JP7100239B2 - 振動アクチュエーター及び携帯機器 - Google Patents

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Description

本発明は、振動アクチュエーター及び携帯機器に関する。
従来、振動機能を有する携帯機器には、振動発生源として振動アクチュエーターが実装されている。振動アクチュエーターを駆動してユーザーに振動を伝達することにより、着信を通知したり、操作感や臨場感を向上したりすることができる。ここで、携帯機器は、携帯電話やスマートフォンなどの携帯通信端末、タブレットPCなどの携帯情報端末、携帯型ゲーム端末、据置型ゲーム機のコントローラー(ゲームパッド)、服や腕などに装着されるウェアラブル端末を含む。
特許文献1~3に開示の振動アクチュエーターは、コイルを有する固定体と、マグネットを有する可動体と、を備え、コイルとマグネットで構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、可動体を往復動させることにより、振動を生じさせる。この振動アクチュエーターは、可動体がシャフトに沿って直線移動するリニアアクチュエーターであり、振動方向が携帯機器の主面と平行になるように実装される。携帯機器と接触するユーザーの体表面には、体表面に沿う方向の振動が伝達される。
特開2015-095943号公報 特開2015-112013号公報 特許第4875133号公報
振動機能を有する携帯機器には、ユーザーに十分な体感振動を与えられることが要求される。しかしながら、特許文献1~3に開示の振動アクチュエーターの場合、体表面に沿う方向の振動であるため、十分な体感振動を与えられない虞がある。
本発明の目的は、サイズを大型化することなく、ユーザーに十分な体感振動を与えることができる振動アクチュエーター及び携帯機器を提供することである。
本発明の一態様に係る振動アクチュエーターは、
コイルを有する可動体、マグネットを有する固定体、及び前記固定体に対して前記可動体を可動自在に支持する弾性支持部を有し、前記コイルと前記マグネットの協働により、前記可動体が前記固定体に対して振動方向に往復動する振動アクチュエーターであって、
前記マグネットは、前記コイルに対して径方向内側に離間して配置され、
前記弾性支持部は、前記固定体に一端が固定されるとともに、前記可動体に他端が固定され、前記可動体を片持ちで支持する構造を有し、
前記可動体は、自由端側に設けられるウエイトと、前記ウエイトが接続されるウエイト接続部と、前記コイルが配置されるコイル配置部と、を有し、
前記ウエイトは、前記ウエイト接続部に対して、固定部材により固定され
前記マグネットは、前記振動方向の中心を境界として逆向きに着磁されており、前記コイルを貫通するように配置されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る携帯機器は、上記の振動アクチュエーターを実装していることを特徴とする。
本発明によれば、サイズを大型化することなく、ユーザーに十分な体感振動を与えることができる振動アクチュエーター及び携帯機器を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る振動アクチュエーターを示す外観斜視図である。 図2は、振動アクチューターのカバーを外した状態を示す斜視図である。 図3は、振動アクチュエーターの分解斜視図である。 図4は、振動アクチュエーターの要部構成を示す縦断面図である。 図5A、図5Bは、コイル及びコイルホルダーの構造を示す斜視図である。 図6A~図6Cは、コイル及びコイルホルダーの構造の他の一例を示す斜視図である。 図7A~図7Cは、弾性支持体とウエイトとの接続工程を示す図である。 図8A、図8Bは、マグネットの凹部の一例を示す斜視図である。 図9は、振動アクチュエーターの磁気回路を示す図である。 図10A~図10Cは、可動体の動作を示す縦断面図である。 図11A、図11Bは、振動アクチュエーターの実装形態の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る振動アクチュエーター1を示す外観斜視図である。図2は、振動アクチューター1のカバー24を外した状態を示す斜視図である。図3は、振動アクチュエーター1の分解斜視図である。図4は、振動アクチュエーター1の要部構成を示す縦断面図である。
本実施の形態では、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。後述する図においても共通の直交座標系(X,Y,Z)で示している。以下において、振動アクチュエーター1の幅、奥行き、高さは、それぞれ、X方向、Y方向、Z方向の長さである。また、Z方向プラス側を「上側」、Z方向マイナス側を「下側」として説明する。
振動アクチュエーター1は、スマートフォン等の携帯機器(図11A、図11B参照)に振動発生源として実装され、携帯機器の振動機能を実現する。振動アクチュエーター1は、例えば、ユーザーに対して着信を通知したり、操作感や臨場感を与えたりする場合に駆動される。振動アクチュエーター1は、例えば、携帯機器の主面とXY面が平行となるように実装される。携帯機器の主面とは、ユーザーに接触する振動伝達面であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末の場合はタッチパネル面が主面である。
図1~図4に示すように、振動アクチュエーター1は、可動体10、固定体20及び弾性支持体30を備える。可動体10は、一端側を支点として他端側が往復動するように、弾性支持体30を介して固定体20と連結される。
可動体10は、駆動時に振動(揺動)する部分である。固定体20は、弾性支持体30を介して可動体10を支持する部分である。本実施の形態では、可動体10はコイル11を有し、固定体20はマグネット21を有する。すなわち、振動アクチュエーター1では、ムービングコイル方式のボイスコイルモーター(VCM:Voice Coil Motor)が採用されている。なお、振動アクチュエーター1において、可動体10がマグネットを有し、固定体20がコイルを有する、ムービングマグネット方式のボイスコイルモーターを適用することもできる。
弾性支持体30は、ウエイト接続部31、コイルホルダー収容部32及び板ばね部33を有する。ウエイト接続部31、コイルホルダー収容部32及び板ばね部33は、例えば、ステンレス鋼板の板金加工により一体的に形成される。なお、駆動時には、板ばね部33が変形し、ウエイト接続部31及びコイルホルダー収容部32は、コイル11やウエイト13等と一体的に振動する。すなわち、ウエイト接続部31及びコイルホルダー収容部32は、可動体10の一部を構成する。
なお、ウエイト接続部31、コイルホルダー収容部32及び板ばね部33は、それぞれ別部材で形成されてもよいし、隣接する2つが一体的に形成され、残りの一つが別部材で形成されてもよい。
ウエイト接続部31及びコイルホルダー収容部32は、全体的に、Y方向から見て下方が開放されたU字形状を有する。板ばね部33は、X方向から見て側方が開放したU字形状を有する。
ウエイト接続部31は、ウエイト13が接続される部分である。ウエイト接続部31は、ウエイト13の弾性体接続部131を、上面及び側面で覆う形状を有する。ウエイト接続部31は、上面に、固定部材であるリベット14が挿通されるリベット穴(貫通孔)31aを有する。ウエイト接続部31は、リベット14によりウエイト13と接続される。ウエイト13と弾性支持体30との接続構造については、後述する。
コイルホルダー収容部32は、コイルホルダー12を収容する部分である。コイルホルダー収容部32の上面は切り欠かれており、コイルホルダー12を収容するための開口32aが形成されている。コイルホルダー13は、コイルホルダー収容部32の内側面に、例えば接着により固定される。
板ばね部33は、駆動時に変形する板状の部分である。板ばね部33の一端は、固定体20(ベースプレート23)に、例えば溶接又は接着により固定される。板ばね部33の他端は、コイルホルダー収容部32に取り付けられたコイル11及びウエイト接続部31に取り付けられたウエイト13に接続される。
可動体10の一端(ここでは、コイルホルダー収容部32の板ばね部33側の端部)は、板ばね部33を介して固定体20のベースプレート23と連結され、他端は自由端となっている。可動体10は、筐体内部において、ベースプレート23とカバー24の上面との間の中間の位置に、それぞれと略平行に片持ち支持された状態で配置される。すなわち、弾性支持体30は、可動体10を振動方向(Z方向)に可動自在に、片持ちで支持する構造を有する。
可動体10は、コイル11、コイルホルダー12、及びウエイト13を有する。なお、前述したように、本実施の形態では、弾性支持体30のウエイト接続部31及びコイルホルダー収容部32も可動体10の一部を構成する。可動体10は、非通電状態において、ベースプレート23に対向した状態となっており、コイル11に通電が行われると、ベースプレート12に対して接離するように高さ方向(Z方向)に往復動する(図10B、図10C参照)。
コイルホルダー12は、コイル13を弾性支持体30に接続するための接続部品である。コイルホルダー12は、コイル13を収容するコイル収容部12b及び絡げ部12aを有する(図5A、図5B参照)。
本実施の形態では、コイルホルダー12は、樹脂材料により形成される。これにより、金属製の他の部材(例えば、弾性支持体30)との電気的絶縁を確保することができるので、信頼性が向上する。また、コイル11をコイルホルダー12に固定した状態で弾性支持体30に取り付けるので、コイル11の変形やほつれが抑制され、作業性及び取付性が向上する。
樹脂材料には、例えば、液晶ポリマー又はポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)が好適である。コイルホルダー12の樹脂材料として、高流動性を有する液晶ポリマー又はPPSを用いることにより、コイルホルダー12の強度を確保しつつ肉厚を薄くすることができるため、スペースを低減できる。したがって、コイル11とマグネット21の設計の自由度が高まり、振動アクチュエーター1の振動出力の向上を図ることができる。また、液晶ポリマー及びPPS樹脂は、耐熱性及び機械的強度に優れるため、信頼性も向上する。
コイル収容部12bは、本実施の形態では、箱形状に形成され、コイル収容部12bの内面に、コイル11の外周面及び上端面が固定されるようになっている。なお、コイル収容部12bの上面には、マグネット21を挿通するために開口12c(図5A、図5B参照)が形成される。
コイル収容部12bが箱形状を有することにより、コイル11の取付け位置が安定し、取付け精度が向上するため、振動アクチュエーター1の製品間の振動出力が安定する。また、コイル11の位置決めが容易となるため、作業性が向上する。さらに、コイル11とマグネット21との間に介在物がないため、後述するボビン形状のコイルホルダーを用いる場合に比較して、コイル11とマグネット21を近接させることができるので、振動アクチュエーター1の振動出力を増大させるのに好適である。
絡げ部12aは、コイル11とフレキシブルプリント回路基板41(以下、「FPC41」と称する)を電気的に接続するための接続部分である。絡げ部12aは、コイル収容部12bから外側に突出するように形成される。絡げ部12aは、コイル11の両端部及びFPC41の配線に、例えば、半田付けにより接続される。
コイルホルダー12が絡げ部12aを有することにより、FPC41に半田付けする位置が同じになるため、作業性が高く、安定した製造が可能となる。また、コイル11の端部が絡げ部12aに固定されるため、コイル11のほつれを抑制することができる。
コイル11は、駆動時に通電される空芯コイルであり、マグネット21とともにボイスコイルモーターを構成する。コイル11は、自己融着線を巻線して融着することにより形成される。コイル11は、コイルホルダー12を介して弾性支持体30のコイルホルダー収容部32に取り付けられる。
本実施の形態では、コイル11は、コイルホルダー12の内周面の形状に対応する形状(ここでは、略正方形状)を有する。これにより、コイルホルダー12に対してコイル11を容易に取り付けることができる。具体的には、コイル11の四隅を除く外周面が平坦となっているので、コイルホルダー12の内周面に、例えば接着によりコイル11を容易に固定することができる。
振動アクチュエーター1を組み立てた状態において、コイル11の径方向内側には、所定間隔をあけてマグネット21が配置される。このとき、コイル11は、第1マグネット211と第2マグネット212の接合部分の周囲に位置する。ここで、「径方向」とは、コイル軸(Z方向)に直交する方向である。また、「所定間隔」とは、第1マグネット211及び第2マグネット212に対するコイル11のZ方向の移動(揺動)を許容する間隔である。
コイル11の両端は、それぞれ、コイルホルダー12の絡げ部12aに絡げられる。コイル12には、絡げ部12aに接続されたFPC41を介して通電が行われる。
なお、図6A~図6Cに示すように、振動アクチュエーター1において、筒部52d及び筒部52dの両端に配置される鍔部52b、52cを有するボビン形状のコイルホルダー52を用い、筒部52dの外周面にコイル51を巻線する構造を適用してもよい。コイルホルダー52において、一方の鍔部52bに絡げ部52aが配置され、貫通孔52eにマグネット212が挿通される。この場合、巻線したコイル51がずれないので、耐衝撃性が向上する。また、実施の形態のコイル11のように自己融着線を用いる必要がないので、低コスト化を図ることができるとともに、工程を自動化することができる。
ウエイト13は、可動体10の振動出力を増加させるための錘である。ウエイト13は、本実施の形態では、略直方体形状を有し、弾性支持体30のウエイト接続部31に、ウエイト接続部31の延在方向に沿って連設される。
ウエイト13の弾性体接続部13aは、弾性支持体30が接続される部分である。弾性体接続部13aは、ウエイト13の弾性支持体30から露出する部分よりも、弾性支持体30の厚さ分だけ小さく形成されており、弾性支持体30と連結されたときに外面が面一となるようになっている。ウエイト接続部31は、固定部材であるリベット14が挿通される貫通孔31a(以下、「リベット穴31a」と称する)を有する。
ウエイト13は、電気亜鉛めっき鋼板(SECC、鋼板の比重は7.85)等の材料よりも比重の高い材料(例えば、比重が16~19程度)により形成されるのが好ましい。ウエイト13の材料には、例えば、タングステンを適用できる。これにより、設計等において可動体10の外形寸法が設定された場合でも、可動体10の質量を比較的容易に増加させることができ、所望の振動出力を実現することができる。
ウエイト13の上下面の先端部(ベースプレート23又はカバー24に衝突する部分)には、ダンパー材15が配置される。ダンパー材15は、可動体10が振動した際に、ベースプレート23及びカバー24に接触する(図10B、図10C参照)。ダンパー材15は、例えば、エラストマー、ゴム、樹脂、又は多孔質弾性体(例えば、スポンジ)などの軟質材料により形成される。
これにより、可動体10が振動してベースプレート23又はカバー24に接触する際の衝撃が緩和されるので、接触音や振動ノイズの発生を低減しつつ、ユーザーに振動を伝達することができる。また、振動する度に、可動体10は、ダンパー材15を介してベースプレート23及びカバー24に交互に接触(具体的には衝突)するので、振動出力が増幅される。これにより、実際の可動体10による振動出力よりも大きな振動出力を、ユーザーに体感させることができる。
上述したように、可動体10は、自由端側に設けられるウエイト13と、ウエイト13が接続されるウエイト接続部31と、を有する。本実施の形態では、ウエイト13は、ウエイト接続部31(弾性支持体30)に対して、固定部材であるリベット14により固定される。
具体的には、図7A~図7Cに示す接続工程に従って、ウエイト13と弾性支持体30が連結される。すなわち、まず、図7Aに示すように、弾性支持体30のウエイト接続部31に、ウエイト13の弾性体接続部13aを、リベット穴(貫通孔)31a、13bが合うように位置合わせして、嵌入する。ウエイト接続部31と弾性体接続部13aの接触面は、熱硬化型接着剤により接着してもよい。
次に、弾性支持体30側からリベット穴(貫通孔)31a、13bにリベット14を挿通し、リベット14の先端部(頭部とは反対側の端部)をかしめる。このとき、例えば、ハイスピンかしめ工法を適用することにより、かしめ部分をきれいに仕上げることができる。以上の工程により、弾性支持体30とウエイト13が連結される(図7C参照)。
固定部材にリベット14を用いることにより、弾性支持体30とウエイト13とが機械的に固定されることとなるので、振動アクチュエーター1の信頼性が向上する。また、簡易な設備、工程により製造することができるので、タクトタイム及び製造コストの低減を図ることができ、生産性が向上する。
本実施の形態のように、ウエイト13がタングステンを主成分とする材料で形成され、弾性支持体30がステンレス材で形成される場合、両者の融点が異なる(タングステン:3422℃、ステンレス材:約1400℃)ため、溶接による固定では広い面積が必要となり、設計の自由度が低下する虞がある。これに対して、リベット14による固定では、所定強度を有するリベットを挿通できるリベット穴(貫通孔)13b、31aが形成されていればよいので、設計上の自由度が高い。
リベット14は、例えば、銅系材料(銅又は銅合金)又はステンレス材料で形成される。リベット14を銅系材料で形成する場合、材料が伸びやすく、リベット14の先端部をかしめやすいため、作業性が向上する。また、銅系材料は強度が高いので、信頼性も高まる。さらには、銅系材料は入手が容易であり、低コスト化を図ることができる。また、銅系材料は非磁性であるため、磁気回路への影響はなく、振動アクチュエーター1の性能を阻害する虞がない。また、銅系材料は、ステンレス材料に比較して比重が高いので、可動体10の質量を増加させるのに好適である。一方、リベット14をステンレス材料で形成する場合、銅系材料に比較して固定部分の強度が高くなるので、信頼性が向上する。
固定体20は、マグネット21、マグネットホルダー22、ベースプレート23及びカバー24を有する。
ベースプレート23は、板形状(本実施の形態では矩形板状)を有し、振動アクチュエーター1の底面を形成する。カバー24は、ベースプレート23に対応する箱形状(本実施の形態では角箱状)を有し、振動アクチュエーター1の上面及び側面を形成する。ベースプレート23にカバー24が取り付けられることにより、振動アクチュエーター1の筐体が形成される。振動アクチュエーター1の外形及び寸法は特に制限されないが、本実施の形態では、幅(X方向)、奥行き(Y方向)、高さ(Z方向)のうち、奥行きが最も長く、高さが最も短い直方体形状を呈している。ベースプレート23とカバー24によって形成される空間に、可動体10を含む構成要素が収容される。
ベースプレート23及びカバー24は、導電性を有する材料により形成されるのが好ましい。これにより、ベースプレート23及びカバー24は、電磁シールドとして機能するとともに、マグネット21とともに磁気回路を形成するヨークとして機能する。
マグネット21は、2つのマグネット211、212で構成される。マグネット211、212のうち、振動アクチュエーター1を組み立てた状態において上側(カバー24側)に位置するマグネット211を第1マグネット211、下側(ベースプレート23側)に位置するマグネット212を第2マグネット212と称する。
第1マグネット211及び第2マグネット212は、略同一の柱形状(本実施の形態では直方体状)を有し、着磁方向が逆となるように接合される。すなわち、第1マグネット211及び第2マグネット22は、同磁極で対向して配置され、接合される。ここでは、第1マグネット211及び第2マグネット212は、それぞれ、接合面側がN極、カバー24側又はベースプレート23側がS極となるように着磁されているものとする。なお、「略同一」とは、第1マグネット211及び第2マグネット212の外形は同じであるが、細部(例えば、接合面に形成される凹部211a、212a(図8A、図8B参照))の構造は異なっていてもよいことを意味する。
コイル11は、振動アクチュエーター1を組み立てた状態において、第1マグネット211と第2マグネット212の接合部分と高さ位置が同じになるように配置される。第1マグネット211及び第2マグネット212において、接合面側がN極、カバー24側又はベースプレート23側がS極となるように着磁されている場合、マグネット21のZ方向中心部分(接合部分)から放射され、Z方向両端部に入射する磁束が形成される。したがって、コイル11のどの部分に対しても、内側から外側に磁束が横切るので、コイル11に通電したときに同じ方向にローレンツ力が作用する。例えば、図10Bに示すようにコイル11への通電が行われた場合は、コイル11には上方向のローレンツ力が作用し、図10Cに示すようにコイル11への通電が行われた場合は、コイル11に下方向のローレンツ力が作用する。
第1マグネット211と第2マグネット212は、例えば、接着剤によって接着される。すなわち、第1マグネット211と第2マグネット212の間には、接着層(符号略)が介在する。接着剤には、例えば、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、又は嫌気硬化性樹脂からなる接着剤を適用できる。紫外線硬化型接着剤(アクリル樹脂系又はエポキシ樹脂系)の場合、紫外線照射により短時間で硬化させることができるので、タクトタイム及び工程を低減することができる。一方、熱硬化型接着剤(エポキシ樹脂系又はアクリル樹脂系)又は嫌気硬化型接着剤(アクリル樹脂系)の場合、接合強度を高めることができる。
特に、エポキシ樹脂系の熱硬化型接着剤が好適である。紫外線硬化型接着剤の場合、接着層の中心部に紫外線光が照射されにくいため、硬化が不十分となる虞がある。同様に、嫌気硬化型接着剤の場合、マグネット21が小型であり、空気と接触しない部分が小さいために、硬化が不十分となる虞がある。これに対して、エポキシ樹脂系の熱硬化型接着剤の場合、加熱により確実に硬化させることができるので、安定した製造工程となり、製造性、信頼性が向上する。
本実施の形態では、第1マグネット211及び第2マグネット212は、それぞれの接合面に、凹部211a、212aを有する。これにより、凹部211a、212aが樹脂溜まりとなって接着面積が広くなり、接着強度が高まるため、耐衝撃性が改善され、信頼性が向上する。また、接着剤のはみ出しが低減されるため、作業性も改善される。さらには、凹部211a、212aを、第1マグネット211及び第2マグネット212の着磁方向を判別するためのマーキングとして利用することもできる。
第1マグネット211及び第2マグネット212を、着磁方向が逆となるように接着剤により接合する場合、接着剤の塗布量が多いとマグネット間の隙間が大きくなり振動特性に影響し、接着剤の塗布量が少ないと十分な接合強度が得られず振動時に破損する虞がある。本実施の形態では、第1マグネット211及び第2マグネット212のそれぞれの接合面に凹部211a、212aを設けることにより、このような課題を解決している。
なお、第1マグネット211及び第2マグネット212の少なくとも一方が、凹部211a、212aを有していればよく、凹部211a、212aの形状は異なっていてもよい。
凹部211a、212aの形状は、例えば、十字形状(図8A参照)又は直線形状(図8B参照)であることが好ましい。凹部211a、212aを十字形状とする場合、接着剤の溜まる量が多くなるので、効果的に接着強度を高めることができる。一方、凹部211a、212aを直線形状とする場合、加工がしやすく、安定した形状を実現できるので、個体間のばらつきを抑制でき、安定した品質のマグネット21を提供することができる。
マグネットホルダー22は、マグネット21を位置決めするための部品であり、第2マグネット212を囲む偏平の枠形状(本実施の形態では矩形枠形状)を有する。マグネットホルダー22は、例えば、非磁性ステンレスにより形成される。マグネットホルダー22は、金属、樹脂等、どのような材料で形成されてもよいが、マグネット21(特に、第2マグネット212)から放射される磁束に影響を与えないように、非磁性体であることが好ましい。
第2マグネット212及びマグネットホルダー22は、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化型接着剤により、ベースプレート23の所定の位置に固定される。また、第1マグネット211は、例えば、マグネット21を可動体10に挿通し、カバー24を取り付けた後、カバー24の注入穴(符号略)から接着剤を注入することにより、カバー24の所定の位置に固定される。
コイルホルダー12の絡げ部12aに接続されるFPC41は、弾性支持体30の板ばね部33に沿って延在し、カバー24の外側に引き出される。FPC41の一端部は、絡げ部12aと弾性支持体30によって挟持される。FPC41は、可動体10の振動に追従して変形する。
本実施の形態では、FPC41と弾性支持体30との間に弾性部材16が介在している。弾性部材16は、例えば、弾性接着剤又は弾性接着テープで形成される。これにより、FPC41と弾性支持体30が弾性的に固定されるので、振動時の衝撃は弾性部材16によって吸収される。したがって、可動体10が振動する際に、衝撃によって絡げ部12aにおける電気的接続が破壊される、具体的には、巻線の断線や半田の亀裂、損傷が生じるのを防止することができるので、振動アクチュエーター1の信頼性が向上する。
図9は、振動アクチュエーター1の磁気回路を示す図である。図10A~図10Cは、可動体10の動作を示す縦断面図である。図10A~図10Cは、それぞれ、非通電時における可動体10の状態(基準状態)、コイル11に上方から見て時計回りに通電したときの可動体10の状態、コイル11に上方から見て反時計回りに通電したときの可動体10の状態を示す。
振動アクチュエーター1において、可動体10は、固定体20のベースプレート23とカバー24との間に、弾性支持体30の板ばね部33により一端側を支持された状態で配置されている。加えて、マグネット21は、可動体10のコイル11の径方向内側に配置され、かつ、第1マグネット211及び第2マグネット212は、互いに同極性の磁極面(図9、図10A~図10CではN極同士)を対向させて接合されている。
可動体10は、FPC41を介して電源供給部(図示略)からコイル11が通電されることにより、Z方向、つまり、ベースプレート23及びカバー24に対して接離する方向に往復動する。具体的には、可動体10の他端部が揺動する。これにより、振動アクチュエーター1の振動出力が、振動アクチュエーター1を備える携帯機器のユーザーに伝達される。
振動アクチュエーター1では、図9に示す磁気回路が形成される。また、振動アクチュエーター1において、コイル11は、第1マグネット211及び第2マグネット212からの磁束に直交するように配置されている。したがって、図10Bに示すように通電が行われると、マグネット21の磁界とコイル11に流れる電流との相互作用により、フレミング左手の法則に従ってコイル11にローレンツ力Fが生じる。ローレンツ力Fの方向は、磁界の方向とコイル11に流れる電流の方向に直交する方向(図10BではZ方向プラス側)である。このローレンツ力Fが推力となり、可動体10が揺動する。具体的には、可動体10は、一端部側が弾性支持体30(板ばね部33)により支持されているので、可動体10の他端部、つまり、ウエイト13側がZ方向プラス側に揺動することになる。そして、可動体10は、ウエイト13の先端部に配置されたダンパー材15を介してカバー24に接触(具体的には、衝突)する。
また、コイル11の通電方向が逆方向に切り替わり、図10Cに示すように通電が行われると、逆向き(Z方向マイナス側)のローレンツ力-Fが生じる。このローレンツ力-Fが推力となり、可動体が揺動する。具体的には、可動体10の他端部、つまり、ウエイト13側がZ方向マイナス側に揺動し、ウエイト13の先端部に配置されたダンパー材15を介してベースプレート23に接触(具体的には、衝突)する。
振動アクチュエーター1では、板ばね部33の一端が可動体10に固定され、他端が固定体20に固定されることにより、可動体10が可動自在に支持している。これにより、支持構造が単純であるため設計がシンプルになるとともに、省スペース化を図ることができ、振動アクチュエーター1の小型化を図ることができる。
また、振動アクチュエーター1では、コイル11及びマグネット21が、可動体10の基端側(板ばね部33が接合される側)に配置され、ウエイト13が、可動体10の先端側に配置されている。つまり、可動体10の駆動トルクを発生させる磁気回路が揺動支点側に配置され、揺動する際に最も変位範囲が大きい可動体10の先端側にウエイト13が配置されている。これにより、コイル11及びマグネット21を可動体10の先端側に配置した構成に比較して、先端側のウエイト13の占める割合を増大して、可動体10に付与する回転モーメント(回転系における質量)を増大することができるので、振動の高出力化を図ることができる。したがって、振動アクチュエーター1の低背化のためにZ方向の高さが制限され、可動体10の可動域(振動量)が制限を受ける場合にも対応することができる。
さらに、可動体が固定体と摺動しながら振動する振動アクチュエーターに比較して、可動体10が固定体20の一部に摺動することなく振動するので、振動の際に固定体20との摩擦抵抗による推力の減衰は発生せず、好適な振動を得ることができる。
ここで、振動アクチュエーター1は、FPC41を介して電源供給部(図示略)からコイル11へ入力される交流波によって駆動される。つまり、コイル11の通電方向は周期的に切り替わり、可動体10にはZ方向プラス側の推力FとZ方向マイナス側の推力-Fが交互に作用する。これにより、可動体10の他端側は、YZ面内で円弧状に振動する。
以下に、振動アクチュエーター1の駆動原理について簡単に説明する。本実施の形態の振動アクチュエーター1では、可動体10の慣性モーメントをJ[kg・m]、板ばね部33のねじり方向のバネ定数をKspとした場合、可動体10は、固定体20に対して、下式(1)によって算出される共振周波数f[Hz]で振動する。
Figure 0007100239000001
可動体10は、バネ-マス系の振動モデルにおけるマス部を構成するので、コイル11に可動体10の共振周波数fに等しい周波数の交流波が入力されると、可動体10は共振状態となる。すなわち、電源供給部からコイル11に対して、可動体10の共振周波数fと略等しい周波数の交流波を入力することにより、可動体10を効率良く振動させることができる。
振動アクチュエーター1の駆動原理を示す運動方程式及び回路方程式を以下に示す。振動アクチュエーター1は、下式(2)で示す運動方程式及び下式(3)で示す回路方程式に基づいて駆動する。
Figure 0007100239000002
Figure 0007100239000003
すなわち、振動アクチュエーター1における可動体10の慣性モーメントJ[kg・m]、回転角度θ(t)[rad]、トルク定数K[N・m/A]、電流i(t)[A]、バネ定数Ksp[N・m/rad]、減衰係数D[N・m/(rad/s)]等は、式(2)を満たす範囲内で適宜変更できる。また、電圧e(t)[V]、抵抗R[Ω]、インダクタンスL[H]、逆起電力定数K[V/(rad/s)]は、式(3)を満たす範囲内で適宜変更できる。
このように、振動アクチュエーター1では、可動体10の慣性モーメントJと板ばね部33のバネ定数Kspにより決まる共振周波数fに対応する交流波によりコイル11への通電を行った場合に、効率的に大きな振動出力を得ることができる。
図11A、図11Bは、振動アクチュエーター1の実装形態の一例を示す図である。図11Aは、振動アクチュエーター1をウェアラブル端末Wに実装した例を示し、図11Bは、振動アクチュエーター1を携帯端末Mに実装した例を示す。
ウェアラブル端末Wは、ユーザーが身につけて使用するものである。ウェアラブル端末Wは、ここではリング形状を有し、ユーザーの指に装着される。ウェアラブル端末Wは、無線通信により情報通信端末(例えば、携帯電話)に接続される。ウェアラブル端末Wは、振動により、情報通信端末における電話やメールの着信をユーザーに通知する。なお、ウェアラブル端末Wは、着信通知以外の機能(例えば、情報通信端末に対する入力操作)を備えていてもよい。
携帯端末Mは、例えば、携帯電話やスマートフォン等の携帯通信端末である。携帯端末Mは、振動により、外部の通信装置からの着信をユーザーに通知するとともに、携帯端末Mの各機能(例えば、操作感や臨場感を与える機能)を実現する。
図11A、図11Bに示すように、ウェアラブル端末W及び携帯端末Mは、それぞれ、通信部101、処理部102、駆動制御部103、及び駆動部104を有する。駆動部104に、振動アクチュエーター1が適用される。
ウェアラブル端末W及び携帯端末Mにおいて、振動アクチュエーター1は、端末の主面と振動アクチュエーター1のXY面が平行となるように実装される。具体的には、ウェアラブル端末Wの場合は、筐体内周面とXY面が平行となるように、振動アクチュエーター1が実装される。また、携帯端末Mの場合は、表示画面(タッチパネル面)とXY面が平行となるように、振動アクチュエーター1が実装される。これにより、振動伝達面となるウェアラブル端末W及び携帯端末Mの主面に対して垂直な方向の振動が、ユーザーに伝達される。
通信部101は、外部の通信装置と無線通信により接続され、通信装置からの信号を受信して処理部102に出力する。ウェアラブル端末Wの場合、外部の通信装置は、例えば、携帯電話、スマートフォン、携帯型ゲーム端末等の情報通信端末であり、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に従って通信が行われる。携帯端末Wの場合、外部の通信装置は、例えば基地局であり、移動体通信規格に従って通信が行われる。
処理部102は、入力された信号を、変換回路部(図示省略)により駆動部104(振動アクチュエーター1)を駆動するための駆動信号に変換して駆動制御部103に出力する。なお、携帯端末Mにおいては、処理部102は、通信部101から入力される信号の他、各種機能部(図示略、例えばタッチパネル等の操作部)から入力される信号に基づいて、駆動信号を生成する。
駆動制御部103は、駆動部104(振動アクチュエーター1のFPC41)に接続されており、駆動部104を駆動するための回路が実装されている。駆動制御部103は、駆動部104に対して駆動信号を供給する。
駆動部104は、駆動制御部103からの駆動信号に従って駆動する。具体的には、駆動部104に適用される振動アクチュエーター1において、可動体10は、ウェアラブル端末W及び携帯端末Mの主面に直交する方向に振動する。可動体10は、振動する度に、ベースプレート23又はカバー24に接触するので、可動体10の振動に伴うベースプレート23又はカバー24への衝撃が、ダイレクトにユーザーに振動として伝達される。ウェアラブル端末W又は携帯端末Mに接触するユーザーの体表面には、体表面に垂直な方向の振動が伝達されるので、ユーザーに対して十分な体感振動を与えることができる。
このように、本実施の形態に係る振動アクチュエーター1は、コイル11(コイル及びマグネットの一方)を有する可動体10、マグネット21(コイル及びマグネットの他方)を有する固定体20、及び固定体20に対して可動体10を可動自在に支持する板ばね部33(弾性支持部)を有し、コイル11とマグネット21の協働により、可動体10が固定体20に対して振動方向に往復動する。マグネット21は、コイル11に対して径方向内側に離間して配置される。板ばね部33は、固定体20に一端が固定されるとともに、可動体10に他端が固定され、可動体10を片持ちで支持する構造を有する。可動体10は、自由端側に設けられるウエイト13と、ウエイト13が接続されるウエイト接続部31と、を有する。ウエイト13は、ウエイト接続部31に対して、リベット14(固定部材)により固定されている。
振動アクチュエーター1によれば、サイズを大型化することなく、ユーザーに十分な体感振動を与えることができる。加えて、固定部材にリベット14を用いることにより、弾性支持体30とウエイト13とが機械的に固定されることとなるので、振動アクチュエーター1の信頼性が向上する。また、簡易な設備、工程により製造することができるので、タクトタイム及び製造コストの低減を図ることができ、生産性が向上する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態では、ウエイトとウエイト接続部を固定する固定部材として、個別部材であるリベットを適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、ウエイト及びウエイト接続部の一方に一体片として立設した突起部を固定部材として適用し、この突起部をウエイト及びウエイト接続部の他方に設けられた貫通孔に挿通させ、先端をかしめることで、ウエイトとウエイト接続部を固定するようにしてもよい。
また例えば、本発明に係る振動アクチュエーターは、実施の形態で示したウェアラブル端末W及び携帯端末M以外の携帯機器(例えば、タブレットPCなどの携帯情報端末、携帯型ゲーム端末、据置型ゲーム機のコントローラー(ゲームパッド))に適用する場合に好適である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 振動アクチュエーター
10 可動体
11 コイル
12 コイルホルダー
13 ウエイト
14 リベット(固定部材)
15 ダンパー材
16 弾性部材
20 固定体
21 マグネット
211 第1マグネット
212 第2マグネット
30 弾性支持体
31 ウエイト接続部
32 コイルホルダー収容部
33 板ばね部(弾性支持部)
41 フレキシブルプリント回路基板
W ウェアラブル端末
M 携帯端末

Claims (6)

  1. コイルを有する可動体、マグネットを有する固定体、及び前記固定体に対して前記可動体を可動自在に支持する弾性支持部を有し、前記コイルと前記マグネットの協働により、前記可動体が前記固定体に対して振動方向に往復動する振動アクチュエーターであって、
    前記マグネットは、前記コイルに対して径方向内側に離間して配置され、
    前記弾性支持部は、前記固定体に一端が固定されるとともに、前記可動体に他端が固定され、前記可動体を片持ちで支持する構造を有し、
    前記可動体は、自由端側に設けられるウエイトと、前記ウエイトが接続されるウエイト接続部と、前記コイルが配置されるコイル配置部と、を有し、
    前記ウエイトは、前記ウエイト接続部に対して、固定部材により固定され
    前記マグネットは、前記振動方向の中心を境界として逆向きに着磁されており、前記コイルを貫通するように配置されていることを特徴とする振動アクチュエーター。
  2. 前記弾性支持部、前記コイル配置部及び前記ウエイト接続部は、一体的に形成されることを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエーター。
  3. 前記固定部材は、リベットであり、
    前記リベットは、銅系材料で形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動アクチュエーター。
  4. 前記固定部材は、リベットであり、
    前記リベットは、ステンレス材料で形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動アクチュエーター。
  5. 前記ウエイトは、タングステンを主成分とする材料で形成され、
    前記ウエイト接続部は、ステンレス材料で形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の振動アクチュエーター。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の振動アクチュエーターを実装していることを特徴とする携帯機器。
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