JP2001315426A - インクジェット式印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

インクジェット式印刷方法及び印刷装置

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JP2001315426A JP2000138638A JP2000138638A JP2001315426A JP 2001315426 A JP2001315426 A JP 2001315426A JP 2000138638 A JP2000138638 A JP 2000138638A JP 2000138638 A JP2000138638 A JP 2000138638A JP 2001315426 A JP2001315426 A JP 2001315426A
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定男 大澤
Yusuke Nakazawa
雄祐 中沢
Eiichi Kato
栄一 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル画像データに対応でき、印刷媒体に
各々異なる画像を高鮮明に、安価にかつ高速に印刷でき
るインクジェット印刷方法及び装置を提供する。 【解決手段】 画像データの信号に基づき、静電界を利
用して油性インクを吐出させるインクジェット方式によ
り印刷物を作成する印刷方法において、まず、インクジ
ェット方式により画像担持体表面に画像を形成し、次に
該画像担持体に形成された画像を印刷媒体上に接触転写
することにより印刷物を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性インクを使用
した静電式インクジェット方式で印刷媒体に印刷画像を
形成する印刷方法に関し、さらに詳細には、インクジェ
ット方式により形成された画像を印刷媒体上に接触転写
することにより印刷物を作成する、印刷画質がとても良
好で、かつ高速印刷が可能なインクジェット式印刷方法
及び印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データ信号に基づき、印刷媒体に印
刷画像を形成する印刷方法として、電子写真方式、昇華
型及び溶融型熱転写方式、インクジェット方式などがあ
る。電子写真方式は、感光体ドラム上に帯電及び露光に
より静電潜像を形成するプロセスを必要とし、システム
が複雑となり高価な装置となる。熱転写方式は、装置は
安価であるが、インクリボンを用いるため、ランニング
コストが高くかつ廃材が出る。一方、インクジェット方
式は、安価な装置で、かつ必要とされる画像部のみにイ
ンクを吐出し印刷媒体上に直接印刷を行なうため、色剤
を効率良く使用できランニングコストも安い。
【0003】インクジェット技術を印刷システムへ応用
する方法として、例えば、特開平10−286939公
報には、輪転印刷機に、インクジェット印刷装置を付設
し、同一印刷紙上に、可変する番号やマーク等を付加的
にインクジェットシステムで印刷する方法が開示されて
いる。しかし、写真画像の様な高度な画像情報の印刷が
可能であることがより好ましい。ところが、従来の染料
又は顔料を色剤として含む水系あるいは有機溶媒系イン
クを圧力を用いて噴出するインク技術では、溶媒を多く
含む液滴が吐出するために、高価な専用紙を使用しない
と印字画像に滲みを生じる欠点がある。従って、通常の
印刷用紙あるいは非吸収性媒体であるプラスチックシー
ト等への印刷を行なう場合は、高品位の印刷画像を得ら
れない。
【0004】また、インクジェット技術の一つとして、
常温で固体状態のインクを加熱溶融し、液状となったイ
ンクを噴出し画像を形成する方法がある。このインクを
用いると印字画像の滲みは軽減されるが、吐出時のイン
ク粘度が高いために、微小な液滴の噴出が困難であり、
得られる個々のドット画像は、面積が大きくかつ厚くな
り、高精細な画像を形成しがたい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたものであり、その目的は、安価な
装置および簡便な方法で、インクの吐出位置精度を極め
て高く保持でき、これにより、高精細画像の形成が可能
となる、鮮明で高画質な画像の印刷物を印刷可能とする
インクジェット印刷方法及び印刷装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1記載のインクジェット式印刷方法の発
明によれば、画像データの信号に基づき、静電界を利用
して油性インクを吐出させるインクジェット方式により
印刷物を作成する印刷方法において、まず、インクジェ
ット方式により画像担持体表面に画像を形成し、該画像
担持体に形成された画像を印刷媒体上に接触転写するこ
とにより印刷物を作成することを特徴としている。ま
た、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のイン
クジェット式印刷方法において、前記油性インクが、固
有電気抵抗値109 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の
非水溶媒中に、少なくとも着色粒子を分散したものであ
ることを特徴としている。また、請求項3記載の発明に
よれば、請求項1又は2記載のインクジェット式印刷方
法において、前記画像担持体に画像を形成する際に、前
記画像担持体の表面温度を、30°C〜40°Cの範囲
内に設定することを特徴としている。また、請求項4記
載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項記載の
インクジェット式印刷方法において、前記印刷媒体上に
画像を転写したのちに、さらに、該画像を定着すること
を特徴としている。また、請求項5記載の印刷装置の発
明によれば、画像データの信号に基づき、静電界を利用
して油性インクを吐出ヘッドから吐出させることにより
画像担持体に画像を形成するインクジェット描画手段
と、前記画像担持体に形成された画像を印刷媒体に接触
転写して印刷物を得るための画像転写手段と、を備えた
ことを特徴としている。また、請求項6記載の発明によ
れば、請求項5記載の印刷装置において、前記油性イン
クが、固有電気抵抗値109 Ωcm以上かつ誘電率3.
5以下の非水溶媒中に、少なくとも着色粒子を分散した
ものであることを特徴としている。また、請求項7記載
の発明によれば、請求項5又は6記載の印刷装置におい
て、前記画像担持体がドラム又はエンドレスベルトから
成る回転体であることを特徴としている。また、請求項
8記載の発明によれば、請求項5〜7のいずれか1項記
載の印刷装置において、前記画像担持体が弾性を有する
ものであることを特徴としている。また、請求項9記載
の発明によれば、請求項5〜8のいずれか1項記載の印
刷装置において、前記インクジェット描画手段から前記
画像担持体にインクを吐出する際に、前記画像担持体の
表面温度を30°C〜40°Cの範囲内に設定する温度
制御手段を備えたことを特徴としている。また、請求項
10記載の発明によれば、請求項5〜9のいずれか1項
記載の印刷装置において、前記画像担持体をクリーニン
グするクリーニング手段を有することを特徴としてい
る。また、請求項11記載の発明によれば、請求項5〜
10のいずれか1項記載の印刷装置において、前記印刷
媒体上に転写された画像を、さらに、定着する画像定着
手段を有することを特徴としている。また、請求項12
記載の発明によれば、請求項11記載の印刷装置におい
て、前記画像定着手段が、ヒートローラ及び/又は赤外
線ランプ、ハロゲンランプ若しくはキセノンランプを用
いた加熱手段を有することを特徴としている。また、請
求項13記載の発明によれば、請求項12記載の印刷装
置において、前記加熱手段が前記画像を定着するとき
に、前記印刷媒体の温度を徐々に昇温するように配置及
び/又は制御されることを特徴としている。また、請求
項14記載の発明によれば、請求項7〜13のいずれか
1項記載の印刷装置において、前記画像担持体への描画
時に、前記回転体を回転させることにより主走査を行う
ことを特徴としている。また、請求項15記載の発明に
よれば、請求項14記載の印刷装置において、前記吐出
ヘッドがシングルチャンネルヘッド又はマルチチャンネ
ルヘッドからなり、前記回転体の軸と平行方向に前記吐
出ヘッドを移動することにより副走査を行なうことを特
徴としている。また、請求項16記載の発明によれば、
請求項14記載の印刷装置において、前記吐出ヘッドが
前記回転体の軸方向の幅と略同じ長さを有するフルライ
ンヘッドからなることを特徴としている。。また、請求
項17記載の発明によれば、請求項5〜16のいずれか
1項記載の印刷装置において、前記インクジェット描画
手段が、前記吐出ヘッドに前記油性インクを供給するイ
ンク供給手段を備えたことを特徴としている。。また、
請求項18記載の発明によれば、請求項17記載の印刷
装置において、前記吐出ヘッドから前記油性インクを回
収するインク回収手段を有し、インク循環を行なうこと
を特徴としている。。また、請求項19記載の発明によ
れば、請求項5〜18のいずれか1項記載の印刷装置に
おいて、前記インクジェット描画手段が、前記油性イン
クを格納するインクタンク内の前記油性インクを攪拌す
る攪拌手段を有することを特徴としている。また、請求
項20記載の発明によれば、請求項5〜19のいずれか
1項記載の印刷装置において、前記インクジェット描画
手段が、前記油性インクを格納するインクタンク内及び
/又はインク経路内の前記油性インクの温度を管理する
インク温度管理手段を備えたことを特徴としている。ま
た、請求項21記載の発明によれば、請求項5〜20の
いずれか1項記載の印刷装置において、前記インクジェ
ット描画手段が、前記油性インクの濃度を制御するイン
ク濃度制御手段を備えたことを特徴としている。また、
請求項22記載の発明によれば、請求項5〜21のいず
れか1項記載の印刷装置において、前記印刷媒体への転
写時に、少なくとも一対のキャップスタンローラにより
前記印刷媒体を挟持して走行させることにより、転写を
行なうことを特徴としている。また、請求項23記載の
発明によれば、請求項5〜22のいずれか1項記載の印
刷装置において、前記印刷媒体への転写前及び/又は転
写中に、前記印刷媒体表面に存在する埃を除去するクリ
ーニング手段を有することを特徴としている。また、請
求項24記載の発明によれば、請求項5〜23のいずれ
か1項記載の印刷装置において、前記吐出ヘッドをクリ
ーニングするクリーニング手段を有することを特徴とし
ている。
【0007】以上の構成からわかるように、本発明は、
静電界を利用して油性インクを吐出させるインクジェッ
ト方式により、まず画像担持体表面に画像を形成したの
ち、その画像を印刷媒体上に接触転写して印刷物を作成
することを特徴としている。画像担持体は後述のよう
に、高機械精度で加工・配置し得るドラム等の上に平滑
な表面を有しており、かつ、ヘッドとの距離を精密に設
定可能のため、インクの吐出位置精度を極めて高く保持
できる。これにより高精細な画像の形成が可能となる。
画像担持体を介して印刷媒体上に画像を接触転写で形成
することにより、印刷媒体に転写する際のインクの接触
圧力、接触温度等を適当な値に管理することができるた
め、印刷媒体に転写される画像の保持力を高めることが
できる。画像転写後に、さらに、定着工程を経ることに
より、画像の保持力を一層向上させることができる。
【0008】本発明に関わるインクジェット法は、PC
T公開WO93/11866号明細書に記載のものであ
り、このインクジェット法においては絶縁性溶媒中に、
少なくとも着色した粒子を分散した高抵抗を有するイン
クを使用し、このインクに吐出位置で強電界を作用させ
ることにより、該着色粒子の凝集物を吐出位置に形成
し、さらに静電手段により該凝集物を吐出位置から吐出
させる。このように、着色粒子は高濃度化した凝集物と
して吐出され、インキ滴は僅かな溶媒しか含まない。こ
のことにより、描画ドラムの表面に滲みのない、高濃度
で鮮明な画像が形成される。また、本インクジェット法
では、吐出したインク滴の大きさは吐出電極先端部の大
きさあるいは電界形成条件によって決まる。このため、
小さな吐出電極及び適切な電界形成条件を用いれば、吐
出ノズル径あるいはスリット幅を小さくすることなく、
小さなインク滴が得られる。したがって、ヘッドのイン
ク詰まりの問題なしに、微小な画像のコントロールが可
能であり、本発明は、鮮明で高画質な画像の印刷物が印
刷可能なインクジェット印刷方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1及び図2は、本発明のインクジ
ェット式印刷方法を実現する印刷装置の構成例を示して
いる。
【0010】図1に示す印刷装置の構成図を用いて、本
発明の印刷方法について説明する。同図において、1が
本発明のインクジェット式印刷装置であり、この印刷装
置1は、画像担持体に画像を形成するインクジェット描
画手段(以下、「描画手段」という)20と、画像担持
体に形成された画像を印刷媒体に接触転写して印刷物を
得るための画像転写手段3とに大きく分けられ、描画手
段20はさらに以下のような画像担持体を有する。画像
担持体としては、ドラム、エンドレスベルト等の回転体
(以下、「描画ドラム」という)が挙げられるが、以
下、描画ドラムを例に説明する。ただし本発明は以下の
構成例に限定されるものではない。
【0011】描画ドラム4は、通常、アルミニウム、ス
テンレスや鉄などの金属、プラスチック、硝子等で形成
され、後述する印刷媒体との密着性を向上させるため
に、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリコ
ンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム等から
なる弾性層を備えることが好ましい。弾性層の厚さは、
0.2mm以上、更には0.7mm以上が望ましく、通
常、1mm〜15mm程度の範囲が好ましい。さらに、
弾性層の表面に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート、塩化ビニル、ポリスチレン、
ポリウレタン、ポリアミド、エチレン酢酸ビニル重合体
又は共重合体等の熱可塑性樹脂を単独若しくは混合して
なる表面層が形成される。表面層には、印刷媒体に接触
転写するための画像が形成されるが、転写時の画像の剥
離性を調節するために、表面層にフッ素樹脂、ケイ素樹
脂をポリマー及び/又は微粉末の形で添加することが好
ましい。表面層は溶剤や他の添加剤と共に、分散・塗布
により描画ドラム4の弾性層の表面に形成される。表面
層の厚さは10μm〜1mm程度が適当である。描画ド
ラム4は静電界吐出において、吐出ヘッド電極の対極と
してアース機能を有することが好ましい。また、描画ド
ラム4に形成される弾性層及び表面層の厚みにより、絶
縁性が高くなる場合は、描画ドラム4にさらに、導電層
を設けても良い。この場合にはこの導電層にアースを取
る手段を設けることが望ましい。この場合には公知の導
電性を有するブラシ、板バネ、ローラ等の手段を使用で
きる。
【0012】さらに、描画手段20はインクジェット描
画装置2を有し、これにより、後述する画像データ演算
制御部21より送られてくる画像データに対応して、描
画ドラム4の表面層上に油性インクを吐出し画像を形成
する。画像を形成する際、油性インクが表面層に確実に
固定するように、表面層の温度を30〜40℃の範囲に
設定することが好ましい。
【0013】また、描画手段20は、描画ドラム4の表
面層への描画前及び/又は描画中に描画ドラム4の表面
層に存在する埃を除去する埃除去手段9を有する。これ
により、画像形成中にヘッドと描画ドラム4の間に入っ
た埃を伝ってインクが描画ドラム4の表面層に付着する
ことを有効に防止することができる。埃除去手段9とし
ては公知の吸引除去、吹き飛ばし除去、静電除去等の非
接触法の他、ブラシ、ローラー等による接触法が使用で
き、本発明では望ましくはエアー吸引、またはエアーに
よる吹き飛ばしのいずれか、あるいはそれらを組み合わ
せて使用することができる。
【0014】描画ドラム4の表面層に画像を形成したの
ち、印刷媒体M(例えば、普通の用紙)に画像を転写す
る。画像の転写は画像転写手段3によって行われる。図
1では、画像転写手段3は描画ドラム4と対向配置され
る所定温度(通常、40〜120℃程度が好ましい)に
加熱されたヒートローラ3によって実現されている。こ
の画像転写手段としてのヒートローラ3と描ヒートロー
ラ3は描画ドラム4との間に印刷媒体Mを挟持すること
により、印刷媒体Mを描画ドラム4に接触させて転写が
行われる。描画ドラム4の表面層に画像を形成する際
は、ヒートローラ3は描画ドラム4と接触しないように
退避し(図1(a)参照)、画像を転写する際は、ヒー
トローラ3を描画ドラム4に近づけて所定圧力で接触す
る(図1(b)参照)。描画ドラム4の表面に画像を形
成する際に、描画ドラム4の表面温度が30℃〜40℃
の範囲で加熱されているため、描画ドラム4と印刷媒体
Mとを接触させた場合、熱が印加された状態で、描画ド
ラム4の表面の画像が印刷媒体Mに転写される。また、
描画ドラム4と印刷媒体Mとの接触圧力と相まって、印
刷媒体Mに転写された画像は確実に保持される。さら
に、後述する定着工程(図2参照)で、印刷媒体Mに転
写された画像を定着することにより、印刷媒体Mの画像
の保持力はより一層高まる。
【0015】図2は印刷媒体Mに転写された画像を定着
する定着装置の一例を示している。同図において、5が
定着装置である。定着装置としては、加熱定着、溶媒定
着などの公知の手段が使用できるが、ここでは加熱定着
を採用し、ヒートローラ、赤外線ランプ、ハロゲンラン
プやキセノンランプ等を使用している。加熱手段が画像
を定着するときに、印刷媒体の温度を徐々に昇温するの
がよいので、そのようになるように加熱手段を配置した
り又は加熱手段を制御するのがよい。印刷媒体Mは、2
対のキャプスタンローラ12により挟持されて定着装置
5へ搬送され、印刷媒体M上に転写された油性インク画
像がここで定着される。この場合、印刷媒体Mを自動的
に供給する自動給紙装置7、及び定着後の印刷媒体Mを
自動的に排出するための自動排紙装置8を設置すること
が好ましい。これらの自動給紙装置7、自動排紙装置8
を用いることで、印刷操作がより簡便となり、また、印
刷時間の短縮が図られることから本発明の効果をより一
層高められる。印刷媒体Mを搬送する際、図示しない印
刷媒体ガイド手段等を設けることにより、印刷媒体の頭
/尻がばたついて定着装置5に接触し破損する事を防止
できる。また定着装置5の定着位置周辺のみで印刷媒体
Mが弛まないようにする手段を配し、少なくとも定着を
行う時にはこれを作用させることによって印刷媒体Mが
定着装置5に接触する事を防止することもできる。具体
的には例えば定着装置の上流、及び下流に押さえローラ
を配する等の方法がある。以上のように、本発明のイン
クジェット式印刷装置1は、描画手段20と画像転写手
段3とからなり、その下流側に定着装置5が配備されて
いる。
【0016】そこで、上記の印刷装置を実装した具体的
な各種印刷装置の全体構成について以下に説明する。図
3〜図10は、図1および図2の印刷装置を用いた各種
印刷装置の概略全体構成例を示す図で、いずれも図1の
描画手段20[描画装置2+描画ドラム+埃除去手段9
(図3のみ図示し、以下図示省略)]を備えている点で
共通しており、描画手段20の配置数・配置場所、印刷
媒体の形状とそれを搬送する搬送系の点でそれぞれ異な
っている。図3〜図8は搬送ドラムの回転により印刷媒
体を移動することにより画像転写・定着を行なう印刷装
置で、そのうち図3〜図6はロール状印刷媒体を搬送ド
ラムと印刷媒体供給ロール及び印刷媒体巻き取りロール
或いはガイドロールで張架したWeb式印刷装置の概略
構成例を示す図である。図3は片面単色、図4は片面4
色の印刷を行なうWeb式装置であり、図5及び図6は
両面4色印刷装置の概略構成例を示す図である。また、
図7はロール状印刷媒体をカットして搬送ドラムに巻き
付け、搬送ドラムの回転により印刷媒体を移動すること
により画像転写・定着を行なうものであり、図8はシー
ト状記録媒体を用いた印刷装置の概略構成例を示す図で
ある。一方、図9及び図10は、さらに本発明にかかる
キャップスタンローラにより印刷媒体を挟持して走行さ
せることにより画像転写・定着を行なう印刷装置の概略
構成例を示す図である。このうち、図9はロール状印刷
媒体を用いた印刷装置、図10はシート状記録媒体を用
いた印刷装置の概略構成例を示す図である。図11は描
画手段の制御部、インク供給部、ヘッド離接機構を含め
た描画手段の概略構成例である。また図12から図18
は、図11の描画手段が具備するインクジェット描画装
置を説明するためのものである。図3は、ロール状印刷
媒体に片面1色印刷を行なう印刷装置の全体構成図であ
る。同図に示される,インクジェット印刷装置(以下
「印刷装置」ともいう)は、ロール状印刷媒体の供給ロ
ール11、印刷媒体の埃・紙粉除去装置9’、インクジ
ェット描画装置2、描画ドラム4、描画ドラムの埃・紙
粉除去装置9、印刷媒体Mを搬送する加熱装置付き印刷
媒体搬送ドラム(以後、搬送ドラムという)14、定着
装置15、及び印刷媒体巻き取りロール16から構成さ
れる。印刷媒体Mの上にある埃や紙粉を除去する埃・紙
粉除去装置9’としては公知の吸引除去、吹き飛ばし除
去、静電除去等の非接触法の他、ブラシやローラー等に
よる接触法が使用できる。本発明では望ましくはエアー
吸引、あるいはエアーによる吹き飛ばしのいずれか、あ
るいはそれらを組み合わせて使用される。搬送ドラム1
4は図1のヒートローラ3の機能を兼ねている。すなわ
ち、搬送ドラム14は内部にヒータを内蔵しており、印
刷媒体Mが転写されやすい温度(通常、40〜120℃
程度が好ましい)に保たれるようにそのドラム表面を加
熱制御している。ドラム温度を高めることも描画画質の
向上に有効である。また、ドラム温度を一定とすること
で、描画ドラム上の吐出されたインク液滴の物性値が制
御され、安定で均質なドット形成が可能となる。ドラム
温度を一定化するために、冷却手段を兼ね備えることが
より好ましい。また、搬送ドラム14は描画手段20が
描画ドラム4の表面に油性インクを吐出し画像を形成し
ている間は、描画手段20から離反している。15は定
着装置で、転写された印刷媒体M上の画像をこれによっ
て定着させる。16は印刷媒体巻き取りロールで、印刷
済みの印刷媒体を巻き取るものである。
【0017】このようなインクジェット印刷装置におい
て、埃除去手段9が描画ドラム4の表面に存在する埃を
除去した後、インクジェット描画装置2のインク吐出部
(後述)から描画ドラム4の表面上に向けて油性インク
を画像様に吐出し、描画ドラム4の表面上に画像が形成
される。一方、供給ロール11から送り出された印刷媒
体Mは印刷媒体巻き取りロールの駆動によりテンション
が与えられ、これにより印刷媒体ウエッブが振動して描
画時にインクジェット描画装置に接触し破損することを
防止できる。そして、印刷媒体自身の上にある埃や紙粉
を埃・紙粉除去装置9’で除去された後、搬送ドラム1
4の上に搬送される。そこで、画像形成された描画ドラ
ム4を印刷媒体方向に回転させることにより、描画ドラ
ム4の表面上に形成された油性インクの画像を搬送ドラ
ム14の上に搬送された印刷媒体Mの上へ接触転写させ
る。
【0018】インクジェット記録装置2は、図11のよ
うに、画像データ演算制御部21より送られてくる画像
データに対応して、吐出ヘッド22と描画ドラム4との
間に形成する静電界により、描画ドラム4上に油性イン
クを吐出し、描画画像を形成する。
【0019】画像データ演算制御部21は、画像スキャ
ナ、磁気ディスク装置、画像データ伝送装置等からの画
像データを受け、色分解を行なうと共に、分解されたデ
ータに対して適当な画素数、階調数に分割演算し、各ヘ
ッドに振り分ける。さらに、インクジェット記録装置2
が有するインクジェット吐出ヘッド22(図12参照。
後述)を用いて油性インク画像を網点化していくため
に、網点面積率の演算も行なう。
【0020】また、後述するように、画像データ演算制
御部21は、インクジェット吐出ヘッド22の移動、油
性インクの吐出タイミングを制御すると共に、必要に応
じて描画ドラムの動作タイミングの制御も行う。
【0021】磁気ディスク装置等からの画像データは、
画像データ演算制御部21に与えられ、画像データ演算
制御部21は、入力画像データに応じて油性インクの吐
出位置、その位置における網点面積率の演算を行う。こ
れらの演算データは一旦バッファに格納される。画像デ
ータ演算制御部21は、吐出ヘッド22をヘッド離接装
置31により、描画ドラム4と近接した位置に近づけ
る。吐出ヘッド22と描画ドラム表面との距離は、付き
当てローラのような機械的距離制御、あるいは光学的距
離検出器からの信号によるヘッド離接装置の制御によ
り、描画中、所定距離に保たれる。吐出ヘッド22とし
てはシングルチャンネルヘッド、マルチチャンネルヘッ
ド、あるいはフルラインヘッドを使用することができ
る。吐出ヘッドとしてシングルチャンネルヘッド、マル
チチャンネルヘッドを使用した場合には、吐出部の配列
方向は描画ドラムの回転方向と平行に設置し、吐出ヘッ
ドの前記描画ドラムの軸方向の移動により主走査を、前
記描画ドラムの回転により副走査を行い画像形成を行な
う。以上の描画ドラム及び吐出ヘッドの移動制御は、画
像データ演算制御部21により行われ、吐出ヘッドは上
記演算により得られた吐出位置および網点面積率で油性
インクを印刷媒体上に吐出する。これにより、描画ドラ
ムには、印刷原稿の濃淡に応じた網点画像が油性インク
で描画される。この動作は、描画ドラム上に所定のイン
ク画像が形成されるまで続く。一方、吐出ヘッド22が
描画ドラムの幅と略同じ長さを有するフルラインヘッド
である場合には、吐出部の配列方向は描画ドラムの回転
方向と直角に設置し、描画ドラムの回転によりその表面
が描画部を通過することによって油性インク画像が形成
される。
【0022】画像形成終了後は、必要に応じて、吐出ヘ
ッド22を保護するために吐出ヘッド22は、描画ドラ
ムと近接された位置から離れるように退避させられる。
この時、吐出ヘッド22のみを離接しても良いが、吐出
ヘッド22とインク供給部24とを一緒に離接すること
もできる。
【0023】この離接手段は、描画時以外は吐出ヘッド
を描画ドラムに対し少なくとも500μm以上離すよう
に動作する。離接動作はスライド式にしても良いし、あ
る軸に固定されたアームでヘッドを固定し、軸まわりに
アームを動かし振り子状に移動してもよい。このように
非描画時に吐出ヘッドを退避させることにより、吐出ヘ
ッドを物理的破損、あるいは汚染から保護し、長寿命化
を達成することができる。
【0024】転写された印刷媒体Mは搬送ドラム14に
よってさらに定着装置15へ搬送され、転写された印刷
媒体M上の画像は定着装置15を用いて印刷媒体M上に
定着させる。吐出されたインク液滴の印刷媒体上での速
やかな定着を促進することにより、より一層滲みが抑制
される。定着後、印刷済みの印刷媒体が印刷媒体巻き取
りロール16に巻き取られる。インクの定着手段として
は、加熱定着、溶媒定着などの公知の手段が使用でき
る。加熱定着では赤外線ランプ、ハロゲンランプやキセ
ノンフラッシュランプ照射、あるいはヒーターを利用し
た熱風定着、ヒートロール定着が一般的である。キセノ
ンランプ等を使用してのフラッシュ定着は電子写真トナ
ーの定着法として公知であり、定着を短時間に行えると
いう利点がある。またラミネート紙を用いた場合には、
急激な温度上昇により紙内部の水分が急激に蒸発し、紙
表面に凹凸が発生するブリスターと呼ばれる現像が生じ
るため、複数の定着器を配置し、紙が徐々に昇温するよ
うに、電力供給及び/又は定着器の記録媒体までの距離
を変えることが、ブリスターを防止する上で好ましい。
【0025】溶媒定着ではメタノール、酢酸エチル等の
インク中の樹脂成分を溶解しうる溶媒を噴霧又は蒸気の
暴露をし、余分な溶媒蒸気は回収する。なお、少なくと
も吐出ヘッド22による油性インク画像形成から、定着
装置5による定着までの行程では、形成された画像には
何物も接触しないように保たれることが望ましい。
【0026】図4〜図6は片面及び両面4色印刷装置の
構成例である。図4は片面4色印刷装置で、ロール状印
刷媒体の供給ロール11から印刷媒体の埃・紙粉除去装
置9’で埃・紙粉除去された印刷媒体Mが搬送ドラム1
4の上へ搬送される。一方、インクジェット描画装置2
は描画ドラムの埃・紙粉除去装置9できれいにクリーニ
ングされた描画ドラム4の表面に油性インクを吐出し画
像を形成する。画像形成された描画ドラム4は回転し
て、搬送ドラム14上の印刷媒体Mと接触する。搬送ド
ラム14からの加熱・加圧により、描画ドラム4上の画
像は印刷媒体M上に転写される。このように本発明によ
る描画手段20から転写された印刷媒体M上の画像は、
2色目の描画手段20により2色目の画像が印刷媒体M
上に転写され、次いで同様に3色目の描画手段20によ
り3色目の画像が印刷媒体M上に転写され、4色目の描
画手段20により4色目の画像が印刷媒体M上に転写さ
れた後、定着装置15を用いて印刷媒体M上に定着させ
た後、印刷媒体巻き取りロール16に巻き取られる。こ
のように、本発明によれば、インクの吐出位置精度を極
めて高く保持できる描画ドラムにまず画像を形成させ
て、その後これを転写しているので、高精細画像の形成
が可能となる。なお、ここでは4色印刷装置の構成例を
示したが、これに限定されるものではなく、色数は必要
に応じて任意に決定される。図5は図4の片面4色印刷
装置を、印刷媒体Mの表裏に配置したもので、ここでも
各色毎に描画手段20から印刷媒体M上に高精細な画像
が転写される。これにより高精細な画像の両面4色印刷
が可能となる。図6は図5の大型の搬送ドラム14の代
わりに図1の小型のヒートローラ3を各描画手段20に
それぞれ対向配置させたものである。それ以外は図5の
両面4色印刷装置と同じである。すなわち、ここでも各
色毎に描画手段20から印刷媒体M上に高精細な画像が
転写される。これにより高精細な画像の両面4色印刷が
可能となる。
【0027】図7および図8は本発明にかかる別の構成
例であり、自動排出装置17を有し、印刷媒体Mを搬送
ドラム14に巻き付けて使用する印刷装置の説明図であ
る。図8は自動供給装置19を有するシート状印刷媒体
Mを用いた装置構成例である。ここでは、図7のロール
状印刷媒体Mを用いた装置構成例を用いて説明する。
【0028】まず、印刷媒体Mは、印刷媒体供給ロール
11により引き出され、カッター18で任意の大きさに
カットされ、紙粉除去装置9’でクリーニングされた
後、搬送ドラム14に装着される。この時、公知のシー
ト頭/尻くわえ装置、エア吸引装置などによる機械的方
法、あるいは静電的な方法等により印刷媒体Mは搬送ド
ラム14上に密着固定され、これにより紙尻がばたつい
て転写時に紙粉が飛散したり、紙片が接触し破損するこ
とを防止できる。
【0029】一方、描画手段22は、描画を行わない場
合には、インクジェット描画装置2の吐出ヘッド(図1
1)を描画ドラム4から離しておくことが望ましく、そ
れによってインクジェット描画装置に接触破損等の不具
合が発生することが防止できる。そして、描画時に吐出
ヘッドは描画ドラム4に近接される。吐出ヘッドとして
はシングルチャンネルヘッド、マルチチャンネルヘッ
ド、あるいはフルラインヘッドを使用することができ、
描画ドラム14の回転により主走査を行なう。複数の吐
出部を有するマルチチャンネルヘッドあるいはフルライ
ンヘッドの場合には、吐出部の配列方向は描画ドラム1
4の軸方向に設置する。さらに、シングルチャンネルヘ
ッドあるいはマルチチャンネルヘッドの場合には、画像
データ演算制御部21により吐出ヘッド22を描画ドラ
ム4の軸と平行方向に連続的或いは逐次的に移動して、
画像データ演算制御部21の演算により得られた吐出位
置および網点面積率で油性インクを描画ドラム4の表面
に吐出する。これにより、描画ドラム上には、印刷原稿
の濃淡に応じた網点画像が油性インクで描画される。こ
の動作は、描画ドラム4上に所定の油性インク画像が形
成されるまで続く。一方、吐出ヘッド22が描画ドラム
4の幅と略同じ長さを有するフルラインヘッドである場
合には、描画ドラム4が一回転することによって描画ド
ラム4上に油性インク画像が形成される。この様に描画
ドラム4の回転により主走査を行なうことにより、主走
査方向の位置精度を高め、高速描画を行なうことができ
る。描画ドラム4上に形成された画像は描画ドラム4の
回転と共に、搬送ドラム14上に密着固定された印刷媒
体Mに接触する。搬送ドラム14からの加熱・加圧によ
り、描画ドラム4上の画像は印刷媒体M上に転写され
る。このように本発明による描画手段20から転写され
た印刷媒体M上の画像は、2色目の描画手段20により
2色目の画像が印刷媒体M上に転写され、次いで同様に
3色目の描画手段20により3色目の画像が印刷媒体M
上に転写され、4色目の描画手段20により4色目の画
像が印刷媒体M上に転写された後、定着装置15を用い
て印刷媒体M上に定着させた後、自動排出装置17によ
り排出される。このように、本発明によれば、インクの
吐出位置精度を極めて高く保持できる描画ドラム4にま
ず画像を形成させて、その後これを印刷媒体M上に転写
しているので、高精細画像の形成が可能となる。
【0030】ここでは片面4色印刷機の構成例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、色数及び
片面/両面印刷は必要に応じて装置構成は任意に決定さ
れる。また、1個の描画ドラム上に複数色描画した後、
一括転写することも可能であり、このような場合はより
コンパクトになり、コストダウンにもつながる。
【0031】一方、図9及び図10は、本発明に係る描
画手段20の描画装置2で描画ドラム4に画像を形成さ
せ、さらに本発明に係るキャップスタンローラにより印
刷媒体Mを挟持して走行させることにより、印刷媒体M
の上へ転写を行なうと共に定着を行う片面4色印刷装置
の概略構成例を示す図であり、図9はロール状印刷媒体
を用いた印刷装置、図10はシート状記録媒体を用いた
印刷装置の概略構成例を示す図である。
【0032】ここでは、図9に示すロール状印刷媒体に
片面4色印刷を行なう装置の全体構成図を用いて説明す
る。
【0033】まず、印刷媒体Mは、印刷媒体供給ロール
11により引き出され、紙粉除去装置9’でクリーニン
グされた後、キャップスタンローラ110を用いて印刷
媒体Mを描画ドラム4の下方へ搬送する。この時、必要
に応じて、図示されない印刷媒体ガイド手段を設けるこ
とにより、印刷媒体Mの頭/尻がばたついて紙粉が飛散
したり、紙片が接触して繊細な表面を持つ描画ドラム4
に接触し破損することを防止できる。また転写位置周辺
のみで印刷媒体Mをたるまないようにする手段を配し、
少なくとも転写を行なう時にはこれを作用させることに
よって印刷媒体Mが描画ドラム4に接触することを防止
することもできる。具体的には例えば転写位置の上流及
び下流に押さえローラを配する等の方法がある。さら
に、転写を行わない場合には、印刷媒体Mを描画ドラム
4から離しておくことが望ましく、それによって描画ド
ラム4の精密な表面に接触破損等の不具合が発生するこ
とを有効に防止できる。同様に、描画を行わない場合に
は、描画装置2を描画ドラム4から離しておくことが望
ましく、それによって描画装置2の接触破損等の不具合
が発生することを有効に防止できる。
【0034】画像データ演算制御部(図11の21)に
より適当な画素数、階調数に分割演算されたデータを用
いてインクジェット描画装置2により描画ドラム4の表
面に画像が描画される。インクジェット描画装置2によ
り描画がなされる部位では、静電界吐出において、吐出
ヘッド電極の対極となるためのアース手段が設けられる
ことが好ましく、これにより描画は容易になる。
【0035】磁気ディスク装置等からの画像データは、
図11の画像データ演算制御部21に与えられ、画像デ
ータ演算制御部21は、入力画像データに応じて油性イ
ンクの吐出位置、その位置における網点面積率の演算を
行う。これらの演算データは一旦バッファに格納され
る。画像データ演算制御部21は、インクジェット吐出
ヘッド22の移動、油性インクの吐出タイミング制御、
キャップスタンローラの動作タイミング制御を行なうと
共に必要に応じて吐出ヘッド22をヘッド離接装置31
により描画ドラム4と近接させた位置に近づける。吐出
ヘッド22と描画ドラム4の表面との距離は、付き当て
ローラのような機械的距離制御、あるいは光学的距離検
出器からの信号によるヘッド離接装置の制御により、描
画中、所定距離に保たれる。かかる距離制御により、印
刷装置に振動が加わった際などにもドット径が変化した
りせず、良好な印刷を行なうことができる。
【0036】吐出ヘッド22としてはシングルチャンネ
ルヘッド、マルチチャンネルヘッド、あるいはフルライ
ンヘッドを使用することができ、描画ドラム4の回転に
より主走査を行なう。複数の吐出部を有するマルチチャ
ンネルヘッドの場合には吐出部の配列方向は描画ドラム
4の回転方向と平行に設置する。さらにシングルチャン
ネルヘッドあるいはマルチチャンネルヘッドの場合に
は、画像データ演算制御部21により吐出ヘッド22を
描画ドラム4の回転方向と直角方向に移動して、上記演
算により得られた吐出位置および網点面積率で油性イン
クを吐出する。これにより、描画ドラム4の表面には、
印刷原稿の濃淡に応じた網点画像が油性インクで描画さ
れる。この動作は、描画ドラム4の表面に所定の油性イ
ンク画像が形成されるまで続く。一方、吐出ヘッド22
が描画ドラム4の幅と略同じ長さを有するフルラインヘ
ッドである場合には、吐出部の配列方向は描画ドラム4
の回転方向と直角に設置し、描画ドラム4が描画部を通
過することによって描画ドラム4の表面に油性インク画
像が形成される。形成された油性インク画像は、次に、
キャップスタンローラ110によって描画ドラム4と画
像転写手段である加熱加圧装置6との間へ搬送され、そ
こで描画ドラム4に接触されて、描画ドラム4の画像が
印刷媒体Mの上に転写される。画像の転写された印刷媒
体Mは定着装置15により定着が行なわれ、キャップス
タンローラ111によってシートカッター18の方へ搬
送され、シートカッター18でロール状印刷媒体Mはカ
ットされた後、自動排出装置17により排出される。ま
た、図9ではロール状印刷媒体Mのカットのため、自動
排出装置17の上流に、シートカッター18を有してい
るが、シートカッターは適宜任意の場所に配置できる。
【0037】ここでは片面4色印刷機の構成例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、色数及び
片面/両面印刷は必要に応じて任意に決定される。
【0038】次に、インクジェット描画装置について図
11を用いて詳細に説明する。
【0039】図11に示されるように、本インクジェッ
ト印刷方法に使用されるインクジェット描画装置2は、
吐出ヘッド22、インク供給部24から成る。インク供
給部24はさらに、インクタンク25、インク供給装置
26、インク濃度制御手段29を有し、インクタンク内
には攪拌手段27、インク温度管理手段28を含む。イ
ンクはヘッド内を循環させてもよく、この場合、インク
供給部は回収循環機能も有する。攪拌手段27はインク
の固形成分の沈殿・凝集を抑制する。攪拌手段として
は、回転羽、超音波振動子、循環ポンプが使用でき、こ
れらの中から、あるいは組み合わせて使用される。イン
ク温度管理手段28は、周りの温度変化によりインクの
物性が変化し、ドット径が変化したりすることなく高画
質な画像が安定して形成できる様に配置される。インク
温度管理手段としては、インクタンク内にヒーター、ペ
ルチェ素子等の発熱素子あるいは冷却素子を、該タンク
内の温度分布を一定にするように攪拌手段と共に配し、
温度センサ、例えばサーモスタット等により制御するな
どの公知の方法が使用できる。なお、インクタンク内の
インク温度は15℃以上60℃以下が望ましく、より好
ましくは20℃以上50℃以下である。また、タンク内
の温度分布を一定に保つ攪拌手段は前記のインクの固形
成分の沈殿・凝集を抑制を目的とする攪拌手段と共用し
ても良い。また、本描画印刷装置では、高画質な描画を
行うためインク濃度制御手段29を有する。インク濃度
は光学的検出、電導度測定、粘度測定などの物性測定、
あるいは描画枚数による管理等により行う。物性測定に
よる管理を行う場合には、インクタンク内、あるいはイ
ンク流路内に、光学検出器、電導度測定器、粘度測定器
を単独、あるいはそれらを組み合わせて設け、その出力
信号により、また描画枚数による管理を行う場合には、
印刷枚数、及び頻度によりインクタンクへ図示されない
補給用濃縮インクタンク、あるいは希釈用インクキャリ
アタンクからの液供給を制御する。
【0040】画像データ演算制御部21は前述のよう
に、入力画像データの演算、またヘッド離接装置31、
描画ドラムあるいはキャップスタンローラに設置したエ
ンコーダー30からのタイミングパルスを取り込み、そ
のタイミングパルスに従って、ヘッドの駆動を行う。ま
た、インクジェット描画装置による描画を行う際に、描
画ドラムの駆動は、高精度な駆動手段を使用する。具体
的には、例えば高精度モータからの出力を高精度ギア、
あるいはスチールベルト等により減速して描画ドラムを
駆動させる方法などがある。この様な手段を単独、ある
いは複数組み合わせて使用することで、より高画質な描
画を行なうことができる。
【0041】次に、吐出ヘッドについて図12〜16を
使用して説明する。ただし本発明の内容は以下の例に限
定されるものではない。
【0042】図12および図13はインクジェット描画
装置に備えられているヘッドの一例である。吐出ヘッド
22は、絶縁性基材からなる上部ユニット221と下部
ユニット222とで挟まれたスリットを有し、その先端
は吐出スリット22aとなっており、スリット内には吐
出電極22bが配置され、インク供給装置から供給され
たインク23がスリット内に満たされた状態になってい
る。絶縁性基材としてはたとえば、プラスチック、ガラ
ス、セラミックスなどが適用できる。また、吐出電極2
2bは、絶縁性基材からなる下部ユニット222上にア
ルミニウム、ニッケル、クロム、金、白金などの導電性
材料を真空蒸着、スパッタ、あるいは無電界メッキを行
い、この上にフォトレジストを塗布し、所定の電極パタ
ーンのマスクを介してフォトレジストを露光し、現像し
て吐出電極22bのフォトレジストパターンを形成した
のち、これをエッチングする方法もしくは機械的に除去
する方法、あるいはそれらを組み合わせた方法など公知
の方法により形成される。
【0043】吐出ヘッド22では、画像のパターン情報
のデジタル信号に従って、吐出電極22bに電圧が印加
される。図12に示されるように、吐出電極22bに対
向する形で対向電極となる描画ドラム4が設置されてい
る。電圧の印加により、吐出電極22bと、対向電極と
なる描画ドラム4との間には回路が形成され、吐出ヘッ
ド22の吐出スリット22aから油性インク23が吐出
され対向電極となる描画ドラム4の表面に画像が形成さ
れる。
【0044】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形成
を行うためにその先端はできるだけ細いことが好まし
い。具体的な数値は、印加電圧、インク物性等の条件に
よって異なるが、通常5〜100μmの先端幅の範囲で
用いられる。
【0045】例えば先端が20μm幅の吐出電極22b
を用い、吐出電極22bと対向電極となる描画ドラム1
4の間隔を1.0mmとして、この電極間に3KVの電
圧を0.1ミリ秒印加することで40μmのドットを描
画ドラム上に形成することができる。
【0046】さらに図14および図15はそれぞれ、他
の吐出ヘッドの例のインク吐出部近傍の断面概略図、前
面概略図を示すものである。図中22は吐出ヘッドで、
この吐出ヘッド22は漸減形状をした第1の絶縁性基材
33を有している。上記第1の絶縁性基材33には第2
の絶縁性基材34が離間対向して設けられ、この第2の
絶縁性基材34の先端部には斜面部35が形成されてい
る。上記第1、第2の絶縁性基材は例えばプラスチッ
ク、ガラス、セラミックス等で形成されている。上記第
2の絶縁性基材34の斜面部35と鋭角をなす上面部3
6には、吐出部に静電界を形成する静電界形成手段とし
て複数の吐出電極22bが設けられている。これら複数
の吐出電極22bの先端部は上記上面部36の先端近傍
まで延長され、かつ、その先端部は上記第1の絶縁性基
材33よりも前方に突き出され吐出部を形成している。
上記第1および第2の絶縁性基材33、34間には前記
吐出部へのインク23の供給手段としてインク流入路3
7が形成され、前記第2の絶縁性基材34の下部側には
インク回収路38が形成されている。上記吐出電極22
bは、第2の絶縁性基材34上にアルミニウム、ニッケ
ル、クロム、金、白金などの導電性材料を用い、前述と
同様、公知の方法により形成される。個々の電極22b
は電気的には互いに絶縁状態となるように構成されてい
る。吐出電極22bの先端が絶縁性基材33の先端より
突き出す量は2mm以下が好ましい。この突き出し量を
上記範囲に限定する理由は、突き出し量が大きすぎると
インクメニスカスが吐出部先端まで届かず、吐出しにく
くなったり、記録周波数が低下するためである。また、
上記第1及び第2の絶縁性基材33、34間のスペース
は0.1〜3mmの範囲が好ましい。このスペースを上
記範囲に限定する理由は、スペースが狭すぎるとインク
の供給がしにくくなり吐出しにくくなったり、記録周波
数が低下したりするためであり、スペースが広すぎると
メニスカスが安定せず吐出が不安定になるためである。
上記吐出電極22bは画像データ演算制御部21に接続
され、記録を行う際には画像情報に基づき吐出電極に電
圧印加を行うことにより該吐出電極上のインクが吐出
し、吐出部と対向配置された図示されない描画ドラム上
に描画が行われる。上記インク流入路37のインク滴吐
出方向と逆方向は、図示しないインク供給装置の送イン
ク手段に接続されている。上記第2の絶縁性基材34の
吐出電極形成面の反対面にはバッキング39が離間対向
して設けられ、両者間にはインク回収路38が設けられ
ている。前記インク回収路38のスペースは0.1mm
以上が望ましい。このスペースを上記範囲に限定する理
由は、スペースが狭すぎるとインクの回収がしにくくな
り、インク漏れを起こしたりするためである。また前記
インク回収路38は図示しないインク供給装置のインク
回収手段に接続されている。吐出部上での均一なインク
フローを必要とする場合には吐出部と前記インク回収路
の間に溝40を設けてもよい。図15は吐出ヘッドのイ
ンク吐出部近傍の前面概略図を示しているが、第2の絶
縁性基材34の斜面には吐出電極22bとの境界近傍か
らインク回収路38に向かって複数の溝40が設けられ
ている。この溝40は、上記吐出電極22bの配列方向
に複数並んでおり、吐出電極22b側の開口部から、そ
の開口径に応じた毛細管力により一定量の吐出電極先端
近傍のインクを導き、導かれたインクをインク回収路3
8に排出する機能を有する。このため、吐出電極先端近
傍に一定の液厚を有するインクフローを形成する機能を
有している。溝40の形状は毛細管力が働く範囲であれ
ばよいが、特に望ましくは幅は10〜200μm、深さ
は10〜300μmの範囲である。また溝40はヘッド
全面にわたって均一なインクフローを形成できるように
必要数設けられる。
【0047】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形成
を行うためにその先端はできるだけ細いことが好まし
い。具体的な数値は、印加電圧、インク物性などによっ
て異なるが、通常5〜100μmの先端幅の範囲で用い
られる。
【0048】また、本発明を実施するのに用いられる吐
出ヘッドの他の例を図16および図17に示す。図16
は説明のためヘッドの一部分のみを示した概略図であ
る。記録吐出ヘッド22は、図16に示すようにプラス
チック、セラミック、ガラス等の絶縁性材料から作成さ
れたヘッド本体41とメニスカス規制板42、42′か
らなる。図中、22bは吐出部に静電界を形成するため
に電圧印加を行う吐出電極である。さらにヘッドから規
制板42、42′を取り除いた図17によりヘッド本体
について詳述する。ヘッド本体41にはヘッド本体のエ
ッジに垂直に、インクを循環させるためのインク溝43
が複数設けてある。このインク溝43の形状は均一なイ
ンクフローを形成できるように毛細管力が働く範囲に設
定されていればよいが、特に望ましくは幅は10〜20
0μm、深さは10〜300μmである。インク溝43
の内部には吐出電極22bが設けられている。この吐出
電極22bは、絶縁性材料からなるヘッド本体40上に
アルミニウム、ニッケル、クロム、金、白金などの導電
性材料を使って、上述の装置実施例の場合と同様な公知
の方法により、インク溝43内全面に配置してもよい
し、一部分のみに形成してもよい。なお吐出電極間は電
気的に隔離されている。隣り合う2つのインク溝は1つ
のセルを形成し、その中心にある隔壁44の先端部には
吐出部45、45′を設けている。吐出部45、45′
では隔壁は他の隔壁部分44に比べ薄くなっており、尖
鋭化されている。このようなヘッド本体は絶縁性材料ブ
ロックの機械加工、エッチング、あるいはモールディン
グ等公知の方法により作成される。吐出部での隔壁の厚
さは望ましくは5〜100μmであり、尖鋭化された先
端の曲率半径は5〜50μmの範囲であることが望まし
い。なお、吐出部は45′の様に先端をわずかに面取り
されていてもよい。図中には2つのセルのみを示してい
るが、セルの間は隔壁46で仕切られ、その先端部47
は吐出部45、45′よりも引っ込むように面取りされ
ている。このヘッドに対し、図示されないインク供給装
置の送インク手段によりI方向からインク溝を通してイ
ンクを流し、吐出部にインクを供給する。さらに図示さ
れないインク回収手段により余剰なインクはO方向に回
収され、その結果、吐出部には常時、新鮮なインクが供
給される。この状態で、吐出部に対向する形で設けら
れ、吐出電極に画像情報に応じて電圧印加することによ
り、吐出部から描画ドラムの表面に対してインクが吐出
され、描画ドラムの表面に画像が形成される。
【0049】さらに吐出ヘッドの他の実施例について図
18を用いて説明する。図18に示すように、吐出ヘッ
ド22は、略矩形板状の一対の支持部材50、50′を
有している。これらの支持部材50、50′は、絶縁性
を有する1〜10mmの厚さの板状のプラスチック、ガ
ラス、セラミック等から形成され、それぞれの一方の面
には、記録解像度に応じて互いに平行に延びた複数の矩
形の溝51、51′が形成されている。各溝51、5
1′は、幅10〜200μm、深さ10〜300μmの
範囲であることが望ましく、その内部全体あるいは一部
に吐出電極22bが形成されている。このように、支持
部材50、50′の一面に複数の溝51、51′を形成
することにより、各溝51の間には、複数の矩形の隔壁
52が必然的に設けられる。各支持部材50、50′
は、溝51、51′を形成していない面を対向させるよ
うに組合わされる。つまり、吐出ヘッド22は、その外
周面上にインクを流通させるための複数の溝を有する。
各支持部材50、50′に形成された溝51、51′
は、吐出ヘッド22の矩形部分54を介して1対1に対
応して連結され、各溝が連結された矩形部分54は、吐
出ヘッド22の上端53より所定距離(50〜500μ
m)だけ後退している。つまり、各矩形部分54の両側
には、各支持部材50、50′の各隔壁52の上端55
が矩形部分54より突出するように設けられている。そ
して、各矩形部分54から、前述したような絶縁性材料
からなるガイド突起56が突出されて設けられ吐出部を
形成している。上記のように構成された吐出ヘッド22
にインクを循環させる場合、一方の支持部材50の外周
面に形成された各溝51を介して各矩形部分54にイン
クを供給し、反対側の支持部材50′に形成された各溝
51′を介して排出する。この場合、円滑なインクの流
通を可能とするため、吐出ヘッド22を所定角度で傾斜
させている。つまり、インクの供給側(支持部材50)
が上方に位置し、インクの排出側(支持部材50′)が
下方に位置するように吐出ヘッド22が傾斜されてい
る。このように、吐出ヘッド22にインクを循環させる
と、各矩形部分54を通過するインクが各突起56に沿
って濡れ上がり、矩形部分54、突起56の近くにイン
クメニスカスが形成される。そして、各矩形部分54に
てそれぞれ独立したインクメニスカスが形成された状態
で、吐出部に対向する形で設けられ、吐出電極22bに
画像情報に基づき電圧を印加することにより、吐出部か
らインクが描画ドラムに対して吐出され描画ドラムの表
面に画像が形成される。なお、各支持部材50、50′
の外周面上に溝を覆うカバーを設けることにより、各支
持部材50、50′の外周面に沿ったパイプ状のインク
流路を形成し、このインク流路によりインクを強制的に
循環させても良い。この場合、吐出ヘッド22を傾斜さ
せる必要はない。
【0050】図12〜図18で上述した吐出ヘッド22
は必要に応じてヘッドクリーニング手段などのメンテナ
ンス装置を含むこともできる。例えば休止状態が続く様
な場合や、画質に問題が発生した場合には、吐出ヘッド
先端を柔軟性を有するハケ、ブラシ、布等で拭う、イン
ク溶媒のみを循環させる、インク溶媒のみを供給、ある
いは循環させながら吐出部を吸引する、などの手段を単
独、あるいは組み合わせて行うことにより、良好な描画
状態を維持できる。また、インクの固着防止には吐出ヘ
ッドをインク溶媒蒸気を充満させたカバー内に入れてお
く、ヘッド部を冷却し、インク溶媒の蒸発を抑えること
も有効である。さらに汚れがひどい場合には、吐出部か
ら強制的にインク吸引するか、インク流路から強制的に
エア、インク、あるいはインク溶媒のジェットを入れ
る、あるいはインク溶媒中にヘッドを浸漬した状態で超
音波を印加する、等も有効であり、これらの方法を単
独、あるいは組み合わせて使用できる。また、描画ドラ
ム4をクリーニングするクリーニング手段を設けても良
い。ドラム表面に形成された油性インク画像は実質的に
すべて印刷媒体上に転写されるので、ドラムのクリーニ
ングは埃除去手段を援用することで実施できる。
【0051】つぎに、本発明に用いられる印刷媒体につ
いて説明する。印刷媒体として、通常用いられる印刷用
紙である上質紙、微コート紙、コート紙が挙げられる。
また表面に樹脂フィルム層を有する、例えばポリオレフ
ィンラミネート紙、及びプラスチックフィルム、例えば
ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、塩化ビ
ニルフィルム、ポリオレフィンフィルム等も使用でき
る。さらに、表面に金属が蒸着されたり、又は金属箔が
張り合わされたプラスチックフィルム、加工紙も使用で
きる。
【0052】以下に本発明に用いられる油性インクにつ
いて説明する。
【0053】本発明に供される油性インクは、固有電気
抵抗109Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒
中に、少なくとも着色粒子を分散してなるものである。
【0054】本発明に用いる固有電気抵抗109 Ωcm
以上、かつ誘電率3.5以下の非水溶媒として好ましく
は直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化
水素、又は芳香族炭化水素、及びこれらの炭化水素のハ
ロゲン置換体がある。例えばヘキサン、ヘプタン、オク
タン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、
ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、シ
クロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、メシチレン、アイソパーC、アイソパーE、ア
イソパーG、アイソパーH、アイソパーL(アイソパ
ー;エクソン社の商品名)、シェルゾール70、シェル
ゾール71(シェルゾール;シェルオイル社の商品
名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムス
コ;スピリッツ社の商品名)、シリコーンオイル等を単
独あるいは混合して用いる。なお、このような非水溶媒
の固有電気抵抗の上限値は1016Ωcm程度であり、誘
電率の下限値は1.9程度である。
【0055】用いる非水溶媒の電気抵抗を上記範囲とす
るのは、電気抵抗が低くなると、着色粒子等の濃縮が起
こりにくくなり、形成されたドッドの色が薄くなった
り、滲みを生じたりするからであり、誘電率を上記範囲
とするのは、誘電率が高くなると溶媒の分極により電界
が緩和され、これによりインクの吐出が悪くなりやすく
なるからである。
【0056】上記の非水溶媒中に、分散される着色粒子
は、色材自身を分散粒子として非水溶媒中に分散させて
も良いし、定着性を向上させるための分散樹脂粒子中に
含有させてもよい。含有させる場合、顔料などは分散樹
脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂被覆粒子とする方法な
どが一般的であり、染料などは分散樹脂粒子を着色して
着色粒子とする方法などが一般的である。
【0057】色材としては、従来から油性インク組成物
あるいは静電写真用液体現像剤に用いられている顔料及
び染料であればどれでも使用可能である。
【0058】顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わ
ず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用
することができる。具体的には、例えば、カーボンブラ
ック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化ク
ロム、ビリジアン、コバルトグリーン、ウルトラマリン
ブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔
料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔
料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系
顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公
知の顔料を特に限定することなく用いることができる。
【0059】染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、
ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染
料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロ
シアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染
料が好ましい。
【0060】これらの顔料及び染料は、単独で用いても
よいし、適宜組み合わせて使用することも可能である
が、インク全体に対して0.5〜5重量%の範囲で含有
されることが望ましい。
【0061】本発明に供される油性インク中には、前記
の着色粒子とともに、印刷後の画像の定着性を向上させ
るための分散樹脂粒子を含有させることが好ましい。
【0062】上記の非水溶媒中に、分散される樹脂粒子
としては、35℃以下の温度で固体で非水溶媒との親和
性のよい疎水性の樹脂の粒子であればよいが、更にその
ガラス転移点が−5℃〜110℃もしくは軟化点33℃
〜140℃の樹脂(P)が好ましく、より好ましくはガ
ラス転移点10℃〜100℃もしくは軟化点38℃〜1
20℃であり、さらに好ましくはガラス転移点15℃〜
80℃、もしくは軟化点38℃〜100℃である。
【0063】このようなガラス転移点もしくは軟化点の
樹脂を用いることによって、印刷媒体の表面と樹脂粒子
との親和性が増し、また、印刷媒体上での樹脂粒子同士
の結合が強くなるので、画像部と印刷媒体表面との密着
性が向上し、耐コスレ性が向上する。これに対し、ガラ
ス転移点もしくは軟化点が低くなっても高くなっても印
刷媒体表面と樹脂粒子の親和性が低下したり、樹脂粒子
同士の結合が弱くなってしまう。
【0064】樹脂(P)の重量平均分子量Mwは、1×
103〜1×106であり、好ましくは5×103〜8×
105、より好ましくは1×104〜5×105である。
【0065】このような樹脂(P)として具体的には、
オレフィン重合体及び共重合体(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、エチ
レン−メタクリレート共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体等)、塩化ビニル重合体および共重合体(例
えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体等)、塩化ビニリデン共重合体、アルカン酸ビニル重
合体及び共重合体、アルカン酸アリル重合体及び共重合
体、スチレン及びその誘導体の重合体ならびに共重合体
(例えばブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−
スチレン共重合体、スチレン−メタクリレート共重合
体、スチレン−アクリレート共重合体等)、アクリロニ
トリル共重合体、メタクリロニトリル共重合体、アルキ
ルビニルエーテル共重合体、アクリル酸エステル重合体
及び共重合体、メタクリル酸エステル重合体及び共重合
体、イタコン酸ジエステル重合体及び共重合体、無水マ
レイン酸共重合体、アクリルアミド共重合体、メタクリ
ルアミド共重合体、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ケトン樹脂、ポリエステル樹脂、
シリコン樹脂、アミド樹脂、水酸基及びカルボキシル基
変性ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂、ウレタン樹脂、ロジン系樹脂、水素添加
ロジン樹脂、石油樹脂、水素添加石油樹脂、マレイン酸
樹脂、テルペン樹脂、水素添加テルペン樹脂、クマロン
−インデン樹脂、環化ゴム−メタクリル酸エステル共重
合体、環化ゴム−アクリル酸エステル共重合体、窒素原
子を含有しない複素環を含有する共重合体(複素環とし
て例えば、フラン環、テトラヒドロフラン環、チオフェ
ン環、ジオキサン環、ジオキソフラン環、ラクトン環、
ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、1,3−ジオキ
セタン環等)、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0066】本発明の油性インクにおける分散された着
色粒子および樹脂粒子の合計された含有量は、インク全
体の0.5〜20重量%とすることが好ましい。含有量
が少なくなると印刷画像濃度が不足したり、インクと印
刷媒体表面との親和性が得られ難くくなって強固な画像
が得られなくなったりするなどの問題が生じやすくな
り、一方、含有量が多くなると均一な分散液が得られに
くくなったり、吐出ヘッドでのインクの流れが不均一と
なりやすく、安定なインク吐出が得られにくい等の問題
がある。
【0067】本発明の非水溶媒中に、分散された着色粒
子、更には樹脂粒子等を含めて、これらの粒子の平均粒
径は0.05μm〜5μmが好ましい。より好ましくは
0.1μm〜1.0μmである。この粒径はCAPA−
500(堀場製作所(株)製商品名)により求めたもの
である。
【0068】本発明に用いられる非水系分散着色粒子
は、従来公知の機械的粉砕方法又は重合造粒方法によっ
て製造することができる。機械的粉砕方法としては、必
要に応じて、色剤と樹脂を混合し、溶融、混練を経て従
来公知の粉砕機で直接粉砕して、微粒子とし、分散ポリ
マーを併用して、更に湿式分散機(例えばボールミル・
ペイントシェーカー、ケデイミル、ダイノミル等)で分
散する方法、着色粒子成分となる色剤材料と、分散補助
ポリマー(又は被覆ポリマー)を予め混練して混練物と
した後粉砕し、次に分散ポリマーを共存させて分散する
方法等が挙げられる。具体的には、塗料又は静電写真用
液体現像剤の製造方法を利用することができ、これらに
ついては、例えば、植木憲二監訳「塗料の流動と顔料分
散」共立出版(1971年)、ソロモン「塗料の科学」
広川書店(1969)、原崎勇次「コーティング工学」
朝倉書店(1971年)、原崎勇次「コーティングの基
礎科学」槇書店(1977年)等の成書に記載されてい
る。
【0069】また、重合造粒法により造粒した樹脂粒子
を染色により着色し、着色粒子を製造する方法もある。
重合造粒法としては、従来公知の非水系分散重合方法が
挙げられ、具体的には、室井宗一監修「超微粒子ポリマ
ーの最新技術」第2章CMC出版(1991年)、中村
孝一編「最近の電子写真現像システムとトナー材料の開
発・実用化」第3章、(日本科学情報(株)1985年
刊)、K. E. J. Barrett「Dispersion Polymerization
in Organic Media」 John Wiley(1975年)等の成
書に記載されている。
【0070】通常、分散粒子を非水溶媒中で分散安定化
するために、分散ポリマーを併用する。分散ポリマーは
非水溶媒に可溶性の繰り返し単位を主成分として含有
し、かつ平均分子量が、重量平均分子量Mwで1×10
3 〜1×106 が好ましく、より好ましくは5×103
〜5×105の範囲である。
【0071】本発明に供される分散ポリマーの好ましい
可溶性の繰り返し単位として、下記一般式(1)で示さ
れる重合成分が挙げられる。
【0072】
【化1】
【0073】一般式(I)において、X1 は−COO
−、−OCO−又は−O−を表す。
【0074】Rは、炭素数10〜32のアルキル基又は
アルケニル基を表し、好ましくは炭素数10〜22のア
ルキル基又はアルケニル基を表し、これらは直鎖状でも
分岐状でもよく、無置換のものが好ましいが、置換基を
有していてもよい。
【0075】具体的には、デシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、エイコサニル基、ドコサニル基、デセニル基、
ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキサデセニル基、オ
クタデセニル基、リノレニル基等が挙げられる。
【0076】a1 及びa2 は、互いに同じでも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原
子、臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル
基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等)、−
COO−Z1 又は−CH2 COO−Z1 〔Z1 は、置換
されていてもよい炭素数22以下の炭化水素基(例え
ば、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、脂環式
基、アリール基等)を表す〕を表す。
【0077】Z1 で表される炭化水素基のうち、好まし
い炭化水素基としては、炭素数1〜22の置換されても
よいアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エ
イコサニル基、ドコサニル基、2−クロロエチル基、2
−ブロモエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシ
カルボニルエチル基、2−メトキシエチル基、3−ブロ
モプロピル基等)、炭素数4〜18の置換されてもよい
アルケニル基(例えば、2−メチル−1−プロペニル
基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−
2−ペンテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル
基、2−ヘキセニル基、4−メチル−2−ヘキセニル
基、デセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキ
サデセニル基、オクタデセニル基、リノレニル基等)、
炭素数7〜12の置換されてもよいアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル基、クロロ
ベンジル基、ブロモベンジル基、メチルベンジル基、エ
チルベンジル基、メトキシベンジル基、ジメチルベンジ
ル基、ジメトキシベンジル基等)、炭素数5〜8の置換
されてもよい脂環式基(例えば、シクロヘキシル基、2
−シクロヘキシルエチル基、2−シクロペンチルエチル
基等)、及び炭素数6〜12の置換されてもよい芳香族
基(例えば、フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシ
リル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、オク
チルフェニル基、ドデシルフェニル基、メトキシフェニ
ル基、エトキシフェニル基、ブトキシフェニル基、デシ
ルオキシフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェ
ニル基、ブロモフェニル基、シアノフェニル基、アセチ
ルフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキ
シカルボニルフェニル基、ブトキシカルボニルフェニル
基、アセトアミドフェニル基、プロピオンアミドフェニ
ル基、ドデシロイルアミドフェニル基等)が挙げられ
る。
【0078】分散ポリマーにおいて一般式(I)で示さ
れる繰り返し単位とともに、他の繰り返し単位を共重合
成分として含有してもよい。他の共重合成分としては、
一般式(I)の繰り返し単位に相当する単量体と共重合
可能な単量体よりなるものであればいずれの化合物でも
よい。
【0079】分散ポリマーにおける一般式(I)で示さ
れる重合体成分の存在割合は、好ましくは50重量%以
上であり、より好ましくは60重量%以上である。
【0080】これらの分散ポリマーの具体例としては、
実施例で使用されている分散安定用樹脂(Q−1)等が
挙げられ、また、市販品(ソルプレン1205、旭化成
(株)製)を用いることもできる。
【0081】分散ポリマーは、前記の樹脂(P)粒子を
分散物(ラテックス)等として製造するときには重合に
際し予め添加しておくことが好ましい。
【0082】分散ポリマーの添加量は粒子用樹脂(P)
に対し1〜50重量%程度とする。
【0083】本発明の油性インク中の着色粒子(あるい
は色材粒子)及び分散樹脂粒子は、好ましくは正荷電又
は負荷電の検電性粒子である。
【0084】これら粒子に検電性を付与するには、湿式
静電写真用現像剤の技術を適宜利用することで達成可能
である。具体的には、前記の「最近の電子写真現像シス
テムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、
電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜
505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子
写真」16(No.2)、44頁(1977年)等に記
載の荷電調節剤などの検電材料及び他の添加剤を用いる
ことで行なわれる。
【0085】具体的には、例えば、英国特許第8934
29号、同第934038号、同第1122397号、
米国特許第3900412号、同第4606989号、
特開昭60−179751号、同60−185963
号、特開平2−13965号等に記載されている。
【0086】上述のような荷電調節剤は、担体液体であ
る分散媒1000重量部に対して0.001〜1.0重
量部が好ましい。更に所望により各種添加剤を加えても
よく、それら添加物の総量は、油性インクの電気抵抗に
よってその上限が規制される。即ち、分散粒子を除去し
た状態のインクの固有電気抵抗が109 Ωcmより低く
なると良質の連続階調像が得られ難くなるので、各添加
物の添加量を、この限度内でコントロールすることが望
ましい。
【0087】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。ま
ず、インク用樹脂粒子(PL−1)の製造例について示
す。
【0088】製造例1 樹脂粒子(PL−1)の製造 下記構造の分散安定用樹脂(Q−1)10g、酢酸ビニ
ル100g及びアイソパーH384gの混合溶液を窒素
気流下攪拌しながら温度70℃に加温した。重合開始剤
として2,2′−アゾビス(イソバレロニトリル)(略
称A.I.V.N.)0.8gを加え、3時間反応し
た。開始剤を添加して20分後に白濁を生じ、反応温度
は88℃まで上昇した。更に、この開始剤0.5gを加
え、2時間反応した後、温度を100℃に上げ2時間攪
拌し未反応の酢酸ビニルを留去した。冷却後200メッ
シュのナイロン布を通し、得られた白色分散物は重合率
90%で平均粒径0.23μmの単分散性良好なラテッ
クスであった。粒径はCAPA−500(堀場製作所
(株)製)で測定した。
【0089】
【化2】
【0090】上記白色分散物の一部を、遠心分離機(回
転数1×104 r.p.m.、回転時間60分)にかけて、沈
降した樹脂粒子分を、捕集・乾燥した。樹脂粒子分の重
量平均分子量(Mw:ポリスチレン換算GPC値)は2
×105 、ガラス転移点(Tg)は38℃であった。
【0091】実施例1 まず、油性インクを作成した。 〈油性インク(IK−1)〉ドデシルメタクリレート/
アクリル酸共重合体(共重合比;95/5重量比)を1
0g、ニグロシン10g及びシェルゾール71の30g
をガラスビーズとともにペイントシェーカー(東洋精機
(株)製)に入れ、4時間分散し、ニグロシンの微小な
分散物を得た。
【0092】インク用樹脂粒子の製造例1の樹脂粒子
(PL−1)30g(固体分量として)、上記ニグロシ
ン分散物を20g、FOC−1400(日産化学(株)
製、テトラデシルアルコール)15g、及びオクタデセ
ン−半マレイン酸オクタデシルアミド共重合体0.08
gをアイソパーGの1リットルに希釈することにより黒
色油性インクを作成した。
【0093】次に、図3に示す印刷装置のインクジェッ
ト描画装置に上記のように作成した油性インク(IK−
1)2リットルをインクタンクに充填した。ここでは吐
出ヘッドとして図14に示すタイプの900dpi、フ
ルラインヘッドを使用した。インク温度管理手段として
投げ込みヒータと攪拌羽をインクタンク内に設け、イン
ク温度は30℃に設定し、攪拌羽を30rpmで回転し
ながらサーモスタットで温度コントロールした。ここで
攪拌羽は沈降・凝集防止用の攪拌手段としても使用し
た。また、インク流路を一部透明とし、それを挟んでL
ED発光素子と光検知素子を配置し、その出力シグナル
によりインクの希釈液(アイソパーG)あるいは濃縮イ
ンク(上記IK−1インクの固形分濃度を2倍に調整し
たもの)投入による濃度管理を行った。
【0094】画像担持体を形成するために、直径170
mm、幅360mm、厚さ8mmのアルミニウムドラム
上に、下記組成の弾性層を厚さ7mmで形成した。 ・スチレンブタジエンゴム 100部 ・カーボンブラック 10部 ・パラフィン系オイル 30部 ・加硫剤 2部 ・加硫助剤 5部 次に、ドラム上に形成された弾性層の表面に下記処方の
分散液をスプレー塗布した。 ・ウレタンポリマー前駆体溶液 80部 ・硬化剤溶液 30部 ・テフロン(登録商標)微粉体 60部 ・分散助剤 3部 ・溶媒 60部 その後、100℃で1時間加熱することにより、弾性層
の表面に95μmの表面層を形成して画像担持体を得
た。
【0095】上記画像担持体のドラムを印刷装置1(図
3参照)のインクジェット描画装置2に対抗して配置
し、吐出へッドを描画位置まで画像担持体に近づけ、印
刷すべき画像データを画像データ演算制御部に伝送し、
ドラムを回転させながら吐出ヘッドを移動させることに
より、ドラムの表面に油性インクを吐出して画像を形成
した。この際、インクジェットヘッドの吐出電極の先端
幅は10μmで、光学的ギャップ検出装置からの出力に
よりヘッドと印刷媒体の距離は1mmとなるように制御
した。バイアス電圧として2.5KVの電圧を常時印加
しておき、吐出を行う際には500Vのパルス電圧をさ
らに重畳し、そのパルス電圧を0.2ミリ秒から0.0
5ミリ秒の範囲で256段階で変化させることでドット
の面積を変化させながら描画を行った。このとき、ドラ
ムの表面層の温度を略35℃に設定した。次に、印刷媒
体として、印刷媒体としてロール状微コート紙を用い、
エアーポンプ吸引により印刷媒体表面の埃除去を行った
後、印刷媒体をヒータ内蔵搬送ドラム上に搬送し、さら
に画像担持体である描画ドラムの表面とを接触させ、8
0℃の加熱ドラムを用い0.3Mpaの圧力を加えなが
ら、描画ドラムの表面に形成された画像をロール状微コ
ート紙に転写した。画像は100%ロール状微コート紙
上に転写された。
【0096】さらにキセノンフラッシュ定着装置(ウシ
オ電機(株)社製、発光強度200J/パルス)による
加熱により画像を強固にした。印刷終了後は、インクジ
ェットヘッドを保護するためにインクジェット描画装置
を描画ドラムと近接した位置から50mm退避させた。
【0097】得られた印刷物は、印刷画像に飛びやカス
レがなく極めて鮮明な画像であった。 また印刷終了後
10分間、ヘッドにアイソパーGを供給し、ヘッド開口
部からアイソパーGを滴らせてクリーニングした後、ア
イソパーGの蒸気を充満させたカバーにヘッドを格納し
ておくことにより、3ヶ月の間、保守作業の必要なし
に、良好な印刷物を作製できた。
【0098】実施例2 図4および図5に示した印刷装置を用い、攪拌手段(図
11の27)として循環ポンプを用い、図14に示すタ
イプの150dpi64チャンネルマルチチャンネルヘ
ッドを4つ使用し、64チャンネル分の吐出部は描画ド
ラムの軸方向と直角方向に配列するようヘッドを配置し
た。描画ドラム4は実施例1のものと同じものを用い
た。すなわち、直径170mm、幅360mm、厚さ8
mmのアルミニウムドラム上に厚さ7mmの同一組成の
弾性層を設け、この表面を同一組成の分散液でスプレー
塗布し、その後、100℃で1時間加熱することによ
り、弾性層の表面に95μmの表面層を形成した画像担
持体を有する描画ドラムを用いた。印刷媒体としてロー
ル状微コート紙を用いた。油性インクとして、黒色イン
クIK−1と、IK−1インクの色剤として用いたニグ
ロシンをフタロシアニン・ブルーに置き換えた他は、I
K−1インクと同様に作製したシアンインクIK−2
と、IK−1インクの色剤として用いたニグロシンをC
Iピグメントレッド57:1に置き換えた他は、IK−
1インクと同様に作製したマゼンタインクIK−3と、
IK−1インクの色剤として用いたニグロシンをCIピ
グメントイエロー14に置き換えた他は、IK−1イン
クと同様に作製したイエローインクIK−4の4色のイ
ンクを用い、それぞれ4つのヘッドに充填した。ここで
はポンプを使用し、このポンプと吐出ヘッドのインク流
入路、そして吐出ヘッドのインク回収路とインクタンク
の間にそれぞれインク溜を設け、それらの静水圧差によ
りインク循環を行い、インク温度管理手段としてはヒー
タと上述のポンプを使用し、インク温度は35℃に設定
し、サーモスタットでコントロールした。ここで循環ポ
ンプは沈殿・凝集防止用の攪拌手段としても使用した。
また、インク流路に電導度測定装置を配置し、その出力
シグナルによりインクの希釈あるいは濃縮インク投入に
よる濃度管理を行った。ナイロン製回転ブラシにより描
画ドラム表面の埃除去を行った後、印刷すべき画像デー
タを画像データ演算制御部に伝送し、吐出ヘッドを描画
ドラム軸方向に移動し主走査を行なうと共に、描画ドラ
ムを回転させながら副走査を行い、描画ドラムの表面に
インクを吐出して画像を形成した。その後、その画像を
ロール状微コート紙に転写した。埃による描画不良等は
全く見られず、また、外気温の変化、印刷枚数の増加に
よってもドット径変化等による画像劣化は全く見られ
ず、図14および図16のいづれのタイプの吐出ヘッド
を用いた場合も、良好な片面及び両面フルカラー印刷が
可能であった。また、印刷終了後にヘッドにアイソパー
Gの循環を行った後、アイソパーGを含ませた不繊布を
ヘッド先端に接触させクリーニングを行ったところ、3
ヶ月の間、保守作業の必要なしに、良好な印刷物を作製
できた。更に、上記図14に示すタイプのインクジェッ
トヘッドの代わりに、図16に示すタイプの150dp
i64チャンネルマルチチャンネルヘッドを用いて同様
に行ったところ、上記と同様に良好な結果が得られた。
【0099】実施例3 図7に示した印刷装置を用いて、片面4色のフルカラー
印刷を行った。描画ドラム4は実施例1のものと同じも
のを用い、印刷媒体としてコート紙を用いた。油性イン
クとして、実施例2で説明した4色のインクを4組のイ
ンクジェットインクジェット描画装置の各々に用いて、
図18に示すタイプの100dpi256チャンネルマ
ルチチャンネルヘッド4個を使用し、吐出部を描画ドラ
ムの軸と平行に配置し、描画ドラムの回転により主走査
を行い、吐出ヘッドを描画ドラムの軸方向に一回転毎に
逐次移動することにより描画ドラムの表面に900dp
iの画像を描画し、これをコート紙上に転写したところ
鮮明で高画質なフルカラー印刷物を得た。
【0100】実施例4 図9および図10に示した印刷装置を用いて、片面4色
のフルカラー印刷を行った。油性インクは、実施例3と
同じ4色のインクを用いた。ここでは、吐出ヘッドとし
て図14に示すタイプの600dpi、64チャンネル
マルチチャンネルヘッドを使用し、吐出部を描画ドラム
の回転方向と約60度の角度をなすように配置した。印
刷すべき画像データを画像データ演算制御部に伝送し、
64チャンネルマルチチャンネルヘッドを描画ドラムの
回転方向と直角方向に移動させながら700dpiの画
像を形成し、一方、キャップスタンローラの回転により
印刷媒体を搬送させることにより、700dpiの画像
をインクジェット専用紙加工紙上に転写させた。その結
果、4色フルカラーの良好な印刷が可能であった。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、画像データの信号に基
づき、静電界を利用して油性インクを吐出させるインク
ジェット方式によりまず画像担持体表面に画像を形成
し、該画像担持体に形成された画像を印刷媒体上に接触
転写し、該画像を定着することにより印刷物を作成する
ものであり、画像担持体が高機械精度で加工、配置し得
るドラム等の上に平滑な表面を有しており、かつ、描画
ヘッドとの距離を精密に設定可能のため、インクの吐出
位置精度を極めて高く保持でき、これにより、高精細画
像の形成が可能となる。また、印刷媒体がインクジェッ
ト描画装置に接触することを防止するため、従来のよう
な、インクジェット描画装置の描画位置周辺のみで印刷
媒体を少なくとも描画を行う時には描画(対向)ドラム
に密着させる手段の配備、具体的には、描画ドラムの描
画位置の上流及び下流に押さえローラ・ガイドの配備、
静電吸着等の対策が一切不要となる。また、画像担持体
を介して印刷媒体に画像を接触転写で形成することによ
り、印刷媒体に転写する際のインクの接触圧力、接触温
度等を適当な値に管理することができるため、印刷媒体
に転写される画像の保持力を高めることができる。画像
転写後に、さらに、定着工程を経ることにより、画像の
保持力を一層向上させることができる。そのため、品質
の高い印刷物を安定して多数枚得ることができる。その
ため、高品質の印刷物を安定して多数枚得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式印刷方法を実施する
のに用いられる印刷装置の構成図である。
【図2】印刷媒体Mに転写された画像を定着する定着装
置の構成図を示している。
【図3】本発明のインクジェット印刷装置の一例である
片面単色の印刷を行なうWeb式装置を模式的に示す全
体構成図である。
【図4】本発明のインクジェット印刷装置の別の例であ
る片面4色の印刷を行なうWeb式装置を模式的に示す
全体構成図である。
【図5】本発明のインクジェット印刷装置の別の例であ
る両面4色印刷装置を模式的に示す全体構成図である。
【図6】本発明のインクジェット印刷装置の別の例であ
る両面4色印刷装置を模式的に示す全体構成図である。
【図7】本発明のインクジェット印刷装置の別の例であ
るロール状印刷媒体をカットして、描画ドラムに巻き付
け印刷を行なう片面4色印刷装置を模式的に示す全体構
成図である。
【図8】本発明のインクジェット印刷装置の別の例であ
るシート状記録媒体を用いた印刷装置を模式的に示す全
体構成図である。
【図9】本発明のインクジェット印刷装置の別の例であ
るキャップスタンローラによりロール状印刷媒体を挟持
して走行させることにより描画を行なう印刷装置を模式
的に示す全体構成図である。
【図10】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
あるキャップスタンローラによりシート状記録媒体を挟
持して走行させることにより描画を行なう印刷装置を模
式的に示す全体構成図である。
【図11】本発明のインクジェット印刷装置のインクジ
ェット描画装置の制御部、インク供給部、ヘッド離接機
構を含めたインクジェット描画装置の概略構成例であ
る。
【図12】図11のインクジェット描画装置が具備する
インクジェット描画装置を説明する図である。
【図13】図12のインクジェット描画装置の拡大断面
を説明するための図である。
【図14】他の吐出ヘッドの例のインク吐出部近傍の断
面概略を示す図である。
【図15】他の吐出ヘッドの例のインク吐出部近傍の前
面概略図を示す図である。
【図16】他の例の吐出ヘッドの一部分のみを示した概
略図である。
【図17】図16の記録ヘッドから規制板42、42′
を取り除いた概略図である。
【図18】略矩形板状の一対の支持部材を有しているタ
イプの吐出ヘッドの一部分のみを示した概略図である。
【符号の説明】
1 印刷装置 2 インクジェット描画装置 3 ヒートローラ 4 描画ドラム 4A 画像担持体表面 5、15 定着装置 6 加圧加熱装置 7 自動給紙装置 8 自動排紙装置 9、9’ 埃・紙粉除去装置 11 印刷媒体供給ロール 12,110、111 キャプスタンローラ 14 加熱装置付き搬送ドラム 16 印刷媒体巻き取りロール 17 自動排出装置 18 カッター 19 自動供給装置 20 描画手段 21 画像データ演算制御部 22 吐出ヘッド 221 上部ユニット 222 下部ユニット 22a 吐出スリット 22b 吐出電極 23 油性インク 24 インク供給部 25 インクタンク 26 インク供給装置 27 攪拌手段 28 インク温度管理手段 29 インク温度制御手段 30 エンコーダー 31 ヘッド離接装置 32 ヘッド副走査手段 33 第1の絶縁性基材 34 第2の絶縁性基材 35 第2の絶縁性基材の斜面部 36 第2の絶縁性基材の上面部 37 インク流入路 38 インク回収路 39 バッキング 40 溝 41 ヘッド本体 42、42’ メニスカス規制版 43 インク溝 44 隔壁 45、45’ 吐出部 46 隔壁 47 隔壁先端部 50、50’ 支持部材 51、51 溝 52 隔壁 53 上端部 54 矩形部分 55 隔壁の上端 56 ガイド突起 M 印刷媒体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月8日(2001.5.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】磁気ディスク装置等からの画像データは、
画像データ演算制御部21に与えられ、画像データ演算
制御部21は、入力画像データに応じて油性インクの吐
出位置、その位置における網点面積率の演算を行う。こ
れらの演算データは一旦バッファに格納される。画像デ
ータ演算制御部21は、吐出ヘッド22をヘッド離接装
置31により、描画ドラム4と近接した位置に近づけ
る。吐出ヘッド22と描画ドラム表面との距離は、付き
当てローラのような機械的距離制御、あるいは光学的距
離検出器からの信号によるヘッド離接装置の制御によ
り、描画中、所定距離に保たれる。吐出ヘッド22とし
てはシングルチャンネルヘッド、マルチチャンネルヘッ
ド、あるいはフルラインヘッドを使用することができ
る。吐出ヘッドとしてシングルチャンネルヘッド、マル
チチャンネルヘッドを使用した場合には、吐出部の配列
方向は描画ドラムの回転方向と平行に設置し、吐出ヘ
ッドの前記描画ドラムの軸方向の移動により走査を、
前記描画ドラムの回転により走査を行い画像形成を行
なう。以上の描画ドラム及び吐出ヘッドの移動制御は、
画像データ演算制御部21により行われ、吐出ヘッドは
上記演算により得られた吐出位置および網点面積率で油
性インクを印刷媒体上に吐出する。これにより、描画ド
ラムには、印刷原稿の濃淡に応じた網点画像が油性イン
クで描画される。この動作は、描画ドラム上に所定のイ
ンク画像が形成されるまで続く。一方、吐出ヘッド22
が描画ドラムの幅と略同じ長さを有するフルラインヘッ
ドである場合には、吐出部の配列方向は描画ドラムの回
転方向と直角に設置し、描画ドラムの回転によりその表
面が描画部を通過することによって油性インク画像が形
成される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】吐出ヘッド22としてはシングルチャンネ
ルヘッド、マルチチャンネルヘッド、あるいはフルライ
ンヘッドを使用することができ、描画ドラム4の回転に
より主走査を行なう。複数の吐出部を有するマルチチャ
ンネルヘッドの場合には吐出部の配列方向は描画ドラム
4の回転方向と平行に設置する。さらにシングルチャ
ンネルヘッドあるいはマルチチャンネルヘッドの場合に
は、画像データ演算制御部21により吐出ヘッド22を
描画ドラム4の回転方向と直角方向に移動して、上記演
算により得られた吐出位置および網点面積率で油性イン
クを吐出する。これにより、描画ドラム4の表面には、
印刷原稿の濃淡に応じた網点画像が油性インクで描画さ
れる。この動作は、描画ドラム4の表面に所定の油性イ
ンク画像が形成されるまで続く。一方、吐出ヘッド22
が描画ドラム4の幅と略同じ長さを有するフルラインヘ
ッドである場合には、吐出部の配列方向は描画ドラム4
の回転方向と直角に設置し、描画ドラム4が描画部を通
過することによって描画ドラム4の表面に油性インク画
像が形成される。形成された油性インク画像は、次に、
キャップスタンローラ110によって描画ドラム4と画
像転写手段である加熱加圧装置6との間へ搬送され、そ
こで描画ドラム4に接触されて、描画ドラム4の画像が
印刷媒体Mの上に転写される。画像の転写された印刷媒
体Mは定着装置15により定着が行なわれ、キャップス
タンローラ111によってシートカッター18の方へ搬
送され、シートカッター18でロール状印刷媒体Mはカ
ットされた後、自動排出装置17により排出される。ま
た、図9ではロール状印刷媒体Mのカットのため、自動
排出装置17の上流に、シートカッター18を有してい
るが、シートカッターは適宜任意の場所に配置できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】実施例2 図4および図5に示した印刷装置を用い、攪拌手段(図
11の27)として循環ポンプを用い、図14に示すタ
イプの150dpi64チャンネルマルチチャンネルヘ
ッドを4つ使用し、64チャンネル分の吐出部は描画ド
ラムの軸方向と直角方向に配列するようヘッドを配置し
た。描画ドラム4は実施例1のものと同じものを用い
た。すなわち、直径170mm、幅360mm、厚さ8
mmのアルミニウムドラム上に厚さ7mmの同一組成の
弾性層を設け、この表面を同一組成の分散液でスプレー
塗布し、その後、100℃で1時間加熱することによ
り、弾性層の表面に95μmの表面層を形成した画像担
持体を有する描画ドラムを用いた。印刷媒体としてロー
ル状微コート紙を用いた。油性インクとして、黒色イン
クIK−1と、IK−1インクの色剤として用いたニグ
ロシンをフタロシアニン・ブルーに置き換えた他は、I
K−1インクと同様に作製したシアンインクIK−2
と、IK−1インクの色剤として用いたニグロシンをC
Iピグメントレッド57:1に置き換えた他は、IK−
1インクと同様に作製したマゼンタインクIK−3と、
IK−1インクの色剤として用いたニグロシンをCIピ
グメントイエロー14に置き換えた他は、IK−1イン
クと同様に作製したイエローインクIK−4の4色のイ
ンクを用い、それぞれ4つのヘッドに充填した。ここで
はポンプを使用し、このポンプと吐出ヘッドのインク流
入路、そして吐出ヘッドのインク回収路とインクタンク
の間にそれぞれインク溜を設け、それらの静水圧差によ
りインク循環を行い、インク温度管理手段としてはヒー
タと上述のポンプを使用し、インク温度は35℃に設定
し、サーモスタットでコントロールした。ここで循環ポ
ンプは沈殿・凝集防止用の攪拌手段としても使用した。
また、インク流路に電導度測定装置を配置し、その出力
シグナルによりインクの希釈あるいは濃縮インク投入に
よる濃度管理を行った。ナイロン製回転ブラシにより描
画ドラム表面の埃除去を行った後、印刷すべき画像デー
タを画像データ演算制御部に伝送し、吐出ヘッドを描画
ドラム軸方向に移動し走査を行なうと共に、描画ドラ
ムを回転させながら走査を行い、描画ドラムの表面に
インクを吐出して画像を形成した。その後、その画像を
ロール状微コート紙に転写した。埃による描画不良等は
全く見られず、また、外気温の変化、印刷枚数の増加に
よってもドット径変化等による画像劣化は全く見られ
ず、図14および図16のいづれのタイプの吐出ヘッド
を用いた場合も、良好な片面及び両面フルカラー印刷が
可能であった。また、印刷終了後にヘッドにアイソパー
Gの循環を行った後、アイソパーGを含ませた不繊布を
ヘッド先端に接触させクリーニングを行ったところ、3
ヶ月の間、保守作業の必要なしに、良好な印刷物を作製
できた。更に、上記図14に示すタイプのインクジェッ
トヘッドの代わりに、図16に示すタイプの150dp
i64チャンネルマルチチャンネルヘッドを用いて同様
に行ったところ、上記と同様に良好な結果が得られた。
フロントページの続き (72)発明者 加藤 栄一 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EC06 EC29 FA07 FA14 FD13 HA46 JB18 2C057 AF30 AG22 AN06 BD05 2H086 BA02 BA05 BA26 BA54 BA60 3B005 EB05 FA07 FB22 FB36 FB37 FE20 GA02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの信号に基づき、静電界を利
    用して油性インクを吐出させるインクジェット方式によ
    り印刷物を作成する印刷方法において、 まず、インクジェット方式により画像担持体表面に画像
    を形成し、該画像担持体に形成された画像を印刷媒体上
    に接触転写することにより印刷物を作成することを特徴
    とするインクジェット式印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記油性インクが、固有電気抵抗値10
    9 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少
    なくとも着色粒子を分散したものであることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェット式印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記画像担持体に画像を形成する際に、
    前記画像担持体の表面温度を、30°C〜40°Cの範
    囲内に設定することを特徴とする請求項1又は2記載の
    インクジェット式印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記印刷媒体上に画像を転写したのち
    に、さらに、該画像を定着することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項記載のインクジェット式印刷方
    法。
  5. 【請求項5】 画像データの信号に基づき、静電界を利
    用して油性インクを吐出ヘッドから吐出させることによ
    り画像担持体に画像を形成するインクジェット描画手段
    と、前記画像担持体に形成された画像を印刷媒体に接触
    転写して印刷物を得るための画像転写手段と、を含むこ
    とを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記油性インクが、固有電気抵抗値10
    9 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少
    なくとも着色粒子を分散したものであることを特徴とす
    る請求項5記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記画像担持体がドラム又はエンドレス
    ベルトから成る回転体であることを特徴とする請求項5
    又は6記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記画像担持体が弾性を有するものであ
    ることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項記載の
    印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェット描画手段から前記画
    像担持体にインクを吐出する際に、前記画像担持体の表
    面温度を30°C〜40°Cの範囲内に設定する温度制
    御手段を備えたことを特徴とする請求項5〜8のいずれ
    か1項記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記画像担持体をクリーニングするク
    リーニング手段を有することを特徴とする請求項5〜9
    のいずれか1項記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記印刷媒体上に転写された画像を、
    さらに、定着する画像定着手段を有することを特徴とす
    る請求項5〜10のいずれか1項記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記画像定着手段が、ヒートローラ及
    び/又は赤外線ランプ、ハロゲンランプ若しくはキセノ
    ンランプを用いた加熱手段を有することを特徴とする請
    求項11記載の印刷装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱手段が前記画像を定着すると
    きに、前記印刷媒体の温度を徐々に昇温するように配置
    及び/又は制御されることを特徴とする請求項12記載
    の印刷装置。
  14. 【請求項14】 前記画像担持体への描画時に、前記回
    転体を回転させることにより主走査を行うことを特徴と
    する請求項7〜13のいずれか1項記載の印刷装置。
  15. 【請求項15】 前記吐出ヘッドがシングルチャンネル
    ヘッド又はマルチチャンネルヘッドからなり、前記回転
    体の軸と平行方向に前記吐出ヘッドを移動することによ
    り副走査を行なうことを特徴とする請求項14記載の印
    刷装置。
  16. 【請求項16】 前記吐出ヘッドが前記回転体の軸方向
    の幅と略同じ長さを有するフルラインヘッドからなるこ
    とを特徴とする請求項14記載の印刷装置。
  17. 【請求項17】 前記インクジェット描画手段が、前記
    吐出ヘッドに前記油性インクを供給するインク供給手段
    を備えたことを特徴とする請求項5〜16のいずれか1
    項記載の印刷装置。
  18. 【請求項18】 前記吐出ヘッドから前記油性インクを
    回収するインク回収手段を有し、インク循環を行なうこ
    とを特徴とする請求項17記載の印刷装置。
  19. 【請求項19】 前記インクジェット描画手段が、前記
    油性インクを格納するインクタンク内の前記油性インク
    を攪拌する攪拌手段を有することを特徴とする請求項5
    〜18のいずれか1項記載の印刷装置。
  20. 【請求項20】 前記インクジェット描画手段が、前記
    油性インクを格納するインクタンク及び/又はインク経
    路内の前記油性インクの温度を管理するインク温度管理
    手段を備えたことを特徴とする請求項5〜19のいずれ
    か1項記載の印刷装置。
  21. 【請求項21】 前記インクジェット描画手段が、前記
    油性インクの濃度を制御するインク濃度制御手段を備え
    たことを特徴とする請求項5〜20のいずれか1項記載
    の印刷装置。
  22. 【請求項22】 前記印刷媒体への転写時に、少なくと
    も一対のキャップスタンローラにより前記印刷媒体を挟
    持して走行させることにより、転写を行なうことを特徴
    とする請求項5〜21のいずれか1項記載の印刷装置。
  23. 【請求項23】 前記印刷媒体への転写前及び/又は転
    写中に、前記印刷媒体表面に存在する埃を除去するクリ
    ーニング手段を有することを特徴とすることを特徴とす
    る請求項5〜22のいずれか1項記載の印刷装置。
  24. 【請求項24】 前記吐出ヘッドをクリーニングするク
    リーニング手段を有することを特徴とする請求項5〜2
    3のいずれか1項記載の印刷装置。
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