JP2010235374A - 脱硫装置及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能な脱硫装置及び燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システム1は、改質装置2と、脱硫装置3と、燃料電池スタック4とを備える。脱硫装置3は、液体燃料から硫黄分を除去する脱硫触媒を収容する、筒状の脱硫器7と、脱硫器7内の液体燃料を加熱するためのヒータ8とを有する。脱硫器7は、入口領域Aと、出口領域Bと、中央領域Cとを有する。ヒータ8は、螺旋状となるように脱硫器7の外周に巻かれており、ヒータ8のうちの隣り合う巻線の間隔は、入口領域Aにおいて最も小さくなるように設定されており、中央領域Cにおいて最も大きくなるように設定されており、出口領域Bにおいて、入口領域Aよりも大きく且つ中央領域Cよりも小さくなるように設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体燃料から硫黄分を除去する脱硫装置、及びそのような脱硫装置を備える燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおいては、改質器によって、水素を含有する改質ガスが生成され、燃料電池スタックによって、その改質ガスが用いられて発電が行われる。このような燃料電池システムには、改質原料として灯油等の液体燃料が改質器に供給される場合に改質触媒の劣化を防止するために、液体燃料から硫黄分を除去する脱硫器を設ける必要がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−332318号公報
上記特許文献1の脱硫器には、脱硫処理を促進させるための加熱手段として、シーズヒータ等の電気ヒータが設けられている。具体的には、隣り合う巻線の間隔が一定の、螺旋状となるように、電気ヒータが脱硫器の外周面に巻かれている。そのため、脱硫器内の液体燃料は、脱硫器の軸方向において均等に加熱されることとなる。この場合、脱硫器の軸方向における中央部分(脱硫器の入口側と出口側との間の部分)では、他の部分と比較して熱が逃げにくいため、脱硫器内の液体燃料のうち中央部分が最も高温となる。
ところが、脱硫器の入口側と出口側とでは脱硫反応が異なり、入口側では高温であるほど反応が起こりやすく、出口側ではそれほど高温でなくとも反応が生じる傾向にある。そのため、上記特許文献1の脱硫器では、入口側で液体燃料が相対的に低温となってしまい、液体燃料が十分に脱硫されないことがあると共に、中央部分で液体燃料が相対的に高温となってしまい、脱硫剤(脱硫触媒)が必要以上に加熱されて脱硫触媒の寿命が短くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能な脱硫装置及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る脱硫装置は、水素を含有する改質ガスを生成する改質器に供給するための液体燃料から硫黄分を除去する脱硫触媒を収容する、筒状の脱硫器と、脱硫器内の液体燃料を加熱するためのヒータと、ヒータに通電する電源とを備え、脱硫器は、脱硫器の外周のうち液体燃料の入口側の入口領域を有し、ヒータは、螺旋状となるように脱硫器の外周に巻かれており、ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、入口領域において最も小さくなるように設定されていることを特徴とする。
本発明に係る脱硫装置では、ヒータが、螺旋状となるように脱硫器の外周に巻かれており、ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔が、入口領域において最も小さくなるように設定されている。そのため、ヒータに通電した場合、脱硫器の入口側が最も加熱されることとなる。その結果、脱硫器の入口側で液体燃料が相対的に高温となりやすくなるので、脱硫器の入口側における脱硫反応を促進することが可能となる。また、脱硫器の入口側よりも後段で液体燃料が相対的に低温となりやすくなるので、脱硫触媒が必要以上に加熱されることがなくなる。その結果、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能となる。さらに、脱硫器の入口側よりも後段においてヒータの巻数が相対的に少なくなることにより、ヒータの消費電力を低減することが可能となる。またさらに、一つのヒータ及び一つの電源という単純な構成によって、脱硫器内の液体燃料の温度分布を制御することができるので、脱硫装置の簡略化に伴うコストダウンが可能となる。
好ましくは、脱硫器は、脱硫器の外周のうち液体燃料の出口側の出口領域と、脱硫器の外周のうち入口領域と出口領域との間の中央領域とを有し、ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、中央領域において最も大きくなるように設定されており、出口領域において、入口領域よりも大きく且つ中央領域よりも小さくなるように設定されている。このようにすると、脱硫器の入口側、出口側、中央部分の順で、液体燃料が加熱されやすくなる(液体燃料の加熱されやすさ:入口側>出口側>中央部分)。ここで、脱硫器の中央部分(脱硫器の入口側と出口側との間の部分)では、他の部分と比較して熱が逃げにくい。従って、最も加熱されにくい脱硫器の中央部分、最も加熱されやすい脱硫器の入口側、及び、加熱されやすさが相対的に中間的な脱硫器の出口側のいずれにおいても、液体燃料の温度が略等しくなる。その結果、脱硫器内の液体燃料の温度分布をほぼ一様にすることが可能となる。また、脱硫器の中央領域及び出口領域においてヒータの巻数が相対的に少なくなることにより、ヒータの消費電力を低減することが可能となる。
好ましくは、脱硫器は、脱硫器の外周のうち液体燃料の出口側の出口領域と、脱硫器の外周のうち入口領域と出口領域との間の中央領域とを有し、ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、中央領域において、入口領域よりも大きくなるように設定されており、出口領域には、ヒータが巻かれていない。このようにすると、脱硫器の入口側、中央部分、出口側の順で、液体燃料が加熱されやすくなる(液体燃料の加熱されやすさ:入口側>中央部分>出口側)。従って、脱硫器内の液体燃料の温度は、脱硫器の出口側から入口側に向かうに従って高くなる。その結果、脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能となると共に、脱硫器の出口領域にヒータを巻かないことにより、ヒータの消費電力を低減することが可能となる。
好ましくは、脱硫器は、脱硫器の外周のうち液体燃料の出口側の出口領域を有し、ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、中央領域において、入口領域よりも大きくなるように設定されている。このようにすると、脱硫器の入口側、出口側の順で、液体燃料が加熱されやすくなる(液体燃料の加熱されやすさ:入口側>出口側)。従って、脱硫器内の液体燃料の温度は、脱硫器の出口側から入口側に向かうに従って高くなる。その結果、脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能となると共に、脱硫器の出口領域においてヒータの巻数が相対的に少なくなることにより、ヒータの消費電力を低減することが可能となる。
一方、本発明に係る燃料電池システムは、上記いずれかの脱硫装置と、脱硫装置によって硫黄分が除去された液体燃料を用いて、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、改質器によって生成された改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックとを備えることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムによれば、上記いずれかの脱硫装置を備えているため、脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能となる。
本発明によれば、脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能な脱硫装置及び燃料電池システムを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システムを概略的に示す図である。 図2は、本実施形態に係る燃料電池システムが備える脱硫装置の例(第1の例)を概略的に示す図である。 図3は、本実施形態に係る燃料電池システムが備える脱硫装置の例(第2の例)を概略的に示す図である。 図4は、本実施形態に係る燃料電池システムが備える脱硫装置の例(第3の例)を概略的に示す図である。 図5は、本実施形態に係る燃料電池システムが備える脱硫装置の例(第4の例)を概略的に示す図である。
本発明に係る燃料電池システム1の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
燃料電池システム1は、図1に示されるように、水素を含有する改質ガスを生成する改質装置2と、改質装置2に供給するための液体燃料から硫黄分を除去する脱硫装置3と、改質装置2によって生成された改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタック4とを備えている。燃料電池システム1は、例えば、家庭用の電力供給源として利用されるものであり、容易に入手することができ且つ独立して貯蔵することができるという観点から、液体燃料として灯油が用いられている。
改質装置2は、液体燃料を水蒸気改質して改質ガスを生成する改質器5と、改質器5内に収容された改質触媒を加熱するバーナ6とを有している。バーナ6は、水蒸気改質反応を促進する改質触媒を加熱することで、触媒反応を効果的に発揮させるために必要な熱を改質触媒に供給する。改質器5では、脱硫装置3から導入された液体燃料が気化して原料ガスとなり、改質触媒によって、原料ガスと水蒸気(水)との水蒸気改質反応が促進されて、水素リッチな改質ガスが生成される。
脱硫装置3は、脱硫器7と、ヒータ8と、電源9と、制御部15とを有している。脱硫器7は、円筒形状を呈しており、脱硫器7の内部には、改質器5に供給するための液体燃料から硫黄分を除去する脱硫触媒(図示せず)と、熱電対等の温度計13とが設けられている。
図1及び図2に示されるように、本実施形態においては、脱硫器7の下端から脱硫器7内に液体燃料が供給され、硫黄分が除去された液体燃料が、脱硫器7の上端に接続された液体燃料流通ライン16を通って貯留容器19へと流れるように構成されている(いわゆるアップフロー)。そのため、図2に示されるように、脱硫器7は、脱硫器7の外周のうち液体燃料の入口側に位置する入口領域Aと、脱硫器7の外周のうち液体燃料の出口側に位置する出口領域Bと、脱硫器7の外周のうち液体燃料の入口領域Aと出口領域Bとの間に位置する中央領域Cとを有している。なお、本実施形態において、脱硫器7の軸方向における入口領域Aの長さと、脱硫器7の軸方向における中央領域Cの長さと、脱硫器7の軸方向における出口領域Bの長さとは、いずれも略等しくなるように設定されている。
ヒータ8は、シーズヒータ等の電気ヒータであり、脱硫器7の外周に設けられている。具体的には、ヒータ8は、図1及び図2に示されるように、脱硫器7の外周において螺旋状に巻回されている。これにより、脱硫器7は外面側からヒータ8によって加熱され、液体燃料の脱硫処理が促進されることとなる。
本実施形態において、ヒータ8のうちの隣り合う巻線の間隔は、入口領域Aにおいて最も小さくなるように設定されており、中央領域Cにおいて最も大きくなるように設定されており、出口領域Bにおいて、入口領域Aよりも大きく且つ中央領域Cよりも小さくなるように設定されている(図2参照)。
電源9は、燃料電池スタック4から交流に変換された電力をヒータ8に印加し、ヒータ8への通電を行う。温度計13は、脱硫器7内の下部に配置されており、脱硫器7内の脱硫触媒の温度を測定し、その温度を示す電気信号を制御部15へと送信する。制御部15は、温度計13によって測定された温度に基づいて、電源9のON/OFFを制御する。
燃料電池スタック4は、複数の電池セルが積み重ねられて構成された固体高分子形燃料電池スタックであり、改質装置2で得られた改質ガスを用いて発電を行う。各電池セルは、アノードと、カソードと、アノードとカソードとの間に配置された電解質である高分子のイオン交換膜とを有している。各電池セルにおいては、アノードに改質ガスが導入されると共にカソードに空気が導入されて、電気化学的な発電反応が行われる。
図1及び図2に示されるように、脱硫器7の上端には液体燃料流通ライン16の一端が接続されており、液体燃料流通ライン16の他端は、脱硫装置3よりも上方に配置された貯留容器19の側壁に接続されている。貯留容器19の底壁には、貯留容器19内において下方に貯留された液体燃料を改質器5に導入するためのポンプ22が設けられた液体燃料流通ライン23、及び同液体燃料をバーナ6に導入するためのポンプ24が設けられた液体燃料流通ライン25が接続されている。なお、バーナ6には、バーナ6に空気を導入するためのポンプ26が設けられた空気流通ライン27が接続されている。このように、貯留容器19に液体燃料を一旦貯留することで、ポンプ22による改質器5への液体燃料の供給、及びポンプ24によるバーナ6への液体燃料の供給を安定化させることができる。
以上のように構成された燃料電池システム1においては、まず、液体燃料が、例えば3g/min〜10g/min程度の流量にて脱硫装置3の脱硫器7に導入され、高温・高圧の状態で脱硫触媒によって硫黄分が除去される。脱硫器7から導出された液体燃料は、液体燃料流通ライン16を介して貯留容器19に貯留される。貯留容器19に貯留された液体燃料は、液体燃料流通ライン23を介して改質器5に導入される。このとき、バーナ6には、液体燃料流通ライン25を介して液体燃料が導入されると共に、空気流通ライン27を介して空気が導入される。これにより、改質器5では、燃焼するバーナ6によって改質触媒が加熱され、液体燃料が用いられて改質ガスが生成される。改質器5で生成された改質ガスは、燃料電池スタック4に導入され、燃料電池スタック4では、改質ガスが用いられて発電が行われる。
以上のような本実施形態においては、ヒータ8が、螺旋状となるように脱硫器7の外周に巻かれており、ヒータ8のうちの隣り合う巻線の間隔が、入口領域Aにおいて最も小さくなるように設定されており、中央領域Cにおいて最も大きくなるように設定されており、出口領域Bにおいて、入口領域Aよりも大きく且つ中央領域Cよりも小さくなるように設定されている。そのため、ヒータ8に通電した場合、脱硫器の入口領域A、出口領域B、中央領域Cの順で、液体燃料が加熱されやすくなる(液体燃料の加熱されやすさ:入口領域A>出口領域B>中央領域C)。ここで、脱硫器7の中央領域Cでは、他の部分と比較して熱が逃げにくい。従って、最も加熱されにくい脱硫器7の中央領域C、最も加熱されやすい脱硫器7の入口領域A、及び、加熱されやすさが相対的に中間的な脱硫器7の出口側のいずれにおいても、液体燃料の温度が略等しくなる。その結果、脱硫器7内の液体燃料の温度分布がほぼ一様となるので、脱硫器7の入口側における脱硫反応を促進することが可能となる。また、脱硫器7の入口側よりも後段においてヒータ8の巻数が相対的に少なくなることにより、ヒータ8の消費電力を低減することが可能となる。またさらに、一つのヒータ8及び一つの電源9という単純な構成によって、脱硫器7内の液体燃料の温度分布を制御することができるので、脱硫装置3の簡略化に伴うコストダウンが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、図3に示されるように、出口領域Bにヒータ8を巻かず、ヒータ8のうちの隣り合う巻線の間隔を、中央領域Cにおいて、入口領域Aよりも大きくなるように設定してもよい。このようにすると、脱硫器7の入口領域A、中央領域C、出口領域Bの順で、液体燃料が加熱されやすくなる(液体燃料の加熱されやすさ:入口領域A>中央領域C>出口領域B)。従って、脱硫器7内の液体燃料の温度が脱硫器7の出口領域Bから入口領域Aに向かうに従って高くなるので(脱硫器7の入口側よりも後段で液体燃料が相対的に低温となりやすくなるので)、脱硫触媒が必要以上に加熱されることがなくなる。その結果、脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能となると共に、脱硫器7の出口領域Bにヒータ8を巻かないことにより、ヒータ8の消費電力を低減することが可能となる。
また、図4に示されるように、脱硫器7の外周を入口領域A及び出口領域Bに二分割し、ヒータ8のうちの隣り合う巻線の間隔を、出口領域Bにおいて、入口領域Aよりも大きくなるように設定してもよい。このようにすると、脱硫器7の入口領域A、出口領域Bの順で、液体燃料が加熱されやすくなる(液体燃料の加熱されやすさ:入口領域A>出口領域B)。従って、脱硫器7内の液体燃料の温度が脱硫器7の出口領域Bから入口領域Aに向かうに従って高くなるので(脱硫器7の入口側よりも後段で液体燃料が相対的に低温となりやすくなるので)、脱硫触媒が必要以上に加熱されることがなくなる。その結果、脱硫反応の促進を図りつつ、脱硫触媒の寿命低下を抑制することが可能となると共に、脱硫器7の出口領域Bにおいてヒータ8の巻数が相対的に少なくなることにより、ヒータ8の消費電力を低減することが可能となる。なお、図4において、脱硫器7の軸方向における入口領域Aの長さと、脱硫器7の軸方向における出口領域Bの長さとは、略等しくなるように設定されている。
また、本実施形態においては、脱硫器7の軸方向が略鉛直方向に沿う状態に設置するいわゆる縦置きとなる構成を例示したが、図5に示されるように、脱硫器7軸方向が略水平方向に沿う状態や、傾斜する状態に設置して利用してもよい。この場合、温度計13は、脱硫器7内で且つ脱硫器7の入口側に配置される。
また、燃料電池スタック4は、固体高分子形燃料電池スタックに限定されず、固体酸化物形燃料電池スタック等であってもよい。
また、改質器5は、水蒸気改質するものに限定されず、部分酸化改質や自己熱改質するものであってもよい。改質器5による改質方法は、灯油の他、ガソリン、ナフサ、軽油、メタノール、エタノール、DME(ジメチルエーテル)、バイオマスを利用したバイオ燃料等、液体燃料の特性に応じものとされる。
また、本実施形態においては、脱硫器7の外周が、入口領域Aと出口領域Bと中央領域Cとの3つの領域を有していたり(図2、図3及び図5参照)、入口領域Aと出口領域Bとの2つの領域を有していたが(図4参照)、脱硫器の外周を4つ以上の領域に区分けして、液体燃料の入口側から第1領域、第2領域、第3領域、第4領域・・・などとしてもよい。この場合においても、ヒータ8のうちの隣り合う巻線の間隔は、液体燃料の入口側に最も近い第1領域において最も小さくなるように設定される。
1…燃料電池システム、3…脱硫装置、4…燃料電池スタック、5…改質器、7…脱硫器、8…ヒータ、9…電源。

Claims (5)

  1. 水素を含有する改質ガスを生成する改質器に供給するための液体燃料から硫黄分を除去する脱硫触媒を収容する、筒状の脱硫器と、
    前記脱硫器内の前記液体燃料を加熱するためのヒータと、
    前記ヒータに通電する電源とを備え、
    前記脱硫器は、前記脱硫器の外周のうち前記液体燃料の入口側の入口領域を有し、
    前記ヒータは、螺旋状となるように前記脱硫器の外周に巻かれており、
    前記ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、前記入口領域において最も小さくなるように設定されていることを特徴とする脱硫装置。
  2. 前記脱硫器は、前記脱硫器の外周のうち前記液体燃料の出口側の出口領域と、前記脱硫器の外周のうち前記入口領域と前記出口領域との間の中央領域とを有し、
    前記ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、
    前記中央領域において最も大きくなるように設定されており、
    前記出口領域において、前記入口領域よりも大きく且つ前記中央領域よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする、請求項1に記載された脱硫装置。
  3. 前記脱硫器は、前記脱硫器の外周のうち前記液体燃料の出口側の出口領域と、前記脱硫器の外周のうち前記入口領域と前記出口領域との間の中央領域とを有し、
    前記ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、前記中央領域において、前記入口領域よりも大きくなるように設定されており、
    前記出口領域には、前記ヒータが巻かれていないことを特徴とする、請求項1に記載された脱硫装置。
  4. 前記脱硫器は、前記脱硫器の外周のうち前記液体燃料の出口側の出口領域を有し、
    前記ヒータのうちの隣り合う巻線の間隔は、前記中央領域において、前記入口領域よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする、請求項1に記載された脱硫装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載された脱硫装置と、
    前記脱硫装置によって硫黄分が除去された液体燃料を用いて、水素を含有する改質ガス
    を生成する改質器と、
    前記改質器によって生成された前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックとを備えることを特徴とする燃料電池システム。
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