JP2002175705A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2002175705A
JP2002175705A JP2000372397A JP2000372397A JP2002175705A JP 2002175705 A JP2002175705 A JP 2002175705A JP 2000372397 A JP2000372397 A JP 2000372397A JP 2000372397 A JP2000372397 A JP 2000372397A JP 2002175705 A JP2002175705 A JP 2002175705A
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lens
extension
side locking
lamp
locking portion
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JP2000372397A
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Toyozo Eto
豊蔵 江藤
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エクステンションを内装した灯具の組立効率
を改善するとともに、レンズにエクステンションを安定
に固定支持させることが可能な車両用灯具を提供する。 【解決手段】 灯具ボディ1と、灯具ボディ1の前面開
口に取着されるレンズ2と、灯具ボディ及びレンズで構
成される灯室内に内装されるリフレクタの周縁部と灯具
ボディとの隙間を隠すためのエクステンション6とを備
える車両用灯具において、レンズ2に設けられたレンズ
側係止部23と、エクステンション6に設けられたエク
ステンション側係止部62と、これらレンズ側係止部2
3とエクステンション側係止部62とに係合されるクリ
ップ7を備え、このクリップ7によりエクステンション
6をレンズ2に固定支持する構成とする。エクステンシ
ョン6をレンズ2に固定する作業はクリップを嵌合する
だけでよく、組立効率が改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両に用
いられる車両用灯具に関し、特に灯具ボディ内にダミー
リフレクタとしてのエクステンションを備える車両用灯
具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用灯具は、通常灯具ボデ
ィ内に光源としての電球と、前記電球から出射した光を
反射するリフレクタ等が内装され、さらに前記灯具ボデ
ィの前面開口部にレンズが取着された構成となってい
る。また、所要の配光特性を得るために、前記リフレク
タの光軸方向を調整可能なエイミング機構を備えている
灯具では、ダミーリフレクタとしてのエクステンション
が設けられることが多い。すなわち、前記したエイミン
グ機構を備える灯具では、光軸調整を行うために前記リ
フレクタを灯具ボディに対して傾動可能な構成とする必
要があり、そのためにリフレクタの開口周縁部は灯具ボ
ディの内面に対して離間する構成がとられている。した
がって、リフレクタの開口周縁部と灯具ボディの内面と
の間に隙間が生じ、これがレンズを通して外部に露見さ
れると、当該灯具の外観上の見栄えが低下することにな
る。そのため、リフレクタと同様に反射面として処理し
たエクステンションを灯具ボディの開口縁部の内面に沿
って配設することにより、前記したリフレクタの周縁部
と灯具ボディの内面との隙間を覆い隠し、外観上の見栄
えの低下を防止している。
【0003】このような従来の灯具では、エクステンシ
ョンを灯具ボディ、あるいは灯具ボディに取着されるレ
ンズに対して固定する構成がとられている。例えば、エ
クステンションの一部に突片を形成し、この突片を灯具
ボディに設けた溝内に嵌入して仮止めを行った上で、灯
具ボディに設けたネジ穴に螺合されるネジによりエクス
テンションを灯具ボディに固定する構成がとられてい
る。あるいは、レンズの一部に厚肉部を設けておき、当
該厚肉部に設けたネジ穴に螺合されるネジによりエクス
テンションをレンズにネジ止めし、その上でレンズを灯
具ボディに取着する構成がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の構成でも、エクステンションを固定するためにネジが
必要であるため、灯具の組立時にネジを締結する作業が
必要であり、組立効率が低くなるという問題がある。ま
た、自動車の走行時の振動等によってネジが緩み、エク
ステンションがガタ付く等の灯具の信頼性が低下するお
それもある。さらに、灯具ボディの形状やサイズによっ
ては、エクステンションを安定に固定することが好まし
い箇所、あるいは組立作業がやり易い箇所にネジ穴を配
設することができない場合もあり、好適な条件で、また
安定した状態にエクステンションを固定することが難し
く、前記した組立効率や信頼性がさらに低下する要因と
なる。特に、レンズにネジ穴を形成する場合には、例え
ばレンズの厚さを厚くする等して灯具の高さ方向にネジ
穴を形成するスペースを確保する必要があるが、高さ寸
法に制約を受ける灯具ではそのスペースを確保すること
はできない。さらに、ネジやそれ以外の固定時に衝撃を
伴う固定手段を用いる場合に、エクステンションとして
PET(ポリエチレン・テレフタレート)等の対衝撃性
が低く、もろい材料を使用した場合には、当該固定手段
の受け部、例えば、ネジの場合にはネジが螺合されるネ
ジ穴を破損してしまうことがある。また、エクステンシ
ョンの一部をレンズ等に直接嵌合して固定を行うことも
考えられるが、エクステンションは大きく、重量もある
ために固定状態が不安定なものになり易い。
【0005】本発明の目的は、灯具の組立効率を改善す
るとともに、レンズにエクステンションを安定に固定支
持させることが可能な車両用灯具を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用灯具は、
灯具ボディと、前記灯具ボディの前面開口に取着される
レンズと、前記灯具ボディ及び前記レンズで構成される
灯室内に内装されるリフレクタと、前記灯室内に内装さ
れ、前記リフレクタと前記灯具ボディとの隙間を隠すた
めのエクステンションとを備える車両用灯具において、
前記レンズに設けられたレンズ側係止部と、前記レンズ
側係止部に対応して前記エクステンションに設けられた
エクステンション側係止部と、前記レンズ側係止部と前
記エクステンション側係止部に係合されるクリップとを
備え、前記クリップにより前記エクステンションを前記
レンズに固定支持することを特徴とする。
【0007】ここで、前記レンズ側係止部と前記エクス
テンション側係止部には、それぞれ対応する位置に係止
穴を有しており、前記クリップは、板厚方向に重ねられ
た前記レンズ側係止部及び前記エクステンション側係止
部を板厚方向に挟持可能なU字型に形成され、かつその
両辺部にはそれぞれ前記各係止穴に係合される係止片を
有する構成とすることが好ましい。また、前記クリップ
は、弾性を有する金属板で形成されており、前記両辺部
にはコ字状のスリットにより区画された領域に前記係止
片が形成された構成として提供される。
【0008】本発明によれば、エクステンションをレン
ズに固定する作業は、エクステンションをレンズに対し
て位置決めした上で、クリップを嵌合するだけでよく、
従来のネジを用いた作業に比較して、ネジを締結する作
業が不要になり、組立効率が改善できる。また、ネジの
締結作業を考慮することがないため、エクステンション
を固定支持するのに好適な箇所に各係止部を設計配置す
ることが可能であり、安定した状態にエクステンション
を固定することができる。さらに、クリップの有する弾
性力によってエクステンションをレンズに固定支持して
いるので、自動車の走行時の振動等によっても強固な係
止状態を保つことができ、エクステンションがガタ付く
こともなく、灯具の信頼性を改善する。同時に、クリッ
プの有する弾性によって、エクステンションにPET等
の材料を用いた場合でも、固定部分の破損を防止するこ
とが可能になる。また、クリップは上下寸法を小さくで
きるので、レンズにネジ穴を設ける場合のような高さ寸
法を増大する必要がなく、高さ寸法に制約を受ける灯具
への適用も可能になる。さらに、エクステンションの一
部をレンズ等に直接嵌合して固定を行う場合に比較し
て、安定した固定状態が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明を自動車の前照灯(ヘ
ッドランプ)HLに適用した実施形態の一部を破断した
正面図、図2はそのAA線に沿う要部の垂直断面図であ
る。また、図3は前記前照灯HLの主要部の概略構成を
示すための部分分解斜視図である。これらの図におい
て、前記前照灯HLは、前面側が開口された容器状の灯
具ボディ1と、前記灯具ボディ1の前面開口部に取着さ
れるレンズ2とを備えており、これら灯具ボディ1とレ
ンズ2とで構成される灯室内にリフレクタ3が内装さ
れ、かつ光源としての電球4が前記リフレタク3に取着
されている。前記電球4は、図には表れないが、前記リ
フレクタ3の背面に開口された電球ソケット取付穴に取
着される電球ソケットにより支持されている。前記リフ
レクタ3は、例えば回転放物面形状に樹脂成形された上
で、その内面領域にアルミニウム等の金属が蒸着されて
反射面が形成されている。また、前記リフレクタ3はエ
イミング調整機構5(5S,5H,5V)により前記灯
具ボディ1内に支持されており、前記エイミング調整機
構5によって前記リフレクタ3は水平方向及び垂直方向
に傾動され、前記電球4及びリフレクタ3の光軸方向が
調整可能とされている。さらに、前記灯具ボディ1内に
は、前記エイミング機構5によって傾動される前記リフ
レクタ3の前面開口縁部3a、特に当該前面開口縁部3
aと前記灯具ボディ1の内面との間に生じる隙間Xが前
記レンズ2を透して外部に露見されることを防止するた
めのエクステンション6が前記灯具ボディ1の前面開口
部の周縁部1aに沿って内装配置されており、詳細を後
述するように前記レンズ2に固定支持されている。
【0010】前記リフレクタ3を傾動可能に支持してい
る前記エイミング調整機構5は、図1に示すように、前
記リフレクタ3を背面の一部において傾動可能に支持す
る支点部5Sと、前記支点部5Sに対して水平方向に対
向する位置に配置された水平エイミング調整部5Hと、
前記支点部5Sに対して垂直方向に対向する位置に配置
された垂直エイミング調整部5Vとで構成されている。
これらの構成は従来から広く提供されている構成である
ので、ここでは詳細な説明は省略するが、図2には前記
垂直エイミング調整部5Vが図示されている。簡単に説
明すると、前記垂直エイミング調整部5Vは、前記リフ
レクタ3の背面のボス31にネジ33で固定されたブラ
ケット32に球軸ナットホルダ34が固定されている。
前記球軸ナットホルダ34は内部に球状ナット35が球
軸受けされており、前記灯具ボディ1を前後方向に貫通
支持された垂直エイミングスクリュ36が前記球状ナッ
ト35に螺合されている。そして、前記垂直エイミング
スクリュ36が軸回転されたときに、前記球状ナット3
5及び球軸ナットホルダ34、さらにブラケット32が
垂直エイミングスクリュ36に沿って移動され、これに
より前記リフレクタ3を前記支点部5Sを支点として垂
直方向に傾動し、前記電球4の光軸を水平方向に調整す
ることが可能とされている。
【0011】なお、この実施形態では、前記垂直エイミ
ングスクリュ36は、前記灯具ボディ1の背面側に操作
用の頭部36aが配置されており、灯具ボディ1の背面
において前記操作用頭部36aを軸転操作して前記垂直
エイミングスクリュ36を軸回り方向に軸転し、前記し
たエイミング調整を行うようになっている。なお、前記
水平エイミング調整部5Hも同じ構成であり、図外の水
平エイミングスクリュの調整により前記リフレクタ3を
前記支点部5Sを支点として水平方向に傾動させ、前記
電球4の光軸を垂直方向に調整することが可能とされて
いる。
【0012】一方、前記レンズ2は周縁部に背面方向に
突出したシール脚部21が一体に形成されており、前記
シール脚部21の先端は前記灯具ボディ1の前面開口部
の周縁部1aに沿って形成された溝状のシール溝11内
に挿入され、前記シール溝11内に充填されたシール剤
12によって気密状態に固定されている。
【0013】前記エクステンション6は、前記リフレク
タ3と同様に樹脂成形した上で表面にアルミニウムが蒸
着されており、図2に示すように前記リフレクタ3の開
口周縁部3aと前記灯具ボディ1の内面との間に生じる
隙間Xを前方から覆うように配置されている。ここで
は、前記エクステンション6は、断面形状がU字型また
はこれに近い形状をした枠状に形成されており、その湾
曲した外面にアルミニウムが蒸着され、当該外面を灯具
の前方に向けた状態で配置されている。これにより、前
記レンズ2を透して内部を見たときに、エクステンショ
ン6はリフレクタ3と渾然一体の外観を呈するととも
に、エクステンション6によってリフレクタ3の開口周
縁部3aと灯具ボディ1の内面との隙間Xが外部に露見
されることが防止され、灯具の外観上の見栄えが改善さ
れることになる。
【0014】ここで、前記エクステンション6は前記レ
ンズ2の前記シール脚部21に対してクリップ7で固定
されている。図3に示すように、前記レンズ2のシール
脚部21の上縁部21aの下方を向いた内面には、左右
二箇所に矩形の係合凹部22が形成されている。また、
前記シール脚部21の下縁部21bの上方を向いた内面
には、左右二箇所にレンズ側係止部23が形成されてい
る。一方、前記エクステンション6の上縁部6aの上方
を向いた外面の左右二箇所には、前記係合凹部22に係
合可能な係合凸部61が一体に形成されている。また、
下縁部6bの下方を向いた外面の左右二箇所には、前記
レンズ側係止部23に当接されて前記クリップ7で固定
されるエクステンション側係止部62が設けられてい
る。
【0015】図4に前記レンズに設けられた二つの前記
レンズ側係止部23と前記エクステンション側係止部6
2のうち各一つの係止部と前記クリップ7を拡大図示す
るように、前記レンズ側係止部23は、レンズ2の背面
方向から見て前記シール脚部21の内面から内方に向け
て突出され、かつその内部に隙間25を有する門型の形
状とされており、かつその上面には矩形の貫通穴からな
るレンズ側係止穴24が厚さ方向に開口されている。こ
の実施形態では、前記レンズ2を樹脂成形する際に、前
記シール脚部21の前記レンズ側係止部23を形成する
部分を厚肉に形成し、かつこの厚肉に形成した部分の内
部に、成形金型の一部により前記間隙25を形成すると
同時に、スライド金型により前記レンズ側係止穴24を
形成する。また、前記エクステンション側係止部62
は、前記レンズ側係止部23の後部端面に当接される当
接片63が下方に向けて突出されるとともに、前記レン
ズ側係止穴24に対応する箇所に矩形の貫通穴からなる
エスクテンション側係止穴64が開口されている。
【0016】また、前記クリップ7は、バネ性のある金
属板を加工して形成されたもので、両辺部71が接近す
るように全体として先端部が幅狭のU字型になるように
板厚方向に曲げ形成し、前記両辺部71間で対象物を挟
持するクリップとして形成されている。また、前記クリ
ップ7の前記両辺部71の各先端部側の領域にはコ字状
のスリット72を形成しており、このスリット72より
も先端側の領域を係止片73とし、これら係止片73を
前記両辺部71とは逆方向に、すなわち先端側が板厚方
向に広がる状態に曲げ形成している。これにより、前記
係止片73の後端部は前記両辺部71よりも内側に楔状
に突出された構成となっている。
【0017】以上の構成によれば、エクステンション6
をレンズ2に固定支持する際には、レンズ2の内面(後
面)側からエクステンション6の上縁部6aの二つの係
合凸部61をレンズ2のシール脚部21の上縁部21a
に設けた二つの係合凹部22にそれぞれ挿入させる。次
いで、エクステンション6の下縁部6bをレンズ2のシ
ール脚部21の下縁部21bの内面に沿って挿入させ
る。この挿入により、図5(a)に示すように、エクス
テンション6の下縁部6bの二つのエクステンション側
係止部62の各当接片63は、それぞれレンズ2のレン
ズ側係止部23の後部端面23aに当接される。この状
態では、エクステンション側係止部62のエクステンシ
ョン側係止穴64と、レンズ側係止部23のレンズ側係
止穴24が互いに対向した位置に位置決めされる。しか
る上で、図5(b)のように、エクステンション側係止
部62とレンズ側係止部23とを上下に挟むように後面
側からクリップ7を嵌合する。すなわち、クリップ7の
両辺部71を、エクステンション側係止部62の上面と
レンズ側係止部23の間隙25に沿ってクリップを後面
側から押し込んで行くと、クリップ7の両辺部71及び
係止片73は厚さ方向に弾性変形されて拡幅される。そ
して、係止片73がエクステンション側係止穴64及び
レンズ側係止穴24の位置まで押し込まれると、各係止
片73は弾性復帰され、各係止片73の後端部はそれぞ
れ前記各係止穴64,24内に進入され、当該後端部が
各係止穴64,24の端面に係合される。これにより、
エクステンション側係止部62は、クリップ7によって
レンズ側係止部23に対して固定されることになり、結
果としてエクステンション6がレンズ2に固定支持され
ることになる。
【0018】このように、エクステンション6をレンズ
2に固定する作業は、前記したように上縁部6aにおい
てレンズ2の係合凹部22に係合凸部61を係合するよ
うにエクステンション6をレンズ2に対して装着した上
で、下縁部6bにおいてエクステンション6とレンズ2
の両係止部62,23を厚さ方向に挟持するようにクリ
ップ7を嵌合する作業だけでよい。そのため、従来のネ
ジを用いた作業に比較して、ネジを締結する作業が不要
になり、組立効率が改善できる。また、ネジの締結作業
を考慮することがないため、エクステンションを固定支
持するのに好適な箇所にエクステンション側係止部62
やレンズ側係止部23を設計配置することが可能であ
り、エクステンションを安定した状態で固定する上で有
利なものになる。さらに、クリップ7の有する弾性力に
よって両係止部62,23を挟持し、かつクリップ7の
係止片73が各係止穴64,24に係合することによっ
て係止状態を保っているので、自動車の走行時の振動等
によっても強固な固定状態を保つことができ、エクステ
ンションがガタ付く等の灯具の信頼性が低下するおそれ
が生じることはない。
【0019】ここで、本発明におけるエクステンション
の固定支持構造は、クリップを使用してエクステンショ
ンをレンズに固定する構造であれば、前記した実施形態
の構造に限定されるものではない。例えば、図6は変形
例の斜視図を示しており、レンズ2のシール脚部21に
は、垂直断面形状がL字型をしたレンズ側係止片26を
シール脚部21の内面に沿って後面方向に向けて突出形
成する。このレンズ側係止片26の後端部の下面には、
中央部にガイド突起27が下方に向けて形成され、また
このガイド突起27の両側には、下方に向けて突出さ
れ、かつ後面側に向けて傾斜されたランス28が形成さ
れている。一方、エクステンション6の下縁部6bには
後面側から一対のスリット65が切り欠き形成され、当
該スリット65間に前記レンズ側係止片26と同じ幅寸
法のエクステンション側係止片66が形成されている。
また、このエクステンション側係止片66には、矩形の
係止穴67が厚さ方向に貫通形成されている。
【0020】一方、クリップ7Aは多少の弾性変形が可
能な樹脂を成形して形成されており、前記レンズ側係止
片26とエクステンション側係止片66の幅寸法と同じ
幅寸法の上面部74と、この上面部74の両側に前記両
係止片26と66を重ねた厚さの高さ寸法の両側面部7
5とを有する下向きコ字状の矩形枠状に形成されてい
る。さらに、前記両側面部74の下端部からはそれぞれ
前記レンズ側係止片26に設けたランス28の幅寸法と
同じ寸法をした係止袖片76が内方に向けて突出され、
また前記上面部74の内面には、下方に向けて突出さ
れ、かつ前面側に傾斜されて前記エクステンション側係
止穴67に嵌入可能な嵌合ランス77が形成されてい
る。
【0021】この変形例の固定支持構造では、エクステ
ンション6をレンズ2に対して装着したときには、図7
(a)のように、レンズ側係止片26の上にエクステン
ション側係止片66が重ねられた状態になる。そして、
これらレンズ側係止片26とエクステンション側係止片
66を囲むように後面側からクリップ7Aを嵌入する。
この嵌入により、図7(b)のように、クリップ7Aの
上面部74の嵌合ランス77はエクステンション側係止
片66の上面を乗り越えて係止穴67に嵌入され、同時
に、クリップ7Aの両側の係止袖片76がレンズ側係止
片26の両側のランス28をそれぞれ乗り越え、当該ラ
ンス28に係合される。これにより、エクステンション
側係止片66とレンズ側係止片26はそれぞれクリップ
7Aによって係止状態となり、エクステンション6をレ
ンズ2に固定支持することが可能になる。
【0022】この変形例においても、エクステンション
6をレンズ2に固定する作業は、エクステンション6を
レンズ2に装着した上でクリップ7Aを嵌合するだけで
よく、前記実施形態と同様な効果を得ることができる。
すなわち、ネジを締結する作業が不要になり、組立効率
が改善できる。また、エクステンションを固定支持する
のに好適な箇所に各係止片を設計することが可能であ
り、エクステンションを安定した状態に固定する上で有
利なものになる。さらに、クリップ7Aの有する弾性力
によってレンズ側係止片とエクステンション側係止片と
を係止状態としているので、自動車の走行時の振動等に
よっても強固な係止状態を保つことができ、エクステン
ションがガタ付く等の灯具の信頼性が低下するおそれが
生じることはない。さらに、この変形例では、クリップ
7Aを樹脂で形成しているので、金属材は不要であり、
リサイクルを容易化する上でも有利なものとなる。
【0023】ここで、前記実施形態では、本発明を自動
車の単独構成の前照灯に適用した例を示しているが、前
照灯を含む複合型の灯具であっても同様に適用すること
が可能である。また、クリップの構成、及び当該クリッ
プによって係止されるエクステンション及びレンズの各
係止部の構成は前記した実施形態及び変形例以外の構成
を採用することが可能であることも言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、エクステ
ンションに設けたエクステンション側係止部と、レンズ
に設けたレンズ側係止部とに嵌合するクリップによりエ
クステンションをレンズに固定支持する構成であるの
で、エクステンションをレンズに固定する作業は、エク
ステンションをレンズに対して位置決めした上で、クリ
ップを嵌合するだけでよく、従来のネジを用いた作業に
比較して、ネジを締結する作業が不要になり、組立効率
が改善できる。また、ネジの締結作業を考慮することが
ないため、エクステンションを固定支持するのに好適な
箇所に各係止部を設計配置することが可能であり、安定
した状態にエクステンションを固定することができる。
さらに、クリップの有する弾性力によってエクステンシ
ョンをレンズに固定支持しているので、自動車の走行時
の振動等によっても強固な係止状態を保つことができ、
エクステンションがガタ付くこともなく、灯具の信頼性
を改善することができる。同時に、クリップの有する弾
性によって、エクステンションにPET等の材料を用い
た場合でも、固定部分の破損を防止することが可能にな
る。さらに、クリップは上下寸法を小さくできるので、
レンズにネジ穴を設ける場合のような高さ寸法を増大す
る必要がなく、高さ寸法に制約を受ける灯具への適用も
可能になる。また、エクステンションの一部をレンズ等
に直接嵌合して固定を行う場合に比較して、安定した固
定状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される前照灯の一部を破断した正
面図である。
【図2】図1のAA線に沿う縦断面図である。
【図3】図1の前照灯の一部を分解した概略斜視図であ
る。
【図4】エクステンションとレンズの各係止部とクリッ
プの斜視図である。
【図5】エクステンションをレンズに固定する状態を示
す断面図である。
【図6】本発明の変形例のエクステンションとレンズの
各係止片とクリップの斜視図である。
【図7】図6の変形例のエクステンションをレンズに固
定する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 灯具ボディ 2 レンズ 3 リフレクタ 4 電球 5 エイミング調整機構 6 エクステンション 7,7A クリップ 23 レンズ側係止部 24 レンズ側係止穴 26 レンズ側係止片 62 エクステンション側係止部 64 エクステンション側係止穴 66 エクステンション側係止片 73 係止片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具ボディと、前記灯具ボディの前面開
    口に取着されるレンズと、前記灯具ボディ及び前記レン
    ズで構成される灯室内に内装されるリフレクタと、前記
    灯室内に内装され、前記リフレクタと前記灯具ボディと
    の隙間を隠すためのエクステンションとを備える車両用
    灯具において、前記レンズに設けられたレンズ側係止部
    と、前記レンズ側係止部に対応して前記エクステンショ
    ンに設けられたエクステンション側係止部と、前記レン
    ズ側係止部と前記エクステンション側係止部に係合され
    るクリップとを備え、前記クリップにより前記エクステ
    ンションを前記レンズに固定支持することを特徴とする
    車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記レンズ側係止部と前記エクステンシ
    ョン側係止部には、それぞれ対応する位置に係止穴を有
    しており、前記クリップは、板厚方向に重ねられた前記
    レンズ側係止部及び前記エクステンション側係止部を板
    厚方向に挟持可能なU字型に形成され、かつその両辺部
    にはそれぞれ前記各係止穴に係合される係止片を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記クリップは、弾性を有する金属板で
    形成されており、前記両辺部にはコ字状のスリットによ
    り区画された領域に前記係止片が形成されていることを
    特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109925A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Idec Corp 照明装置のレンズ係止構造

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