JP2002176167A - 単電子転送回路およびこの制御方法 - Google Patents
単電子転送回路およびこの制御方法Info
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Abstract
た、1個の電子または1個の正孔の転送状態を容易に検
出できる単電子転送回路を提供する。 【解決手段】 絶縁層102上において所定の方向に延
在する柱状の構造体であり、幅および高さが数nmから
数10nmの範囲となっている半導体層103上に、ゲ
ート絶縁膜104を介して複数のゲート電極105を、
半導体層103の延在方向に配列する。ゲート電極10
5のゲート長および各々のゲート電極105の間隔は、
数nm〜数100nm程度とする。
Description
正孔を転送する単電子転送回路およびこの制御方法に関
する。
ーに基づくクーロンブロッケード効果を利用し、電子の
伝導を制御する電子素子である。なお、以降では、「単
電子」という用語を用いるが、正孔の伝導の場合も含む
ものとする。単電子素子の代表例ともいえる単電子トラ
ンジスタは、微小な伝導体島が、トンネル容量を介して
ソース・ドレイン電極につながり、非トンネル容量を介
してゲート電極につながった構造を有している。
間の電流は、ゲート電圧に対して周期的なオンオフ特性
を示す。単電子トランジスタは、いわば電子1個のエネ
ルギーを利用した電流スイッチである。また、同時に、
高感度のエレクトロメータであり、例えば、電子1個を
保持する単電子メモリセルの近傍に作製し、電子1個の
有無を検知するのに用いることができる。
極的な電子操作が可能となるのが、単電子転送回路であ
る。単電子転送回路を構成する素子の代表例は、単電子
ターンスタイル,段電子ポンプと呼ばれる単電子素子で
あり、複数個の微小な伝導体島がトンネル容量を介して
連結された構造が必要となる。複数の伝導体島が連結さ
れた構造の中で、各々の伝導体島に付与されたゲート電
極電圧に、順次パルス状電圧を印加することにより、1
個の電子を転送することが可能となる。
は、電子を正確に1個ずつ転送できる長所を生かした電
流標準・容量標準への応用、電子1個を情報の1ビット
に対応させた論理集積回路への応用が提案され、これら
の検討が進められている。後者としては、例えば、単電
子2分決定ダイアグラム素子(BDD素子)があり、こ
れでは、論理処理後の電子1個あるいは0個を検出して
出力信号とする際、単電子トランジスタを用いるのが常
套手段である。
路についてまず問題となるのは、単電子トランジスタな
どの伝導体島1個から構成される素子に比較し、作製が
容易ではないことである。これは、伝導体島とトンネル
容量の積層構造といった、複雑な構造を作製するという
技術的な困難に起因している。物理研究の対象として極
低温で動作する大きなサイズの素子ならまだしも、室温
動作を目指したごく微小な単電子素子の作製は、いっそ
う困難になる。
(Charge-Coupled Device:CCD)は、1970年に
考案され、現在イメージセンサとして幅広く実用化され
ている。CCDは、シリコン基板に作製された複数のM
OSダイオードからなるものであり、チャネルに保持さ
れる電荷を順次転送することによって、時系列信号処理
を可能としている。CCDも単電子転送回路も、電荷を
保持しこれを転送する機能を有しているといった点で類
似している。
電子素子の伝導体島に相当し、電荷保持部になる。電荷
転送は、この電荷保持部間で行われる。しかし、単電子
転送素子の場合、電子1個のみを安定に保持・転送する
ために、電荷保持部間にトンネル容量を設け、クーロン
ブロッケード効果を利用するのが、従来の方法であっ
た。
子転送素子にせよ、P形にして正孔をキャリアとするこ
とが可能となる。実際に、正孔をキャリアとして用いた
単電子トランジスタ(単正孔トランジスタと呼ぶ場合も
ある。)の動作が報告されている。しかし、電子と正孔
を共存させて用いる単電子素子の検討はあまりない。
転送回路は、トンネル容量の集積構造という複雑な構造
のため、製造が困難であるという問題があった。また、
転送されている電子1個の有無を検出しようとする場
合、その都度付加的な単電子トランジスタを設けなけれ
ばならないという点でも、回路作製の煩雑化が生じる。
ためになされたものであり、1個の電子または1個の正
孔を転送し、また、1個の電子または1個の正孔の転送
状態を容易に検出できる単電子転送回路を提供すること
を目的とする。
は、基板上に形成された絶縁層と、この絶縁層上に配置
されて所定の方向に延在する柱状の半導体層と、この半
導体層の第1の側方より第1の電界をかける第1の電界
印加手段と、半導体層に第2の側方より第1の電界とは
極性の異なる第2の電界をかける第2の電界印加手段と
を備え、少なくとも第2の電界印加手段は2つ以上備え
られ、これらが半導体層の延在方向に配列されているも
のである。この発明によれば、配列されたいずれかの第
2の電界印加手段により第2の電界が加えられていると
き、この領域の半導体層に形成されるチャネルにおい
て、第2の側方側に電子または正孔が保持される。
の領域より細く形成された単電子島と、この単電子島の
半導体層の延在方向の両端に配置されたトンネル障壁と
を備え、複数配列された第2の電界印加手段のいずれか
が単電子島に第2の電界をかけるものとしてもよい。ト
ンネル障壁は、例えば、この領域を単電子島よりさらに
細く形成することなどにより実現できる。
され、この基板が第1の電界印加手段であり、第2の電
界印加手段は、半導体層上にゲート絶縁膜を介して配列
された複数のゲート電極である。また、第1の電界印加
手段は、半導体層の一方の側面にゲート絶縁膜を介して
配列された複数の第1のゲート電極であり、第2の電界
印加手段は、半導体層の他方の側面にゲート絶縁膜を介
して第1のゲート電極に対向して配列された複数の第2
のゲート電極である。
印加される半導体基板上に形成された絶縁層と、この絶
縁層上に配置されて所定の方向に延在する柱状の半導体
層と、この半導体層上にゲート絶縁膜を介して配列され
た複数のゲート電極とを備え、複数のゲート電極いずれ
かは、第1の電圧と極性が異なる第2の電圧が印加され
るものである。この発明によれば、配列されたいずれか
のゲート電極に第2の電圧が印加されているとき、この
下の半導体層に形成されるチャネルにおいて、ゲート絶
縁膜との界面近くに電子または正孔が保持される。
は、半導体基板上に形成された絶縁層と、この絶縁層上
に配置されて所定の方向に延在する柱状の半導体層と、
この半導体層の側面にゲート絶縁膜を介して配列された
複数の第1のゲート電極と、半導体層の他方の側面にゲ
ート絶縁膜を介して第1のゲート電極に対向して配列さ
れた複数の第2のゲート電極とを備え、第1のゲート電
極と第2のゲート電極との対のいずれかには、互いに極
性が異なる電圧が印加されるものである。この発明によ
れば、配列されたいずれかの第2のゲート電極に電圧が
印加されているとき、この領域の半導体層に形成される
チャネルにおいて、第2のゲート電極側のゲート絶縁膜
との界面近くに電子または正孔が保持される。
の領域より細く形成された単電子島と、この単電子島の
半導体層の延在方向の両端に配置されたトンネル障壁
と、単電子島にゲート電圧を印加するための制御電極と
を備えるようにしてもよい。トンネル障壁の領域は、例
えば、単電子島より細く形成されている。
は、半導体層の一端に接続された第1の電極部と、半導
体層の他端に接続されて所定の電圧が印加される第2の
電極部と、半導体層上の第1の電極部の近くにゲート絶
縁膜を介して形成された入力ゲート電極と、半導体層上
の第2の電極部の近くにゲート絶縁膜を介して形成され
た出力ゲート電極と、半導体層上の入力ゲート電極と出
力ゲート電極との間のゲート絶縁膜を介して配列された
複数の転送ゲート電極と、半導体層の出力ゲート電極と
この隣に配置された転送ゲート電極との間に接続された
出力電極部とを備えるものである。
は、半導体層の側方に引き出された複数の分岐半導体層
と、これら複数の分岐半導体層先端に接続された複数の
電極部と、半導体層上の分岐半導体層の分岐点近傍にゲ
ート絶縁膜を介して各々配列された複数のゲート電極
と、ゲート絶縁膜を介して複数の分岐半導体層上に渡っ
て形成された入力ゲート電極と、半導体層上の複数のゲ
ート電極の先にゲート絶縁膜を介して形成された転送ゲ
ート電極と、半導体層上の転送ゲート電極の先にゲート
絶縁膜を介して形成された出力ゲート電極と、半導体層
の出力ゲート電極の先に接続された出力電極部と、半導
体層の転送ゲート電極と出力ゲート電極との間に接続さ
れた出力電極部とを備えるものである。
は、半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された転送
ゲート電極と、この転送ゲート電極配置部より先で半導
体層が分岐した第1および第2の分岐半導体層と、これ
ら第1および第2の分岐半導体層上各々にゲート絶縁膜
を介して形成された第1および第2の入力ゲート電極
と、第1および第2の分岐半導体層の終端でこれらに接
続された電極部と、この電極部近傍で、第1および第2
の分岐半導体層上に渡ってゲート絶縁膜を介して形成さ
れた出力ゲート電極と、第1の分岐半導体層の第1の入
力ゲート電極と出力ゲート電極との間に接続された第1
の出力電極部と、第2の分岐半導体層の第2の入力ゲー
ト電極と出力ゲート電極との間に接続された第2の出力
電極部とを備えるものである。
導体層に第1の電界印加手段により第1の電界を加え、
半導体層に第2の電界印加手段のいずれかにより第2の
電界を加え、半導体層の第2の電界印加手段により形成
されるチャネル内の第1の電界印加手段の配置されてい
る側に誘起された第1のキャリアの流れにより発生する
半導体層に発生する電流の値により、チャネルの第2の
電界印加手段の配置されている側に保持された第2のキ
ャリアの個数を検知しようとしたものである。上記発明
において、第1のキャリアは正孔または電子であり、第
2のキャリアは電子または正孔である。
て図を参照して説明する。 <実施の形態1>図1は、本発明の実施の形態における
単電子転送回路の構成を簡単に示す平面図と断面図であ
る。図1(b)は、図1(a)のAA’線の断面を示し
ている。この構造では、例えばシリコンからなる基板1
01上に、絶縁層102を介してシリコンからなる半導
体層103を備えている。半導体層103は、絶縁層1
02上において所定の方向に延在する柱状の構造体であ
り、幅および高さが数nmから数10nmの範囲となっ
ている。なお、半導体層は、シリコンに限るものではな
く、他の半導体材料から構成してもよい。
膜104を介して例えばポリシリコンからなる複数のゲ
ート電極105が、半導体層103の延在方向に配列さ
れている。ゲート電極105のゲート長および各々のゲ
ート電極105の間隔は、数nm〜数100nm程度と
する。
半導体層103に形成されるチャネルに、電子もしくは
正孔1個程度の小数電荷を保持させることができる。な
お、図1では、ゲート電極105が半導体層103をま
たぐように配置しているが、これに限るものではなく、
ゲート電極105により与えられる電界により、半導体
層103にチャネルが形成できる状態となっていればよ
い。
送回路の動作について説明する。例えば、ゲート電極1
05に所定のゲート電圧を印加して半導体層103にチ
ャネルが形成された状態で、このチャネルに光を照射し
た場合を考える。チャネルに光が照射されると、半導体
層103には電子正孔対が生成する。このとき、基板1
01に負の電圧(−Vsub)、ゲート電極105に正
の電圧(Vg)を印加しておくと、図2のエネルギーバ
ンドダイアグラムに示すように、電子201と正孔20
2とが空間的に分離された状態となる。
105との異なる電圧を印加すると、ゲート電極105
と基板101との間に生じる大きな電界により、ゲート
電極105側の半導体層103とゲート絶縁膜104と
の界面(上側界面)に、電子201が局在する。一方、
この状態では、正孔202が、基板101側の半導体層
103と絶縁層102との界面(下側界面)に局在す
る。この空間的な分離のため、電子201と正孔202
とは、半導体層103中に安定して存在できる。このよ
うな状態とするために印加する電界の強さは、105V
/cm〜106V/cm程度とすればよい。なお、この
電界の強さは、図1に示す各構造の状態によって適宜最
適な値を設定する。
について説明すると、これは、図1(b)のC−C’断
面における、上側界面の伝導帯端と下側界面の価電子帯
を示したものである。ゲート電極105直下の上側界面
には、ゲート電極に印加された正のゲート電圧により、
電子201を保持するポテンシャル井戸が形成される
(図2(b))。一方、下側界面では、ゲート電圧の影
響は小さく、ポテンシャル井戸がほとんど形成されず、
負の基板電圧により引き寄せられた正孔202が、全体
に広がって保持されていることがわかる。
送回路によれば、ゲート電圧および基板電圧を制御する
ことにより、電子と正孔の分離保持が可能となる。な
お、ゲート電極105に負のゲート電圧を印加し、基板
101に正の基板電圧を印加すれば、正孔を上側界面に
保持し、電子を下側界面に保持することができる。な
お、基板101は、シリコンに限らず、他の半導体材料
から構成してもよい。
態について説明する。図3は、本発明の他の形態におけ
る単電子転送回路を用いた光検出回路の構成を模式的に
示す平面図である。この光検出回路は、図示していない
基板上に形成された絶縁層302上に、図3の紙面左右
方向に延在する半導体層303を備えている。半導体層
303は、前述した半導体層103と同様であり、所定
の方向に延在する柱状の構造体であり、幅および高さが
数nmから数10nmの範囲となっている。
の電極部303−1を備え、他端に電源310に接続す
る電極部303−2を備えている。電極部303−1,
303−2は、P形の不純物が高濃度に導入された不純
物領域303−1a,303−2aにより、電極として
機能する。
には、図示していないゲート絶縁膜を介して入力ゲート
電極305−1を備えている。入力ゲート電極305−
1とこの下の半導体層303とにより、光検出部311
を構成している。一方、半導体層303の電極部303
−2近傍上には、ゲート絶縁膜を介して出力ゲート電極
305−2を備えている。
出力ゲート電極305−2との間の半導体層303上に
は、ゲート絶縁膜を介して転送ゲート電極A305−3
と転送ゲート電極B305−4とを備えている。これら
ゲート電極は、図1に示したゲート電極105と同様で
あり、各ゲート電極のゲート長および各々の間隔は、数
nm〜数100nm程度である。
力ゲート電極305−2の間の領域において、半導体層
303は分岐半導体層303aを備え、この分岐半導体
層303aの先端に出力電極部303−3を備えてい
る。この出力電極部303−3においても、P形の不純
物が高濃度に導入された不純物領域303−3aを備
え、これにより電極として機能している。
−2,および出力電極部303−3で、出力される単電
子を検出する出力単電子検出部312を構成している。
このようにすることで、出力ゲート電極305−2下の
半導体層303(チャネル形成領域)に、電流を流すこ
とができる。なお、照射される光を光検出部311のみ
に導入するために、光検出部311以外の領域上に、金
属などの板部材を配置し、他の電極形成領域には光が進
入しないようにする。
説明する。まず、電極部303−2と出力電極部303
−3との間に電流を流す。図3では、電極部303−2
に正の電圧を加え、出力電極部303−3より電流を取
り出す構成としている。基板電圧を負にバイアスし、絶
縁層302と半導体層303との界面(下側下面)に正
孔を誘起することで、電極部間を正孔がキャリアとして
運ばれる状態とする。このことにより、2つの電極部間
に電流が流れるようになる。
(正孔電流)の基板電圧依存性を示す。基板電圧を負の
方向にバイアスし、この電圧がある値を超えると、正孔
電流が流れだして増加する様子が直線で示されている。
この特性は、出力ゲート電極305−2下のチャネルに
保持された電子の個数(n)に応じ、異なる直線を通
る。例えば、点線で示した基板電圧に固定した場合、n
=0なら、電流は流れない(出力電流Low)。これに
対し、n=1なら電流は流れる(出力信号High)。
るチャネルの上述した状態におけるバンドダイアグラム
である。黒丸で示す単電子は、ゲート電極の下の上側界
面に保持される。これに対して白丸で示す正孔は、下側
界面全域に誘起されて下側界面を流れ、電流を運ぶ。半
導体層303が、十分に薄いため、上記正孔による電流
は、電子のクーロンポテンシャルの影響を受けることに
なる。
電子が1個分多く、この引力ポテンシャルの影響を受け
て価電子帯のポテンシャルが上がり、正孔に対して影響
を与えるポテンシャルは下がり、正孔が流れやすくな
る。なお、ゲート電圧を負、基板電圧を正とし、n型の
不純物を導入して電極部を形成すれば、単正孔保持して
これを転送し、この状態を電子電流により検知する構成
となる。
子ポテンシャルの状態を示す説明図(図5)と、各ゲー
ト電極における信号の状態を示すタイミングチャート
(図6)を用いて説明する。時刻t1において、光検出
部311における光入力により生成された1つの電子正
孔対の電子を、入力ゲート電極305−1下のチャネル
の上側界面に保持する(単電子保持)。この際、入力ゲ
ート電極305−1の電圧は、電子1個がこの下の上側
界面に保持されるように、適当な値に設定する。光入力
により生成された正孔は、電極部303−1に吸収され
る。
305−1の電圧を減らすと共に、転送ゲート電極A3
05−3の電圧を正に増加する。これにより、入力ゲー
ト電極305−1下の上側界面に保持されていた1個の
電子が、転送ゲート電極A305−3下の上側界面に移
動し、ここに保持される。すなわち、転送ゲート電極A
305−3への単電子転送が行われる。
305−3の電圧を減らすと共に、転送ゲート電極B3
05−4の電圧を正に増加する。これにより、転送ゲー
ト電極305−3下の上側界面に保持されていた1個の
電子が、転送ゲート電極B305−4下の上側界面に移
動し、ここに保持される。すなわち、転送ゲート電極B
305−3への単電子転送が行われる。
05−4の電圧を減らすと共に、出力ゲート電極305
−2の電圧を正に増加する。これにより、出力ゲート電
極305−2への単電子転送が行われ、この結果、出力
電流は「High」の信号を示すことになる。仮に、時
刻t1の段階で光入力がなければ、各ゲート電極を転送
されてくる電子はないことになり、出力電流は「Lo
w」となる。このように、本発明の電荷転送回路を用い
た図3の光検出回路によれば、光検出部311に対する
光照射で生じた単電子を、自在に転送して電流出力に変
換することが可能となる。
態について説明する。図7は、本発明の単電子転送回路
を用いた1次元イメージセンサの構成を示す平面図であ
る。この1次元イメージセンサは、図示していない基板
上に形成された絶縁層702上に、図7の紙面左右方向
に延在する半導体層703を備えている。半導体層70
3は、前述した半導体層103と同様であり、所定の方
向に延在する柱状の構造体であり、幅および高さが数n
mから数10nmの範囲となっている。
ート絶縁膜を介してゲート電極705−1,705−
2,705−3,転送ゲート電極705−4,および出
力ゲート電極705−5を備えている。ゲート電極70
5−1,705−2,705−3により、シフトレジス
タが構成される。これらゲート電極は、図1に示したゲ
ート電極105と同様であり、各ゲート電極のゲート長
および各々の間隔は、数nm〜数100nm程度であ
る。
導体層703a,703b,703cの先に、正孔吸い
込み用の電極部703−1,703−2,703−3を
備えている。また、半導体層703の出力ゲート電極7
05−5形成領域の先には、電源710に接続する電極
部703−4を備え、転送ゲート電極705−4と出力
ゲート電極705−5の間より半導体層703から分岐
する分岐半導体層703dの先端に、出力電極部703
−5を備えている。
03−3,703−4,703−5は、P形の不純物が
高濃度に導入された不純物領域703−1a,703−
2a,703−3a,703−4a,703−2a5よ
り、電極として機能する。加えて、分岐半導体層703
a,703b,703c上には、図示していないゲート
絶縁膜を介して入力ゲート電極705−6を備え、光検
出領域711を構成している。
703−4,および出力電極部703−5で、出力され
る単電子を検出する出力単電子検出部712を構成して
いる。このようにすることで、出力ゲート電極705−
5下の半導体層703(チャネル形成領域)に、電流を
流すことができる。なお、照射される光を光検出部71
1のみに導入するために、光検出部711以外の領域上
に、金属などの板部材を配置し、他の電極形成領域には
光が進入しないようにする。
ついて簡単に説明すると、光検出領域711に光が入射
すると、入力ゲート電極705−6下の分岐半導体層7
03a,703b,703c各々の上側界面に、各々1
つの電子(単電子)が保持される。つぎに、入力ゲート
電極705−6の電圧を負にし、ゲート電極705−
1,705−2,705−3の全てに正の電圧を印加す
ることにより、入力下と電極705−6下に保持された
単電子が、各々ゲート電極705−1,705−2,7
05−3下の上側界面に保持された状態とする。
力された入力信号を、ゲート電極705−1,705−
2,705−3からなるシフトレジスタに転送する。続
いて、ゲート電極705−1,705−2,705−
3,および転送ゲート電極705−4,出力ゲート電極
705−5の各々に、単電子を転送する信号を加えるこ
とにより、半導体層703の上側界面に保持されている
単電子を、電極部703−4方向に転送する。
より、図8に示すように時間と共に変化する出力電流が
出力される。図8において、実線は、分岐半導体層70
3a,703cに光が入力し、分岐半導体層703bに
は光が入力しなかった場合の出力電流の状態を示してい
る。分岐半導体層703a,703b,703c全ての
領域に光が入力すると、実線に加え、出力信号に点線の
変化も起こる。このように、図7の1次元イメージセン
サによれば、入力した光信号により発生した単電子の転
送を用いた時系列的な信号処理が可能となる。
態について説明する。図9は、トンネル性容量(トンネ
ル障壁)を組み合わせた本発明の単電子転送回路の構成
を示す平面図である。この単電子転送回路は、図示して
いない基板上に形成された絶縁層902上に、図9の半
導体層903を備えている。半導体層903は、矩形の
領域からなる電極部903−1と、この電極部903−
1に連続する細線部903aと、この細線部903aに
連続する幅拡部903bと、この幅拡部903bに連続
して電流計910aおよび電源910に接続する電極部
903−2とから構成されている。なお、各電極部に
は、不純物領域903−1a,903−2aが形成さ
れ、これにより、電極として機能する。
0nm程度であり、細線部903aは、幅30nm程度
であり、幅拡部903bは、幅100nm程度である。
また、細線部903aは、長さを50nm程度としてあ
る。また、半導体層903の厚さは、30nm程度であ
るが、細線部903aは厚さを10nm程度とし、かつ
細線部903aの両端部、すなわち、電極部903−1
および幅拡部903bとの接続部に近い領域は、厚さ5
nm程度としてある。細線部903aの構成は、例え
ば、パターン依存性酸化により形成できる(特開平9−
135018号公報参照)。
は、トンネル性容量(トンネル障壁)931が形成さ
れ、細線部903aの中央部分は、単電子島となってい
る。この構成とすることにより、クーロンブロッケード
効果を用い、正確に1個の電子を単電子島に注入でき
る。以上のように構成した半導体層903上には、図示
していないゲート絶縁膜を介し、まず、細線部903a
の中央部(単電子島)上に、転送ゲート電極A(制御電
極)905−1を備えている。また、幅拡部903a上
には、上記ゲート絶縁膜を介して転送ゲート電極B90
5−2を備えている。
について簡単に説明する。図10は、電流標準として用
いるための単電子転送動作を示す電子ポテンシャルプロ
ファイル(a)と、これら動作を行うための制御電圧の
タイミングを示すタイミングチャート(b)である。
930のチャネル部に電子は存在しない。時刻t2にお
いて、転送ゲート電極A905−1に正の電圧を印加
し、転送ゲート電極B905−2に負の電圧を印加する
と、電極部903−1から転送ゲート電極A905−1
下の単電子島へ、1個の電子がトンネルする。
性容量931によるクーロンブロッケード効果により、
単電子島へ2個目の電子がトンネルしてくることはな
い。また、転送ゲート電極B905−2には分電圧が印
加されているので、単電子島から転送ゲート電極B90
5−2下へ電子が通り抜けてしまうことがない。
同様に、単電子転送を行う。最後に、時刻t4で、電極
部903−2に電子を送り込む。この際、転送ゲート電
極A905−1の電圧は負の状態とし、電子が逆方向に
戻ってくるのを防ぐ。以上のことにより、電極部903
−1から電極部903−2に1個の電子が運ばれる。こ
れら操作にかかる時間Tを周期とした繰り返し転送操作
を行うことにより、図9に示した電流Iは、正確にI=
e/T(eは素電荷量)となる。
態について説明する。図11は、本発明の単電子転送回
路を用いた2分岐スイッチ回路(BDD)の構成を示す
平面図である。このBDDは、図示していない基板上に
形成された絶縁層1102上に、図11の紙面左右方向
に延在する半導体層1103を備えている。半導体層1
103は、前述した半導体層103と同様であり、所定
の方向に延在する柱状の構造体であり、幅および高さが
数nmから数10nmの範囲となっている。
定の箇所で2つの領域1103a,1103bに分岐
し、この先で電極部1103−1に各々接続している。
領域1103aの途中には、電極接続領域1103cを
介して出力電極部1103−2が接続されている。同様
に、領域1103bの途中には、電極接続領域1103
dを介して出力電極部1103−3が接続されている。
は、本実施の形態においては、半導体層1103と同一
の材料から構成され、例えばシリコンである。なお、電
極部1103−1,出力電極部1103−2,1103
−3には、不純物領域1103−1a,1103−2
a,1103−3aが形成され、これにより、電極とし
て機能する。
いないゲート絶縁膜を介し、転送ゲート電極1105−
1,入力ゲート電極A1105−2,入力ゲート電極B
1105−3,および出力ゲート電極1105−4が形
成されている。転送ゲート電極1105−1は、半導体
層1103の分岐する手前に配置されている。
03aの電極接続領域1103c手前に配置され、入力
ゲート電極1105−3は、領域1103bの電極接続
領域1103d手前に配置されている。また、出力ゲー
ト電極1105−4は、電極接続領域1103c,11
03dと電極部1103−3との間で、領域1103a
と領域1103bとに渡って配置されている。
た単電子を、転送ゲート電極1105−1から出力ゲー
ト電極1105−4に転送する間に、チャネルを分岐し
た上、さらに各々の領域1103a,1103bに、入
力ゲート電極1105−2,1105−3を付加してい
る。
電圧の入力があり、入力ゲート電極1105−3には入
力がない場合、転送ゲート電極1105−1より転送さ
れる単電子は、領域1103aを通って出力ゲート電極
1105−4に転送される。したがって、出力電極部1
103−2(出力電流1)は「High」となり、出力
電極部1103−3(出力電流2)は「Low」とな
る。このような2分岐スイッチを集積化することによ
り、1個の電子を1ビットとした単電子BDD集積論理
回路を実現することができる。
態について説明する。図12は、本発明の単電子転送回
路の他の形態を示す平面図(a),断面図(b)であ
る。この構造では、例えばシリコンからなる基板120
1上に、絶縁層1202を介してシリコンからなる半導
体層1203を備えている。これは、図1の単電子転送
回路と同様である。
脇に、ゲート絶縁膜1204を介して例えばポリシリコ
ンからなる複数のゲート電極1205a,1205bの
対が、半導体層1203の延在方向に配列されているよ
うにした。ゲート電極1205aとゲート電極1205
bは、半導体層1203を介して互いに対向して配置さ
れている。ゲート電極1205a,1205bゲート長
および、各々のゲート電極1205a,1205bの対
の間隔は、数nm〜数100nm程度とする。
1205bの対に挾まれた半導体層1203に形成され
るチャネルに、電子もしくは正孔1個程度の小数電荷を
保持させることができる。また、この構成においては、
光入力などにより生成された電子正孔対は、例えば正の
ゲート電圧が印加されるゲート電極1205aの側と、
これに対向配置し負の電圧が印加されるゲート電極12
05bの側とに、分離保持される。
における本単電子転送回路のエネルギーバンドダイアグ
ラムである。また、図13(b),(c),(d)は、
図12(a)のB−B’方向の半導体層1203におけ
る伝導帯端(図12(b)右側界面)と価電子帯(図1
2(b)左側界面)のエネルギープロファイルを示す説
明図である。これらは、ゲート電極1205aに正電圧
+V1が印加され、ゲート電極1205bに負電圧−V
2が印加された状態を示している。なお、黒丸が電子を
示し、白丸が正孔を示している。
ように、V1とV2の関係を変えることにより、半導体
層1203の延在方向のポテンシャルプロファイルは制
御できる。例えば、図8(c)に示すように、V1=V
2とすることで、電子と正孔を共に局在させることがで
きる。また、V1>>V2とすることで、電子のみを局
在させることができる。また、V1<<V2とすること
で、正孔のみを局在させることができる。したがって、
正孔電流を流したい場合や、電子電流を流したい場合な
ど所望の状況を作り出すことが可能となる。
するようにしたが、2層以上に積層するようにしてもよ
い。例えば、図3に示した構成において、複数のゲート
電極を全て覆うように、絶縁膜を介して上層ゲート電極
を備えるようにしてもよい。このとき、各電極部は上層
ゲート電極で覆わないようにする。このようにすること
で、上層ゲート電極をマスクとしたイオン注入により、
選択的に電極部に不純物を導入することができる。
微小なCCD(複数のMOSダイオード)ともいえ、チ
ャネルに印加された電界により、電子と正孔をチャネル
内の別々の場所に誘起するようにしたものである。これ
に、必要に応じて電子あるいは正孔を入出力する電極を
設けることで、光検出回路などに応用できる。
ネル性容量の組み合わせにより接続された電極部を備え
ることで、電子あるいは正孔を正確に1個だけ入出力す
ることができる。本発明の単電子転送回路は、多数のト
ンネル容量の作製を必要とせず、単電子あるいは単正孔
の転送が可能となる。また、単電子,単正孔各々の存在
を検知する手段として、電子正孔間クーロン相互作用を
利用するものである。例えば、保持された単電子を検知
する場合、正孔を電流として流し、個の正孔電流レベル
が電子によるクーロンポテンシャルにより、電子個数に
応じた離散的な値を示すことを利用する。
多数のトンネル容量を作成しなくても、1個の電子また
は1個の正孔を転送し、また、1個の電子または1個の
正孔の転送状態を容易に検出できる単電子転送回路を実
現できるという優れた効果が得られる。
の構成を概略的に示す平面図(a)および断面図(b)
である。
ンドダイアグラムである。
構成を概略的に示す平面図である。
性を示す説明図(a)と半導体層303に形成されるチ
ャネルの上述した状態におけるバンドダイアグラム
(b)である。
ャルの状態を示す説明図である。
ミングチャートである。
構成を概略的に示す平面図である。
時間と共に変化する様子を示す説明図である。
子転送回路の構成を示す平面図である。
作を示す電子ポテンシャルプロファイル(a)と、これ
ら動作を行うための制御電圧のタイミングを示すタイミ
ングチャート(b)である。
イッチ回路(BDD)の構成を示す平面図である。
平面図(a),断面図(b)である。
ドダイアグラム(a)および半導体層1203における
伝導帯端と価電子帯のエネルギープロファイルを示す説
明図(b),(c),(d)である。
04…ゲート絶縁膜、105…ゲート電極。
Claims (14)
- 【請求項1】 基板上に形成された絶縁層と、 この絶縁層上に配置されて所定の方向に延在する柱状の
半導体層と、 この半導体層の第1の側方より第1の電界をかける第1
の電界印加手段と、 前記半導体層に第2の側方より前記第1の電界とは極性
の異なる第2の電界をかける第2の電界印加手段とを備
え、 少なくとも前記第2の電界印加手段は2つ以上備えら
れ、これらが前記半導体層の延在方向に配列されている
ことを特徴とする単電子転送回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の単電子転送回路におい
て、 前記半導体層の一部に、 他の領域より細く形成された単電子島と、 この単電子島の前記半導体層の延在方向の両端に配置さ
れたトンネル障壁とを備え、 複数の前記第2の電界印加手段のいずれかが前記単電子
島に前記第2の電界をかけるものであることを特徴とす
る単電子転送回路。 - 【請求項3】 請求項2記載の単電子転送回路におい
て、前記単電子島の両端に配置されたトンネル障壁は、
前記単電子島よりさらに細く形成されていることを特徴
とする単電子転送回路。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の単電
子転送回路において、 前記基板は半導体から構成され、この基板が前記第1の
電界印加手段であり、前記第2の電界印加手段は、前記
半導体層上にゲート絶縁膜を介して配列された複数のゲ
ート電極であることを特徴とする単電子転送回路。 - 【請求項5】 請求項1〜3いずれか1項に記載の単電
子転送回路において、 前記第1の電界印加手段は、前記半導体層の一方の側面
にゲート絶縁膜を介して配列された複数の第1のゲート
電極であり、 前記第2の電界印加手段は、前記半導体層の他方の側面
にゲート絶縁膜を介して前記第1のゲート電極に対向し
て配列された複数の第2のゲート電極であることを特徴
とする単電子転送回路。 - 【請求項6】 第1の電圧が印加される半導体基板上に
形成された絶縁層と、 この絶縁層上に配置されて所定の方向に延在する柱状の
半導体層と、 この半導体層上にゲート絶縁膜を介して配列された複数
のゲート電極とを備え、 前記複数のゲート電極いずれかは、前記第1の電圧と極
性が異なる第2の電圧が印加されるものであることを特
徴とする単電子転送回路。 - 【請求項7】 半導体基板上に形成された絶縁層と、 この絶縁層上に配置されて所定の方向に延在する柱状の
半導体層と、 この半導体層の側面にゲート絶縁膜を介して配列された
複数の第1のゲート電極と、 前記半導体層の他方の側面にゲート絶縁膜を介して前記
第1のゲート電極に対向して配列された複数の第2のゲ
ート電極とを備え、 前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極との対の
いずれかには、互いに極性が異なる電圧が印加されるも
のであることを特徴とする単電子転送回路。 - 【請求項8】 請求項6または7記載の単電子転送回路
において、 前記半導体層の一部に、 他の領域より細く形成された単電子島と、 この単電子島の前記半導体層の延在方向の両端に配置さ
れたトンネル障壁と、 前記単電子島にゲート電圧を印加するための制御電極と
を備えたことを特徴とする単電子転送回路。 - 【請求項9】 請求項8記載の単電子転送回路におい
て、前記単電子島の両端に配置されたトンネル障壁は、
前記単電子島よりさらに細く形成されていることを特徴
とする単電子転送回路。 - 【請求項10】 請求項4記載の単電子転送回路におい
て、 前記半導体層の一端に接続された第1の電極部と、 前記半導体層の他端に接続されて所定の電圧が印加され
る第2の電極部と、 前記半導体層上の前記第1の電極部の近くにゲート絶縁
膜を介して形成された入力ゲート電極と、 前記半導体層上の前記第2の電極部の近くにゲート絶縁
膜を介して形成された出力ゲート電極と、 前記半導体層上の前記入力ゲート電極と前記出力ゲート
電極との間のゲート絶縁膜を介して配列された複数の転
送ゲート電極と、 前記半導体層の前記出力ゲート電極とこの隣に配置され
た転送ゲート電極との間に接続された出力電極部とを備
えたことを特徴とする単電子転送回路。 - 【請求項11】 請求項4記載の単電子転送回路におい
て、 前記半導体層の側方に引き出された複数の分岐半導体層
と、 これら複数の分岐半導体層先端に接続された複数の電極
部と、 前記半導体層上の前記分岐半導体層の分岐点近傍にゲー
ト絶縁膜を介して各々配列された複数のゲート電極と、 ゲート絶縁膜を介して前記複数の分岐半導体層上に渡っ
て形成された入力ゲート電極と、 前記半導体層上の前記複数のゲート電極の先にゲート絶
縁膜を介して形成された転送ゲート電極と、 前記半導体層上の前記転送ゲート電極の先にゲート絶縁
膜を介して形成された出力ゲート電極と、 前記半導体層の前記出力ゲート電極の先に接続された出
力電極部と、 前記半導体層の前記転送ゲート電極と前記出力ゲート電
極との間に接続された出力電極部とを備えたことを特徴
とする単電子転送回路。 - 【請求項12】 請求項4記載の単電子転送回路におい
て、 前記半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された転送
ゲート電極と、 この転送ゲート電極配置部より先で前記半導体層が分岐
した第1および第2の分岐半導体層と、 これら第1および第2の分岐半導体層上各々にゲート絶
縁膜を介して形成された第1および第2の入力ゲート電
極と、 前記第1および第2の分岐半導体層の終端でこれらに接
続された電極部と、 この電極部近傍で、前記第1および第2の分岐半導体層
上に渡ってゲート絶縁膜を介して形成された出力ゲート
電極と、 前記第1の分岐半導体層の前記第1の入力ゲート電極と
前記出力ゲート電極との間に接続された第1の出力電極
部と、 前記第2の分岐半導体層の前記第2の入力ゲート電極と
前記出力ゲート電極との間に接続された第2の出力電極
部とを備えたことを特徴とする単電子転送回路。 - 【請求項13】 請求項1記載の単電子転送回路の制御
方法であって、 前記半導体層に前記第1の電界印加手段により前記第1
の電界を加え、 前記半導体層に前記第2の電界印加手段のいずれかによ
り前記第2の電界を加え、 前記半導体層の前記第2の電界印加手段により形成され
るチャネル内の前記第1の電界印加手段の配置されてい
る側に誘起された第1のキャリアの流れにより発生する
前記半導体層に発生する電流の値により、前記チャネル
の前記第2の電界印加手段の配置されている側に保持さ
れた第2のキャリアの個数を検知することを特徴とする
単電子転送回路の制御方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の単電子転送回路の制
御方法において、 前記第1のキャリアは正孔または電子であり、 前記第2のキャリアは電子または正孔であることを特徴
とする単電子転送回路の制御方法。
Priority Applications (1)
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WO2004038806A1 (en) * | 2002-10-24 | 2004-05-06 | Korea Electronics Technology Institute | Photodetector using mosfet with quantum channel and manufacturing method thereof |
KR100966264B1 (ko) | 2008-01-17 | 2010-06-28 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 수직 양자점을 갖는 단전자 트랜지스터 및 그 제조방법 |
JP2017005040A (ja) * | 2015-06-08 | 2017-01-05 | 日本電信電話株式会社 | 半導体装置 |
KR20200133198A (ko) * | 2013-11-08 | 2020-11-26 | 삼성디스플레이 주식회사 | 박막 트랜지스터 기판 및 이를 포함하는 유기 발광 표시 장치 |
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