JP2002178208A - 分岐管開先加工機 - Google Patents

分岐管開先加工機

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JP2002178208A
JP2002178208A JP2000379049A JP2000379049A JP2002178208A JP 2002178208 A JP2002178208 A JP 2002178208A JP 2000379049 A JP2000379049 A JP 2000379049A JP 2000379049 A JP2000379049 A JP 2000379049A JP 2002178208 A JP2002178208 A JP 2002178208A
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face
rotation
shaped substrate
disk
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JP2000379049A
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Hirotsugu Kitano
裕嗣 北野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種形状及び長さ等に適用できる様々な寸法
の母管における分岐管を、定位置設置式の装置に搭載す
ることなく、任意の作業位置でターニングローラなどの
作業台に搭載して容易に分岐管の開先加工ができる分岐
管開先加工機を提供すること。 【解決手段】 構成機器に対する共通基台を成す円盤状
基板と、この円盤状基板に対し分岐管端面の円周方向に
回転力を付与する回転駆動機構と、円盤状基板の回転に
より分岐管端面を移動しながら開先加工を行う電動モー
タ駆動の開先加工工具と、分岐管端面に対する円盤状基
板の回転を支持する回転支持装置とからなり、前記回転
駆動機構、前記開先加工工具及び前記回転支持装置はそ
れぞれ前記円盤状基板に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分岐管端面部分を
突き合わせ溶接する前の開先部を加工するための分岐管
開先加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の分岐管開先加工機としては、例え
ば、特開平8−267130号公報に記載された複合加
工装置が知られている。この複合加工装置の概略につい
て、図8および図9を参照しながら説明する。なお、図
8は、この複合加工装置の概略構成を示す全体斜視図で
あり、図9はこの複合加工装置における開先加工方法の
概要説明図である。
【0003】この従来の複合加工装置は、分岐管の下穴
切断加工、分岐管成形加工、開先加工を含む端面仕上げ
加工などの作業を複合加工システム化した大型の装置で
ある。本装置は、X、Y、Z軸から成り、それぞれの軸
を制御することによってワークを加工する構造となって
いる。パイプ状に加工された母管111を、セッティン
グ台車112に段取りし、加工基準位置まで搬送する。
搬送されたワークは、あらかじめインプットされた制御
装置113の情報に従い、加工ツール114の選定を行
い、下穴切断加工、分岐管成形加工、開先加工の順にそ
れぞれ加工する。
【0004】分岐管115の開先加工を含む端面仕上げ
加工は(図9参照)、小口径あるいは大口径のワークに
よってツールが異なっており、端面仕上げ加工フェサー
と開先加工フェサーとから成るツール120を使用す
る。分岐管成形装置で分岐管を成形後、分岐管成形工具
(図示なし)を外し、つづいて主軸121を回転させな
がらツール121を下降することによって、同時に端面
仕上げ及び開先加工を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の分岐管開先加工
機の一例としての分岐管開先加工機は、上記のように構
成されており、当該分岐管開先加工機(複合加工装置)
に搭載して加工できる母管111が限定され、柔軟性を
持ち合わせていないという欠点があった。このため、曲
げ管、長尺物などの当該分岐管開先加工機に搭載できな
い母管については、オフラインにて手動工具、例えば、
汎用エア式グラインダ等(図示せず)を使用して開先面
を加工しなければならかた。ところが、この作業は、人
的作業性の面において嫌悪作業の一つであり、柔軟性の
ある加工機の改善が求められていた。
【0006】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点に着目してなされたものであって、各種形状及び
長さ等に適用できる様々な寸法の母管における分岐管
を、定位置設置式の装置に搭載することなく、クレーン
等により汎用的に持ち運びでき、任意の作業位置でター
ニングローラなどの作業台に搭載して容易に分岐管の開
先加工ができる分岐管開先加工機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る分岐管開先
加工機は、構成機器に対する共通基台を成す円盤状基板
と、この円盤状基板に対し分岐管端面の円周方向に回転
力を付与する回転駆動機構と、円盤状基板の回転により
分岐管端面を移動しながら開先加工を行う電動モータ駆
動の開先加工工具と、分岐管端面に対する円盤状基板の
回転を支持する回転支持装置とからなり、前記回転駆動
機構、前記開先加工工具及び前記回転支持装置はそれぞ
れ前記円盤状基板に取り付けられているものである。
【0008】また、前記回転駆動機構、前記開先加工工
具及び前記回転支持装置は、分岐管端面の変形に追従で
きるように構成されているものとするのが好ましい。
【0009】また、前記回転駆動機構は、円盤状基板に
固定された電動モータにより、分岐管端面のいずれか一
方に接触しながら回転駆動される垂直回転軸を持った伝
動ローラと、この伝動ローラと協働して分岐管端面を挟
みながら回転し、かつ分岐管の半径方向の位置が調整可
能とされた垂直回転軸を持ったガイドローラと、分岐管
端面上を走行する水平回転軸を持ったガイドローラとか
ら構成され、更に、前記回転支持装置は、分岐管端面を
挟んで回転する2個の垂直回転軸を持ったガイドローラ
と分岐管端面上を走行する水平回転軸を持ったガイドロ
ーラとから構成され、分岐管端面を挟むガイドローラの
うち内周側のガイドローラはバネ部材により分岐管端面
の内周面側に押圧され、他方外周側のガイドローラは分
岐管の半径方向の位置が調整可能とされているものとす
るのが好ましい。
【0010】また、前記回転支持装置は前記回転駆動機
構を挟んで2箇所に取り付けられているものとするのが
好ましい。
【0011】また、前記回転駆動機構及び前記2組の回
転支持装置は分岐管端面の円周を等分するように配置さ
れているものとするのが好ましい。
【0012】また、前記開先加工工具は、前記2箇所の
中間位置であり、かつ前記回転駆動機構の対称的な位置
に取り付けられているものとするのが好ましい。
【0013】また、前記円盤状基板をスライドブラケッ
トに固定し、このスライドブラケットを分岐管端面に対
し押圧するものとすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.まず、実施の形態
1について図1〜図5に基づいて説明する。図1は、こ
の発明の実施の形態1に係る分岐管開先加工機の正面図
であり、図2は、同分岐管開先加工機の平面図であり、
図3は、同分岐管開先加工機の回転支持装置部の拡大説
明図であり、図4は、同分岐管開先加工機を使用した作
業状態の正面図であり、図5は、同作業状態の側面図で
ある。
【0015】実施の形態1に係る分岐管開先加工機は、
円盤状基板1に対し回転駆動機構10と、開先加工工具
30と2組の回転支持装置50とを取り付けて構成され
ている。なお、各図において、3は母管であり、5はこ
の母管3に加工された分岐管である。
【0016】回転駆動機構10の構成を説明する。円盤
状基板1における反分岐管側の面(図1における上面)
に電動モータ11が取り付けられ、その出力軸11aを
分岐管5側の面(図1における下面)に突出させ、この
出力軸11aに駆動ギヤ12が取り付けられている。こ
の駆動ギヤ12は円盤状基板1における反分岐管側の面
に取り付けられた伝動ギヤ13に噛み合っている。この
伝動ギヤ13の軸14には垂直回転軸を持った伝動ロー
ラ15が固定されている。また、この伝動ローラ15と
協働して分岐管端面を挟みこむ垂直回転軸を持ったガイ
ドローラ20が設けられている。このガイドローラ20
は、円盤状基板1の周縁部に取り付けられた支持台21
に取り付けられ、この支持台21上で調節ネジ22によ
り分岐管5の半径方向に位置調節できるように取り付け
られている。このガイドローラ20は、調節ネジ22に
より、分岐管5端面の外周面に押しつけられるように位
置調節される。また、伝動ローラ15とガイドローラ2
0との間の分岐管5の端面上を、円盤状基板1の分岐管
5側の面に取り付けられた水平回転軸を持ったガイドロ
ーラ25が走行するように構成され、このガイドローラ
20及び後述する回転支持装置30のガイドローラ51
とにより円盤状基盤1の垂直方向の支持を行っている。
【0017】開先加工工具30の構成を説明する。開先
加工の開先刃具31は、開先加工用電動モータ32の出
力軸に取り付けられ、電動モータ32は、円盤状基板1
に対し取り付け台33における所定の角度を持った取付
け面33aに固定されている。そして、開先加工の開先
刃具31が電動モータ32の出力軸に取り付けられ、所
定の加工角度に保持されている。また、取り付け台33
の図1における下端には垂直回転軸を持ったガイドロー
ラ35が取り付けられている。開先刃具31が分岐管5
の端面を開先加工するとき、このガイドローラ35が分
岐管5の内周面を接触しながら回転するように配置され
る。また、ガイドローラ35と開先刃具31が分岐管5
の端面の変形に追従できるように、コイルバネ36の押
圧力により取り付け台33を分岐管5の内周面に弾力的
に押し付けている。なお、33bは、取り付け台33を
円盤状基板1の分岐管側面にスムースにスライドさせる
ためのリニアガイドである。また、コイルバネ36はバ
ネホルダ37に取り付けられており、このバネホルダ3
7の位置が調節ネジ38により調整され、これにより、
開先加工具の位置及びコイルバネ36の強さによるガイ
ドローラ35の押しつけ力が調整されるようになってい
る。更に、このように構成された開先加工工具30は、
分岐管5の中心軸を挟んで前記回転駆動機構10の対称
的な位置に取り付けられている。
【0018】つぎに、回転支持装置50について説明す
る。回転支持装置50は円盤状基板1を分岐管5の端面
上をスムースに回転できるように、分岐管5の側面と円
盤状基板1の周縁部の分岐管側の面との間に水平回転軸
を持ったガイドローラ51を設け、分岐管5端面を垂直
回転軸を持ったガイドローラ52、53により挟み付け
るようにしたものである。このガイドローラ51、5
2、53はスライドフレーム54上に取り付けられてい
る。スライドフレーム54はリニアガイド54aにより
円盤状基板1の分岐管5側の面をスライドできるように
接触している。また、このスライドフレーム54は、バ
ネホルダ55に取り付けられたコイルバネ56により、
ガイドローラ53が常時分岐管5端面の内周面に押圧さ
れている。また、コイルバネの強さは、バネホルダ55
の位置を分岐管5の半径方向に調節する調節ネジ57を
調節することにより行われている。更に、分岐管5の外
周面に接する垂直回転軸を持ったガイドローラ52は、
スライドフレーム54において分岐管の半径方向に位置
調整できるように構成されている。
【0019】このように構成された回転支持装置50
は、回転駆動装置10との間隔及び相互の間隔が等間隔
となるよう配置され、円盤状基板1が分岐管5の端面上
をスムースに回転できるように構成されている。
【0020】つぎに、実施の形態1における分岐管開先
加工機の動作について説明する。まず、図4、5のごと
く、ターニングローラ61上に母管3を設置し、分岐管
5の中心軸が垂直となるように配置する。つぎに、図
4、5のごとく、分岐管5の端面に対し分岐管開先加工
機を設置する。このとき回転駆動機構10において、伝
動ローラ15とガイドローラ20とで分岐管5端面を挟
みつけるように、調節ネジ22によりガイドロ−ラ20
の分岐管の半径方向の位置を調節する。また、回転支持
装置50において、調節ネジ57によりバネホルダ55
の位置を調節し、コイルバネ56によるガイドローラ5
3の分岐管5端面の内周面への押しつけ力を調節してい
る。また、ガイドローラ52、53で分岐管5端面を挟
みつけるように、調節ネジ59によりガイドロ−ラ52
の分岐管の半径方向の位置を調節する。これにより、ガ
イドローラ35と開先刃具31による分岐管5端面を適
切な力で挟みつけておく。
【0021】このような準備をした後、電動モータ11
を駆動させることにより、駆動ギヤ12、伝動ギヤ13
を介して伝動ローラ15が回転し、分岐管5の内周面に
接触して回転しながら移動する。これに追従して、ガイ
ドローラ20は分岐管5の外周面に、ガイドローラ25
は分岐管5の端面にそれぞれ接触して回転しながら移動
する。これにより円盤状基板1が回転する。このよう
に、回転駆動機構10は円盤状基板1を回転駆動するの
みならず、この円盤状基板1の回転を支持する機能の一
部をも構成している。
【0022】また、回転支持装置50では、ガイドロー
ラ53が分岐管5端面の内周面に、ガイドローラ51が
分岐管5の端面に、ガイドローラ52が分岐管5端面の
外周面にそれぞれ接触して回転し、結果として、開先加
工機が1個所の回転駆動機構10と2個所の回転支持装
置50の案内により、円周方向に安定的な回転動作を開
始する。特に、回転駆動機構10と2個所の回転支持装
置50とが分岐管5端面の円周位置において等間隔に配
置されているので、回転支持が円滑に行われ、開先加工
の精度が向上する。
【0023】一方、電動モータ32の駆動により開先刃
具31が分岐管5の端面の開先加工を開始する。このと
き、開先刃具31と分岐管5を挟む位置にあるガイドロ
ーラ35が開先加工時の反力受けの働きを果たし、安定
した開先加工が実現する。このようにして開先刃具31
は、分岐管5の端面に開先加工を施しながら、分岐管開
先加工機の円周方向への動作のため、開先加工部を分岐
管5の端面の円形形状に沿って徐々に移動し、最終的に
は分岐管5の端面の円形形状を1周して分岐管5の端面
の開先加工が完了する。したがって、分岐管開先加工機
を分岐管5に取り付けることにより、自動的に開先加工
を行うことができる。
【0024】また、上記の開先加工において、分岐管5
が真円形状以外の歪みのある円形形状である場合、回転
支持装置50および開先加工工具30は次のように分岐
管5端面の変形に追随する。回転支持装置50では、コ
イルバネ56の押しつけ力により、スライドフレーム5
4を介して内周側ガイドローラ53を分岐管5端面の内
周面に押し付けることにより、回転支持装置50の位置
調整が自動的に行われている。
【0025】また、開先加工工具では、コイルバネ36
の押しつけ力により、取り付け台33を介し内周側ガイ
ドローラ35を分岐管5端面の内周面に押し付けること
により、分岐管5端面の変形に追従しながら取り付け台
33が移動し、開先加工工具の位置調整が自動的に行わ
れている。このため、分岐管端面5の形状に応じた開先
を安定的に加工することができる。なお、前述の従来の
分岐管開先加工機では、開先加工ツールが剛体であるた
め、分岐管4の真円形状にしか対応できず柔軟性がなか
ったが、この発明の分岐管開先加工機では上記のように
柔軟性を備えている。
【0026】以上のごとく、実施の形態1に係る分岐管
開先加工機によれば、上記のように円盤状基板1を構成
機器に対する共通基台として一体的装置に組み付けてい
るため、持ち運びが可能である。したがって、クレーン
等の搬送設備を使用することにより、ターニングローラ
61の上など任意の場所にある分岐管5に対して(図
5、図6参照)、開先加工作業を容易に行うことができ
る。
【0027】また、開先加工工具30及び回転支持装置
50は、分岐管5端面の変形に追従できるように構成さ
れているので、分岐管5端面の形状の変形に追従しなが
ら開先加工を安定的に行うことができる。また、回転駆
動機構10が回転支持機能を有しているため、2個の回
転支持装置を付加するだけで、3点で回転支持され、円
盤状基板1の回転が円滑となり、開先加工の精度が向上
する。
【0028】また、回転支持装置50は回転駆動機構1
0を挟んで2箇所に取り付けられているので、円盤状基
板の回転支持が効果的となり、開先加工の精度が更に向
上する。また、回転駆動機構10及び2組の回転支持装
置50は分岐管5端面の円周を等分するように配置され
ているので、円盤状基板1の回転時の支持負荷のバラン
スが良くなり、円盤状基板1の回転支持がより一層改善
され、開先加工の精度がより一層向上する。また、開先
加工工具30は、2箇所の回転支持装置50の中間位置
であり、かつ回転駆動機構10の対称的な位置に取り付
けられているので、機器配置が合理的となり、コンパク
トな装置を得ることができる。
【0029】なお、上記説明では、伝動ローラ15を分
岐管5の内周面側に配置したが、分岐管5の外側、端面
側に配置してもよい。また、開先刃具31を分岐管5の
内側に取り付けることにより、分岐管5のうち側開先を
加工することもできる。
【0030】実施の形態2.つぎに、実施の形態2につ
いて図6に基づき説明する。この実施の形態2は、分岐
管5の中心軸が水平方向の場合の実施の形態を示す。図
6に示すように、母管3は、中心軸が鉛直方向となって
おり、ベース63に固定されたスクロールチャック64
により把持されている。したがって、分岐管5の中心軸
が水平方向に向いている。そして、実施の形態1に述べ
たのと同一の分岐管開先加工機が、分岐管5の端面に対
して水平方向から所定の位置に当接するように保持され
る。一方、押付けねじ69を操作することによりベース
63上でスライドブラケット65を分岐管5の方向に移
動させ、バネホルダ67に取り付けられたコイルバネ6
6の作用により、コイルバネ66に固定したフリーロー
ラ68で分岐管開先加工機を母管3の中心方向に一定の
力で押圧する。このため、分岐管開先加工機は水平状態
の分岐管5から外れることがなく、分岐管開先加工機の
回転時にも、接触部のフリーローラ68が分岐管開先加
工機の表面上を転がるため、摩擦損失が極めて少ない。
これにより、中心軸が水平方向の分岐管5に対しても容
易に開先加工を行うことができる。
【0031】以上のごとく実施の形態2によれば、円盤
状基板1をスライドブラケット65に固定し、このスラ
イドブラケット65を分岐管5端面に対し押圧するの
で、水平方向の分岐管5に対しても開先加工を容易に行
うことができる。
【0032】実施の形態3.この実施の形態3は、図7
のように中心軸が水平方向の母管3の端面に対し開先加
工を行う場合において、上記実施の形態1の分岐管開先
加工機を応用した例である。ベース63上の固定ブラケ
ット71に取り付けられたスクロールチャック72によ
り母管3の片端を把持することにより、実施の形態2の
場合と同様にして、母管3の他端の開先加工を行うこと
ができる。
【0033】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、以下のような効果を奏する。この発明の分岐管開
先加工機は、構成機器に対する共通基台を成す円盤状基
板と、この円盤状基板に対し分岐管端面の円周方向に回
転力を付与する回転駆動機構と、円盤状基板の回転によ
り分岐管端面を移動しながら開先加工を行う電動モータ
駆動の開先加工工具と、分岐管端面に対する円盤状基板
の回転を支持する回転支持装置とからなり、前記回転駆
動機構、前記開先加工工具及び前記回転支持装置はそれ
ぞれ前記円盤状基板に取り付けられているので、移動可
能な一体の装置として取り扱うことができ、クレーン等
の搬送設備を使用することにより、ターニングローラの
上など任意の場所にある分岐管に対して、開先加工作業
を容易に行うことができる。
【0034】また、前記開先加工工具及び前記回転支持
装置は、分岐管端面の変形に追従できるように構成され
ているので、分岐管端面の形状の変形に追従しながら開
先加工を安定的に行うことができる。
【0035】また、前記回転駆動機構は、円盤状基板に
固定された電動モータにより、分岐管端面のいずれか一
方に接触しながら回転駆動される垂直回転軸を持った伝
動ローラと、この伝動ローラと協働して分岐管端面を挟
みながら回転し、かつ分岐管の半径方向の位置が調整可
能とされた垂直回転軸を持ったガイドローラと、分岐管
端面上を走行する水平回転軸を持ったガイドローラとか
ら構成され、更に、前記回転支持装置は、分岐管端面を
挟んで回転する2個の垂直回転軸を持ったガイドローラ
と分岐管端面上を走行する水平回転軸を持ったガイドロ
ーラとから構成され、分岐管端面を挟むガイドローラの
うち内周側のガイドローラはバネ部材により分岐管端面
の内周面側に押圧され、他方外周側のガイドローラは分
岐管の半径方向の位置が調整可能とされているので、円
盤状基板の回転は3点で回転支持されるので、円盤状基
板の回転が円滑となり、開先加工の精度が向上する。
【0036】また、前記回転支持装置は前記回転駆動機
構を挟んで2箇所に取り付けられているので、円盤状基
板の回転支持が効果的となり、開先加工の精度が更に向
上する。
【0037】また、前記回転駆動機構及び前記2組の回
転支持装置は分岐管端面の円周を等分するように配置さ
れているので、円盤状基板の回転時の支持負荷のバラン
スが良くなり、円盤状基板の回転支持がより一層改善さ
れ、開先加工の精度がより一層向上する。
【0038】また、前記開先加工工具は、前記2箇所の
回転支持装置の中間位置であり、かつ前記回転駆動機構
の対称的な位置に取り付けられているので、機器配置が
合理的となり、コンパクトな装置を得ることができる。
【0039】また、前記円盤状基板をスライドブラケッ
トに固定し、このスライドブラケットを分岐管端面に対
し押圧するので、水平方向の分岐管に対しても開先加工
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る分岐管開先加
工機の正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る分岐管開先加
工機の平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る回転支持装置
部の拡大説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る分岐管開先加
工機を使用した作業状態の正面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る分岐管開先加
工機を使用した作業状態の側面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る分岐管開先加
工機を使用した作業状態の側面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る分岐管開先加
工機を使用した作業状態の正面図である。
【図8】 従来の分岐管開先加工を含む複合加工装置の
全体概略構成を示す斜視図である。
【図9】 従来の分岐管開先加工を含む複合加工装置に
おける開先加工方法の概要説明図である。
【符号の説明】
1 円盤状基板、3 母管、5 分岐管、10 回転駆
動機構、11 電動モータ、12 駆動ギヤ、13 伝
動ギヤ、15 (垂直回転軸を持った)伝動ローラ、2
0 (垂直回転軸を持った)ガイドローラ、21 支持
台、22 調節ネジ、25 (水平回転軸を持った)ガ
イドローラ、30 開先加工工具、31開先刃具、32
電動モータ、33 取り付け台、35 ガイドロー
ラ、36コイルバネ、37 バネホルダ、38 調節ネ
ジ、50 回転支持装置、51(水平回転軸を持った)
ガイドローラ、52、53 (垂直回転軸を持った)ガ
イドローラ、54 スライドフレーム、55 バネホル
ダ、56 コイルバネ、61 ターニングローラ、63
ベース、64 スクロールチャック、65スライドブ
ラケット、66 コイルバネ、67 バネホルダ、68
フリーローラ、71 固定ブラケット、72 スクロー
ルチャック。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成機器に対する共通基台を成す円盤状
    基板と、この円盤状基板に対し分岐管端面の円周方向に
    回転力を付与する回転駆動機構と、円盤状基板の回転に
    より分岐管端面を移動しながら開先加工を行う電動モー
    タ駆動の開先加工工具と、分岐管端面に対する円盤状基
    板の回転を支持する回転支持装置とからなり、前記回転
    駆動機構、前記開先加工工具及び前記回転支持装置はそ
    れぞれ前記円盤状基板に取り付けられていることを特徴
    とする分岐管開先加工機。
  2. 【請求項2】 前記開先加工工具及び前記回転支持装置
    は、分岐管端面の変形に追従できるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の分岐管開先加工機。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動機構は、円盤状基板に固定
    された電動モータにより、分岐管端面のいずれか一方に
    接触しながら回転駆動される垂直回転軸を持った伝動ロ
    ーラと、この伝動ローラと協働して分岐管端面を挟みな
    がら回転し、かつ分岐管の半径方向の位置が調整可能と
    された垂直回転軸を持ったガイドローラと、分岐管端面
    上を走行する水平回転軸を持ったガイドローラとから構
    成され、 更に、前記回転支持装置は、分岐管端面を挟んで回転す
    る2個の垂直回転軸を持ったガイドローラと分岐管端面
    上を走行する水平回転軸を持ったガイドローラとから構
    成され、分岐管端面を挟むガイドローラのうち内周側の
    ガイドローラはバネ部材により分岐管端面の内周面側に
    押圧され、他方外周側のガイドローラは分岐管の半径方
    向の位置が調整可能とされていることを特徴とする請求
    項2記載の分岐管開先加工機。
  4. 【請求項4】 前記回転支持装置は前記回転駆動機構を
    挟んで2箇所に取り付けられていることを特徴とする請
    求項3記載の分岐管開先加工機。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動機構及び前記2組の回転支
    持装置は分岐管端面の円周を等分するように配置されて
    いることを特徴とする請求項4記載の分岐管開先加工
    機。
  6. 【請求項6】 前記開先加工工具は、前記2箇所の中間
    位置であり、かつ前記回転駆動機構の対称的な位置に取
    り付けられていることを特徴とする請求項5記載の分岐
    管開先加工機。
  7. 【請求項7】 前記円盤状基板をスライドブラケットに
    固定し、このスライドブラケットを分岐管端面に対し押
    圧することを特徴とする請求項1記載の分岐管開先加工
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100908555B1 (ko) 2007-08-22 2009-07-20 주식회사 창원벤딩 베벨링 머신
CN103406595A (zh) * 2013-07-26 2013-11-27 山东水泊焊割设备制造有限公司 坡口机

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KR100908555B1 (ko) 2007-08-22 2009-07-20 주식회사 창원벤딩 베벨링 머신
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