JP2002173505A - フルオロカーボンポリマー粒子の製造方法 - Google Patents

フルオロカーボンポリマー粒子の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸型官能基を有するフルオロカーボンポリマー
粒子の製造方法を提供する。 【解決手段】酸型官能基を有するフルオロカーボンポリ
マー(例えば、CF2=CF2/CF2=CFO(CF2
3COOCH3共重合体)の乳化分散液を凝集して得た該
フルオロカーボンポリマーの凝集粒子を、酸を含有する
アルコールと混合し、ついで濾過でアルコールと分離
し、さらに乾燥する該フルオロカーボンポリマー粒子の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフルオロカーボンポ
リマー粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フルオロカーボンポリマー(以下、FC
ポリマーという。)は、乳化重合、懸濁重合、溶液重
合、塊状重合等の方法で製造されるが、乳化重合には、
重合槽の容積効率が高い、重合中の除熱や撹拌時のトル
クが低い等の利点がある。乳化重合で得られたFCポリ
マーの乳化分散液は、凝集され、ついで、得られた凝集
粒子が水で洗浄され、乾燥される。
【0003】この際、乾燥を容易にするため、該凝集粒
子を水で洗浄後、メタノール等のアルコールと混合し、
水分をアルコールで置換する操作が実施されることがあ
る。特に、酸型官能基を有するFCポリマーの場合に
は、成形加工性及び酸型官能基からアルカリ金属塩型官
能基への変換性等を向上するために、水分のアルコール
置換及び酸型官能基のエステル化が実施される。ここ
で、酸型官能基とは、カルボキシ基、スルホ基、リン酸
残基等の酸残基又は該酸残基に変換できる官能基をい
う。
【0004】水分をアルコールで置換する操作では、F
Cポリマーの凝集粒子とアルコールを混合した後に分離
するため、濾過、遠心分離、蒸発等の方法が使用され
る。特に、装置が簡便で、装置のメンテナンスが容易
で、かつ大量にFCポリマーが分離できるので、濾過が
使用される場合が多い。
【0005】しかし、FCポリマーの凝集粒子が微細な
場合は、FCポリマーの凝集粒子が濾過布を閉塞し、濾
過布に堆積して濾過速度を低下させ、アルコールとFC
ポリマーの凝集粒子の分離が困難になる場合があった。
また、酸型官能基を有するFCポリマーは、水洗工程で
酸型官能基が加水分解してカルボキシ基やスルホ基等の
酸残基に変化し、該FCポリマーの凝集粒子間に静電的
反発が生起する結果、該FCポリマーの凝集粒子の粒子
径が水洗時には100μm以下に、アルコール置換時に
は10μm以下に微細化し、取扱いが困難になる場合が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、酸型官能基を有するFCポリマーの乳化分散
液から得られるFCポリマーの凝集粒子の取扱い性を向
上し、FCポリマー粒子を容易に製造する方法の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸型官能基を
有するFCポリマーの乳化分散液を凝集して得られる該
FCポリマーの凝集粒子を、酸を含有するアルコールと
混合し、ついで濾過により該FCポリマーの凝集粒子と
アルコールとを分離し、さらに該FCポリマーの凝集粒
子を乾燥することを特徴とする該FCポリマー粒子の製
造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、酸型官能基を有
するFCポリマーとしては、酸型官能基を有するフルオ
ロカーボンモノマー(以下、酸型官能基を有するFCモ
ノマーという。)を重合して得られるFCポリマーが好
ましく、酸型官能基を有するペルフルオロカーボンポリ
マーがより好ましい。
【0009】酸型官能基としてカルボキシ基型官能基を
有するFCモノマーとしては、式CF2=CF(OCF2
CF(CF3))aO(CF2bCOOR1(ただし、式
中、aは0〜3の整数、bは1〜5の整数、R1は水素
原子又は炭素数1〜6のアルキル基を示す。)で示され
るビニルエーテル類等が挙げられる。特に、CF2=C
FO(CF23COOCH3、CF2=CFOCF2CF
(CF3)O(CF22COOCH3、CF2=CF(O
CF2CF(CF3))2O(CF22COOCH3が好ま
しい。
【0010】酸型官能基としてスルホ基型官能基を有す
るFCモノマーとしては、式CF2=CF(OCF2CF
(CF3))cO(CF2dSO2F(ただし、式中、c
は0〜3の整数、dは1〜5の整数を示す。)で示され
るビニルエーテル類等が挙げられる。特に、CF2=C
FO(CF22SO2F、CF2=CFOCF2CF(C
3)O(CF22SO2F、CF2=CF(OCF2CF
(CF3))2O(CF22SO2Fが好ましい。
【0011】酸型官能基としてリン酸残基型官能基を有
するFCモノマーとしては、式CF 2=CF(OCF2
F(CF3))eO(CF2fP(=O)(OR22(た
だし、式中、eは0〜3の整数、fは1〜5の整数、R
2は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を示す。)
で示されるビニルエーテル類等が挙げられる。特に、C
2=CFO(CF22P(=O)(OCH32、CF2
=CFO(CF24P(=O)(OCH32、CF2
CFOCF2CF(CF3)O(CF22P(=O)(O
CH32が好ましい。
【0012】該FCモノマーは単独で用いてもよいし、
2種以上を併用してもよい。本発明における酸型官能基
を有するFCポリマーには、酸型官能基を有するFCモ
ノマーに基づく重合単位の他に、その他のモノマーに基
づく重合単位を含有することも好ましい。
【0013】その他のモノマーとしては、酸型官能基を
有するFCモノマー以外の、テトラフルオロエチレン
(以下、TFEという。)、クロロトリフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレン、2−トリフルオロメチ
ル−3,3,3−トリフルオロプロピレン、トリフルオ
ロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル等のフル
オロオレフィン類、CF2=CFORf1(ただし、Rf1
はエーテル性の酸素原子を含んでいてもよい炭素数1〜
10のペルフルオロアルキル基を示す。)等のフルオロ
ビニルエーテル類、CF2=CF−CF=CF2、CF2
=CFORf2OCF=CF2(ただし、Rf2はエーテル
性の酸素原子を含んでいてもよい炭素数1〜4のペルフ
ルオロアルキレン基を示す。)等のフルオロジビニル化
合物類、エチレン、プロピレン、ブテン−1、イソブチ
レン、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、3
−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1等の炭化
水素系オレフィン類、スチレン、α−メチルスチレン、
α,β,β−トリフルオロスチレン等の炭化水素系芳香
族モノマー類等が挙げられる。
【0014】その他のモノマーとしては、フルオロオレ
フィン類又は炭化水素系オレフィン類が好ましい。フル
オロオレフィン類としては、TFE、クロロトリフルオ
ロエチレン、フッ化ビニリデン及びヘキサフルオロプロ
ピレンがより好ましく、TFEが最も好ましい。また、
炭化水素系オレフィン類としては、エチレン、プロピレ
ン及びイソブチレンがより好ましい。その他のモノマー
は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0015】酸型官能基を有するFCポリマーにおい
て、酸型官能基を有するFCモノマーに基づく重合単位
/その他のモノマーに基づく重合単位の含有モル比は、
1〜50/99〜50が好ましく、3〜35/97〜6
5がより好ましい。酸型官能基を有するFCモノマーに
基づく重合単位の含有モル比があまりに大きいとイオン
交換膜等の成形物とした場合に成形物の機械的強度が充
分でなく、また、含水率が増大してイオン交換性能が低
下する傾向を示す。あまりに小さいとイオン交換性能が
充分でなくなる傾向を示す。
【0016】その他のモノマーとしてフルオロオレフィ
ンと炭化水素系オレフィンを含有する場合は、フルオロ
オレフィンに基づく重合単位/炭化水素系オレフィンに
基づく重合単位の含有モル比は、95〜30/5〜70
が好ましく、90〜40/10〜60がより好ましい。
この範囲にあると酸型官能基を有するFCポリマーの電
気的、機械的及び耐塩素性等の特性が優れる。
【0017】その他のモノマーとしてフルオロビニルエ
ーテル又はジビニルエーテルを含有する場合のフルオロ
ビニルエーテル又はジビニルエーテルに基づく重合単位
の含有割合は、酸型官能基を有するFCポリマーの全重
合単位中に好ましくは0.1〜30モル%、より好まし
くは2〜20モル%である。ジビニルエーテルに基づく
重合単位を含有すると、酸型官能基を有するFCポリマ
ーの成形体の機械的特性が向上する。また、フルオロビ
ニルエーテルに基づく重合単位を含有すると、酸型官能
基を有するFCポリマーの成形体は、それと異なる酸型
官能基を有するFCポリマーの成形体との接着性が向上
する。
【0018】本発明における酸型官能基を有するFCポ
リマーの具体例としては、酸型官能基を有する、TFE
系共重合体、TFE/ペルフルオロ(アルキルビニルエ
ーテル)系共重合体、TFE/ヘキサフルオロプロピレ
ン系共重合体、TFE/エチレン系共重合体、TFE/
プロピレン系共重合体、TFE/フッ化ビニリデン/ヘ
キサフルオロプロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン
/ヘキサフルオロプロピレン系共重合体等が挙げられ
る。なかでも、酸型官能基を有する、TFE系共重合
体、TFE/ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)
系共重合体、TFE/ヘキサフルオロプロピレン系共重
合体のペルフルオロカーボンポリマーがより好ましい。
【0019】本発明における酸型官能基を有するFCポ
リマーとしては、イオン交換容量が0.5〜2.2ミリ
当量/g乾燥樹脂であることが好ましい。イオン交換容
量があまりに大きいと機械的性質や耐久性が低下し、あ
まりに小さいとイオン交換性能が充分でなくなる。イオ
ン交換容量は、好ましくは0.7〜2.0ミリ当量/g
乾燥樹脂、より好ましくは0.8〜1.9ミリ当量/g
乾燥樹脂である。
【0020】また、酸型官能基を有するFCポリマーの
分子量は、TQ値で150〜360℃が好ましく、17
0〜340℃がより好ましく、180〜300℃が最も
好ましい。この範囲のTQ値の酸型官能基を有するFC
ポリマーを用いることによりイオン交換膜としての製膜
性及び機械的特性に優れる。ここで、TQ値とは、該F
Cポリマーの容量流速が100mm3/秒を示す温度
(℃)として定義され、該FCポリマーの分子量を表す
値である。容量流速及びイオン交換容量は、実施例に記
載した方法で測定される値である。
【0021】本発明において、酸型官能基を有するFC
ポリマーの乳化分散液は、水性媒体、乳化剤、開始剤を
使用する乳化重合で製造されることが好ましい。水性媒
体としては、水又は水とアルコール類等の水性媒体の混
合物が使用できるが、水を使用することが取扱いのうえ
で好ましい。
【0022】水性媒体の使用量は、水性媒体/FCモノ
マーの質量比で60〜95/40〜5が好ましく、70
〜95/30〜5がより好ましい。水性媒体の使用量が
あまりに多いと、重合速度が著しく低下したり、酸型官
能基を有するFCポリマーの分子量が低下する傾向を示
す。さらに、大型の反応装置が必要になる、酸型官能基
を有するFCポリマーの分離回収が困難になる等の不利
がある。また、水性媒体の使用量があまりに少ないと該
FCポリマー濃度が高くなりすぎて乳化分散液が不安定
となる。
【0023】乳化剤としては、炭素数6〜12のペルフ
ルオロアルカンカルボン酸及びその塩、炭素数6〜12
のペルフルオロアルカンスルホン酸及びその塩、炭素数
6〜12のペルフルオロ(アルコキシアルカン)カルボ
ン酸及びその塩、炭素数6〜12のペルフルオロ(アル
キル)硫酸エステル及びその塩、炭素数6〜12のペル
フルオロ(アルキル)リン酸エステル及びその塩等が挙
げられる。ただし、塩としては、アンモニウム塩及びア
ルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩
等)が好ましい。
【0024】本発明において、乳化重合の開始源として
は、重合温度において高い活性を示すものを選定するこ
とが好ましく、過酸化物系開始剤やアゾ系開始剤等の開
始剤の採用がより好ましい。開始剤としては、以下のも
のが例示できる。
【0025】ジコハク酸ペルオキシド、ベンゾイルペル
オキシド、ラウロイルペルオキシド、ペルフルオロプロ
ピオニルペルオキシド等のジアシルペルオキシド、t−
ブチルペルオキシイソブチレート、t−ブチルペルオキ
シピバレート等のペルオキシエステル類、ジイソプロピ
ルペルオキシジカーボネート、ビス(2−エチルヘキシ
ル)ペルオキシジカーボネート等のペルオキシジカーボ
ネート類、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド
等のヒドロペルオキシド類、2,2−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)塩酸塩、4,4−アゾビス(4−シア
ノバレリアン酸)、アゾビスイソブチロニトリル等のア
ゾ系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の
無機過酸化物、レドックス開始剤系等。
【0026】開始剤濃度は、水性媒体に対して0.00
01〜3%(質量百分率である。本明細書において同
じ。)が好ましく、0.001〜2%がより好ましい。
開始剤濃度があまりに高いと、酸型官能基を有するFC
ポリマーの分子量が低下する傾向となり、高イオン交換
容量で高分子量の酸型官能基を有するFCポリマーを得
ることが困難になる。開始剤濃度が、あまりに低いと酸
型官能基を有するFCポリマーの分子量があまりに高く
なる。本発明において、乳化重合には、上記の他に、水
性媒体中での重合で通常用いられる緩衝剤、分子量調整
剤等を添加することも好ましい。
【0027】本発明において、乳化重合の重合圧力は、
好ましくは0.1〜5MPa、より好ましくは0.3〜
3MPaである。重合圧力があまりに低いと重合速度を
低下し、高分子量の酸型官能基を有するFCポリマーが
得られない。また、重合圧力があまりに低いと生成FC
ポリマーのイオン交換容量が極端に高くなり、イオン交
換膜とした場合にその含水量の増大等による機械的強度
の低下、イオン交換性能が低下する傾向となる。重合圧
力があまりに高い重合速度の制御が容易でなくなり、ま
た、過剰な耐圧装置が必要になる。乳化重合の重合温度
は、好ましくは10〜90℃、より好ましくは20〜8
0℃である。あまりに高い温度やあまりに低い温度は工
業的実施に不利となる。
【0028】本発明において、乳化重合で生成した酸型
官能基を有するFCポリマーの乳化分散液中の該FCポ
リマーの濃度は、好ましくは5〜40%、より好ましく
は10〜30%である。濃度があまりに高いと撹拌や除
熱が困難になり、該FCポリマーの分子量分布が広くな
ったり、組成が不均一になる傾向となる。濃度があまり
に低いと収量が減少し、イオン交換容量が高すぎる該F
Cポリマーが生成する傾向となる。
【0029】本発明において、乳化重合終了後に、TF
E等の未反応のガス状モノマーは、気相よりパージして
回収できる。一方、酸型官能基を有するFCモノマー等
の未反応の液状モノマーは、特開平7−118332号
公報等に記載の方法等に従って、フッ素系溶剤等を用い
て乳化分散液より抽出し回収することが好ましい。
【0030】本発明においては、乳化分散液より酸型官
能基を有するFCポリマーが凝集され、該FCポリマー
の凝集粒子が得られる。凝集方法としては、酸の添加、
塩析、凍結、機械撹拌等の方法が挙げられるが、酸を添
加する方法がより好ましい。酸としては、塩酸、硝酸、
硫酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸等
が挙げられる。また、該FCポリマーの凝集粒子の粒子
径を制御するために、CClF2CF2CHClF等の凝
集助剤を添加してもよい。
【0031】該FCポリマーの凝集粒子の粒子径は0.
1〜3mmに制御することが好ましい。粒子径がこの範
囲にあると、該FCポリマーの凝集粒子の濾過が容易に
進行する。また、該FCポリマーの凝集粒子は、充分に
水で洗浄することが好ましい。この操作により、該FC
ポリマーの凝集粒子に含有されている乳化剤、開始剤、
酸等が、該FCポリマーの凝集粒子から分離される。
【0032】本発明において、該FCポリマーの凝集粒
子は酸を含有するアルコールと混合する。アルコールと
しては、メタノール、エタノール、2−プロパノール等
の炭素数1〜4のアルコールが挙げられ、メタノールが
より好ましい。酸としては、硫酸、塩酸、硝酸等の無機
酸が好ましい。アルコールに含有される酸の濃度は、好
ましくは0.1〜10%、より好ましくは1〜3%であ
る。凝集粒子と酸を含有するアルコールの混合は、酸素
のない雰囲気下に実施することが好ましく、アルコール
が沸騰する温度で実施することがより好ましい。
【0033】該FCポリマーの凝集粒子は、水で洗浄す
る際には水で膨潤しているが、アルコール置換により粒
径が微細化する。しかし、酸を含有するアルコールで置
換することにより該FCポリマーの凝集粒子の粒子径は
10〜1000μmの範囲に制御され、濾過時に濾紙又
は濾布の濾面を閉塞することがない。該FCポリマーの
凝集粒子と酸を含有するアルコールの混合及び濾過は、
1〜6回実施することが好ましい。あまりに回数が少な
いと水分残存量が多くなり、あまりに多いと操作時間が
長くなるうえ、アルコールの原単位が上昇する。
【0034】酸を含有するアルコールの作用機構は明確
でないが、次のように考えられる。すなわち、酸型官能
基を有するFCポリマーに含有される酸型官能基の一部
は、乳化重合、凝集及び凝集粒子の水での洗浄等の工程
で加水分解する。凝集粒子の表面の酸型官能基が加水分
解されると凝集粒子は水で膨潤する。凝集粒子に含有さ
れる水をアルコ―ル置換すると凝集粒子同士の静電的反
発力が増大し、凝集粒子が微細化し、濾過時に濾紙面又
は濾布面を閉塞する。一方、酸を含有するアルコールを
用いてアルコ―ル置換するとFCポリマー中の酸型官能
基の加水分解が防止されるとともに、酸により凝集粒子
の表面の酸残基とアルコールのエステル化反応も進行
し、酸残基の静電的反発力が減少する結果、凝集粒子の
微細化が防止される。また、微細な粒子が生成しないの
で均一な粒子径の粒子が得られる。
【0035】本発明において、酸型官能基を有するFC
ポリマーの凝集粒子は、濾過により容易にアルコールか
ら分離され乾燥できる。乾燥は空気や窒素等の気流中で
実施され酸型官能基を有するFCポリマーの乾燥粒子が
得られる。
【0036】本発明においては、酸型官能基を有するF
Cポリマーの乾燥粒子中に残存する酸残基をアルコール
とエステル化反応させることも好ましい。エステル化反
応に使用するアルコールの量は、酸型官能基を有するF
Cポリマーの乾燥粒子の100gに対して100cm3
が好ましく、400〜600cm3がより好ましい。
【0037】このエステル化反応では、アルコール中に
無機酸を含有しても、含有しなくてもよいが、無機酸を
含有する場合は、硫酸が好ましい。硫酸を含有する場合
は、硫酸を0.1〜5%含有するアルコールを使用する
ことがより好ましい。エステル化反応温度は20〜10
0℃が好ましく、エステル化反応時間は1〜50時間が
好ましい。エステル化反応は常圧下に実施されるが、加
圧下に実施することも好ましい。
【0038】エステル化反応後、アルコールと分離し乾
燥する。エステル化反応に酸を含有するアルコールを用
いた場合には、酸の残存を防ぐためにアルコールで酸型
官能基を有するFCポリマーの粒子を再度洗浄した後、
減圧下に40〜80℃で乾燥させて酸型官能基を有する
FCポリマーの乾燥粒子を得ることが好ましい。酸型官
能基を有するFCポリマー中の酸残基の全てをエステル
に変換することによって、酸型官能基のナトリウム型、
カリウム型等への変換が容易となる。
【0039】酸型官能基を有するFCポリマーの乾燥粒
子の粒子径は、好ましくは1μm〜5mm、より好まし
くは10μm〜1mmである。酸型官能基を有するFC
ポリマーの乾燥粒子は、押出機で1〜10mmにペレッ
ト化された後、フィルム、シート状等に容易に成形でき
る。
【0040】本発明により製造された酸型官能基を有す
るFCポリマーの粒子は、適宜手段でイオン交換膜に製
膜できる。イオン交換膜は、必要により官能基を加水分
解してカルボキシ基やスルホ基等に転換するが、加水分
解処理は製膜前でも製膜後でもよく、製膜後に加水分解
処理することがより好ましい。製膜手段には種々のもの
が採用できるが、例えば加熱溶融成形、ラテックス成
形、適当な溶液に溶解させての注型成形等公知の方法を
適宜採用できる。
【0041】本発明で製造された酸型官能基を有するF
Cポリマー粒子を成形して得られるイオン交換膜は、種
々の優れた性能を有し、各種の分野、目的、用途等に広
範囲に使用される。例えば、拡散透析、燃料電池の隔膜
等として耐食性が必要な分野で使用できる。特に、アル
カリ電解用の陽イオン交換膜として使う場合には、従来
のイオン交換膜では実現できなかった高いイオン交換性
能を発揮できる。
【0042】例えば、陽イオン交換膜で、陽極と陰極と
を区画して陽極室と陰極室とを構成し、陽極室に塩化ナ
トリウム水溶液を供給して電解し陰極室から水酸化ナト
リウム水溶液を得る場合、2mol/L以上の濃度の塩
化ナトリウム水溶液を原料として0.5〜20kA/m
2の電流密度で電解することにより、20〜40%の水
酸化ナトリウム水溶液が90%以上の電流効率で長期間
安定に製造できる。さらに、3.5V以下の低い槽電圧
での運転ができる。
【0043】
【実施例】容量流速、イオン交換容量及び粒子径の測定
は、以下の方法に従った。 [容量流速(単位:mm3/秒)]高化式フローテスタ
を用いて、酸型官能基を有するFCポリマーを30kg
の荷重下、径1mm、長さ2mmのオリフィスから溶融
流出させ、酸型官能基を有するFCポリマーの流出速度
を、mm3/秒の単位で表示した。
【0044】[イオン交換容量(単位:meq/g乾燥
樹脂]酸型官能基を有するFCポリマーから作成した酸
型の陽イオン交換膜を、1mol/LのHCl水溶液中
で60℃、5時間放置し、完全に酸型に転換し、陽イオ
ン交換膜中にHClが残存しないように陽イオン交換膜
を水で充分洗浄する。乾燥後、得られた酸型の乾燥陽イ
オン交換膜の0.5gを0.1mol/LのNaOH水
溶液の25cm3中に室温で2日間浸漬する。次いで陽
イオン交換膜を取り出して、溶液中のNaOHの量を
0.1mol/LのHCl水溶液で逆滴定して得た酸型
官能基の当量数(meq)を乾燥陽イオン交換膜の質量
数(g)で除して、イオン交換容量を計算した。
【0045】[粒子径の測定]凝集時又はアルコール置
換時の酸型官能基を有するFCポリマーの凝集粒子の粒
子径は、静的光散乱法測定装置(マイクロトラックHR
AX100、日機装社製)を用いて、水又はアルコール
中で測定した。また、酸型官能基を有するFCポリマー
の乾燥粒子の粒子径は、光学顕微鏡を用いて測定した。
【0046】[例1]内容積2Lのステンレス鋼製オー
トクレーブに、イオン交換水の1318g、n−C8
17COONH4の6.6g、Na2HPO4・12H2Oの
6.5g、NaH2PO4・2H2Oの3.8g、(N
4228の3.2g、n−ヘキサンの0.08g及
びCF2=CFO(CF23COOCH3(以下、MOH
Aという。)の198gを仕込み、充分脱気した。その
後、50℃に昇温して、TFEを系内に導入し圧力を
1.3MPaに保持した。330rpmで8時間撹拌
後、未反応TFEをパージし、重合を終了させ、FCポ
リマーの乳化分散液の1745gを得た。FCポリマー
の組成は、モル比でTFEに基づく重合単位/MOHA
に基づく重合単位=89.0/11.0であった。
【0047】乳化分散液には未反応のMOHAが含まれ
ているが、FCポリマーの粒子に含浸して均一相になっ
ている。該乳化分散液の100gに対して沸点72℃の
F(CF26Hの30gを加え、1L撹拌槽中で320
rpmで30分撹拌した。30分間の静置により2相に
分離したので、下層のF(CF26H相を分離した。F
(CF)6H相にはMOHAが含まれ、乳化分散液から
MOHAが抽出されたことが分かった。分離された上層
に再びF(CF26Hの30gを加え、上記と同様にM
OHAの抽出操作を繰り返した。抽出操作を6回行った
ところ、ガスクロマトグラフィー分析で分離されたF
(CF26H相にMOHAが検出されなくなり、MOH
Aが全量抽出されたことが確認された。また、このと
き、乳化分散液中にはF(CF26Hが1%含有されて
いた。
【0048】次に、撹拌槽中の乳化分散液に凝集助剤と
してCClF2CF2CHClFの255gを添加し、2
2%の硫酸を含有する水1300gを加え凝集したとこ
ろ、均一な凝集粒子が得られた。得られた凝集粒子を水
で7回洗浄した。次に、水で膨潤した凝集粒子を1.5
%の硫酸を含有する900gのメタノールと混合した
後、濾過する操作を4回繰り返した。濾過には、内径9
0mm、濾過速度13mL/cm2/secの濾布を使
用し、1回の濾過に要した時間は0.3時間であった。
メタノール置換時の凝集粒子の粒子径は10〜300μ
mであった。
【0049】次に、メタノール置換後、空気気流中で乾
燥して得られた乾燥粒子の400gと1.5%の硫酸を
含有するメタノールの1500gとを混合し、64℃で
24時間エステル化反応を行った。エステル化反応後、
メタノールで湿潤した粒子をメタノールと混合し、傾斜
法で分離する操作をを4回繰り返した。次に、得られた
粒子を80℃で真空乾燥し、乾燥粒子の300gを得
た。乾燥後の乾燥粒子の粒子径は約20μmであった。
【0050】[例2(比較例)]例1と同様にして均一
な凝集粒子を得た後、硫酸を含有しないメタノールを用
いて、メタノール置換を実施した。メタノール置換時の
凝集粒子の粒子径は1〜100μmであった。また、1
回の濾過に要した時間は1.8時間であった。例1と同
様にエステル化及び乾燥を実施し、乾燥粒子の250g
を得た。乾燥後の乾燥粒子の粒子径は約20μmであっ
た。
【0051】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、酸型官能基
を有するFCポリマーの凝集粒子を酸を含有するアルコ
ールと混合することにより、凝集粒子とアルコールの濾
過分離が容易に進行する。また、成形性に優れる、酸型
官能基を有するFCポリマーの乾燥粒子を容易に製造で
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J100 AE38P BA02P BA16P BA20P BA57P BA65P BB12P BB13P GC19 GC25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸型官能基を有するフルオロカーボンポリ
    マーの乳化分散液を凝集して得られる該フルオロカーボ
    ンポリマーの凝集粒子を、酸を含有するアルコールと混
    合し、ついで濾過により該フルオロカーボンポリマーの
    凝集粒子とアルコールとを分離し、さらに該フルオロカ
    ーボンポリマーの凝集粒子を乾燥することを特徴とする
    フルオロカーボンポリマー粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】酸を含有するアルコール中の酸の濃度が
    0.1〜10%である請求項1に記載の製造方法。
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