JP2002172786A - インク記録方法 - Google Patents

インク記録方法

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JP2002172786A
JP2002172786A JP2000374984A JP2000374984A JP2002172786A JP 2002172786 A JP2002172786 A JP 2002172786A JP 2000374984 A JP2000374984 A JP 2000374984A JP 2000374984 A JP2000374984 A JP 2000374984A JP 2002172786 A JP2002172786 A JP 2002172786A
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ink
nozzle
voltage
recording medium
electrode
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JP2000374984A
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English (en)
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Koichi Kato
弘一 加藤
Toshio Sakai
捷夫 酒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インクの移動速度を向上させることが容易で
あり、装置コストが安価であるインク記録方法を提供す
る。 【解決手段】 ノズルとして、その壁面1,2にバイア
ス電極6と画像電極7とを配設したノズルを用いるこ
と、ノズルの先端開口の前方に対向電極を配設するこ
と、ノズルの壁面に配設したバイアス電極に電圧を印加
するとともに、ノズルの先端開口の前方に配設した対向
電極にバイアス電極に印加する電圧とは反対位相方向の
電圧を印加すること、ノズルの先端と対向電極との間に
記録媒体又は中間記録媒体を存在させること、ノズルの
壁面に配設した画像電極に、画像信号に応じた、バイア
ス電極に印加した電圧と同位相の電圧を印加し、ノズル
の先端開口から該インクを吐出させること、を特徴とす
るインク記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクに電界を作
用させる工程を含むインク記録方法、インク記録ヘッド
機構、インク記録装置及びインクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンオイル等のキャリア液体中にト
ナーを分散させた現像液を用い、この現像液に電界を作
用させて該現像液を移動させ、基板に形成した開口より
吐出させて紙等の記録媒体にその現像液による画像を記
録させる方法は知られている(特開2000−3789
8号公報)。この方法の場合、現像液をリング状画像電
極のその中心に形成された開口を通過させる工程を含む
ことから、解像度を向上させることが困難である上、装
置コストが高くなり、さらに、電界を印加して現像液を
移動させるときにその移動速度を高めることが困難であ
る等の問題を含むもので、未だ満足し得るものではなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キャリア液
体中に着色剤を分散させたインクを用い、このインクに
電界を作用させて該インクを移動させ、開口より吐出さ
せて記録媒体又は中間記録媒体にインク画像を形成させ
るインク記録方法において、該インクに電界を作用させ
てインクを移動させるときのその移動速度を向上させる
ことが容易であり、該記録媒体又は中間記録媒体に形成
される画像の解像度を高めることが容易であり、さらに
装置コストが安価であるインク記録方法、それに用いる
インク記録ヘッド機構、該インク記録ヘッド機構を有す
るインク記録装置及び該インク記録方法に用いるインク
を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、以下に示すインク記
録方法、インク記録ヘッド機構、インク記録装置及びイ
ンクが提供される。 (1)キャリア液体中に着色剤を含有させて形成した誘
電率が5以上のインクを、ノズルの先端開口から吐出さ
せて記録媒体又は中間記録媒体上に付着させるインク記
録方法であって、(i)該ノズルとして、その壁面にバ
イアス電極と画像電極とを配設したノズルを用いるこ
と、(ii)該ノズルの先端開口の前方に対向電極を配設
すること、(iii)該ノズルの壁面に配設したバイアス
電極に電圧を印加するとともに、該ノズルの先端開口の
前方に配設した対向電極に該バイアス電極に印加する電
圧とは反対位相方向の電圧を印加すること、(iv)該ノ
ズルの先端と該対向電極との間に記録媒体又は中間記録
媒体を存在させること、(v)該ノズルの壁面に配設し
た画像電極に、画像信号に応じた、該バイアス電極に印
加した電圧と同位相の電圧を印加し、該ノズルの先端開
口から該インクを吐出させること、を特徴とするインク
記録方法。 (2)該インクのキャリア液体が、水又は水と水溶性有
機液体との混合液である前記(1)に記載のインク記録
方法。 (3)該インクの着色剤が、染料又は顔料である前記
(1)又は(2)に記載のインク記録方法。 (4)該インクが、ノニオン性界面活性剤を含有する前
記(1)〜(3)のいずれかに記載のインク記録方法。 (5)キャリア液体中に着色剤を含有させて形成した誘
電率が5以上のインクを記録媒体又は中間記録媒体上に
付着させるインク記録ヘッド機構であって、(i)壁面
にバイアス電極と画像電極とを配設したインクをその先
端開口から吐出させるノズル、(ii)該ノズルの先端開
口の前方に配設された対向電極、を備えることを特徴と
するインク記録ヘッド機構。 (6)キャリア液体中に着色剤を含有させて形成した誘
電率が5以上のインクを記録媒体又は中間記録媒体上に
付着させるインク記録ヘッド機構を有するインク記録装
置であって、該インク記録ヘッド機構として前記(5)
に記載のインク記録ヘッドを用いることを特徴とするイ
ンク記録装置。 (7)前記(1)のインク記録方法に用いるインクであ
って、キャリア液体中に着色剤を含有させて形成した誘
電率が5以上のインク。 (8)該キャリア液体が、水又は水と水溶性有機液体と
の混合液である前記(7)に記載のインク。 (9)該着色剤が、染料又は顔料である前記(7)又は
(8)に記載のインク。 (10)ノニオン性界面活性剤を含有する前記(7)〜
(9)のいずれかに記載のインク。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のインク記録ヘッド機構
は、ノズルの壁面にバイアス電極と画像電極とを配設し
たノズルと、該ノズルの開口先端の前方に配設された対
向電極とからなる。前記ノズルにおいて、そのインク通
路の断面形状は任意であり、円形状や円弧状であること
ができる他、多角形状(4角形状、6角形状等)等であ
ることができる。そのインク通路の断面積は、25〜4
0000μm2、好ましくは100〜10000μm2
ある。また、該ノズルの先端開口の形状は、円形状や円
弧状、多角形状等であることができる。その先端開口寸
法は、その断面積で、40000μm2以下、好ましく
は10000μm2以下であり、その下限値は、通常、
100μm2程度である。その開口が円形の場合、その
直径は5〜120μm、好ましくは10〜100μm程
度である。その開口寸法が小さい程解像力の高い画像を
与える。
【0006】前記ノズルは、その壁面にバイアス電極と
画像電極を有する。それらの電極の配設位置は特に制約
されず、相互に独立していればよい。例えば、画像電極
は、ノズル内インク通路の上部、側部又は下記に位置す
ることができる。また、画像電極及びバイアス電極は複
数であることができる。
【0007】前記ノズルにおいて、電極が形成されるそ
の少なくとも内壁面は電気絶縁体材料で形成される。こ
のような材料としては、プラスチック、ガラス、セラミ
ックス等が用いられる。ステンレスや鉄等の金属材料か
らなるノズルの場合、その内壁面はプラスチック、例え
ばフッ素樹脂やシリコン樹脂等でコーティングする。
【0008】本発明のインク記録ヘッド機構の1つの態
様についての説明図を示す。図1において、10はノズ
ルを示し、1、2はノズル壁を示し、9はその壁部1、
2によって形成されたインク通路である。4はそのノズ
ル後端開口を封止する封止材である。3はインク供給管
であり、ノズル10の後端部に連結する。8はその供給
管のインク通路を示す。6はバイアス電極を示し、7は
画像電極を示す。これらの電極6、7は、少なくともイ
ンク通路9に面した壁部に形成されてあればよく、封止
部材4の下面及び上面に形成された電極6、7の配設は
必要とされない。また、その電極6、7の先端(図1に
おいて左端)は、通路9の先端まで存在する必要はな
い。ノズル10のインク通路9の断面形状は円形や円弧
状、多角形状等であることができる。図2に断面円形状
のインク通路を有するノズルの断面図を示し、図3に断
面4角形状のノズルの断面図を示す。これらの図に示し
た符号は、図1において示した符号と同一の意味を有す
る。
【0009】バイアス電極6及び画像電極7の表面に
は、必要に応じ、プラスチック被膜、好ましくはフッ素
樹脂やシリコーン樹脂の被膜によって被覆することがで
きる。このような被膜の形成により、インクが通路9を
通過する際のそのインクの通過が円滑になる。
【0010】図1において、11は対向電極を示す。1
2は案内ローラ、13、14は一対のローラ(送りロー
ラ)を示す。15はベルト状の中間記録媒体、16は記
録媒体を示す。対向電極11は、ノズル10の先端開口
の前方に配設される。対向電極11の表面とノズル10
の先端との間の距離は、通常、0.1〜2.0mm、好
ましくは0.2〜1.0mmである。対向電極11は、
金属板や、絶縁板(プラスチック、セラミック等)の表
面に金属被膜を形成したもの等が用いられる。ベルト状
の中間記録媒体15の材質は、インクが一次的に付着す
る材料であればよく、プラスチックや金属等であること
ができる。記録媒体16は、紙や、表面がインク吸収面
に形成されたプラスチックフィルム等である。
【0011】図1に示したインク記録ヘッド(印字ヘッ
ド)機構を用いて記録(画像形成)を行うことは、連結
管3からインクを供給し、その通路8を介してノズル内
のインク通路9をインクで充満させる。次に、バイアス
電極6及び対向電極11に電圧を印加する。この場合、
バイアス電極6に対しては、例えば、プラス位相の電圧
を印加し、対向電極11には、そのバイアス電極6に印
加させる電圧の位相とは逆位相の電圧、例えばマイナス
の位相の電圧を印加する。これらのバイアス電極6や対
向電極11に印加する電圧は、ノズル10の先端開口か
らインクの吐出が生じない範囲の電圧である。中間記録
媒体15上に画像を形成するには、画像信号に基づいて
画像電極7に電圧を印加する。この場合の電圧は、バイ
アス電極6に印加される電圧と同じ位相の電圧、例えば
プラス位相の電圧であり、ノズルの通路9の先端開口か
ら液適Lを吐出させる強さの電圧である。ノズルの先端
開口から吐出されるインク状態は、その画像電極7に印
加させる電圧の強さにより変り、その電圧を制御するこ
とにより、そのノズル開口から突出させたり、あるいは
噴射させることができる。
【0012】ベルト状の中間記録媒体15の表面に形成
されたインク画像は、ローラ13、14において、紙等
の記録媒体16の表面に転写され、これにより、記録画
像を有する媒体17が得られる。なお、前記中間記録媒
体15に代えて、紙等の記録媒体16を用いるときに
は、その記録媒体上に、直接記録画像を形成することが
できる。
【0013】前記バイアス電極6、対向電極11及び画
像電極7に対して前記のようにして電圧を印加すること
により、そのノズルの先端開口からインクが吐出される
原理を示すと以下の通りである。ノズル10のインク通
路9内にインクが充満されている状態でバイアス電極6
に電圧を印加すると、そのインクは誘電率が5以上の誘
電体であることから、そのインクには誘電分極により電
荷が生じる。電荷を生じたインクは、電圧を印加された
対向電極11に向う電気力(誘電泳動力)が働く。この
場合、バイアス電極6に印加する電圧は、例えば、プラ
ス20〜500ボルト、好ましくはプラス50〜300
ボルトであり、対向電極11に印加される電圧は、その
バイアス電極に印加される電圧と位相の異なる電圧、例
えば、マイナス20〜500ボルト、好ましくはマイナ
ス50〜300ボルトである。バイアス電極6及び対向
電極11に印加される電圧は、ノズル通路9内のインク
がそのノズルの先端開口から吐出されない範囲の電圧で
ある。その具体的電圧は、インクの誘電率や粘度、通路
9の内壁面の状態等により異なるので、その適正電圧は
予備実験により適宜決めればよい。前記バイアス電極6
及び対向電圧11に前記のように電圧を印加した状態に
おいて、画像電極7に、バイアス電極6と同一位相の電
圧を印加すると、インクに加わる電界密度が増大し、そ
のインクにはより強い誘電泳動力が加わり、その結果、
ノズルの先端開口からのインクの吐出が生じる。画像電
極7に印加する電圧は、例えば、プラス10〜300ボ
ルト、好ましくはプラス20〜200ボルトである。
【0014】以上の説明においては、1つの画素を形成
する単一ノズルを用いて本発明による画像形成原理につ
いて示したが、実際の記録ヘッドは、多数のノズルの集
合体からなる。図4及び図5に、それらのノズル集合体
の具体例を示す。図4において、21はノズルの先端開
口(円形状)を示し、22はそれらの多数のノズル集合
体を固着する固着剤(樹脂等)を示す。図5において、
21はノズルの先端開口(4角形状)を示し、23、2
4は仕切り壁を示す。対向電極11は、このようなノズ
ル集合体に対して1つの共通電極として用いることが好
ましい。
【0015】本発明のインクは、キャリア液体中に着色
剤を溶解状態又は分散状態で含有させて形成したもので
ある。このインクにおいて、そのインクの誘電率は5以
上、好ましくは20以上、より好ましくは30以上であ
り、その上限値は、特に制約されないが、通常、70程
度である。インクのキャリア液体は、インクに対し前記
誘電率を与えるものであればよい。キャリア液体におい
て、その誘電率は5以上、好ましくは30以上、より好
ましくは40以上であり、その上限値は、特に制約され
ないが、通常、80程度である。
【0016】本発明のインクにおいて、その電気伝導率
は、2ジーメンス以下、好ましくは1ジーメンス以下、
より好ましくは0.5ジーメンス以下である。その下限
値は、通常、0.001ジーメンスである。インクの電
気伝導率が2ジーメンスを超えると、電圧を印加したと
きにリークを生じやすくなり、電極に損傷する等の不都
合を生じる。
【0017】本発明で用いるキャリア液体には、水、有
機溶媒、水と有機溶媒との混合液が包含される。有機溶
媒には、極性有機溶媒が包含される。有機溶媒の沸点
は、50℃以上、好ましくは60℃以上であり、300
℃以下であるのが好ましい。このような有機溶媒として
は、水酸基を有する有機溶媒(エタノール、イソプロパ
ノール、ブチルアルコール、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール等);カル
ボニル基を有する有機溶媒(メチルエチルケトン、ジエ
チルケトン等);アミノ基を有する有機溶媒(プロピル
アミン、ブチルアミン等);カルボキシル基を有する有
機溶媒(酢酸、プロピオン酸等)の他、ジメチルホルム
アシド、ジオキサン、ジメチルスルホキシド等が挙げら
れる。
【0018】前記着色剤には、染料及び顔料が包含され
る。染料としては、前記キャリア液体に溶解する従来公
知の各種のものが用いられる。顔料としては、前記キャ
リア液体に溶解せずに分散する従来公知の各種のものが
用いられる。一般的には、電子写真用の現像剤に用いら
れているトナーであることができる。染料の具体例を示
すと、例えば、C.I Direct Yellow11,12,27,28,3
3,39,44,50,58等;C.I Direct Red 2,4,9,11,2
0,23,24等;C.I Direct Blue 1,15,22,25,41,7
6,77等が挙げられる。顔料の具体例を示すと、不溶性
アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペ
リレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料等
が挙げられる。インク中の着色剤濃度は、キャリア液体
100重量部当り、1〜50重量部、好ましくは2〜3
0重量部の割合である。
【0019】インク中には、界面活性剤、好ましくはノ
ニオン性界面活性剤を含有させることができる。このよ
うなノニオン性界面活性剤としては、汎用されている各
種のノニオン性界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレングルコール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びその
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンフィトステロール及びフィトスタノー
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン
酸及びその塩、ポリオキシエチレンラノリン及びラノリ
ンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン及び
脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル及び脂肪酸エタノールアミドなどが挙げら
れる。
【0020】本発明のインクにおいて、その粘度25℃
は、600センチポイズ以下、好ましくは500センチ
ポイズ以下である。その下限値は、通常、30センチポ
イズ程度である。粘度の大きなインクは、その移動速度
が遅くなるため、高速印字には好ましくない。本発明の
インクは、帯電インクであることができる。帯電インク
に電界を加えた場合、その電界に比例する静電力が生
じ、そのインクには、前記誘電泳動力とともに、その静
電力も作用するようになる。このため、インクの移動速
度は高められ、高速印字が可能となる。インクにおける
帯電量の制御は、一般的な水溶性帯電制御剤をインク中
に含有させることにより行うことができる。
【0021】本発明のインク記録装置(画像形成装置)
は、前記記録ヘッド機構を有するものであり、その1つ
の例を図6に示す。図6は、本発明のインク記録装置の
基本構成図を示す。図中、Yはイエローインク記録ヘッ
ド、Mはマゼンタインク記録ヘッド、Cはシアニンイン
ク記録ヘッド及びBkはブラックインク記録ヘッドを示
す。31、33、35及び37は各インク記録ヘッド
Y、M、C、Bkに連結するノズル集合体を示し、3
2、34、36及び38はそれらノズル集合体の先端に
対向して配設された対向電極を示す。図6に示した装置
において、コントローラーから出されたY、M、C、B
kに送られ、転写体(中間記録媒体)に対して4色の印
字が行われ、これにより転写体にはフルカラーのインク
画像が形成される。このインク画像は、転写ロール42
上で記録媒体(紙)41上に転写され、画像を有する記
録媒体43が得られる。
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳述する。
【0023】実施例1 純水100重量部に対し、染料(C.I Direct Yellow
8)20重量部を溶解させ、これにポリエチレングリコ
ール(分子量:50万)5重量部を混合し、超音波にて
均一な溶液を作製し、インクAを得た。このインクAの
誘電率は60.3であり、その粘度25℃は100セン
チポイズであり、その電気伝導度は0.002ジーメン
スであった。
【0024】実施例2 水とメタノールとの混合液(混合重量比=80/20)
中に平均粒径0.3μmのアゾ系顔料を濃度25wt%
で分散させてインクIIを得た。このインクIIの誘電率は
67.7であった。また、その粘度25℃は50センチ
ポイズであり、その電気伝導度は0.003ジーメンス
であった。
【0025】実施例3 実施例2で示したインクIIを、図1に示した記録ヘッド
機構に適用して、記録を行った。この場合の記録条件は
以下の通りである。 (1)バイアス電極6 印加電圧:+300V (2)対向電極11 印加電圧:−300V (3)ノズル10 先端開口(正方形)面積:10000μm2 (4)対向電極11の表面とノズル10の先端開口との
距離:0.3mm 前記条件で対向電極11とノズルの先端開口との間に紙
を存在させ、画像電極7に+100ボルトの電圧を印加
したところ、そのノズル10の先端開口からインクが吐
出し、紙の表面に画像が形成されることが確認された。
また、この場合、画像電極7に電圧を印加してから、ノ
ズルの先端開口からインクが吐出されるまでの時間は、
1m秒であった。
【0026】実施例4 実施例3において、インクIIの代りに実施例1で示した
インクIを用いた以外は同様にして実験を行った。この
場合にもノズルの先端開口からインクが吐出され、紙の
表面に画像が形成されることが確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、簡便かつ安価な装置を
用いて記録媒体上に高速印字を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインク記録ヘッド機構の1つの態様に
ついての説明図を示す。
【図2】本発明で用いる断面円形状のインク連結を有す
るノズルの断面図を示す。
【図3】本発明で用いる断面4角形状のノズルの断面図
を示す。
【図4】ノズル集合体の先端開口(円形状)面の説明図
を示す。
【図5】ノズル集合体の先端開口(4角形状)面の説明
図を示す。
【図6】本発明のインク記録装置の基本構成図を示す。
【符号の説明】
1、2 ノズル壁 3 インク供給管 6 バイアス電極 7 画像電極 9 インク通路 10 ノズル 11 対向電極 15 中間記録媒体 16 記録媒体 21 ノズルの先端開口 22 固着剤 23、24 仕切り壁 31、33、35、37 ノズル集合体 32、34、36、38 対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FA07 FC01 2C057 AH20 BD05 2H086 BA02 BA03 BA52 BA53 BA55 BA59 BA60 4J039 BE01 BE02 BE06 BE08 BE12 BE22 EA48

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア液体中に着色剤を含有させて形
    成した誘電率が5以上のインクを、ノズルの先端開口か
    ら吐出させて記録媒体又は中間記録媒体上に付着させる
    インク記録方法であって、(i)該ノズルとして、その
    壁面にバイアス電極と画像電極とを配設したノズルを用
    いること、(ii)該ノズルの先端開口の前方に対向電極
    を配設すること、(iii)該ノズルの壁面に配設したバ
    イアス電極に電圧を印加するとともに、該ノズルの先端
    開口の前方に配設した対向電極に該バイアス電極に印加
    する電圧とは反対位相の電圧を印加すること、(iv)該
    ノズルの先端と該対向電極との間に記録媒体又は中間記
    録媒体を存在させること、(v)該ノズルの壁面に配設
    した画像電極に、画像信号に応じた、該バイアス電極に
    印加した電圧と同位相の電圧を印加し、該ノズルの先端
    開口から該インクを吐出させること、を特徴とするイン
    ク記録方法。
  2. 【請求項2】 該インクのキャリア液体が、水又は水と
    水溶性有機液体との混合液である請求項1に記載のイン
    ク記録方法。
  3. 【請求項3】 該インクの着色剤が、染料又は顔料であ
    る請求項1又は2に記載のインク記録方法。
  4. 【請求項4】 該インクが、ノニオン性界面活性剤を含
    有する請求項1〜3のいずれかに記載のインク記録方
    法。
  5. 【請求項5】 キャリア液体中に着色剤を含有させて形
    成した誘電率が5以上のインクを記録媒体又は中間記録
    媒体上に付着させるインク記録ヘッド機構であって、
    (i)壁面にバイアス電極と画像電極とを配設したイン
    クをその先端開口から吐出させるノズル、(ii)該ノズ
    ルの先端開口の前方に配設された対向電極、を備えるこ
    とを特徴とするインク記録ヘッド機構。
  6. 【請求項6】 キャリア液体中に着色剤を含有させて形
    成した誘電率が5以上のインクを記録媒体又は中間記録
    媒体上に付着させるインク記録ヘッド機構を有するイン
    ク記録装置であって、該インク記録ヘッド機構として請
    求項5に記載のインク記録ヘッドを用いることを特徴と
    するインク記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1のインク記録方法に用いるイン
    クであって、キャリア液体中に着色剤を含有させて形成
    した誘電率が5以上のインク。
  8. 【請求項8】 該キャリア液体が、水又は水と水溶性有
    機液体との混合液である請求項7に記載のインク。
  9. 【請求項9】 該着色剤が、染料又は顔料である請求項
    7又は8に記載のインク。
  10. 【請求項10】 ノニオン性界面活性剤を含有する請求
    項7〜9のいずれかに記載のインク。
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