JP2002174315A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002174315A
JP2002174315A JP2000374524A JP2000374524A JP2002174315A JP 2002174315 A JP2002174315 A JP 2002174315A JP 2000374524 A JP2000374524 A JP 2000374524A JP 2000374524 A JP2000374524 A JP 2000374524A JP 2002174315 A JP2002174315 A JP 2002174315A
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Taiji Bisata
泰治 美佐田
Shinji Yasuhara
伸二 安原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラの飛び出しを防止するとともに、入出
力ディスクに関する製造コストを低減したトロイダル型
無段変速機を提供する。 【解決手段】 一つのローラ17に対応して、かつ、入
力ディスク5の軌道面5bの外縁及び出力ディスク15
の軌道面15bの外縁にそれぞれ近接して一対のセンサ
19L及び19Rを配置する。センサ19R,19Lに
対してローラ17が所定距離まで接近することにより検
出信号が出力されると、これに基づいて、ローラ17を
支持するキャリッジに付与される駆動力を低減する制御
装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の変
速装置として用いられるトロイダル型無段変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のトロイダル型無段変速機
におけるバリエータ101の一部の構造を示す概略図で
ある。図において、当該バリエータ101には、車両の
動力源により回転駆動される入力軸102が設けられて
おり、入力ディスク103は入力軸102にスプライン
結合して一体回転が可能である。入力ディスク103の
外周には、リング109が圧入されている。一方、出力
部104は、入力軸102に対して相対回転自在に支持
されている。この出力部104は、出力部材105と、
この出力部材105に一体回転可能に支持された出力デ
ィスク106とを備えている。出力ディスク106の外
周には、リング110が圧入されている。
【0003】上記入力ディスク103及び出力ディスク
106の互いに対向する側面には、それぞれ、凹湾曲状
の軌道面103a及び106aが形成されている。両軌
道面103a,106aの間には、円盤状のローラ10
7が円周等配に3個(1個のみ図示)挟持されている。
ローラ107はキャリッジ108によって、回転軸10
7a周りに回転自在に支持されている。また、出力部材
105の左方(図示省略)にも、上記の構成とほぼ同様
な構成の入力ディスク、出力ディスク、ローラ及びキャ
リッジが、出力部材105に対して左右対称に配置され
ている。
【0004】入力軸102が回転駆動されると、入力デ
ィスク103からローラ107を介して出力ディスク1
06にトルクが伝達される。キャリッジ108に支持さ
れたローラ107は、トルクを伝達することによりキャ
リッジ108に生じる反力と、出力ディスク106を駆
動するのに必要なトルクとのアンバランスを解消すべ
く、回転軸107aを傾斜させる。これにより、ローラ
107の位置が図の二点鎖線に示すように変化し、両デ
ィスク103,106間の速度比が連続的に変化する。
【0005】上記回転軸107aが図の反時計回り方向
に傾斜してその傾斜角度が大きくなり、ローラ107が
入力ディスク103の軌道面103aの外周端部に達す
ると、リング109がストッパとなってローラ107が
軌道面103aから飛び出すことを防止する。逆に、回
転軸107aが図の時計回り方向に傾斜してその傾斜角
度が大きくなり、ローラ107が出力ディスク106の
軌道面106aの外周端部に達すると、リング110が
同様にストッパとなってローラ107が軌道面106a
から飛び出すことを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のト
ロイダル型無段変速機では、入力ディスク103の外周
及び出力ディスク106の外周にそれぞれリング109
及び110が必要である。これらは、圧入される部材で
あるため、内径等も精度良く仕上げなければならない。
また、各リング109,110を入出力ディスク10
3,106に圧入する作業は容易ではない。従って、リ
ング109及び110の製造及び圧入に時間がかかり、
このことが、各ディスクに関する製造コストを増大させ
る一因となっている。上記のような従来の問題点に鑑
み、本発明は、ローラの飛び出しを防止するとともに、
入出力ディスクに関する製造コストを低減したトロイダ
ル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一側面に凹湾
曲状の軌道面を有する一対の入力ディスクと、各入力デ
ィスクの軌道面にそれぞれ対向する凹湾曲状の軌道面を
有する一対の出力ディスクと、前記入力ディスク及び出
力ディスクのそれぞれの軌道面間で構成されるトロイド
状隙間に配置され、両軌道面に接して回転しながら両デ
ィスク間のトルク伝達を行う複数のローラと、前記ロー
ラの回転軸を傾斜可能に支持するキャリッジと、前記キ
ャリッジに対して進退方向に駆動力を付与する油圧装置
とを備えたトロイダル型無段変速機において、前記ロー
ラの少なくとも一つに対応して配置され、当該ローラが
所定角度まで傾斜することにより検出信号を出力するセ
ンサと、前記検出信号を受けることにより、前記油圧装
置を制御して前記キャリッジに付与される駆動力を低減
する制御装置とを設けたものである(請求項1)。
【0008】上記のように構成されたトロイダル型無段
変速機(請求項1)では、ローラが所定角度にまで傾斜
すると、これをセンサが検出する。制御装置は、センサ
の検出信号を受けて、油圧装置を制御し、キャリッジの
駆動力を低減する。これにより、ローラはそれ以上傾斜
しなくなるので、軌道面からローラが飛び出すことはな
い。
【0009】また、本発明は、一側面に凹湾曲状の軌道
面を有する一対の入力ディスクと、各入力ディスクの軌
道面にそれぞれ対向する凹湾曲状の軌道面を有する一対
の出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスク
のそれぞれの軌道面間で構成されるトロイド状隙間に配
置され、両軌道面に接して回転しながら両ディスク間の
トルク伝達を行う複数のローラと、前記ローラの回転軸
を傾斜可能に支持するキャリッジと、前記キャリッジに
対して進退方向に駆動力を付与する油圧装置とを備えた
トロイダル型無段変速機において、当該トロイダル型無
段変速機の固定側部材に取り付けられるとともに、前記
ローラの少なくとも一つに対応して、かつ、前記入力デ
ィスクの軌道面の外縁及び前記出力ディスクの軌道面の
外縁にそれぞれ近接して配置され、当該ローラが所定距
離まで接近することにより検出信号を出力する一対のセ
ンサと、前記検出信号を受けることにより、前記油圧装
置を制御して前記キャリッジに付与される駆動力を低減
する制御装置とを設けたものであってもよい(請求項
2)。
【0010】上記のように構成されたトロイダル型無段
変速機(請求項2)では、ローラが傾斜して軌道面の外
縁近傍に達し、センサに対して所定距離にまで接近する
と、これをセンサが検出する。制御装置は、センサの検
出信号を受けて、油圧装置を制御し、キャリッジの駆動
力を低減する。これにより、ローラはそれ以上傾斜しな
くなるので、軌道面からローラが飛び出すことはない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本
発明の一実施形態によるトロイダル型無段変速機のバリ
エータ1部分を示す概略図である。このトロイダル型無
段変速機において、上記バリエータ1には、車両の動力
源により回転駆動される入力軸3が設けられており、そ
の両端近傍にはそれぞれ入力ディスク5が支持されてい
る。
【0012】各入力ディスク5の一側面には、凹湾曲状
の軌道面5bが形成されており、その内周には複数条の
溝を切ったスプライン穴5aが形成されている。入力デ
ィスク5は、そのスプライン穴5aを、入力軸3に設け
られたスプライン軸3aに結合させることによって、入
力軸3と一体回転可能に組み付けられている。右側の入
力ディスク5は、入力軸3に一体に設けられた係止部3
bによって図示の状態から右方への移動が規制されてい
る。また、左側の入力ディスク5の軌道面5bと反対側
の背面には、当該背面全体を覆うケーシング6と、ケー
シング6の内周に内接したバックアップ板7と、入力軸
3に固定され、出力ディスク5及びバックアップ板7が
軸方向の左方に移動することを規制する係止リング8及
び止め輪9と、係止リング8の外周に装着され、バック
アップ板7に予圧を付与するワッシャ10とが設けられ
ている。
【0013】上記バックアップ板7の外周にはOリング
11が装着されており、ケーシング6の内面と、入力デ
ィスク5の背面と、バックアップ板7とによって囲まれ
た入力軸3の周りの空間に油室Aが形成されている。油
室Aは、入力軸3の中心軸方向に設けられた油路3c及
びその右端部近傍から径方向に設けられた油路3dと連
通している。また、油路3cは、入力軸3の端部に挿入
された固定部材2の内部に設けられた油路2aと連通し
ている。この油路2aは、油圧装置12と接続されてい
る。このようにして、ケーシング6及びバックアップ板
7をシリンダとし、入力ディスク5をピストンとする油
圧シリンダ装置が構成されている。
【0014】上記入力軸3の軸方向中央部には、バリエ
ータ1の出力部13が入力軸3に対して相対回転自在に
支持されている。この出力部13は、出力部材14と、
この出力部材14にそれぞれ一体回転可能に支持された
一対の出力ディスク15とを備えている。各出力ディス
ク15の、入力ディスク5の軌道面5bに対向する一側
面には、凹湾曲状の軌道面15bが形成されている。ま
た、上記出力部材14の外周には、動力伝達用のチェー
ン16と噛み合うスプロケットギヤ14aが形成されて
いる。
【0015】上記各入力ディスク5の軌道面5bと、こ
れに対向する出力ディスク15の軌道面15bとの間
は、トロイド状隙間として構成されており、このトロイ
ド状隙間には、各軌道面5b,15bと圧接して回転す
る金属製の円盤状のローラ17が円周等配に3個(1個
のみ図示)設けられている。従って、ローラ17は左右
一対のトロイド状隙間に計6個配置されている。各ロー
ラ17はキャリッジ18によって回転軸17a周りに回
転自在に支持されているとともに、当該キャリッジ18
によって各軌道面5b,15bとの相対位置を調整でき
るようになっている。
【0016】上記バリエータ1において、油圧装置12
から油室Aに、端末負荷としての油圧が付与されると、
左側の入力ディスク5が右方に付勢され、ローラ17を
介して左側の出力ディスク15が右方に付勢される。こ
れにより、左側の出力ディスク15から出力部材14を
介して、右側の出力ディスク15が右方に付勢される。
さらに、右側の出力ディスク15からローラ17を介し
て右側の入力ディスク5が押圧されるが、この入力ディ
スク5は係止部3bにより止められているため、上記端
末負荷がバリエータ1全体に付与され、左右の各ローラ
17が両ディスク5,15間に所定の圧力で挟持された
状態となる。
【0017】この状態において、入力軸3に動力が付与
されると、入力ディスク5から出力ディスク15に対し
て、上記6個のローラ17を介してトルクが伝達され
る。キャリッジ18に支持されたローラ17は、トルク
を伝達することによりキャリッジ18に生じる反力と、
出力ディスク15を駆動するのに必要なトルクとのアン
バランスを解消すべく、キャリッジ18の軸線周りに回
転軸17aを傾斜させる。これにより、ローラ17の位
置が図の二点鎖線に示すように変化し、両ディスク5,
15間の速度比が連続的に変化する。なお、左右各3個
のローラ17は、左右対称になるように同期して回転軸
17aを傾斜させ、それらの傾斜角度は6個のローラす
べてについて一致している。
【0018】一方、上記バリエータ1のハウジング4に
は、一対のセンサ19L及び19Rが取り付けられてい
る。これらのセンサ19L,19Rは、全6個のローラ
17のうち、センサ配置が容易な任意の一つのローラ1
7に対応して配置されている。また、センサ19L及び
19Rはそれぞれ、当該ローラ17を挟持する入力ディ
スク5の軌道面5bの外縁及び出力ディスク15の軌道
面15bの外縁に近接して配置されている。各センサ1
9L,19Rは、例えば、ローラ17が所定距離まで接
近したとき、その内部に渦電流を発生させることに基づ
いて動作する高周波形の近接スイッチである。
【0019】ここで、左側のセンサ19Lは、ローラ1
7の回転軸17aが時計回り方向に所定角度α傾斜した
とき(図2参照)、ローラ17との相対距離が上記所定
距離になるように配置されている。従って、このときセ
ンサ19Lは、ローラ17の検出信号を出力する。同様
に、右側のセンサ19Rは、ローラ17の回転軸17a
が反時計回り方向に所定角度α傾斜したとき、ローラ1
7との相対距離が上記所定距離になるように配置されて
いる。従って、このときセンサ19Rは、ローラ17の
検出信号を出力する。上記所定角度αとは、ローラ17
の回転軸17aの傾斜をバリエータ1の変速領域に対応
する範囲内に規制して、ローラ17が軌道面5b,15
bから飛び出さないための傾斜許容限度若しくはそれよ
り若干手前の角度に相当する。
【0020】図3は、上記トロイダル型無段変速機にお
ける油圧装置12(図1)の基本構成を示す図である。
説明の簡略化のため、1個のローラ17に関しての回路
構成を示しているが、実際には、シリンダ121が各ロ
ーラ17ごとに設けられている。図において、ローラ1
7にはキャリッジ18が接続されている。シリンダ12
1の油室121a及び121bに供給される油圧の差圧
により、キャリッジ18には前進又は後退方向に駆動力
が付与される。油室121aに対しては、第1ポンプ1
22から当該油室121aを経て電磁圧力制御弁123
が接続され、油タンク124に至る回路が図示のように
構成されている。また、油室121bに対しては、第2
ポンプ125から当該油室121bを経て電磁圧力制御
弁126が接続され、油タンク124に至る回路が図示
のように構成されている。上記第1ポンプ122と第2
ポンプ125との間にはシャトル弁127が接続されて
おり、このシャトル弁127の出力が、出力ディスク1
5の背面の油室A(図1)に供給されている。
【0021】上記電磁圧力制御弁123,126は、制
御装置21からの指令により制御される。また、上述の
センサ19L及び19Rの検出信号が制御装置21に入
力されている。電磁圧力制御弁123及び126を制御
することにより、油室121a及び121bの圧力を制
御して、キャリッジ18に前進又は後退方向の駆動力を
付与することができるようになっている。
【0022】上記の構造において、図2の実線に示すよ
うに、ローラ17の回転軸17aが所定角度αにまで傾
くと、所定距離に接近したローラ17をセンサ19Lが
検出し、制御装置21に検出信号が送られる。制御装置
21は、これを受けて、電磁圧力制御弁123,126
を制御し、各油室121a,121bの油圧の差圧を低
減して、キャリッジ18の駆動力(前進方向又は後退方
向)を減少させる。これにより、ローラ17の回転軸1
7aはそれ以上傾斜しない。従って、軌道面5b,15
bからローラ17が飛び出すことはない。
【0023】また、図2の二点鎖線に示すように、ロー
ラ17の回転軸17aが逆方向の所定角度αにまで傾く
と、所定距離に接近したローラ17をセンサ19Rが検
出し、制御装置21に検出信号が送られる。制御装置2
1は、これを受けて、電磁圧力制御弁123,126を
制御し、各油室121a,121bの油圧の差圧を低減
して、キャリッジ18の駆動力(後退方向又は前進方
向)を減少させる。これにより、ローラ17の回転軸1
7aはそれ以上傾斜しない。従って、軌道面5b,15
bからローラ17が飛び出すことはない。なお、上記い
ずれの方向へのローラ17の傾斜においても、油圧系の
応答の遅延を考慮して、所定角度αを傾斜許容限度より
若干手前の角度とすれば、より確実にローラ17の飛び
出しを防止することができる。
【0024】このようにして、従来のように入出力ディ
スクにリングを圧入することなく、ローラ17の飛び出
しを防止することができる。従って、リングの製造及び
圧入という面倒な工程を排除して、各ディスク5,15
に関する製造コストを低減しつつ、ローラの飛び出しを
防止することができる。
【0025】なお、上記実施形態において、各センサ1
9L,19Rは、一つのローラ17に対してのみ設け
た。これは、6個のローラは同期して同じ動作をするた
め、いずれか一つのローラの位置を検出すれば十分だか
らである。しかしながら、センサの故障等、安全性や信
頼性の面から、複数のローラに対して各一対のセンサを
設けてもよい。また、上記実施形態においては、各セン
サ19L,19Rをハウジング4に取り付けたが、何に
取り付けるかは種々変更が可能であり、要は、検出対象
のローラ17の近傍であって各ディスク5,15の軌道
面の外縁に近接した位置に配置し、トロイダル型無段変
速機における何らかの固定側部材に取り付ければよい。
また、上記実施形態では、センサ19L,19Rとして
近接スイッチを採用したが、光電スイッチを用いること
もできる。
【0026】なお、上記実施形態ではセンサ19L,1
9Rを各ディスク5,15の軌道面の外縁に近接した位
置に配置したが、ローラ17の傾斜を検出できる位置で
あれば、これ以外の位置に配置することも可能である。
但し、軌道面の外縁に近接した位置に配置する方がロー
ラ17の検出精度を確保し易いので、より確実にローラ
17の飛び出しを防止することができる。また、ローラ
17が所定角度αにまで傾斜したことを距離の接近によ
り検出する構成に限らず、ローラ17の傾斜角そのもの
を検出するセンサをキャリッジ18に設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1のトロイダル型無段変速機によ
れば、ローラが所定角度にまで傾斜すると、制御装置が
油圧装置を制御して、キャリッジの駆動力を低減するの
で、ローラはそれ以上傾斜せず、軌道面からローラが飛
び出すことはない。このようにして、各ディスクにリン
グを圧入することなく、ローラの飛び出しを防止するこ
とができる。従って、ローラの飛び出しを防止するとと
もに、入出力ディスクに関する製造コストを低減したト
ロイダル型無段変速機を提供することができる。
【0028】請求項2のトロイダル型無段変速機によれ
ば、ローラが傾斜して軌道面の外縁近傍に達し、センサ
に対して所定距離にまで接近すると、制御装置が油圧装
置を制御して、キャリッジの駆動力を低減するので、ロ
ーラはそれ以上傾斜せず、軌道面からローラが飛び出す
ことはない。このようにして、各ディスクにリングを圧
入することなく、ローラの飛び出しを防止することがで
きる。従って、ローラの飛び出しを防止するとともに、
入出力ディスクに関する製造コストを低減したトロイダ
ル型無段変速機を提供することができる。また、ローラ
を、軌道面の外縁近傍で感知するため、より確実に、軌
道面からローラが飛び出すことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるトロイダル型無段変
速機のバリエータ部分を示す概略図である。
【図2】上記バリエータ部分において、ローラが軌道面
の外縁近傍に達した状態を示す図である。
【図3】上記トロイダル型無段変速機における油圧装置
の基本構成を示す図である。
【図4】従来のトロイダル型無段変速機におけるバリエ
ータの一部の構造を示す概略図である。
【符号の説明】
3 入力軸 4 ハウジング 5 入力ディスク 5b 軌道面 12 油圧装置 15 出力ディスク 15b 軌道面 17 ローラ 17a 回転軸 18 キャリッジ 19L,19R センサ 21 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J051 AA03 AA08 BA03 BB02 BD02 BE09 CA05 CB06 DA06 DA09 EA08 EB01 EC02 EC10 ED01 ED11 FA02 3J552 MA09 NA01 PA65 SA44 SA46 SB12 TB07 VA24W

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側面に凹湾曲状の軌道面を有する一対の
    入力ディスクと、各入力ディスクの軌道面にそれぞれ対
    向する凹湾曲状の軌道面を有する一対の出力ディスク
    と、前記入力ディスク及び出力ディスクのそれぞれの軌
    道面間で構成されるトロイド状隙間に配置され、両軌道
    面に接して回転しながら両ディスク間のトルク伝達を行
    う複数のローラと、前記ローラの回転軸を傾斜可能に支
    持するキャリッジと、前記キャリッジに対して進退方向
    に駆動力を付与する油圧装置とを備えたトロイダル型無
    段変速機において、 前記ローラの少なくとも一つに対応して配置され、当該
    ローラが所定角度まで傾斜することにより検出信号を出
    力するセンサと、 前記検出信号を受けることにより、前記油圧装置を制御
    して前記キャリッジに付与される駆動力を低減する制御
    装置とを設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
  2. 【請求項2】一側面に凹湾曲状の軌道面を有する一対の
    入力ディスクと、各入力ディスクの軌道面にそれぞれ対
    向する凹湾曲状の軌道面を有する一対の出力ディスク
    と、前記入力ディスク及び出力ディスクのそれぞれの軌
    道面間で構成されるトロイド状隙間に配置され、両軌道
    面に接して回転しながら両ディスク間のトルク伝達を行
    う複数のローラと、前記ローラの回転軸を傾斜可能に支
    持するキャリッジと、前記キャリッジに対して進退方向
    に駆動力を付与する油圧装置とを備えたトロイダル型無
    段変速機において、 当該トロイダル型無段変速機の固定側部材に取り付けら
    れるとともに、前記ローラの少なくとも一つに対応し
    て、かつ、前記入力ディスクの軌道面の外縁及び前記出
    力ディスクの軌道面の外縁にそれぞれ近接して配置さ
    れ、当該ローラが所定距離まで接近することにより検出
    信号を出力する一対のセンサと、 前記検出信号を受けることにより、前記油圧装置を制御
    して前記キャリッジに付与される駆動力を低減する制御
    装置とを設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005188694A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Koyo Seiko Co Ltd トロイダル型無段変速機
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