JP2002176082A - 半導体検査装置およびそれを用いた半導体装置の検査方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体検査装置およびそれを用いた半導体装置の検査方法および半導体装置の製造方法

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JP2002176082A
JP2002176082A JP2000379762A JP2000379762A JP2002176082A JP 2002176082 A JP2002176082 A JP 2002176082A JP 2000379762 A JP2000379762 A JP 2000379762A JP 2000379762 A JP2000379762 A JP 2000379762A JP 2002176082 A JP2002176082 A JP 2002176082A
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semiconductor
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insulating layer
probe
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English (en)
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Masafumi Okubo
雅史 大久保
Hiroyuki Tenmyo
浩之 天明
Susumu Kasukabe
進 春日部
Naoya Isada
尚哉 諌田
Hiroyuki Hozoji
裕之 宝蔵寺
Kosuke Inoue
康介 井上
Yoshihide Yamaguchi
欣秀 山口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LSIなど半導体素子等の高密度集積化、高速度
化による、検査対象物の、端子サイズの縮小、狭ピッチ
化、端子数の増大化及び、動作周波数の高周波数化に対
応するプローブ構造を持つ検査装置とそれを用いた検査
方法及びその検査装置を用いた半導体素子及び半導体装
置の製造方法を提供することにある。 【解決手段】半導体検査装置は、基板上に絶縁体であり
かつ弾力に富む下地層を形成し、その上に、検査対象物
の端子に対応した位置に突起を形成し、突起表面から基
板上の電極端子まで導電回路を形成したプローブを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体検査装置お
よびそれを用いた検査方法または半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のLSIなどの半導体素子及び半導体
装置のウェハ上における検査では、高さばらつきを軽減
し、良好な接触が得られるように、プローブに摺動性や
適正な加圧力の保持を持たせた構造、例えばタングステ
ン線を長く延ばして配置させたプローブや、スプリング
を内蔵したスプリングプローブピンを用いて検査してい
る。
【0003】また、別の例として、1988年度のInte
rnational Test Conferenceの論文集(MEMBRANE PROBE
CARD TECHNOLOGY)の601〜607頁記載のように、
ホトリソグラフィー技術により信号配線と突起電極用の
ビアホールを形成、めっき技術によりビアホールに突起
電極を形成、板バネを用いて半導体素子と圧着接触し、
検査する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年ではLSI
などの半導体素子及び半導体装置の高密度集積化、高速
度化に伴い、検査対象物の接触端子サイズの縮小、接触
端子間隔の狭ピッチ化や端子数の増大化が進んでいる。
その結果、従来のタングステンプローブピンやスプリン
グプローブピンを用いた検査装置では、プローブピンサ
イズの縮小化が難しく、狭ピッチ、多ピン化された検査
対処物には対応できないという問題があった。
【0005】また、LSIなどの半導体素子及び半導体装
置の動作周波数の上昇により、検査周波数も高クロック
化の必要があるが、従来のプローブピンでは裸線部分が
長いため、数百MHz以上などの高周波数域の検査信号
は波形が遅延によりひずみ、高周波数駆動の半導体素子
及び半導体装置の検査が困難であるという問題があっ
た。
【0006】また、1988年度のInternational Test
Conferenceの論文集(MEMBRANE PROBE CARD TECHNOLOG
Y)の601〜607頁記載の場合では、めっきによる
突起電極の形状が平坦もしくは半球状となり、半導体素
子及び半導体装置の電極もしくははんだ表面に形成され
る酸化膜により接触が不安定となる問題があった。ま
た、板バネを用いて半導体素子及び半導体装置と圧着接
触させるが、半導体素子及び半導体装置の電極もしくは
はんだに高さばらつきがある場合、接触しない部分が出
てくるため、正確に半導体素子及び半導体装置の検査が
できないという問題があった。
【0007】さらに、これらの半導体素子及び半導体装
置の検査の問題により、半導体素子及び半導体装置の製
造が複雑、困難になるという問題が生じていた。
【0008】本発明の目的は、半導体素子及び半導体装
置の高さばらつきを吸収し、かつ高密度な半導体素子及
び半導体装置の検査を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】我々は、これまでの研究
により、かかる問題を解決するためには半導体検査装置
おいて、弾力性を有する絶縁層を有し、かつ検査対象物
に対応した位置に突起を有するプローブ構造が重要であ
ることを明らかにした。
【0010】すなわち、上記目的は、特許請求の範囲に
記載された発明によって達成される。具体的には、半導
体素子または半導体装置の検査装置であって、基板と、
該基板の上に形成された弾力性を有する絶縁層と、該絶
縁層の上に形成された複数の突起と、該突起と該基板の
電極を電気的に接続する配線とを有するものである。
【0011】また、半導体素子または半導体装置の検査
装置であって、基板と、該基板の上にマスクを用いて印
刷形成された絶縁層と、該絶縁層の上に形成された複数
の突起と、該突起と該基板の電極を電気的に接続する配
線とを有するものである。
【0012】また、前記絶縁層の厚さが35マイクロメ
ートルから150マイクロメートルであるものである。
【0013】また、前記絶縁層が粒子を有するものであ
る。
【0014】また、前記突起の高さが約5マイクロメー
トルから約200マイクロメートルであるものである。
【0015】また、前記複数の突起の間隔が約5マイク
ロメートルから約50マイクロメートルであるものであ
る。
【0016】また、前記複数の突起の隣り合う領域にあ
る絶縁層に溝を設けたものである。
【0017】また、前記絶縁層の一部にグランド配線と
接続されるグランド層を有するものである。
【0018】また、半導体装置の検査方法であって、基
板と、該基板の上にマスクを用いて印刷形成された絶縁
層と、該絶縁層の上に形成された複数の突起と、該突起
と該基板の電極を電気的に接続する配線とを有する半導
体検査装置を用い、該突起を半導体素子または半導体装
置の電極に押し当てて検査を行なうものである。
【0019】また、半導体装置の検査方法であって、基
板と、該基板の上に形成された弾力性を有する絶縁層
と、該絶縁層の上に形成された複数の突起と、該突起と
該基板の電極を電気的に接続する配線とを有する半導体
検査装置を用い、該突起を半導体素子または半導体装置
の電極に押し当てて検査を行なうものである。
【0020】また、半導体装置の製造方法であって、基
板と、該基板の上にマスクを用いて印刷形成された絶縁
層と、該絶縁層の上に形成された複数の突起と、該突起
と該基板の電極を電気的に接続する配線とを有する半導
体検査装置を用い、該突起を半導体素子または半導体装
置の電極に押し当てて検査を行なう検査工程を有するも
のである。
【0021】また、半導体装置の製造方法であって、基
板と、該基板の上に形成された弾力性を有する絶縁層
と、該絶縁層の上に形成された複数の突起と、該突起と
該基板の電極を電気的に接続する配線とを有する半導体
検査装置を用い、該突起を半導体素子または半導体装置
の電極に押し当てて検査を行なう検査工程を有するもの
である。なお、本明細書では、弾力性を有する絶縁層を
応力緩和層という。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図を併用しつつ説明する。なお、全ての図において、同
一符号は同一部位を示しているため、重複する説明を省
いている場合があり、また説明を容易にするため各部の
寸法比を実際とは変えてある。
【0023】図1a、bは、半導体検査装置に採用され
るプローブの第一の実施形態を拡大した図であり、図1
aは断面図、図1bは斜視図である。なお、図1bでは
図1aにある最表面の保護膜7を省いて図示してある。
また、図2は半導体検査装置の一実施例を示す図であ
る。
【0024】図1a、bに示すように、本実施例にかか
る半導体検査装置に採用されるプローブには、シリコ
ン、ガラスやポリイミドを主成分とした基板1上に、絶
縁層3(以下、応力緩和層3という。)が形成されてい
る。この応力緩和層3により、ウエハ上の電極の高さば
らつきを軽減し、プローブ加圧力を均一化させることが
できる。なお、応力緩和層3は弾力を有するポリイミド
材料やゴム系材料により形成され、その膜厚は10乃至
200マイクロメートルが望ましく、更に好ましくは3
5乃至150マイクロメートルである。
【0025】ここで使用している応力緩和層3の形成用
の材料は、ゴム系材料等があるが、例えばペースト状の
ポリイミドであり、保護膜2の上に印刷塗布された後に
加熱することで硬化することが出来る。また、このペー
スト状のポリイミドは、ポリイミドの前駆体と溶媒から
なる。また、必要に応じて応力緩和層3に多数のポリイ
ミドの微小粒子を含有させてもよい。微粒子としては、
望ましくは粒径約1乃至約2マイクロメートルであり、
最大でもその粒径は約10マイクロメートルである。本
実施例に用いられているポリイミドの前駆体は、硬化す
るとポリイミドの微小粒子と同一材料となるので、ペー
スト状のポリイミドが硬化した際には、一種類の材料か
らなる均一な応力緩和層3が形成されることとなる。こ
れにより、応力緩和層の形状を制御し易くなる。なお、
応力緩和層と異なる材料の微粒子を包含させて、応力緩
和層の厚さ方向で物性値を変化させてもよい。
【0026】また、ペースト状のポリイミド中にポリイ
ミド微小粒子を分散させることで材料の粘弾特性を調整
することが可能となるため、印刷性に優れたペーストを
使用することが出来る。微小粒子の配合を調整すること
で、ペーストのチキソトロピー特性を制御することが可
能となるため、粘度の調整と組み合わせることで、印刷
特性を改善することが出来る。また、応力緩和層3の傾
斜角度を調節することもできる。
【0027】本実施例で好適なペーストのチクソトロピ
ー特性は、回転粘度計を用いて測定した回転数1rpmで
の粘度と回転数10rpmでの粘度の比から求めた、いわ
ゆるチクソトロピーインデックスが2.0から3.0の
範囲にあることが望ましい。なお、チクソトロピーイン
デックスに温度依存性が現れるペーストの場合、チクソ
トロピーインデックスが2.0から3.0の範囲になる
ような温度領域で印刷すると高成績が得られる。なお、
チクソトロピーインデックスが2.0から3.0の範囲
になるよう、フィラーなど応力緩和層の材料と異なる材
料の成分を入れて調整してもよい。
【0028】この応力緩和層の上に、プローブピンの先
端に相当する突起4を形成する。この突起4の高さは5
マイクロメートルから200マイクロメートル、ピッチ
の最小は5マイクロメートルであるが、その値は突起4
の製造方法によって異なる。
【0029】例えば、応力緩和層の上に感光性ポリイミ
ドやエポキシ樹脂等による層を形成した後に、その層を
フォトリソ技術を用いてパターニングして突起を形成す
る場合、突起の高さは5マイクロメートルから50マイ
クロメートル、より好ましくは10マイクロメートルか
ら30マイクロメートルであり、ピッチの最小幅は約5
マイクロメートルである。突起4の高さが5マイクロメ
ートル以下であると、応力緩和層の上に突起4を形成し
ても、ウエハ上の電極、例えばアルミパッドの高さばら
つきに対応することができないが、10マイクロメート
ル以上の高さがあればウエハ上およびウエハのアルミパ
ッドに形成される10マイクロメートルの厚さをもつ保
護層の高さばらつきを吸収することができる。なお、5
0マイクロメートル以上の高さを持つ突起は1、2回の
塗布では形成するのが困難であり、また塗布回数を増し
た場合は突起の形状を精度良く形成することが難しい。
【0030】ホトリソグラフィ技術を用いてプローブと
なる突起を形成すると、隣り合う突起は検査する半導体
装置に対応して狭ピッチに形成することができる。例え
ば、従来スプリングプローブ等では検査端子が150マ
イクロメートルピッチ以下の半導体装置の検査は困難で
あったが、本実施例によるプローブでは検査端子ピッチ
が約5マイクロメートル以上である半導体素子及び半導
体装置を検査することができる。
【0031】厚膜の応力緩和層自身をエッチング等によ
りパターニングし突起を形成する場合は、突起の高さを
10マイクロメートルから200マイクロメートルで形
成することができる。ただし、エッチングによりサイド
エッチが発生するので、突起の高さの約2倍の大きさが
突起の最小ピッチとなる。
【0032】応力緩和層3と同様の材料を応力緩和層3
の上にパターン印刷して突起4を形成する場合は、高さ
10マイクロメートルから100マイクロメートル、ピ
ッチの最小は50マイクロメートルとすることができ
る。
【0033】なお、図示していないが、応力緩和層3の
表面の凸凹による突起4の高さばらつきを一層少なくす
るため、突起4と応力緩和層3との間に他の絶縁層を形
成してもよい。例えば、この絶縁層はポリイミド系材料
等により形成し、その厚さは約5マイクロメートルから
50マイクロメートルである。
【0034】また、突起4はその特性を変化防止という
観点から、その最終硬化温度は300℃以下の材料が望
ましく、さらに好ましくは250℃以下、最も好ましく
は200℃以下である。
【0035】突起4と基板1の電極は例えば銅配線(導
電回路5)により電気的に接続される。また、その突起
4の表面もしくは先端部は、例えば金や白金、ニッケ
ル、ニッケル合金、ロジウム、ベリリウム銅等の金属で
覆うようにしてもよい。
【0036】導電回路5の幅は、使用する電流容量、電
気特性、材質、厚みにより変化するが、20マイクロメ
ートル以下、望ましくは10マイクロメートル程度であ
る。かかる配線幅は導電回路5をフォトリソグラフィ技
術により形成することにより可能である。
【0037】導電回路5には、マイクロストリップライ
ン構造やスタックドペア配線構造を用いた。ここで、ス
タックドペア配線構造とは、図1bに示すように個々の
信号線(導電回路5)のすぐ隣にグランドライン20を
一定間隔を保ったまま配置する構造である。このグラン
ドラインは個々の信号線と対になっている。図1bで
は、信号線の隣に対となるグランドラインを配置した
が、例えば図3aのようにグランドライン20を下の層
に、対となる信号線を上層に配置しても良い。図示しな
いが、グランドラインと信号線を逆にしたり、信号線の
さらに上層に、一定の絶縁層を介してグランドラインま
たはグランド層(面)を設けて3層構造としても良い。
【0038】また、マイクロストリップライン構造と
は、図3bに示すように信号線の下層にグランド層22
を配置した構造である。このグランド層22は全面に形
成してもよいが、例えば、より下層からの信号や電源線
等を引き回す場合には、それらが結線できるように一部
取り除いてもよい。また、図示しないが、信号線のさら
に上層にグランド層(面)を設けても良い。
【0039】スタックドペア配線構造やマイクロストリ
ップライン構造を用いることにより、信号線で伝達され
る信号の配線遅延分が極力抑えられ、高周波信号を扱う
ことが可能となる。
【0040】プローブと半導体検査装置本体とは、検査
信号のやり取りを行うため、基板1上の電極端子6とテ
スタ部とが電気的に接続される。その際にも、高周波数
域の信号がやり取りできるよう、配線間、すなわちプロ
ーブ、テスタ部、その間の配線30部分のインピーダン
ス整合が考慮される。また配線30にも、プローブと同
様にスタックドペア配線構造やマイクロストリップライ
ン構造、もしくは同軸ケーブル状にするのが望ましい。
ただし、基板1上の電極端子6とテスタ部へと続く電極
端子27(もしくはコネクタ)との距離が検査に影響を
及ぼさない程度に短ければ、ワイヤボンディングや通常
使われるような線材等で結線してもよい。また、基板1
が多層配線基板等で、電極端子6を裏面に設けられれ
ば、BGA(Ball Grid Allay)等のは
んだ接続やコネクタ接続でもよい。
【0041】また、プローブ自体は、図1aの様にプロ
ーブ保持台25を介すか、直接X、Y、Z、θステージ
に固定される。ただし、半導体素子を固定するステージ
にX、Y、Z、θの微動機能が備わっているなら、プロ
ーブを可動しないステージに固定してもよい。
【0042】本実施例によれば、プローブの高密度、多
ピン、平滑性に優れ、検査対象物の高さばらつきを吸収
し、さらに高周波信号に対応したプローブを持つ検査装
置を提供することができる。
【0043】また、プローブとなる突起および導電回路
等をホトリソグラフィ技術を用いて形成することによ
り、最小約5マイクロメートル、好ましくは約20マイ
クロメートル以上のピッチをもつプローブを形成でき、
狭ピッチの半導体素子及び半導体装置の検査が可能とな
る。
【0044】次に、本実施例にかかる半導体検査装置の
プローブの製造方法の一実施例を図6から図10を用い
て説明する。
【0045】第一工程: 図6a まず、基板1の上に、必要に応じて保護層2を形成す
る。この基板1は、有機樹脂、または無機樹脂から形成
されており、例えば有機樹脂としてはエポキシ樹脂やポ
リイミド樹脂等、無機樹脂としてはシリコン、アルミ
ナ、ガラス等が考えられる。
【0046】また、基板1は基板の内部に配線を形成し
た多層配線基板や基板の表層のみに配線を形成した基
板、もしくは配線を形成していない基板等が用いられ
る。配線を形成した基板にはプローブ外部にあるテスタ
部と電気的に接続されるための端子(パッド)が設けら
れており、配線が形成されていない基板には電極端子6
が後に形成される。
【0047】保護層2は、無機材料または、有機材料を
用いて形成される場合もあり、また、更に無機材料の上
に有機材料を用いて重ねて形成する場合もある。この保
護層は、絶縁膜としての機能も果たす。さらに、次に説
明する応力緩和層3と基板1との密着層としての機能が
付加される場合もある。
【0048】第二工程:図6b 続いて、基板1の上(基板1の上に保護膜2を形成した
場合は保護膜2の上)に応力緩和層3を形成する。応力
緩和層の膜厚は望ましくは35乃至150マイクロメー
トルである。この応力緩和層は、例えば図7に示すステ
ンシルマスクを用いて、弾力を有するペースト状材料を
図8a及び図8bに示すように印刷して形成することが
できる。なお、この応力緩和層3の材料としては、熱硬
化性樹脂を用いるのがよい。
【0049】また、応力緩和層3は印刷形成のほかにシ
ート状に加工された材料の貼り付け加工によっても形成
可能である。印刷によれば張り付けより多数個同時作成
時の形成時間を抑えられ、形成位置精度も高くなる。シ
ートの貼り付けによれば印刷よりも均一な膜圧分布と表
面荒さを抑えることができる。
【0050】第三工程:図9a 本工程においては突起4を形成する。
【0051】突起4の第一の形成方法としては、感光性
ポリイミドやエポキシ樹脂等を基板1及び応力緩和層3
の全面に塗布して絶縁層を形成した後に、その絶縁層を
露光し、滴下やスプレー方式等による現像処理をするこ
とでパターン形成を行い、突起4を形成する。
【0052】この方法では、高さが5マイクロメートル
から50マイクロメートル、幅が3マイクロメートルか
ら50マイクロメートルの突起を精度よく形成すること
ができる。
【0053】また、突起4の第二の形成方法としては、
応力緩和層3自身をウエットやドライエッチングするこ
とにより突起4を形成する。
【0054】この方法では、高さが10マイクロメート
ルから100マイクロメートル、幅が20マイクロメー
トルから200マイクロメートルの突起を形成すること
ができる。また、この方法では、応力緩和層3の上に他
のポリイミドからなる層を形成する必要がなく、工程数
を削減できる。なお、応力緩和層3を複数回印刷して形
成することにより、突起の高さを大きくすることができ
る。
【0055】また、パターン印刷による加工、シートの
張り付け加工、レーザーによる加工、別個に形成した突
起4の転写などで突起4を形成してもよい。パターン印
刷による加工ではレジストレスによる安価な製造、シー
トの張り付け加工では突起4の高さばらつき精度の改
善、レーザーによる加工ではサイドエッチ消失によるピ
ッチ間隔の縮小化、別個に形成した突起4の転写では突
起4の金属形成化による硬度の増大等の利点が得られ
る。
【0056】第四工程:図9b 続いて、突起4と基板1の電極を電気的に接続する配線
(導電回路5)を形成するためのシード膜9(給電膜
9)をスパッタ等の方法で形成した。
【0057】配線の形成方法の一例として、電気めっき
を用いた方法を図9b、c、dを用いて示す。電気めっ
きに用いるためのシード膜9(給電膜9)をスパッタ等
の方法で形成した後に、配線の逆パターンをレジスト層
10を用いて形成する。本実施例では導電回路5は、電
気銅めっきと電気ニッケルの2層とした。ここでは、
銅、ニッケルとも電気めっきを用いて導体を形成する方
法を示したが、無電解めっきを用いることも可能であ
る。
【0058】まず、電気めっきを実施するためのシード
膜9を第三工程が完了したものの表面全体に形成する。
ここでは、蒸着や、無電解銅めっき、CVDなども用い
ることが可能であるが、ポリイミドとの接着強度が強い
ためスパッタを用いた。本実施例におけるスパッタ膜と
しては、クロム(75ナノメートル)/銅(0.5マイ
クロメートル)の多層膜を形成した。ここでのクロムの
機能は、その上下に位置する銅と応力緩和層3や突起4
等との接着を確保することにあり、その膜厚はそれらの
接着を維持する最低限でかまわない。なお、本実施例で
使用したクロム膜に代えてチタン膜やチタン/白金膜、
タングステンなどでも代替できる。
【0059】一方、スパッタ膜の銅の膜厚は、後の工程
で行う電気銅めっき及び電気ニッケルめっきを行ったと
きに、膜厚分布が生じない最小限度の膜厚が好ましく、
めっき前処理として行なう酸洗などでの膜減り量も考慮
に入れたうえで膜厚分布を誘発しない膜厚を決定する。
銅の膜厚を必要以上に厚くした場合、例えば1マイクロ
メートルを越える銅厚の場合には、スパッタ時間が長く
なって生産効率が低下するという問題に加えて、後の工
程で実施するシード膜9のエッチング除去の際に長時間
エッチングが避けられず、その結果として導電回路5の
サイドエッチングが大きくなる。
【0060】第五工程:図9c 次に、ホトリソグラフィー技術を用い、導電回路5を形
成する部分のみが開口した配線の逆パターンをレジスト
10を用いて形成する。本実施の形態では、図中のαで
示した応力緩和層3のエッジ部におけるレジストの膜厚
は、斜面部から流れ出たレジストにより、他の場所と比
べ厚くなる。このため、解像度を確保するためには、ネ
ガ型の方が好ましい。
【0061】第六工程:図9d このシード膜9および配線の逆パターンを利用して電気
めっきを行う。本実施例では、導電回路5は電気銅めっ
き13と電気ニッケルめっき12の2層とした。電気銅
めっきは、硫酸・硫酸銅めっき液を用い、界面活性剤に
よる洗浄、水洗、希硫酸による洗浄、水洗を行った後、
シード膜9を陰極に接続し、リンを含有する銅板を陽極
に接続して実施した。電気ニッケルめっきは、シード膜
9を陰極に接続し、ニッケル板を陽極に接続して行っ
た。電気ニッケルめっき前に、界面活性剤による洗浄、
水洗、希硫酸による洗浄、水洗を行うと良好な膜質の電
気ニッケルめっき膜が得られる場合がある。また、導電
回路5の電気銅めっき13の部分は銅以外に、金または
銀を包含するものであってもよく、電気ニッケルめっき
12の部分はニッケル合金であってもよい。電気銅めっ
きの厚さは、流れる検査電流等により変わるが、ここで
は1um以上とした。電気ニッケルめっき12の厚さは
0.8マイクロメートルから5.0マイクロメータであ
ることが望ましい。
【0062】なお、銅、ニッケルとも電気めっきを用い
て導体を形成する方法を示したが、無電解めっきを用い
ることも可能である。
【0063】次に、電気銅めっきおよび電気ニッケルめ
っきを行ったのち、レジストを使用した配線の逆パター
ンを除去し、エッチング処理をすることで予め成膜した
シード膜9の余分な部分を除去し、導電回路5を形作
る。銅とクロムからなるシード膜9の銅部分のエッチン
グには、塩化鉄、アルカリ系エッチング液等の種類があ
るが、本実施例では硫酸/過酸化水素水を主成分とする
エッチング液を用いた。10秒以上のエッチング時間が
ないと制御が困難となって実用的観点では不利である
が、あまりに長い時間エッチングを行なうと、例えば5
分を越えてエッチングするような場合には、サイドエッ
チングが大きくなったりタクトが長くなるという問題も
生じるため、エッチング液およびエッチング条件は、適
宜実験により求めるのがよい。続いてシード膜9のクロ
ム部分のエッチングには、本願発明では過マンガン酸カ
リウムとメタケイ酸を主成分とするエッチング液を用い
た。
【0064】上記工程により導電回路5の配線幅を10
マイクロメートルから20マイクロメートルで形成でき
る。また、導伝回路のそれぞれの配線幅は検査する半導
体素子または半導体装置の電極に合わせて変えてもよ
い。例えば、半導体素子のグランド電極、電源となる電極
を検査する突起を接続する配線の幅は広く、半導体素子
の信号線となる電極を検査する突起を接続する配線の幅
は狭く形成してもよい。
【0065】第七工程:図10a 次に、必要に応じて、保護膜7を形成する。保護膜7
は、主に導電回路5を保護するため、突起4の部分には
形成しない。保護膜7を形成することにより、導電回路
5のゴミ等によるショートや環境による腐食を防止する
ことができる。ただし、コスト的、プロセス的に保護膜
7は形成しないことも多々ある。この保護膜7は感光性
ポリイミドを使用し、ホトリソグラフィー技術を用いて
形成することができる。
【0066】第八行程:図10b 最後に、突起4の表面または先端部に表面金属層16を
形成する。表面金属層16は、金や白金、ニッケル、ニ
ッケル合金、ロジウム、ベリリウム銅等といった金属で
できており、無電解めっきや電気めっき、スパッタ、蒸
着、CVD等いろいろな方法で形成する。なお、無電解
めっき以外の方法では、第六行程の電気ニッケルめっき
12形成後、レジスト除去前に上記表面金属層16を形
成した方が効率がよい。
【0067】また、表面金属層16としてニッケルを使
用する場合には、銅とニッケルからなる導電金属5のニ
ッケル層を利用することにより、新たに表面金属層16
としてニッケル層を形成する必要がなくなる。
【0068】なお、表面金属6を導電回路5の表面全体
に形成し、その後突起4の表面または先端を除く部分に
表面保護層を形成するようにしてもよい。
【0069】本実施例によれば、端子電極の高さばらつ
きがある場合でも、ばらつきを吸収して正確に検査対象
物と接触でき、また高周波数の半導体素子及び半導体装
置を検査することができる検査装置を容易に製造でき
る。
【0070】また、フォトリソグラフィ技術によりプロ
ーブの先端を形成するので、従来よりも狭ピッチなプロ
ーブを精度良く形成できる。
【0071】続いて、検査装置の他の製造方法を図を用
いて示す。本実施例では、導電回路5を構成する中で、
銅部分をめっきではなくスパッタとエッチングにより形
成する。なお、第一の実施例と共通する第一工程から第
三工程までは省略し、本実施例にかかる配線形成方法の
方法を図11を用いて説明する。
【0072】第四工程:図11a 第四工程において、応力緩和層3の上にスパッタを用い
て金属膜11を形成する。本実施例では、第一の実施例
と異なり、この金属膜11をエッチングして導電回路5
の銅層を形成する。従って、銅の膜厚を厚くする必要が
あり、本実施例では、金属膜を下層からクロム(75n
m)、銅(5マイクロメータ)とした。なお、この銅の
膜厚については、検査対象物に必要としている電流値に
よって決定する必要がある。
【0073】第五工程:図11b 続いて、導電回路5となる部分にレジスト10を形成
し、ウェットエッチングにより配線パターンとならない
金属膜11の不要部分を除去した。
【0074】本実施例では、エッチングにより導電回路
5を形成するので、逆レジストパターンを用いた場合の
実施例1とはレジスト10が形成される部分が正反対に
なる。
【0075】銅のエッチングとして、塩化第二鉄を主体
としたエッチング液、硫酸・過酸化物の混合物を主体と
したエッチング液、燐酸・硝酸・酢酸・水の混合物から
成るエッチング液の何れも用いることができる。その
後、クロム部分のエッチングには、本願発明では過マン
ガン酸カリウムとメタケイ酸を主成分とするエッチング
液を用いた。最後に、レジストを剥離し、所望とする導
体回路5の銅部分を形成した。
【0076】第六工程:図11c 前工程までの工程で形成した銅配線の上に、無電解ニッ
ケルめっきを用いて、ニッケル層14を形成した。以降
は、実施例1と同様である。
【0077】なお、無電解もしくは電気ニッケルめっき
によりエッチング処理を行う前の金属膜11の上にニッ
ケル膜を形成して、その上にレジスト10を形成し、さ
らにエッチング処理を行ない、導電回路5を形成するよ
うにしてもよい。
【0078】本実施例によれば、金属膜11をエッチン
グして導電回路5の銅部分を形成するため、導電回路5
を形成するときにシード膜9(給電膜)の上に銅めっき
により銅配線を形成する必要がなく、銅めっき工程が不
要となり設備投資を減らせることが可能となる。
【0079】続いて、検査装置の他の実施例とその製造
方法を図を用いて示す。図12に、プローブ部分の断面
概略図の他の実施例を示す。これは、図1aの応力緩和
層3に穴もしくは溝8を設けた構造である。
【0080】この穴もしくは溝8の位置は、突起4に隣
接する位置もしくは隣り合う突起4の中間の位置に設け
てもよい。なお、この穴もしくは溝8はすべての突起4
に対応するように形成する必要はなく、所望の効果を発
揮する程度の位置に形成すればよい。また、この穴もし
くは溝8の大きさは、隣接する突起4の間隔とほぼ同等
もしくはそれ以下であり、具体的には2マイクロメート
ル以上である。
【0081】なお、図12において、導電回路5及び保
護膜7は穴もしくは溝8の上にも形成されているが、穴
もしくは溝8をさけるように形成してもよい。
【0082】この穴もしくは溝8を設けることにより、
プローブである突起4に荷重が加わったときに応力緩和
層3にかかる圧力を分散することができる。
【0083】また、突起4の先端が横に摺動しやすくな
るので、はんだボール等を有する検査対象物を検査する
場合にはんだボールの酸化膜を破って接触しやすくな
る。
【0084】次に、本実施例にかかる半導体検査装置の
製造方法を図13を用いて説明する。なお、前述と同様
の行程は記載を省く。まず、実施例1と同様にして第三
行程の図9aの突起4まで形成する。
【0085】その後、図13aに示すように、プローブ
表面全体にレジストを塗り、ホトリソグラフィー技術を
用いて穴もしくは溝を開ける位置のみ開口したレジスト
パターンを形成する。そして、図13bに示すように、
エッチング液を用いて応力緩和層3を溶かし、穴もしく
は溝8を形成する。なお、本実施例ではウエットエッチ
ングにより穴もしくは溝8を形成したが、ドライエッチ
ングやスパッタエッチング、レーザー加工等を用いても
よい。穴もしくは溝8を形成後、レジストを剥離してか
ら、以下前述した実施例1の第4行程の図9bより同様
にして作成する。
【0086】また、上記行程は突起4の形成後に穴もし
くは溝8を形成しているが、突起4の形成前に穴もしく
は溝8を形成してもよい。その場合は、上記形成方法の
他に、応力緩和層3と同等の材料を印刷したり、加工さ
れたシートの張り付けをして穴もしくは溝8を形成して
もよい。
【0087】なお、上記の実施例では応力緩和層に溝を
設ける構造を示したが、図14に示すように、突起4の
真下以外の応力緩和層3を削り、突起4の長さを長くし
た構造としてもよい。
【0088】かかる構造によれば、応力緩和層5の変形
量を他の実施例に比べて多少多くできるため、検査対象
物の高さばらつきが多少大きくなっても対応できる。ま
た他の実施例に比べ突起の高さを高くできるので、検査
対象物の検査端子間に遮蔽物があったり検査端子が窪ん
でいても対応できる。
【0089】図15aは上記実施例により基板1の上に
複数個のプローブが形成された状態の一例を示す。基板
の上に形成された複数のプローブは、基板1をダイシン
グした後に、個々の検査プローブとして使用してもよ
い。
【0090】また、ダイシングせずに複数のプローブを
もつ検査プローブとして用いてもよい。この場合、基板1
を多層基板とすることによって、各プローブから配線の
引き回しが容易となり、プローブからテスタ部への接続
をも容易となる。なお、プローブ部からテスタ部への接
続等は省いた。
【0091】このように、複数のプローブが形成された
検査プローブを用いて半導体素子または半導体装置を検
査する場合は、検査対象物である複数の半導体素子の同
時検査が可能となり、検査効率と生産性を向上させるこ
とができる。
【0092】また、図15bに示すように、基板1を共
通化させずに、基板1からプローブを切り出し、別の基
板である固定台50に複数個をコネクタやはんだ等で取
り付ける構造としてもよい。かかる構造では作成工数は
増えてしまうが、一部不良や故障が出た場合にその部分
のブロックを交換すれば、再度検査プローブを使用でき
る。
【0093】図16は突起4の形状の一例を上面図と側
面図を用いて示す。前記実施例では図16のaの様に直
方体やまたは円柱形で表記したが、検査対象物により、
図16のbの様に細らせたり、図16のc、dの様に先
端を尖らせたり、図16のe、fの様に多少先端を丸め
たりする。
【0094】図17、18には、突起4として図16の
bを用いたときのプローブ一個の断面図と斜視図を示
す。また、図16のg〜kは、より検査対象物の検査端
子と安定した接触を行うため、接点や接続面積を増やす
ための形状の一部である。
【0095】図19は検査対象である半導体装置の製造
工程を簡単に示す。
【0096】ダイシング前の半導体装置は、ウェハ上に
複数個同時に形成される。形成後、P検査(Pelle
t検査)にて、素子としての性能や良否判定が行われ
る。このP検査において、本発明による半導体検査装置
および検査方法を使用することができる。この後、良品
はウェハ上にて再配線やはんだ付けをしたり、ダイシン
グにより一つずつチップに切り離した後パッケージが行
われる。次に、バーンイン試験が行われるが、その前後
に特性検査が行われる。ここでも、本発明の半導体検査
装置が使用することが可能である。また、バーンイン試
験時のチップに切り離してパッケージされたものに関し
ては、本半導体検査装置そのものよりも、プローブ部分
のみ使用し、別に用意されたソケット等を利用して検査
される場合もある。
【0097】その後、基板等に実装され、最終的な性能
テストや信頼性テストが行われ、それらに合格した半導
体装置は梱包されて出荷となる。
【0098】上記のいずれかの実施例で記載した半導体
検査装置および検査方法は、P検査及びバーンイン試
験、バーンイン試験の前後に行われる特性試験で用いる
ことが可能である。これにより、半導体素子における早
期検査(P検査)時の不良検査効率の向上による製品歩
留まりの向上及び、各検査工程での安定した検査が可能
となり、製品の品質向上と安定生産が可能となる。
【0099】次に、各実施例で説明した検査装置の方法
および動作原理を説明する。
【0100】図2に、一実施例として半導体検査装置全
体の外観図(イメージ図)を示す。上記実施例により形
成されたプローブは、装置内部に内部拡大図のような形
態に設置され、検査を行う。
【0101】図2ではプローバを上、ウェハ40を下に
してあるが、ウェハ40表面へのゴミの付着防止などの
観点から、プローバを下に、ウェハ40を上にする構造
もある。また、検査対象物をウェハに限定されず、例え
ばダイシング後やパッケージ後の半導体素子及び半導体
装置であってもよい。
【0102】図4には、検査装置内部の主な構成内容を
しめす簡単なブロック図の一例である。主な構成内容と
しては、電源部、制御部、プローブ部、テスタ部、マー
キング部、ウェハ搬送部、各種センサ部、X、Y、Z、
θ駆動部、I/O部等がある。ブロック間に記載された
実線は結線され、主な信号のやりとりがあることを示
し、点線は、必要に応じて結線することを意味する。な
お、図示していないが、制御部はすべてのブロックに対
し結線されているものとする。また、図示していない
が、すべてのブロックには電源部より直接または制御部
を介して電源が供給される。
【0103】主なブロックの役割を次に示す。まず、プ
ローブ部では検査対象との接続を担当する。テスタ部で
はテスト信号の生成やテスト結果の受信、場合によって
は合否の判定をも担当し、マーキング部では合否判定さ
れた検査対象に対してプログラムに従いマーキングを施
す。なお、不良となったウェハ内のチップは、マーキン
グを目印にしてダイシング後に排除する。場合によって
は、位置情報と合否判定結果を記録しマーキングの代わ
りとする。これらを統括、コントロールするのは制御部
で行う。
【0104】図5には、検査時において、プローブと検
査対象物であるウエハが接触している状態を示す。検査
時では、プローブの突起4はウエハ40上の検査端子4
5に正確に位置合わせされ、加圧接触させる。加圧力
は、応力緩和層3により均等化される。検査対象物であ
るウェハ40の検査端子45に高さばらつきがある場
合、加圧接触させた時に応力緩和層3が変形することで
高さばらつきを吸収し、良好な接触が得られる。また、
摺動力が弱く接触抵抗が高めに出る場合は、多少機械的
にずらしてもよい。
【0105】これらにより、プローブの高密度、多ピ
ン、平滑性に優れ、検査対象物の高さばらつきを吸収
し、高周波信号に対応したプローブを持つ検査装置が得
られる。またウェハ段階で、より実稼働に近い検査が可
能となり、この検査以降の行程における不良率を抑える
ことが可能となる。
【0106】
【発明の効果】本発明では半導体素子または半導体装置
の高さばらつきを吸収し、かつ高密度な半導体素子また
は半導体装置の検査を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる半導体検査装置のプロ
ーブ部分の断面図と斜視図
【図2】本発明の一実施例となる半導体検査装置の全体
【図3】本発明の一実施例となる半導体検査装置のプロ
ーブ部分の配線構造を示す図
【図4】本発明の一実施例となる半導体検査装置全体構
成のブロック図
【図5】本発明の一実施例となる半導体検査装置を用い
た検査状態を示す図
【図6】本発明の一実施例となる半導体検査装置の製造
工程の一部を示す図
【図7】本発明の一実施例となる半導体検査装置のプロ
ーブ部分の応力緩和層の形成に使用するマスクを示した
【図8】本発明の一実施例となる半導体検査装置のプロ
ーブ部分の応力緩和層の印刷工程を示す図
【図9】本発明の一実施例となる半導体検査装置のプロ
ーブ部分の製造工程を示す図
【図10】本発明の一実施例となる半導体検査装置のプ
ローブ部分の製造工程を示す図
【図11】本発明の一実施例となる半導体検査装置の他
のプローブ部分の製造工程を示す図
【図12】本発明の一実施例となる半導体検査装置の他
のプローブ部分を示す図
【図13】本発明の一実施例となる半導体検査装置の他
のプローブ部分の製造工程を示す図
【図14】本発明の一実施例となる半導体検査装置の他
のプローブ部分を示す図
【図15】本発明の一実施例となる半導体検査装置の他
のプローブ部分を示す図
【図16】本発明の一実施例となる検査装置のプローブ
部分の先端にある突起の形状を示す図
【図17】本発明の一実施例となる半導体検査装置の他
のプローブ部分を示す図
【図18】本発明の一実施例となる半導体検査装置の他
のプローブ部分を示す図
【図19】半導体装置の製造工程を示す図
【符号の説明】
1…基板 2…保護層 3…応力緩和層 4…突起 5…導電回路 6…電極端子(基板
1上) 7…保護膜 8…穴もしくは溝 9…シード膜 10…レジスト層 11…金属膜 12…電気ニッケル
めっき 13…電気銅めっき 14…ニッケル層
(無電解めっき) 16…表面金属 20…グランドライ
ン 22…グランド層 25…プローブ保持
台 27…電極端子(テスタ部側) 30…配線 35…半導体検査装置 40…ウェハ 45…検査端子 50…固定台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日部 進 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 諌田 尚哉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 宝蔵寺 裕之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 井上 康介 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 山口 欣秀 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AA10 AC01 AF06 AF08 AG01 AG03 AG12 2G011 AA16 AA21 AB06 AB08 AB09 AC14 AC32 2G032 AA00 AB02 AF01 AL03 4M106 AA01 BA01 CA01 DD04 DD06 DD09 DD10 DD15 DD16 DJ04 DJ05 DJ06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、該基板の上に形成された弾力性を
    有する絶縁層と、該絶縁層の上に形成された複数の突起
    と、該突起と該基板の電極を電気的に接続する配線とを
    有することを特徴とする半導体検査装置。
  2. 【請求項2】基板と、該基板の上にマスクを用いて印刷
    形成された絶縁層と、該絶縁層の上に形成された複数の
    突起と、該突起と該基板の電極を電気的に接続する配線
    とを有することを特徴とする半導体検査装置。
  3. 【請求項3】前記絶縁層の厚さが35マイクロメートル
    から150マイクロメートルであることを特徴とする請
    求項1または2に記載の半導体検査装置。
  4. 【請求項4】前記絶縁層が粒子を有することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の半導体検査装置。
  5. 【請求項5】前記突起の高さが約5マイクロメートルか
    ら約200マイクロメートルであることを特徴とする請
    求項1または2に記載の半導体検査装置。
  6. 【請求項6】前記複数の突起の間隔が約5マイクロメー
    トルから約50マイクロメートルであることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の半導体検査装置。
  7. 【請求項7】前記複数の突起の隣り合う領域にある絶縁
    層に溝を設けたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の半導体検査装置。
  8. 【請求項8】前記絶縁層の一部にグランド配線と接続さ
    れるグランド層を有することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の半導体検査装置。
  9. 【請求項9】基板と、該基板の上にマスクを用いて印刷
    形成された絶縁層と、該絶縁層の上に形成された複数の
    突起と、該突起と該基板の電極を電気的に接続する配線
    とを有する半導体検査装置を用い、該突起を半導体素子
    または半導体装置の電極に押し当てて検査を行なうこと
    を特徴とする半導体装置の検査方法。
  10. 【請求項10】基板と、該基板の上に形成された弾力性
    を有する絶縁層と、該絶縁層の上に形成された複数の突
    起と、該突起と該基板の電極を電気的に接続する配線と
    を有する半導体検査装置を用い、該突起を半導体素子ま
    たは半導体装置の電極に押し当てて検査を行なうことを
    特徴とする半導体装置の検査方法。
  11. 【請求項11】基板と、該基板の上にマスクを用いて印
    刷形成された絶縁層と、該絶縁層の上に形成された複数
    の突起と、該突起と該基板の電極を電気的に接続する配
    線とを有する半導体検査装置を用い、該突起を半導体素
    子または半導体装置の電極に押し当てて検査を行なう検
    査工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】基板と、該基板の上に形成された弾力性
    を有する絶縁層と、該絶縁層の上に形成された複数の突
    起と、該突起と該基板の電極を電気的に接続する配線と
    を有する半導体検査装置を用い、該突起を半導体素子ま
    たは半導体装置の電極に押し当てて検査を行なう検査工
    程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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