JP2002178209A - フライス加工用の切削工具 - Google Patents
フライス加工用の切削工具Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1081—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft with permanently fixed cutting inserts
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数個の切り刃を取り付けたフライス加工用
の切削工具において、各切り刃の同一部分に常に高負荷
が掛かり、工具が損耗し、工具寿命が短くなるのを防止
する。 【解決手段】 一本の円柱状回転体１の先端に放射状
に、切り刃を有する複数個のチップ２ａ，２ｂ，２ｃ，
２ｄを取り付け、前記２ａ，２ｂ，２ｄの切り刃は円弧
状切り刃とし、チップ２ｃの切り刃を面取状切り刃とし
た。
の切削工具において、各切り刃の同一部分に常に高負荷
が掛かり、工具が損耗し、工具寿命が短くなるのを防止
する。 【解決手段】 一本の円柱状回転体１の先端に放射状
に、切り刃を有する複数個のチップ２ａ，２ｂ，２ｃ，
２ｄを取り付け、前記２ａ，２ｂ，２ｄの切り刃は円弧
状切り刃とし、チップ２ｃの切り刃を面取状切り刃とし
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はフライス加工する際
の切削工具に関する。
の切削工具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、フライス加工用の切削工具は、１
本の円柱状回転体の外周に同一形状の直線状の切り刃を
一定間隔で複数本縦方向に形成したり、１本の円柱状回
転体の外周に螺旋状の切り刃を複数本巻き付くように形
成したソリッドエンドミルや、図７の斜視図に示すよう
に、１本の円柱状回転体１の先端に同一角度間隔で放射
状に、同一形状の円弧状切り刃を有する複数個のチップ
２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを取り付けたスローアウエイ式
エンドミル等があり、これ等の切削工具により材料を加
工する場合の一例を、図７のスローアウエイ式エンドミ
ルによって行う場合に付いて説明すると、図４の加工状
態斜視図に示すように、立方体状被加工材料３の稜線４
に沿って円柱状回転体１を回転させながら、稜線４に垂
直な面５から移動させ、稜線４を構成する面６，７を、
円柱状回転体１の回転によって次々と当接するチップ２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの円弧状切り刃によって削り取っ
ていくものであり、図８は従来のスローアウエイ式エン
ドミルによる面６における切削状態図であり、ａはチッ
プ２ａの円弧状切り刃による切削面を示し、切削面ａの
形状はチップ２ａの円弧状切り刃の円弧状と一致し、ｂ
は次に回ってくるチップ２ｂの円弧状切り刃によって、
チップ２ａの円弧状切り刃では削り取れなかった部分８
を削り取った切削面であり、チップ２ｂの円弧状切り刃
の形状がチップ２ａの円弧状切り刃の形状と同じである
ため、切削面ａと切削面ｂの形状は同じになる。以下同
様に、チップ２ｃ，２ｄの円弧状切り刃によって同一形
状の切削面ｃ，ｄが形成され、切削が進むものである。
本の円柱状回転体の外周に同一形状の直線状の切り刃を
一定間隔で複数本縦方向に形成したり、１本の円柱状回
転体の外周に螺旋状の切り刃を複数本巻き付くように形
成したソリッドエンドミルや、図７の斜視図に示すよう
に、１本の円柱状回転体１の先端に同一角度間隔で放射
状に、同一形状の円弧状切り刃を有する複数個のチップ
２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを取り付けたスローアウエイ式
エンドミル等があり、これ等の切削工具により材料を加
工する場合の一例を、図７のスローアウエイ式エンドミ
ルによって行う場合に付いて説明すると、図４の加工状
態斜視図に示すように、立方体状被加工材料３の稜線４
に沿って円柱状回転体１を回転させながら、稜線４に垂
直な面５から移動させ、稜線４を構成する面６，７を、
円柱状回転体１の回転によって次々と当接するチップ２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの円弧状切り刃によって削り取っ
ていくものであり、図８は従来のスローアウエイ式エン
ドミルによる面６における切削状態図であり、ａはチッ
プ２ａの円弧状切り刃による切削面を示し、切削面ａの
形状はチップ２ａの円弧状切り刃の円弧状と一致し、ｂ
は次に回ってくるチップ２ｂの円弧状切り刃によって、
チップ２ａの円弧状切り刃では削り取れなかった部分８
を削り取った切削面であり、チップ２ｂの円弧状切り刃
の形状がチップ２ａの円弧状切り刃の形状と同じである
ため、切削面ａと切削面ｂの形状は同じになる。以下同
様に、チップ２ｃ，２ｄの円弧状切り刃によって同一形
状の切削面ｃ，ｄが形成され、切削が進むものである。
【０００３】この場合、円弧状切り刃に注目して見る
と、円弧状切り刃の中央部分９で立方体状被加工材料３
の最も肉厚な部分Ｔを切削し、円弧状切り刃の下方部分
１０で立方体状被加工材料３の最も肉薄な部分ｔを切削
している。
と、円弧状切り刃の中央部分９で立方体状被加工材料３
の最も肉厚な部分Ｔを切削し、円弧状切り刃の下方部分
１０で立方体状被加工材料３の最も肉薄な部分ｔを切削
している。
【０００４】一方、面７における切削状態は、図９の切
削状態図に示すように、円柱状回転体１の先端に放射状
に取り付けられたチップ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの円弧
状切り刃の回転軌跡に沿った形状の円弧状の切削面ａ，
ｂ，ｃ，ｄが形成され、切削が進むものである。
削状態図に示すように、円柱状回転体１の先端に放射状
に取り付けられたチップ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの円弧
状切り刃の回転軌跡に沿った形状の円弧状の切削面ａ，
ｂ，ｃ，ｄが形成され、切削が進むものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフライス加
工用の切削工具では、１本の切削工具に取り付けられて
いる複数の切り刃は、直線状の切り刃，螺旋状の切り
刃，チップに取り付けられた円弧状の切り刃等の一種類
の形状の切り刃が取り付けられているため、切削工具に
より被加工材料を加工をしようとした場合、被加工材料
の除去部分はそれぞれほぼ同一形状となり、最も負担の
大きい部分、すなわち、被加工材料の除去部分の最も分
厚い部分の加工に切削工具の切り刃の同じ部分が常に関
与することになり、切り刃の同じ部分に負荷が集中し、
切削工具の破損や寿命短縮といった問題が生じている。
工用の切削工具では、１本の切削工具に取り付けられて
いる複数の切り刃は、直線状の切り刃，螺旋状の切り
刃，チップに取り付けられた円弧状の切り刃等の一種類
の形状の切り刃が取り付けられているため、切削工具に
より被加工材料を加工をしようとした場合、被加工材料
の除去部分はそれぞれほぼ同一形状となり、最も負担の
大きい部分、すなわち、被加工材料の除去部分の最も分
厚い部分の加工に切削工具の切り刃の同じ部分が常に関
与することになり、切り刃の同じ部分に負荷が集中し、
切削工具の破損や寿命短縮といった問題が生じている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、１本の円柱状回転体に設ける複数の切り刃
の形状を、全て同一形状とせずに、少なくとも１つは異
形状としたフライス加工用の切削工具であり、被加工材
料の切削時に、切り刃の特定の部分だけに負荷が集中す
ることがなくなり、切削工具の破損や寿命短縮といった
問題がなくなるものである。
に本発明は、１本の円柱状回転体に設ける複数の切り刃
の形状を、全て同一形状とせずに、少なくとも１つは異
形状としたフライス加工用の切削工具であり、被加工材
料の切削時に、切り刃の特定の部分だけに負荷が集中す
ることがなくなり、切削工具の破損や寿命短縮といった
問題がなくなるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、１本の円柱状回転体に設ける複数の切り刃の形状
を、全て同一形状とせずに、少なくとも１つは異形状と
したフライス加工用の切削工具であり、複数の切り刃の
形状の内、少なくとも１つの切り刃を異形状にすること
により、切り刃により除去される被加工材料の形状が全
て同じ形状になることがなくなるという作用を有する。
は、１本の円柱状回転体に設ける複数の切り刃の形状
を、全て同一形状とせずに、少なくとも１つは異形状と
したフライス加工用の切削工具であり、複数の切り刃の
形状の内、少なくとも１つの切り刃を異形状にすること
により、切り刃により除去される被加工材料の形状が全
て同じ形状になることがなくなるという作用を有する。
【０００８】本発明の請求項２に記載の発明は、１本の
円柱状回転体の先端に放射状に、円弧状切り刃を有する
複数個のチップを取り付け、前記円弧状切り刃の内、少
なくとも１つを面取状切り刃としたフライス加工用の切
削工具であり、円柱状回転体の先端に取り付ける複数の
チップの円弧状切り刃を、少なくとも１つを面取状切り
刃とすることにより、切り刃により除去される被加工材
料の形状が全て同じ形状になることがなくなり、また、
チップの取り替えだけで、円弧状切り刃から面取状切り
刃に取り替えることができるという作用を有する。
円柱状回転体の先端に放射状に、円弧状切り刃を有する
複数個のチップを取り付け、前記円弧状切り刃の内、少
なくとも１つを面取状切り刃としたフライス加工用の切
削工具であり、円柱状回転体の先端に取り付ける複数の
チップの円弧状切り刃を、少なくとも１つを面取状切り
刃とすることにより、切り刃により除去される被加工材
料の形状が全て同じ形状になることがなくなり、また、
チップの取り替えだけで、円弧状切り刃から面取状切り
刃に取り替えることができるという作用を有する。
【０００９】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
【００１０】（実施の形態）図１は本発明のフライス加
工用切削工具の実施の形態であるスローアウエイ式エン
ドミルの斜視図であり、従来のスローアウエイ式エンド
ミルを示す図７と同じ部分に付いては同じ符号を付して
説明すると、１は図４に示す立方体状被加工材料３の面
６に対し、回転軸が平行に配置される円柱状回転体、２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄは前記円柱状回転体１の先端に４
５度の角度間隔で放射状に取り付けられた切り刃を有す
るチップであり、チップ２ａ，２ｂ，２ｄは同一形状の
円弧状切り刃が取り付けられ、チップ２ｃは面取状切り
刃が取り付けられている。
工用切削工具の実施の形態であるスローアウエイ式エン
ドミルの斜視図であり、従来のスローアウエイ式エンド
ミルを示す図７と同じ部分に付いては同じ符号を付して
説明すると、１は図４に示す立方体状被加工材料３の面
６に対し、回転軸が平行に配置される円柱状回転体、２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄは前記円柱状回転体１の先端に４
５度の角度間隔で放射状に取り付けられた切り刃を有す
るチップであり、チップ２ａ，２ｂ，２ｄは同一形状の
円弧状切り刃が取り付けられ、チップ２ｃは面取状切り
刃が取り付けられている。
【００１１】上記構成のスローアウエイ式エンドミルに
よって立方体状被加工材料３を切削加工する場合は、従
来のスローアウエイ式エンドミルによる加工状態を示す
図４の加工状態斜視図の場合と同様、立方体状被加工材
料３の稜線４に沿って円柱状回転体１を回転させなが
ら、稜線４に垂直な面５から移動させ、稜線４を構成す
る面６，７を、円柱状回転体１の回転によって次々と当
接するチップ２ａ，２ｂの円弧状切り刃およびチップ２
ｃの面取状切り刃およびチップ２ｄの円弧状切り刃によ
って順に削り取っていくものであり、図２は、図１に示
す本実施の形態におけるスローアウエイ式エンドミルに
よる立方体状被加工材料３の面６の切削状態図であり、
ａはチップ２ａの円弧状切り刃による切削面を示し、切
削面ａの形状はチップ２ａの円弧状切り刃の円弧状と一
致し、ｂは次に回ってくるチップ２ｂの円弧状切り刃に
よって、チップ２ａの円弧状切り刃では削り取れなかっ
た部分１１を削り取った切削面であり、チップ２ｂの円
弧状切り刃の形状がチップ２ａの円弧状切り刃の形状と
同じであるため、切削面ａ，ｂの形状は同じになる。
よって立方体状被加工材料３を切削加工する場合は、従
来のスローアウエイ式エンドミルによる加工状態を示す
図４の加工状態斜視図の場合と同様、立方体状被加工材
料３の稜線４に沿って円柱状回転体１を回転させなが
ら、稜線４に垂直な面５から移動させ、稜線４を構成す
る面６，７を、円柱状回転体１の回転によって次々と当
接するチップ２ａ，２ｂの円弧状切り刃およびチップ２
ｃの面取状切り刃およびチップ２ｄの円弧状切り刃によ
って順に削り取っていくものであり、図２は、図１に示
す本実施の形態におけるスローアウエイ式エンドミルに
よる立方体状被加工材料３の面６の切削状態図であり、
ａはチップ２ａの円弧状切り刃による切削面を示し、切
削面ａの形状はチップ２ａの円弧状切り刃の円弧状と一
致し、ｂは次に回ってくるチップ２ｂの円弧状切り刃に
よって、チップ２ａの円弧状切り刃では削り取れなかっ
た部分１１を削り取った切削面であり、チップ２ｂの円
弧状切り刃の形状がチップ２ａの円弧状切り刃の形状と
同じであるため、切削面ａ，ｂの形状は同じになる。
【００１２】次に、面６，７に当接するチップ２ｃの切
り刃は面取状切り刃であるため、チップ２ｂの円弧状切
り刃では削り取れなかった部分１２を削り取った切削面
ｃは直線状になる。
り刃は面取状切り刃であるため、チップ２ｂの円弧状切
り刃では削り取れなかった部分１２を削り取った切削面
ｃは直線状になる。
【００１３】その次に、面６，７に当接するチップ２ｄ
の切り刃は円弧状切り刃であるため、チップ２ｃの面取
状切り刃では削り取れなかった部分１３を削り取った切
削面ｄは切削面ａ，ｂと同様、円弧状になり、立方体状
被加工材料３の最も肉厚な部分Ｔ１を切削するのは、チ
ップ２ａ，２ｂの場合と異なり、円弧状切り刃の中央部
分９ではなく、円弧状切り刃の中央部分９と下方部分１
０の中間の部分１４である。
の切り刃は円弧状切り刃であるため、チップ２ｃの面取
状切り刃では削り取れなかった部分１３を削り取った切
削面ｄは切削面ａ，ｂと同様、円弧状になり、立方体状
被加工材料３の最も肉厚な部分Ｔ１を切削するのは、チ
ップ２ａ，２ｂの場合と異なり、円弧状切り刃の中央部
分９ではなく、円弧状切り刃の中央部分９と下方部分１
０の中間の部分１４である。
【００１４】上記の場合、面６，７に当接するチップ２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの順番が変わらず、かつ、全ての
切り刃が、順次、面６，７に当接する場合は、図２の切
削状態図に示す状態は変わらず、チップ２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄの各切り刃の各部分における負担状態も変わら
ないが、実際の切削加工は、図４の加工状態斜視図に示
すように、スローアウエイ式エンドミルが直線状に移動
しながら加工するだけではなく、図５のスローアウエイ
式エンドミルによる加工状態上面図に示すように、先端
に切り刃を有するチップ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを取り
付けた円柱状回転体１が立方体状被加工材料３を直角方
向に切削加工する場合や、図６の加工状態上面図に示す
ように、チップ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを取り付けた円
柱状回転体１が立方体状被加工材料３上をジグザグに切
削加工する場合が多い。
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの順番が変わらず、かつ、全ての
切り刃が、順次、面６，７に当接する場合は、図２の切
削状態図に示す状態は変わらず、チップ２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄの各切り刃の各部分における負担状態も変わら
ないが、実際の切削加工は、図４の加工状態斜視図に示
すように、スローアウエイ式エンドミルが直線状に移動
しながら加工するだけではなく、図５のスローアウエイ
式エンドミルによる加工状態上面図に示すように、先端
に切り刃を有するチップ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを取り
付けた円柱状回転体１が立方体状被加工材料３を直角方
向に切削加工する場合や、図６の加工状態上面図に示す
ように、チップ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを取り付けた円
柱状回転体１が立方体状被加工材料３上をジグザグに切
削加工する場合が多い。
【００１５】図５の加工状態上面図の場合、回転しなが
ら移動する円柱状回転体１の切り刃は、直線状部分では
立方体状被加工材料３の切削を行うが、直角に曲がった
部分では、前の切り刃による切削面に届かず、切削が空
振りすることがある。
ら移動する円柱状回転体１の切り刃は、直線状部分では
立方体状被加工材料３の切削を行うが、直角に曲がった
部分では、前の切り刃による切削面に届かず、切削が空
振りすることがある。
【００１６】従って、切削が空振りした場合は、図２の
切削状態図のように、直線状の切削面ｃの次に来る円弧
状の切削面ｄがチップ２ｄの円弧状切り刃によって切削
されるのではなく、チップ２ｄを飛ばしてその次のチッ
プ２ａの円弧状切り刃によって円弧状に切削されるので
ある。
切削状態図のように、直線状の切削面ｃの次に来る円弧
状の切削面ｄがチップ２ｄの円弧状切り刃によって切削
されるのではなく、チップ２ｄを飛ばしてその次のチッ
プ２ａの円弧状切り刃によって円弧状に切削されるので
ある。
【００１７】このことは、チップ２ａの円弧状切り刃が
前の切削作業では中央部分９によって立方体状被加工材
料３の最も肉厚な部分Ｔを切削していたのに対し、次の
切削作業では中央部分９と下方部分１０の中間の部分１
４によって最も肉厚な部分Ｔ１を切削することになり、
チップ２ａの円弧状切り刃の最も負担の大きい部分が分
散することになる。
前の切削作業では中央部分９によって立方体状被加工材
料３の最も肉厚な部分Ｔを切削していたのに対し、次の
切削作業では中央部分９と下方部分１０の中間の部分１
４によって最も肉厚な部分Ｔ１を切削することになり、
チップ２ａの円弧状切り刃の最も負担の大きい部分が分
散することになる。
【００１８】上記説明では、チップ２ｄの円弧状切り刃
による切削の空振りで説明したが、さらに、次に来るチ
ップ２ａの円弧状切り刃による切削の空振りが続いて起
こることもあり、その場合は、チップ２ｂの円弧状切り
刃の最も負担の大きい部分が分散することになり、この
ような空振りの不規則性により、円弧状切り刃の最も負
担の大きい部分が分散するチップは不規則に変わり、負
担の集中から逃れることができる。
による切削の空振りで説明したが、さらに、次に来るチ
ップ２ａの円弧状切り刃による切削の空振りが続いて起
こることもあり、その場合は、チップ２ｂの円弧状切り
刃の最も負担の大きい部分が分散することになり、この
ような空振りの不規則性により、円弧状切り刃の最も負
担の大きい部分が分散するチップは不規則に変わり、負
担の集中から逃れることができる。
【００１９】上記と同様な円弧状切り刃の負担の大きい
部分の分散は、図６のスローアウエイ式エンドミルによ
る加工状態上面図の場合にも生じるものである。図６の
場合は、図５の場合のように、円柱状回転体１の切り刃
による切削が空振りまではしないとしても、円柱状回転
体１が立方体状被加工材料３上をジグザグに移動して切
削加工するため、切削面間のピッチが不均一になり、例
えば、図１に示す本実施の形態におけるスローアウエイ
式エンドミルによる立方体状被加工材料３の面６の切削
状態を示す図３の切削状態図のように、同一形状の円弧
状切り刃を有するチップ２ａ，２ｂ，２ｄによる切削量
が異なり、また、面取状切り刃が取り付けられたチップ
２ｃによる切削量も場合により異なることが生じる。
部分の分散は、図６のスローアウエイ式エンドミルによ
る加工状態上面図の場合にも生じるものである。図６の
場合は、図５の場合のように、円柱状回転体１の切り刃
による切削が空振りまではしないとしても、円柱状回転
体１が立方体状被加工材料３上をジグザグに移動して切
削加工するため、切削面間のピッチが不均一になり、例
えば、図１に示す本実施の形態におけるスローアウエイ
式エンドミルによる立方体状被加工材料３の面６の切削
状態を示す図３の切削状態図のように、同一形状の円弧
状切り刃を有するチップ２ａ，２ｂ，２ｄによる切削量
が異なり、また、面取状切り刃が取り付けられたチップ
２ｃによる切削量も場合により異なることが生じる。
【００２０】図３において、立方体状被加工材料３の面
６がチップ２ｃの面取状切り刃により直線状に切削され
た後に、その後に来るチップ２ｄの円弧状切り刃により
切削される量は部分１５で示すように、非常に小さく、
チップ２ｄの円弧状切り刃の部分で最も大きな負担の掛
かる部分は、部分１５において最も肉厚な部分Ｔ２を切
削する円弧状切り刃の中央部分９と下方部分１０の中間
の部分１４である。
６がチップ２ｃの面取状切り刃により直線状に切削され
た後に、その後に来るチップ２ｄの円弧状切り刃により
切削される量は部分１５で示すように、非常に小さく、
チップ２ｄの円弧状切り刃の部分で最も大きな負担の掛
かる部分は、部分１５において最も肉厚な部分Ｔ２を切
削する円弧状切り刃の中央部分９と下方部分１０の中間
の部分１４である。
【００２１】さらに、次に来るチップ２ａの円弧状切り
刃により切削されるのは部分１６であり、円弧状切り刃
の部分で最も大きな負担の掛かる部分は、部分１６にお
いて最も肉厚な部分Ｔ３を切削する円弧状切り刃の中央
部分９と下方部分１０の中間の部分１４である。
刃により切削されるのは部分１６であり、円弧状切り刃
の部分で最も大きな負担の掛かる部分は、部分１６にお
いて最も肉厚な部分Ｔ３を切削する円弧状切り刃の中央
部分９と下方部分１０の中間の部分１４である。
【００２２】さらに、次に来るチップ２ｂの円弧状切り
刃により切削されるのは部分１７であり、円弧状切り刃
の部分で最も大きな負担の掛かる部分は、部分１７にお
いて最も肉厚な部分Ｔ４を切削する円弧状切り刃の中央
部分９と下方部分１０の中間の部分１４である。
刃により切削されるのは部分１７であり、円弧状切り刃
の部分で最も大きな負担の掛かる部分は、部分１７にお
いて最も肉厚な部分Ｔ４を切削する円弧状切り刃の中央
部分９と下方部分１０の中間の部分１４である。
【００２３】上記のことは、チップ２ａ，２ｂの円弧状
切り刃の部分において、最も大きな負担の掛かる部分
が、最初の切削では円弧状切り刃の中央部分９であった
のが、２回目の切削では中央部分９と下方部分１０の中
間の部分１４に移ったということであり、円弧状切り刃
に掛かる最も大きな負担箇所が切削を重ねることにより
分散することを意味する。
切り刃の部分において、最も大きな負担の掛かる部分
が、最初の切削では円弧状切り刃の中央部分９であった
のが、２回目の切削では中央部分９と下方部分１０の中
間の部分１４に移ったということであり、円弧状切り刃
に掛かる最も大きな負担箇所が切削を重ねることにより
分散することを意味する。
【００２４】上記の円弧状切り刃に掛かる負担箇所の分
散は、切削面間のピッチの不均一性が不規則に起こるこ
とにより、さらに、助長されるものである。
散は、切削面間のピッチの不均一性が不規則に起こるこ
とにより、さらに、助長されるものである。
【００２５】なお、本実施の形態ではフライス加工用の
切削工具が、スローアウエイ式エンドミルの場合で説明
したが、ソリッドエンドミルの場合でも複数の切り刃の
形状の内、少なくとも１つの切り刃を異形状にすること
により、本実施の形態の場合と同様の効果が得られるも
のである。
切削工具が、スローアウエイ式エンドミルの場合で説明
したが、ソリッドエンドミルの場合でも複数の切り刃の
形状の内、少なくとも１つの切り刃を異形状にすること
により、本実施の形態の場合と同様の効果が得られるも
のである。
【００２６】
【発明の効果】以上のように本発明のフライス加工用の
切削工具によれば、１本の円柱状回転体に設ける複数の
切り刃の形状を、全て同一形状とせずに、少なくとも１
つは異形状とすることで、被加工材料の切削時に、切り
刃の特定の部分だけに負荷が集中することがなくなり、
切削工具の破損や寿命短縮といった問題がなくなり、工
具の損耗を抑えて工具寿命をのばす効果が得られる。
切削工具によれば、１本の円柱状回転体に設ける複数の
切り刃の形状を、全て同一形状とせずに、少なくとも１
つは異形状とすることで、被加工材料の切削時に、切り
刃の特定の部分だけに負荷が集中することがなくなり、
切削工具の破損や寿命短縮といった問題がなくなり、工
具の損耗を抑えて工具寿命をのばす効果が得られる。
【図１】本発明のフライス加工用切削工具の実施の形態
であるスローアウエイ式エンドミルの斜視図
であるスローアウエイ式エンドミルの斜視図
【図２】本発明の実施の形態におけるスローアウエイ式
エンドミルによる面６の切削状態図
エンドミルによる面６の切削状態図
【図３】本発明の本実施の形態におけるスローアウエイ
式エンドミルによる面６の図２と異なる状態の切削状態
図
式エンドミルによる面６の図２と異なる状態の切削状態
図
【図４】スローアウエイ式エンドミルによる加工状態斜
視図
視図
【図５】スローアウエイ式エンドミルによる加工状態上
面図
面図
【図６】スローアウエイ式エンドミルによる図５と異な
る加工状態上面図
る加工状態上面図
【図７】従来のフライス加工用の切削工具の一例である
スローアウエイ式エンドミルの斜視図
スローアウエイ式エンドミルの斜視図
【図８】従来のスローアウエイ式エンドミルによる面６
における切削状態図
における切削状態図
【図９】従来のスローアウエイ式エンドミルによる面７
における切削状態図
における切削状態図
１ 円柱状回転体 ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ チップ ３ 立方体状被加工材料 ４ 稜線 ５ 垂直な面 ６，７ 面 ８，１１，１２，１３，１５，１６，１７ 部分 ９ 中央部分 １０ 下方部分 １４ 中間の部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 長門 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3C022 KK12 LL01
Claims (2)
- 【請求項１】 １本の円柱状回転体に設ける複数の切り
刃の形状を、全て同一形状とせずに、少なくとも１つは
異形状としたフライス加工用の切削工具。 - 【請求項２】 １本の円柱状回転体の先端に放射状に、
円弧状切り刃を有する複数個のチップを取り付け、前記
円弧状切り刃の内、少なくとも１つを面取状切り刃とし
たフライス加工用の切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000381744A JP2002178209A (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | フライス加工用の切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000381744A JP2002178209A (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | フライス加工用の切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002178209A true JP2002178209A (ja) | 2002-06-25 |
Family
ID=18849693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000381744A Pending JP2002178209A (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | フライス加工用の切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002178209A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110091294A1 (en) * | 2008-06-26 | 2011-04-21 | Seco Tools Ab | Family of cutting inserts, milling cutting tool, and cutting insert |
| CN105312654A (zh) * | 2015-11-28 | 2016-02-10 | 沈阳飞机工业（集团）有限公司 | 一种倒角铣刀及其使用方法 |
-
2000
- 2000-12-15 JP JP2000381744A patent/JP2002178209A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110091294A1 (en) * | 2008-06-26 | 2011-04-21 | Seco Tools Ab | Family of cutting inserts, milling cutting tool, and cutting insert |
| US9149878B2 (en) * | 2008-06-26 | 2015-10-06 | Seco Tools Ab | Family of cutting inserts, milling cutting tool, and cutting insert |
| CN105312654A (zh) * | 2015-11-28 | 2016-02-10 | 沈阳飞机工业（集团）有限公司 | 一种倒角铣刀及其使用方法 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20041119 |
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050221 |