JP5239011B2 - タンデム型カーテンコータのエアーカット装置 - Google Patents

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Description

本発明は2台のダイを使用し、高速で走行するウェブ上面に2層または3層以上同時塗工するタンデム型のカーテンコータのエアーカット装置に関する。
カタログなどに用いられる印刷用紙、感圧紙、感熱紙などの塗工紙はコータによって原紙であるウェブ(基材)上に塗料を塗布後、乾燥して生産される。このように塗料の塗布を行う機械を塗工機と称している。従来このような塗工機は、ウェブ上に過剰な塗料を一度塗った後に、ブレードや小径のロッドなどで掻き落したり、エアナイフによって吹き飛ばしたりして計量(メータリング)するポストメータリング方式を採用したブレードコータ、ロッドコータ、エアナイフコータなどが主流であった。しかしこのようなポストメータリング方式による塗工では、塗料をウェブに塗布するときの液圧やブレードなどの押付力などにより、塗料がウェブに多く浸透することや、ブレードやロッドなどの磨耗によるメンテナンス費用が高いということなどの問題がある。
そこで近年、走行するウェブ上にダイ(塗料のカーテン膜を作るノズル付チャンバー)から塗料のカーテン膜を噴出しウェブ上に塗工するカーテンコータが広く採用されるようになってきた。カーテンコータは写真の印画紙などの分野では古くから用いられてきたが、高速時の空気の巻き込み、塗料に混入した泡、機械的精度不足による塗料カーテン膜の不安定さ等により塗工が安定しなかったため製紙業界では利用されていなかった。
本願出願人はこれらの問題を解決しカーテン塗工技術を安定技術として開発し、既に多数のカーテン塗工機を全世界に供給している。カーテン塗工機は従来のポストメータリング方式の塗工機と異なり、ブレードやロッドなどの消耗品が無いのでメンテナンスが楽である、塗工量を容易に精度高く調節できる、操作性がよい、輪郭塗工(Contour Coat)のため表面性改善の効果が高い、などの特長がある。
ところで、塗料のカーテン膜はダイを離れると自重落下するが、カーテン膜は薄い膜状であるため、わずかな風圧でも揺れていまい、カーテン膜が揺れるとウェブへの塗工面が悪くなってしまうという問題がある。カーテン膜に作用する風はウェブが走行するときに随伴する随伴エアーによるものであり、ウェブの走行速度が600m/minを超えるような高速になってくると随伴エアーの流速も早くなるため、カーテン膜が揺らされてしまい塗工できなくなってしまう。
このような随伴エアーを非接触でカットする装置が特許文献1に開示されている。
特開2002−192046号図3は特許文献1に開示されたカーテンコータのエアーカット装置の側面図である。図において、aはダイ、bは塗料、cはカーテン膜、dはコーターロール、eはパンであり、コーターの運転開始時に塗料を回収する。kはガイドロール、wはウェブ、fは随伴エアーである。Aはエアチャンバ、gはエアーカット用ノズル、hはガイドプレート、iはサクションボックス、jは隙間である。
エアチャンバAは内側をコーターロールdの曲率に合わせて円弧面とし、コーターロールdのほぼ全長をカバーする長さとなっている。エアチャンバAは図示しない圧縮空気源に接続されている。エアチャンバAの内面とコーターロールdの表面との間には10mm程度の隙間jが設けられ、ウェブwが走行中にうねってもエアチャンバAの内面と接触しないようになっている。
エアチャンバAの下流側の端部にはエアーカット用ノズルgとガイドプレートhが設けられている。エアーカット用ノズルgは上流方向で、かつ、斜め下方向にエアーを噴出し、そのエアーはカウンターエアーmとなって隙間j内を流れる。エアーカット用ノズルgから噴出するエアーの流速はウェブwの速度の1.2〜1.5倍程度であるのがよく、エアーカット用ノズルgから噴出するエアーとウェブwの間の角度は3〜30°程度とする。
ガイドプレートhとウェブwの間の隙間は狭く、かつ、エアーカット用ノズルgから噴出するエアーのエジェクター効果によってガイドプレートhとウェブwの間の隙間には風速ゼロとなる静穏な領域となるので、新たな随伴エアーが発生せず、カーテン膜cに揺れが発生することが無くなる。
一方、サクションボックスiはエアチャンバAの上流側に設けられ、図示しない排気装置に接続されており、随伴エアーfの一部とカウンターエアーmを回収する。
以上説明したエアーカット装置は1台のダイを使用する通常のカーテンコータについては問題なく使用することができる。ところが、2または3台以上のダイを使用し、2層または3層以上同時塗工するタンデム型のカーテンコータに使用する場合には上流側のダイについては問題なく使用することができるが、上流側のダイで塗工されたウェブ上面にさらに下流側のダイで塗工する場合には、その間に新たに発生する随伴エアーを処理することができない。
本発明はこのような問題点に鑑みて案出されたものであり、上流側のダイで塗工されたウェブ上面にさらに下流側のダイで塗工する場合において、上流側のダイと下流側のダイとの間に設けられ、その間に新たに発生する随伴エアーをカットするタンデム型カーテンコータのエアーカット装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明のタンデム型カーテンコータのエアーカット装置は高速で走行するウェブ上面に2層または3層以上同時塗工するタンデム型のカーテンコータにおいて、上流側のダイと下流側のダイとの間に設けられ、上流側で塗工されたウェブ上面の随伴エアーが下流側のカーテンに影響しないように随伴エアーをカットするエアーカット装置であって、圧縮空気源に接続されマシン幅方向に水平に延びる下部が円弧面となっている筒状のブローチャンバーと、該ブローチャンバーのウェブ走行方向下流側の側面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるブローボックスと、該ブローチャンバーのウェブ走行方向上流側の側面から上面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるサクションボックスとからなり、ブローチャンバーとブローボックスとは絞りを介して接続されており、上記ブローボックス内部の底面とブローチャンバー外面とによってウェブ走行方向上流方向で、かつ、下方向にカウンターエアーを噴出するエアーカット用ノズルが形成されており、ブローボックスの下部には塗工されたウェブ上面との間に、ウェブ走行方向下流側のカーテンに向かって延びる狭い隙間を形成する下流側ガイドプレートが取付けられており、上記サクションボックスは排気装置に接続される上部サクションボックスと上部サクションボックスに絞りを介して接続される下部サクションボックスとからなり、下部サクションボックス下部には塗工されたウェブ上面との間に隙間を形成する上流側ガイドプレートが取付けられており、上流側ガイドプレートのウェブ走行方向下流側の端部とブローチャンバー外面との間にエアー吸入口が形成されている。
エアーカット装置の下方に高速で走行するウェブを下から支持してウェブのバタツキを防止するスタビライザーロールが設けられるのが好ましい。
下流側ガイドプレートとウェブ上面との間の隙間は0〜5mmであるのが好ましい。
本発明の作用効果は次のとおりです。
2台のダイを使用しウェブ上面に2層または3層以上同時塗工するタンデム型のカーテンコータにおいては、上流側で塗工されたウェブ上面に下流側のダイで塗工する際、上流側での塗工面が安定してから下流側のダイで塗工しなければならないので、2台のダイをあまり接近させて配置することはできない。2台のダイをある程度離して配置した場合に上流側のダイでの塗工した後下流側のダイに到達するまでに新たに随伴エアーが発生し、それが下流側のダイのカーテン膜に影響するのでそれをカットする必要がある。
一方、図3で説明した従来のエアーカット装置では、エアーカットノズルで吹き付けたエアーがカウンターエアーとなって、上流側のダイのカーテン膜に影響することになるのでそれもカットする必要がある。
本発明は上流側のダイで塗工した後下流側のダイに到達するまでに新たに発生する随伴エアーをカットするとともに、エアーカット装置で発生するカウンターエアーをカットするものである。
このような問題を解決するため、本発明のタンデム型カーテンコータのエアーカット装置には、圧縮空気源に接続されマシン幅方向に水平に延びる下部が円弧面となっている筒状のブローチャンバーと、該ブローチャンバーのウェブ走行方向下流側の側面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるブローボックスと、該ブローチャンバーのウェブ走行方向上流側の側面から上面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるサクションボックスとが設けられている。
ブローチャンバーとブローボックスとは絞りを介して接続されている。絞りを設けたのは、絞りを流れるエアーは流速の大きい部分は流速の小さい部分よりも圧力損失が大きいので、幅方向のプロファイルを改善する効果があるからである。なお、以下説明する,その他の絞りについても同様である。
ブローボックス内部の底面は上流に向かって下り勾配の斜面になっており、ブローボックス内部の底面とブローチャンバー外面の該底面と対峙する部分とによってウェブ走行方向上流方向で、かつ、下方向にカウンターエアーを噴出するエアーカット用ノズルが形成されている。ブローチャンバー外面の該底面と対峙する部分は削ぎ落とされて平面を形成している。上記カウンターエアーはコアンダ効果によって大部分はブローチャンバー外面に沿って流れた後吸入されるのでウェブ上面に向かって強く吹き付けることは無い。なお、エアーカット用ノズルから噴出するカウンターエアーのウェブ上面に対する角度は3〜20°程度であり、ブローボックス内の圧力は、ウェブの速度が1000m/minのときには200mmAq程度、ウェブの速度が1500m/minのときには250〜300mmAq程度とする。
ブローボックスの下部には塗工されたウェブ上面との間に、ウェブ走行方向下流側のカーテンに向かって延びる、0〜5mmの狭い隙間を形成する下流側ガイドプレートが取付けられている。エアーカット用ノズルから噴出するエアーのエジェクター効果によって下流側ガイドプレートとウェブの間の隙間は上流側の方が下流側よりも圧力が低くなっており、新たに発生しようとする随伴エアーと方向が反対の流れを生じようとし、それらが互いに相殺し、風速ゼロとなる静穏な領域となるので、新たな随伴エアーが発生せず、下流側ダイのカーテン膜に揺れが発生することが無くなる。下流側ガイドプレートの下流側端部は下流側ダイのカーテン膜にできるだけ近づけるのが好ましく、その距離は20〜40mmとするのがよい。
サクションボックスは排気装置に接続される上部サクションボックスと上部サクションボックスに絞りを介して接続される下部サクションボックスとからなる。絞りを設けたのは幅方向のプロファイルを改善する効果があるからである。
下部サクションボックス下部には塗工されたウェブ上面との間に隙間を形成する上流側ガイドプレートが取付けられており、上流側ガイドプレートのウェブ走行方向下流側の端部とブローチャンバー外面との間は狭くなっていて、エアー吸入口が形成されている。
上流側ガイドプレートとウェブ上面との間の隙間はあまり小さいと、随伴エアーが十分吸い込まれず、その一部が反転して上流側ダイのカーテン膜に影響する虞があるので、10mm程度が好ましい。上記エアー吸入口からは随伴エアーとカウンターエアーを吸い込み、吸い込まれたエアーは下部サクションボックス上部から上部サクションボックスに流入し、外部に排出される。下部サクションボックスの下部は上記エアー吸入口から上方に向かって広がっている。
以下本発明の1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明のタンデム型カーテンコータのエアーカット装置の側方から見た断面図であり、図2はタンデム型カーテンコータの側面図である。なお、これらの図において図3で説明したものと同じものについては同じ符号を使用している。
先ず、タンデム型カーテンコータの全体について図2を用いて説明し、その後本発明のエアーカット装置について図1を用いて説明する。
図2において、1は本発明のエアーカット装置であり、後に詳しく説明する。10aは上流側ダイ、10bは下流側ダイ、11はエアーカット装置1の下方に設けられ、高速で走行するウェブwを下から支持してウェブwのバタツキを防止するスタビライザーロール、12はカーテンコータの運転開始時にダイ10から噴出するカーテン膜cが安定するまでカーテン膜cを受入れて回収するパンである。Aは図3で説明したものと同じエアーカット装置である。
ウェブwはコーターロールdを巻回して走行し、その間エアーカット装置Aによって随伴エアーfがカットされる。その後ウェブwは上流側ダイ10aによって下層の塗工が行われる。次に、ウェブwは本発明のエアーカット装置1によって上流側ダイ10aによる塗工後に発生した新たな随伴エアーfがカットされる。その後ウェブwは下流側ダイ10bによって上層の塗工が行われる。その後ウェブwはガイドロールkを通過し、図示しない乾燥装置に至る。
図1において、1は本発明のエアーカット装置である。2は圧縮空気源13に接続されマシン幅方向に水平に延びる円筒状のブローチャンバーである。3はブローボックスであり、ブローチャンバー2のウェブw走行方向下流側の側面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられている。ブローボックス3の内側は上部ボックス3aと下部ボックス3bに分かれており、側面から見てE字状に形成されている。上部ボックス3aとブローチャンバー2とは絞り7aを介して連通している。なお、絞り7aは丸孔をマシン幅方向に所要の間隔で穿設したものであっても良いし、スリットであっても良いし、パンチングメタルであっても良い。後に説明するその他の絞りについても同様である。上部ボックス3aと下部ボックス3bとは水平な隔壁3dによって区画されており、隔壁3dには絞り7bが設けられている。下部ボックス3bの底面3cは上流に向かって下り勾配の斜面になっており、ブローボックス内部の底面3cとブローチャンバー外面の該底面3cと対峙する部分とによってウェブw走行方向上流方向で、かつ、下方向にカウンターエアーmを噴出するエアーカット用ノズル8が形成されている。なお、ブローチャンバー2外面の、該底面3cと対峙する部分は削ぎ落とされて平面2aを形成している。
ブローボックス3の外面は上部の水平面3eと、水平面に連設されウェブw走行方向に下り勾配の斜面3fを有しており、斜面3fの途中には短い垂直面がある。斜面3fの下端と、ブローボックス内部の底面3cの下端との間には下流側ガイドプレート9が取付けられている。下流側ガイドプレート9とウェブwとの間には0〜5mmの狭い隙間s1が形成されている。下流側ガイドプレート9の下流側端部は下流側ダイ10bのカーテン膜cにできるだけ近づけるのが好ましく、その距離は20〜40mmとするのがよい。なお、狭い隙間s1の下限を0としたのは限りなく0に近いという意味であり、完全に0であれば接触してしまうので使用できない。
4はサクションボックスであって、略直方体の箱型形状をしており、ブローチャンバー2のウェブw走行方向上流側の側面から上面に沿って被さるように、マシン幅方向に延びて設けられている。サクションボックス4は排気装置14に接続される上部サクションボックス4aと上部サクションボックス4aに、水平な隔壁4fに設けられた絞り7cを介して連通する下部サクションボックス4bとからなる。上部サクションボックス4aは水平な隔壁4eによって、上部室4cと下部室4dに区画されている。隔壁4eには絞り7dが設けられており、上部室4cが排気装置14に接続されている。
下部サクションボックス4bの下部には塗工されたウェブw上面との間に隙間s2を形成する上流側ガイドプレート5が取付けられている。上流側ガイドプレート5の下流側端部は上流側に向かって上り勾配の斜面4gと連設しており、その上端は垂直面4hと連接している。上流側ガイドプレート5のウェブw走行方向下流側の端部とブローチャンバー2外面との間は狭くなっていて、エアー吸入口6が形成されている。
上流側ガイドプレート5とウェブw上面との間の隙間s2はあまり小さいと、随伴エアーfが十分吸い込まれず、その一部が反転して上流側ダイ10aのカーテン膜cに影響する虞があるので、10mm程度が好ましい。上記エアー吸入口6からは随伴エアーfとカウンターエアーmを吸い込み、吸い込まれたエアーは下部サクションボックス4b上部から上部サクションボックス4aに流入し、外部に排出される。下部サクションボックス4bの下部は上記エアー吸入口6から上方に向かって広がっている。
次に本実施形態の作用効果を説明する。
本発明は上流側のダイ10aで塗工した後下流側のダイ10bに到達するまでに新たに発生する随伴エアーfをカットするとともに、エアーカット装置1で発生するカウンターエアーmをカットするものである。
そのため、本発明のタンデム型カーテンコータのエアーカット装置1には、圧縮空気源13に接続されマシン幅方向に水平に延びる円筒状のブローチャンバー2と、該ブローチャンバー2のウェブw走行方向下流側の側面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるブローボックス3と、該ブローチャンバー2のウェブ走行方向上流側の側面から上面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるサクションボックス4とが設けられている。
ブローチャンバー2とブローボックス3とは絞り7aを介して連通している。絞り7aを設けたのは、絞り7aを流れるエアーは流速の大きい部分は流速の小さい部分よりも圧力損失が大きいので、幅方向のプロファイルを改善する効果があるからである。なお、以下説明するその他の絞りについても同様である。
ブローボックス3内部の底面3cとブローチャンバー2外面の該底面3cと対峙する平面部分とによってカウンターエアーmを噴出するエアーカット用ノズル8が形成されている。上記カウンターエアーmはコアンダ効果によって大部分はブローチャンバー2外面に沿って流れた後、サクションボックスに吸入されるのでウェブw上面に向かって強く吹き付けることは無い。
ブローボックス3の下部には塗工されたウェブw上面との間に、ウェブw走行方向下流側のカーテンcに向かって延びる0〜5mmの狭い隙間s1を形成する下流側ガイドプレート9が取付けられている。エアーカット用ノズル8から噴出するエアーのエジェクター効果によって下流側ガイドプレート9とウェブwの間の隙間s1は上流側のほうが下流側よりも圧力が低くなっており、エアーは下流から上流に流れようとするが、新たに発生しようとする随伴エアーfと流が相殺し、風速ゼロとなる静穏な領域となるので、新たな随伴エアーfが発生せず、下流側ダイ10bのカーテン膜cに揺れが発生することが無くなる。
本発明は以上説明したような実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。たとえば、図2においてダイは上流側のダイ10aと下流側のダイ10bの2台であるとして説明したが、さらに下流側のダイ10bの下流にもう1台設けるようにしても良いし、2台以上追加しても良い。また、ブローチャンバー2は円筒状であるとして説明したが、たとえば、図4に示すように角型パイプの下方の底部のみ丸みをつけたものであっても良い。
本発明のタンデム型カーテンコータのエアーカット装置の側方から見た断面図である。 本発明のエアーカット装置を含むタンデム型カーテンコータの側面図である。 従来のカーテンコータのエアーカット装置の側面図である。 ブローチャンバーの変形例の図面である。
符号の説明
1 エアーカット装置
2 ブローチャンバー
3 ブローボックス
4 サクションボックス
5 上流側ガイドプレート
6 エアー吸入口
8 エアーカット用ノズル
9 下流側ガイドプレート
13 圧縮空気源
14 排気装置
f 随伴エアー
m カウンターエアー
w ウェブ

Claims (3)

  1. 高速で走行するウェブ上面に2層または3層以上同時塗工するタンデム型のカーテンコータにおいて、上流側のダイと下流側のダイとの間に設けられ、上流側で塗工されたウェブ上面の随伴エアーが下流側のカーテンに影響しないように随伴エアーをカットするエアーカット装置であって、圧縮空気源に接続されマシン幅方向に水平に延びる下部が円弧面となっている筒状のブローチャンバーと、該ブローチャンバーのウェブ走行方向下流側の側面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるブローボックスと、該ブローチャンバーのウェブ走行方向上流側の側面から上面に沿ってマシン幅方向に延びて設けられるサクションボックスとからなり、ブローチャンバーとブローボックスとは絞りを介して接続されており、上記ブローボックス内部の底面とブローチャンバー外面とによってウェブ走行方向上流方向で、かつ、下方向にカウンターエアーを噴出するエアーカット用ノズルが形成されており、ブローボックスの下部には塗工されたウェブ上面との間に、ウェブ走行方向下流側のカーテンに向かって延びる狭い隙間を形成する下流側ガイドプレートが取付けられており、上記サクションボックスは排気装置に接続される上部サクションボックスと上部サクションボックスに絞りを介して接続される下部サクションボックスとからなり、下部サクションボックス下部には塗工されたウェブ上面との間に隙間を形成する上流側ガイドプレートが取付けられており、上流側ガイドプレートのウェブ走行方向下流側の端部とブローチャンバー外面との間にエアー吸入口が形成されていることを特徴とするタンデム型カーテンコータのエアーカット装置。
  2. エアーカット装置の下方に高速で走行するウェブを下から支持してウェブのバタツキを防止するスタビライザーロールが設けられている請求項1記載のタンデム型カーテンコータのエアーカット装置。
  3. 下流側ガイドプレートとウェブ上面との間の隙間は0〜5mmである請求項1または請求項2記載のタンデム型カーテンコータのエアーカット装置。
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