JP2002179021A - 卵包装装置 - Google Patents

卵包装装置

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JP2002179021A
JP2002179021A JP2000378807A JP2000378807A JP2002179021A JP 2002179021 A JP2002179021 A JP 2002179021A JP 2000378807 A JP2000378807 A JP 2000378807A JP 2000378807 A JP2000378807 A JP 2000378807A JP 2002179021 A JP2002179021 A JP 2002179021A
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eggs
egg
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Hayashi Kondo
林 近藤
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Kyowa Machinery Co Ltd
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Kyowa Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高速、大量処理要求に対して、設置面積をいた
ずらに増やすことなく、卵に優しい包装を可能にする。 【解決手段】工程途中に存在する単列コンベアへの移し
替えが、高速化の一番の障害になっているので、単列コ
ンベアを省略出来るように機械構成及び制御の両方を改
めた。複列コンベアFCから列順、各卵の前後順をその
まま引き継ぎながら複列配送コンベア10に卵の鋭端が
下に向くように移行した後、その姿勢のままで卵を配送
させ、途中で1台乃至3台の包装前段コンベア11が複
列配送コンベア10の下側に位置するように立体交差を
構成し、包装場所PSの立体交差部分12で複列配送コ
ンベア10から包装前段コンベア11へ該当卵を放出さ
せるようにした。包装場所PSの都合から候補卵を選ん
で条件と照合した後、選択済卵を目的の包装場所PSに
集約するという選び方。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鶏舎集卵コンベアの最
終端部などに設置し、大量の鶏卵等をコンベアで搬送し
つつ、検査、整列を行い、総ての卵を規定のプラスチッ
ク容器や紙モールド容器へ連続的に自動包装する卵包装
装置において、コンベア列数を変更せず、最後の包装を
終えるまで元の列数を保つ複列配送コンベアを主体とし
て構成することによって、処理速度を高めた卵包装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複列の卵コンベア上で検査、整列
などの工程を終えた横向きの卵は、トランスファ機構に
より卵の鋭端を下に向けて単列コンベアに移し替えられ
た後、包装場所に運ばれている。卵が単列コンベアに乗
ると卵の処理順が決まり、仮に単列コンベアの途中に卵
が無い所があってもソフトウエアで空白として認識する
ことによってスキップし、あたかも卵が連続して供給さ
れているかのように都合良く対応出来るので、包装場所
で放出された卵は単列コンベアの下側の卵受取装置に空
白部分を作ることなく所定個数が蓄積されるのを待っ
て、包装容器に受け渡されている。
【0003】しかし、複列コンベアでは6列構成が一般
的であり、トランスファ機構で単列コンベアに移し替え
ると、単純な計算でも6倍の速度(それぞれのコンベア
チェーンのピッチ等を勘案すると概ね7.5倍)に加速
する過程で移し替えが要求される。このように加速しな
がら移し替えると卵に少なからずショックを与え、また
一度増速すると目的の包装場所で放出する時に放物落下
を考慮した放出制御が必要であるので、何らかの緩衝手
段を用いて速度の水平方向成分を消さなければならな
い。このような加速時及び加速後の水平速度の制約によ
って、従来の鶏卵等の包装装置の実力は、単列コンベア
換算で時間当たり33000卵前後が上限となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鶏卵等の包装処理時間
の短縮要求、すなわち高速化や、大量処理の要求は年々
高まっているが、前述のように増速を伴う単列コンベア
への移し替え方式を採用したままでは高速化にも限界が
あり、一方の原則である卵に優しい処理について配慮す
るにも事欠く。単列コンベアを複数配置して処理量を増
やす方式も採用されているが、複数にすると設置面積の
拡張を要する。本発明が解決しようとする課題は、鶏卵
等の高速化や、大量処理の要求に対して、設置面積をい
たずらに増やすことなく、卵に優しい包装を可能にする
包装装置を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】複列コンベアから単列コ
ンベアへ卵を移し替えるには様々な不利益があるにも関
わらず旧態依然としている最大の理由は、制御演算上も
視覚的にも単列コンベア上で1列に並んだ卵を基本にし
た方が都合良く、仮に途中に卵が無い所があってもソフ
トウエアで簡単に空白として認識処理出来ることにあっ
た。
【0006】しかし、せっかく単列コンベア上に1列に
並べた卵も包装場所において所定個数(鶏舎における原
卵包装は6列5行のプラスチック容器が主流)が蓄積さ
れるのを待って、包装容器に受け渡さねばならないの
で、搬送列数を6列→1列→6列のように変換せざるを
得ない。そこで本発明では、途中に単列コンベアを採用
することなく、複列コンベアから複列配送コンベアに卵
の鋭端が下に向くように移行したままの姿勢で卵を配送
させ、途中で複数の包装前段コンベア(6列構成)が複
列配送コンベアの下側に位置するように立体交差を構成
した。この構造は単列コンベア部分を持たないので単列
コンベアへ卵を移し替えることによって生じる不利益か
ら解放されている。
【0007】一方、制御方法にあっては、包装場所の都
合をモニタして選択域内にある卵群から候補卵を選び、
立体交差部分で複列配送コンベアから包装前段コンベア
へ卵を放出する時に卵同士が競合しないことを条件に卵
を選択した後、目的の包装場所に集約すれば、本発明の
構成に適用出来ることが見出された。鶏舎における原卵
包装は、農林水省規格に該当する卵ならば、卵重に関わ
りなく全卵が包装対象になるため、卵の集中で処理限度
を越えることが心配される。しかし、複列配送コンベア
の搬送能力と各包装場所の合計処理能力とが整合するよ
うに装置全体を構成すれば、入りと出の卵数が均衡する
ので、未選択のまま複列配送コンベア終端まで運ばれる
卵は皆無となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するが、本発明の範囲はこの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0009】図4の平面図及び図5の側面図は、単列コ
ンベア1への移し替えを伴う従来型の卵包装装置(時間
当たり30000卵を包装)の例であり、矢印Afの方
向に卵の一列である卵Efを搬送する複列コンベアFC
fと、複列コンベアFCfから卵Efを受け取って矢印
Bfの方向に卵Efを搬送する単列コンベア1と、単列
コンベア1の卵搬送方向に直交する方向に包装容器Pを
搬送する容器コンベアPCfと、コンベアの作動の制御
等を行う制御演算装置COfとを備える。容器コンベア
PCfに達した卵Efは運ばれた順序どおりに卵受取装
置2に(キック装置3の作動で、通常下流側から始めて
順次上流側へ)投入され、所定個数に達した後に包装容
器Pに受け渡された上、容器は矢印Cfの方向へ排出さ
れる。卵受取装置2は、例えば、特許第2775592
号に記載されたものなどが利用される。
【0010】本発明では、図1乃至図3に示すように、
複列コンベアFC(時間当たり60000卵を搬送)に
続き、複列配送コンベア10の下側で立体交差する包装
前段コンベア11を2台設け、各立体交差部分12にお
いて卵放出機構13により複列配送コンベア10上の選
択済卵EDを個々に放出する構成にした。卵放出機構1
3としては、例えば、特願2000−353894に記
載されたものなどが利用される。包装容器Pの包装単位
数と複列配送コンベア10の列数とが同じであることが
要件(請求項1)であるので、容器の向きを好適な6列
5行に決めると、必然的に複列コンベアFC及び複列配
送コンベア10の列数は6列になる。もちろん容器を5
列6行方向で使うことも可能であるが、卵受取装置2が
6列5行の場合に比べて1.2倍の忙しさになること
や、5列の複列コンベアFCが普及していないなどの欠
点がある。
【0011】図1の平面図において矢印Aの方向に卵の
一列である卵E0を搬送する複列コンベアFCは、速度
が図4乃至図5で示した従来型の約2倍で運転される外
は、従来型の卵包装装置と同様の構成であり、横向きの
卵E0を複列配送コンベア10に鋭端が下向きの卵E1
として受け取る方法は、例えば、特開平9−15094
1号に記載のものなどが利用される。複列配送コンベア
10を駆動している駆動モータMMの動力は複列コンベ
アFCへも供給され、同期運転されている。図示しない
が、駆動モータMMの動力は包装前段コンベア11へも
供給され、同期運転される構成になっている。図13の
制御ブロック図に示すように、駆動モータMMは制御演
算装置COによって制御され、複列配送コンベア10の
移動量は図3の正面図に示すように、受動スプロケット
S5に取り付けられたエンコーダECで検出され制御演
算装置COに送られる。
【0012】包装前段コンベア11上で卵の行と列とが
競合して正常な制御が出来なくなるのを防止するには、
立体交差部分12よりも上流に位置する選択域20内を
通過する間に、包装場所PSの都合をモニタしながら候
補卵EPを選択済卵EDとして採用するまでの過程が大
切な対応策になる。包装場所PSの都合をモニタする方
法は各包装前段コンベア11の列毎の卵数を調べるカウ
ンタを2つ用意し、1つは選択域20内を通過する候補
卵EPを選択済卵EDにする度に加算するもの(以下、
「選択カウンタ」という)であり、もう一つは間欠動作
をする包装コンベア14に蓄積中の卵数を基に加算又は
減算するもの(以下、「蓄積カウンタ」という)であ
る。
【0013】選択カウンタにカウントされた時に選択済
卵EDが居る複列配送コンベア10上の列及び選択済卵
EDが、包装前段コンベア11のどの列の要求に基づく
かによって選択済卵EDがたどる経路RTが異なる(図
6)。経路RTによって内小回りRTS、外大回りRT
Lの内外周差(包装前段コンベア11が複列配送コンベ
ア10の進行方向の右に出るか左に出るかによって内外
が逆転する)を伴うので、蓄積カウンタ値は逐一選択カ
ウント値を反映しないが、本発明では卵重に関わりなく
万遍に、複列配送コンベア10上の卵E1を各包装場所
PSに選択配分するので、蓄積カウンタ値は一定値以下
に平準化される。
【0014】一般的に蓄積カウンタの各列の値は常にな
にがしかの凹凸(概ね6以下)を伴うので、包装前段コ
ンベア11が受け取った卵E2は、常に先頭が揃うよう
に蓄積機能を持ったバファを用意する必要がある。複列
配送コンベア10と包装前段コンベア11は、同速度で
互いに同期運転しているので、包装前段コンベア11の
下側に平行に更なる間欠前進する包装コンベア14をバ
ファとして設ける(いずれも駆動方法は図示省略)。包
装コンベア14の先頭行に卵E3が充満すると、間欠用
モータMPを動かして包装コンベア14を1行前進さ
せ、新たな先頭行が充満するのを待っている間に、先に
充満した行の卵E3を放出機構16の動作で、卵受取装
置2を介して包装容器Pに受け渡す。
【0015】尚、卵受取装置2としては、従来型のもの
がそのまま流用可能であり、包装場所PSが擁する容器
コンベアPCの制御、包装容器Pの供給等の制御も従来
どおりの制御PDを適用出来る。
【0016】包装コンベア14が1行前進すると、蓄積
カウンタの各列から1を引き新たな蓄積カウント値にす
る方式で、包装前段コンベア11から包装コンベア14
へ卵E2を放出するタイミングが更新される。
【0017】包装前段コンベア11から包装コンベア1
4への卵放出機構15は、立体交差部分12における卵
放出機構13の方法を流用出来る。
【0018】立体交差部分12で下側の包装前段コンベ
ア11へ卵E1を放出する時は、既に卵E2がある上に
対して実行することは厳禁であるので、予め選択域20
内で選択済卵EDに採用しようとする時に条件判断を行
わねばならない。
【0019】包装場所PSの配置台数(2台)と包装前
段コンベア11の列数(6列)との乗積に相当する数
(12個)の選択カウンタを設けて、カウント値の大小
で過不足の列を判断し、値が一番小さい列の属性を次の
候補卵EPに付与する。候補卵EPから選択済卵EDに
した時点で、対応している列の選択カウンタのカウント
値を1増やす。この実施例のように包装場所PSの配置
台数が複数の時は、カウント値の大小判断は選択カウン
タ全体を一括りとして判断するので、各包装場所の包装
出来高は均等割になる。
【0020】図6に示すとおり、選択域20は、基本的
には複列配送コンベア10の6列及び同コンベアの進行
方向に5行分乃至6行分のピッチで構成するマトリクス
の各交点が該当する。選択域マトリクスを通過した行に
ついても、複列配送コンベア10の下側に立体交差して
いる包装前段コンベア11の進行方向により、判断条件
に加えるべき領域が決定する。
【0021】例えば複列配送コンベア10の進行方向
(矢印Dの方向)の左側に向けて包装前段コンベア11
の出口(矢印Cの方向)がある時に、包装前段コンベア
11の上に既に卵E2があるところに、複列配送コンベ
ア10から選択済卵EDを投入しないためには、候補卵
EPの右前対角方向の延長線21上の各交点及び左後対
角方向の延長線22上の各交点のいずれにも、該卵と同
じ属性を持った選択済卵EDが存在しないことが追加条
件になる。
【0022】複列配送コンベア10の進行方向の右側に
向けて包装前段コンベア11の出口がある時には、左前
対角方向の延長線上の各交点及び右後対角方向の延長線
上の各交点が追加条件になる。
【0023】従来の単列コンベア方式の移動速度は、時
間当たり30000卵、コンベアの卵座ピッチを63.
5mmとすると約530mm/秒に達し、卵放出後の姿
勢などを考え合わせ約5mm移動する度に放出判断を行
っているのに対して、本発明による複列配送コンベア1
0では、6列60000卵/時に1列当たり10000
卵/時となり、移動速度は176mm/秒になる。複列
配送コンベア10と立体交差する包装前段コンベア11
との隔たりを80mmとすれば、その間の自由落下時間
は算式 SQR(2*80/9800)を用いると約
0.13秒になり、落下中の横移動量は約23mmに相
当するので、放物カーブを無視出来る範囲にある。移動
速度の3倍差は、運動エネルギ的には更に2乗差になる
ので、想像以上に安定度が増すことになり、見た目にも
安心感が得られる。各卵の現在位置管理についても、単
列コンベア方式より大幅な省略が可能になる。
【0024】最も極端な実施例として、放物カーブを無
視し、コンベアの卵座1ピッチに1回の現在位置管理に
よる演算制御方法のフローを図7乃至図12に、記憶域
の説明とフローの説明を次に示す。
【0025】(制御演算用に必要な記憶域)
【0026】6列かつ複列配送コンベア10の有効長さ
分の卵座数の枠数からなる進行記憶域を用意し、各進行
記憶域は2つの独立した情報を保存出来、1つは卵有無
用、1つは選択済卵EDか未選択卵かの属性用として利
用する。進行記憶域は卵座が1ピッチ進む度に1枠シフ
トさせる。ここまでの進行記憶域は主に複列配送コンベ
ア10上の卵群の進行管理用になる。
【0027】包装場所PSの台数の記憶域を1個用意す
る。選択域20の最も上流行が複列配送コンベア10先
頭から何個目の卵座に位置するかの記憶域と、立体交差
先頭が複列配送コンベア10先頭から何個目の卵座に位
置するかの記憶域とを用意する。また各々の包装場所P
Sについて包装前段コンベア11の列数分(6列)及び
包装前段コンベア11の有効行数分(20行程度)から
なるシフトメモリ(各列とも進行方向の先頭行を0番地
に、1つ手前毎に1番地増の番地を定義)と、選択カウ
ンタと、蓄積カウンタと、包装許可数カウンタと、包装
後タイマとをそれぞれ用意する。ここまでの記憶域は主
に包装管理用になる。
【0028】以上の記憶域を利用した制御フローを次に
示す。
【0029】(制御フロー)
【0030】スタート直後に記憶域の初期化等を行う
(ステップ#1)。
【0031】1卵座進んだことを確認し(ステップ#
2)、複列の卵コンベアで搬送された卵を受け取る毎に
最上流の前記卵有無記憶域の各列にそれぞれ卵有無情報
(有=1、無=0)を記録(ステップ#7)する。
【0032】各包装場所について(ステップ#8)、全
選択カウンタを対象にした過不足判断によって包装場所
の列位置を決めた後、選択域の中の候補卵EPを選択済
卵EDにしてよいかどうかの判断をし(ステップ#1
3)、選択済卵として決定した時は相当する選択カウン
タを1増やす(ステップ#14)と共に、包装場所の番
号と包装場所の列位置を前記属性記憶域に記録(ステッ
プ#15)する。
【0033】包装場所用の立体交差範囲にその包装場所
の番号属性を持つ選択済卵EDがあるかどうかを調べ
(ステップ#17)、あればその列位置属性に相当する
ところまで選択済卵EDが到達していれば放出装置を働
かせる(ステップ#18)。
【0034】放出装置の真下に相当するシフトメモリ位
置に進行記憶域から卵有情報(有=1)を写す(ステッ
プ#19)。放出後は卵有無記憶域をゼロに、属性記憶
域を空白にする(ステップ#20)。
【0035】蓄積カウンタの各列について蓄積カウンタ
値と同じシフトメモリの番地に相当するシフトメモリに
卵有情報(有=1)があれば(ステップ#22)、その
位置に相当する放出装置を働かせて包装コンベアへ卵を
放出する(ステップ#23)。放出と同時に該当する列
の蓄積カウンタを1増やし(ステップ#24)、卵有情
報をゼロにする(ステップ#25)。
【0036】放出卵を受け取った包装コンベアは包装単
位の卵が揃っていれば(ステップ#26)、包装許可数
カウンタを1増やす(ステップ#27)。
【0037】全部の包装場所について対応した後、進行
記憶域を複列配送コンベアの進行方向へ1つシフト(ス
テップ#4)する。シフトメモリを包装コンベアの進行
方向に1シフトした後、一番後方の一行をゼロにする
(ステップ#5)。
【0038】冒頭の初期化を回避して、ここまでの手続
きを再び最初から対応する。
【0039】上記に対応しながら、包装許可数カウンタ
がゼロより大きく(ステップ#28)、前回の包装装置
への受け渡しから一定時間以上経過していれば(ステッ
プ#29)、先頭行の卵を包装装置へ渡し(ステップ#
30)、包装許可数カウンタを−1し(ステップ#3
1)、蓄積カウンタ各列を−1(ステップ#32)した
後、間欠前進して放出後の包装コンベアの空白を埋める
(ステップ#33)。
【0040】以上が制御フローの例である。
【0041】尚、選択域を複列配送コンベア10の進行
方向に何行分のマトリクスにするかについては、例えば
1乃至2行にすれば道程が短くなり候補卵EPから選択
済卵EDに選ばれる機会が減って包装装置の機能を損な
う。逆に6行以上にすれば不必要に条件判断の範囲を広
げることになり、複列配送コンベア10の長さを増やす
ことにもつながるので、5行分乃至6行分のマトリクス
が好適である。
【0042】尚、制御フローにおいて示した加算、減算
等はカウント値あるいは判断値を得る一つの手法であ
り、計算方法を限定するものではない。
【0043】包装場所PSの配置台数が1台乃至3台に
変化しても、カウント値の大小判断結果がどの包装前段
コンベアのどの列に相当しているかを特定するフローの
要否を除き、基本的な制御フローは上述したものを利用
出来る。
【0044】
【発明の効果】従来のように単列コンベアへの移し替え
を伴わないので卵の移動速度が小さいままであり、実際
見た目にも、卵に優しい鶏卵等の包装装置が実現した。
【0045】従来は単列コンベアへの移し替えの制約か
ら、複列の卵コンベア部分で6列33000卵/時程度
が限界となっていたが、装置占有面積をほぼ同等のまま
6列60000卵/時の高速化を実現出来ると共に省ス
ペースに大きく貢献した。
【0046】放物カーブ制御を省略出来るので、卵の放
出機構及び演算制御が簡素になり、特にエンコーダの分
解能が粗くて済むなど演算面での負担軽減につながり、
余裕を持った制御を実現出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した卵包装装置の実施例にかかる
概略構成図
【図2】本発明を適用した卵包装装置の実施例にかかる
概略構成図
【図3】本発明を適用した卵包装装置の実施例にかかる
概略構成図
【図4】従来型の卵包装装置の概略構成図
【図5】従来型の卵包装装置の概略構成図
【図6】本発明の実施例にかかる要部拡大図
【図7】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図8】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図9】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図10】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図11】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図12】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図13】本発明の実施例にかかる制御ブロック図
【符号の説明】 1 単列コンベア 2 卵受取装置 3 キック装置 10 複列配送コンベア 11 包装前段コンベア 12 立体交差部分 13 卵放出機構 14 包装コンベア 20 選択域 21、22 対角延長線 CO、COf 制御演算装置 Ef、E0〜E3 卵 EP 候補卵 ED 選択済卵 EC エンコーダ ES 卵有無センサ MM 駆動モータ MP 間欠用モータ P 包装容器 PC、PCf 容器コンベア FC、FCf 複列コンベア PS 包装場所 RT 経路 S1〜S5 スプロケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装単位数と同じ列数からなる複列卵コ
    ンベアによって横向きに搬送される卵を受け取り、制御
    演算装置が卵の有無を記憶した後は列順及び各卵の前後
    順を変えることなく鋭端を下に向けて運ぶ複列配送コン
    ベアと、この複列配送コンベアの下側に立体交差し同期
    運転される前記包装単位数からなる複列の包装前段コン
    ベアを1台乃至3台配置し、 さらに前記複列配送コンベアは前記包装前段コンベアが
    ある場所まで選ばれた卵を前記各立体交差部分において
    個々に放出する機構を備え、前記各包装前段コンベアは
    前記複列配送コンベアから放出された卵を受け取り、受
    け取った卵を前記各立体交差部分の外へ運び出しなが
    ら、包装向けに先頭行が揃った状態で順次蓄積するよう
    に、前記各包装前段コンベアの下側に平行配置された包
    装コンベアへ向けて卵を個々に放出する機構を備えてお
    り、 前記各包装前段コンベアから放出される卵を受け取った
    前記包装コンベアは、卵の蓄積が前記包装単位に達する
    度に、先頭から順次前記包装単位の卵を包装装置へ放出
    する機構と、放出後の空白相当部分だけ間欠前進する機
    構を有するように構成されていることを特徴とする卵包
    装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する卵包装装置におい
    て、前記包装前段コンベアの配置台数と前記包装前段コ
    ンベアの列数との乗積に相当する総列について、各列毎
    に選択済卵数をカウント可能にし、このカウント値の大
    小を基に過不足列を判断し、次の卵をどの前記包装前段
    コンベアのどの列用として選択するかを決め、前記各立
    体交差のうち最も上流の立体交差の上流一カ所に設定し
    た選択域内にある卵群の内の未選択卵の中から、候補卵
    を選択しようとする時に、 前記包装前段コンベアの出口が前記複列配送コンベアの
    進行左側にあっては、前記選択域内とその下流の前記複
    列配送コンベアの範囲で、候補卵の位置を基準に左後方
    と右前方の対角線上に、候補卵を要求している前記包装
    前段コンベアの位置と前記包装前段コンベアの列とが同
    一の選択済卵(以下、「同属性選択済卵」という)が無
    いことと、 前記包装前段コンベアの出口が前記複列配送コンベアの
    進行右側にあっては、前記選択域内とその下流の前記複
    列配送コンベアの範囲で、候補卵の位置を基準に右後方
    と左前方の対角線上に、同属性選択済卵が無いことを確
    かめた後に正式に選択済卵とすることを特徴とした卵包
    装装置。
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