JP2002177882A - 振動発生器 - Google Patents

振動発生器

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JP2002177882A
JP2002177882A JP2000372991A JP2000372991A JP2002177882A JP 2002177882 A JP2002177882 A JP 2002177882A JP 2000372991 A JP2000372991 A JP 2000372991A JP 2000372991 A JP2000372991 A JP 2000372991A JP 2002177882 A JP2002177882 A JP 2002177882A
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vibration
weight
drive coil
pole piece
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Shin Odajima
慎 小田島
Masaaki Takagi
正明 高木
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Nidec Precision Corp
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Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電圧の印加によって安定した振動が得ら
れるようにした振動発生器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 この振動発生器1は、磁気回路部3の外
周に重り8を固定させているので、振動の安定化が図ら
れている。更に、この振動発生器1は、交流電圧を利用
するのではなく、簡便な直流電圧を利用することを意図
し、電磁変換素子11と制御部12との協働によって、
直流電圧の印加でも安定した振動が得られるようにした
ものである。このように、磁気回路部3の運動方向に同
期して、駆動コイル7をオン/オフ制御させるので、磁
気回路部3と重り8とで作り出される固有振動数にバラ
ツキがあったとしても、自励振動は、その固有振動数に
追従することになり、簡便な直流電流の印加でも常に安
定した振動が得られることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機等に利
用され、直流電圧の印加によって筺体を振動させるため
の振動発生器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術として、直
流モータの回転シャフトの先端に偏心重りを固定させて
なる振動発生器があり、この直流モータは直流の印加に
より振動を発生させることができるので、機構が単純で
しかも使い勝手が良い。しかし、このモータは、ブラシ
等の摩耗によって寿命が比較的短い。そこで、長寿命を
達成させた振動発生器としては、特開昭61−1390
0号公報がある。この公報に記載された振動発生器は、
筺体内でバネによって吊るされたヨークと、このヨーク
に固定したマグネットと、このマグネット固定したポー
ルピースとからなる磁気回路部に設けられた磁気空隙内
に駆動コイルを挿入させ、駆動コイルに外部から交流電
圧を印加して、磁気回路部を往復直線振動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た公報記載の振動発生器には、次のような課題が存在し
ている。すなわち、磁気回路部を連続的に往復振動させ
るために、駆動コイルには、振動周波数に一致させた交
流電圧を印加させる必要があり、駆動回路が複雑にな
り、しかも、交流電圧の印加に起因して振動が不安定に
なり易いといったという問題点があった。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、直流電圧の印加によって安定した振動が
得られるようにした振動発生器を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る振動発生器
は、筺体内でバネによって吊るされたヨークと、このヨ
ークに固定したマグネットと、このマグネットに固定し
たポールピースとからなる磁気回路部に設けられた磁気
空隙内に駆動コイルを挿入させ、駆動コイルへの通電に
よって、磁気回路部を往復直線振動させる振動発生器に
おいて、磁気回路部の外周に固定した重りと、振動方向
において、ポールピースから離間させるように対峙させ
て筺体に固定させると共に、ポールピースが接近した際
にマグネットの磁界を検出する電磁変換素子と、電磁変
換素子に対するポールピースの接近/離間に基づいて、
駆動コイルへ直流電圧の印加をオン/オフさせ、磁気回
路部の往復直線運動を維持させる制御部とを備えたこと
を特徴とする。
【0006】この振動発生器は、磁気回路部の外周に重
りを固定させているので、振動の安定化が図られてい
る。更に、この振動発生器は、交流電圧を利用するので
はなく、簡便な直流電圧を利用することを意図し、電磁
変換素子と制御部との協働によって、直流電圧の印加で
も安定した振動が得られるようにしたものである。すな
わち、磁気回路部を電磁変換素子へ引き寄せる方向に力
を発生させるように直流電圧が駆動コイルに印加(オン
状態)される場合、電磁変換素子にポールピースが接近
することに基づく電磁変換素子からの電気信号によっ
て、駆動コイルへの印加を制御部でオフさせる。このオ
フ状態において、磁気回路部は、電磁変換素子から離間
する方向にバネ力によって移動を開始するが、このと
き、電磁変換素子からポールピースが離間することに基
づく電磁変換素子からの電気信号によって、制御部で駆
動コイルに直流電圧が再度印加(オン状態)され、バネ
力に抗して、磁気回路部が電磁変換素子の方へ引き寄せ
られることになる。このように、磁気回路部の運動方向
に同期して、駆動コイルをオン/オフ制御させるので、
磁気回路部と重りとで作り出される固有振動数にバラツ
キがあったとしても、自励振動は、その固有振動数に追
従することになり、簡便な直流電流の印加でも常に安定
した振動が得られることになる。なお、磁気回路部を電
磁変換素子から引き離すような力を発生させる直流電圧
が駆動コイルに印加(オン状態)される場合には、オン
/オフ制御が前述とは逆になることは言うまでもない。
【0007】また、振動方向に対して直交する方向に延
在する板バネで、磁気回路部及び重りを筺体内で片持ち
支持させると好適である。このような構成を採用した場
合、構造が簡単で安価な振動発生器を実現させることが
できる。
【0008】また、振動方向に対して直交する方向に延
在する板バネで、磁気回路部及び重りを筺体内で両持ち
支持させると好適である。このような構成を採用した場
合、バランス良く、磁気回路部を往復直線振動させるこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による振
動発生器の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0010】図1に示すように、振動発生器1は、携帯
電話等の小型の通信機器に組み込まれて利用されるもの
であり、着信時に電話機本体を振動させるためのもので
ある。この振動発生器1において、金属製の筺体2内に
は磁気回路部3が収容されている。この磁気回路部3
は、カップ状のヨーク4と、このヨーク4内に固定した
円柱状のマグネット5と、このマグネット5の頂部に固
定させた円板状のポールピース6とで構成させている。
したがって、筺体2内においては、ヨーク4を通じた磁
束がマグネット5から常時供給され続けている。
【0011】また、ヨーク4に設けられた円筒状の外周
壁4aと円板状のポールピース6との間に形成される環
状な磁気空隙Gには円筒状に巻かれた駆動コイル7の遊
端側を挿入させ、駆動コイル7の基端側は筺体2に固定
させている。更に、磁気回路部3の外周には、例えば、
タングステン合金からなるリング状の重り8が固定され
ている。この重り8は、磁気回路部3と別個の部品であ
るため、その材質選択によって所望の固有振動数を得や
すくし、製品毎の質量の微調整をも容易にしている。そ
して、磁気回路部3の外周に重り8を固定させているの
で、安定した振動を得ることができる。
【0012】更に、磁気回路部3と重り8との一体的な
往復直線運動を可能にするために、これら部品は、筺体
2内で板バネ10によって吊るされている。具体的にこ
の板バネ10は、振動方向に対して直交する方向に延在
し、その一端は重り8にカシメにより固定させ、その他
端は筺体2の内壁面にネジで固定させる。これによっ
て、磁気回路部3と重り8は、片持ちの状態で筺体2内
で支持され、その結果として、構造が簡単で安価な振動
発生器が実現される。
【0013】ここで、筺体2にはホール素子と呼ばれて
いる電磁変換素子11が固定され、この電磁変換素子1
1は、ポールピース6から離間させるように対峙させて
いる。そして、この電磁変換素子11は、ポールピース
6が接近した際にマグネット5の磁界を検出して出力信
号を発生させる。更に、筺体2内には、電磁変換素子1
1の出力信号に基づいて、駆動コイル7への直流電圧の
印加をオン又はオフさせる制御部12が設けらている。
なお、この制御部12は、筺体2から導出させる接続コ
ード13によって、直流の電源(例えば充電池)に接続
される。
【0014】この振動発生器1は、交流電圧を利用する
のではなく、簡便な直流電圧を利用することを意図し、
電磁変換素子11と制御部12との協働によって、直流
電圧の印加でも安定した振動が得られるようにしたもの
である。ここで、磁気回路部3が電磁変換素子11へ引
き寄せられる方向に力を発生させる場合について説明す
る。
【0015】図2に示すように、接続コード13及び制
御部12を介して駆動コイル7に所定の直流電圧が印加
されると、電磁変換素子11に対してポールピース6が
板バネ10のバネ力に抗して接近し、電磁変換素子11
からの出力電圧に基づいて、制御部12で駆動コイル7
への印加をオフさせる。このオフ状態のとき、板バネ1
0のバネ力によって、磁気回路部3及び重り8は、電磁
変換素子11から離間する方向に移動を開始する。
【0016】このとき、図3に示すように、電磁変換素
子11に対するポールピース6の離間に伴って、電磁変
換素子11からの出力電圧が変化し、この電圧変化に基
づき、制御部12によって駆動コイル7に直流電圧が印
加(オン状態)され、磁気回路部3及び重り8が電磁変
換素子11の方へ再度引き寄せられることになる。よっ
て、電磁変換素子11からの出力信号に基づき、駆動コ
イル7のオン/オフ制御を繰り返すことで、電磁変換素
子11及び重り8が筺体2内で往復直線振動し、それに
伴って、筺体2自体が振動することになる
【0017】このように、磁気回路部3及び重り8の運
動方向に同期して、駆動コイル7をオン/オフ制御させ
ることができるので、磁気回路部3と重り8とで作り出
される固有振動数にバラツキがあったとしても、自励振
動は、その固有振動数に追従することになり、簡便な直
流電流の印加でも常に安定した振動を得ることになる。
なお、前述の説明とは逆に、磁気回路部3を電磁変換素
子11から引き離すような力を発生させる直流電圧が駆
動コイル7に印加(オン状態)される場合には、制御部
12によるオン/オフ制御が前述の説明とは逆になるこ
とは言うまでもない。
【0018】次に、振動発生器1に利用される具体的回
路構成に基づいて説明する。図4に示すように、電源が
投入された直後は、磁気回路部3は静止しており、ホー
ル素子11の出力電圧差(V1−V2)は0になってい
る。このとき、抵抗R1と抵抗R2とで分圧させた電圧
が、抵抗R3の両端に出現するようにオペアンプAが動
作するので、トランジスタTrがONして、駆動コイル
7に所定の直流電流が流れる。そして、駆動コイル7に
電流が流れると、磁気回路部3がホール素子11側に接
近し、これに伴って、ホール素子11からの出力電圧が
変化し、最終的にホール素子11の出力電圧差(V1−
V2)が正電圧に変化する。すると、抵抗R3の両端の
電位差が0になるようにオペアンプAが動作し、トラン
ジスタTrがOFFして、駆動コイル7への通電が遮断
される。
【0019】そして、駆動コイル7への通電が遮断され
ると、磁気回路部3が、ホール素子11から離間するよ
うにバネ力によって移動し、それに伴って、ホール素子
11からの出力電圧が変化し、最終的にホール素子11
の出力電圧差(V1−V2)が負電圧に変化する。する
と、抵抗R3の両端に電位差が発生するようにオペアン
プAが動作するので、トランジスタTrがONし、駆動
コイル7に電流が流れ、バネ力に抗して磁気回路部3を
ホール素子11側に引き寄せる。そして、駆動コイル7
に対するこのようなON/OFF制御の繰り返しによっ
て、磁気回路部3及び重り8は所定の周波数で振動する
ことになる。
【0020】本発明の振動発生器1は、前述した実施形
態に限定されるものではない。例えば、図5に示すよう
に、振動方向に対して直交する方向に延在する板バネ1
6の中央に磁気回路部3及び重り8をカシメ固定させ
て、磁気回路部3及び重り8を両持ち状態で支持させる
ようにしてもよい。また、重り8と筺体2の内壁面との
間において、振動方向に延在する一個又は複数個の螺旋
バネを配置させてもよい。更に、接続コード8に代え
て、筺体2の底面に電極ランド17を設けることで、携
帯電話等への実装がより簡単になる。
【0021】また、図6及び図7に示すように、螺旋状
の板バネ18の基端部分18aを重り8の上面にカシメ
固定させ、この基端部分18aから延びる3本の脚部1
8bの各遊端を筺体2にカシメ固定させて、磁気回路部
3及び重り8のスムーズな振動を実現させてもよい。な
お、図5〜図7において、図1と実質的に同等な構成に
は同一の符号を付している。
【0022】
【発明の効果】本発明による振動発生器は、以上のよう
に構成されているため、次のような効果を得る。すなわ
ち、筺体内でバネによって吊るされたヨークと、このヨ
ークに固定したマグネットと、このマグネット固定した
ポールピースとからなる磁気回路部に設けられた磁気空
隙内に駆動コイルを挿入させ、駆動コイルへの通電によ
って、磁気回路部を往復直線振動させる振動発生器にお
いて、磁気回路部の外周に固定した重りと、振動方向に
おいて、ポールピースから離間させるように対峙させて
筺体に固定させると共に、ポールピースが接近した際に
マグネットの磁界を検出する電磁変換素子と、電磁変換
素子に対するポールピースの接近/離間に基づいて、駆
動コイルへ直流電圧の印加をオン/オフさせ、磁気回路
部の往復直線運動を維持させる制御部とを備えたことに
より、直流電圧の印加によって安定した振動が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動発生器の第1の実施形態を示
す断面図である。
【図2】図1の振動発生器において、磁気回路部が電磁
変換素子に近接した状態を示す断面図である。
【図3】図1の振動発生器において、磁気回路部が電磁
変換素子から離間した状態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る振動発生器に利用する回路を示す
図である。
【図5】本発明に係る振動発生器の第2の実施形態を示
す断面図である。
【図6】本発明に係る振動発生器の第3の実施形態を示
す平面図である。
【図7】図6の断面図である。
【符号の説明】
1…振動発生器、2…筺体、3…磁気回路部、4…ヨー
ク、5…マグネット、6…ポールピース、7…駆動コイ
ル、8…重り、10,16,18…板バネ、11…ホー
ル素子(電磁変換素子)、12…制御部、G…磁気空
隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D107 AA14 BB08 CC09 CD01 DD03 FF10 5H633 BB07 BB08 GG02 GG09 GG16 GG23 HH03 JA03 5K027 AA11 FF03 FF21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体内でバネによって吊るされたヨーク
    と、このヨークに固定したマグネットと、このマグネッ
    トに固定したポールピースとからなる磁気回路部に設け
    られた磁気空隙内に駆動コイルを挿入させ、前記駆動コ
    イルへの通電によって、前記磁気回路部を往復直線振動
    させる振動発生器において、 前記磁気回路部の外周に固定した重りと、 前記振動方向において、前記ポールピースから離間させ
    るように対峙させて前記筺体に固定させると共に、前記
    ポールピースが接近した際に前記マグネットの磁界を検
    出する電磁変換素子と、 前記電磁変換素子に対する前記ポールピースの接近/離
    間に基づいて、前記駆動コイルへ直流電圧の印加をオン
    /オフさせ、前記磁気回路部の前記往復直線運動を維持
    させる制御部とを備えたことを特徴とする振動発生器。
  2. 【請求項2】 前記振動方向に対して直交する方向に延
    在する板バネで、前記磁気回路部及び前記重りを前記筺
    体内で片持ち支持させたことを特徴とする請求項1記載
    の振動発生器。
  3. 【請求項3】 前記振動方向に対して直交する方向に延
    在する板バネで、前記磁気回路部及び前記重りを前記筺
    体内で両持ち支持させたことを特徴とする請求項1記載
    の振動発生器。
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