JP2002178389A - サクションチャンバー - Google Patents

サクションチャンバー

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JP2002178389A
JP2002178389A JP2000375577A JP2000375577A JP2002178389A JP 2002178389 A JP2002178389 A JP 2002178389A JP 2000375577 A JP2000375577 A JP 2000375577A JP 2000375577 A JP2000375577 A JP 2000375577A JP 2002178389 A JP2002178389 A JP 2002178389A
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JP
Japan
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film
suction chamber
die
vibration
die lip
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JP2000375577A
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English (en)
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Satoshi Nitta
諭 新田
Takayoshi Sano
孝義 佐野
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のサクションチャンバーでは薄いフイル
ムを成形する際、フイルムに膜振動が起き、フイルムに
横縞模様やちり緬しわ模様が入り、成形出来ないという
欠点を取り除いたサクションチャンバーを提供するこ
と。 【解決手段】 フイルム等の成形時にTダイから吐出さ
れたフイルム等の冷却ロールに接する側の表面に空気の
乱流で発生するフイルム等の膜振動を防止するためのサ
クションチャンバーにおいて、サクションチャンバーの
フイルム等側の先端開口部をTダイリップ先端から出た
フイルム等の走行方向に全幅にわたってTダイリツプ近
傍まで延長したことを特徴とするサクションチャンバー
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフイルム等の成形時
にTダイから吐出されたフイルム等(以下単にフイルム
という)と冷却ロールとサクションチャンバーから成る
空間で発生する空気の乱流で起きるフイルム膜振動を防
止するためのサクションチャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサクションチャンバーについて図
6により説明すると、サクションチャンバー21はフイ
ルム2を吐出するTダイ3と吐出されたフイルム2を冷
却する冷却ロール4の間に開口し、フイルム成形時にフ
イルム2の冷却ロール4に接するA空間内に発生する空
気の乱流、例えば空気渦等で起きるフイルム膜振動を防
止する為にフイルム全幅にわたり空気を吸引する筒状装
置として知られている。
【0003】更に詳しく図3、図4および図5の共通の
部材を用いてサクションチャンバー21に付いて説明す
ると、サクションチャンバー21は図6のTダイ3にフ
イルム2の全幅にわたって断熱板5を介して取付けられ
た取付け板6と、同取付け板6の幅方向の両端部に設け
た図4の共通の部位である側面板7および8と、同側面
板7および8を連結して取付け板6と対峙する移動板2
2及び23により筒状体を構成し、Tダイリツプ側の端
部を幅方向に開口すると共に、対向する他端部を図3の
共通の部材である蓋10とした箱状体で、図3の共通の
部材である蓋10に設けた真空用パイプ11から図示し
てない真空ポンプ等により空気を吸引することにより開
口部を介してフイルム2と冷却ロール4からなるA空間
内に空気の乱流等で発生する空気渦等が起きないように
している。
【0004】このサクションチャンバー21の内部には
吸引が幅方向に均等に行われるように図5の共通の部材
である複数個の穴を設けた仕切り板12及び仕切り板1
3を全幅にわたり設けると共に、図6の一枚板からなる
平板状の第1の移動板22と第2の移動板23を全幅方
向に設け、前記第1の移動板22と前記第2の移動板2
3はねじ25および26を回転させることにより、第1
の移動板22および第2の移動板23をねじ方向に移動
させて冷却ロール4の外周面とサクションチャンバー2
1の第1の移動板22及び第2の移動板23との間に出
来る隙間を幅方向に一定値で調整し、サクションチャン
バー21内に吸込まれる空気の量、特に前記A空間内に
残留している空気を図示していない真空ポンプで吸引
し、前記A空間内の圧力を負圧状態で一定値に保つよう
にしている。
【0005】フイルム成形時に図6のA空間内に存在す
る空気の乱流により出来る空気渦等はフイルム2の膜振
動を起こし、そのためにTダイリツプ先端部の直角にな
つているエツジ部にフイルムが接触して、その結果フイ
ルムに連続した横縞模様が発生したり、また冷却ロール
がフイルムに接する際、冷却ロール面上の冷却開始点が
幅方向に一直線状に揃わないで安定しなく、その結果フ
イルムにちり緬しわ等が連続して発生し、良好なフイル
ム成形が出来ない。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、従来の
サクションチャンバー21は比較的厚いフイルム成形時
には、フイルム自体の張力が大きいので、図6のA空間
内で起きる小さな空気渦等ではフイルムの膜振動は起り
難いが、逆に比較的薄いフイルム成形時には、フイルム
自体の張力は弱く、図6のA空間内の空気圧力、即ち負
圧のレベルも十分にとれなく、小さな空気渦によるフイ
ルム2の膜振動は押さえることが出来ないという欠点が
あった。
【0007】本発明の目的は、従来のサクションチャン
バーでは薄いフイルムを成形する際、フイルムに膜振動
が起き、フイルムに横縞模様やちり緬しわ模様が入り、
成形出来ないという欠点を取り除いたサクションチャン
バーを提供することに有る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、フイルム等の成形時にTダイから吐出され
たフイルム等の冷却ロールに接する側の表面に空気の乱
流で発生するフイルム等の膜振動を防止するためのサク
ションチャンバーにおいて、サクションチャンバーのフ
イルム等側の先端開口部をTダイリツプ先端から出たフ
イルム等の走行方向に全幅にわたってTダイリツプ直下
近傍まで延長したことを特徴とするサクションチャンバ
ーとした。
【0009】また、前記開口部のTダイ側壁面はTダイ
リップ直下近傍までの取付板と、その先端部のフイルム
振動防止用安定板をTダイリツプ直下近傍まで伸ばした
ことを特徴とするサクションチャンバーにすれば好適で
ある。
【0010】更にまた、前記サクションチャンバーと前
記冷却ロール表面との接する方向側の隙間を全幅方向に
わたって部分的に変えられるようにしたサクションチャ
ンバーにすればなお好適である。
【0011】これらによりTダイから吐出されたフイル
ムはTダイリツプと冷却ロール間で膜振動が無い安定し
た状態で成形され、したがつて、フイルムの幅方向に横
縞模様やちり緬しわ模様等が入るという欠点が取り除か
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1、図2、図3、図4、図5により説明する。説明に際
し、本発明は従来のサクションチャンバー装置とくらべ
サクションチャンバーの開口部付近の構造及び第1、第
2の分割された移動板以外の部材は変わらないので、そ
の部分の説明を省くと共に、新たに追加された部材を主
に説明する。サクションチャンバー1のTダイ側の壁面
の先端に延長されたフイルム振動防止用安定板20は、
場合によってはねじ等で締結されることもあるが、Tダ
イリップ先端から出たフイルム2の走行方向に全幅方向
にわたつてTダイリツプの直下近傍まで延長してある。
これは出来るだけ近く迄フイルム振動防止用板20が伸
びていないと、図2のA空間内に存在する空気がフイル
ム2の動きと冷却ロール4の回転運動等により空気の乱
流が起き、その乱流は渦巻き状態となり、その影響によ
りフイルム2は大きく波打ち、フイルム2の膜振動とし
て現れる。その結果、フイルム2には、Tダイ3のリツ
プの出口エツジ部の直角部分に接触した個所が筋状とな
り、フイルム2に横縞模様ができ、しかも、冷却ロール
4の表面上にフイルム2が接するフイルム2の冷却開始
点がフイルムの幅方向に不揃となるため、ちり緬しわ模
様が発生し、良好なフイルム成形が出来ない。このフイ
ルム2の膜振動を防止するには、従来のサクションチャ
ンバーを使った場合、図2のA空間はサクションチャン
バー1で空気を吸引しているので大気圧より低い負圧状
態になるが、特に成形するフイルム2が比較的薄い場合
には、前記A空間の負圧のレベルを空気渦が出来ない程
度に上げると、薄いフイルム2はサクションチャンバー
1の開口側に吸い寄せられて成形が出来なくなり、した
がつて、その負圧のレベルをサクションチャンバー1の
開口側に吸い寄せられないような負圧レベルまで低くす
ると、前記A空間の空気残留量が多くなり、空気による
乱流が起き、そのため空気の渦巻き状態の流れが起き
て、フイルム2は膜振動を起こし、その結果フイルム2
に横縞模様やちり緬しわ模様等が現われ、良好なフイル
ム2が成形出来ない。それを防止するために、本発明の
サクションチャンバー1は、その開口部分をよりフイル
ム2の近傍まで伸長し、さらにその先端にフイルム振動
防止用安定板20を取り付ければ、前記A空間の負圧レ
ベルを高くして残留空気量を減らし、A空間内に空気の
渦が出来ないようにすれば、フイルム2の膜振動は無く
なり、良好なフイルム2が成形可能となる。次に、成形
テストの成形データーを記述する。 成形テスト1 従来のサクションチャンバー採用した場合、 樹脂 PP フイルム幅 1100mm フイルム厚さ 30 μm 成形速度 50 min−1 サクションチャンバー内圧力 −300 Pa フイルム膜振動 有り 結果 横縞模様及びちり緬しわが出て良好なフイルム
が出来ず 成形テスト2 本発明のサクションチャンバーを採用した場合 樹脂 PP フイルム幅 1100mm フイルム厚さ 30 μm 成形速度 50 min−1 サクションチャンバー内圧力 −400 Pa フイルム膜振動 無し 結果 縞模様やちり緬しわ模様等の無い良好なフイル
ムが出来た。
【0013】以上説明したように、Tダイから吐出され
たフイルムは膜振動が無い状態で冷却ロールに接し、従
つてTダイのリップのエッジにも触れることも無く、フ
イルムに横縞模様は出来なく、溶融状態のフイルムは冷
却ロールに接する幅方向の位置も変動しなく、フイルム
の冷却開始点も変動しないので冷却むらで起きるちり緬
しわ模様も出来ないことになる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
従来のサクションチャンバーでは薄いフイルムを成形す
る際、フイルムに膜振動が起き、フイルムに横縞模様や
ちり緬しわ模様が入り、成形が出来ないという欠点が取
り除かれた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態例を示すサクションチャン
バーの説明図である。
【図2】本発明の1実施形態例を示すサクションチャン
バーの説明図で、図1のイ部の詳細図である。
【図3】本発明の1実施形態例を示すサクションチャン
バーの説明図で、図1のX矢視の詳細図である。
【図4】本発明の1実施形態例を示すサクションチャン
バーの説明図で、図1のY矢視の詳細図である。
【図5】本発明の1実施形態例を示すサクションチャン
バーの説明図で、図1のZ矢視の詳細図である。
【図6】従来のサクションチャンバーの説明図である。
【符号の説明】
1 サクションチャンバー 2 フイルム 3 Tダイ 4 冷却ロール 5 断熱板 6 取付け板 7、8 側面板 9 第1の分割された移動板 10 蓋 11 真空用パイプ 12、13 仕切り板 14 第2の分割された移動板 15 第1の分割された移動板用ボルト 16 第2の分割された移動板用ボルト 20 フイルム振動防止用安定板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム等の成形時にTダイから吐出さ
    れたフイルム等の冷却ロールに接する側の表面に空気の
    乱流で発生するフイルム等の膜振動を防止するためのサ
    クションチャンバーにおいて、サクションチャンバーの
    フイルム等側の先端開口部をTダイリップ先端から出た
    フイルム等の走行方向に全幅にわたってTダイリツプ近
    傍まで延長したことを特徴とするサクションチャンバ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記先端開口部のTダイ側壁面はTダイ
    リップ近傍までの取付板と、その先端部のフイルム振動
    防止用安定板をTダイリツプ直下近傍まで伸ばしたこと
    を特徴とする請求項1記載のサクションチャンバー。
  3. 【請求項3】 前記サクションチャンバーと前記冷却ロ
    ール表面との接する方向側の隙間を全幅方向にわたって
    部分的に変えられるようにした請求項1記載のサクショ
    ンチャンバー。
JP2000375577A 2000-12-11 2000-12-11 サクションチャンバー Pending JP2002178389A (ja)

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