JP2000014190A - 振動型アクチュエ―タの駆動回路 - Google Patents

振動型アクチュエ―タの駆動回路

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JP2000014190A JP11115722A JP11572299A JP2000014190A JP 2000014190 A JP2000014190 A JP 2000014190A JP 11115722 A JP11115722 A JP 11115722A JP 11572299 A JP11572299 A JP 11572299A JP 2000014190 A JP2000014190 A JP 2000014190A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高駆動効率かつ小型の駆動回路を提供する。 【解決手段】リニアアクチュエータの固定子巻線1に発
生する逆起電力を、演算増幅器11により正帰還増幅す
る。リニアアクチュエータは、自励発振動作により可動
子を往復移動させる動作を継続し、固定子巻線1には正
弦波状の電圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復移動する可動
子を備えた振動型アクチュエータの駆動回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電磁石よりなる固定子と、永
久磁石を備えるとともに復帰装置としてのばねにより支
持された可動子とを備える振動型アクチュエータが提供
されている。この種の振動型アクチュエータには、たと
えば、図15に示す構成のものがある。図示するもの
は、固定子2を構成する電磁石3に一直線上に等間隔で
並ぶ3個の固定子磁極3a〜3cを設け、固定子巻線1
に励磁電流を流すことにより中央の固定子磁極3bが他
の2個の固定子磁極3a,3bとは異極に励磁されるよ
うにしてある。また、可動子4に設けた永久磁石5は固
定子磁極3a〜3cの並ぶ方向に移動自在であって移動
方向において2極に着磁されており、永久磁石5の磁極
の中心間の距離は隣合う一対の固定子磁極3aと3b,
3bと3cの中心間の距離にほぼ一致させてある。さら
に、可動子4は永久磁石5の移動方向の両側に設けたば
ね6によって、移動範囲の中央位置付近に復帰するよう
に支持される。
【0003】この構成の振動型アクチュエータにおい
て、固定子巻線1に図16に実線で示すような矩形波状
の交番電圧を印加すると、固定子巻線1が図15(a)
の極性に励磁されている間には固定子磁極3a,3bと
永久磁石5との間の磁力によって可動子4が図の左側に
移動し、固定子巻線1が図15(b)の極性に励磁され
ている間には固定子磁極3b,3cと永久磁石5との間
の磁力によって可動子4が図の右側に移動する。また、
固定子巻線1に電圧が印加されていない期間にはばね6
のばね力によって、可動子4を移動範囲の中央位置に復
帰させる力が作用する。つまり、交番電圧の印加によ
り、可動子4が左右に往復移動することになる。このよ
うな振動型アクチュエータは、可動子4が左右に往復移
動することを利用して、可動子に内刃を結合する往復動
式の電気かみそりが実現されている(特開平7−265
560号公報、特開平7−313749号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に矩形波電圧を固定子巻線1に印加すると、図16に破
線で示すような三角波状の高調波成分を多く含む電流が
固定子巻線1に流れることになる。本発明者らの研究に
よると、正弦波電圧を固定子巻線1に印加したときの効
率を1とし、矩形波電圧を固定子巻線1に印加した場合
と比較すると、図17に示すように、矩形波電圧を印加
するとき(図17にで示す)のほうが正弦波電圧を印
加するとき(図17にで示す)よりも効率が低いとい
う知見が得られている。図17において横軸は、正負両
極性の矩形波電圧を1回ずつ固定子巻線1に印加する期
間を1周期として、半周期に対する電圧発生期間の割合
(デューティ比)を示している。図より明らかなよう
に、矩形波電圧では最大の効率が得られるようにデュー
ティ比を設定したとしても正弦波電圧を印加する場合に
比較して10%以上効率が悪くなる。このことは電気か
みそりのように電池を電源とする電気機器に用いるとす
れば、電池交換や電池充電の頻度が多くなるという問題
につながる。
【0005】また、可動子4により駆動される負荷が変
動して可動子4の振動周期に変化が生じると、センサを
用いてタイミングをとる制御を行っていても固定子巻線
に印加される励磁電圧と一時的に同期しなくなったり、
場合によっては連続的に同期しなくなっていわゆる脱調
を生じる場合もある。このように、可動子4の振動周期
と励磁電圧とが同期しないときには、固定子巻線1に正
弦波電圧を印加したとしても、固定子2から可動子4に
対して減速させる向きのエネルギーを供給する期間が生
じ、結果的にエネルギーの損失が生じて駆動効率が低下
する。
【0006】さらに、上述の構成のリニアアクチュエー
タにおいて、可動子4の往復移動を継続させるには、固
定子巻線1に電圧を印加するタイミングを可動子4の位
置に合わせて制御するのが望ましい。つまり、可動子4
の固有振動数に同期させて固定子巻線1を励磁して共振
状態とすれば、駆動エネルギーを低減させることができ
る。そこで、可動子4が特定の位置を通過したことを検
出するフォトインタラプタのようなセンサを設け、固定
子巻線1に電圧を印加するタイミングを制御しているの
が現状である。しかしながら、上述のようなセンサを設
けると、センサおよびセンサの出力を処理する回路が必
要になるから、全体としての大型化につながるという問
題が生じる。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、電磁石の巻線に正弦波状電圧を印加
し、かつ電磁石の巻線に電圧を印加するタイミングを可
動子の往復移動に同期させながらもセンサを不要にして
小型化を可能とし、しかも、負荷が変動しても駆動効率
が低下することのない振動型アクチュエータの駆動回路
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
子と可動子との少なくとも一方に電磁石を備え、電磁石
の無励磁時に可動子を定位置に復帰させる復帰装置を備
え、電磁石に交番電圧が印加されると可動子との間に作
用する磁力の変化により可動子が往復移動する振動型ア
クチュエータに用いる駆動回路であって、可動子の往復
移動に伴って電磁石の巻線に生じる逆起電力を正帰還し
て電磁石の巻線への印加電圧を自励発振動作により生成
する制御回路を備えるものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、電源を供給するスイッチを投入した直後に前記電磁
石の巻線に起動用の電圧を印加する起動回路を設けたも
のである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御回路が、前記逆起電力の正帰還増幅を行な
う演算増幅器を備え、演算増幅器の増幅率を調節する可
変抵抗を用いて前記電磁石の巻線への印加電圧の振幅を
調節するものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、電源を供給するスイッチを投入した直後にパルス信
号を発生するワンショットマルチバイブレータを備え、
前記パルス信号を演算増幅器に通し起動用の電圧を発生
させて前記電磁石の巻線に印加するものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御回路が、前記電磁石の巻線への印加電圧を
不連続波形の電圧により等価的に生成するものである。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記不連続波形の電圧を、可動子の往復移動の周期
よりも十分に短いパルス幅であって時間経過に伴ってパ
ルス幅が変化する矩形波状の電圧としたものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、前記印加電圧を正弦波状としたものである。
【0015】請求項8の発明は、固定子と可動子との少
なくとも一方に電磁石を備え、電磁石の無励磁時に可動
子を定位置に復帰させるばね性を有する復帰装置を備
え、電磁石に交番電圧が印加されると可動子との間に作
用する磁力の変化により可動子が往復移動する振動型ア
クチュエータに用いる駆動回路であって、電磁石の巻線
に正弦波状の励磁電圧を印加する制御回路と、制御回路
と電磁石の巻線との間に挿入されて電磁石の巻線ととも
に直列共振回路を形成するコンデンサとを備え、前記直
列共振回路の共振周波数を可動子の固有振動数に一致さ
せるように設定するものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記制御回路が、可動子の往復移動に伴って電磁石
の巻線に生じる逆起電力を正帰還して電磁石の巻線への
印加電圧を自励発振動作により生成するものである。
【0017】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、前記電磁石の巻線により生じる磁束を検出する検
出用巻線を設け、前記制御回路が、可動子の往復移動に
伴って検出用巻線に生じる誘導起電力を正帰還して電磁
石の巻線への印加電圧を自励発振動作により生成するも
のである。
【0018】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記検出用巻線が、電磁石とは別体であって電
磁石の近傍に配置されているものである。
【0019】請求項12の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記検出用巻線が、電磁石に巻装されているも
のである。
【0020】請求項13の発明は、請求項8の発明にお
いて、電源を供給するスイッチを投入した直後に前記電
磁石の巻線に起動用の電圧を印加する起動回路を設けた
ものである。
【0021】請求項14の発明は、請求項8の発明にお
いて、前記制御回路が、前記逆起電力の正帰還増幅を行
なう演算増幅器を備え、演算増幅器の増幅率を調節する
可変抵抗を用いて前記電磁石の巻線への印加電圧の振幅
を調節するものである。
【0022】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、電源を供給するスイッチを投入した直後にパル
ス信号を発生するワンショットマルチバイブレータを備
え、前記パルス信号を演算増幅器に通し起動用の電圧を
発生させて前記電磁石の巻線に印加するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下の実施形態では、振動型アク
チュエータ(電磁石と永久磁石とを組み合わせて直進往
復移動を行なうものを例示して説明する。以下、リニア
アクチュエータと呼ぶ)として従来の技術として説明し
たものを想定しているが、他の構成の振動型アクチュエ
ータにおいても本発明の技術思想を適用することは可能
である。
【0024】(実施形態1)本実施形態は、図1に示す
ように、演算増幅器11を備え、演算増幅器11の出力
端には駆動回路12を介してコンデンサ13の一端が接
続される。コンデンサ13の他端は演算増幅器11の非
反転入力端に接続されるとともに、リニアアクチュエー
タの固定子コイル1の一端に接続される。さらに、固定
子コイル1の他端と演算増幅器11の反転入力端との間
には抵抗14が挿入され、演算増幅器11の出力端と反
転入力端との間には可変抵抗15が挿入されている。
【0025】駆動回路12はコンプリメンタリ接続した
一対のトランジスタQ1,Q2を用いて構成され、駆動
回路12によって演算増幅器11の出力電圧が電源電圧
(±V)まで昇圧され、リニアアクチュエータを駆動可
能な電圧が得られる。ここに、電源には電池を想定して
いるが、他の電源でもよい。また、コンデンサ13はリ
ニアアクチュエータの可動部分の固有振動数に応じて設
定され、固定子巻線1とコンデンサ13とにより形成さ
れる直列共振回路の共振周波数が、リニアアクチュエー
タの可動部分の固有振動数に一致するように設定され
る。
【0026】ところで、図1に示す回路は、図2のよう
な等価回路で表すことができる。ここで、リニアアクチ
ュエータは、固定子巻線1の直流抵抗Rと、固定子巻線
1のインダクタンスLと、逆起電力Eとの直列回路とみ
なしており、コンデンサ13を除く他の回路を制御回路
10としている。また、駆動回路12に電源電圧を印加
する電源Vsを設けている。逆起電力Eはリニアアクチ
ュエータにおいて可動子が移動する際に永久磁石の磁束
が固定子巻線1を横切ることによって生じるのであっ
て、リニアアクチュエータに設けた可動部分の振動数に
相当する正弦波状の信号が発生することになる。この信
号は演算増幅器11の非反転入力端に入力されるから、
正帰還増幅されて図1に示す回路は自励発振動作を行な
うことになる。この周波数は、リニアアクチュエータの
機械系の振動数に依存するから、リニアアクチュエータ
の負荷が変動すれば、負荷変動に応じた周波数の励磁電
圧が固定子巻線1に印加される。また、発振動作に必要
な共振系をリニアアクチュエータ自身としているから、
固定子巻線1への印加電圧を別途の回路で生成する場合
(つまり、他励発振を行なう場合)に比較すると、共振
系を省略することができる分だけ部品点数が少なくな
る。
【0027】上述の回路構成では、リニアアクチュエー
タの可動子の瞬時位置と固定子巻線1の励磁電圧の瞬時
値とが一致するから、可動子に作用する駆動力は固定子
巻線1に流れる電流の二乗に比例することになる。ま
た、上述のように固定子巻線1とコンデンサ13との直
列共振回路の共振周波数を、リニアアクチュエータの可
動部分の固有振動数に一致させているから、無負荷時で
あって固定子巻線1に印加される励磁電圧がリニアアク
チュエータの固有振動数に一致しているときには、固定
子巻線1のインダクタンス成分とコンデンサ13のキャ
パシタンス成分とによる合成リアクタンスがほぼ0にな
り、結果的に、回路インピーダンスは抵抗成分のみに近
い状態になる。つまり、固定子巻線1に流れる電流の損
失が少なくなり、固定子巻線1に大きな電流を流してリ
ニアアクチュエータを効率よく駆動することができる。
このように、コンデンサ13を設けることにより、コン
デンサ13を設けない場合よりも可動子に作用する駆動
力を大きくすることができる。
【0028】いま、リニアアクチュエータを電気かみそ
りの駆動源として用い無負荷では図3ののような固有
振動数(約200Hz)を有しているものとすると、ひ
げそり時にひげによる負荷がかかったときに、たとえば
図3ののように固有振動数が大きくずれることにな
る。本実施形態では、コンデンサ13を設けていること
によって、共振状態を維持しようとするから、図4の
のように固有振動数付近での電流値を大きくすることが
でき(図4のはコンデンサ13がない場合を示す)、
また、可動子に作用する駆動力は図5ののようにコン
デンサ13を用いない場合(図5の)に比較して2倍
以上になる。つまり、コンデンサ13を設けたことによ
って、負荷変動に対しても効率が低下したり脱調したり
するのを防止することができる。
【0029】(実施形態2)実施形態1の構成では、電
源の投入によってリニアアクチュエータの動作を開始さ
せることができるが、本実施形態はリニアアクチュエー
タの動作開始をより確実に行なうために、図6に示すよ
うに、制御回路10に起動回路20を付加したものであ
る。図示例では演算増幅器11の出力部に駆動回路12
を設けたものとして駆動回路12の図示を省略してい
る。起動回路20は、図7に示すように、演算増幅器1
1の非反転入力端にダイオード21およびコンデンサ2
2を介して接続したワンショットマルチバイブレータ2
3を備える。また、電源Vsの両端間にスイッチ24を
介して接続されたコンデンサ25と抵抗26との直列回
路を備え、コンデンサ25と抵抗26との接続点がワン
ショットマルチバイブレータ23のトリガ端子CKに接
続される。電源Vsは±Vの電圧を出力し、中点を接地
端としている。コンデンサ25の両端間にはフォトカプ
ラ27の受光素子であるフォトトランジスタ27bが並
列接続され、フォトカプラ27の発光素子である発光ダ
イオード27aは限流用の抵抗28と整流用のダイオー
ド29とを介して演算増幅器11の出力端に接続され
る。また、抵抗28とダイオード29との接続点と電源
Vsの接地端との間には平滑用のコンデンサ30が接続
される。さらに、上述したダイオード21の各一端と電
源Vsの接地端との間にはそれぞれ抵抗31,32が接
続される。本実施形態では、固定子巻線1とコンデンサ
13との接続点を演算増幅器11の非反転入力端に直接
接続せず、コンデンサ13と演算増幅器11の非反転入
力端との間には抵抗16を設けてある。
【0030】図7に示す回路は、以下のように動作す
る。図8における時刻T0でスイッチ24をオンにして
電源を投入すると、抵抗26を介してコンデンサ25が
充電されるから、図8(d)のようにコンデンサ25の
両端電圧が時間の経過に伴って上昇する。ワンショット
マルチバイブレータ23にはトリガ信号の立ち上がりで
トリガされるものを用いており、時刻T1においてコン
デンサ25の両端電圧がワンショットマルチバイブレー
タ23のトリガ電圧Vtに達すると、ワンショットマル
チバイブレータ23から一定パルス幅のパルス信号が出
力される。つまり、時刻T1において抵抗32の両端電
圧に図8(c)のようなパルス電圧が発生する。このパ
ルス電圧が演算増幅器11に入力されることにより、演
算増幅器1は、図8(b)のような電圧を出力し、固定
子巻線1には図8(a)のような電圧が印加される。こ
の電圧によってリニアアクチュエータが動作を開始し、
リニアアクチュエータで逆起電力が発生する。
【0031】以後は、ワンショットマルチバイブレータ
23から演算増幅器11への入力がなくなってもリニア
アクチュエータの逆起電力が演算増幅器11に帰還され
ることによって、リニアアクチュエータの動作が維持さ
れる。つまり、固定子巻線1への励磁電圧ないし励磁電
流がリニアアクチュエータを安定的に動作させる状態に
収束し、正弦波状の電圧が固定子巻線1に印加されるよ
うになる。
【0032】また、演算増幅器11から出力電圧が継続
的に得られるようになると、図8(e)のようにコンデ
ンサ30の両端電圧が上昇し、時刻T2においてほぼ一
定電圧に保たれる状態に達する。コンデンサ30の両端
電圧が上昇すれば、フォトカプラ27の発光ダイオード
27aの光出力が大きくなり、フォトトランジスタ27
bはしだいに導通するから、やがてコンデンサ25がフ
ォトトランジスタ27bを通して放電され、リニアアク
チュータの動作中にはワンショットマルチバイブレータ
23のトリガ端子CKへの印加電圧はほぼ0に保たれ
る。
【0033】リニアアクチュエータが何らかの原因で停
止したり、スイッチ24を一旦オフにして再度オンにし
たりすると、コンデンサ25が再び充電されて上記動作
が繰り返される。
【0034】以上説明したように、本実施形態では、起
動回路20を設けたことによってアクチュエータの動作
開始を容易にしており、リニアアクチュエータが何らか
の原因で一旦停止しても、スイッチ24を再投入するこ
となく自動的に再起動することが可能になるものであ
る。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0035】(実施形態3)上述した各実施形態では、
リニアアクチュエータの固定子巻線1に生じる逆起電力
を帰還することによってリニアアクチュエータの動作を
維持するものであったが、本実施形態は図9に示すよう
に、固定子巻線1の誘導起電力を検出する検出用巻線7
をリニアアクチュエータに設け、検出用巻線7の出力を
制御回路に帰還することによってリニアアクチュエータ
の動作をフィードバック制御するものである。検出用巻
線7は図9のように電磁石3(図12参照)とは別体に
設けて電磁石3の近傍に配置すればよいが、検出用巻線
7を図10のように電磁石3に巻装してもよい。
【0036】本実施形態は可動子の移動を誘導起電力に
より検出し、誘導起電力に応じて固定子巻線1への印加
電圧を帰還するから逆起電力を帰還させるものと等価な
動作が可能になる。また、逆起電力を帰還する場合と同
様に、固定子巻線1には正弦波状の電圧が印加されるこ
とになる。他の構成および動作は実施形態1と同様であ
る。
【0037】(実施形態4)上述の各実施形態では固定
子巻線1に対して正弦波状の連続波形の電圧を印加する
ものであったが、図11に示すように、時間経過に伴っ
てパルス幅の変化するパルス電圧を固定子巻線1に印加
することによって、固定子巻線1への印加電圧を正弦波
電圧と等価になるようにしてもよい。つまり、時間を微
小期間に等分したときに各微小期間の平均値が正弦波電
圧の値と等しくなるようにパルス幅を制御するのであ
る。この種の制御はPWM制御として知られている技術
を適用すれば実現することができる。また、パルス幅を
適宜に制御することによって、図11(a)のように印
加電圧(図11にで示す)を比較的高くしたり、図1
1(b)のように比較的低くしたりする調節が可能にな
る。また、印加電圧が正弦波状であるから励磁電流(図
11にで示す)も正弦波状になる。
【0038】本実施形態の技術は実施形態3のように出
力用巻線7を設けてリニアアクチュエータをフィードバ
ック制御する際に適用することができる。他の構成およ
び動作は実施形態1と同様である。
【0039】(実施形態5)本実施形態では制御回路1
0の他の具体構成を示す。本実施形態の制御回路10は
単一電圧の電源を用いてリニアアクチュエータの固定子
巻線1に両方向の電流を流すものである。つまり、制御
回路10は、図12に示すように、2個の増幅回路4
1,42を備えたオーディオ用として提供されている単
一電源用の電力増幅器40を用いて構成される。この種
の電力増幅器40としては、たとえばブリッジ型オーデ
ィオアンプと称してナショナルセミコンダクタ社から提
供されている集積回路(LM4871)がある。この電
力増幅器40は、1段目の増幅回路41の出力を2段目
の増幅回路42の反転入力としており、1段目の増幅回
路41の出力と2段目の増幅回路42の出力とをそれぞ
れ出力端Vo1,Vo2から出力する。したがって、両
出力端Vo1,Vo2からの出力は相反したものにな
る。リニアアクチュエータの固定子巻線1の両端には、
出力端Vo1,Vo2が接続される。要するに電力増幅
器40をオーディオ用に用いるときにスピーカを接続す
る部位にアクチュエータを接続するのである。
【0040】1段目の増幅回路41は反転増幅器として
用いられ、電力増幅器40に外付された抵抗43,44
により増幅率が決定される。また、2段目の増幅回路4
2の非反転入力端には電源電圧VDDを抵抗45,46
により分圧した電圧が印加され、また増幅率を決める抵
抗47,48も接続されている。さらに、両増幅回路4
1,42の非反転入力端は共通に接続され、電力増幅器
40に外付されたコンデンサ49によって定電圧が印加
されるようになっている。また、本実施形態では、固定
子巻線1において2段目の増幅回路42の出力端Vo2
と接続されている一端と、1段目の増幅回路41の反転
入力端との間にコンデンサ17を挿入している。
【0041】上述の構成によって、1段目の増幅回路4
1と2段目の増幅回路42とによって非反転増幅器が構
成され、この非反転増幅器による正帰還経路が形成され
ることによって自励発振動作が維持される。また、1段
目の増幅回路41は抵抗43,44によって増幅率が決
定される通常の反転増幅器を構成している。抵抗43,
44により決定される増幅率は、増幅器40のメーカ推
奨値の範囲で設定すればよく、3より大きい程度のゲイ
ンがあれば自励発振動作を継続することができる。
【0042】上述の構成の制御回路10を用いると、
1.5V程度の単一電源でリニアアクチュエータを起動
することができる。また、電源電圧を上昇させればリニ
アアクチュエータの駆動電流が増加する。本実施形態に
用いた電力増幅器40の定常状態における駆動電流の最
大値は約1Aである。他の構成および動作は実施形態1
と同様である。
【0043】(実施形態6)本実施形態の回路構成を図
13に示す。本実施形態の制御回路10は単一電圧の電
源を用いてリニアアクチュエータの固定子巻線1に片方
向の電流を流すものである。本実施形態の制御回路10
は、演算増幅器51により構成した差動増幅器を用い、
演算増幅器51の出力によってMOSFET52を制御
する構成を採用している。MOSFET52にはリニア
アクチュエータの固定子巻線1が直列接続され、MOS
FET52と固定子巻線1との直列回路に電源電圧Vc
cが印加される。また、演算増幅回路51は抵抗53,
54により増幅率が設定され、抵抗55,56の直列回
路に電源電圧Vccが印加される。つまり、抵抗55,
56により決まる分圧比で電源電圧Vccが分圧され、
この電圧が演算増幅器51の非反転入力端に印加され
る。演算増幅器51の反転入力端には抵抗54の一端が
接続され、MOSFET52と固定子巻線1との接続点
と、抵抗54の他端との間にはコンデンサ17が接続さ
れる。
【0044】本実施形態の演算増幅器51には、たとえ
ばナショナルセミコンダクタ社から提供されている汎用
の演算増幅器であるLM358を用いることができ、こ
の演算増幅器51を単一電源で動作させるように使用す
ればよい。また、上述のように演算増幅器51の非反転
入力端に定電圧を印加してバイアスを与えていることに
よって、演算増幅器51を単一電源で動作させるながら
も両極性の発振が可能になっている。
【0045】本実施形態の構成では、MOSFET52
がオンオフされると、MOSFET52のドレインと電
源との間に挿入された固定子巻線1に流れる電流が断続
される。ここで、ドレイン電流は固定子巻線1に生じる
逆起電力を反映しているから、MOSFET52のドレ
イン電流をフィードバックして演算増幅器51に与える
ことにより、自励発振動作を行うことができる。本実施
形態の構成では、固定子巻線1には一方向にしか電流が
流れないが、MOSFET52により電流を制御するか
ら、たとえば10Aというような大きな電流を固定子巻
線1に流すことができる。演算増幅器51にLM358
を用い、MOSFET52としてしきい値電圧が1〜2
Vのものを用いると、電源電圧Vccを4Vとして発振
を開始させることができ、このときの増幅率は20程度
になる。他の構成および動作は実施形態1と同様であ
る。
【0046】(実施形態7)本実施形態の回路構成を図
14に示す。本実施形態の制御回路10は両電圧の電源
を用いてリニアアクチュエータの固定子巻線1に両方向
の電流を流すものである。本実施形態の制御回路10で
は、演算増幅器61により非反転増幅回路を構成すると
ともに、演算増幅器62によりボルテージフォロワを構
成し、コンプリメンタリに接続した(つまり、nチャネ
ルとpチャネルとのMOSFETのソースを共通に接続
している)2個のMOSFET63,64を両演算増幅
器61,62の出力を用いて択一的にオンオフさせるよ
うにしてある。両MOSFET63,64の接続点と接
地点との間にはリニアアクチュエータの固定子巻線1が
挿入され、両MOSFET63,64の直列回路には両
電圧の電源電圧±Vccが接続される。また、両MOS
FET63,64の接続点は演算増幅器61の非反転入
力に接続される。したがって、固定子巻線1に生じる逆
起電力が演算増幅器61に帰還される。
【0047】演算増幅回路61は抵抗65,66により
増幅率が設定され、各演算増幅回路61,62の出力端
にはコンデンサ67,68がそれぞれ接続される。両M
OSFET63,64の直列回路には、4個の抵抗R1
〜R4よりなる直列回路が接続され、この直列回路の中
点(抵抗R2,R3の接続点)は接地点に接続され、他
の2個ずつの抵抗R1,R2およびR3,R4の接続点
にコンデンサ67,68の一端が接続される。これらの
抵抗R1〜R4によりMOSFET63,64にバイア
スが与えられる。本実施形態の演算増幅器61,62に
は、たとえばナショナルセミコンダクタ社から提供され
ている汎用の演算増幅器であるLM358を用いること
ができ、この演算増幅器61,62を両電圧の電源で動
作させるようにする。
【0048】本実施形態の構成では、MOSFET6
3,64が択一的にオンオフされることによって、固定
子巻線1に流れる電流の向きが反転する。ここで、演算
増幅器61の非反転入力端には固定子巻線1に生じる逆
起電力がフィードバックされ、この構成では正帰還にな
るから、自励発振動作を行うことができる。本実施形態
の構成ではMOSFET63,64により電流を制御す
るから、実施形態6と同様にたとえば10Aというよう
な大きな電流を固定子巻線1に流すことができる。演算
増幅器63,64にLM358を用い、MOSFET6
3,64としてしきい値電圧が1〜2Vのものを用いる
と、電源電圧±Vccを±3Vとして発振を開始させる
ことができ、このときの増幅率は10程度になる。他の
構成および動作は実施形態1と同様である。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明は、固定子と可動子との
少なくとも一方に電磁石を備え、電磁石の無励磁時に可
動子を定位置に復帰させる復帰装置を備え、電磁石に交
番電圧が印加されると可動子との間に作用する磁力の変
化により可動子が往復移動する振動型アクチュエータに
用いる駆動回路であって、可動子の往復移動に伴って電
磁石の巻線に生じる逆起電力を正帰還して電磁石の巻線
への印加電圧を自励発振動作により生成する制御回路を
備えるものであり、電磁石の巻線に生じる逆起電力を正
帰還させて自励発振動作を行なうから、振動型アクチュ
エータの機械振動に同期した正弦波状の印加電圧を電磁
石に印加することができ、振動型アクチュエータを高効
率で駆動することができる。しかも、電磁石の巻線に電
圧を印加するタイミングを可動子の往復移動に同期させ
ながらも可動子の位置を検出するための別途のセンサが
不要であり、回路構成が単純になって小型化が可能にな
るという利点がある。さらに、自励発振動作によって安
定に振動するから、負荷が変動しても駆動効率が低下し
にくくなるという利点がある。結局、正弦波状の印加電
圧と自励発振動作とにより高効率になるから、従来構成
と同程度の出力を得るものとすれば、振動型アクチュエ
ータを小型化することが可能になり、回路構成が簡単で
小型化されることとあいまって、全体としての小型化が
可能になる。
【0050】請求項2の発明のように、請求項1の発明
において、電源を供給するスイッチを投入した直後に電
磁石の巻線に起動用の電圧を印加する起動回路を設けた
ものでは、請求項1の発明の効果に加えて、スイッチの
投入により振動型アクチュエータを確実に起動すること
ができる。
【0051】請求項3の発明のように、請求項1の発明
において、制御回路が、逆起電力の正帰還増幅を行なう
演算増幅器を備え、演算増幅器の増幅率を調節する可変
抵抗を用いて前記電磁石の巻線への印加電圧の振幅を調
節するものでは、請求項1の発明の効果に加えて、演算
増幅器の抵抗を可変にすることで、電磁石に印加する電
圧の振幅を調節し駆動力を調節することができるもので
あり、簡単な回路構成で振動型アクチュエータの駆動力
を調節することができる。
【0052】請求項4の発明のように、請求項3の発明
において、電源を供給するスイッチを投入した直後にパ
ルス信号を発生するワンショットマルチバイブレータを
備え、パルス信号を演算増幅器に通し起動用の電圧を発
生させて電磁石の巻線に印加するものでは、請求項3の
発明の効果に加えて、パルス信号の発生用の簡単な構成
で振動型アクチュエータを確実に起動することができ
る。
【0053】請求項5の発明のように、請求項1の発明
において、制御回路が、電磁石の巻線への印加電圧を不
連続波形の電圧により等価的に生成するものでは、請求
項1の発明の効果に加えて、たとえば正弦波上の印加電
圧を生成する際にアナログ的に生成する場合に比較する
とスイッチング技術を用いて効率の高い回路を実現する
ことができる。
【0054】請求項6の発明のように、請求項5の発明
において、電磁石の巻線に印加する電圧を、可動子の往
復移動の周期よりも十分に短いパルス幅であって時間経
過に伴ってパルス幅が変化する矩形波状の電圧としたも
のでは、請求項5の発明の効果に加えて、印加電圧をパ
ルス制御するから、回路効率が高くなる。
【0055】請求項7の発明のように、請求項5の発明
において、印加電圧を正弦波状としたものでは、請求項
5の発明の効果に加えて、正弦波状の波形をパルス幅が
時間変化する矩形波により生成するから、駆動用の回路
と振動型アクチュエータとの両方の効率が高くなり、小
型かつ高出力にすることができる。
【0056】請求項8の発明は、固定子と可動子との少
なくとも一方に電磁石を備え、電磁石の無励磁時に可動
子を定位置に復帰させるばね性を有する復帰装置を備
え、電磁石に交番電圧が印加されると可動子との間に作
用する磁力の変化により可動子が往復移動する振動型ア
クチュエータに用いる駆動回路であって、電磁石の巻線
に正弦波状の励磁電圧を印加する制御回路と、制御回路
と電磁石の巻線との間に挿入されて電磁石の巻線ととも
に直列共振回路を形成するコンデンサとを備え、直列共
振回路の共振周波数を可動子の固有振動数に一致させる
ように設定するものであり、電磁石の巻線とコンデンサ
とからなる直列共振回路のインピーダンスをほぼ抵抗成
分だけにして電磁石の巻線に高効率で電力を供給するこ
とができる。また、直列共振回路を設けたことにより振
動型アクチュエータの振動が一層安定化される。
【0057】請求項9の発明のように、請求項8の発明
において、制御回路が、可動子の往復移動に伴って電磁
石の巻線に生じる逆起電力を正帰還して電磁石の巻線へ
の印加電圧を自励発振動作により生成するものでは、請
求項8の発明の効果に加えて、可動子の往復移動に伴う
可動子の固有な振動情報が電磁石への逆起電力の形で得
られるから、構成部品を増やすことなく低コストかつ小
型に構成することができる。
【0058】請求項10の発明のように、請求項8の発
明において、電磁石の巻線により生じる磁束を検出する
検出用巻線を設け、制御回路が、可動子の往復移動に伴
って検出用巻線に生じる誘導起電力を正帰還して電磁石
の巻線への印加電圧を自励発振動作により生成するもの
では、請求項8の発明の効果に加えて、可動子の往復移
動に伴う可動子の固有な振動情報が検出用巻線に誘導起
電力の形で得られるのであって、検出用巻線は適宜の空
きスペースに配置することができるから大型化すること
なく構成することができる。
【0059】請求項11の発明のように、請求項10の
発明において、検出用巻線が、電磁石とは別体であって
電磁石の近傍に配置されているものでは、請求項10の
発明の効果に加えて、可動子の往復移動に伴う可動子の
固有な振動情報が検出用巻線に誘導起電力の形で得られ
るのであって、検出用巻線は振動型アクチュエータの空
きスペースに配置することができるから大型化すること
なく構成することができる。
【0060】請求項12の発明のように、請求項10の
発明において、検出用巻線が、電磁石に巻装されている
ものでは、請求項10の発明の効果に加えて、可動子の
往復移動に伴う可動子の固有な振動情報が検出用巻線に
誘導起電力の形で得られるのであって、検出用巻線は電
磁石の空きスペースに配置することができるから大型化
することなく構成することができる。
【0061】請求項13の発明のように、請求項8の発
明において、電源を供給するスイッチを投入した直後に
電磁石の巻線に起動用の電圧を印加する起動回路を設け
たものでは、請求項8の発明の効果に加えて、スイッチ
の投入により振動型アクチュエータを確実に起動するこ
とができる。
【0062】請求項14の発明のように、請求項8の発
明において、制御回路が、逆起電力の正帰還増幅を行な
う演算増幅器を備え、演算増幅器の増幅率を調節する可
変抵抗を用いて前記電磁石の巻線への印加電圧の振幅を
調節するものでは、請求項8の発明の効果に加えて、演
算増幅器の抵抗を可変にすることで、電磁石に印加する
電圧の振幅を調節し駆動力を調節することができるもの
であり、簡単な回路構成で振動型アクチュエータの駆動
力を調節することができる。
【0063】請求項15の発明のように、請求項14の
発明において、電源を供給するスイッチを投入した直後
にパルス信号を発生するワンショットマルチバイブレー
タを備え、パルス信号を演算増幅器に通し起動用の電圧
を発生させて電磁石の巻線に印加するものでは、請求項
14の発明の効果に加えて、パルス信号の発生用の簡単
な構成で振動型アクチュエータを確実に起動することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す回路図である。
【図2】同上の原理説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】本発明の実施形態2を示す概略構成図である。
【図7】同上の回路図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】本発明の実施形態3の一例を示す概略構成図で
ある。
【図10】本発明の実施形態3の他例を示す概略構成図
である。
【図11】本発明の実施形態4を示す動作説明図であ
る。
【図12】本発明の実施形態5を示す動作説明図であ
る。
【図13】本発明の実施形態6を示す動作説明図であ
る。
【図14】本発明の実施形態7を示す動作説明図であ
る。
【図15】従来例を示す動作説明図である。
【図16】従来例を示す動作説明図である。
【図17】従来例を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 固定子巻線 2 固定子 3 電磁石 4 可動子 5 永久磁石 6 ばね 7 検出用巻線 10 制御回路 11 演算増幅器 13 コンデンサ 15 可変抵抗 20 起動回路 23 ワンショットマルチバイブレータ 24 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 敏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岡本 豊勝 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と可動子との少なくとも一方に電
    磁石を備え、電磁石の無励磁時に可動子を定位置に復帰
    させる復帰装置を備え、電磁石に交番電圧が印加される
    と可動子との間に作用する磁力の変化により可動子が往
    復移動する振動型アクチュエータに用いる駆動回路であ
    って、可動子の往復移動に伴って電磁石の巻線に生じる
    逆起電力を正帰還して電磁石の巻線への印加電圧を自励
    発振動作により生成する制御回路を備えることを特徴と
    する振動型アクチュエータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 電源を供給するスイッチを投入した直後
    に前記電磁石の巻線に起動用の電圧を印加する起動回路
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の振動型アクチ
    ュエータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記逆起電力の正帰還
    増幅を行なう演算増幅器を備え、演算増幅器の増幅率を
    調節する可変抵抗を用いて前記電磁石の巻線への印加電
    圧の振幅を調節することを特徴とする請求項1記載の振
    動型アクチュエータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 電源を供給するスイッチを投入した直後
    にパルス信号を発生するワンショットマルチバイブレー
    タを備え、前記パルス信号を演算増幅器に通し起動用の
    電圧を発生させて前記電磁石の巻線に印加することを特
    徴とする請求項3記載の振動型アクチュエータの駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、前記電磁石の巻線への
    印加電圧を不連続波形の電圧により等価的に生成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の振動型アクチュエータの
    駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記不連続波形の電圧は、可動子の往復
    移動の周期よりも十分に短いパルス幅であって時間経過
    に伴ってパルス幅が変化する矩形波状の電圧であること
    を特徴とする請求項5記載の振動型アクチュエータの駆
    動回路。
  7. 【請求項7】 前記印加電圧を正弦波状としたことを特
    徴とする請求項5記載の振動型アクチュエータの駆動回
    路。
  8. 【請求項8】 固定子と可動子との少なくとも一方に電
    磁石を備え、電磁石の無励磁時に可動子を定位置に復帰
    させるばね性を有する復帰装置を備え、電磁石に交番電
    圧が印加されると可動子との間に作用する磁力の変化に
    より可動子が往復移動する振動型アクチュエータに用い
    る駆動回路であって、電磁石の巻線に正弦波状の励磁電
    圧を印加する制御回路と、制御回路と電磁石の巻線との
    間に挿入されて電磁石の巻線とともに直列共振回路を形
    成するコンデンサとを備え、前記直列共振回路の共振周
    波数を可動子の固有振動数に一致させるように設定する
    ことを特徴とする振動型アクチュエータの駆動回路。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は、可動子の往復移動に伴
    って電磁石の巻線に生じる逆起電力を正帰還して電磁石
    の巻線への印加電圧を自励発振動作により生成すること
    を特徴とする請求項8記載の振動型アクチュエータの駆
    動回路。
  10. 【請求項10】 前記電磁石の巻線により生じる磁束を
    検出する検出用巻線を設け、前記制御回路は、可動子の
    往復移動に伴って検出用巻線に生じる誘導起電力を正帰
    還して電磁石の巻線への印加電圧を自励発振動作により
    生成することを特徴とする請求項8記載の振動型アクチ
    ュエータの駆動回路。
  11. 【請求項11】 前記検出用巻線は、電磁石とは別体で
    あって電磁石の近傍に配置されていることを特徴とする
    請求項10記載の振動型アクチュエータの駆動回路。
  12. 【請求項12】 前記検出用巻線は、電磁石に巻装され
    ていることを特徴とする請求項10記載の振動型アクチ
    ュエータの駆動回路。
  13. 【請求項13】 電源を供給するスイッチを投入した直
    後に前記電磁石の巻線に起動用の電圧を印加する起動回
    路を設けたことを特徴とする請求項1または請求項8記
    載の振動型アクチュエータの駆動回路。
  14. 【請求項14】 前記制御回路は、前記逆起電力の正帰
    還増幅を行なう演算増幅器を備え、演算増幅器の増幅率
    を調節する可変抵抗を用いて前記電磁石の巻線への印加
    電圧の振幅を調節することを特徴とする請求項8記載の
    振動型アクチュエータの駆動回路。
  15. 【請求項15】 電源を供給するスイッチを投入した直
    後にパルス信号を発生するワンショットマルチバイブレ
    ータを備え、前記パルス信号を演算増幅器に通し起動用
    の電圧を発生させて前記電磁石の巻線に印加することを
    特徴とする請求項14記載の振動型アクチュエータの駆
    動回路。
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