JP2014009130A - 水素製造装置及び燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】起動時にCO低減部を適切な温度に加熱することができ、しかも、定常運転時にCO低減部を適切な温度に維持することができる水素製造装置、及びそのような水素製造装置を備える燃料電池システムを提供する。
【解決手段】水素製造装置1は、バーナ10を用いて原燃料を水蒸気改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質部6と、改質部6で生成された改質ガスが含有する一酸化炭素の濃度を低下させるシフト反応部7及び選択酸化反応部8と、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8の外側に配置され、バーナ10の排ガスを流通させる排ガス流路P3と、排ガス流路P3の外側に配置され、排ガスの熱で水を気化させて水蒸気を生成する水蒸気発生部9と、を備えている。
【選択図】図2
【解決手段】水素製造装置1は、バーナ10を用いて原燃料を水蒸気改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質部6と、改質部6で生成された改質ガスが含有する一酸化炭素の濃度を低下させるシフト反応部7及び選択酸化反応部8と、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8の外側に配置され、バーナ10の排ガスを流通させる排ガス流路P3と、排ガス流路P3の外側に配置され、排ガスの熱で水を気化させて水蒸気を生成する水蒸気発生部9と、を備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、水素製造装置及び燃料電池システムに関する。
従来の水素製造装置として、バーナを用いて原燃料を水蒸気改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質部と、改質部で生成された改質ガスが含有する一酸化炭素の濃度を低下させるシフト反応部及び選択酸化反応部と、を備えるものが知られている。例えば、特許文献1には、バーナが配置された所定線を包囲するように、改質部、シフト反応部及び選択酸化反応部が内側から外側にこの順序で配置された水素製造装置が記載されている。また、特許文献2には、バーナが配置された所定線を包囲するように、改質部、シフト反応部及び選択酸化反応部が所定線に沿ってこの順序で配置された水素製造装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1記載の水素製造装置では、バーナの排ガスを流通させる排ガス流路が改質部の内側に配置されているものの、その排ガス流路がシフト反応部及び選択酸化反応部の内側又は外側に配置されていない。また、特許文献2記載の水素製造装置では、バーナの排ガスを流通させる排ガス流路が改質部、シフト反応部及び選択酸化反応部の内側に配置されているものの、排ガスの熱で水を気化させて水蒸気を生成する水蒸気発生部がシフト反応部及び選択酸化反応部と排ガス流路との間に配置されている。
したがって、特許文献1及び2記載の水素製造装置では、水素製造装置の起動時に、排ガスの熱でシフト反応部及び選択酸化反応部を適切な温度に加熱することが困難であり、そのため、シフト反応部及び選択酸化反応部を加熱するためのヒータ等を別途設ける必要がある。
そこで、本発明は、シフト反応部及び選択酸化反応部等のCO低減部に専用のヒータ等を設けなくても、起動時にCO低減部を適切な温度に加熱することができ、しかも、定常運転時にCO低減部を適切な温度に維持することができる水素製造装置、及びそのような水素製造装置を備える燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の水素製造装置は、バーナを用いて原燃料を水蒸気改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質部と、改質部で生成された改質ガスが含有する一酸化炭素の濃度を低下させるCO低減部と、改質部及びCO低減部の外側に配置され、バーナの排ガスを流通させる排ガス流路と、排ガス流路の外側に配置され、排ガスの熱で水を気化させて水蒸気を生成する水蒸気発生部と、を備える。
この水素製造装置では、バーナの排ガスを流通させる排ガス流路が改質部及びCO低減部の外側に配置されており、排ガスの熱で水を気化させて水蒸気を生成する水蒸気発生部が排ガス流路の外側に配置されている。これにより、CO低減部に専用のヒータ等を設けなくても、水素製造装置の起動時には、排ガス流路を流通する排ガスの熱でCO低減部を適切な温度に加熱することができる。そして、水素製造装置の定常運転時には、排ガスの熱が水蒸気発生部で用いられて排ガスの温度が低下するため、CO低減部を適切な温度に維持することができる。
また、CO低減部は、シフト反応部及び選択酸化反応部を含んでもよい。この構成によれば、改質ガスが含有する一酸化炭素の濃度を効率良く且つ安定的に低下させることができる。
また、改質部、シフト反応部及び選択酸化反応部は、所定線に沿って一方の側から他方の側に、改質部、シフト反応部、選択酸化反応部の順序で配置されており、排ガス流路では、一方の側から排ガスが導入され、他方の側から排ガスが導出されてもよい。この構成によれば、水素製造装置の起動時に、改質部で排ガスの熱が用いられ、その後に、改質部よりも反応温度が低いシフト反応部で排ガスの熱が用いられ、さらにその後に、シフト反応部よりも反応温度が低い選択酸化反応部で排ガスの熱が用いられることになる。このように、水素製造装置の起動時に、改質部、シフト反応部及び選択酸化反応部のそれぞれにおいて排ガスの熱を効率良く用いることができる。
このとき、水蒸気発生部では、他方の側から水が導入され、一方の側から水蒸気が導出されてもよい。この構成によれば、水素製造装置の定常運転時に、水蒸気発生部において他方の側から一方の側に渡って排ガスの熱が用いられて、排ガス流路における排ガスの温度が他方の側ほど低くなる。そのため、シフト反応部、及びシフト反応部よりも他方の側に配置され且つ反応温度が低い選択酸化反応部のそれぞれを適切な温度に維持することができる。
また、改質部、シフト反応部及び選択酸化反応部は、所定線を包囲するように筒状に形成されており、排ガス流路は、改質部、シフト反応部及び選択酸化反応部を包囲するように筒状に形成されていてもよい。この構成によれば、構造の単純化及び装置の小型化、並びに排ガスの熱の利用効率の向上を図ることができる。
このとき、水蒸気発生部は、排ガス流路を包囲するように筒状に形成されていてもよい。この構成によれば、この構成によれば、構造の単純化及び装置の小型化、並びに排ガスの熱の利用効率の向上をより一層図ることができる。
本発明の燃料電池システムは、上記水素製造装置と、水素製造装置で生成された改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、を備える。
この燃料電池システムによれば、上記水素製造装置を備えているので、起動時にCO低減部を適切な温度に加熱することができ、しかも、定常運転時にCO低減部を適切な温度に維持することができる。
本発明によれば、起動時にCO低減部を適切な温度に加熱することができ、しかも、定常運転時にCO低減部を適切な温度に維持することができる水素製造装置、及びそのような水素製造装置を備える燃料電池システムを提供することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、「上」「下」の語は、図面の上下方向に対応するものであり便宜的なものである。
図1は、本発明の一実施形態の燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、水素製造装置(FPS:Fuel Processing System)1は、例えば家庭用の燃料電池システム100において水素供給源として利用されるものである。ここでの水素製造装置1は、原燃料として石油系炭化水素を用いて、水素を含有する改質ガスを生成し、その改質ガスをセルスタック(燃料電池スタック)20に供給する。セルスタック20は、水素製造装置1で生成された改質ガスを用いて発電を行う。
なお、原燃料としては、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料、天然ガス、都市ガス等を使用することができる。また、石油系炭化水素としては、灯油、LPガスの他、ナフサ、軽油等を使用することができる。また、セルスタック20としては、固体高分子形、リン酸形、溶融炭酸塩形或いは固体酸化物形等の種々のものを適用することができる。
水素製造装置1は、脱硫部2と、本体部3と、を備えている。脱硫部2及び本体部3は、筐体4に収容されている。筐体4内において脱硫部2及び本体部3の周囲には、粉状の断熱材(不図示)が充填されている。脱硫部2は、外部から導入された原燃料を脱硫触媒によって脱硫して硫黄分を除去し、その原燃料を本体部3に供給する。
図2は、図1の水素製造装置の本体部を示す概略正面図である。図1及び2に示されるように、本体部3は、フィード部5と、改質部6と、シフト反応部(CO低減部)7と、選択酸化反応部(CO低減部)8と、水蒸気発生部9と、を備えている。
フィード部5は、脱硫部2で脱硫された原燃料及び水蒸気を合流・混合させて混合ガスを生成し、その混合ガスを改質部6に供給する。改質部6は、フィード部5によって供給された混合ガスを改質触媒6xによって水蒸気改質(SR:Steam Reforming)して改質ガスを生成し、その改質ガスをシフト反応部7に供給する。
改質部6は、水蒸気改質反応が吸熱反応であるため、改質触媒6xを加熱するための熱源としてバーナ10を利用している。バーナ10は、バーナ燃料としてオフガス(セルスタック20で未反応に終わった残ガス)が供給されて燃焼する。なお、バーナ10には、原燃料、脱硫部2で脱硫された原燃料、原燃料をオフガスに混合したもの、或いは脱硫部2で脱硫された原燃料をオフガスに混合したもの等がバーナ燃料として供給される場合もある。
シフト反応部7は、改質部6から供給された改質ガスの一酸化炭素濃度(CO濃度)を低下させるためのものである。シフト反応部7は、改質ガス中の一酸化炭素をシフト触媒7xによってシフト反応させて水素及び二酸化炭素に転換し、CO濃度が低下した改質ガスを選択酸化反応部8に供給する。ここでのシフト反応部7は、低温(例えば150°C〜350°C)でのシフト反応である低温シフト反応を行う低温シフト反応部(LTS:Low Temperature Shift)である。
選択酸化反応部(PROX:Preferential Oxidation)8は、シフト反応部7から供給された改質ガスのCO濃度をさらに低下させるためのものである。選択酸化反応部8は、空気配管(不図示)を介して導入される空気を用いて改質ガス中の一酸化炭素を選択酸化触媒8xによって選択酸化反応させて二酸化炭素に転換し、CO濃度がさらに低下した改質ガスをセルスタック20に供給する。
このように、シフト反応部7及び選択酸化反応部8によって、改質ガスが含有するCO濃度を効率良く且つ安定的に低下させることができる。これは、セルスタック20に高濃度の一酸化炭素が供給されると、セルスタック20の触媒が被毒して(CO被毒)、セルスタック20の性能が大きく低下するためである。
水蒸気発生部9は、外部から供給された水を内部に貯留させつつ、その水をバーナ10の排ガスの熱で気化させて水蒸気を生成する。水蒸気発生部9は、生成した水蒸気をフィード部5に供給する。
以上のように構成された水素製造装置1では、上述したようにオフガスと空気とがバーナ10に供給されてバーナ10が燃焼し、これにより、改質部6が加熱される。バーナ10の排ガスは、水蒸気発生部9に熱を奪われた後、外部に排気される。なお、水素製造装置1の起動時には、原燃料、或いは脱硫部2で脱硫された原燃料と空気とがバーナ10に供給されてバーナ10が燃焼する場合もある。
その一方で、脱硫部2で脱硫された原燃料と水蒸気発生部9で生成された水蒸気とがフィード部15で混合されて混合ガスが生成される。生成された混合ガスは、加熱された改質部6で水蒸気改質され、これにより、改質ガスが生成される。生成された改質ガスは、シフト反応部7でCO濃度が例えば1%以下程度にまで低下させられ、さらに、選択酸化反応部8でCO濃度が10ppm以下程度にまで低下させられた後、セルスタック20に供給される。
次に、水素製造装置1の各構成の配置について説明する。図2に示されるように、バーナ10及びその火炎を包囲する燃焼筒11は、軸線(所定線)Lを中心線として下向きに配置されている。改質部6は、軸線Lを中心線として燃焼筒11を包囲するように円筒状に形成されている。シフト反応部7は、改質部6の下方において、軸線Lを中心線として円筒状に形成されている。選択酸化反応部8は、シフト反応部7の下方において、軸線Lを中心線として円筒状に形成されている。つまり、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8は、軸線Lに沿って上側(一方の側)から下側(他方の側)に、改質部6、シフト反応部7、選択酸化反応部8の順序で配置されている。
シフト反応部7及び選択酸化反応部8の径方向内側には、原燃料及び水蒸気の混合ガスを流通させる原燃料流路P1が配置されている。原燃料流路P1は、軸線L上を下側から上側に延在している。原燃料及び水蒸気の混合ガスは、バーナ10に対向する位置で拡径された原燃料流路P1の上端部から改質部6に導入される。
改質部6とシフト反応部7との間、及びシフト反応部7と選択酸化反応部8との間には、改質ガスを流通させる改質ガス流路P2が設けられている。改質ガス流路P2は、軸線Lを中心線として円筒状に形成されており、軸線Lを中心線として上側から下側に延在している。改質ガスは、改質ガス流路P2の下端部から導出されてセルスタック20に供給される。改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8は、それぞれ、改質触媒6x、シフト触媒7x及び選択酸化触媒8xが改質ガス流路P2の所定の領域に配置されることで形成されている。
改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8の径方向外側には、バーナ10の排ガスを流通させる排ガス流路P3が配置されている。排ガス流路P3は、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8を包囲するように円筒状に形成されている。排ガス流路P3では、燃焼筒11と改質部6との間に設けられた間隙を介してバーナ10の排ガスが上側から導入され、その排ガスが下側から導出される。
水蒸気発生部9は、排ガス流路P3の径方向外側に配置されている。水蒸気発生部9は、ジャケット型の構造を有しており、排ガス流路P3を包囲するように円筒状に形成されている。水蒸気発生部9では、下側から水が導入され、上側から水蒸気が導出される。
以上説明したように、燃料電池システム100が備える水素製造装置1では、排ガス流路P3が改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8の径方向外側に配置されており、水蒸気発生部9が排ガス流路P3の径方向外側に配置されている。これにより、シフト反応部7及び選択酸化反応部8に専用のヒータ等を設けなくても、水素製造装置1の起動時には、排ガス流路P3を流通する排ガスの熱でシフト反応部7及び選択酸化反応部8を適切な温度(例えば、シフト触媒7xの温度は150°C〜350°C、選択酸化触媒8xの温度は100℃〜200℃)に加熱することができる。そして、水素製造装置1の定常運転時には、水蒸気発生部9で水を水蒸気に気化させるために排ガスの熱が用いられて、排ガスの温度が下流側ほど低下することになる。これにより、シフト反応部7及び選択酸化反応部8で発熱反応により生じる熱を排ガスに移動させて、シフト反応部7及び選択酸化反応部8を適切な温度に維持することができる。
上述したように、水素製造装置1では、シフト反応部7及び選択酸化反応部8の加温と蒸気発生部の加熱との両方に排ガスの熱を利用することができ、その結果、シフト反応部7及び選択酸化反応部8に専用のヒータを別途設ける必要がないため、起動エネルギーの削減、構造の簡略化、制御点の削減を図ることが可能となる。また、水素製造装置1の起動時にシフト反応部7及び選択酸化反応部8が迅速に昇温されるため、水素製造装置1の起動時におけるシフト反応部7及び選択酸化反応部8の結露対策、セルスタック20のCO被毒の防止が可能となる。
また、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8は、軸線Lに沿って上側から下側に、改質部6、シフト反応部7、選択酸化反応部8の順序で配置されており、排ガス流路P3では、上側から排ガスが導入され、下側から排ガスが導出される。これにより、水素製造装置1の起動時に、改質部6で排ガスの熱が用いられ、その後に、改質部6よりも反応温度が低いシフト反応部7で排ガスの熱が用いられ、さらにその後に、シフト反応部7よりも反応温度が低い選択酸化反応部8で排ガスの熱が用いられることになる。このように、排ガスの温度は下流側に行くにつれて低下するものの、水素製造装置1の起動時に、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8のそれぞれにおいて排ガスの熱を効率良く用いることができる。
このとき、水蒸気発生部9では、下側から水が導入され、上側から水蒸気が導出される。これにより、水素製造装置1の定常運転時に、水蒸気発生部9において下側から上側に渡って全体的に排ガスの熱が用いられて、排ガス流路P3における排ガスの温度が下側ほど低くなる。そのため、シフト反応部7、及びシフト反応部7よりも下側に配置され且つ反応温度が低い選択酸化反応部8のそれぞれを適切な温度に維持することができる。
また、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8は、軸線Lを包囲するように円筒状に形成されており、排ガス流路P3は、改質部6、シフト反応部7及び選択酸化反応部8を包囲するように円筒状に形成されている。さらに、水蒸気発生部9は、排ガス流路P3を包囲するように円筒状に形成されている。これにより、構造の単純化及び装置の小型化、並びに排ガスの熱の利用効率の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の水素製造装置及び燃料電池システムは、上記実施形態の水素製造装置1及び燃料電池システム100に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、水素製造装置の配置構成については、上記実施形態の水素製造装置1を上下反転したような配置構成(例えば、バーナ10が下部に設置されて構成された水素製造装置)としてもよく、特に限定されるものではない。また、改質部6、シフト反応部7、選択酸化反応部8、排ガス流路P3及び水蒸気発生部9等は、円筒状に限定されず、筒状であれば、略多角筒状等であってもよい。
また、上記実施形態の水素製造装置1では、シフト反応部7が低温シフト反応部であったが、低温シフト反応の温度よりも高温(例えば400°C〜600°C)でのシフト反応である高温シフト反応を行う高温シフト反応部(HTS:High Temperature Shift)をさらに備えていてもよい。
また、図3に示されるように、脱硫部2が水蒸気発生部9の径方向外側に配置され、その脱硫部2が軸線Lを中心線として円筒状に形成されていてもよい。この場合、脱硫部2の脱硫触媒2xを加熱するためのヒータを設ける必要がなくなり、ヒータ電力削減や、制御点の削減が可能となる。なお、脱硫部2の形状は、円筒形状に限定されず、図示しない部分に、円柱形状若しくは箱型の脱硫部2を配置してもよく、また、脱硫部2を交換型とすることも可能である。ただし、上記実施形態の水素製造装置1は、脱硫部2を備えない場合もある。
1…水素製造装置、6…改質部、7…シフト反応部(CO低減部)、8…選択酸化反応部(CO低減部)、9…水蒸気発生部、10…バーナ、20…セルスタック(燃料電池スタック)、100…燃料電池システム、G…軸線(所定線)、P3…排ガス流路。
Claims (7)
- バーナを用いて原燃料を水蒸気改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質部と、
前記改質部で生成された前記改質ガスが含有する一酸化炭素の濃度を低下させるCO低減部と、
前記改質部及び前記CO低減部の外側に配置され、前記バーナの排ガスを流通させる排ガス流路と、
前記排ガス流路の外側に配置され、前記排ガスの熱で水を気化させて前記水蒸気を生成する水蒸気発生部と、を備える、水素製造装置。 - 前記CO低減部は、シフト反応部及び選択酸化反応部を含む、請求項1記載の水素製造装置。
- 前記改質部、前記シフト反応部及び前記選択酸化反応部は、所定線に沿って一方の側から他方の側に、前記改質部、前記シフト反応部、前記選択酸化反応部の順序で配置されており、
前記排ガス流路では、前記一方の側から前記排ガスが導入され、前記他方の側から前記排ガスが導出される、請求項2記載の水素製造装置。 - 前記水蒸気発生部では、前記他方の側から前記水が導入され、前記一方の側から前記水蒸気が導出される、請求項3記載の水素製造装置。
- 前記改質部、前記シフト反応部及び前記選択酸化反応部は、前記所定線を包囲するように筒状に形成されており、
前記排ガス流路は、前記改質部、前記シフト反応部及び前記選択酸化反応部を包囲するように筒状に形成されている、請求項3又は4記載の水素製造装置。 - 前記水蒸気発生部は、前記排ガス流路を包囲するように筒状に形成されている、請求項5記載の水素製造装置。
- 請求項1〜6のいずれか一項記載の水素製造装置と、
前記水素製造装置で生成された前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、を備える、燃料電池システム。
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Cited By (1)
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JP2018522200A (ja) * | 2015-07-31 | 2018-08-09 | ヌヴェラ・フュエル・セルズ,エルエルシー | NOx放出が低減されたバーナーアセンブリ |
-
2012
- 2012-06-29 JP JP2012147106A patent/JP2014009130A/ja active Pending
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