JP2002177898A - 基板洗浄装置および基板洗浄方法ならびに洗浄ブラシ - Google Patents

基板洗浄装置および基板洗浄方法ならびに洗浄ブラシ

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JP2002177898A
JP2002177898A JP2000382384A JP2000382384A JP2002177898A JP 2002177898 A JP2002177898 A JP 2002177898A JP 2000382384 A JP2000382384 A JP 2000382384A JP 2000382384 A JP2000382384 A JP 2000382384A JP 2002177898 A JP2002177898 A JP 2002177898A
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cleaning
brush
substrate
wafer
holding
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JP2000382384A
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Hirotaka Tsujikawa
裕貴 辻川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄液の流通および排出を阻害することなく、
基板の各部における洗浄効率の均一化を図る。 【解決手段】ウエハWの下面をスクラブ洗浄する下面ス
クラブ洗浄部材LSは、回転駆動されるベース部82
と、このベース部82の取付面61に固定された4個の
洗浄ブラシ86とを備えている。4個の洗浄ブラシ86
は、ベース部82に放射状に固定されている。洗浄ブラ
シ86は、回転半径外方側に配置された第1ブラシ部8
6Aと、回転半径方向内方側に配置された第2ブラシ部
86Bとを備えている。第1ブラシ部86Aと第2ブラ
シ部86Bとの間には、洗浄液の流通および排出を確保
するための間隙Dが開けられている。第1ブラシ部86
Aは、ウエハWの周端縁を通る軌跡を描いて回転する。
第2ブラシ部86Aはそれよりも内側で回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディス
ク用基板、液晶表示装置用ガラス基板、およびプラズマ
ディスプレイパネル用ガラス基板などに代表される各種
の被処理基板を洗浄するための基板洗浄装置および基板
洗浄方法ならびに洗浄ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程では、たとえば、
微細配線の形成工程において、半導体ウエハ(以下単に
「ウエハ」という。)の表面に対してCMP(化学的機
械的研磨)処理が行われる場合がある。CMP処理後の
ウエハの表面には、スラリー(研磨剤)が残留している
ので、ウエハに対して次の工程を行う前に、ウエハの洗
浄を行う必要がある。
【0003】CMP処理後の基板を洗浄するための基板
洗浄装置は、たとえば、ウエハの表面および裏面を洗浄
するための両面洗浄ユニットと、両面洗浄後のウエハの
表面を精密洗浄する精密洗浄ユニットと、精密洗浄後の
ウエハを水洗・乾燥する水洗・乾燥ユニットとを備えて
いる。両面洗浄ユニットは、たとえば、ウエハの周端面
を保持しつつ回転する複数本の保持ローラと、この保持
ローラの回転によって回転されるウエハの上下面をそれ
ぞれスクラブする一対のディスク型スクラブ洗浄部材
と、ウエハの上面に洗浄液を供給する洗浄液供給機構と
を備えている。
【0004】ディスク型スクラブ洗浄部材は、ウエハの
回転軸線と平行な回転軸線まわりに定速回転する固定型
のスクラブ洗浄部材であって、ウエハの中心から周端縁
をはみ出す位置にまで及ぶように洗浄領域が定められて
いる。したがって、保持ローラによるウエハの回転によ
って、ウエハの中心から周縁部までを洗浄でき、かつ、
ウエハの周端面までスクラブすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8は、従来のディス
ク型スクラブ洗浄部材によるウエハWの洗浄の様子を示
す図解的な平面図である。ディスク型スクラブ洗浄部材
110は、円形のベース部100のウエハWに対向する
側の面にスポンジ状の洗浄ブラシ101,102,10
3,104を回転周方向に沿って等角度間隔で4個固定
して構成されている。洗浄ブラシ101〜104は、平
面視において矩形に形成されていて、これらは回転中心
に対してほぼ等しい半径方向位置に固定されている。洗
浄ブラシ101〜104は、ウエハWの周端縁を通る軌
跡を描くようにベース部100に固定されていて、これ
により、ウエハWの表面のみならずその周端面の洗浄を
も達成できるようになっている。
【0006】ベース部100の直径方向に長く延びる洗
浄ブラシを採用することもできるが、スラリーを含む洗
浄液の排出効率を考慮して、ベース部100の周縁部に
のみ洗浄ブラシ101〜104が存在するようになって
いる。ところが、洗浄ブラシ101〜104の上記のよ
うな配置に起因して、ウエハWの表面のドーナツ状の領
域107においては、他の領域に比較して洗浄効率が悪
いという問題が明らかになってきている。これは、ウエ
ハWの中心付近および周縁付近においては、洗浄ブラシ
101〜104がウエハWの回転方向に沿って移動する
のに対して、領域107においては、洗浄ブラシ101
〜104がウエハWの半径方向に移動することに起因す
るものと見られる。すなわち、領域107においては、
ウエハWの中心付近および周縁付近に比較して、洗浄ブ
ラシ101〜104の接触時間が短いため、洗浄効率が
悪くなっているものと考えられる。
【0007】そこで、この発明の目的は、洗浄液の流通
を阻害することなく、基板の各部における洗浄効率の均
一化を図ることができる基板洗浄装置および基板洗浄方
法ならびにこれらのために適用可能な洗浄ブラシを提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板を保
持して回転させる基板保持回転手段(6,13,33,
M)と、この基板保持回転手段によって回転されている
基板の表面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段(7,
8)と、上記基板保持回転手段によって保持されて回転
されている基板の表面に摺接し、この基板の表面をスク
ラブ洗浄するスクラブ洗浄部材(US,LS)と、この
スクラブ洗浄部材を回転させるスクラブ洗浄部材回転駆
動手段(64,84)とを含み、上記スクラブ洗浄部材
は、基板の周端縁を通る軌跡を描く第1ブラシ(86
A,200A)と、この第1ブラシに対して上記スクラ
ブ洗浄部材の回転半径方向内方側において、上記第1ブ
ラシとの間に洗浄液流通用の間隙(D)を確保して配置
された第2ブラシ(86B,200B)とを含むことを
特徴とする基板洗浄装置である。なお、括弧内の英数字
は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以
下、この項において同じ。
【0009】上記の構成によれば、基板の周端縁を通る
第1ブラシの他に、スクラブ洗浄部材の回転半径方向内
方側に、第2ブラシが配置されていて、第1および第2
ブラシの間には、洗浄液流通用の間隙が確保されてい
る。したがって、第1ブラシのみでは洗浄不足となる領
域を第2ブラシによる洗浄により補うことができるの
で、基板の各部の洗浄効率を均一化できる。しかも、洗
浄液の流通が不足することもなく、かつ、異物が混入し
た洗浄液を効率よく排出できる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の基
板洗浄装置を用いて基板を洗浄することを特徴とする基
板洗浄方法である。この方法により、請求項1に関連し
て述べた効果を達成できる。請求項3記載の発明は、基
板保持手段に保持された基板に洗浄液を供給して基板を
スクラブ洗浄する基板洗浄装置に用いられる洗浄ブラシ
(86)であって、本体部(86C)と、この本体部上
に、洗浄液流通用の間隙(D)を確保した状態で離隔し
て形成され、基板の表面にそれぞれ摺接する第1ブラシ
部(86A)および第2ブラシ部(86B)とを含むこ
とを特徴とする洗浄ブラシである。
【0011】この構成の洗浄ブラシを請求項1の第1お
よび第2ブラシとして適用することができる。この場合
に、第1および第2ブラシを一部品として作製できるの
で、製造工程が簡単になるうえ、洗浄ブラシの取付けお
よび交換作業が簡単になる。なお、第1ブラシ(第1ブ
ラシ部)は、基板の周端縁を通るものであって、かつ、
第2ブラシ(第2ブラシ部)は、基板の周端縁を通らな
いものであることが好ましい。
【0012】また、第1ブラシ(第1ブラシ部)および
第2ブラシ(第2ブラシ部)のうちの少なくともいずれ
か一方は、回転周方向に間隔を開けて複数個(好ましく
は等角度間隔で)配置することが好ましい。ただし、各
ブラシ(ブラシ部)は4個以下として、洗浄液の流通を
妨げないようにすることが好ましい。たとえば、請求項
3記載の構成の洗浄ブラシを適用するときには、この洗
浄ブラシを4個用意して、これらを十字形をなすように
ベース部材上に固定配置してスクラブ洗浄部材を構成す
ることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係る基板洗浄装置の構成を示す平面図
である。また、図2は、図1のII-II 断面図であり、一
部を省略し、かつ一部を概念的に示している。この装置
は、被処理基板の一例としてのほぼ円形の基板であるウ
エハWの両面を洗浄するための装置であり、側壁1,
2,3,4によって囲まれた平面視においてほぼ矩形の
処理室5と、この処理室5内においてウエハWを水平に
保持し、かつこの状態でウエハWを回転させることがで
きるウエハ保持装置6と、ウエハ保持装置6により保持
されたウエハWの上面および下面に洗浄液供給ノズル
7,8から洗浄液を供給してウエハWの上面および下面
をスクラブ洗浄するための両面洗浄装置9とを備えてい
る。
【0014】ウエハ保持装置6は、処理室5の側壁2ま
たは4に対して直交する方向(以下「保持方向」とい
う。)Aに関して対向配置された一対の保持ハンド1
0,30を有している。保持ハンド10,30は、保持
方向Aに沿って移動可能なもので、ベース取付部11,
31に取り付けられたベース部12,32と、ベース部
12,32の上方に配置され、ウエハWを保持するため
の各々3つの保持用ローラ13,33とをそれぞれ有し
ている。これらの保持用ローラ13,33は、ウエハW
の端面形状に対応した円周上に配置されている。ウエハ
Wは、保持用ローラ13,33の側面にその周端面が当
接した状態で保持される。
【0015】ベース取付部11,31には、保持方向A
に沿って長く形成され、側壁2,4に形成された穴1
4,34を介して側壁2,4の外側まで延びたハンド軸
15,35の一端が連結されている。ハンド軸15,3
5の他端には、側壁2,4の外側の取付板16,36上
に固定されたシリンダ17,37のロッド18,38が
連結板19,39を介して取り付けられている。ロッド
18,38は、保持方向Aに沿って突出したり引っ込ん
だりできるようになっている。この構成により、シリン
ダ17,37を駆動することによって、保持ハンド1
0,30を保持方向Aに沿って互いに反対方向に進退さ
せることができ、ウエハWを保持用ローラ13,33の
間で挾持したり、この挾持を解放したりすることができ
る。
【0016】なお、参照符号20,40は、保持ハンド
10,30の移動とともに伸縮自在なベローズであり、
両面洗浄装置9の洗浄液供給ノズル7,8からウエハW
に供給される洗浄液、ならびにその雰囲気が、ハンド軸
15,35に影響を与えないようにするため、あるいは
処理室5の外部に漏れるのを防ぐためのものである。ま
た、シリンダ17,37のロッド18,38やハンド軸
15,35から発生するパーティクルが処理室5の内部
に侵入するのを防止するためのものでもある。
【0017】保持用ローラ13,33は、ウエハWを保
持した状態でウエハWを回転させるべく、ベース部1
2,32に回転可能に設けられている。すなわち、保持
用ローラ13,33は、ベース部12,32に鉛直軸ま
わりの回転が自在であるように支持されたローラ軸2
1,41に固定されている。ウエハWを回転させるため
に必要な駆動力は、保持用ローラ33にのみ与えられる
ようになっている。すなわち、保持用ローラ33のうち
中央の保持用ローラ33bには、側壁2の外側に設けら
れたモータ取付板42に取り付けられたモータMの駆動
力がベルト43を介して伝達されるようになっている。
さらに、中央の保持ローラ33bに伝達されてきた駆動
力は、ベルト44,45を介して他の2つの保持用ロー
ラ33a,33cにも伝達されるようになっている。
【0018】保持用ローラ33aのローラ軸41aは、
図3に示すように、ベース部32に形成された挿通穴4
6aを通ってベース部32の下端部付近に形成された空
間47まで延ばされており、挿通穴46aに配置された
2つの軸受47a,48aを介してベース部32に回転
自在に支持されている。他の2つの保持用ローラ33
b,33cのローラ軸41b,41cも同様に、挿通穴
46b,46cを通って空間47まで延ばされ、かつ挿
通穴46b,46cに配置された2つの軸受47b,4
8b;47c,48cを介してベース部32に回転自在
に支持されている。
【0019】中央のローラ軸41bには、3つのプーリ
49b,50b,51bが取り付けられている。このう
ち、最上段のプーリ49bとモータMの駆動軸52に取
り付けられたプーリ53(図2参照)との間に、ベルト
43が巻き掛けられている。そして、残りの2つのプー
リ50b,51bと他の2つのローラ軸41a,41c
にそれぞれ取り付けられたプーリ51a,51cとの間
に、ベルト44,45がそれぞれ巻き掛けられている。
【0020】以上の構成により、モータMによって中央
の保持用ローラ33bが駆動されると、これに伴って他
の2つの保持用ローラ33a,33cが駆動される。そ
の結果、保持用ローラ13,33に保持されているウエ
ハWは回転を始める。このとき、保持用ローラ13は、
ウエハWの回転につられて回転する。このようにして、
ウエハWは保持用ローラ13,33に保持された状態で
回転方向Bに沿って鉛直軸線まわりに回転する。この場
合におけるウエハWの回転速度は、たとえば約10〜2
0(回転/分)である。
【0021】図2に戻って、両面洗浄装置9は、ウエハ
保持装置6により保持されたウエハWの上方および下方
に配置された上面洗浄部60および下面洗浄部80を備
えている。上面洗浄部60および下面洗浄部80は、そ
れぞれ、保持ハンド10,30に干渉しない位置に、ウ
エハWの中心部から周縁部に至るウエハWの表面領域を
覆うように配置されている。上面洗浄部60および下面
洗浄部80は、ウエハWに対向する側に取付面61,8
1を有するベース部62,82と、ベース部62,82
に取り付けられた回転軸63,83とを有し、回転駆動
部64,84により鉛直軸方向に沿う回転軸Oを中心に
回転方向Cに沿って回転できるようにされている。
【0022】さらに、上面洗浄部60および下面洗浄部
80は、それぞれ、昇降駆動部65,85によって上下
方向に移動できるようになっている。これにより、ウエ
ハ洗浄時においてはウエハWを上面洗浄部60および下
面洗浄部80で挟み込むことができ、また、ウエハ洗浄
後においては、ウエハWから上面洗浄部60および下面
洗浄部80を離すことができるようになっている。上面
ベース部62および下面ベース部82の各取付面61,
81には、洗浄ブラシ66,86が設けられていて、上
面スクラブ洗浄部材USおよび下面スクラブ洗浄部材L
Sがそれぞれ構成されている。洗浄ブラシ66,86の
中央付近には、ウエハWに洗浄液を供給するための洗浄
液供給ノズル7,8がそれぞれ配置されている。洗浄液
供給ノズル7,8には、洗浄用パイプ67,87が連結
されている。洗浄用パイプ67,87は、回転軸63,
83内に回転しないように挿通されており、その他端に
は、三方弁68,88を介して、フッ酸、硝酸、塩酸、
リン酸、酢酸、アンモニアなどの薬液が図示しない薬液
タンクから導かれる薬液供給路69,89、および図示
しない純水タンクから純水が導かれる純水供給路70,
90が接続されている。この構成により、三方弁68,
88の切換えを制御することによって、洗浄用パイプ6
7,87に薬液および純水を洗浄液として選択的に供給
でき、したがって洗浄液供給ノズル7,8から薬液およ
び純水を選択的に吐出させることができる。
【0023】図4は、下面洗浄部80の平面図であり、
ベース部82の取付面61に洗浄ブラシ86を固定して
構成された下面スクラブ洗浄部材LSの構成が示されて
いる。以下では、下面洗浄部80側の下面スクラブ洗浄
部材LSのみについて説明するが、上面洗浄部60側の
上面スクラブ洗浄部材USの構成は、上下が反転される
ことを除き、下面スクラブ洗浄部材LSと同様である。
洗浄ブラシ86は、長尺形状を有しており、ウエハWに
対向する取付面61から突出するように、等角度間隔で
放射状に複数個固定されている。この実施形態では、9
0度の角度間隔で4個の洗浄ブラシ86が取付面61に
固定されており、平面視において、十字形状を形成して
いる。
【0024】ベース部82の中央には、開口82aが形
成されており、この開口82aから、洗浄液供給ノズル
8の吐出口がウエハWの下面に臨むように露出してい
る。図5は、洗浄ブラシ86の構成例を示す斜視図であ
る。洗浄ブラシ86は、この実施形態では、ポリビニル
アルコール(PVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン
またはポリウレタンなどの弾性素材からなるスポンジ状
の一体品である。この洗浄ブラシ86は、ベース部82
の回転半径外方側(回転中心から遠い側)に位置するこ
とになる第1ブラシ部86Aと、ベース部82の回転半
径内方側(回転中心に近い側)に位置することになる第
2ブラシ部86Bと、これらの第1および第2ブラシ部
86A,86Bを一体的に結合している本体部86Cと
を備えている。第1および第2ブラシ部86A,86B
は、洗浄液の良好な流通を考慮して定められる一定距離
以上の間隙Dを開けて本体部86Cと結合している。洗
浄ブラシ86は、専ら第1ブラシ部86A,86Bにお
いてのみウエハWの表面や周端面と接触するのであっ
て、間隙Dの部分においては、洗浄ブラシ86(すなわ
ち本体部86C)とウエハWとの接触が生じることはな
い。
【0025】第1ブラシ部86Aは、平板な本体部86
C上に横たわる三角柱状の一対の山形凸部91,92を
有している。これらの山形凸部91,92は、ウエハW
の下面に実質的に線接触する稜線部91a,92aをそ
れぞれ有し、それらの間には、洗浄液が流通可能なV字
状の溝93が形成されている。第2ブラシ部86Bの構
成は、第1ブラシ部86Aの構成と同様であるので、図
5においては、第1ブラシ部86Aおよび第2ブラシ部
86Bの対応部分に同一の参照符号を付してある。ただ
し、第1および第2ブラシ部86A,86Bは、実質的
に同一の構成を有している必要はない。たとえば、第1
ブラシ部86Aと第2ブラシ部86Bとの長さ(稜線部
91a,92aに沿う方向の長さ)を異ならせてもよ
い。
【0026】図4において仮想線で示したウエハWに対
する相対位置関係から理解されるように、ベース部82
の回転によって、第1ブラシ部86Aは、ウエハWの周
端縁を通る軌跡を描く。これに対して、第2ブラシ部8
6Bは、第1ブラシ部86Aよりも回転半径方向内方側
に位置しているため、ウエハWの周端縁を通ることはな
い。第1ブラシ部86Aの移動方向は、ウエハWの周端
円付近およびウエハWの中心付近をスクラブするときに
は、ウエハWの表面の移動方向に沿うのに対して、ウエ
ハWの中心付近と周端縁付近との間のドーナツ状の領域
Waをスクラブするときには、ウエハWの表面の移動方
向とほぼ直交する。これにより、領域Waの洗浄不足が
懸念されるのであるが、この洗浄不足は、回転半径方向
内方側に配置されて第1ブラシ部86Aよりも内側で回
転する第2ブラシ部86Bによるスクラブ洗浄によって
補われる。こうして、ウエハWの全表面を隈無く均一に
スクラブ洗浄することができる。
【0027】洗浄処理の際、第1ブラシ部86Aと第2
ブラシ部86Bとの間に確保された間隙Dを通って、洗
浄液がスクラブ領域の全域に良好に行き渡り、かつ、ウ
エハWの表面から除去された異物を含む洗浄液が間隙D
を通って効率良く排出される。したがって、ウエハWの
表面に異物が残留することがないので、高効率でウエハ
Wを洗浄できる。以上、この発明の一実施形態について
説明したが、この発明は他の形態で実施することもでき
る。たとえば、上述の実施形態では、第1ブラシ部86
Aと第2ブラシ部86Bとが一体品からなる例について
説明したが、図6に示すように、第1ブラシ部86Aに
対応する第1ブラシ200Aと、第2ブラシ部86Bに
対応する第2ブラシ200Bとが別部品で構成されてい
てもよい。すなわち、第1ブラシ部(または第1ブラ
シ)と、第2ブラシ部(または第2ブラシ)とは、ウエ
ハWの表面におけるスクラブ位置が、洗浄液の流通のた
めの間隙Dを開けた状態で独立していればよい。
【0028】また、第1ブラシ200Aと第2ブラシ2
00Bとは、スクラブ洗浄部材US,LSの回転半径方
向に整列している必要はなく、図7に示すように、回転
方向にずらして配置するようにしてもよい。この場合
に、第1ブラシ200Aおよび第2ブラシ200Bの回
転半径方向位置(すなわち、スクラブ領域)が一部重な
るようにしてもよい。ただし、第1ブラシ200Aと第
2ブラシ200Bとの間に充分な間隙Dを確保して、洗
浄液の流通効率および排出効率を考慮するならば、第1
ブラシ200Aと第2ブラシ200Bとの回転半径方向
位置が重なり合うことのないようにすることが好まし
い。
【0029】また、上記の実施形態では、一対の山形凸
部91,92を有する洗浄ブラシを例にとったが、洗浄
ブラシは他の形態をとることもできる。たとえば、ウエ
ハWに接触する平坦面を有する形態であってもよいし、
このような平坦面に洗浄液の流通のための溝を形成した
形態であってもよい。また、山形凸部を1つのみ有する
形態であってもよい。また、洗浄ブラシは、回転半径方
向に沿って配置する必要はなく、回転半径方向に対して
傾斜した姿勢で洗浄ブラシをベース部に固定する構成と
してもよい。
【0030】さらに、上述の実施形態では、ウエハWの
上面および下面の両面をスクラブ洗浄する装置について
説明したが、この発明はウエハWの一方表面のみをスク
ラブ洗浄する基板洗浄装置にも適用することができる。
また、上記の実施形態では、ウエハWの洗浄にこの発明
が適用された例について説明したが、この発明は、半導
体ウエハ以外にも、光ディスク、磁気ディスクおよび光
磁気ディスク用基板、液晶表示装置用ガラス基板ならび
にプラズマディスプレイ用ガラス基板などの他の種類の
基板を洗浄する装置に対しても適用することができる。
【0031】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置の構成
を示す平面図である。
【図2】図1の切断面線II-IIにおける図解的な断面図
である。
【図3】ウエハを保持して回転する保持ローラを駆動す
るための機構を説明するための図である。
【図4】下面スクラブ洗浄部材の構成を説明するための
図解的な平面図である。
【図5】洗浄ブラシの構成例を示す斜視図である。
【図6】下面スクラブ洗浄部材の他の構成例を示す図解
的な平面図である。
【図7】下面スクラブ洗浄部材のさらに他の構成例を示
す図解的な平面図である。
【図8】従来技術を説明するための図解的な平面図であ
る。
【符号の説明】
6 ウエハ保持装置 7 洗浄液供給ノズル 8 洗浄液供給ノズル 9 両面洗浄装置 13 保持用ローラ 33 保持用ローラ 60 上面洗浄部 62 上面ベース部 64 回転駆動部 66 洗浄ブラシ 69 薬液供給路 70 純水供給路 80 下面洗浄部 82 ベース部 82 下面ベース部 86 洗浄ブラシ 86A 第1ブラシ部 86B 第2ブラシ部 86C 本体部 200A 第1ブラシ 200B 第2ブラシ US 上面スクラブ洗浄部材 LS 下面スクラブ洗浄部材 D 間隙 M モータ W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 644 H01L 21/304 644C 644G Fターム(参考) 2H088 FA21 FA24 FA30 HA01 2H090 JB02 JC19 3B116 AA03 AB01 AB34 AB42 BA02 BA13 BB24 3B201 AA03 AB01 AB34 AB42 BA02 BA13 BB24 BB92 BB93 CB25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を保持して回転させる基板保持回転手
    段と、 この基板保持回転手段によって回転されている基板の表
    面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、 上記基板保持回転手段によって保持されて回転されてい
    る基板の表面に摺接し、この基板の表面をスクラブ洗浄
    するスクラブ洗浄部材と、 このスクラブ洗浄部材を回転させるスクラブ洗浄部材回
    転駆動手段とを含み、 上記スクラブ洗浄部材は、基板の周端縁を通る軌跡を描
    く第1ブラシと、この第1ブラシに対して上記スクラブ
    洗浄部材の回転半径方向内方側において、上記第1ブラ
    シとの間に洗浄液流通用の間隙を確保して配置された第
    2ブラシとを含むことを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の基板洗浄装置を用いて基板
    を洗浄することを特徴とする基板洗浄方法。
  3. 【請求項3】基板保持手段に保持された基板に洗浄液を
    供給して基板をスクラブ洗浄する基板洗浄装置に用いら
    れる洗浄ブラシであって、 本体部と、 この本体部上に、洗浄液流通用の間隙を確保した状態で
    離隔して形成され、基板の表面にそれぞれ摺接する第1
    ブラシ部および第2ブラシ部とを含むことを特徴とする
    洗浄ブラシ。
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