガス流路
の前記管部分の内壁との間に間隙を置いて配置され、燃
焼排ガスが流れるための空間を有することを特徴とす
る。
【0022】本発明の請求項12記載の燃料改質装置
は、請求項11記載の燃料改質装置において、前記脱硫
器と前記管部分の内壁との間に、または前記蒸気発生器
と前記管部分の内壁との間に、あるいは前記脱硫器と前
記蒸気発生器と前記管部分の内壁との間に、前記間隙を
均一に維持するためのスペーサを前者の場合は少なくと
も3個配置し、後者の場合はそれぞれに少なくとも3個
配置したことを特徴とする。
【0023】本発明の請求項13記載の燃料改質装置
は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の燃料改
質装置において、複数個設けた蒸気発生器の間に前記脱
硫器を配置したことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。 (1)第1実施形態:脱硫器のみを燃焼排ガス流路の管
部分内に配置した燃料改質装置について説明する。 (1−1)図1は、脱硫器と燃焼排ガス流路の管部分の
内壁との間に間隙がない本発明の燃料改質装置の一実施
の形態を説明する説明図であり、図2は図1に示した脱
硫器の一実施の形態を説明する説明図である。図1にお
いて、本発明の燃料改質装置51は、原料炭化水素系燃
料中に含まれる硫黄分を脱硫する脱硫剤層21(水添脱
硫触媒:Co−Mo系触媒と吸着剤ZnOとの組み合わ
せ、または、水添脱硫触媒:Co−Mo系触媒と吸着剤
ZnOと銅−亜鉛系または銅−亜鉛−アルミニウム系脱
硫剤の組み合わせ)を備えた脱硫器20と、水を気化さ
せて水蒸気を発生する図示しない蒸気発生器と、脱硫し
た炭化水素系燃料に水蒸気を添加して水素リッチなガス
に改質する固定床燃料改質器30とを備えている。そし
て、脱硫器20は、触媒層31を備えた固定床燃料改質
器30の燃焼排ガス流路(図中、破線矢印で燃焼排ガス
の流れを示す)の管部分33内に配置してあり、脱硫器
20に燃焼排ガス流れ方向に平行に貫通して設けた複数
本の熱交換用燃焼排ガス流通路37(図2参照)内を燃
焼排ガスが上方に流れることにより主としてこの燃焼排
ガスの顕熱により脱硫器20の昇温および温度保持を行
うようになっている。
【0025】燃料改質器30の下部には、燃料ガスまた
は燃料電池から排出される未反応水素ガスなどの燃料を
燃焼するバーナ50が取り付けてあり、その燃焼ガスに
より触媒層31の昇温および温度保持が行われる。原料
炭化水素系燃料は、燃焼排ガス流路外から、燃焼排ガス
流路の管部分33の末端開口部34を経て原燃料供給用
配管36を通って、脱硫器20の上部へ供給され(図
中、実線矢印で燃料ガスの流れを示す)、適温に昇温、
温度保持された脱硫剤層21を通過することにより脱硫
される。原料炭化水素系燃料を管部分33の末端開口部
34を経て脱硫器20へ供給することにより、原料炭化
水素系燃料を燃焼排ガスで効率よく予熱して容易に脱硫
器20へ供給できる。
【0026】そして、脱硫された燃料ガスは、燃焼排ガ
ス流路外から、管部分33を貫通して設けた水蒸気供給
用配管35を経て供給された水蒸気と混合されて、固定
床燃料改質器30の上部に供給され、適温に昇温、温度
保持された触媒層31を通過することにより触媒反応に
より水素に富むガス(水素リッチガス)に水蒸気改質さ
れる。
【0027】脱硫器20に設けた熱交換用燃焼排ガス流
通路37中を流れる原料炭化水素系燃料は燃焼排ガス流
れ方向に対向して流れるようになっているので熱交換効
率が高い。
【0028】管部分33の径d2は、固定床燃料改質器
30の外側の径d1と略一致するように形成されてお
り、そして管部分33が固定床燃料改質器30の上部に
連続して装着・連結されているので、組み立て、解体な
どが容易である上、燃焼排ガスの流れを妨げずスムーズ
にして、燃焼排ガスの有する熱を有効利用できる。
【0029】図1および図2に示したように、脱硫器2
0には、燃焼排ガス流れ方向に平行に脱硫器20を貫通
する複数本の熱交換用燃焼排ガス流通路37が設けられ
ており、熱交換用燃焼排ガス流通路37を経て燃焼排ガ
スが流れるので、昇温速度が早くなり、かつ脱硫剤層2
1内の温度が均一になり、脱硫器20の温度保持をより
容易に精度よく行うことができる。
【0030】熱交換用燃焼排ガス流通路37の内径d4
は燃焼排ガスに含まれる水蒸気が結露した場合に、水滴
によって通路37内に成膜しないように、8mm以上で
あることが望ましい。8mm未満では水が詰まる恐れが
あり、水が詰まった部分は温度が上がらず、脱硫反応が
行われないか、脱硫反応効率が低下する恐れがある。ま
た、一方、内径が大きすぎると脱硫器20内の容積が小
さくなり脱硫剤(通常、径3〜5mm程度、長さ5〜1
0mm程度のペレット)を適量充填できなくなるので、
当然のことながら脱硫器20の径より小さい範囲で適当
な内径d4にすることが好ましい。
【0031】熱交換用燃焼排ガス流通路37と隣接する
熱交換用燃焼排ガス流通路37の間隙Lは5〜30m
m、好ましくは5〜20mmであることが望ましい。5
mm未満では脱硫剤を充填できない恐れがあり、30m
mを超えると熱が伝わりにくく昇温が遅れたり、脱硫剤
層21内の温度が不均一になる恐れがあり好ましくな
い。
【0032】本発明の燃料改質装置51は、上記のよう
に構成することにより、燃焼排ガスのもつ熱を有効に使
用して脱硫器20や固定床燃料改質器30を最適温度に
昇温できるとともに、温度を最適温度に精度よくコント
ロールできる。また、熱効率が高く、構造が簡単で、熱
応力が集中して寿命低下を起こすなどの問題がなく、小
型化も可能である。
【0033】(1−2)図3は、脱硫器と燃焼排ガス流
路の管部分の内壁との間に間隙がない本発明の燃料改質
装置の他の実施の形態を説明する説明図であり、図4は
図3に示した燃料改質装置の管部分を説明する説明図で
ある。図3において、本発明の燃料改質装置51Aは、
原料炭化水素系燃料が燃焼排ガス流路外から、管部分3
3を貫通して設けた原燃料供給用配管36を経て脱硫器
20へ供給される以外は図1に示した本発明の燃料改質
装置51と同様になっている。本発明の燃料改質装置5
1Aは図1に示した本発明の燃料改質装置51と同様の
作用効果を奏するとともに、管部分33を貫通して設け
た原燃料供給用配管36を経て脱硫器20へ供給される
ので構造がより簡単になる。
【0034】図4に示すように、管部分33を燃焼排ガ
ス流れ方向(図中、破線矢印で燃焼排ガスの流れを示
す)に平行に縦に33A部分と33B部分とに分割し
て、33A部分と33B部分との間に原燃料供給用配管
36を配置して固定できるようになっている。このよう
に構成することにより、脱硫器20を蒸気発生器などや
他の反応器と接続する場合などに、管部分33を33A
部分と33B部分とに分割すれば、作業を容易に行うこ
とができる上、必要に応じて管部分33を33A部分と
33B部分とに分割して、脱硫器20あるいは脱硫剤層
21の装着、取り替え、修理などを容易に行うことがで
きる。
【0035】(1−3)図5は、脱硫器と燃焼排ガス流
路の管部分の内壁との間に間隙を設けた本発明の燃料改
質装置の他の実施の形態を説明する説明図であり、図6
は図5に示した燃料改質装置の脱硫器のスペーサを説明
する説明図である。図5において、本発明の燃料改質装
置51Bは、脱硫器20が、燃焼排ガス流路の管部分3
3の内壁との間に間隙d3を置いて配置され、脱硫器2
0と管部分33の内壁との間に燃焼排ガスが流れるため
の空間を有しており、脱硫器20に熱交換用排ガス流通
路37が設けられていない以外は、図3に示した本発明
の燃料改質装置51Aと同様になっている。
【0036】間隙d3を設けないと、脱硫器20が管部
分20の内壁に接しているため、その部分から放熱が生
じ脱硫剤層21内の温度にバラツキが生じるが、本発明
の燃料改質装置51Bは間隙d3を経て燃焼排ガスが流
れるための空間を有するので、図3に示した本発明の燃
料改質装置51Aと同様の作用効果を奏するとともに、
脱硫剤層21内の温度が均一になり、管部分33内に配
置した脱硫器20の昇温および温度保持をより容易に精
度よく行うことができる。
【0037】図6に示すように、脱硫器20と管部分3
3の内壁との間に、複数のスペーサ22を配置すれば、
間隙d3を均一に維持することができ、運転時などある
いは特に昇温時に脱硫器20の管部分33側と脱硫器2
0の中心部分との温度差が減少し均一になる。スペーサ
22は脱硫器20の円周上に少なくとも3個均等間隔で
配置すれば、間隙d3を均一に維持できる。
【0038】図6に示すように、脱硫器20へ原料炭化
水素系燃料を供給する配管36に対面する脱硫器20の
円周上側に、スペーサ22が他のスペーサ22とは異な
る小さい間隔で設置されているが、これは図4に示すよ
うに分割した管部分33の33A部分と33B部分とを
組み合わせた場合に、組み合わせ部分においても脱硫器
20と管部分33の内壁との間に同一間隙d3を容易に
維持できるようにするためである。
【0039】(1−4)図7は、脱硫器と燃焼排ガス流
路の管部分の内壁との間に間隙を設けるとともに脱硫器
に燃焼排ガス流れ方向に平行に脱硫器を貫通する複数本
の熱交換用燃焼排ガス流通路を設けた本発明の燃料改質
装置の他の実施の形態を説明する説明図である。図7に
示した脱硫器20には、燃焼排ガス流れ方向に平行に脱
硫器20を貫通する複数本の熱交換用燃焼排ガス流通路
37が設けられている。図7に示した本発明の燃料改質
装置51Cは、脱硫器20を貫通する複数本の熱交換用
燃焼排ガス流通路37が設けられている以外は、図5に
示した燃料改質装置51Bと同様になっている。
【0040】熱交換用燃焼排ガス流通路37の内径d4
や熱交換用燃焼排ガス流通路37と隣接する熱交換用燃
焼排ガス流通路37の間隙Lについては図2に関して述
べたように設計することが望ましい。
【0041】本発明の燃料改質装置51Cは、図5に示
した燃料改質装置51Bと同様の作用効果を奏するとと
もに、脱硫器20に熱交換用排ガス流通路37を設ける
ことにより、熱交換用燃焼排ガス流通路37を経て燃焼
排ガスが流れるので、昇温速度が早くなり、かつ脱硫剤
層21内の温度が一層均一になり、脱硫器20の昇温お
よび温度保持をより容易に精度よく行うことができる。
【0042】また、本発明の他の燃料改質装置51C
は、管部分33の径d2を固定床燃料改質器30の外側
の径d1と略一致するように形成し、そして脱硫器20
と固定床燃料改質器30とを近接して配置することによ
り、燃焼排ガスの顕熱により脱硫器20の昇温および温
度維持を行うと同時に、改質器20からの輻射熱によっ
ても脱硫器20の昇温および温度維持を行うことができ
るので、全体の熱効率を一層向上できる。
【0043】(2)第2実施形態:蒸気発生器のみを燃
焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装置につい
て説明する。 (2−1)図8は、蒸気発生器と燃焼排ガス流路の管部
分の内壁との間に間隙がない本発明の燃料改質装置の他
の実施の形態を説明する説明図である。図8において、
本発明の燃料改質装置51Dの蒸気発生器10は、燃焼
排ガス流路(図中、破線矢印で燃焼排ガスの流れを示
す)の管部分33内に配置してあり、蒸気発生器10に
燃焼排ガス流れ方向に平行に貫通して設けた複数本の熱
交換用燃焼排ガス流通路37内を燃焼排ガスが上方に流
れることにより主としてこの燃焼排ガスの顕熱により蒸
気発生器10の昇温および温度保持を行うようになって
いる。
【0044】そして、燃焼排ガス流路外から水が矢印で
示すように、管部分33を貫通して設けた水供給用配管
11を経て蒸気発生器10へ供給されて蒸気発生器10
で加熱されて水蒸気となる。蒸気発生器10中を流れる
水蒸気は燃焼排ガス流れ方向に対向して流れるようにな
っているので熱交換効率が高い。その結果、蒸気発生器
10の昇温速度が早くなり、かつ蒸気発生器10内の温
度が均一になり、温度保持をより容易に精度よく行うこ
とができる。
【0045】一方、図示しない脱硫器で脱硫された燃料
ガスは、燃焼排ガス流路外から矢印で示すように、管部
分33を貫通して設けた脱硫燃料ガス配管39を経て供
給されて蒸気発生器10で発生した水蒸気と混合され
て、固定床燃料改質器30の上部に供給され、適温に昇
温、温度保持された触媒層31を通過することにより触
媒反応により水素に富むガス(水素リッチガス)に水蒸
気改質される。
【0046】燃料改質器30の下部には、燃料ガスまた
は燃料電池から排出される未反応水素ガスなどの燃料を
燃焼するバーナ50が取り付けてあり、その燃焼ガスに
より触媒層31の昇温および温度保持が行われる。
【0047】管部分33の径d2は、固定床燃料改質器
30の外側の径d1と略一致するように形成されてお
り、そして管部分33が固定床燃料改質器30の上部に
連続して装着・連結されているので、組み立て、解体な
どが容易である上、燃焼排ガスの流れを妨げずスムーズ
にして、燃焼排ガスの有する熱を有効利用できる。
【0048】本発明の燃料改質装置51Dは、上記のよ
うに構成することにより、燃焼排ガスのもつ熱を有効に
使用して蒸気発生器10や固定床燃料改質器30を最適
温度に昇温できるとともに、温度を最適温度に精度よく
コントロールできる。また、熱効率が高く、構造が簡単
で、熱応力が集中して寿命低下を起こすなどの問題がな
く、小型化も可能である。
【0049】(2−2)図9は、蒸気発生器と燃焼排ガ
ス流路の管部分の内壁との間に間隙を設けた本発明の燃
料改質装置の他の実施の形態を説明する説明図である。
図9において、本発明の燃料改質装置51Eは、蒸気発
生器10が、燃焼排ガス流路の管部分33の内壁との間
に間隙d3を置いて配置され、蒸気発生器10と管部分
33の内壁との間に燃焼排ガスが流れるための空間を有
しており、蒸気発生器10に熱交換用排ガス流通路37
が設けられていない以外は、図8に示した本発明の燃料
改質装置51Dと同様になっている。
【0050】間隙d3を設けないと、蒸気発生器10が
管部分20の内壁に接しているため、その部分から放熱
が生じ内部の温度にバラツキが生じるが、本発明の燃料
改質装置51Eは間隙d3を経て燃焼排ガスが流れるた
めの空間を有するので、図8に示した本発明の燃料改質
装置51Dと同様の作用効果を奏するとともに、蒸気発
生器10内の温度が均一になり、管部分33内に配置し
た蒸気発生器10の昇温および温度保持をより容易に精
度よく行うことができる。
【0051】前記図6において脱硫器20に設けたスペ
ーサについて説明したように、蒸気発生器10と管部分
33の内壁との間に、同様にして複数のスペーサ22を
配置すれば、間隙d3を均一に維持することができ、運
転時などあるいは特に昇温時に蒸気発生器10の管部分
33側と蒸気発生器10の中心部分との温度差が減少し
均一になる。スペーサ22は蒸気発生器10の円周上に
少なくとも3個均等間隔で配置すれば、間隙d3を均一
に維持できる。
【0052】(2−3)図10は、蒸気発生器と燃焼排
ガス流路の管部分の内壁との間に間隙を設けるとともに
蒸気発生器に燃焼排ガス流れ方向に平行に蒸気発生器を
貫通する複数本の熱交換用燃焼排ガス流通路を設けた本
発明の燃料改質装置の他の実施の形態を説明する説明図
である。図10に示した本発明の燃料改質装置51F
は、燃焼排ガス流れ方向に平行に蒸気発生器10を貫通
する複数本の熱交換用燃焼排ガス流通路37が設けられ
ている以外は、図9に示した燃料改質装置51Eと同様
になっている。本発明の燃料改質装置51Fは、図9に
示した燃料改質装置51Eと同様の作用効果を奏すると
ともに、蒸気発生器10に熱交換用排ガス流通路37を
設けることにより、熱交換用燃焼排ガス流通路37を経
て燃焼排ガスが流れるので、昇温速度が早くなり、かつ
内部の温度が均一になり、蒸気発生器10の昇温および
温度保持をより一層容易に精度よく行うことができる。
【0053】(3)第3実施形態:脱硫器および蒸気発
生器を燃焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装
置について説明する。 (3−1)図11は、脱硫器および蒸気発生器と燃焼排
ガス流路の管部分の内壁との間に間隙がない本発明の燃
料改質装置の他の実施の形態を説明する説明図である。
図11において、本発明の燃料改質装置51Gは、原料
炭化水素系燃料中に含まれる硫黄分を脱硫する脱硫剤層
21(水添脱硫触媒:Co−Mo系触媒と吸着剤ZnO
との組み合わせ、または、水添脱硫触媒:Co−Mo系
触媒と吸着剤ZnOと銅−亜鉛系または銅−亜鉛−アル
ミニウム系脱硫剤の組み合わせ)を備えた脱硫器20
と、水を気化させて水蒸気を発生する蒸気発生器10
と、脱硫した炭化水素系燃料に水蒸気を添加して水素リ
ッチなガスに改質する固定床燃料改質器30とを備えて
いる。そして、脱硫器20と蒸気発生器10とを、触媒
層31を備えた固定床燃料改質器30の燃焼排ガス流路
(図中、破線矢印で燃焼排ガスの流れを示す)の管部分
33内に上から順に配置し、脱硫器20および蒸気発生
器10に燃焼排ガス流れ方向に平行に貫通して設けた複
数本の熱交換用燃焼排ガス流通路37内を燃焼排ガスが
上方に流れることにより主として燃焼排ガスの顕熱によ
り蒸気発生器10と脱硫器20の昇温および温度保持を
行うようになっている。
【0054】固定床燃料改質器30の下部には、燃料ガ
スまたは燃料電池から排出される未反応水素ガスなどの
燃料を燃焼するバーナ50が取り付けてあり、その燃焼
ガスにより触媒層31の昇温および温度保持が行われ
る。
【0055】原料炭化水素系燃料は、燃焼排ガス流路外
から、管部分33を貫通して設けた原燃料供給用配管3
6を経て脱硫器20へ供給され(図中、実線矢印で燃料
ガスの流れを示す)、脱硫される。一方、燃焼排ガス流
路外から水が矢印で示すように、管部分33を貫通して
設けた水供給用配管11を経て蒸気発生器10へ供給さ
れて蒸気発生器10で加熱されて水蒸気となる。
【0056】脱硫された燃料ガスは蒸気発生器10にて
蒸気発生器10で発生した水蒸気と混合されて、固定床
燃料改質器30の上部に供給され、適温に昇温、温度保
持された触媒層31を通過することにより触媒反応によ
り水素に富むガス(水素リッチガス)に水蒸気改質され
る。
【0057】脱硫器20中を流れる原料炭化水素系燃料
および蒸気発生器10中を流れる水蒸気は燃焼排ガス流
れ方向に対向して流れるようになっているので熱交換効
率が高い。
【0058】管部分33の径d2は、固定床燃料改質器
30の外側の径d1と略一致するように形成されてお
り、そして管部分33が固定床燃料改質器30の上部に
連続して装着・連結されているので、組み立て、解体な
どが容易である上、燃焼排ガスの流れを妨げずスムーズ
にして、燃焼排ガスの有する熱を有効利用できる。
【0059】脱硫器20に充填されている脱硫剤は高水
蒸気濃度下においては、脱硫性能が低下するだけでな
く、脱硫剤自身の劣化を招く。よって、水蒸気改質反応
に必要な水蒸気(水)を脱硫器20の脱硫剤に接触させ
ないように、蒸気発生器10は脱硫器20と固定床燃料
改質器30との間に設置する必要がある。
【0060】本発明の燃料改質装置51Gは、脱硫器2
0とともに蒸気発生器10も燃焼排ガス流路の管部分3
3内に設置することにより、脱硫器20および蒸気発生
器10の加熱用熱源(バーナなど)が不要になる。脱硫
器20と蒸気発生器10を一体化して管部分33内に設
置することにより、脱硫器20−蒸気発生器10−固定
床燃料改質器30間の配管を燃料改質装置51G外でと
り回しすることがなくなり、構造が簡単になる上、配管
を燃料改質装置51G外でとり回さないので配管からの
放熱による熱ロスが生ぜず、熱ロスの低減が可能とな
る。
【0061】蒸気発生器10を脱硫器20と固定床燃料
改質器30との間に設置することにより、蒸気発生器1
0の昇温、温度維持を燃焼排ガスの顕熱だけでなく、固
定床燃料改質器30からの輻射熱によっても行うことが
可能で、熱ロス低減になり、熱効率の向上になる。
【0062】脱硫器20と固定床燃料改質器30との間
に蒸気発生器10がない場合は、固定床燃料改質器30
からの輻射熱によって脱硫器20の温度が目的の温度
(約200℃〜350℃)以上になる場合があり、この
温度が凡そ430℃以上になると炭化水素の熱分解や水
添分解反応が促進され、暴走反応を起こす恐れがある。
しかし、蒸気発生器10を介在させることにより脱硫器
20の温度を均一に制御、維持して、このような暴走反
応を防ぐことができる。
【0063】上記の実施の形態では蒸気発生器10は、
図11に示した構造のものを例示したが、蒸気発生器1
0の構造は特にこれに限定されず、パイプをスパイラル
状にした構成のものでもよい。
【0064】(3−2)図12は、脱硫器および蒸気発
生器と燃焼排ガス流路の管部分の内壁との間に間隙を設
けた本発明の燃料改質装置の他の実施の形態を説明する
説明図である。図12において、本発明の燃料改質装置
51Hは、脱硫器20および蒸気発生器10が、いずれ
も燃焼排ガス流路の管部分33の内壁との間に間隙d3
を置いて配置され、脱硫器20および蒸気発生器10と
管部分33の内壁との間に燃焼排ガスが流れるための空
間を有しており、そして脱硫器20および蒸気発生器1
0に熱交換用燃焼排ガス流通路37が設けられていない
以外は、図11に示した本発明の燃料改質装置51Gと
同様になっている。
【0065】間隙d3を設けないと、脱硫器20および
蒸気発生器10が管部分20の内壁に接しているため、
その部分から放熱が生じ脱硫剤層21内の温度および蒸
気発生器10の温度にバラツキが生じるが、本発明の燃
料改質装置51Hは間隙d3を経て燃焼排ガスが流れる
ための空間を有するので、図11に示した本発明の燃料
改質装置51Gと同様の作用効果を奏するとともに、脱
硫剤層21内の温度および蒸気発生器10内の温度が均
一になる。
【0066】前述の図6に示すように、脱硫器20と管
部分33の内壁との間に、複数のスペーサ22を配置
し、図示しないが蒸気発生器10についても同様に管部
分33の内壁との間に、複数のスペーサ22を配置すれ
ば、前記間隙d3を均一に維持することができるので、
脱硫器20内の温度および蒸気発生器10内の温度をよ
り均一にすることができる。
【0067】また、管部分33は、前述の図4に示すよ
うに燃焼排ガス流れ方向に平行に縦に33A部分と33
B部分とに分割して、33A部分と33B部分との間に
原燃料供給用配管36や水供給用配管11を配置して固
定できるようになっており、脱硫器20、蒸気発生器1
0を管部分33によって挟み込んで装着する構造として
いるため脱硫器20、蒸気発生器10全体を管部分33
の管壁によってよく保持することができる。
【0068】(3−3)図13は、脱硫器および2つの
蒸気発生器と燃焼排ガス流路の管部分の内壁との間に間
隙を設けた本発明の燃料改質装置の他の実施の形態を説
明する説明図である。図13に示した本発明の燃料改質
装置51Jは、2個設けた蒸気発生器10Aおよび10
Bの間に脱硫器20を配置し、脱硫器20で脱硫した炭
化水素系燃料を蒸気発生器10Aに投入する配管38を
設けた以外は、図12に示した燃料改質装置51Hと概
略同様になっている。
【0069】本発明の燃料改質装置51Jにおいて、水
供給用配管11を経て蒸気発生器10Aに投入された水
蒸気改質用の水は、蒸気発生器10Aで昇温されまたは
気化する。一方、燃焼排ガス流路外から、燃焼排ガス流
路の管部分33を貫通して設けた原燃料供給用配管36
を経て脱硫器20へ供給された原料炭化水素系燃料は、
適温に昇温、温度保持された脱硫剤層21を通過するこ
とにより脱硫され、脱硫された燃料ガスは配管38を経
て上方の蒸気発生器10Aに送られ、昇温されまたは気
化された水と混合される(蒸気発生器10Aの出口ガス
温度は例えば約150℃〜300℃)。
【0070】そして混合ガスは脱硫器20の脱硫剤層2
1(温度は例えば約200℃〜350℃)には接触せず
に脱硫器20を通って燃焼排ガス流の上流に位置する蒸
気発生器10Bに入り、蒸気発生器10Bで昇温され、
固定床燃料改質器30に投入される。
【0071】蒸気発生器を蒸気発生器10Aおよび蒸気
発生器10Bに分割し、脱硫器20を蒸気発生器10A
と蒸気発生器10Bの間に配置することにより、燃焼排
ガス顕熱を有効に利用することができる。また、蒸気発
生器10Bがない場合は、前述のように固定床燃料改質
器30からの輻射熱によって脱硫器20の温度が目的の
温度以上になる場合があり、この温度が凡そ430℃以
上になると炭化水素の熱分解や水添分解反応が促進さ
れ、暴走反応を起こす恐れがある。しかし、蒸気発生器
10Bを介在させることにより脱硫器20の温度を均一
に制御、維持して、このような暴走反応を防ぐことがで
きる。
【0072】脱硫器20の温度は、脱硫剤にも依存する
が、150℃以上、望ましくは250℃以上に維持する
ことにより脱硫性能を長時間維持可能である。そのた
め、脱硫器20と熱交換した燃焼排ガス(脱硫器10よ
り上方へ流れる燃焼排ガス)の温度は、少なくとも脱硫
器20の温度より高く、この顕熱を利用することが本発
明の燃料改質装置51Jの効率向上につながる。よっ
て、脱硫器20の上方に配置した蒸気発生器10Aによ
り、炭化水素系燃料と水の温度を脱硫器20の温度付近
まで上昇させ、その後下方の蒸気発生器10Bにて水蒸
気改質に必要な所定の温度まで上昇させる。
【0073】具体的には、例えば原料炭化水素系燃料
を、図示しない改質反応器(CO変成器、CO除去器な
ど)の反応熱、余剰熱などにより別途余熱した後、水素
を添加して脱硫器20内に投入することが好ましい。
【0074】約200〜350℃に維持された脱硫器2
0内にて、原料炭化水素系燃料ガスが加熱され、脱硫器
20の出口(配管38の位置)で脱硫器20とほぼ同等
の温度になる。一方、水は蒸気発生器10Aにて加熱さ
れ、そして蒸気発生器10Aに配管38を経て送入され
た脱硫された炭化水素系燃料と混合して、蒸気発生器1
0Aの出口にて脱硫器20の温度より少し高めの温度に
なって蒸気発生器10Bに投入される。蒸気発生器10
Bで、さらに昇温され、改質触媒層31に投入される。
【0075】本発明の燃料改質装置51Jは、上記のよ
うに構成することにより、燃焼排ガスのもつ熱を有効に
使用して脱硫器20、蒸気発生器10A、蒸気発生器1
0Bおよび固定床燃料改質器30を最適温度に昇温し
て、温度を最適温度に精度よくコントロールできる。ま
た、熱効率が高く、構造が簡単で、熱応力が集中して寿
命低下を起こすなどの装置上の問題がなく、小型化可能
である。
【0076】(4)第4実施形態:原燃料供給用配管に
設けた開口部から脱硫器の脱硫剤層とは逆斜め上方向に
原料炭化水素系燃料を供給するようにした燃料改質装置
について説明する。 (4−1)図14は、原燃料供給用配管36の先端の開
口部を障壁60で一部閉塞した後、原燃料供給用配管3
6の先端部上方に開口部61を設け、原料炭化水素系燃
料を開口部61を経て脱硫器20の脱硫剤層21とは逆
斜め上方向へ供給するようにした本発明の燃料改質装置
51Kを説明する説明図である。
【0077】図15の(イ)は原燃料供給用配管36の
先端部の平面説明図であり、(ロ)は原燃料供給用配管
36の先端部の断面説明図であり、(ハ)は原燃料供給
用配管36の先端部の前面説明図である。
【0078】図中の数字は後述するテストに使用した配
管径3/8インチの原燃料供給用配管36の開口部61
の一例を示すものである。
【0079】原燃料供給用配管36中を流れる原料炭化
水素系燃料は開口部61を経て矢印で示すように脱硫剤
層21とは逆斜め上方向に噴き出すとともに、一部は障
壁60に当たって上方に噴き出して脱硫器20へ供給さ
れる。
【0080】このようにして原料炭化水素系燃料を脱硫
器20へ供給すると、原料炭化水素系燃料が脱硫剤層2
1に直接当たることがなくなり、しかも脱硫剤層21に
対して均一に供給できるので、脱硫剤層21の温度分布
が均一になり、脱硫剤の寿命が長くなり、脱硫器20の
寿命性能を向上できる。
【0081】従来は、例えば原燃料供給用配管36の先
端部を上方に曲げて、原料炭化水素系燃料を上方に噴き
出すようにすることも行われていたが、この方法は脱硫
器20の上部に余計なスペースが必要となるために脱硫
器20の容積が大きくなり、小型化できない問題があっ
た。
【0082】次に、図15(イ)〜(ハ)に示した原燃
料供給用配管36を用いた場合(A)と、図15中に記
載の5mmを8mmに変更した以外は図15に示したも
のと同じ原燃料供給用配管36を用いた場合(B)と、
障壁60や新たな開口部61を設けることなく配管径1
/2インチのパイプをそのまま原燃料供給用配管36と
して用いた場合(C)とで、脱硫剤層21の温度分布が
どのように変化するかをテストした結果を述べる。
【0083】脱硫器20(外径約130mm)の脱硫剤
層21の温度を約270℃にした後、原燃料供給用配管
36から窒素ガスを噴き出し、45分後に脱硫器20の
図16に示した箇所(A〜E)の脱硫剤層21の上から
1cm中に入った所の温度を測定した結果を、縦軸に脱
硫剤層21の温度(℃)、横軸に時間(分)をとり、図
17〜図19に示す。
【0084】図17は、本発明に係わる図15(イ)〜
(ハ)に示した原燃料供給用配管36を用いた場合
(A)であり、窒素を供給する前はT=(最大温度−最
低温度)=6.5℃であったが、窒素を供給して45分
後はT=(最大温度−最低温度)=9.0℃となった。
【0085】図18は、図15中に記載の5mmを8m
mに変更した以外は図15に示したものと同じ本発明に
係わる原燃料供給用配管36を用いた場合(B)であ
り、窒素を供給する前はT=(最大温度−最低温度)=
10.8℃であったが、窒素を供給して45分後はT=
(最大温度−最低温度)=30.8℃となった。
【0086】図19は、障壁60や新たな開口部61を
設けることなく配管径1/2インチのパイプをそのまま
原燃料供給用配管36として用いた場合(C)であり、
窒素を供給する前はT=(最大温度−最低温度)=1
5.4℃であったが、窒素を供給して45分後はT=
(最大温度−最低温度)=68.4℃となった。
【0087】図17〜図18から、原燃料供給用配管3
6の開口部61から脱硫器20の脱硫剤層21とは逆斜
め上方向に原料炭化水素系燃料を供給するようにする
と、原料炭化水素系燃料が脱硫剤層21に直接当たるこ
とがなくなり、しかも脱硫剤層21に対して均一に供給
できるので、脱硫剤層21の温度分布が均一になること
が判る。また、図17〜図18から、開口部61の大き
さなどは脱硫器20の大きさ、原料炭化水素系燃料の供
給速度などの脱硫条件により最適なものを適宜選定しな
ければならないことが判る。
【0088】一方、図19から、配管径1/2インチの
パイプをそのまま原燃料供給用配管36として用いた場
合(C)は、原料炭化水素系燃料が脱硫剤層21に直接
当たり、しかも脱硫剤層21に対して均一に供給できな
いので、脱硫剤層21の温度分布が不均一になることが
判る。
【0089】上記の実施形態では、開口部61を1個設
けた場合を示したが、開口部61は2個以上設けても差
し支えない。また、原料炭化水素系燃料の流れを阻害し
たり、抵抗とならない範囲において開口部61が脱硫器
20の中心部近傍までくるように原燃料供給用配管36
の先端部が挿入されていてもよい。
【0090】図20(イ)および(ロ)は原燃料供給用
配管36の開口部61の他の例を示す説明図である。
(イ)に示したは原燃料供給用配管36の開口部61
は、原燃料供給用配管36の先端部を曲げ、開口部61
から脱硫器20の脱硫剤層21とは逆斜め上方向に原料
炭化水素系燃料を供給できるような形状にしたものであ
り、(ロ)に示したは原燃料供給用配管36の開口部6
1は、原燃料供給用配管36の先端部に障壁60を設
け、先端部上方に開口部61から脱硫器20の脱硫剤層
21とは逆斜め上方向に原料炭化水素系燃料を供給でき
るような形状にしたものである。
【0091】また、開口部61の寸法、形状などは、脱
硫器20の大きさ、原料炭化水素系燃料の供給速度など
の脱硫条件により異なるので、原料炭化水素系燃料が脱
硫剤層21に直接当たることがなく、しかも脱硫剤層2
1に対して均一に供給できて、脱硫剤層21の温度分布
が均一になるように適宜決めることが必要である。
【0092】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明
の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0093】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の燃料改質装置
は、脱硫器と蒸気発生器の少なくともいずれか一方を、
固定床燃料改質器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置
し、主として燃焼排ガスの顕熱により脱硫器または蒸気
発生器の昇温および温度保持を行うようにしたので、熱
効率が高く、構造が簡単で、熱応力が集中して寿命低下
を起こすなどの装置上の問題がなく、小型化可能であ
り、他のヒータなどを使用せずに脱硫器または蒸気発生
器を最適温度に昇温できるとともに、これらの温度を最
適温度に精度よくコントロールできるので、信頼性が高
いという顕著な効果を奏する。燃焼排ガスの顕熱により
蒸気発生器の昇温および温度保持を行うようにすると蒸
気発生器に供給される熱量が増えるために、脈動が生じ
ることがなく、安定した改質反応を行うことができると
ともに、一層の小型化を図れるという顕著な効果を奏す
る。
【0094】本発明の請求項2記載の燃料改質装置は、
少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料改質器の燃焼排
ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装置であって、
原料炭化水素系燃料を燃焼排ガス流路外から、燃焼排ガ
ス流路の前記管部分の末端開口部を経て前記脱硫器へ供
給するので、燃焼排ガスの顕熱を利用して原料炭化水素
系燃料の予熱を行うことができるという顕著な効果を奏
する。
【0095】本発明の請求項3記載の燃料改質装置は、
少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料改質器の燃焼排
ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装置であって、
原料炭化水素系燃料を燃焼排ガス流路外から、燃焼排ガ
ス流路の管部分を貫通して設けた原燃料供給用配管を経
て脱硫器へ供給するので、構成が簡単で装置全体をより
小型化できるという顕著な効果を奏する。
【0096】本発明の請求項4記載の燃料改質装置は、
管部分を燃焼排ガス流れ方向に平行に縦に分割し、原燃
料供給用配管を分割した部分間に配置して固定するよう
にしたので、脱硫器を蒸気発生器などや他の反応器と接
続する場合に管部分を分割して作業を容易に行うことが
できる上、必要に応じて管部分を分割して、蒸気発生器
などや脱硫器あるいは脱硫剤の装着、取り替え、修理な
どを容易に行うことができるという顕著な効果を奏す
る。
【0097】本発明の請求項5記載の燃料改質装置は、
前記原燃料供給用配管に設けた開口部から上記脱硫器の
脱硫剤層とは逆斜め上方向に原料炭化水素系燃料を供給
するようにしたので、原料炭化水素系燃料が脱硫剤層に
直接当たることがなくなり、しかも脱硫剤層に対して均
一に供給できるので、脱硫剤層の温度分布が均一にな
り、脱硫剤の寿命が長くなり、脱硫器の寿命性能を向上
できるという顕著な効果を奏する。
【0098】本発明の請求項6記載の燃料改質装置は、
少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料改質器の燃焼排
ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装置であって、
脱硫器に燃焼排ガス流れ方向に平行に貫通する複数本の
熱交換用燃焼排ガス流通路を設けたので、この熱交換用
燃焼排ガス流通路を経て燃焼排ガスを流すことにより、
脱硫器の昇温速度が早くなり、かつ脱硫剤層内の温度が
均一になり、脱硫器の温度保持をより容易に精度よく行
うことができるという顕著な効果を奏する。
【0099】本発明の請求項7記載の燃料改質装置は、
熱交換用燃焼排ガス流通路の内径が8mm以上であるの
で、水滴が成膜して熱交換用燃焼排ガス流通路を詰まら
せることがなく、脱硫器の温度を適温に保持して脱硫反
応を好適に行うことができるという顕著な効果を奏す
る。
【0100】本発明の請求項8記載の燃料改質装置は、
隣接する熱交換用燃焼排ガス流通路間の間隙が5〜30
mmであるので、脱硫器に脱硫剤を容易に充填できる
上、熱伝導がよくなり脱硫剤層内の温度が均一になると
いう顕著な効果を奏する。
【0101】本発明の請求項9記載の燃料改質装置は、
少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料改質器の燃焼排
ガス流路の管部分内に配置した燃料改質装置であって、
脱硫器中を流れる原料炭化水素系燃料が燃焼排ガス流れ
方向に対向して流れるようにしたので、燃焼排ガスの顕
熱を有効に利用でき、熱効率を向上できるという顕著な
効果を奏する。
【0102】本発明の請求項10記載の燃料改質装置
は、燃焼排ガス流路の管部分の径を、固定床燃料改質器
の外側の径と略一致するようにしたので、装置の組み立
て、解体などが容易である上、燃焼排ガスの流れを妨げ
ずスムーズにして、燃焼排ガスの有する顕熱を有効利用
できるという顕著な効果を奏する。
【0103】本発明の請求項11記載の燃料改質装置
は、脱硫器または蒸気発生器、あるいは脱硫器と蒸気発
生器が、燃焼排ガス流路の管部分の内壁との間に間隙を
置いて配置され、燃焼排ガスが流れるための空間を有す
るようにしたので、脱硫剤層内の温度や蒸気発生器内の
温度が均一になり、管部分内に配置した脱硫器や蒸気発
生器の昇温および温度保持をより容易に精度よく行うこ
とができるという顕著な効果を奏する。
【0104】本発明の請求項12記載の燃料改質装置
は、脱硫器と管部分の内壁との間に、または蒸気発生器
と管部分の内壁との間に、あるいは脱硫器と蒸気発生器
と管部分の内壁との間に、間隙を均一に維持するための
スペーサを前者の場合は少なくとも3個配置し、後者の
場合はそれぞれに少なくとも3個配置したので、間隙を
均一に維持して脱硫器あるいは脱硫器と蒸気発生器の昇
温および温度保持をより容易に精度よく行うことができ
るという顕著な効果を奏する。
【0105】本発明の請求項13記載の燃料改質装置
は、複数個設けた蒸気発生器の間に脱硫器を配置したの
で、燃焼排ガスのもつ熱を有効に使用して脱硫器、複数
個の蒸気発生器および固定床燃料改質器を最適温度に容
易に昇温して温度を最適温度に精度よくコントロールで
き、また、熱効率が高く、構造が簡単で、熱応力が集中
して寿命低下を起こすなどの装置的な問題がなく、小型
化可能となるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料改質装置の一実施の形態の断面説
明図である。
【図2】図1に示した本発明の燃料改質装置の脱硫器に
設けた熱交換用燃焼排ガス流通路を説明する説明図であ
る。
【図3】本発明の他の燃料改質装置の断面説明図であ
る。
【図4】図3に示した本発明の他の燃料改質装置の管部
分を説明する説明図である。
【図5】本発明の他の燃料改質装置の断面説明図であ
る。
【図6】図5に示した本発明の他の燃料改質装置の脱硫
器のスペーサを説明する説明図である。
【図7】本発明の他の燃料改質装置を説明する断面説明
図である。
【図8】本発明の他の燃料改質装置を説明する断面説明
図である。
【図9】本発明の他の燃料改質装置を説明する断面説明
図である。
【図10】本発明の他の燃料改質装置を説明する断面説
明図である。
【図11】本発明の他の燃料改質装置を説明する断面説
明図である。
【図12】本発明の他の燃料改質装置を説明する断面説
明図である。
【図13】本発明の他の燃料改質装置を説明する断面説
明図である。
【図14】原燃料供給用配管の先端の開口部を障壁で一
部閉塞した後、原燃料供給用配管の先端部上方に新たな
開口部を設け、原料炭化水素系燃料を新たな開口部を経
て脱硫器へ供給する本発明の燃料改質装置を説明する説
明図である。
【図15】(イ)は原燃料供給用配管の先端部の平面説
明図であり、(ロ)は原燃料供給用配管の先端部の断面
説明図であり、(ハ)は原燃料供給用配管の先端部の前
面説明図である。
【図16】脱硫器の脱硫剤層の脱硫剤温度測定箇所を示
す説明図である。
【図17】脱硫剤層温度と時間との関係を示すグラフで
ある。
【図18】脱硫剤層温度と時間との関係を示す他のグラ
フである。
【図19】脱硫剤層温度と時間との関係を示す他のグラ
フである。
【図20】(イ)および(ロ)は原燃料供給用配管の開
口部の他の例を示す説明図である。
【図21】従来の燃料改質装置の断面説明図である。
【符号の説明】
d1 管部分の径 d2 固定床燃料改質器の外側の径 d3 間隙 d4 熱交換用燃焼排ガス流通路の内径 L 隣接する熱交換用燃焼排ガス流通路間の間隙 10 蒸気発生器 11 水供給用配管 20 脱硫器 21 脱硫剤層 22 スペーサ 30 固定床燃料改質器 31 触媒層 33 管部分 34 末端開口部 35 水蒸気供給用配管 36 原燃料供給用配管 37 熱交換用燃焼排ガス流通路 38 配管 50 バーナ 51X、51、51A〜51H、51J、51K 燃料
改質装置 60 障壁 61 新たな開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 勝也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 上田 雅敏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 宮井 恵吾 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 黄木 丈俊 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田島 収 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4G040 EA06 EA09 EB01 EB03 EB44 EB46 4G140 EA06 EA09 EB01 EB03 EB44 EB46 5H027 AA02 BA01 BA09 BA16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料炭化水素系燃料中に含まれる硫黄分
    を脱硫する脱硫器と、水を気化させて水蒸気を発生する
    蒸気発生器と、脱硫した炭化水素系燃料に水蒸気を添加
    して水素リッチなガスに改質する固定床燃料改質器と、
    を備えた燃料改質装置であって、前記脱硫器と前記蒸気
    発生器の少なくともいずれか一方を、前記固定床燃料改
    質器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置し、主として燃
    焼排ガスの顕熱により前記脱硫器または前記蒸気発生器
    の昇温および温度保持を行うことを特徴とする燃料改質
    装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料
    改質器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質
    装置であって、原料炭化水素系燃料を燃焼排ガス流路外
    から、燃焼排ガス流路の前記管部分の末端開口部を経て
    前記脱硫器へ供給することを特徴とする請求項1記載の
    燃料改質装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料
    改質器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質
    装置であって、原料炭化水素系燃料を燃焼排ガス流路外
    から、燃焼排ガス流路の前記管部分を貫通して設けた原
    燃料供給用配管を経て上記脱硫器へ供給することを特徴
    とする請求項1記載の燃料改質装置。
  4. 【請求項4】 前記管部分を燃焼排ガス流れ方向に平行
    に縦に分割し、前記原燃料供給用配管を分割した部分間
    に配置して固定することを特徴とする請求項3記載の燃
    料改質装置。
  5. 【請求項5】 前記原燃料供給用配管に設けた開口部か
    ら上記脱硫器の脱硫剤層とは逆斜め上方向に原料炭化水
    素系燃料を供給することを特徴とする請求項3あるいは
    請求項4記載の燃料改質装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料
    改質器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質
    装置であって、前記脱硫器に燃焼排ガス流れ方向に平行
    に貫通する複数本の熱交換用燃焼排ガス流通路を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記
    載の燃料改質装置。
  7. 【請求項7】 前記熱交換用燃焼排ガス流通路は、その
    内径が8mm以上であることを特徴とする請求項6記載
    の燃料改質装置。
  8. 【請求項8】 隣接する前記熱交換用燃焼排ガス流通路
    間の間隙が5〜30mmであることを特徴とする請求項
    6あるいは請求項7記載の燃料改質装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記脱硫器を前記固定床燃料
    改質器の燃焼排ガス流路の管部分内に配置した燃料改質
    装置であって、前記脱硫器中を流れる原料炭化水素系燃
    料は燃焼排ガス流れ方向に対向して流れることを特徴と
    する請求項1から請求項8のいずれかに記載の燃料改質
    装置。
  10. 【請求項10】 燃焼排ガス流路の前記管部分の径は、
    前記固定床燃料改質器の外側の径と略一致することを特
    徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の燃料
    改質装置。
  11. 【請求項11】 前記脱硫器または前記蒸気発生器、あ
    るいは前記脱硫器と前記蒸気発生器が、燃焼排ガス流路
    の前記管部分の内壁との間に間隙を置いて配置され、燃
    焼排ガスが流れるための空間を有することを特徴とする
    請求項1から請求項10のいずれかに記載の燃料改質装
    置。
  12. 【請求項12】 前記脱硫器と前記管部分の内壁との間
    に、または前記蒸気発生器と前記管部分の内壁との間
    に、あるいは前記脱硫器と前記蒸気発生器と前記管部分
    の内壁との間に、前記間隙を均一に維持するためのスペ
    ーサを前者の場合は少なくとも3個配置し、後者の場合
    はそれぞれに少なくとも3個配置したことを特徴とする
    請求項11記載の燃料改質装置。
  13. 【請求項13】 複数個設けた蒸気発生器の間に前記脱
    硫器を配置したことを特徴とする請求項1から請求項1
    2のいずれかに記載の燃料改質装置。
JP2001051181A 2000-10-05 2001-02-26 燃料改質装置 Expired - Fee Related JP4115092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001051181A JP4115092B2 (ja) 2000-10-05 2001-02-26 燃料改質装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306241 2000-10-05
JP2000-306241 2000-10-05
JP2001051181A JP4115092B2 (ja) 2000-10-05 2001-02-26 燃料改質装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002179406A true JP2002179406A (ja) 2002-06-26
JP4115092B2 JP4115092B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=26601611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001051181A Expired - Fee Related JP4115092B2 (ja) 2000-10-05 2001-02-26 燃料改質装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4115092B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004288434A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Nippon Oil Corp 水素製造装置および燃料電池システム
JP2005317285A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Ebara Ballard Corp 燃料処理装置、燃料電池発電システム及び断熱構造体
JP2006059549A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Mitsubishi Materials Corp 燃料電池発電装置
JP2006111766A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Nippon Oil Corp 脱硫装置および水素製造装置
JP2006265480A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Idemitsu Kosan Co Ltd 炭化水素含有ガスの脱硫方法及び燃料電池システム
JP2007055868A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fuji Electric Holdings Co Ltd 燃料改質装置
JP2007099574A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Dainippon Printing Co Ltd 水素製造装置
JP2007161530A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 T Rad Co Ltd 改質器
JP2009078954A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Fuji Electric Holdings Co Ltd 改質装置
JP2010235380A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jx Nippon Oil & Energy Corp 脱硫装置及び燃料電池システム
JP2010235374A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jx Nippon Oil & Energy Corp 脱硫装置及び燃料電池システム
JP2011216350A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Eneos Celltech Co Ltd 燃料電池システム
WO2013061580A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 パナソニック株式会社 水添脱硫装置、水素生成装置及び燃料電池システム
US20150030943A1 (en) * 2013-01-24 2015-01-29 Panasonic Corporation Fuel cell system
JP2015050026A (ja) * 2013-08-31 2015-03-16 京セラ株式会社 セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP2015187981A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 パナソニック株式会社 燃料電池システム
EP2988354A4 (en) * 2013-04-16 2016-02-24 Panasonic Ip Man Co Ltd FUEL CELL SYSTEM
KR20170093127A (ko) 2014-12-01 2017-08-14 클라리안트 프로두크테 (도이칠란트) 게엠베하 탄화수소 함유 가스의 수증기 개질 촉매, 수소 제조 장치 및 수소 제조 방법

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4520100B2 (ja) * 2003-03-20 2010-08-04 新日本石油株式会社 水素製造装置および燃料電池システム
JP2004288434A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Nippon Oil Corp 水素製造装置および燃料電池システム
JP2005317285A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Ebara Ballard Corp 燃料処理装置、燃料電池発電システム及び断熱構造体
JP4624712B2 (ja) * 2004-04-27 2011-02-02 株式会社荏原製作所 燃料処理装置及び燃料電池発電システム
JP2006059549A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Mitsubishi Materials Corp 燃料電池発電装置
JP4696495B2 (ja) * 2004-08-17 2011-06-08 三菱マテリアル株式会社 燃料電池発電装置
JP2006111766A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Nippon Oil Corp 脱硫装置および水素製造装置
JP2006265480A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Idemitsu Kosan Co Ltd 炭化水素含有ガスの脱硫方法及び燃料電池システム
JP2007055868A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fuji Electric Holdings Co Ltd 燃料改質装置
JP2007099574A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Dainippon Printing Co Ltd 水素製造装置
JP4634904B2 (ja) * 2005-10-06 2011-02-16 大日本印刷株式会社 水素製造装置
JP2007161530A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 T Rad Co Ltd 改質器
JP2009078954A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Fuji Electric Holdings Co Ltd 改質装置
JP2010235374A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jx Nippon Oil & Energy Corp 脱硫装置及び燃料電池システム
JP2010235380A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jx Nippon Oil & Energy Corp 脱硫装置及び燃料電池システム
JP2011216350A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Eneos Celltech Co Ltd 燃料電池システム
WO2013061580A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 パナソニック株式会社 水添脱硫装置、水素生成装置及び燃料電池システム
JPWO2013061580A1 (ja) * 2011-10-24 2015-04-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 水添脱硫装置、水素生成装置及び燃料電池システム
US20150030943A1 (en) * 2013-01-24 2015-01-29 Panasonic Corporation Fuel cell system
US9966621B2 (en) * 2013-01-24 2018-05-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Fuel cell system
US9871264B2 (en) 2013-04-16 2018-01-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Fuel cell system
EP2988354A4 (en) * 2013-04-16 2016-02-24 Panasonic Ip Man Co Ltd FUEL CELL SYSTEM
JP2015050026A (ja) * 2013-08-31 2015-03-16 京セラ株式会社 セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP2015187981A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 パナソニック株式会社 燃料電池システム
KR20170093127A (ko) 2014-12-01 2017-08-14 클라리안트 프로두크테 (도이칠란트) 게엠베하 탄화수소 함유 가스의 수증기 개질 촉매, 수소 제조 장치 및 수소 제조 방법
US10259709B2 (en) 2014-12-01 2019-04-16 Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh Steam reforming catalyst for hydrocarbon-containing gas, apparatus for producing hydrogen, and method for producing hydrogen

Also Published As

Publication number Publication date
JP4115092B2 (ja) 2008-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002179406A (ja) 燃料改質装置
JP4979935B2 (ja) 燃料改質装置
KR101328983B1 (ko) 수소생성장치 및 그 구동 방법
JP2009078954A (ja) 改質装置
JP2002124289A (ja) 固体電解質型燃料電池システム
JPH10265201A (ja) 燃料電池用改質装置
JP4072846B2 (ja) 水素製造装置
JP5807167B2 (ja) 水素生成装置
WO2005077820A1 (ja) 燃料改質装置
WO2011081094A1 (ja) 改質ユニットおよび燃料電池システム
JP4990045B2 (ja) 水素製造装置及び燃料電池システム
JP4617966B2 (ja) 水素生成器
JP4764651B2 (ja) 水素製造装置および燃料電池システム
JP5329944B2 (ja) 燃料電池用水蒸気改質装置
JP5244488B2 (ja) 燃料電池用改質器
JP2007254163A (ja) 燃料処理装置
JP5618451B2 (ja) 燃料電池発電システムの液体燃料処理装置
JP4480486B2 (ja) 燃料電池用改質装置
JP2005216615A (ja) 燃料処理装置及び燃料電池発電システム
WO2005077822A1 (ja) 燃料改質装置及び該燃料改質装置の起動方法
JP2004185942A (ja) 燃料電池用水素発生装置
JP4278393B2 (ja) 水素製造装置および燃料電池システム
JP4431455B2 (ja) 改質器
JPH04298228A (ja) 脱硫反応器
JP6205581B2 (ja) 水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080415

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees