JP2002176049A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002176049A JP2000375212A JP2000375212A JP2002176049A JP 2002176049 A JP2002176049 A JP 2002176049A JP 2000375212 A JP2000375212 A JP 2000375212A JP 2000375212 A JP2000375212 A JP 2000375212A JP 2002176049 A JP2002176049 A JP 2002176049A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子分離酸化膜のボディ領域へのバーズビー
クを抑制する。 【解決手段】 SOI基板のボディ領域12上にパッド
酸化膜13を形成する工程と、パッド酸化膜13上にシ
リコン窒化膜14を形成する工程と、シリコン窒化膜1
4にアルミニウム(Al)をイオン注入する工程と、シ
リコン窒化膜14上の所定の領域にパターニングして、
ボディ領域12が露出するようにパッド酸化膜13およ
びシリコン窒化膜14に開口領域を形成する工程と、開
口領域から露出したボディ領域12を酸化して素子分離
酸化膜17を形成する工程と、素子分離酸化膜17の表
面に形成される酸化層を除去する工程と、を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン基板に複
数の素子が形成された半導体装置の製造方法に関し、特
に、MOSトランジスタ等の複数の素子がシリコン基板
上に設けられた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板に絶縁膜として埋め込み酸
化膜が設けられたSOI(Silicon On Ins
ulator)基板を使用して製造されるMOSトラン
ジスタでは、SOI基板内の埋め込み酸化膜によって、
PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタのいずれ
の場合であっても、接合容量等の寄生容量が減少する。
したがって、SOI基板を使用して形成されたMOSト
ランジスタは、バルクシリコン基板を用いて形成された
MOSトランジスタに比較して、低消費電力化および高
速化が実現できる。特に、SOI基板を使用した完全空
乏型のCMOSトランジスタでは、ゲート電圧に対する
ドレイン電流が急峻な立ち上がりを示し、バルクシリコ
ン基板によって形成されたバルク型CMOSトランジス
タと同一のオフリーク電流の場合には、閾値電圧を0.
1V程度低くすることができ、低電圧での高速動作が可
能となる。
【0003】SOI基板を使用してMOSトランジスタ
等の複数の素子を形成する場合には、各素子毎に分離す
るために、通常、バルクシリコン基板に設けられた複数
のMOSトランジスタ等の素子を分離する場合と同様
に、シリコンを局所的に酸化させるLOCOS(Loc
al Oxidation of Silicon)法が
採用されている。
【0004】図3(a)および(b)は、それぞれ従来
のSOI基板を使用したMOSトランジスタの製造方法
の各工程を示す断面図である。SOI基板は、シリコン
基板20上に、埋め込み酸化膜21を形成して、SOI
基板の埋め込み酸化膜21上に、シリコン単結晶から成
るボディ領域22を積層して形成されている。このSO
I基板を使用してMOSトランジスタを製造する場合に
は、まず、SOI基板のボディ領域22上に熱酸化によ
ってパッド酸化膜23を全面にわたって積層する。次い
で、パッド酸化膜23上に、減圧CVDによってシリコ
ン窒化膜24を全面にわたって積層した後に、シリコン
窒化膜24上のNMOSトランジスタ形成領域20aお
よびPMOSトランジスタ形成領域20bに、フォトレ
ジスト25を塗布してフォトリソグラフィによりパター
ニングして、さらに、反応性プラズマエッチングにより
シリコン窒化膜24を選択的に除去してパッド酸化膜2
3の露出した開口領域を形成する。
【0005】その後、PMOSトランジスタ形成領域2
0bのみにフォトレジスト26を塗布してフォトリソグ
ラフィによりパターニングして、開口領域にP型不純物
であるホウ素(B)を添加する。これにより、図3
(a)に示すように、ボディ領域22内にP型不純物拡
散層27を形成する。そして、フォトレジスト25およ
び26を酸素プラズマのアッシング等によって除去し、
シリコン窒化膜24をマスキングして、熱酸化を行うこ
とによって、素子分離酸化膜28(図3(b)参照)を
形成する。素子分離酸化膜28は、完全空乏型のMOS
トランジスタでは、それぞれの素子に分離するために、
埋め込み酸化膜21に達するまで形成される。これによ
り、図3(b)に示すように、SOI基板におけるNM
OSトランジスタ形成領域20aとPMOSトランジス
タ形成領域20bとの間に素子分離酸化膜28が形成さ
れて、NMOSトランジスタ形成領域20aとPMOS
トランジスタ形成領域20bとが素子分離酸化膜28に
よって分離される。
【0006】このような、LOCOS法によって素子分
離酸化膜28を素子分離酸化膜として形成する場合に
は、酸化剤の拡散が横方向にも進行し、素子領域に食い
込んでバーズビークが形成される。一般に、シリコン基
板にドープされているP型不純物、例えば、ホウ素
(B)は、酸化膜に容易に取り込まれるために、バーズ
ビーク下部では、シリコン基板内のP型不純物であるホ
ウ素(B)の濃度が低下し、反転層が形成されやすくな
る。P型不純物であるホウ素(B)の濃度の低下は、バ
ルクシリコンと比較してボディ領域22の薄いSOI基
板では顕著になる。このために、SOI基板に形成した
NMOSトランジスタでは、バーズビークの下部に形成
される寄生MOSトランジスタの反転によって、ゲート
電圧に対するドレイン電流特性にハンプと呼ばれるドレ
イン電流の異常増加が現れ、閾値電圧のばらつきが増加
する。閾値電圧のばらつきの増加は、回路設計の余裕度
を低下させるために、SOI基板の素子分離工程におい
ては、ゲート電圧に対するドレイン電流特性のハンプを
抑制することが重要となる。
【0007】ハンプを抑制するには、素子分離酸化膜2
8に取り込まれて減少するP型不純物を補償するため
に、ボディ領域22にP型不純物を添加すればよい。
【0008】例えば、特開平6−204334号公報に
は、ゲート電圧に対するドレイン電流特性のハンプの発
生を防止する方法が開示されている。この方法では、ま
ず図3(a)に示すように、シリコン基板20上のボデ
ィ領域22上に、パッド酸化膜23およびシリコン窒化
膜24が順番に積層されて、NMOSトランジスタ形成
領域20aが、フォトレジスト25によって被覆され、
PMOSトランジスタ形成領域20bが、フォトレジス
ト25およびフォトレジスト26によって被覆された状
態で、フォトレジスト25およびフォトレジスト26が
被覆されていない開口領域に対して、図3(a)に矢印
A示すように、斜め回転イオン注入によってホウ素
(B)を1×1013atoms/cm2程度、添加す
る。これにより、図3(b)に二点鎖線で示すように、
素子分離酸化膜28内に取り込まれたボディ領域22の
ホウ素(B)を補償するためのP型不純物補償層27a
が、ボディ領域22に形成される。この結果、バーズビ
ークの下部に形成される寄生MOSトランジスタの発生
を防止すことによるゲート電圧に対するドレイン電流特
性のハンプの発生を防止することができる。
【0009】また、特開平10−931014号公報に
も、ゲート電圧に対するドレイン電流特性のハンプの発
生を防止する方法が開示されている。この方法を、図4
および図5に基づいて説明する。この方法では、まずシ
リコン基板20上部に埋め込み酸化膜21が設けられた
SOI基板にNMOSトランジスタを形成するボディ領
域22を形成する。このボディ領域22は、SOI基板
の全面に、シリコン単結晶からなるボディ領域22を積
層し、ボディ領域22上に、フォトレジスト25を塗布
してフォトリソグラフィによるパターニングした後に、
ボディ領域22をプラズマエッチングすることによって
形成される。ついで、図5に示すように、NMOSトラ
ンジスタを形成するボディ領域22をホウ素シリケート
ガラス(BSG)膜29等によって埋め込み、熱処理を
する。これによりBSG膜29からのホウ素(B)の拡
散よってボディ領域22にP型不純物補償層27aが形
成される。このような方法によれば、BSG膜29によ
って微細な素子分離の形成が可能となるとともに、ゲー
ト電圧に対するドレイン電流特性のハンプの発生を防止
することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−204334号公報に開示されたイオン注入による
P型不純物の添加および特開平10−931014号公
報に開示されたP型不純物を含む絶縁膜からの拡散によ
って、NMOSトランジスタを形成するボディ領域22
にP型不純物を補償のために添加する方法では、ボディ
領域のドーパント(添加される不純物)濃度の増加がM
OSトランジスタのソース、ドレイン間の耐電圧を低下
させるという問題がある。
【0011】また、特開平10−931014号公報に
開示されているように、ボディ領域22をBSG膜29
等の絶縁膜により埋め込む方法では、ボディ領域22と
BSG膜29との境界に垂直方向に沿ったP型不純物補
償層27aが形成されるためにバーズビークの防止は可
能であるが、ボディ領域22のエッジ部が鋭角になるた
めに、このエッジ部にトランジスタのゲート電圧による
電界が集中する。このために、ゲート電圧が閾値より低
い電圧により反転層が形成され、ゲート電圧に対するド
レイン電流特性のハンプが発生するおそれがある。さら
に、ボディ領域22を埋め込むようにP型不純物を含む
絶縁膜を形成するして、NMOSトランジスタ形成領域
のボディ領域22に絶縁膜からP型不純物を拡散させる
方法においては、PMOSトランジスタ形成領域(図示
せず)にP型不純物を拡散させないために、P型不純物
を含む絶縁膜とボディ領域の間にシリコン酸化膜等の絶
縁膜でバリア層を設ける必要がある。このために、工数
の増加とともにプロセスが複雑化して、ウエハコストが
増加するという問題もある。
【0012】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、その目的は、ゲート電圧に対するドレイン電流
特性のハンプを抑えるために、LOCOS法による素子
分離において、工程を複雑化させることなく素子分離酸
化膜のバーズビークを抑制する半導体装置の製造方法を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体基板の製
造方法は、シリコン基板上に第1の絶縁膜を形成する工
程と、該第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程
と、該第2の絶縁膜に不純物原子を添加する工程と、該
シリコン基板の所定領域が露出するように該第1の絶縁
膜および該第2の絶縁膜に開口領域を形成する工程と、
該開口領域から露出したシリコン基板部分を酸化して素
子分離絶縁膜を形成する工程と、該素子分離絶縁膜の表
面に形成される酸化層を除去する工程と、を包含するこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の半導体基板の製造方法は、シリコ
ン基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、該第1の絶
縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、該シリコン基
板の所定領域が露出するように該第1の絶縁膜および該
第2の絶縁膜に開口領域を形成する工程と、該開口領域
の一部からシリコン基板部分が露出するようにマスクし
て、不純物原子を添加する工程と、該開口領域の全体か
らシリコン基板を露出させて、露出したシリコン基板部
分を酸化して素子分離絶縁膜を形成する工程と、該素子
分離絶縁膜の表面に形成される酸化層を除去する工程
と、を包含することを特徴とする。
【0015】前記シリコン基板がSOI(Silico
n On Insulator)基板である。
【0016】前記不純物原子がアルミニウム(Al)で
ある。
【0017】前記不純物原子の添加は、イオン注入法に
よる。
【0018】前記アルミニウム(Al)の添加量が1×
1013atoms/cm2〜1×1015atoms/c
2である。
【0019】前記シリコン基板部分の酸化には、乾燥酸
素を使用する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0021】図1(a)〜(e)は、それぞれ本発明の
実施形態の半導体装置の製造方法における各工程を示す
断面図である。
【0022】図1(a)に示すように、まずシリコン基
板10上に、埋め込み酸化膜11が形成され、埋め込み
酸化膜11上に、シリコン単結晶から成るボディ領域1
2が積層されたSOI基板のボディ領域12上に、熱酸
化によりパッド酸化膜23を形成する。さらに、パッド
酸化膜13上に、減圧CVDによってシリコン窒化膜1
4を積層する。本発明の実施形態では、SOI基板とし
て、初期のボディ領域12の膜厚が35〜60nm、埋
め込み酸化膜11の膜厚が100nmであるSIMOX
(Separation by Implanted O
xygen)基板を使用した。SIMOX基板は、シリ
コン基板に酸素をイオン注入後、高温で熱処理され、シ
リコン基板内部に埋め込み酸化膜層が形成されたSOI
基板である。また、パッド酸化膜13およびシリコン窒
化膜14の膜厚は、それぞれ15nmおよび85nmと
した。
【0023】本発明の実施形態において使用したSIM
OX基板は、シリコン基板10上に加速エネルギー:2
00eV、ドーズ(注入)量:4×1017/cm2の条
件により酸素(O)イオンをイオン注入して、さらに1
300℃の温度で熱処理を行い埋め込み酸化膜11を形
成した。その後、埋め込み酸化膜11をさらに酸化する
ITOX(Internal Themal Oxida
tion)によって、埋め込み酸化膜11のピンホール
密度を低減した。
【0024】なお、SOI基板は、イオン注入法、張り
合わせ法等の様々な方法により製造されるが、本発明で
は、どのような方法によって作成されたSOI基板を用
いてもよい。
【0025】次に、図1(b)に示すように、シリコン
窒化膜14内にP型不純物であるアルミニウムをイオン
注入してアルミニウムを含むシリコン窒化膜15を形成
する。イオン注入条件は、注入時の加速エネルギーが1
0keVであり、ドーズ(注入)量が1×1013ato
ms/cm2〜1×1015atoms/cm2である。
尚、埋め込み酸化膜11は、SOI基板の帯電によって
容易に絶縁破壊を起こすので、イオン注入時のビーム電
流は、1mA以下として、PFG(Plasma Fl
ood Oxidation)によって帯電を中和する
電子をSOI基板に供給しながらイオン注入を行うこと
が好ましい。
【0026】次に、図1(c)に示すように、アルミニ
ウムを含むシリコン窒化膜15上に、フォトレジスト1
6を塗布して、所定の領域をフォトリソグラフィおよび
反応性プラズマエッチングによって、開口領域を形成す
る。本実施形態では、波長が248nmのKrFレーザ
ーによってフォトリソグラフィを行い、所定の領域に、
線幅が0.25μm〜5.0μmの化学増幅レジストパ
ターンを形成した後に、C26ガスを使用して平行平板
型の容量結合プラズマによる異方性エッチングにより、
アルミニウムを含むシリコン窒化膜15およびパッド酸
化膜13をエッチングして、線幅が0.25μm〜5.
0μmの開口領域を形成した。
【0027】次に、図1(d)に示すように、フォトレ
ジスト16を酸素プラズマによるアッシングにより除去
して、硫酸(H2SO4)と過酸化水素水(H22)との
混合液、および、アンモニア水(NH4OH)と過酸化
水素水(H22)との混合液による洗浄した後に、乾燥
酸素(Dry O2)雰囲気の縦型拡散炉により酸化を行
って、素子分離酸化膜17を100nm程度の膜厚に形
成する。本実施形態での縦型拡散炉の酸化温度は900
℃である。この時、素子分離酸化膜17の表面およびア
ルミニウムを含むシリコン窒化膜15の表面には、アル
ミニウムを含む酸化膜18が3〜5nm程度の膜厚で形
成される。
【0028】ボディ領域12に形成される素子分離酸化
膜17は、その周辺部とセンター部での表面におけるア
ルミニウムの表面濃度および素子分離酸化膜17の膜厚
がアルミニウムの注入量に対して、以下の関係を有して
いるアルミニウムの注入量が1×1013atoms/c
2の場合では、アルミニウムの表面濃度は、素子分離
酸化膜17の形成領域の周辺部では5×1012/cm2
となり、素子分離酸化膜17の形成領域のセンター部で
は1×1010/cm2以下となる。素子分離酸化膜17
の膜厚は、900℃での乾燥酸素雰囲気による酸化にお
いて、素子分離酸化膜17の形成領域の周辺部では95
nm程度の膜厚が得られ、素子分離酸化膜17の形成領
域のセンター部では100nm程度の膜厚が得られる。
【0029】また、アルミニウムの注入量が1×1014
atoms/cm2の場合では、アルミニウムの表面濃
度は、素子分離酸化膜17の形成領域の周辺部では5×
10 13/cm2となり、素子分離酸化膜17の形成領域
のセンター部では1×1011/cm2以下となる。素子
分離酸化膜17の膜厚は、900℃での乾燥酸素雰囲気
による酸化において、素子分離酸化膜17の形成領域の
周辺部では90nm程度の膜厚が得られ、素子分離酸化
膜17の形成領域のセンター部では100nm程度の膜
厚が得られる。
【0030】さらに、アルミニウムの注入量が1×10
15atoms/cm2の場合では、アルミニウムの表面
濃度は、素子分離酸化膜17の形成領域の周辺部では5
×1014/cm2となり、素子分離酸化膜17の形成領
域のセンター部では1×101 2/cm2以下となる。素
子分離酸化膜17の膜厚は、900℃での乾燥酸素雰囲
気による酸化において、素子分離酸化膜17の形成領域
の周辺部では85nm程度の膜厚が得られ、素子分離酸
化膜17の形成領域のセンター部では100nm程度の
膜厚が得られる。
【0031】したがって、素子分離酸化膜17の膜厚
は、素子分離酸化膜17の形成領域の周辺部ではセンタ
ー部に比較して10%程度、素子分離酸化膜17の膜厚
を薄くできる。アルミニウムの注入量が多くなるととも
に、乾燥酸素の拡散が抑制されていることがわかる。こ
の結果、素子分離酸化膜17のバーズビークの長さは、
アルミニウムのイオン注入により10%程度減少し、ゲ
ート電圧に対するドレイン電流特性のハンプの発生の防
止が可能になる。
【0032】尚、アルミニウムの注入量が1×1012
toms/cm2以下では、乾燥酸素の拡散の抑制効果
がなく、アルミニウムの注入量が1×1015atoms
/cm2以上では、素子分離酸化膜17内部にもアルミ
ニウムの拡散が生じ、素子分離酸化膜17が劣化する。
【0033】次に、図1(e)に示すように、希釈フッ
酸(HF)によってアルミニウムを含む酸化膜18を除
去した後、リン酸(H3PO4)によってアルミニウムを
含むシリコン窒化膜15を除去し、さらに希釈フッ酸
(HF)によってパッド酸化膜13を除去する。これに
より、NMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ等
の素子領域が素子分離酸化膜17によって分離される。
その後、適宜、電極等を形成することにより、SOI基
板上にNMOSトランジスタおよびPMOSトランジス
タが設けられた等の半導体装置とされる。
【0034】得られた半導体装置では、素子分離酸化膜
17の周辺部の膜厚が薄く、P型不純物であるアルミニ
ウムの表面濃度が高くなっているために、素子分離酸化
膜17のバーズビークの長さは、アルミニウムのイオン
注入により10%程度減少し、ゲート電圧に対するドレ
イン電流特性のハンプの発生の防止が可能になる。
【0035】図2(a)〜(d)は、それぞれ本発明の
他の実施形態の半導体装置の製造方法の各工程を示す断
面図である。図2(a)〜(d)に示す実施形態は、図
1(a)〜(e)に示す実施形態の一部を変更したもの
であり、最初に、図1(a)に示す工程を実施して、そ
の後に図2(a)〜(d)に示す各工程が順次実施され
る。
【0036】本実施形態では、図1(a)と同様に、ま
ず、シリコン基板10上に、埋め込み酸化膜11が形成
され、埋め込み酸化膜11上に、シリコン単結晶から成
るボディ領域12が積層さたSOI基板のボディ領域1
2上に、パッド酸化膜13を積層し、さらにパッド酸化
膜13上に、減圧CVDによってシリコン窒化膜14を
積層する。
【0037】次に、図2(a)に示すように、シリコン
窒化膜14上に、フォトレジスト16を塗布して、所定
の領域をフォトリソグラフィによりフォトレジスト16
をパターニングし、その後、反応性プラズマエッチング
によって開口領域を形成する。本実施形態では、波長が
248nmのKrFレーザーによってフォトリソグラフ
ィを行い、所定の領域に、線幅が0.25μm〜5.0
μmの化学増幅レジストパターンを形成後、C26ガス
を使用して平行平板型の容量結合プラズマによる異方性
エッチングにより、シリコン窒化膜14およびパッド酸
化膜13をエッチングして、線幅が0.25μm〜5.
0μmの開口領域を形成した。その後、フォトレジスト
16を酸素プラズマによるアッシングで除去し、硫酸
(H2SO4)と過酸化水素水(H22)とにより洗浄し
て、乾燥させる。
【0038】次に、図2(b)に示すように、PMOS
トランジスタの形成領域をフォトレジスト16により被
覆して、NMOSトランジスタ形成領域とNMOSトラ
ンジスタ形成領域の周辺部の素子分離酸化膜の形成領域
(図2(b)にはその片側部を示す)における所定の領
域をフォトリソグラフィにより、フォトレジスト16を
パターニングし、さらにプラズマエッチングにより開口
部16bを形成する。その後、フォトレジストパターン
とシリコン窒化膜14とをマスクとして使用し、開口部
16bからボディ領域12内にアルミニウムをイオン注
入して、ボディ領域12内にアルミニウムの注入層16
aを形成する。尚、イオン注入に際しての注入エネルギ
ーは10〜30keVであり、注入量は1×1013at
oms/cm2〜1×1015atoms/cm2である。
【0039】次に、フォトレジスト16を酸素プラズマ
によるアッシングにより除去し、乾燥酸素(Dry
2)雰囲気の縦型拡散炉により酸化を行い、図2
(c)に示すように、素子分離酸化膜17を100nm
程度形成する。本実施形態での縦型拡散炉の酸化温度は
900℃である。これにより、NMOSトランジスタ形
成領域側の素子分離酸化膜17の側端部に沿ってアルミ
ニウムの拡散層19が形成される。また、素子分離酸化
膜17の表面およびアルミニウムを含むシリコン窒化膜
15の表面には、アルミニウムを含む酸化膜18が形成
される。
【0040】ボディ領域12に形成される素子分離酸化
膜17は、その周辺部とセンター部での素子分離酸化膜
17の膜厚がアルミニウムの注入量に対して、以下の関
係を有しているアルミニウムの注入量が1×1013at
oms/cm2の場合では、素子分離酸化膜17の膜厚
は、900℃での乾燥酸素雰囲気による酸化において、
素子分離酸化膜17の形成領域の周辺部では95nm程
度の膜厚が得られ、素子分離酸化膜17の形成領域のセ
ンター部では100nm程度の膜厚が得られる。
【0041】また、アルミニウムの注入量が1×1014
atoms/cm2の場合では、素子分離酸化膜17の
膜厚は、900℃での乾燥酸素雰囲気による酸化におい
て、素子分離酸化膜17の形成領域の周辺部では90n
m程度の膜厚が得られ、素子分離酸化膜17の形成領域
のセンター部では100nm程度の膜厚が得られる。さ
らに、アルミニウムの注入量が1×1015atoms/
cm2の場合では、素子分離酸化膜17の膜厚は、90
0℃での乾燥酸素雰囲気による酸化において、素子分離
酸化膜17の形成領域の周辺部では85nm程度の膜厚
が得られ、素子分離酸化膜17の形成領域のセンター部
では100nm程度の膜厚が得られる。
【0042】したがって、素子分離酸化膜17の膜厚
は、素子分離酸化膜17の形成領域の周辺部ではセンタ
ー部に比較して10%程度、素子分離酸化膜17の膜厚
を薄くできる。アルミニウムの注入量が多くなるととも
に、乾燥酸素の拡散が抑制されていることがわかる。こ
の結果、素子分離酸化膜17のバーズビークの長さは、
アルミニウムのイオン注入により10%程度減少させる
ことができる。また、NMOSトランジスタ形成領域側
の素子分離酸化膜17の側端部に沿ってアルミニウムの
拡散層19は、素子分離酸化膜17とボディ領域との界
面におけるP型の不純物の濃度低下を防止することによ
り、反転層の形成を防止し、ゲート電圧に対するドレイ
ン電流特性のハンプの発生の防止が可能になる。
【0043】尚、アルミニウムの注入量が1×1012
toms/cm2以下では乾燥酸素の拡散の抑制効果が
なくなり、アルミニウムの注入量が1×1015atom
s/cm2以上では素子分離酸化膜17内部にもアルミ
ニウムの拡散が生じ、素子分離酸化膜17が劣化する。
【0044】次に、図2(d)に示すように、希釈フッ
酸(HF)によってアルミニウムを含む酸化膜18を除
去した後、リン酸(H3PO4)によってアルミニウムを
含むシリコン窒化膜15を除去し、さらに希釈フッ酸
(HF)によってパッド酸化膜13を除去する。これに
より、NMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ等
の素子領域が素子分離酸化膜17によって分離される。
その後、適宜、電極等を形成することにより、SOI基
板上にNMOSトランジスタおよびPMOSトランジス
タが設けられた等の半導体装置とされる。
【0045】得られた半導体装置では、素子分離酸化膜
17の周辺部の膜厚が薄く、しかも、NMOSトランジ
スタ形成領域側の素子分離酸化膜17の側端部に沿って
P型不純物であるアルミニウムの拡散層19が形成され
ているために、素子分離酸化膜17のバーズビークの長
さは、アルミニウムのイオン注入により10%程度減少
し、ゲート電圧に対するドレイン電流特性のハンプの発
生の防止が可能になる。
【0046】尚、図1(a)〜(e)および図2(a)
〜(d)に示した本発明の実施形態は、SOI基板に適
用した場合であるが、本発明の素子分離法は、バルク基
板に対しても同様に適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上より、本発明の半導体装置の製造方
法では、シリコン基板上に形成された第1および第2の
絶縁膜に開口領域を形成して、その開口領域からシリコ
ン基板を酸化して素子分離酸化膜を形成するようになっ
ているために、素子分離酸化膜によるバーズビークの長
さが減少し、ゲート電圧に対するドレイン電流特性のハ
ンプの発生の防止が可能になる。
【0048】また、本発明の半導体装置の製造方法で
は、シリコン基板上に形成された第1および第2の絶縁
膜に開口領域を形成し、その開口領域の一部からシリコ
ン基板に不純物原子を添加した後に、開口領域からシリ
コン基板をを酸化して素子分離絶縁膜を形成するように
なっており、これによっても、素子分離酸化膜によるバ
ーズビークの長さが減少し、ゲート電圧に対するドレイ
ン電流特性のハンプの発生の防止が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、それぞれ本発明の実施形態
の半導体装置の製造方法における各工程を示す断面図で
ある。
【図2】(a)〜(d)は、それぞれ本発明の他の実施
形態の半導体装置の製造方法における各工程を示す断面
図である。
【図3】(a)〜(b)は、それぞれ従来の半導体装置
の製造方法における各工程を示す断面図である。
【図4】従来の他の半導体装置の製造方法における工程
を示す断面図である。
【図5】従来のさらに他の半導体装置の製造方法におけ
る工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板 11 埋め込み酸化膜 12 ボディ領域 13 パッド酸化膜 14 シリコン窒化膜 15 アルミニウムを含むシリコン窒化膜 16 フォトレジスト 16aアルミニウムの注入層 16b開口部 17 素子分離酸化膜 18 アルミニウムを含む酸化膜 19 アルミニウムの拡散層 20 シリコン基板 20aNMOSトランジスタ形成領域 20bPMOSトランジスタ形成領域 21 埋め込み酸化膜 22 ボディ領域 23 パッド酸化膜 24 シリコン窒化膜 25 フォトレジスト 26 フォトレジスト 27 P型不純物拡散層 27aP型不純物補償層 28 素子分離酸化膜 29 ホウ素シリケートガラス(BSG)膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に第1の絶縁膜を形成す
    る工程と、 該第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 該第2の絶縁膜に不純物原子を添加する工程と、 該シリコン基板の所定領域が露出するように該第1の絶
    縁膜および該第2の絶縁膜に開口領域を形成する工程
    と、 該開口領域から露出したシリコン基板部分を酸化して素
    子分離絶縁膜を形成する工程と、 該素子分離絶縁膜の表面に形成される酸化層を除去する
    工程と、 を包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 シリコン基板上に第1の絶縁膜を形成す
    る工程と、 該第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 該シリコン基板の所定領域が露出するように該第1の絶
    縁膜および該第2の絶縁膜に開口領域を形成する工程
    と、 該開口領域の一部からシリコン基板部分が露出するよう
    にマスクして、不純物原子を添加する工程と、 該開口領域の全体からシリコン基板を露出させて、露出
    したシリコン基板部分を酸化して素子分離絶縁膜を形成
    する工程と、 該素子分離絶縁膜の表面に形成される酸化層を除去する
    工程と、 を包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン基板がSOI(Silic
    on On Insulator)基板である請求項1ま
    たは請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記不純物原子がアルミニウム(Al)
    である請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記不純物原子の添加は、イオン注入法
    による請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記アルミニウム(Al)の添加量が1
    ×1013atoms/cm2〜1×1015atoms/
    cm2である請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シリコン基板部分の酸化には、乾燥
    酸素を使用する請求項1または請求項2に記載の半導体
    装置の製造方法。
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