JP2002174298A - エンジンマウント - Google Patents

エンジンマウント

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JP2002174298A
JP2002174298A JP2000370382A JP2000370382A JP2002174298A JP 2002174298 A JP2002174298 A JP 2002174298A JP 2000370382 A JP2000370382 A JP 2000370382A JP 2000370382 A JP2000370382 A JP 2000370382A JP 2002174298 A JP2002174298 A JP 2002174298A
Authority
JP
Japan
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engine
stopper plate
bolt
washer
fixed
Prior art date
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Application number
JP2000370382A
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English (en)
Inventor
Akisuke Takeshita
陽祐 竹下
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Maruyasu Industries Co Ltd
Original Assignee
Maruyasu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンまたは車体への組み付け時の作業効
率を向上させる。 【解決手段】 エンジンに先端部に設けたボルト13に
て連結される連結軸11の基端部と同基端部に一体的に
設けたエンジン側座金12がマウントゴム30の一端に
埋設固定され、マウントゴム30の他端に車体側座金2
1が固着され、車体側座金21には連結軸11が貫通す
る貫通孔22a1と車体への取付アーム23を有して座
金12を内部に収容するケース22が固着され、連結軸
11における貫通孔22a1を貫通してケース22から
突出する部位にはケース22を挟んで座金12に対向し
ケース22側にストッパゴム16を添着してなるストッ
パプレート14が組み付けられてなるエンジンマウント
において、ストッパプレート14をボルト13に回転不
能に固定するとともに、同プレート14にエンジン側に
設けた係合孔と嵌合する回り止めピン15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと同エン
ジンを支持する車体との間に介装されて、エンジンの振
動が車体に伝達されることを抑制するエンジンマウント
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のエンジンマウントとして、例え
ば、エンジンに先端部に設けたボルトにて連結される連
結軸の基端部と同基端部に一体的に設けたエンジン側座
金がマウントゴムの一端に埋設固定され、同マウントゴ
ムの他端に車体側座金が固着され、同車体側座金には前
記連結軸が貫通する貫通孔と車体への取付アームを有し
て前記エンジン側座金を内部に収容するケースが固着さ
れ、前記連結軸における前記貫通孔を貫通して前記ケー
スから突出する部位には前記ケースを挟んで前記エンジ
ン側座金に対向し前記ケース側にストッパゴムを添着し
てなるストッパプレートが組み付けられてなるものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
エンジンマウントは、連結軸の先端に設けたボルトをエ
ンジン側の取付孔に取り付け、ボルトに固定ナットを螺
合させることにより、エンジンに組み付けられるように
なっているが、この螺合の際の連結軸側の回転を規制ス
するための手段が設けられていないため、固定ナットの
ボルトへの螺合に際して、連結軸側にスパナがけをして
連結軸側の回転を規制しながら、固定ナットをボルトに
締めつける必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題に
対処するためになされたもので、エンジン(または車
体)に先端部に設けたボルトにて連結される連結軸の基
端部と同基端部に一体的に設けたエンジン側座金(また
は車体側座金)がマウントゴムの一端に埋設固定され、
同マウントゴムの他端に車体側座金(またはエンジン側
座金)が固着され、同車体側座金(またはエンジン側座
金)には前記連結軸が貫通する貫通孔と車体(またはエ
ンジン)への取付アームを有して前記エンジン側座金
(または車体側座金)を内部に収容するケースが固着さ
れ、前記連結軸における前記貫通孔を貫通して前記ケー
スから突出する部位には前記ケースを挟んで前記エンジ
ン側座金(または車体側座金)に対向し前記ケース側に
ストッパゴムを添着してなるストッパプレートが組み付
けられてなるエンジンマウントにおいて、前記ストッパ
プレートを前記ボルトに回転不能に固定するとともに、
前記ストッパプレートに前記エンジン側(または車体
側)に設けた係合孔と嵌合する回り止めピンを設けたこ
と(請求項1に係る発明)に特徴がある。
【0005】この場合において、前記マウントゴムの他
端に固着される車体側座金(またはエンジン側座金)が
環状であり、前記連結軸における前記マウントゴム側の
端面を前記マウントゴムを貫通して露呈させること(請
求項2に係る発明)、前記ボルトに前記ストッパプレー
トを組み付ける際に、前記ストッパプレートの回転を規
制するとともに軸方向の移動を許容する移動方向規定手
段を設けること(請求項3に係る発明)が望ましい。
【0006】
【発明の作用効果】本発明によるエンジンマウント(請
求項1に係る発明)においては、上記のような構成とし
たため、ボルトをエンジン側(または車体側)の取付孔
に取り付け、回り止めピンを係合孔に嵌合させ、ボルト
に固定ナットを螺合させることにより、当該エンジンマ
ウントをエンジン(または車体)に組み付けることがで
き、この際、ストッパプレートが回り止めピンと協同し
てボルトの回転を規制する。したがって、連結軸側にス
パナがけをする必要がなく、当該エンジンマウントのエ
ンジン(または車体)への組み付け時の作業効率を向上
させることができる。
【0007】また、本発明によるエンジンマウント(請
求項2に係る発明)においては、上記のような構成とし
たため、連結軸の露呈された端面に、車体側座金(また
はエンジン側座金)とマウントゴムを通して治具を直接
当てた状態にて、ストッパプレートをボルトに圧入して
一体的に固定することができる。したがって、ストッパ
プレートをボルトに圧入する力を逃がすことなく、治具
にて受承することができるため、ストッパプレートをボ
ルトに的確に固定することができる。
【0008】また、本発明によるエンジンマウント(請
求項3に係る発明)においては、上記のような構成とし
たため、ストッパプレートをボルトのねじ部に挿入し、
ストッパプレートの上から締めつけ用ナットをボルトに
締めつけることにより、ストッパプレートをボルトの非
ねじ部に圧入して定位置に一体的に固定することができ
る。したがって、ストッパプレートをボルトの非ねじ部
に圧入する作業を、単に締めつけ用ナットを用いて締め
つけるのみで行うことができるため、ストッパプレート
をボルトに容易かつ安価に固定することができる。
【0009】また、本発明によるエンジンマウント(請
求項3に係る発明)においては、上記のような構成とし
たため、ボルトを連結軸と別体で構成して螺着可能とす
れば、ストッパプレートを連結軸に載せ、ストッパプレ
ートを挟んでボルトと連結軸を螺着することにより、ス
トッパプレートを定位置に一体的に固定することができ
る。したがって、ストッパプレートをボルトと連結軸間
に締着固定する作業を、単にボルトを螺着することによ
り行うことができるため、ストッパプレートをボルトに
容易かつ安価に固定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明によるエンジン
マウントの第1実施形態を示していて、このエンジンマ
ウントは、エンジン側金具10と、車体側金具20と、
エンジン側金具10と車体側金具20との間に固着され
たマウントゴム30等を備えている。
【0011】エンジン側金具10は、エンジンブラケッ
ト(図示省略)を介してエンジンに組み付けられるもの
で、鋼材によって形成された連結軸としての有底筒状軸
11と、この有底筒状軸11に組み付けられたエンジン
側座金12およびボルト13と、ボルト13に組み付け
られたストッパプレート14等を備えている。
【0012】有底筒状軸11は、先端部(上方部位)が
後述するケース22から上方に突出するとともに基端部
(下方部位)がケース22内部に収容されており、先端
部側には上方に開口する内孔に雌ねじ部11aが形成さ
れ、基端部側には円錐台部11bが形成されて段部11
cが形成されている。エンジン側座金12は、鋼材によ
って平面視にて円形に形成されていて、有底筒状軸11
の段部11cに嵌合された後に溶接によって固着されて
いる。
【0013】ボルト13は、鋼材によって下方部位に下
方雄ねじ部13aが形成されるとともに上方部位に上方
雄ねじ部13b(下方雄ねじ部13aと同一形状のね
じ)が形成されていて、中間に上方雄ねじ部13bの山
径より大径の非ねじ部13cを有しており、成形後に全
体を焼入れされている。また、ボルト13は、下方雄ね
じ部13aにて有底筒状軸11の先端部側から雌ねじ部
11aに螺合され、上方雄ねじ部13bにてエンジンブ
ラケットに固定ナット(図示省略)を用いて固定される
ようになっている。
【0014】ストッパプレート14は、鋼材によって平
面視にて円形に形成されていて、その中央にはボルト1
3における上方雄ねじ部13bの山径より大径かつ非ね
じ部13cの外径より僅かに小径の取付孔14aが形成
されるとともに、周縁部近傍には、回り止めピン15が
挿通する挿通孔14bが形成されていて、取付孔14a
にてボルト13の非ねじ部13cに圧入固定されてい
る。なお、回り止めピン15は、ストッパプレート14
の下方より挿通孔14bに挿入されて溶接によって固定
されている。
【0015】また、ストッパプレート14の下面周縁部
には、ストッパゴム16が全周にわたって加硫成形され
て一体化されている。このストッパゴム16は、マウン
トゴム30が所定量以上に下方へ弾性変形したときに後
述するケース22の上方平坦部22aと厚肉部16aに
て当接するようになっていて、ブーツ部16bにてケー
ス22の周壁部22bの上部を覆うようになっている。
【0016】車体側金具20は、環状(円環状だけでな
く、六角環状でも、他の環状形状でも実施可能)に形成
されて下端外周に外向フランジ21aを有する車体側座
金21と、鋼材によって下方に向けて開口したカップ形
状に形成されて車体側座金21に圧入嵌合されたケース
22と、このケース22に溶接により固着された取付ア
ーム23とを備えていて、取付アーム23に設けた取付
孔23aにて車体に組み付けられるようになっている。
【0017】ケース22は、上方平坦部22aと、この
上方平坦部22aから下方に向けて延びる周壁部22b
を有していて、上方平坦部22aの略中央には、有底筒
状軸11が貫通する貫通孔22a1が形成されており、
内部に、有底筒状軸11の基端部、ストッパプレート1
4、車体側座金21、マウントゴム30を収容してい
る。
【0018】マウントゴム30は、エンジン(図示省
略)の振動を吸収するもので、上方部位にて有底筒状軸
11の基端部(下方部位)とエンジン側座金12の略全
体を包み込むように、また下方部位にて車体側座金21
の内周部位を包み込むようにして図示の形状に加硫成形
されていて、有底筒状軸11、エンジン側座金12およ
び車体側座金21と一体化(加硫接着)されている。ま
た、マウントゴム30の中央には、貫通孔30aが形成
されていて、この貫通孔30aにより、有底筒状軸11
の下端面11b1がマウントゴム30を貫通して露呈し
ている。
【0019】また、マウントゴム30における上部30
b(エンジン側座金12を包み込む部分)は、マウント
ゴム30が所定量以上に上方へ弾性変形したときにケー
ス22の上方平坦部22aと当接するように、またマウ
ントゴム30が所定量以上に側方へ弾性変形したときに
ケース22の周壁部22bと当接するようになってい
る。
【0020】ところで、上記のように構成された第1実
施形態のエンジンマウントは以下に説明する手順によっ
て一体化されている。 有底筒状軸11とエンジン側座金12を溶接により固
着する。ケース22と取付アーム23を溶接により固着
する。ストッパプレート14と回り止めピン15を溶接
により固着する。 マウントゴム30を加硫成形により有底筒状軸11、
エンジン側座金12および車体側座金21と一体化す
る。ストッパゴム16を加硫成形によりストッパプレー
ト14と一体化する。 有底筒状軸11をケース22の挿通孔22a1に挿入
するとともに、車体側座金21をケース22の下方部位
に圧入固定する(かしめによって固定してもよい)。 ボルト13を有底筒状軸11に螺着する。 マウントゴム30の下方に治具Mを配置し、貫通孔3
0aを通して治具Mの先端面M1を有底筒状軸11の下
端面11b1に当接させる。 ストッパプレート14をボルト13の上方から挿入
し、非ねじ部13cに圧入固定する。この圧入固定によ
り、ストッパプレート14とボルト13間は、当該エン
ジンマウントが、ボルト13の上方雄ねじ部13bにて
エンジンブラケットに固定ナットを用いて固定される際
の固定ナットの締めつけトルクに対して耐え得る結合強
度とされる。
【0021】以上の説明から明らかなように、この第1
実施形態のエンジンマウントにおいては、ボルト13を
エンジン側の取付孔に取り付け、回り止めピン15を係
合孔に嵌合させ、ボルト13に固定ナットを螺合させる
ことにより、当該エンジンマウントをエンジンに組み付
けることができ、この際、ストッパプレート14が回り
止めピン15と協同してボルト13の回転を規制する。
したがって、有底筒状軸11側にスパナがけをする必要
がなく、当該エンジンマウントのエンジンへの組み付け
時の作業効率を向上させることができる。
【0022】また、この第1実施形態のエンジンマウン
トにおいては、有底筒状軸11の露呈された下端面11
b1に、車体側座金21とマウントゴム30を通して治
具Mの先端面M1を直接当てた状態にて、ストッパプレ
ート14をボルト13に圧入して一体的に固定すること
ができる。したがって、ストッパプレート14をボルト
13に圧入する力を逃がすことなく、治具Mにて受承す
ることができるため、ストッパプレート14をボルト1
3に的確に固定することができる。
【0023】上記第1実施形態においては、ボルト13
の非ねじ部13cにセレーション(平行ローレットとも
いう)加工を施して実施することも可能である。この場
合には、固定ナットの締めつけに対して耐え得るストッ
パプレート14とボルト13間の結合強度をより高める
ことができる。
【0024】また、上記第1実施形態においては、有底
筒状軸11とボルト13を別体として構成し、ボルト1
3を有底筒状軸11に螺着してこれらを一体化して実施
したが、ボルトを別体として用いることなく、有底筒状
軸の上方に雄ねじ部及び非ねじ部を一体的に形成して実
施することも可能である。
【0025】また、上記第1実施形態においては、マウ
ントゴム30が、その上方部位にて有底筒状軸11の基
端部(下方部位)とエンジン側座金12の略全体を包み
込むように加硫成形して実施したが、マウントゴム30
は、少なくともエンジン側座金12におけるケース22
の上方平坦部22aと当接する部位及びケース22の周
壁部22bと当接する部位に加硫成形されていればよ
い。
【0026】図2は、本発明によるエンジンマウントの
第2実施形態を示していて、この第2実施形態において
は、有底筒状軸111とストッパプレート114の構
成、マウントゴム(図示省略)に貫通孔(第1実施形態
における貫通孔30a)が設けられていない構成及び組
立手順が上記第1実施形態と異なる点を除いて、それ以
外の構成については、第1実施形態と実質的に同一であ
るため、同一構成部材には同一符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0027】有底筒状軸111は、先端部(上方部位)
がケース22から上方に突出するとともに基端部(下方
部位)がケース22内部に収容されており、先端部側は
二面幅部111dとされるとともに上方に開口する内孔
に雌ねじ部111aが形成され、基端部側には円錐台部
(図示省略)が形成されて段部(図示省略)が形成され
ている。
【0028】ストッパプレート114は、鋼材によって
平面視にて円形に形成されていて、その中央にはボルト
13における上方雄ねじ部13bの山径より大径かつ非
ねじ部13cの外径より僅かに小径の取付孔114aが
形成されるとともに、周縁部近傍には、回り止めピン1
5が挿通する挿通孔114bが形成されていて、取付孔
114aにてボルト13の非ねじ部13cに圧入固定さ
れている。また、ストッパプレート114の下面には、
ストッパプレート114を有底筒状軸111に組み付け
る際に、有底筒状軸111に形成された二面幅部111
dとによってストッパプレート114の回転を規制する
とともに軸方向の移動を許容する移動方向規定手段を構
成する2個の突起114c,114cが設けられてい
る。各突起114cは、ストッパプレート114の下面
におけるストッパゴム16が固着されている部位よりも
内周側に、取付孔114aをはさんで対称となる位置に
一体的に形成されている。
【0029】ところで、上記のように構成された第2実
施形態のエンジンマウントは以下に説明する手順によっ
て一体化されている。 有底筒状軸111とエンジン側座金12を溶接により
固着する。ケース22と取付アーム23を溶接により固
着する。ストッパプレート114と回り止めピン15を
溶接により固着する。 マウントゴム30を加硫成形により有底筒状軸11
1、エンジン側座金12および車体側座金21と一体化
する。ストッパゴム16を加硫成形によりストッパプレ
ート114と一体化する。 有底筒状軸111をケース22の挿通孔22a1に挿
入するとともに、車体側座金21をケース22の下方部
位に圧入固定する(かしめによって固定してもよい)。 ボルト13を有底筒状軸111に螺着する。 ストッパプレート114をボルト13に挿入し、両突
起114cを有底筒状軸111の二面幅部111dに係
合させる。 ストッパプレート114の上方から締めつけ用ナット
N(図2参照)を締めつけることにより、ストッパプレ
ート114を非ねじ部13cに圧入固定する。なお、ス
トッパプレート114の圧入固定後には、締めつけ用ナ
ットNは取り外されて、同内容の作業用として再度使用
される。
【0030】以上の説明から明らかなように、この第2
実施形態のエンジンマウントにおいても、上記第1実施
形態と同様に、有底筒状軸111側にスパナがけをする
必要がなく、当該エンジンマウントのエンジンへの組み
付け時の作業効率を向上させるという効果を得ることが
できる。
【0031】また、この第2実施形態のエンジンマウン
トにおいては、ストッパプレート114をボルト13の
上方雄ねじ部13bに挿入し、ストッパプレート114
の上から締めつけ用ナットNをボルト13に締めつける
ことにより、ストッパプレート114をボルト13の非
ねじ部13cに圧入して定位置に一体的に固定すること
ができる。したがって、ストッパプレート114をボル
ト13の非ねじ部13cに圧入する作業を、単に締めつ
け用ナットNを用いて締めつけるのみで行うことができ
るため、ストッパプレート114をボルト13に容易か
つ安価に固定することができる。
【0032】上記第2実施形態においては、ボルト13
の非ねじ部13cにセレーション(平行ローレットとも
いう)加工を施して実施することも可能である。この場
合には、固定ナットの締めつけに対して耐え得るストッ
パプレート114とボルト13間の結合強度をより高め
ることができる。
【0033】また、上記第2実施形態においては、有底
筒状軸111とボルト13を別体として構成し、ボルト
13を有底筒状軸111に螺着してこれらを一体化して
実施したが、ボルトを別体として用いることなく、有底
筒状軸の上方に雄ねじ部及び非ねじ部を一体的に形成し
て実施することも可能である。
【0034】上記第2実施形態においては、締めつけ用
ナットNをボルト13に締めつけることにより、ストッ
パプレート114をボルト13の非ねじ部13cに圧入
して定位置に一体的に固定するように実施したが、図3
に示した第3実施形態のようにして実施することも可能
である。この第3実施形態のエンジンマウントの構成部
材は、上記第2実施形態の構成部材と同一であるため、
その詳細な説明は省略し、組立手順のみを説明する。
【0035】有底筒状軸111とエンジン側座金12
を溶接により固着する。ケース22と取付アーム23を
溶接により固着する。ストッパプレート114と回り止
めピン15を溶接により固着する。 マウントゴム30を加硫成形により有底筒状軸11
1、エンジン側座金12および車体側座金21と一体化
する。ストッパゴム16を加硫成形によりストッパプレ
ート114と一体化する。 有底筒状軸111をケース22の挿通孔22a1に挿
入するとともに、車体側座金21をケース22の下方部
位に圧入固定する(かしめによって固定してもよい)。 有底筒状軸111にストッパプレート114を載せ、
二面幅部111dと両突起114cを係合させる。 ボルト13を工具(例えば、インパクトレンチ)を用
いて有底筒状軸111に締めつける。
【0036】以上の説明から明らかなように、この第3
実施形態のエンジンマウントにおいても、上記第1実施
形態及び第2実施形態と同様に、有底筒状軸111側に
スパナがけをする必要がなく、当該エンジンマウントの
エンジンへの組み付け時の作業効率を向上させるという
効果を得ることができる。
【0037】また、この第3実施形態においては、ボル
ト13を有底筒状軸111と別体で構成して螺着可能と
したため、ストッパプレート114を有底筒状軸111
に載せ、ストッパプレート114を挟んでボルト13と
有底筒状軸111を螺着することにより、ストッパプレ
ート114を定位置に一体的に固定することができる。
したがって、ストッパプレート114をボルト13と有
底筒状軸111間に締着固定する作業を、単にボルト1
3を螺着することにより行うことができるため、上記第
1実施形態及び第2実施形態に比して、ストッパプレー
ト114をボルト13に容易かつ安価に固定することが
できる。
【0038】上記第2実施形態及び第3実施形態のエン
ジンマウントは、マウントゴム30の下方に治具を受け
ることができない場合(例えば、当該エンジンマウント
が液体封入式のものである場合のように、マウントゴム
30の下方に部材が組み付けられるような場合)に、特
に有効である。
【0039】上記各実施形態においては、当該エンジン
マウントが、ボルト13の上方雄ねじ部13bにてエン
ジンに組み付けられるとともに、取付アーム23にて車
体に組み付けられるようにして実施したが、当該エンジ
ンマウントを上下反転させて、ボルト13の上方雄ねじ
部13bにて車体に組み付けられるとともに、取付アー
ム23にてエンジンに組み付けられるようにして実施す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるエンジンマウントの第1実施形
態を示す縦断正面図である。
【図2】 本発明によるエンジンマウントの第2実施形
態を示す一部破断正面図である。
【図3】 本発明によるエンジンマウントの第3実施形
態を示す一部破断正面図である。
【符号の説明】
11,111…有底筒状軸(連結軸)、11a1…下端
面、12…エンジン側座金、13…ボルト、14,11
4…ストッパプレート、15…回り止めピン、16…ス
トッパゴム、21…車体側座金、22…ケース、22a
1…貫通孔、23…取付アーム、30…マウントゴム、
30a…貫通孔、111d…二面幅部・114c…突起
(移動方向規定手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンまたは車体に先端部に設けたボ
    ルトにて連結される連結軸の基端部と同基端部に一体的
    に設けたエンジン側座金または車体側座金がマウントゴ
    ムの一端に埋設固定され、同マウントゴムの他端に車体
    側座金またはエンジン側座金が固着され、同車体側座金
    またはエンジン側座金には前記連結軸が貫通する貫通孔
    と車体またはエンジンへの取付アームを有して前記エン
    ジン側座金または車体側座金を内部に収容するケースが
    固着され、前記連結軸における前記貫通孔を貫通して前
    記ケースから突出する部位には前記ケースを挟んで前記
    エンジン側座金または車体側座金に対向し前記ケース側
    にストッパゴムを添着してなるストッパプレートが組み
    付けられてなるエンジンマウントにおいて、前記ストッ
    パプレートを前記ボルトに回転不能に固定するととも
    に、前記ストッパプレートに前記エンジン側または車体
    側に設けた係合孔と嵌合する回り止めピンを設けたこと
    を特徴とするエンジンマウント。
  2. 【請求項2】 前記マウントゴムの他端に固着される車
    体側座金またはエンジン側座金が環状であり、前記連結
    軸における前記マウントゴム側の端面を前記マウントゴ
    ムを貫通して露呈させたことを特徴とする請求項1記載
    のエンジンマウント。
  3. 【請求項3】 前記ボルトに前記ストッパプレートを組
    み付ける際に、前記ストッパプレートの回転を規制する
    とともに軸方向の移動を許容する移動方向規定手段を設
    けたことを特徴とする請求項1記載のエンジンマウン
    ト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104163096A (zh) * 2013-12-12 2014-11-26 柳州市兴拓工贸有限责任公司 四缸柴油机用发动机悬置装置
JP2015140875A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 株式会社ブリヂストン 防振装置

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