JP2002173626A - 印刷インキ用樹脂ワニスおよびその製造方法ならびに印刷インキ - Google Patents

印刷インキ用樹脂ワニスおよびその製造方法ならびに印刷インキ

Info

Publication number
JP2002173626A
JP2002173626A JP2000368439A JP2000368439A JP2002173626A JP 2002173626 A JP2002173626 A JP 2002173626A JP 2000368439 A JP2000368439 A JP 2000368439A JP 2000368439 A JP2000368439 A JP 2000368439A JP 2002173626 A JP2002173626 A JP 2002173626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing ink
resin
water
resin varnish
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000368439A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Inami
正也 稲波
Koichi Hakata
宏一 博多
Yoshiaki Onoe
祥章 尾上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP2000368439A priority Critical patent/JP2002173626A/ja
Publication of JP2002173626A publication Critical patent/JP2002173626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低乳化性、耐ミスチング性等の諸性能を向上
させた印刷インキ用樹脂ワニスを提供する。 【解決手段】 印刷インキ用樹脂(a)から水溶性成分
を抽出除去することを特徴とする印刷インキ用樹脂ワニ
ス組成物;印刷インキ用樹脂(a)と疎水性溶剤(b)
からなる樹脂ワニス(c)から水溶性成分を抽出除去し
て得られる印刷インキ用樹脂ワニス組成物;該印刷イン
キ用ワニス組成物の製造方法;該印刷インキ用ワニス組
成物を含有してなる印刷インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷インキ用樹脂
ワニス組成物およびその製造法ならびに該印刷インキ用
樹脂ワニス組成物を用いた印刷インキに関するものであ
る。本発明により得られた印刷インキ用樹脂ワニ組成物
スは印刷インキ用ワニス、殊にオフセット印刷インキ用
ワニスとして有用である他、顔料の表面処理等にも賞用
しうる。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷インキ用樹脂ワニスは、
印刷インキ用樹脂を有機溶剤に溶解させること等の方法
により調製されている。印刷インキ用樹脂ワニスの原料
となる印刷インキ用樹脂中には、未反応原料や副反応生
成物、印刷インキ用樹脂製造時に用いた触媒等が存在し
ており、特にこれらの中でも水溶性成分は、印刷インキ
とした際に悪影響を及ぼすものであった。例えば、オフ
セット印刷等で多く用いられているロジン変性フェノー
ル樹脂(一般にロジン変性フェノール樹脂はロジンとレ
ゾール型フェノール、またはこれらとポリオールを反応
させて製造される。)についてみてみると、ロジン変性
フェノール樹脂の分子量分布は、広範囲にわたるもので
あり、また、組成中には低分子量の水溶性成分がそのま
ま残存している。そのため、近年、高速印刷化の観点か
ら印刷インキ用樹脂に要求される低乳化性、耐ミスチン
グ性、浮き汚れ等の点で極めて不利であるばかりでな
く、任意の乳化性、極性等を持つ樹脂を設計・収得する
という観点からも不利なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
印刷インキ用樹脂中に残存していた水溶性成分が、当該
印刷インキ用樹脂ワニス組成物を印刷インキ用樹脂に用
いた場合に、印刷インキ用樹脂ワニス組成物に要求され
る低乳化性、耐ミスチング性等の諸性能に及ぼす不利を
低減することを目的とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく、印刷インキ用樹脂ワニス組成物の製造条
件、とりわけ親水性成分に着目して鋭意検討を重ねた。
その結果、印刷インキ用樹脂ワニス組成物から水溶性成
分を抽出除去した場合には、低乳化性および良好な耐ミ
スチング性を有する樹脂を製造できる事を見出した。本
発明はこれらの新しい知見に基づいて完成されたもので
ある。
【0005】すなわち、本発明は、印刷インキ用樹脂
(a)から水溶性成分を抽出除去することを特徴とする
印刷インキ用樹脂ワニス組成物;印刷インキ用樹脂
(a)と疎水性溶剤(b)からなる樹脂ワニス(c)か
ら水溶性成分を抽出除去して得られる印刷インキ用樹脂
ワニス組成物;該印刷インキ用ワニス組成物の製造方
法;該印刷インキ用ワニス組成物を含有してなる印刷イ
ンキ組成物に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、前記のように、従来の
印刷インキ用樹脂ワニス組成物とは明確に異なる新規な
印刷インキ用樹脂ワニス組成物、および印刷インキ用樹
脂ワニス組成物を収得する新規な製造法に関するもので
ある。
【0007】本発明では、目的とする印刷インキ用樹脂
ワニス組成物を得るため、印刷インキ用樹脂(以下、
(a)成分という)から、または(a)成分および疎水
性溶剤(以下、(b)成分という)からなる樹脂ワニス
(以下、(c)成分という)から、水溶性成分を抽出除
去する。
【0008】前記(a)成分である印刷インキ用樹脂と
しては、水に溶解しないものであれば特に制限されず公
知のものを用いる事ができる。具体的には、ロジン変性
フェノール樹脂、マレイン酸変性フェノール樹脂、石油
樹脂変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂等があげられ
るが、印刷インキとした際のインキ性能が良好という点
からロジン変性フェノール樹脂が好ましい。ロジン変性
フェノール樹脂としては、ガムロジン、トール油ロジ
ン、ウッドロジン、不均化ロジン、水素添加ロジン、重
合ロジン、これらの各種変性物、さらにはこれらと金属
との塩、ポリオールとのエステル化物などをレゾールフ
ェノールを用いてフェノール化したもの、或いはフェノ
ール化した後、エステル化したものなど、従来よりロジ
ン変性フェノール樹脂として知られる各種のものを例示
できる。ここにフェノールとしては石炭酸、クレゾー
ル、アミルフェノール、p−ブチルフェノール、p−オ
クチルフェノール、ノニルフェノール、p−ドデシルフ
ェノールなどがあげられる。
【0009】前記(b)成分としては、(a)成分を溶
解し、かつ疎水性であれば特に制限されず公知のものを
用いることができる。具体的には、アマニ油、大豆油、
桐油などの植物油類、日石0号ソルベント(日石三菱
(株)製)、日石4号ソルベント(日石三菱(株)
製)、日石5号ソルベント(日石三菱(株)製)、日石
AF−4号ソルベント(日石三菱(株)製)、日石AF
−5号ソルベント(日石三菱(株)製)、日石AF−6
号ソルベント(日石三菱(株)製)、日石AF−7号ソ
ルベント(日石三菱(株)製)、日石AF−8号ソルベ
ント(日石三菱(株)製)などの石油系溶剤、あるいは
トルエン、キシレンなど従来公知の疎水性有機溶剤など
があげられる。
【0010】前記(c)成分は、前記(a)成分を前記
(b)成分に溶解させることにより得ることができる。
(a)成分および(b)成分の使用量は特に制限され
ず、印刷インキとする際の粘度等により適宜選択するこ
とができるが、水溶性成分を抽出除去する際の分離性が
良好な事から上限は(a)成分80重量部に対し(b)
成分20重量部程度と、生産効率の点から下限は(a)
成分10重量部に対し(b)成分90重量部程度とする
ことが好ましい。
【0011】本印刷インキ用樹脂ワニス組成物の製造方
法は(a)成分中から、または(c)成分から水溶性成
分を抽出除去することを特徴とする。水溶性成分を除去
する方法としては、(a)成分中に含まれる水溶性成
分を抽出除去した後(b)成分に溶解し印刷インキ用樹
脂ワニス組成物とする方法、(a)成分を(b)成分
に溶解しワニス(c)とした後に水溶性成分を抽出除去
する方法などが挙げられる。水溶性成分の抽出除去方法
としては、水溶性成分を除去できれば特に制限されず、
公知の抽出方法を採用できる。抽出を行なう際の抽出媒
としては、(a)成分を溶解しないもの、または(c)
成分と混合した際に均一とならないものなら制限なく使
用することができるが、水溶性成分を除去するというこ
とから、水を用いて水溶性成分を抽出する方法が好まし
い。また、水を用いて抽出をすれば、水は(a)成分お
よび(b)成分をほとんど溶解せず、層分離するため、
分離が容易になるといった利点がある。抽出条件として
は、特に制限されず、通常公知の方法を採用できる。例
えば上記の場合に、水にて水溶性成分を抽出除去する
場合には、(a)成分を水と混合攪拌((a)成分が固
体の場合には加温等により溶融状態として混合攪拌する
ことが水溶性成分の除去効率が良好となるため好まし
い。)した後、静置する方法などが挙げられる。前記
の場合としては通常公知の抽出方法が採用できる。抽出
温度については特に制限されないが、通常20〜180
℃とすることが好ましい。抽出温度を20℃以上とする
ことにより、系の粘度を適切に保つことができるため取
り扱いが容易となり、また、水を用いた場合には、水と
ワニスの分離性もよくなるため好ましい。抽出温度を1
80℃以下とすることでワニスを安定に保つ事ができる
ため好ましい。なお、系の温度を高温(100℃以上)
とする場合には必要に応じて0.098〜1.078M
Paの圧力下にすることで、高温での抽出ができる。系
の温度は高温であるほど粘度が低下し、取り扱いが容易
である上に水とワニスの分離性も良好であり、目的の水
溶性成分のみ除去できる。、の場合とも、水を用い
て水溶性成分を抽出除去した場合にワニス中に残存する
微量の水分は、減圧留去、或いは加熱して留去すること
ができる。具体的な例としては、例えば、所定量の
(a)成分及び所定量の(b)成分にて作製した樹脂ワ
ニスに所定量の水を加え、攪拌下に水溶性成分を抽出す
る。その後、水層を静置分離し、除去して、樹脂ワニス
を得ることが出来る。また、(a)成分と所定量の
(b)成分及び、あらかじめ水を添加し、必要に応じて
加圧下において10〜180℃程度で溶解させた後、つ
いで水層を静置分離し、除去する方法も採用できる。
【0012】水を用いて樹脂ワニス中に含まれる水溶性
成分を除去する場合に用いられる抽出用の水の量は特に
限定されないが、通常樹脂ワニス100部に対し、20
〜200部程度が好ましい。水の使用量を20部以上と
することで抽出効果が向上するためであり、200部以
上では抽出効果に顕著な差が見られず、生産性に劣るた
めである。
【0013】得られる印刷インキ用ワニス組成物の性能
(ゲル化能等)を向上させるためには、印刷インキ用樹
脂または樹脂ワニスから重量平均分子量が通常1,00
0程度以下の水溶性成分を抽出除去することが好まし
い。印刷インキ用樹脂または樹脂ワニスから、重量平均
分子量が通常1,000程度以下の水溶性成分を抽出除
去する事は、前記したように、抽出時の温度、圧力、抽
出媒の使用量を制御する事によってできる。
【0014】本発明においては、得られる印刷インキ用
樹脂中の水溶性成分を除去する以外の製造方法は、特に
制限されず、従来公知の各種印刷インキ用樹脂ワニス組
成物の製造方法を実質的に変更せずに採用することがで
きる。
【0015】本発明の印刷インキ用樹脂ワニス組成物に
顔料、必要に応じて界面活性剤、ワックス、ドライヤー
その他添加剤等を配合し、通常公知の製造方法により印
刷インキ組成物とすることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明により得られる印刷インキ用樹脂
ワニス組成物は、水溶性成分が除去されているため、低
乳化性であり、また、耐ミスチング性に優れているた
め、各種印刷インキ用ワニス組成物、特にオフセット印
刷インキ用ワニス組成物として有用である他、顔料の表
面処理等にも好適に使用することができる。また、水に
より水溶性成分を除去する場合には分離が容易となるた
め、作業性が向上するといった利点がある。
【0017】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
更に具体的に説明するが、本発明がこれら実施例に限定
されないことはもとよりである。尚、以下「部」とは重
量部を示す。
【0018】実施例1 攪拌機、分水器付き還流冷却管および温度計を備えたフ
ラスコに、前記(a)成分としてガムロジン1000部
を仕込み、攪拌下に220℃まで昇温して溶融させた。
ついで、前記(b)成分としてレゾール型p−オクチル
フェノールの70%キシレン溶液857部(固形分60
0部)を、6時間かけて系内に滴下した。滴下終了後、
グリセリン93部および水酸化カルシウム0.3部を仕
込み、220〜260℃の温度範囲内で酸価が25とな
るまで反応させ、0.02MPaで10分間減圧し、冷
却の後、固形のロジン変性フェノール樹脂1600部を
得た。こうして得られたロジン変性フェノール樹脂90
部に大豆油20部、日石AF−7ソルベント(日石三菱
(株)製)88部を加え、180℃において加熱溶解し
た後、80℃迄冷却し、純水200部を加え250RP
Mで10分間攪拌後30分間静置し、水を分離除去し
た。その後110℃まで昇温後、アルミキレート(川研
ファインケミカル(株)製 商品名 ALCH)2部を
添加し、190℃において1時間反応させ、冷却の後、
ゲルワニス組成物200部を得た。除去した水層部はエ
タノールを加えて減圧乾固させ、得られた水溶性成分の
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
よるポリスチレン換算重量平均分子量を測定したとこ
ろ、798であった。また、原子吸光分析により、0.
04部のカルシウムが検出された。
【0019】実施例2 ステンレスオートクレーブ内に実施例1で調製したロジ
ン変性フェノール樹脂90部、大豆油20部、日石AF
−7ソルベント88部、及び純水200部を加え、25
0RPMで攪拌後しながら180℃において加熱溶解し
た後、10RPMで攪拌しながら80℃迄冷却し、30
分間静置し、水を分離した。その後実施例1と同様のフ
ラスコに全量を移し、常圧下に110℃まで昇温後、ア
ルミキレート(川研ファインケミカル(株)製 商品名
ALCH)2部を添加し、190℃において1時間反
応させ、冷却の後、ゲルワニス組成物200部を得た。
除去した水層部にエタノールを加えて減圧乾固させ、G
PCによりポリスチレン換算重量平均分子量を測定した
ところ、760であった。また、原子吸光分析により、
0.04部のカルシウムが検出された。
【0020】実施例3 実施例1と同様のフラスコに、実施例1で得られたロジ
ン変性フェノール樹脂90部に大豆油20部、日石AF
−7ソルベント(日石三菱(株)社製)88部を加え、
180℃において加熱溶解した後、10℃迄冷却し、純
水200部を加え、250RPMで10分間攪拌後30
分間静置し、下層に分離している水を除去した。その後
110℃まで昇温後、アルミキレート(川研ファインケ
ミカル(株)製 商品名 ALCH)2部を添加し、1
90℃において1時間反応させ、冷却の後、ゲルワニス
組成物200部を得た。除去した水層部はエタノールを
加えて減圧乾固させ、GPCによりポリスチレン換算重
量平均分子量を測定したところ、898であった。ま
た、原子吸光分析により、0.04部のカルシウムが検
出された。
【0021】実施例4 実施例1と同様のフラスコに、実施例1で得られたロジ
ン変性フェノール樹脂90部、大豆油20部、日石AF
−7ソルベント88部を加え、180℃において加熱溶
解した後、80℃迄冷却し、純水18部を加え、250
RPMで10分間攪拌後30分間静置し、水を分離し
た。その後110℃迄昇温後、アルミキレート(川研フ
ァインケミカル(株)製 商品名 ALCH)2部を添
加し、190℃において1時間反応させ、冷却の後、ゲ
ルワニス組成物200部を得た。除去した水層部はエタ
ノールを加えて減圧乾固させ、GPCによりポリスチレ
ン換算重量平均分子量を測定したところ、798であっ
た。原子吸光分析からはカルシウムは検出されなかっ
た。
【0022】比較例1 実施例1と同様のフラスコに、実施例1で得られたロジ
ン変性フェノール樹脂90部、大豆油20部、日石AF
−7ソルベント88部を加え、180℃において加熱溶
解した後、110℃迄冷却し、アルミキレート(川研フ
ァインケミカル(株)製 商品名 ALCH)2部を添
加し、190℃において1時間反応させ、冷却の後、ゲ
ルワニス組成物200部を得た。
【0023】比較例2 実施例2と同様のステンレスオートクレーブ内に実施例
1で作製したロジン変性フェノール樹脂90部、大豆油
20部、及び日石AF−7ソルベント88部を加え、2
50RPMで攪拌後しながら180℃において加熱溶解
した後、10RPMで攪拌しながら80℃迄冷却し、実
施例1と同様のフラスコに全量を移し、110℃迄昇温
後、アルミキレート(川研ファインケミカル(株)製
商品名ALCH)2部を添加し、190℃において1時
間反応させ、冷却の後、ゲルワニス組成物200部を得
た。
【0024】実施例5 実施例1で得られたロジン変性フェノール樹脂100部
をキシレン200部に溶解し、純水300部を加え25
0R.P.M.で10分間攪拌後30分間静置し、水を
分離した。その後キシレンを減圧留去し、固形樹脂98
部を得た。こうして得られたロジン変性フェノール樹脂
の33%アマニ油溶液のE型粘度(コーン角3°、25
℃、50RPM)は7.1Pa・sであり、5号ソルベ
ント(日石三菱(株)製)トレランスは15.0g/g
であった。
【0025】比較例3 実施例1で得られたロジン変性フェノール樹脂100部
をキシレン200部に溶解した。その後キシレンを減圧
留去し、固形樹脂98部を得た。こうして得られたロジ
ン変性フェノール樹脂の33%アマニ油溶液のE型粘度
(コーン角3°、25℃、50RPM)は6.8Pa・
sであり、5号ソルベント(日石三菱(株)製)トレラ
ンスは16.0g/gであった。
【0026】水酸基価 実施例5、比較例3で得られたロジン変性フェノール樹
脂の水酸基価をJISK−0070に準じて測定した。
結果を表1に示した。
【0027】界面張力 実施例5、比較例3で得られたロジン変性フェノール樹
脂10gを40gのトルエンに溶解し、界面張力計
((株)離合社製)を用いて20℃における純水との界
面張力を測定した。結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】印刷インキ調整 実施例1〜4または比較例1、2で得られたロジン変性
フェノール樹脂ワニス組成物を得た。これらのワニスを
用いて次の配合割合で3本ロールミルにより練肉してイ
ンキとした。 カ−ミン6B(紅顔料) 20部 前記ワニス 60〜75部 日石AFソルベント7号 5〜20部 上記配合に基づいてインキのタック値が5.5±0.
5、フロー値が20.5±0.5となるよう適宜調整
し、性能試験を行なった。結果を表2に示した。
【0030】性能試験 乳化率 :インキ3.6mlを乳化試験装置(日本レオ
ロジー機器(株)製)に展開し、200RPMで回転さ
せながらロール上に純水を3ml/分の速度で供給す
る。水の供給開始から5分後のインキ中の水分量(%)
を赤外線水分計で測定し、インキの乳化率とした。 耐ミスチング性 :25℃に空調された室内においてイ
ンキ2.7mlをJISK5701に規定されるインコ
メーターのロール上に塗布し、更に手動でロールを回転
させインキを均一にロール上に展開させる。ロールから
10cmの距離に白紙を保持し、ロールを1,800r
pmで2分間回転させる。この白紙上に飛散したインキ
量を目視によって判定しミスチング量とする。実機印刷
機と同様に飛散量が少ないものが好ましい。
【0031】
【表2】
【0032】表1より水酸基価の減少、界面張力が大き
くなっている事から、抽出除去によって水溶性成分が除
去されていることは明らかである。また、表2より水溶
性成分を抽出除去したものでは低乳化率であり、また、
ミスチング性も良好である事が明らかである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AB03 AB04 AE02 AF01 BC01 BC03 BE12 CA07 DA00 EA44 EA48 GA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷インキ用樹脂(a)から水溶性成分
    を抽出除去することを特徴とする印刷インキ用樹脂ワニ
    ス組成物。
  2. 【請求項2】 印刷インキ用樹脂(a)と疎水性溶剤
    (b)からなる樹脂ワニス(c)から水溶性成分を抽出
    除去して得られる印刷インキ用樹脂ワニス組成物。
  3. 【請求項3】 印刷インキ用樹脂(a)がロジン変性フ
    ェノール樹脂である請求項1または2記載の印刷インキ
    用樹脂ワニス組成物。
  4. 【請求項4】 水により水溶性成分を抽出することによ
    り得られる請求項1〜3のいずれかに記載の印刷インキ
    用樹脂ワニス組成物。
  5. 【請求項5】 20℃〜180℃で水溶性成分の抽出除
    去をすることにより得られる請求項1〜4のいずれかに
    記載の印刷インキ用樹脂ワニス組成物。
  6. 【請求項6】 0.098〜1.078MPaの圧力下
    において水溶性成分の抽出除去をすることにより得られ
    る請求項1〜5のいずれかに記載の印刷インキ用樹脂ワ
    ニス組成物。
  7. 【請求項7】 樹脂ワニス(c)100重量部に対して
    水20〜200重量部を用い水溶性成分を抽出除去する
    ことにより得られる請求項1から6のいずれかに記載の
    印刷インキ用樹脂ワニス組成物。
  8. 【請求項8】 ポリスチレン換算重量平均分子量が1,
    000以下の水溶性成分を抽出除去することにより得ら
    れる請求項1から7のいずれかに記載の印刷インキ用樹
    脂ワニス組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1から8に記載の印刷インキ用樹
    脂ワニス組成物を含有してなる印刷インキ組成物。
  10. 【請求項10】 印刷インキ用樹脂(a)中に含まれる
    水溶性成分を抽出除去することを特徴とする印刷インキ
    用樹脂ワニス組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 印刷インキ用樹脂(a)と疎水性溶剤
    (b)からなる樹脂ワニス(c)中に含まれる水溶性成
    分を抽出除去して得られる印刷インキ用樹脂ワニス組成
    物の製造方法。
JP2000368439A 2000-12-04 2000-12-04 印刷インキ用樹脂ワニスおよびその製造方法ならびに印刷インキ Pending JP2002173626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000368439A JP2002173626A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 印刷インキ用樹脂ワニスおよびその製造方法ならびに印刷インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000368439A JP2002173626A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 印刷インキ用樹脂ワニスおよびその製造方法ならびに印刷インキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002173626A true JP2002173626A (ja) 2002-06-21

Family

ID=18838671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000368439A Pending JP2002173626A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 印刷インキ用樹脂ワニスおよびその製造方法ならびに印刷インキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002173626A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238795A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 印刷インキ用樹脂組成物およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238795A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Arakawa Chem Ind Co Ltd 印刷インキ用樹脂組成物およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4812049B2 (ja) ポリエステル樹脂、その製造法、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ
JPH05230422A (ja) フェノール樹脂変性した油溶性天然樹脂酸エステル、その製造方法および自己ゲル化性印刷インキ樹脂としてのその用途
JP5582419B2 (ja) ロジン変性フェノール樹脂、その製造方法および印刷インキ
JP6521699B2 (ja) インキ用樹脂およびインキ
JPH06322321A (ja) フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキでの用途
JP5298586B2 (ja) ロジン変性フェノール樹脂、印刷インキ用樹脂ワニス、顔料コーティング剤および印刷インキ
WO2000068289A1 (fr) Procede de production d'ester de colophane modifie par un phenol, ester de colophane modifie par un phenol et utilisations correspondantes
JPH07179823A (ja) 改善された貯蔵安定性を有するオフセット印刷インキのための自己ゲル化性バインダー
JP4111541B2 (ja) 高粘性樹脂作製方法
JP4291414B2 (ja) インク配合物用自己ゲル化樹脂溶液の製造方法
JP5796274B2 (ja) ロジン変性フェノール樹脂、その製造方法および印刷インキ
JP2002173626A (ja) 印刷インキ用樹脂ワニスおよびその製造方法ならびに印刷インキ
JP4433135B2 (ja) 印刷インキ用樹脂組成物および印刷インキ用樹脂ワニスならびに印刷インキ、およびこれらの製造方法
JPH08277380A (ja) 天然樹脂/モンタン樹脂−コポリマー、その製法およびその用途
JPH1088052A (ja) 印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法
JPH06322320A (ja) フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキにおけるバインダー樹脂としての用途
JPH10324727A (ja) ロジン変性フェノール樹脂、その製造法、印刷インキ用樹脂およびそのワニス
JP2005133049A (ja) オフセットインキ用の樹脂
JP2001279147A (ja) オフセット印刷インキ用バインダーおよびオフセット印刷用インキ
JP2004300399A (ja) ロジン変性フェノール樹脂
JP2001164166A (ja) 印刷インキ用樹脂組成物の製造方法
JP2005154703A (ja) 印刷インキ用樹脂ワニス、及びその製造方法
JP2002338892A (ja) ワニスおよび印刷インキ
JP2001106754A (ja) ロジン変性フェノール樹脂、その製造法および印刷インキ用バインダー
JP4168369B2 (ja) 印刷インキ用樹脂ワニスの製造法