JP2002175919A - コモンモードチョークコイル及びこのコモンモードチョークコイルを備えた平衡伝送回路 - Google Patents

コモンモードチョークコイル及びこのコモンモードチョークコイルを備えた平衡伝送回路

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JP2002175919A
JP2002175919A JP2000374906A JP2000374906A JP2002175919A JP 2002175919 A JP2002175919 A JP 2002175919A JP 2000374906 A JP2000374906 A JP 2000374906A JP 2000374906 A JP2000374906 A JP 2000374906A JP 2002175919 A JP2002175919 A JP 2002175919A
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mode choke
choke coil
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JP2000374906A
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Mitsumasa Fukuda
允昌 福田
Yukio Sakamoto
幸夫 坂本
Masami Sugitani
昌美 杉谷
Katsuyuki Uchida
勝之 内田
Atsushi Kojima
淳 小島
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平衡伝送線路とのインピーダンスマッチング
に優れたコモンモードチョークコイル及びこのコモンモ
ードチョークコイルを備えた平衡伝送回路を提供する。 【解決手段】 コモンモードチョークコイル1は、磁性
体コア2と、一対のコイル3,4と、固定端子台5と、
マッチング抵抗R1〜R4等にて構成されている。入力
用電極パターン6と7の間にはマッチング抵抗R1が電
気的に接続され、入力用電極パターン6と中継電極パタ
ーン8の間にはマッチング抵抗R2が電気的に接続され
ており、これらは入力側マッチング抵抗回路網を形成し
ている。出力用電極パターン9と10の間にはマッチン
グ抵抗R3が電気的に接続され、出力用電極パターン1
0と中継電極パターン11の間にはマッチング抵抗R4
が電気的に接続されており、これらは出力側マッチング
抵抗回路網を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コモンモードチョ
ークコイル及びこのコモンモードチョークコイルを備え
た平衡伝送回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高周波の差動信号が流れる平衡
伝送路のノイズ対策として、コモンモードチョークコイ
ルが使用される。このコモンモードチョークコイルを平
衡伝送路に接続する場合には、平衡伝送路間に接続され
たマッチング抵抗の直後に接続することが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、回路設計上、マッチング抵抗から離れた位置にコモ
ンモードチョークコイルを接続せざるを得ない場合が多
かった。このため、平衡伝送路とコモンモードチョーク
コイルとのインピーダンスマッチングがくずれ、信号波
形が歪んでしまうという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、平衡伝送線路と
のインピーダンスマッチングに優れたコモンモードチョ
ークコイル及びこのコモンモードチョークコイルを備え
た平衡伝送回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係るコモンモードチョークコイル
は、複数のコイルと、前記複数のコイルに電気的に接続
されたマッチング抵抗回路網とを備えたことを特徴とす
る。より具体的には、コアと、前記コアに巻回された複
数のコイルと、前記コアを搭載する固定端子台と、前記
固定端子台に設けられ、かつ、前記複数のコイルに電気
的に接続されたマッチング抵抗回路網とを備えたことを
特徴とする。
【0006】また、本発明に係るコモンモードチョーク
コイルは、ボビンと、前記ボビンに巻回された複数のコ
イルと、前記ボビンに設けられ、かつ、前記複数のコイ
ルに電気的に接続されたマッチング抵抗回路網とを備え
たことを特徴とする。
【0007】また、本発明に係るコモンモードチョーク
コイルは、複数の絶縁層と複数のコイル導体パターンと
を積み重ねて構成した積層体と、前記複数のコイル導体
パターンを電気的に接続してなる複数のコイルと、前記
積層体に設けられ、かつ、前記複数のコイルに電気的に
接続されたマッチング抵抗回路網とを備えたことを特徴
とする。
【0008】さらに、本発明に係るコモンモードチョー
クコイルは、巻芯部材と、前記巻芯部材の外周をスパイ
ラル状に周回する膜状コイル導体からなる複数のコイル
と、前記巻芯部材に設けられ、かつ、前記複数のコイル
に電気的に接続されたマッチング抵抗回路網とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】以上の構成により、例えば、複数のコイル
の線路間の特性インピーダンスを平衡伝送路の特性イン
ピーダンスより高く設定し、マッチング抵抗回路網で平
衡伝送路の特性インピーダンスに整合させる。これによ
り、平衡伝送路とコモンモードチョークコイルが良好な
状態でインピーダンスマッチングし、平衡伝送路を伝搬
する信号の波形歪みが抑えられる。
【0010】また、本発明に係る平衡伝送回路は、前述
の特徴を有するコモンモードチョークコイルを備えるこ
とにより、コモンモードノイズが除去されるとともに信
号波形の歪みが抑えられ、品質の良い信号を伝送するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコモンモード
チョークコイル及びこのコモンモードチョークコイルを
備えた平衡伝送回路の実施形態について添付図面を参照
して説明する。
【0012】[第1実施形態、図1〜図5]図1に示す
ように、コモンモードチョークコイル1は、ドーナツ状
の磁性体コア2と、該磁性体コア2に巻回された一対の
コイル3,4と、固定端子台5と、該固定端子台5に設
けられたマッチング抵抗R1〜R4等にて構成されてい
る。
【0013】コイル3,4には、外周面がポリウレタン
等で絶縁被覆されている銅線等が使用される。コイル
3,4は、ドーナツ状の磁性体コア2に同一の巻回数で
巻回されており、高周波の差動信号や電源電流等がコイ
ル3,4を流れると、発生する磁束は互いに打ち消し合
う。また、コモンモードノイズ電流がコイル3,4を流
れると、発生する磁束は互いに足し合う。また、一対の
コイル3,4は、ほぼ等間隔で配置されている。高周波
の差動信号や電源電流のようなディファレンシャルモー
ドの伝送に対しては、一対のコイル3,4は分布定数線
路とみなせ、線路の特性インピーダンスを考慮する必要
がある。
【0014】基板状の固定端子台5の下面には、入力用
電極パターン6,7と出力用電極パターン9,10と中
継電極パターン8,11が形成されている。入力用電極
パターン6,7及び出力用電極パターン9,10には、
それぞれ入力用ピン端子15a,15b及び出力用ピン
端子16a,16bが電気的に接続された状態で樹設さ
れている。入力用電極パターン6と7の間にはマッチン
グ抵抗R1が電気的に接続され、入力用電極パターン6
と中継電極パターン8の間にはマッチング抵抗R2が電
気的に接続されており、これらは入力側マッチング抵抗
回路網を形成している。同様に、出力用電極パターン9
と10の間にはマッチング抵抗R3が電気的に接続さ
れ、出力用電極パターン10と中継電極パターン11の
間にはマッチング抵抗R4が電気的に接続されており、
これらは出力側マッチング抵抗回路網を構成している。
マッチング抵抗R1〜R4は、カーボンペーストを印刷
する等して形成される。
【0015】この固定端子台5の上面に、コイル3,4
が巻回された磁性体コア2が搭載されている。コイル3
の両終端部はそれぞれ、固定端子台5に形成されている
スルーホール12を通して中継電極パターン8と出力用
電極パターン9に電気的に接続されている。コイル4の
両終端部はそれぞれ、スルーホール12を通して入力用
電極パターン7と中継電極パターン11に電気的に接続
されている。
【0016】以上の構成からなるコモンモードチョーク
コイル1は、図2に示すような電気等価回路を有してい
る。図2は、コモンモードチョークコイル1を、高周波
の差動信号が流れる平衡伝送路21a,21bに取り付
けた状態を示す。マッチング抵抗R1,R3はそれぞれ
平衡伝送路21a,21b間に電気的に接続され、マッ
チング抵抗R2,R4はそれぞれ平衡伝送路21a,2
1bに直列に接続されている。
【0017】そして、平衡伝送路21a,21bとのマ
ッチングは、以下のようにとるのが好ましい。すなわ
ち、一対のコイル3,4の特性インピーダンスを平衡伝
送路21a,21bの特性インピーダンスZ1より高く
設定し、マッチング抵抗回路網で平衡伝送路21a,2
1bの特性インピーダンスZ1に整合させる。より具体
的には、例えば、平衡伝送路21a,21bの特性イン
ピーダンスZ1=110Ωの場合、一対のコイル3,4
の特性インピーダンスを400Ωに設定し、マッチング
抵抗R1,R3の抵抗値を129Ωに設定し、マッチン
グ抵抗R2,R4の抵抗値を341Ωに設定する。これ
により、平衡伝送路21a,21bのインピーダンスと
コモンモードチョークコイル1のインピーダンスとのマ
ッチングがとれ、平衡伝送路21a,21bを伝搬する
信号の波形歪みを抑えることができる。
【0018】図3は、コモンモードチョークコイル1
を、高周波差動信号を用いる平衡伝送回路24に使用し
た例を示すブロック図である。コモンモードチョークコ
イル1は、平衡伝送路21a,21bのドライバー25
側とレシーバ26側の両方に取り付けられている。図3
で示した入力電圧波形Vaと伝搬後の電圧波形Vbをオ
シロスコープで測定した結果を、それぞれ図4及び図5
に示す。図5には、比較のため、マッチング抵抗回路網
を具備しない従来のコモンモードチョークコイルを使用
した場合の電圧波形Vbも併せて記載している(点線に
て表示)。図5から、コモンモードチョークコイル1を
使用することにより、コモンモードノイズが除去される
とともに信号波形の歪みが抑えられ、品質の良い高周波
差動信号を伝送することができることがわかる。
【0019】[第2実施形態、図6]図6に示すよう
に、第2実施形態のコモンモードチョークコイル31
は、ボビン32と、ボビン32に巻回された一対のコイ
ル33,34と、マッチング抵抗R1〜R4等にて構成
されている。ボビン32はフェライト等の磁性体材料や
セラミック等の絶縁体材料からなる。
【0020】このボビン32は、胴部32aと該胴部3
2aの両端部に設けられた鍔部32b,32cとで構成
されている。矩形状鍔部32bの上面には、入力電極3
5a,35b及び中継電極37が形成されている。そし
て、入力電極35aと35bの間にはマッチング抵抗R
1が電気的に接続され、入力電極35aと中継電極37
の間にはマッチング抵抗R2が電気的に接続されてお
り、これらは入力側マッチング抵抗回路網を構成してい
る。同様に、鍔部32cの上面には、出力電極36a,
36b及び中継電極38が形成されている。そして、出
力電極36aと36bの間にはマッチング抵抗R3が電
気的に接続され、出力電極36bと中継電極38の間に
はマッチング抵抗R4が電気的に接続されており、これ
らは出力側マッチング抵抗回路網を構成している。
【0021】一対のコイル33,34は、磁性体ボビン
32の胴部32aにバイファイラ巻きされている。コイ
ル33の終端部33a,33bは、それぞれ中継電極3
7及び出力電極36aに電気的に接続されている。コイ
ル34の終端部34a,34bは、それぞれ入力電極3
5b及び中継電極38に電気的に接続されている。
【0022】以上の構成からなるコモンモードチョーク
コイル31は、図2に示した等価回路と同様の等価回路
を有しており、前記第1実施形態のコモンモードチョー
クコイル1と同様の作用効果を奏する。
【0023】[第3実施形態、図7及び図8]第3実施
形態は、積層型コモンモードチョークコイルの場合につ
いて説明する。図7に示すように、積層型コモンモード
チョークコイル41は、コイル導体パターン52〜55
をそれぞれ表面に設けた絶縁性シート43,44,4
6,47と、ダミーシート45と、カバーシート42等
にて構成されている。コイル導体パターン52〜55
は、印刷やスパッタリング等の方法により、絶縁性シー
ト43,44,46,47の表面に形成されている。シ
ート42〜47の材料としては、フェライト等の磁性体
材料やセラミック等の絶縁体材料が使用される。
【0024】コイル導体パターン52,53は、絶縁性
シート43に設けたビアホール59を介して電気的に直
列に接続され、螺旋状コイル57を構成する。コイル5
7の一端部(即ち、コイル導体パターン52の引出し部
52a)は絶縁性シート43の右辺に露出し、他端部
(コイル導体パターン53の引出し部53a)は絶縁性
シート44の奥側の辺に露出している。
【0025】また、コイル導体パターン54,55は、
絶縁性シート46に設けたビアホール59を介して電気
的に直列に接続され、螺旋状コイル58を構成する。コ
イル58の一端部(コイル導体パターン54の引出し部
54a)は絶縁性シート46の手前側の辺に露出し、他
端部(コイル導体パターン55の引出し部55a)は絶
縁性シート47の左辺に露出している。これら螺旋状コ
イル57,58は、磁気的に相互に結合されている。
【0026】以上の絶縁性シート42〜47は積み重ね
られた後、一体的に焼成され、図8に示すように、積層
体60とされる。積層体60の左側の二つの角部には入
力電極65a,65bが設けられ、右側の二つの角部に
は出力電極66a,66bが設けられている。積層体6
0の奥側及び手前側の中央部には、それぞれ中継電極6
7,68が設けられている。中継電極67と出力電極6
6aは、それぞれコイル57の両端部、具体的にはコイ
ル導体パターン53の引出し部53aとコイル導体パタ
ーン52の引出し部52aに電気的に接続されている。
入力電極65bと中継電極68は、それぞれコイル58
の両端部、具体的にはコイル導体パターン55の引出し
部55aとコイル導体パターン54の引出し部54aに
電気的に接続されている。
【0027】さらに、積層体60の上面にはマッチング
抵抗R1〜R4が形成される。具体的には、入力電極6
5aと65bの間にはマッチング抵抗R1が電気的に接
続され、入力電極65aと中継電極67の間にはマッチ
ング抵抗R2が電気的に接続されている。これらは、入
力側マッチング抵抗回路網を構成している。同様に、出
力電極66aと66bの間にはマッチング抵抗R3が電
気的に接続され、出力電極66bと中継電極68の間に
はマッチング抵抗R4が電気的に接続されている。これ
らは出力側マッチング抵抗回路網を構成している。
【0028】以上の構成からなる積層型コモンモードチ
ョークコイル41は、図2に示した等価回路と同様の等
価回路を有しており、前記第1実施形態のコモンモード
チョークコイル1と同様の作用効果を奏する。
【0029】なお、本第3実施形態は、それぞれコイル
導体パターンが形成された絶縁性シートを積み重ねた
後、一体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限
定されない。絶縁性シートは予め焼成されたものを用い
てもよい。また、以下に説明する製法によってチョーク
コイルを製作してもよい。すなわち、印刷等の方法によ
りペースト状の絶縁性材料にて絶縁層を形成した後、そ
の絶縁層の表面にペースト状の導電性パターン材料を塗
布して任意のパターンを形成する。次に、ペースト状の
絶縁材料を前記パターンの上から塗布してパターンが内
蔵された絶縁層とする。同様にして、順に重ね塗りする
ことにより積層構造を有するチョークコイルが得られ
る。
【0030】[第4実施形態、図9及び図10]図9に
示すように、巻芯部材72は、コイル巻装部75と、該
コイル巻装部75の両端部に設けられた鍔部73,74
とを有している。巻芯部材72は、例えばNi−Zn−
Cu系フェライト等の磁性体材料、あるいは、非磁性の
アルミナ等のセラミック材料や樹脂材料等からなる。
【0031】この巻芯部材72の全面に、無電解めっき
やスパッタリング等の方法によって薄膜導体を形成す
る。薄膜導体はCu,Ni,Ag,Ag−Pd等からな
る。次に、巻芯部材72をレーザ加工機のスピンドル
(図示せず)にチャッキングする。スピンドルを駆動さ
せて、巻芯部材72を図10に示すように、矢印K1の
方向(右回り方向)に適宜回転させるとともに、矢印K
2の方向に移動させながら、レーザビームを巻芯部材7
2に照射する。これにより、レーザビームが照射された
部分の薄膜導体が除去され、コイル巻装部75にスパイ
ラル状のコイル構成溝76,77が形成される。
【0032】次に、巻芯部材72を回転させながら、レ
ーザビームを巻芯部材72の鍔部73,74に照射す
る。これにより、図10に示すように、鍔部73に入力
電極85a,85b及び中継電極87が形成され、鍔部
74に出力電極86a,86b及び中継電極88が形成
される。こうして、周回方向が互いに同方向の状態で、
コイル巻装部75の外周部をスパイラル状に周回する一
対の薄膜コイル83,84が形成される。薄膜コイル8
3は中継電極87と出力電極86aの間に接続され、薄
膜コイル84は入力電極85bと中継電極88の間に接
続される。
【0033】さらに、鍔部73の上面には、マッチング
抵抗R1,R2が形成される。つまり、入力電極85a
と85bの間にマッチング抵抗R1が電気的に接続さ
れ、入力電極85aと中継電極87の間にマッチング抵
抗R2が電気的に接続される。これらは入力側マッチン
グ抵抗回路網を構成している。同様に、鍔部74の上面
には、マッチング抵抗R3,R4が形成される。つま
り、出力電極86aと86bの間にマッチング抵抗R3
が電気的に接続され、出力電極86bと中継電極88の
間にマッチング抵抗R4が電気的に接続される。これら
は出力側マッチング抵抗回路網を構成している。
【0034】以上の構成からなるコモンモードチョーク
コイル71は、図2に示した等価回路と同様の等価回路
を有しており、前記第1実施形態のコモンモードチョー
クコイル1と同様の作用効果を奏する。
【0035】[他の実施形態]なお、本発明は、前記実
施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変更することができる。特に、前記実施形態で
は、二つのコイルを有するコモンモードチョークコイル
について説明したが、本発明は三つ以上のコイルを有す
るコモンモードチョークコイルにも適用することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、コモンモードチョークコイルがマッチング抵
抗回路網を具備しているので、マッチング抵抗と複数の
コイルを近接して接続することができる。従って、平衡
伝送路とコモンモードチョークコイルが良好な状態でイ
ンピーダンスマッチングし、平衡伝送路を伝搬する信号
の波形歪みが少なくなる。この結果、このコモンモード
チョークコイルを備えた平衡伝送回路は、品質の良い信
号を伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンモードチョークコイルの第
1実施形態を示す外観斜視図。
【図2】図1に示したコモンモードチョークコイルの電
気等価回路図。
【図3】図1に示したコモンモードチョークコイルを備
えた平衡伝送回路を示すブロック図。
【図4】図3に示した平衡伝送回路の入力電圧波形を示
すグラフ。
【図5】図3に示した平衡伝送回路の伝搬後の電圧波形
を示すグラフ。
【図6】本発明に係るコモンモードチョークコイルの第
2実施形態を示す外観斜視図。
【図7】本発明に係るコモンモードチョークコイルの第
3実施形態を示す分解斜視図。
【図8】図7に示したコモンモードチョークコイルの外
観斜視図。
【図9】本発明に係るコモンモードチョークコイルの第
4実施形態の製造手順を示す斜視図。
【図10】本発明に係るコモンモードチョークコイルの
第4実施形態を示す外観斜視図。
【符号の説明】
1,31,41,71…コモンモードチョークコイル 2…コア 3,4…コイル 5…固定端子台 21a,21b…平衡伝送路 24…平衡伝送回路 32…ボビン 33,34…コイル 42〜47…絶縁性シート 52〜55…コイル導体パターン 57,58…コイル 60…積層体 72…巻芯部材 83,84…薄膜コイル R1〜R4…マッチング抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 37/00 H03H 7/09 A H03H 7/06 H01F 15/00 D 7/09 15/10 J (72)発明者 杉谷 昌美 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 内田 勝之 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 小島 淳 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E070 AA05 AA19 BA01 BA03 BA12 BA14 CA06 CA12 CB03 CB13 CB17 CC01 CC03 EA08 EB01 5J024 AA01 DA25 DA35 EA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコイルと、 前記複数のコイルに電気的に接続されたマッチング抵抗
    回路網と、 を備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイ
    ル。
  2. 【請求項2】 コアと、 前記コアに巻回された複数のコイルと、 前記コアを搭載する固定端子台と、 前記固定端子台に設けられ、かつ、前記複数のコイルに
    電気的に接続されたマッチング抵抗回路網と、 を備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイ
    ル。
  3. 【請求項3】 ボビンと、 前記ボビンに巻回された複数のコイルと、 前記ボビンに設けられ、かつ、前記複数のコイルに電気
    的に接続されたマッチング抵抗回路網と、 を備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイ
    ル。
  4. 【請求項4】 複数の絶縁層と複数のコイル導体パター
    ンとを積み重ねて構成した積層体と、 前記複数のコイル導体パターンを電気的に接続してなる
    複数のコイルと、 前記積層体に設けられ、かつ、前記複数のコイルに電気
    的に接続されたマッチング抵抗回路網と、 を備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイ
    ル。
  5. 【請求項5】 巻芯部材と、 前記巻芯部材の外周をスパイラル状に周回する膜状コイ
    ル導体からなる複数のコイルと、 前記巻芯部材に設けられ、かつ、前記複数のコイルに電
    気的に接続されたマッチング抵抗回路網と、 を備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイ
    ル。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5に記載のコモンモー
    ドチョークコイルの少なくとも一つを備えたことを特徴
    とする平衡伝送回路。
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JP (1) JP2002175919A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332302A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Murata Mfg Co Ltd コモンモードチョークコイル実装基板及びコモンモードチョークコイル実装方法
JP2013191671A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Murata Mfg Co Ltd 複合フィルタ部品

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