JP2002292902A - インクジェット式印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

インクジェット式印刷方法及び印刷装置

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JP2002292902A
JP2002292902A JP2001101235A JP2001101235A JP2002292902A JP 2002292902 A JP2002292902 A JP 2002292902A JP 2001101235 A JP2001101235 A JP 2001101235A JP 2001101235 A JP2001101235 A JP 2001101235A JP 2002292902 A JP2002292902 A JP 2002292902A
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Sadao Osawa
定男 大澤
Yusuke Nakazawa
雄祐 中沢
Mutsumi Namihana
睦 浪華
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】デジタル画像データに対応でき、印刷媒体に各
々異なる画像を鮮明に、安価にかつ高速に印刷できるイ
ンクジェット印刷方法及び装置を提供する。 【解決手段】 画像データの信号に基づき、静電界を利
用して油性インクを吐出させるインクジェット方式で印
刷媒体上に直接画像を形成し、画像を定着することによ
り印刷物を作成するインクジェット式印刷方法におい
て、油性インクを再分散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性インクを使用
した静電式インクジェット記録によって印刷媒体に直接
印刷画像を形成する印刷画質が良好でかつ高速印刷が可
能なインクジェット式印刷方法及び印刷装置に関し、さ
らに詳細には、それのインクの再分散に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】画像データ信号に基づき、印刷媒体に印
刷画像を形成する印刷方法として、電子写真方式、昇華
型及び溶融型熱転写方式、インクジェット方式などがあ
る。電子写真方式は、感光体ドラム上に帯電及び露光に
より静電潜像を形成するプロセスを必要とし、システム
が複雑となり高価な装置となる。熱転写方式は、装置は
安価であるが、インクリボンを用いるため、ランニング
コストが高くかつ廃材が出る。一方、インクジェット方
式は、安価な装置で、かつ必要とされる画像部のみにイ
ンクを吐出し印刷媒体上に直接印刷を行なうため、色剤
を効率良く使用できランニングコストも安い。
【0003】インクジェット技術を印刷システムへ応用
する方法として、例えば、特開平10−286939公
報には、輪転印刷機に、インクジェット印刷装置を付設
し、同一印刷紙上に、可変する番号やマーク等を付加的
にインクジェットシステムで印刷する方法が開示されて
いる。しかし、写真画像の様な高度な画像情報の印刷が
可能であることがより好ましい。ところが、従来の染料
又は顔料を色剤として含む水系あるいは有機溶媒系イン
クを圧力を用いて噴出するインク技術では、溶媒を多く
含む液滴が吐出するために、高価な専用紙を使用しない
と印字画像に滲みを生じる欠点がある。従って、通常の
印刷用紙あるいは非吸収性媒体であるプラスチックシー
ト等への印刷を行なう場合は、高品位の印刷画像を得ら
れない。
【0004】また、インクジェット技術の一つとして、
常温で固体状態のインクを加熱溶融し、液状となったイ
ンクを噴出し画像を形成する方法がある。このインクを
用いると印字画像の滲みは軽減されるが、吐出時のイン
ク粘度が高いために、微小な液滴の噴出が困難であり、
得られる個々のドット画像は、面積が大きくかつ厚くな
り、高精細な画像を形成しがたい。
【0005】また、インクジェットで描画する場合、液
流の静止等によりインクを吐出する記録ヘッドに供給さ
れるインク中の粒子が凝集した凝集体や沈降物、ゴミ等
の異物が、パイプ詰まりやヘッドの目づまり等を引き起
こし、これが原因でインクの吐出が不安定になり、しい
ては画質を劣化させる、更に吐出が停止するなどの問題
があった。また、粒子径の大きい場合には、インクが静
止状態のとき自然沈降を起こす場合もあり、均一な粒子
濃度における吐出が不可能となり、正常な描画像が得ら
れない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたものであり、その目的は、インク
ジェット式印刷方法及び印刷装置にインクの再分散手段
を設けて凝集物等の発生あるいはゴミのような異物の流
れを阻止して常に正常な分散状態に保たれたインクを記
録ヘッドへ供給することのできる、鮮明で高画質な画像
の印刷物を印刷可能とするインクジェット印刷方法及び
印刷装置を提供することである。これによって、記録ヘ
ッドの目づまりを防ぎ、インク吐出の不安定状態を避け
て描画画質の劣化を防止できることとなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1記載のインクジェット式印刷方法の発
明によれば、画像データの信号に基づき、静電界を利用
して油性インクを吐出させるインクジェット方式で印刷
媒体上に直接画像を形成し、該画像を定着することによ
り印刷物を作成するインクジェット式印刷方法におい
て、少なくともインクの液流静止等により生じた前記油
性インク粒子の凝集物及び/又は沈降物を再分散するこ
とを特徴としている。この構成によれば、油性インクを
再分散するため、記録ヘッドへのインク中の凝集物や沈
降物の発生を阻止でき、吐出の状態が安定となる。ま
た、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のイン
クジェット式印刷方法において、前記油性インクが、固
有電気抵抗値109 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の
非水溶媒中に、少なくとも着色粒子を分散したものであ
ることを特徴としている。また、請求項3記載の印刷装
置の発明によれば、画像データの信号に基づき、印刷媒
体上に直接画像を形成する画像形成手段と、該画像形成
手段で形成された画像を定着して印刷物を得る画像定着
手段と、を備え、前記画像形成手段が静電界を利用して
油性インクを記録ヘッドから吐出させるインクジェット
描画装置である印刷装置において、少なくともインクの
液流静止等により生じた前記油性インク粒子の凝集物及
び/又は沈降物の再分散手段を備えたことを特徴として
いる。この構成によれば、油性インク粒子の凝集物及び
/又は沈降物の再分散手段を設けたので、良好な分散状
態のインクに戻すことができる。さらに、請求項4記載
の発明によれば、請求項3記載の印刷装置において、少
なくともインク粒子の凝集物及び/又は沈降物の再分散
手段手段を前記記録ヘッドのインク吐出部直前に備えた
ことを特徴としている。この構成によれば、再分散手段
を特に吐出ヘッド直前に配置したので、再分散直後の良
好な分散状態のインクを吐出ヘッドへ供給できる。そし
て、請求項5記載の発明によれば、請求項3又は4記載
の印刷装置において、前記インク粒子の凝集物及び/又
は沈降物の再分散手段が、少なくともインクの流液以前
及び/若しくは同時に動作することを特徴としている。
この構成によれば、再分散手段を特にインク流液に先だ
って作動させることにより、再分散済みの良好なインク
流液を得ることができる。また、請求項6記載の発明に
よれば、請求項3〜5記載の印刷装置において、前記イ
ンク粒子の凝集物及び/又は沈降物の再分散手段が、攪
拌、分散、混合、噴流の何れか1つを含む作用によりな
されることを特徴としている。また、請求項7記載の発
明によれば、請求項3〜6記載の印刷装置において、前
記攪拌、分散、混合、噴流作用は単独若しくは複数又は
多重で適用することを特徴としている。この構成によれ
ば、再分散手段を攪拌、分散、混合、噴流作用の組合せ
で構成することにより、より良好に再分散することがで
きる。さらに、請求項8記載の発明によれば、請求項3
〜7記載の印刷装置において、前記攪拌、分散、混合、
噴流作用が随時、定期的に又は連続して適用することを
特徴としている。この構成によれば、攪拌、分散、混
合、噴流作用を随時、定期的に又は連続して機能させる
ことにより、良好なインク状態を維持することができ
る。そして、請求項9記載の発明によれば、請求項3〜
8のいずれか1項記載の印刷装置において、前記インク
粒子の凝集物及び/又は沈降物の再分散手段が、カート
リッジ型として交換可能であることを特徴としている。
この構成によれば、再分散手段をカートリッジ式として
交換可能にすることによりメンテナンスを容易にするこ
とができる。また、請求項10載の発明によれば、請求
項3〜9のいずれか1項記載の印刷装置において、前記
油性インクが、固有電気抵抗値109 Ωcm以上かつ誘
電率3.5以下の非水溶媒中に、少なくとも着色粒子を
分散したものであることを特徴としている。また、請求
項11記載の発明によれば、請求項3〜10のいずれか
1項記載の印刷装置において、前記印刷媒体への印刷前
及び/又は印刷中に、前記印刷媒体表面に存在する埃を
除去する埃除去手段を有することを特徴としている。さ
らに、請求項12記載の発明によれば、請求項3〜11
のいずれか1項記載の印刷装置において、前記印刷媒体
への描画時に、前記印刷媒体を介して、前記吐出ヘッド
と対向する位置に配置された対向ドラムを回転させて前
記印刷媒体を移動させることにより描画を行なうことを
特徴としている。また、請求項13記載の発明によれ
ば、請求項12記載の印刷装置において、前記吐出ヘッ
ドがシングルチャンネルヘッド又はマルチチャンネルヘ
ッドからなり、ヘッドを対向ドラムの軸と平行方向に移
動することにより描画を行なうことを特徴としている。
さらに、請求項14記載の発明によれば、請求項3〜1
3のいずれか1項記載の印刷装置において、前記印刷媒
体への描画時に、少なくとも一対のキャップスタンロー
ラにより前記印刷媒体を挟持して走行させることによ
り、描画を行なうことを特徴としている。そして、請求
項15記載の発明によれば、請求項14記載の印刷装置
において、前記吐出ヘッドがシングルチャンネルヘッド
又はマルチチャンネルヘッドからなり、前記印刷媒体の
走行方向と直交する方向に前記吐出ヘッドを移動するこ
とにより描画を行なうことを特徴としている。また、請
求項16記載の発明によれば、請求項12又は14記載
の印刷装置において、前記吐出ヘッドが前記印刷媒体の
幅と略同じ長さを有するフルラインヘッドからなること
を特徴としている。また、請求項17記載の発明によれ
ば、請求項3〜16のいずれか1項記載の印刷装置にお
いて、前記インクジェット描画装置が、前記吐出ヘッド
に前記油性インクを供給するインク供給手段を有するこ
とを特徴としている。また、請求項18記載の発明によ
れば、請求項17記載の印刷装置において、前記吐出ヘ
ッドから前記油性インクを回収するインク回収手段を有
し、インク循環を行なうことを特徴としている。また、
請求項19記載の発明によれば、請求項3〜18のいず
れか1項記載の印刷装置において、前記インクジェット
描画装置が、前記油性インクを格納するインクタンク内
の前記油性インクを攪拌する攪拌手段を有することを特
徴としている。さらに、請求項20記載の発明によれ
ば、請求項3〜19のいずれか1項記載の印刷装置にお
いて、前記インクジェット描画装置が、前記油性インク
を格納するインクタンク内の前記油性インクの温度を管
理するインク温度管理手段を有することを特徴としてい
る。そして、請求項21記載の発明によれば、請求項3
〜20のいずれか1項記載の印刷装置において、前記イ
ンクジェット描画装置が、前記油性インクの濃度を制御
するインク濃度制御手段を有することを特徴としてい
る。また、請求項22記載の発明によれば、請求項3〜
21のいずれか1項記載の印刷装置において、前記吐出
ヘッドをクリーニングするクリーニング手段を有するこ
とを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明は、印刷装置に供給される印
刷媒体に油性インクを静電界によって吐出するインクジ
ェット法で画像を形成するに際して、油性インクを再分
散することを特徴としている。
【0009】本発明に関わるインクジェット法は、PC
T公開WO93/11866号明細書に記載のものであ
り、このインクジェット法においては絶縁性溶媒中に、
少なくとも着色した粒子を分散した高抵抗を有するイン
クを使用し、このインクに吐出位置で強電界を作用させ
ることにより、該着色粒子の凝集物を吐出位置に形成
し、さらに静電手段により該凝集物を吐出位置から吐出
させる。このように、着色粒子は高濃度化した凝集物と
して吐出され、インキ滴は僅かな溶媒しか含まない。こ
のことにより、記録媒体として用いられる印刷用紙上あ
るいは印刷用プラスチックフイルム上等で滲みのない、
高濃度で鮮明な画像が形成される。また、本インクジェ
ット法では、吐出したインク滴の大きさは吐出電極先端
部の大きさあるいは電界形成条件によって決まる。この
ため、小さな吐出電極及び適切な電界形成条件を用いれ
ば、吐出ノズル径あるいはスリット幅を小さくすること
なく、小さなインク滴が得られる。したがって、ヘッド
のインク詰まりの問題なしに、微小な画像のコントロー
ルが可能であり、本発明は、鮮明で高画質な画像の印刷
物が印刷可能なインクジェット印刷方法を提供する。
【0010】まず、本発明に係るインク吐出描画装置に
ついて図1を用いて詳細に説明する。図1は描画装置の
制御部、インク供給部、ヘッド離接機構を含めたインク
吐出描画装置の概略構成例である。
【0011】図1に示されるように、本インクジェット
印刷方法に使用されるインク吐出描画装置3は、吐出ヘ
ッド22、インク供給部24から成る。インク供給部2
4はさらに、インクタンク25、インク供給装置26、
インク濃度制御手段29を有し、インクタンク内には攪
拌手段27、インク温度管理手段28を含む。インクは
図2(後述)に示すように、ヘッド内を循環させてもよ
い。、この場合、インク供給部は回収循環機能も有す
る。攪拌手段27は攪拌作用等によりインクを再分散す
る再分散手段であり、インクの固形成分の沈殿・凝集を
抑制する。再分散のための攪拌手段27としては、回転
羽、超音波振動子、循環ポンプが使用でき、これらの中
から、あるいは組み合わせて使用される。なお、詳細に
ついては後述する。インク温度管理手段28は、周りの
温度変化によりインクの物性が変化し、ドット径が変化
したりすることなく高画質な画像が安定して形成できる
様に配置される。インク温度管理手段としては、インク
タンク内にヒーター、ペルチェ素子等の発熱素子あるい
は冷却素子を、該タンク内の温度分布を一定にするよう
に攪拌手段と共に配し、温度センサ、例えばサーモスタ
ット等により制御するなどの公知の方法が使用できる。
なお、インクタンク内のインク温度は15℃以上60℃
以下が望ましく、より好ましくは20℃以上50℃以下
である。また、タンク内の温度分布を一定に保つ攪拌手
段は前記のインクの固形成分の沈殿・凝集を抑制を目的
とする攪拌手段と共用しても良い。
【0012】図2はインク回収機能を有するインク供給
装置24の構成図である。同図に示すように、インク供
給装置24は、弁61、吐出ヘッド22へインクを供給
するためのポンプ26、インク濃度制御手段29を有す
る他に、インクをヘッドから循環回収するため、循環回
収用ポンプ26’、弁61’を有する。なお、吐出ヘッ
ド22の直前にフィルタ等のろ過手段を配置することに
より、紙の繊維やゴミ等を含まない正常な分散状態のイ
ンクを記録吐出ヘッド22へ供給できることとなる。
【0013】また、本インク吐出描画装置3は、高画質
な描画を行うためインク濃度制御手段29を有する。イ
ンク濃度は光学的検出、電導度測定、粘度測定などの物
性測定、あるいは描画枚数による管理等により行う。物
性測定による管理を行う場合には、インクタンク内、あ
るいはインク流路内に、光学検出器、電導度測定器、粘
度測定器を単独、あるいはそれらを組み合わせて設け、
その出力信号により、また描画枚数による管理を行う場
合には、印刷枚数、及び頻度によりインクタンクへ図示
されない補給用濃縮インクタンク、あるいは希釈用イン
クキャリアタンクからの液供給を制御する。
【0014】また、21は画像データ演算制御部で、こ
の画像データ演算制御部21は、入力画像データの演
算、またヘッド離接装置31、対向ドラムあるいはキャ
ップスタンローラに設置したエンコーダー30からのタ
イミングパルスを取り込み、そのタイミングパルスに従
って、ヘッドの駆動を行う。また、インク吐出描画装置
3による描画を行う際に、対向ドラム4の駆動は、高精
度な駆動手段を使用する。具体的には、例えば高精度モ
ータからの出力を高精度ギア、あるいはスチールベルト
等により減速して描画ドラムを駆動させる方法などがあ
る。この様な手段を単独、あるいは複数組み合わせて使
用することで、より高画質な描画を行なうことができ
る。このように、画像データ演算制御部21は、画像ス
キャナ、磁気ディスク装置、画像データ伝送装置等から
の画像データを受け、色分解を行なうと共に、分解され
たデータに対して適当な画素数、階調数に分割演算し、
各ヘッドに振り分け、さらに、インク吐出描画装置3が
有する吐出ヘッド22を用いて油性インク画像を網点化
していくために、網点面積率の演算も行なう。
【0015】また、画像データ演算制御部21は、イン
クジェット吐出ヘッド22の移動、油性インクの吐出タ
イミングを制御すると共に、必要に応じて印刷媒体動作
タイミングの制御も行う。すなわち、磁気ディスク装置
等からの画像データは、画像データ演算制御部21に与
えられ、画像データ演算制御部21は、入力画像データ
に応じて油性インクの吐出位置、その位置における網点
面積率の演算を行う。これらの演算データは一旦バッフ
ァに格納される。画像データ演算制御部21は、吐出ヘ
ッド22をヘッド離接装置31により、描画ドラムと当
接する印刷媒体と近接させた位置に近づける。吐出ヘッ
ド22と描画ドラム表面との距離は、付き当てローラの
ような機械的距離制御、あるいは光学的距離検出器から
の信号によるヘッド離接装置の制御により、描画中、所
定距離に保たれる。吐出ヘッド22としてはシングルチ
ャンネルヘッド、マルチチャンネルヘッド、あるいはフ
ルラインヘッドを使用することができる。吐出ヘッドと
してシングルチャンネルヘッド、マルチチャンネルヘッ
ドを使用した場合には、吐出部の配列方向は印刷媒体の
走行方向と略平行に設置し、吐出ヘッドの前記対向ドラ
ムの軸と平行方向の移動により主走査を、前記対向ドラ
ムの回転により副走査を行い印字を行なう。以上の対向
ドラム及び吐出ヘッドの移動制御は、画像データ演算制
御部21により行われ、吐出ヘッドは上記演算により得
られた吐出位置および網点面積率で油性インクを印刷媒
体上に吐出する。これにより、印刷媒体には、印刷原稿
の濃淡に応じた網点画像が油性インクで描画される。こ
の動作は、印刷媒体上に所定のインク画像が形成される
まで続く。一方、吐出ヘッド22がドラムの幅と略同じ
長さを有するフルラインヘッドである場合には、吐出部
の配列方向は印刷媒体の走行方向と略直角に設置し、対
向ドラムの回転により印刷媒体が描画部を通過すること
によって油性インク画像が形成され印刷物ができあが
る。
【0016】印刷終了後は、必要に応じて、吐出ヘッド
22を保護するために吐出ヘッド22は、描画ドラムと
近接された位置から離れるように退避させられる。この
時、吐出ヘッド22のみを離接しても良いが、吐出ヘッ
ド22とインク供給部24とを一緒に離接することもで
きる。
【0017】この離接手段31は、描画時以外は記録ヘ
ッドを描画ドラム4に対し少なくとも500μm以上離
すように動作する。離接動作はスライド式にしても良い
し、ある軸に固定されたアームでヘッドを固定し、軸ま
わりにアームを動かし振り子状に移動してもよい。この
ように非描画時にヘッドを退避させることにより、ヘッ
ドを物理的破損、あるいは汚染から保護し、長寿命化を
達成することができる。
【0018】次に、吐出ヘッド22について図3〜図9
を使用して説明する。図3〜図9は、図1のインク吐出
描画装置が具備する吐出ヘッド22を説明するためのも
のである。ただし本発明の内容は以下の例に限定される
ものではない。
【0019】図3および図4はインク吐出描画装置に備
えられているヘッドの一例である。吐出ヘッド22は、
絶縁性基材からなる上部ユニット221と下部ユニット
222とで挟まれたスリットを有し、その先端は吐出ス
リット22aとなっており、スリット内には吐出電極2
2bが配置され、インク供給装置から供給されたインク
23がスリット内に満たされた状態になっている。絶縁
性基材としてはたとえば、プラスチック、ガラス、セラ
ミックスなどが適用できる。また、吐出電極22bは、
絶縁性基材からなる下部ユニット222上にアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、金、白金などの導電性材料を真
空蒸着、スパッタ、あるいは無電界メッキを行い、この
上にフォトレジストを塗布し、所定の電極パターンのマ
スクを介してフォトレジストを露光し、現像して吐出電
極22bのフォトレジストパターンを形成したのち、こ
れをエッチングする方法もしくは機械的に除去する方
法、あるいはそれらを組み合わせた方法など公知の方法
により形成される。
【0020】吐出ヘッド22では、画像のパターン情報
のデジタル信号に従って、吐出電極22bに電圧が印加
される。図3に示されるように、吐出電極22bに対向
する形で対向電極となる描画ドラムが設置されており、
描画ドラム上には印刷媒体が設けられている。電圧の印
加により、吐出電極22bと、対向電極となる描画ドラ
ムとの間には回路が形成され、吐出ヘッド22の吐出ス
リット22aから油性インク23が吐出され対向電極と
なる描画ドラム上に設けられた印刷媒体上に画像が形成
される。
【0021】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形成
を行うためにその先端はできるだけ細いことが好まし
い。具体的な数値は、印加電圧、インク物性等の条件に
よって異なるが、通常5〜100μmの先端幅の範囲で
用いられる。
【0022】例えば先端が20μm幅の吐出電極22b
を用い、吐出電極22bと対向電極となる描画ドラム4
の間隔を1.0mmとして、この電極間に3KVの電圧
を0.1ミリ秒印加することで40μmのドットを印刷
媒体9上に形成することができる。
【0023】さらに図5および図6はそれぞれ、他の吐
出ヘッドの例のインク吐出部近傍の断面概略図、前面概
略図を示すものである。図中22は吐出ヘッドで、この
吐出ヘッド22は漸減形状をした第1の絶縁性基材33
を有している。上記第1の絶縁性基材33には第2の絶
縁性基材34が離間対向して設けられ、この第2の絶縁
性基材34の先端部には斜面部35が形成されている。
上記第1、第2の絶縁性基材は例えばプラスチック、ガ
ラス、セラミックス等で形成されている。上記第2の絶
縁性基材34の斜面部35と鋭角をなす上面部36に
は、吐出部に静電界を形成する静電界形成手段として複
数の吐出電極22bが設けられている。これら複数の吐
出電極22bの先端部は上記上面部36の先端近傍まで
延長され、かつ、その先端部は上記第1の絶縁性基材3
3よりも前方に突き出され吐出部を形成している。上記
第1および第2の絶縁性基材33、34間には前記吐出
部へのインク23の供給手段としてインク流入路37が
形成され、前記第2の絶縁性基材34の下部側にはイン
ク回収路38が形成されている。上記吐出電極22b
は、第2の絶縁性基材34上にアルミニウム、ニッケ
ル、クロム、金、白金などの導電性材料を用い、前述と
同様、公知の方法により形成される。個々の電極22b
は電気的には互いに絶縁状態となるように構成されてい
る。吐出電極22bの先端が絶縁性基材33の先端より
突き出す量は2mm以下が好ましい。この突き出し量を
上記範囲に限定する理由は、突き出し量が大きすぎると
インクメニスカスが吐出部先端まで届かず、吐出しにく
くなったり、記録周波数が低下するためである。また、
上記第1及び第2の絶縁性基材33、34間のスペース
は0.1〜3mmの範囲が好ましい。このスペースを上
記範囲に限定する理由は、スペースが狭すぎるとインク
の供給がしにくくなり吐出しにくくなったり、記録周波
数が低下したりするためであり、スペースが広すぎると
メニスカスが安定せず吐出が不安定になるためである。
上記吐出電極22bは画像データ演算制御部21に接続
され、記録を行う際には画像情報に基づき吐出電極に電
圧印加を行うことにより該吐出電極上のインクが吐出
し、吐出部と対向配置された図示されない印刷媒体上に
描画が行われる。上記インク流入路37のインク滴吐出
方向と逆方向は、図示しないインク供給装置の送インク
手段に接続されている。上記第2の絶縁性基材34の吐
出電極形成面の反対面にはバッキング39が離間対向し
て設けられ、両者間にはインク回収路38が設けられて
いる。前記インク回収路38のスペースは0.1mm以
上が望ましい。このスペースを上記範囲に限定する理由
は、スペースが狭すぎるとインクの回収がしにくくな
り、インク漏れを起こしたりするためである。また前記
インク回収路38は図示しないインク供給装置のインク
回収手段に接続されている。吐出部上での均一なインク
フローを必要とする場合には吐出部と前記インク回収路
の間に溝40を設けてもよい。図6は吐出ヘッドのイン
ク吐出部近傍の前面概略図を示しているが、第2の絶縁
性基材34の斜面には吐出電極22bとの境界近傍から
インク回収路38に向かって複数の溝40が設けられて
いる。この溝40は、上記吐出電極22bの配列方向に
複数並んでおり、吐出電極22b側の開口部から、その
開口径に応じた毛細管力により一定量の吐出電極先端近
傍のインクを導き、導かれたインクをインク回収路38
に排出する機能を有する。このため、吐出電極先端近傍
に一定の液厚を有するインクフローを形成する機能を有
している。溝40の形状は毛細管力が働く範囲であれば
よいが、特に望ましくは幅は10〜200μm、深さは
10〜300μmの範囲である。また溝40はヘッド全
面にわたって均一なインクフローを形成できるように必
要数設けられる。
【0024】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形成
を行うためにその先端はできるだけ細いことが好まし
い。具体的な数値は、印加電圧、インク物性などによっ
て異なるが、通常5〜100μmの先端幅の範囲で用い
られる。
【0025】また、本発明を実施するのに用いられる吐
出ヘッドの他の例を図7および図8に示す。図7は説明
のためヘッドの一部分のみを示した概略図である。記録
吐出ヘッド22は、図7に示すようにプラスチック、セ
ラミック、ガラス等の絶縁性材料から作成されたヘッド
本体41とメニスカス規制板42、42′からなる。図
中、22bは吐出部に静電界を形成するために電圧印加
を行う吐出電極である。さらにヘッドから規制板42、
42′を取り除いた図8によりヘッド本体について詳述
する。ヘッド本体41にはヘッド本体のエッジに垂直
に、インクを循環させるためのインク溝43が複数設け
てある。このインク溝43の形状は均一なインクフロー
を形成できるように毛細管力が働く範囲に設定されてい
ればよいが、特に望ましくは幅は10〜200μm、深
さは10〜300μmである。インク溝43の内部には
吐出電極22bが設けられている。この吐出電極22b
は、絶縁性材料からなるヘッド本体40上にアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、金、白金などの導電性材料を使
って、上述の装置実施例の場合と同様な公知の方法によ
り、インク溝43内全面に配置してもよいし、一部分の
みに形成してもよい。なお吐出電極間は電気的に隔離さ
れている。隣り合う2つのインク溝は1つのセルを形成
し、その中心にある隔壁44の先端部には吐出部45、
45′を設けている。吐出部45、45′では隔壁は他
の隔壁部分44に比べ薄くなっており、尖鋭化されてい
る。このようなヘッド本体は絶縁性材料ブロックの機械
加工、エッチング、あるいはモールディング等公知の方
法により作成される。吐出部での隔壁の厚さは望ましく
は5〜100μmであり、尖鋭化された先端の曲率半径
は5〜50μmの範囲であることが望ましい。なお、吐
出部は45′の様に先端をわずかに面取りされていても
よい。図中には2つのセルのみを示しているが、セルの
間は隔壁46で仕切られ、その先端部47は吐出部4
5、45′よりも引っ込むように面取りされている。こ
のヘッドに対し、図示されないインク供給装置の送イン
ク手段によりI方向からインク溝を通してインクを流
し、吐出部にインクを供給する。さらに図示されないイ
ンク回収手段により余剰なインクはO方向に回収され、
その結果、吐出部には常時、新鮮なインクが供給され
る。この状態で、吐出部に対向する形で設けられ、その
表面に印刷媒体が当接された図示されない描画ドラム
(対向ドラム)に対して吐出電極に画像情報に応じて電
圧印加することにより、吐出部からインクが吐出され印
刷媒体上に画像が形成される。
【0026】さらに吐出ヘッドの他の実施例について図
9を用いて説明する。図9に示すように、吐出ヘッド2
2は、略矩形板状の一対の支持部材50、50′を有し
ている。これらの支持部材50、50′は、絶縁性を有
する1〜10mmの厚さの板状のプラスチック、ガラ
ス、セラミック等から形成され、それぞれの一方の面に
は、記録解像度に応じて互いに平行に延びた複数の矩形
の溝51、51′が形成されている。各溝51、51′
は、幅10〜200μm、深さ10〜300μmの範囲
であることが望ましく、その内部全体あるいは一部に吐
出電極22bが形成されている。このように、支持部材
50、50′の一面に複数の溝51、51′を形成する
ことにより、各溝51の間には、複数の矩形の隔壁52
が必然的に設けられる。各支持部材50、50′は、溝
51、51′を形成していない面を対向させるように組
合わされる。つまり、吐出ヘッド22は、その外周面上
にインクを流通させるための複数の溝を有する。各支持
部材50、50′に形成された溝51、51′は、吐出
ヘッド22の矩形部分54を介して1対1に対応して連
結され、各溝が連結された矩形部分54は、吐出ヘッド
22の上端53より所定距離(50〜500μm)だけ
後退している。つまり、各矩形部分54の両側には、各
支持部材50、50′の各隔壁52の上端55が矩形部
分54より突出するように設けられている。そして、各
矩形部分54から、前述したような絶縁性材料からなる
ガイド突起56が突出されて設けられ吐出部を形成して
いる。上記のように構成された吐出ヘッド22にインク
を循環させる場合、一方の支持部材50の外周面に形成
された各溝51を介して各矩形部分54にインクを供給
し、反対側の支持部材50′に形成された各溝51′を
介して排出する。この場合、円滑なインクの流通を可能
とするため、吐出ヘッド22を所定角度で傾斜させてい
る。つまり、インクの供給側(支持部材50)が上方に
位置し、インクの排出側(支持部材50′)が下方に位
置するように吐出ヘッド22が傾斜されている。このよ
うに、吐出ヘッド22にインクを循環させると、各矩形
部分54を通過するインクが各突起56に沿って濡れ上
がり、矩形部分54、突起56の近くにインクメニスカ
スが形成される。そして、各矩形部分54にてそれぞれ
独立したインクメニスカスが形成された状態で、吐出部
に対向する形で設けられ、その表面に印刷媒体を当接し
た図示されない描画ドラムに対して吐出電極22bに画
像情報に基づき電圧を印加することにより、吐出部から
インクが吐出され印刷媒体上に画像が形成される。な
お、各支持部材50、50′の外周面上に溝を覆うカバ
ーを設けることにより、各支持部材50、50′の外周
面に沿ったパイプ状のインク流路を形成し、このインク
流路によりインクを強制的に循環させても良い。この場
合、吐出ヘッド22を傾斜させる必要はない。
【0027】図3〜図9で上述した吐出ヘッド22は必
要に応じてヘッドクリーニング手段などのメンテナンス
装置を含むこともできる。例えば休止状態が続く様な場
合や、画質に問題が発生した場合には、吐出ヘッド先端
を柔軟性を有するハケ、ブラシ、布等で拭う、インク溶
媒のみを循環させる、インク溶媒のみを供給、あるいは
循環させながら吐出部を吸引する、などの手段を単独、
あるいは組み合わせて行うことにより、良好な描画状態
を維持できる。また、インクの固着防止には吐出ヘッド
をインク溶媒蒸気を充満させたカバー内に入れておく、
ヘッド部を冷却し、インク溶媒の蒸発を抑えることも有
効である。さらに汚れがひどい場合には、吐出部から強
制的にインク吸引するか、インク流路から強制的にエ
ア、インク、あるいはインク溶媒のジェットを入れる、
あるいはインク溶媒中にヘッドを浸漬した状態で超音波
を印加する、等も有効であり、これらの方法を単独、あ
るいは組み合わせて使用できる。
【0028】以下、インクの再分散について説明する。
インクタンク内でインクが液流静止しインク粒子が凝集
及び/又は沈降すると、パイプ目詰まりやヘッド目詰ま
りを引き起こしインク吐出が不安定となる。そこで、こ
れら凝集物や沈降物を再分散させることにより、インク
粒子を均一化させる。再分散は、攪拌、分散、混合、噴
流の何れか一つを含む作用により達成できる。また、イ
ンクの容量や種類に応じて各作用を単独若しくは複数又
は多重で適用することができ、さらに、随時、定期的に
又は連続して適用することができる。再分散手段をイン
ク吐出部の上流に配置することにより、均一なインク粒
子をインク吐出部に供給することができるが、休止状態
におよる液流静止を考慮してパイプラインミキサやイン
ラインミキサ等の管路攪拌機をインク吐出部直前に備え
ることがより効果的である。また、休止後、インク流液
を再開する場合は、凝集物や沈降物がインク吐出部に供
給されないように、インク流液を再開する前に再分散手
段を作動させてインク粒子を均一化することが効果的で
ある。なお、再分散手段をインク流路にカートリッジ型
として交換可能に取り付けることにより、インクの容量
や種類に応じて作用の異なる再分散手段を適応的に選択
することができ、また、メンテナンス性が向上する。
【0029】再分散手段の具体例としては、攪拌作用を
呈するものとして、攪拌翼がディスク形状若しくはファ
ン形状を有し、攪拌翼の周速が1〜3000rpmの範
囲にある攪拌機、高速回転する特殊形状のタービンと放
射状のバッフルをもつステーターで構成され、タービン
の高速回転によりタービン底部と上部の間に生じる圧力
差でインクが吐出することを利用して凝集物等を攪拌す
るホモミキサー、インク流路に配置される攪拌翼の回転
で凝集物等を攪拌するパイプラインミキサー、マグネッ
トミキサー(東海理機(株)製マグネチックスターラ
ー、スターヘッド攪拌子等)、超音波振動により凝集物
等を攪拌・分散する超振動攪拌機、ハニカム型の壁を配
置した2枚の円板を重ね合わせた構造を持ち、円板(攪
拌ディスク)の回転により下面の軸心からインクを吸入
しハニカム壁を越えて側面から吹き出してインクを攪拌
するラモンドスターラー(東海理機(株)製)が挙げら
れる。また、分散作用を呈するものとして、攪拌刃の回
転により凝集物等を分散するホモジナイザー((株)日
本精機製作所製等)、超音波振動により凝集物等を分散
する超音波ホモジナイザ((株)日本精機製作所製
等)、濾過フィルタ面を高速振動させて凝集物を分散す
る超音波濾過機((株)ギンセン製等)、高速分散機
(ケディミル)、超音波洗浄器((株)日本精機製作所
製等)、超振動攪拌機(日本テクノ(株)製超振動α−
攪拌機等)が挙げられる。また、混合作用を呈するもの
として、2液混合機能により均一混合を可能とするミキ
シングポンプ(日本ボールバルブ(株)製等)、ベッセ
ル内の回転軸に取り付けられた複数個の撹拌翼によりイ
ンクを混合するインラインミキサー(日本ボールバルブ
(株)製ダイナミックミキサ等)、が挙げられる。ま
た、噴流作用を呈するものとして、(水中)ポンプ
((株)レイシー製等)が挙げられる。以上の各手段は
本発明のために任意に小型化、一部改良化されて用いら
れることが好ましい。これら再分散手段は、それぞれ攪
拌、混合等の単一作用を呈する他、攪拌・混合等複合作
用により効果的に再分散を行う。
【0030】次に、このような再分散手段を備えるイン
ク吐出描画装置3を搭載した本発明に係る各種の印刷装
置の構成例を以下の図10〜図17に示す。ただし、本
発明は以下の構成例に限定されるものではない。
【0031】図10〜図17は、本発明にかかる対向ド
ラムの回転により印刷媒体を移動することにより描画を
行なう印刷装置の概略構成例を示す図である。図10〜
図13はロール状印刷媒体を対向ドラムと印刷媒体供給
ロール及び印刷媒体巻き取りロール或いはガイドロール
で張架したWeb式印刷装置の概略構成例を示す図であ
る。図10は片面単色、図11は片面4色の印刷を行な
うWeb式装置であり、図12及び図13は両面4色印
刷装置の概略構成例を示す図である。また、図14はロ
ール状印刷媒体をカットして、対向ドラムに巻き付け印
刷を行なう片面4色印刷装置の概略構成例を示す図であ
り、図15はシート状記録媒体を用いた印刷装置の概略
構成例を示す図である。一方、図16及び図17は、さ
らに本発明にかかるキャップスタンローラにより印刷媒
体を挟持して走行させることにより描画を行なう印刷装
置の概略構成例を示す図であり、このうち図16はロー
ル状印刷媒体を用いた印刷装置、図17はシート状記録
媒体を用いた印刷装置の概略構成例を示す図である。
【0032】まず、図10に示すロール状印刷媒体に片
面1色印刷を行なう装置の全体構成図を用いて本発明に
よる印刷工程について説明する。図10に示される,イ
ンクジェット印刷装置(以下「印刷装置」ともいう)
は、ロール状印刷媒体の供給ロール1、埃・紙粉除去装
置2、インク吐出描画装置3、インク吐出描画装置3と
印刷媒体を介して対向する位置に配置された対向(描
画)ドラム4、定着装置5、及び印刷媒体巻き取りロー
ル6から構成される。供給ロールから送り出された印刷
媒体上の埃等を埃・紙粉除去装置2で除去した後、該印
刷媒体上に、インク吐出描画装置3の吐出ヘッド22か
ら描画ドラム4上の印刷媒体へ向けてインクが画像様に
吐出され、印刷画像が記録される。この画像を定着装置
5を用いて印刷媒体上に定着させた後、印刷済みの印刷
媒体が印刷媒体巻き取りロール6に巻き取られる。
【0033】対向(描画)ドラム4は、インク吐出部の
吐出電極に対して、対向電極とするため金属製ロール又
は表面に導電性ゴム層を有するロール又はプラスチッ
ク、硝子、セラミック等の絶縁性ドラム表面に蒸着、メ
ッキ等により金属層を設けたもの等を用いる。これによ
り、インク吐出描画装置3の吐出部との間で有効な電界
を形成できる。また、描画ドラム4に加熱手段を設け、
ドラム温度を高めることも描画画質の向上に有効であ
る。吐出されたインク液滴の印刷媒体上での速やかな定
着を促進するためより一層滲みが抑制される。また、ド
ラム温度を一定とすることで、印刷媒体上の吐出された
インク液滴の物性値が制御され、安定で均質なドット形
成が可能となる。ドラム温度を一定化するために、冷却
手段を兼ね備えることがより好ましい。
【0034】埃・紙粉等の除去手段としては公知の吸引
除去、吹き飛ばし除去、静電除去等の非接触法の他、ブ
ラシやローラー等による接触法が使用できる。本発明で
は望ましくはエアー吸引、あるいはエアーによる吹き飛
ばしのいずれか、あるいはそれらを組み合わせて使用さ
れる。
【0035】印刷媒体供給ロール1から送り出された印
刷媒体Mは、印刷媒体巻き取りロール6の駆動によりテ
ンションが与えられ、描画(対向)ドラム4上に当接す
る。これにより、印刷媒体ウエッブが振動して描画時に
インク吐出描画装置3に接触し破損することを防止でき
る。また、インク吐出描画装置3の描画位置周辺のみで
印刷媒体Mを描画(対向)ドラム4に密着させる手段を
配し、少なくとも描画を行う時にはこれを作用させるこ
とによって、印刷媒体Mがインク吐出描画装置3に接触
することを防止することもできる。具体的には、例えば
描画ドラム4の描画位置の上流及び下流に押さえローラ
を配する、ガイド、静電吸着などが有効である。
【0036】また、形成された油性インク画像は、定着
装置5により強化される。インクの定着手段としては、
加熱定着、溶媒定着などの公知の手段が使用できる。加
熱定着では赤外線ランプ、ハロゲンランプやキセノンフ
ラッシュランプ照射、あるいはヒーターを利用した熱風
定着、ヒートロール定着が一般的である。キセノンラン
プ等を使用してのフラッシュ定着は電子写真トナーの定
着法として公知であり、定着を短時間に行えるという利
点がある。またラミネート紙を用いた場合に、急激な温
度上昇により紙内部の水分が急激に蒸発し、紙表面に凹
凸が発生するブリスターと呼ばれる現像が生じるため、
複数の定着器を配置し、紙が徐々に昇温するように、電
力供給及び/又は定着器の記録媒体までの距離を変える
ことが、ブリスターを防止する上で好ましい。
【0037】溶媒定着ではメタノール、酢酸エチル等の
インク中の樹脂成分を溶解しうる溶媒を噴霧又は蒸気の
暴露をし、余分な溶媒蒸気は回収する。なお、少なくと
も吐出ヘッド22による油性インク画像形成から、定着
装置5による定着までの行程では、印刷媒体上の画像に
は何物も接触しないように保たれることが望ましい。
【0038】図11〜図13は片面及び両面4色印刷装
置の構成例であるが、その動作原理等、上記の片面単色
印刷装置の説明から容易に理解されるため、説明は省略
する。 またここでは4色印刷装置の構成例を示した
が、これに限定されるものではなく、色数は必要に応じ
て任意に決定される。
【0039】図14および図15は本発明にかかる別の
構成例であり、自動排出装置7を有し、印刷媒体Mを対
向ドラム4に巻き付けて使用する印刷装置の説明図であ
る。図15は自動供給装置9を有するシート状印刷媒体
を用いた装置構成例である。ここでは、図14のロール
状印刷媒体Mを用いた装置構成例を用いて説明する。
【0040】まず、対向ドラム4に印刷媒体供給ロール
1により引き出され、カッター8で任意の大きさにカッ
トされた印刷媒体Mを装着する。この時、公知のシート
頭/尻くわえ装置、エア吸引装置などによる機械的方
法、あるいは静電的な方法等により印刷媒体はドラム上
に密着固定され、これにより紙尻がばたついて描画時に
インク吐出描画装置3に接触し破損することを防止でき
る。また、インク吐出描画装置3の描画位置周辺のみで
印刷媒体Mをドラム4に密着させる手段を配し、少なく
とも描画を行なう時にはこれを作用させることによって
印刷媒体Mがインクジエット記録装置3に接触すること
を防止することもできる。具体的には例えば対向ドラム
4の描画位置の上流及び下流に押さえローラを配する等
の方法がある。さらに、描画を行わない場合には、ヘッ
ドを印刷媒体Mから離しておくことが望ましく、それに
よってインク吐出描画装置3に接触破損等の不具合が発
生することを有効に防止できる。
【0041】吐出ヘッド22(図1)としてはシングル
チャンネルヘッド、マルチチャンネルヘッド、あるいは
フルラインヘッドを使用することができ、対向ドラム4
の回転により主走査を行なう。複数の吐出部を有するマ
ルチチャンネルヘッドあるいはフルラインヘッドの場合
には、吐出部の配列方向は対向ドラム4の軸と平行方向
に設置する。さらに、シングルチャンネルヘッドあるい
はマルチチャンネルヘッドの場合には、画像データ演算
制御部21により吐出ヘッド22を対向ドラムの軸と平
行方向に連続的或いは逐次的に移動して、画像データ演
算制御部21の演算により得られた吐出位置および網点
面積率で油性インクをドラム4に装着した印刷媒体Mに
吐出する。これにより、印刷媒体M上には、印刷原稿の
濃淡に応じた網点画像が油性インクで描画される。この
動作は、印刷媒体M上に所定の油性インク画像が形成さ
れるまで続く。一方、吐出ヘッド22がドラムの幅と略
同じ長さを有するフルラインヘッドである場合には、ド
ラムが一回転することによって印刷媒体M上に油性イン
ク画像が形成され印刷物ができあがる。この様にドラム
回転により主走査を行なうことにより、主走査方向の位
置精度を高め、高速描画を行なうことができる。印字さ
れた印刷媒体Mは、定着装置5により定着を行い、自動
排出装置7により排出される。
【0042】ここでは片面4色印刷機の構成例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、色数及び
片面/両面印刷は必要に応じて装置構成は任意に決定さ
れる。
【0043】一方、図16及び図17は、さらに本発明
に係るキャップスタンローラにより印刷媒体Mを挟持し
て走行させることにより描画を行なう印刷装置の概略構
成例を示す図であり、図16はロール状印刷媒体Mを用
いた印刷装置、図17はシート状記録媒体Mを用いた印
刷装置の概略構成例を示す図である。
【0044】ここでは、図16に示すロール状印刷媒体
Mに片面4色印刷を行なう装置の全体構成図を用いて説
明する。印刷媒体Mは2対のキャップスタンローラ10
により挟持されて搬送され、画像データ演算制御部(図
1の21)により適当な画素数、階調数に分割演算され
たデータを用いてインク吐出描画装置3により描画され
る。インク吐出描画装置3により描画がなされる部位で
は、静電界吐出において、吐出ヘッド電極の対極となる
ためのアース手段11が設けられることが好ましく、こ
れにより描画は容易になる。
【0045】また、図16ではロール状印刷媒体Mのカ
ットのため、自動排出装置7の上流に、シートカッター
8を有しているが、シートカッター8は適宜任意の場所
に配置できる。
【0046】次に、図16を参照して本発明の印刷装置
による印刷物の作成工程を以下に更に詳細に説明する。
【0047】まず、キャップスタンローラ10を用いて
印刷媒体Mを搬送する。この時、必要に応じて、図示さ
れない印刷媒体ガイド手段を設けることにより、印刷媒
体Mの頭/尻がばたついてインク吐出描画装置3に接触
し破損することを防止できる。またインク吐出描画装置
3の描画位置周辺のみで印刷媒体Mをたるまないように
する手段を配し、少なくとも描画を行なう時にはこれを
作用させることによって印刷媒体Mがインク吐出描画装
置3に接触することを防止することもできる。具体的に
は例えば描画位置の上流及び下流に押さえローラを配す
る等の方法がある。さらに、描画を行わない場合には、
ヘッドを印刷媒体Mから離しておくことが望ましく、そ
れによってインク吐出描画装置3に接触破損等の不具合
が発生することを有効に防止できる。
【0048】磁気ディスク装置等からの画像データは、
図1の画像データ演算制御部21に与えられ、画像デー
タ演算制御部21は、入力画像データに応じて油性イン
クの吐出位置、その位置における網点面積率の演算を行
う。これらの演算データは一旦バッファに格納される。
画像データ演算制御部21は、吐出ヘッド22の移動、
油性インクの吐出タイミング制御、キャップスタンロー
ラ10の動作タイミング制御を行なうと共に必要に応じ
て吐出ヘッド22をヘッド離接装置31(図1)により
印刷媒体Mと近接させた位置に近づける。吐出ヘッド2
2と印刷媒体Mの表面との距離は、付き当てローラのよ
うな機械的距離制御、あるいは光学的距離検出器からの
信号によるヘッド離接装置の制御により、描画中、所定
距離に保たれる。かかる距離制御により、印刷媒体の浮
きなどによりドット径が不均一になったり、特に印刷装
置に振動が加わった際などにもドット径が変化したりせ
ず、良好な印刷を行なうことができる。
【0049】吐出ヘッド22としてはシングルチャンネ
ルヘッド、マルチチャンネルヘッド、あるいはフルライ
ンヘッドを使用することができ、印刷媒体の搬送により
副走査を行なう。複数の吐出部を有するマルチチャンネ
ルヘッドの場合には吐出部の配列方向は印刷媒体Mの走
行方向と略平行に設置する。さらにシングルチャンネル
ヘッドあるいはマルチチャンネルヘッドの場合には、画
像データ演算制御部21により吐出ヘッド22を印刷媒
体Mの走行方向と直角方向に移動して、上記演算により
得られた吐出位置および網点面積率で油性インクを吐出
する。これにより、印刷媒体M上には、印刷原稿の濃淡
に応じた網点画像が油性インクで描画される。この動作
は、印刷媒体M上に所定の油性インク画像が形成される
まで続く。一方、吐出ヘッド22がドラムの幅と略同じ
長さを有するフルラインヘッドである場合には、吐出部
の配列方向は印刷媒体Mの走行方向と略直角に設置し、
印刷媒体Mが描画部を通過することによって印刷媒体M
上に油性インク画像が形成される。印字された印刷媒体
Mは定着装置5により定着を行い、自動排出装置により
排出される。
【0050】ここでは片面4色印刷機の構成例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、色数及び
片面/両面印刷は必要に応じて任意に決定される。
【0051】つぎに、本発明に用いられる印刷媒体Mに
ついて説明する。印刷媒体として、通常用いられる印刷
用紙である上質紙、微コート紙、コート紙が挙げられ
る。また表面に樹脂フィルム層を有する、例えばポリオ
レフィンラミネート紙、及びプラスチックフィルム、例
えばポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、塩
化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルム等も使用で
きる。さらに、表面に金属が蒸着されたり、又は金属箔
が張り合わされたプラスチックフィルム、加工紙も使用
できる。、勿論、インクジェット用の専用紙、専用フィ
ルムも使用できる。
【0052】以下に本発明に用いられる油性インクにつ
いて説明する。
【0053】本発明に供される油性インクは、固有電気
抵抗109Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒
中に、少なくとも着色粒子を分散してなるものである。
【0054】本発明に用いる固有電気抵抗109 Ωcm
以上、かつ誘電率3.5以下の非水溶媒として好ましく
は直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化
水素、又は芳香族炭化水素、及びこれらの炭化水素のハ
ロゲン置換体がある。例えばヘキサン、ヘプタン、オク
タン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、
ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、シ
クロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、メシチレン、アイソパーC、アイソパーE、ア
イソパーG、アイソパーH、アイソパーL(アイソパ
ー;エクソン社の商品名)、シェルゾール70、シェル
ゾール71(シェルゾール;シェルオイル社の商品
名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムス
コ;スピリッツ社の商品名)、シリコーンオイル等を単
独あるいは混合して用いる。なお、このような非水溶媒
の固有電気抵抗の上限値は1016Ωcm程度であり、誘
電率の下限値は1.9程度である。これらの非水溶媒は
単独もしくは他と混合されて洗浄液として用いられる。
【0055】用いる非水溶媒の電気抵抗を上記範囲とす
るのは、電気抵抗が低くなると、着色粒子等の濃縮が起
こりにくくなり、形成されたドッドの色が薄くなった
り、滲みを生じたりするからであり、誘電率を上記範囲
とするのは、誘電率が高くなると溶媒の分極により電界
が緩和され、これによりインクの吐出が悪くなりやすく
なるからである。
【0056】上記の非水溶媒中に、分散される着色粒子
は、色材自身を分散粒子として非水溶媒中に分散させて
も良いし、定着性を向上させるための分散樹脂粒子中に
含有させてもよい。含有させる場合、顔料などは分散樹
脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂被覆粒子とする方法な
どが一般的であり、染料などは分散樹脂粒子を着色して
着色粒子とする方法などが一般的である。
【0057】色材としては、従来から油性インク組成物
あるいは静電写真用液体現像剤に用いられている顔料及
び染料であればどれでも使用可能である。
【0058】顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わ
ず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用
することができる。具体的には、例えば、カーボンブラ
ック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化ク
ロム、ビリジアン、コバルトグリーン、ウルトラマリン
ブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔
料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔
料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系
顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公
知の顔料を特に限定することなく用いることができる。
【0059】染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、
ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染
料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロ
シアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染
料が好ましい。
【0060】これらの顔料及び染料は、単独で用いても
よいし、適宜組み合わせて使用することも可能である
が、インク全体に対して0.5〜5重量%の範囲で含有
されることが望ましい。
【0061】本発明に供される油性インク中には、前記
の着色粒子とともに、印刷後の画像の定着性を向上させ
るための分散樹脂粒子を含有させることが好ましい。
【0062】上記の非水溶媒中に、分散される樹脂粒子
としては、35℃以下の温度で固体で非水溶媒との親和
性のよい疎水性の樹脂の粒子であればよいが、更にその
ガラス転移点が−5℃〜110℃もしくは軟化点33℃
〜140℃の樹脂(P)が好ましく、より好ましくはガ
ラス転移点10℃〜100℃もしくは軟化点38℃〜1
20℃であり、さらに好ましくはガラス転移点15℃〜
80℃、もしくは軟化点38℃〜100℃である。
【0063】このようなガラス転移点もしくは軟化点の
樹脂を用いることによって、印刷媒体の表面と樹脂粒子
との親和性が増し、また、印刷媒体上での樹脂粒子同士
の結合が強くなるので、画像部と印刷媒体表面との密着
性が向上し、耐コスレ性が向上する。これに対し、ガラ
ス転移点もしくは軟化点が低くなっても高くなっても印
刷媒体表面と樹脂粒子の親和性が低下したり、樹脂粒子
同士の結合が弱くなってしまう。
【0064】樹脂(P)の重量平均分子量Mwは、1×
103〜1×106であり、好ましくは5×103〜8×
105、より好ましくは1×104〜5×105である。
【0065】このような樹脂(P)として具体的には、
オレフィン重合体及び共重合体(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、エチ
レン−メタクリレート共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体等)、塩化ビニル重合体および共重合体(例
えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体等)、塩化ビニリデン共重合体、アルカン酸ビニル重
合体及び共重合体、アルカン酸アリル重合体及び共重合
体、スチレン及びその誘導体の重合体ならびに共重合体
(例えばブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−
スチレン共重合体、スチレン−メタクリレート共重合
体、スチレン−アクリレート共重合体等)、アクリロニ
トリル共重合体、メタクリロニトリル共重合体、アルキ
ルビニルエーテル共重合体、アクリル酸エステル重合体
及び共重合体、メタクリル酸エステル重合体及び共重合
体、イタコン酸ジエステル重合体及び共重合体、無水マ
レイン酸共重合体、アクリルアミド共重合体、メタクリ
ルアミド共重合体、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ケトン樹脂、ポリエステル樹脂、
シリコン樹脂、アミド樹脂、水酸基及びカルボキシル基
変性ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂、ウレタン樹脂、ロジン系樹脂、水素添加
ロジン樹脂、石油樹脂、水素添加石油樹脂、マレイン酸
樹脂、テルペン樹脂、水素添加テルペン樹脂、クマロン
−インデン樹脂、環化ゴム−メタクリル酸エステル共重
合体、環化ゴム−アクリル酸エステル共重合体、窒素原
子を含有しない複素環を含有する共重合体(複素環とし
て例えば、フラン環、テトラヒドロフラン環、チオフェ
ン環、ジオキサン環、ジオキソフラン環、ラクトン環、
ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、1,3−ジオキ
セタン環等)、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0066】本発明の油性インクにおける分散された着
色粒子および樹脂粒子の合計された含有量は、インク全
体の0.5〜20重量%とすることが好ましい。含有量
が少なくなると印刷画像濃度が不足したり、インクと印
刷媒体表面との親和性が得られ難くくなって強固な画像
が得られなくなったりするなどの問題が生じやすくな
り、一方、含有量が多くなると均一な分散液が得られに
くくなったり、吐出ヘッドでのインクの流れが不均一と
なりやすく、安定なインク吐出が得られにくい等の問題
がある。
【0067】本発明の非水溶媒中に、分散された着色粒
子、更には樹脂粒子等を含めて、これらの粒子の平均粒
径は0.05μm〜5μmが好ましい。より好ましくは
0.1μm〜1.5μmであり、更に好ましくは0.4
μm〜1.0μmの範囲である。この粒径はCAPA−
500(堀場製作所(株)製商品名)により求めたもの
である。
【0068】本発明に用いられる非水系分散着色粒子
は、従来公知の機械的粉砕方法又は重合造粒方法によっ
て製造することができる。機械的粉砕方法としては、必
要に応じて、色剤と樹脂を混合し、溶融、混練を経て従
来公知の粉砕機で直接粉砕して、微粒子とし、分散ポリ
マーを併用して、更に湿式分散機(例えばボールミル・
ペイントシェーカー、ケデイミル、ダイノミル等)で分
散する方法、着色粒子成分となる色剤材料と、分散補助
ポリマー(又は被覆ポリマー)を予め混練して混練物と
した後粉砕し、次に分散ポリマーを共存させて分散する
方法等が挙げられる。具体的には、塗料又は静電写真用
液体現像剤の製造方法を利用することができ、これらに
ついては、例えば、植木憲二監訳「塗料の流動と顔料分
散」共立出版(1971年)、ソロモン「塗料の科学」
広川書店(1969)、原崎勇次「コーティング工学」
朝倉書店(1971年)、原崎勇次「コーティングの基
礎科学」槇書店(1977年)等の成書に記載されてい
る。
【0069】また、重合造粒法により造粒した樹脂粒子
を染色により着色し、着色粒子を製造する方法もある。
重合造粒法としては、従来公知の非水系分散重合方法が
挙げられ、具体的には、室井宗一監修「超微粒子ポリマ
ーの最新技術」第2章CMC出版(1991年)、中村
孝一編「最近の電子写真現像システムとトナー材料の開
発・実用化」第3章、(日本科学情報(株)1985年
刊)、K. E. J. Barrett「Dispersion Polymerization
in Organic Media」 John Wiley(1975年)等の成
書に記載されている。
【0070】通常、分散粒子を非水溶媒中で分散安定化
するために、分散ポリマーを併用する。分散ポリマーは
非水溶媒に可溶性の繰り返し単位を主成分として含有
し、かつ平均分子量が、重量平均分子量Mwで1×10
3 〜1×106 が好ましく、より好ましくは5×103
〜5×105の範囲である。
【0071】本発明に供される分散ポリマーの好ましい
可溶性の繰り返し単位として、下記一般式(1)で示さ
れる重合成分が挙げられる。
【0072】
【化1】
【0073】一般式(I)において、X1 は−COO
−、−OCO−又は−O−を表す。
【0074】Rは、炭素数10〜32のアルキル基又は
アルケニル基を表し、好ましくは炭素数10〜22のア
ルキル基又はアルケニル基を表し、これらは直鎖状でも
分岐状でもよく、無置換のものが好ましいが、置換基を
有していてもよい。
【0075】具体的には、デシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、エイコサニル基、ドコサニル基、デセニル基、
ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキサデセニル基、オ
クタデセニル基、リノレニル基等が挙げられる。
【0076】a1 及びa2 は、互いに同じでも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原
子、臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル
基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等)、−
COO−Z1 又は−CH2 COO−Z1 〔Z1 は、置換
されていてもよい炭素数22以下の炭化水素基(例え
ば、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、脂環式
基、アリール基等)を表す〕を表す。
【0077】Z1 で表される炭化水素基のうち、好まし
い炭化水素基としては、炭素数1〜22の置換されても
よいアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エ
イコサニル基、ドコサニル基、2−クロロエチル基、2
−ブロモエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシ
カルボニルエチル基、2−メトキシエチル基、3−ブロ
モプロピル基等)、炭素数4〜18の置換されてもよい
アルケニル基(例えば、2−メチル−1−プロペニル
基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−
2−ペンテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル
基、2−ヘキセニル基、4−メチル−2−ヘキセニル
基、デセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキ
サデセニル基、オクタデセニル基、リノレニル基等)、
炭素数7〜12の置換されてもよいアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル基、クロロ
ベンジル基、ブロモベンジル基、メチルベンジル基、エ
チルベンジル基、メトキシベンジル基、ジメチルベンジ
ル基、ジメトキシベンジル基等)、炭素数5〜8の置換
されてもよい脂環式基(例えば、シクロヘキシル基、2
−シクロヘキシルエチル基、2−シクロペンチルエチル
基等)、及び炭素数6〜12の置換されてもよい芳香族
基(例えば、フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシ
リル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、オク
チルフェニル基、ドデシルフェニル基、メトキシフェニ
ル基、エトキシフェニル基、ブトキシフェニル基、デシ
ルオキシフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェ
ニル基、ブロモフェニル基、シアノフェニル基、アセチ
ルフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキ
シカルボニルフェニル基、ブトキシカルボニルフェニル
基、アセトアミドフェニル基、プロピオンアミドフェニ
ル基、ドデシロイルアミドフェニル基等)が挙げられ
る。
【0078】分散ポリマーにおいて一般式(I)で示さ
れる繰り返し単位とともに、他の繰り返し単位を共重合
成分として含有してもよい。他の共重合成分としては、
一般式(I)の繰り返し単位に相当する単量体と共重合
可能な単量体よりなるものであればいずれの化合物でも
よい。
【0079】分散ポリマーにおける一般式(I)で示さ
れる重合体成分の存在割合は、好ましくは50重量%以
上であり、より好ましくは60重量%以上である。
【0080】これらの分散ポリマーの具体例としては、
実施例で使用されている分散安定用樹脂(Q−1)等が
挙げられ、また、市販品(ソルプレン1205、旭化成
(株)製)を用いることもできる。
【0081】分散ポリマーは、前記の樹脂(P)粒子を
分散物(ラテックス)等として製造するときには重合に
際し予め添加しておくことが好ましい。
【0082】分散ポリマーの添加量は粒子用樹脂(P)
に対し1〜50重量%程度とする。
【0083】本発明の油性インク中の着色粒子(あるい
は色材粒子)及び分散樹脂粒子は、好ましくは正荷電又
は負荷電の検電性粒子である。
【0084】これら粒子に検電性を付与するには、湿式
静電写真用現像剤の技術を適宜利用することで達成可能
である。具体的には、前記の「最近の電子写真現像シス
テムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、
電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜
505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子
写真」16(No.2)、44頁(1977年)等に記
載の荷電調節剤などの検電材料及び他の添加剤を用いる
ことで行なわれる。
【0085】具体的には、例えば、英国特許第8934
29号、同第934038号、同第1122397号、
米国特許第3900412号、同第4606989号、
特開昭60−179751号、同60−185963
号、特開平2−13965号等に記載されている。
【0086】上述のような荷電調節剤は、担体液体であ
る分散媒1000重量部に対して0.001〜1.0重
量部が好ましい。更に所望により各種添加剤を加えても
よく、それら添加物の総量は、油性インクの電気抵抗に
よってその上限が規制される。即ち、分散粒子を除去し
た状態のインクの固有電気抵抗が109 Ωcmより低く
なると良質の連続階調像が得られ難くなるので、各添加
物の添加量を、この限度内でコントロールすることが望
ましい。
【0087】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。ま
ず、インク用樹脂粒子(PL−1)の製造例について示
す。
【0088】製造例1 樹脂粒子(PL−1)の製造 下記構造の分散安定用樹脂(Q−1)10g、酢酸ビニ
ル100g及びアイソパーH384gの混合溶液を窒素
気流下攪拌しながら温度70℃に加温した。重合開始剤
として2,2′−アゾビス(イソバレロニトリル)(略
称A.I.V.N.)0.8gを加え、3時間反応し
た。開始剤を添加して20分後に白濁を生じ、反応温度
は88℃まで上昇した。更に、この開始剤0.5gを加
え、2時間反応した後、温度を100℃に上げ2時間攪
拌し未反応の酢酸ビニルを留去した。冷却後200メッ
シュのナイロン布を通し、得られた白色分散物は重合率
90%で平均粒径0.23μmの単分散性良好なラテッ
クスであった。粒径はCAPA−500(堀場製作所
(株)製)で測定した。
【0089】
【化2】
【0090】上記白色分散物の一部を、遠心分離機(回
転数1×104 r.p.m.、回転時間60分)にかけて、沈
降した樹脂粒子分を、捕集・乾燥した。樹脂粒子分の重
量平均分子量(Mw:ポリスチレン換算GPC値)は2
×105 、ガラス転移点(Tg)は38℃であった。
【0091】実施例1 まず、油性インクを作成した。 〈油性インク(IK−1)〉ドデシルメタクリレート/
アクリル酸共重合体(共重合比;95/5重量比)を1
0g、ニグロシン10g及びシェルゾール71の30g
をガラスビーズとともにペイントシェーカー(東洋精機
(株)製)に入れ、4時間分散し、ニグロシンの微小な
分散物を得た。
【0092】インク用樹脂粒子の製造例1の樹脂粒子
(PL−1)30g(固体分量として)、上記ニグロシ
ン分散物を20g、FOC−1400(日産化学(株)
製、テトラデシルアルコール)15g、及びオクタデセ
ン−半マレイン酸オクタデシルアミド共重合体0.08
gをアイソパーGの1リットルに希釈することにより黒
色油性インクを作成した。
【0093】次に、図10に示す印刷装置の描画装置の
インク吐出描画装置3に上記のように作成した油性イン
ク(IK−1)2リットルをインクタンクに充填した。
ここでは吐出ヘッドとして図5に示すタイプの900d
pi、フルラインヘッドを使用した。インク送液には圧
電ポンプを用いた。インク温度管理手段として投げ込み
ヒータと攪拌羽71(東海理機(株)製ラモンドスター
ラー(型番ST02))をインクタンク25内に設け、
インク温度は30℃に設定し、攪拌羽71を30rpm
で回転しながらサーモスタットで温度コントロールし
た。ここで図3に示すように攪拌羽71は沈降・凝集防
止用の再分散手段として攪拌用モータ70(東海理機
(株)製簡易型攪拌機(型番K−1R))で駆動して使
用した。また、インク流路を一部透明とし、それを挟ん
でLED発光素子と光検知素子を配置し、その出力シグ
ナルによりインクの希釈液(アイソパーG)あるいは濃
縮インク(上記IK−1インクの固形分濃度を2倍に調
整したもの)投入による濃度管理を行った。印刷媒体と
してロール状微コート紙を、対向ドラム上に設け搬送し
た。エアーポンプ吸引により印刷媒体表面の埃除去を行
った後、吐出ヘッドを描画位置まで印刷媒体に近づけ、
印刷すべき画像データを画像データ演算制御部に伝送
し、対向ドラムの回転により印刷媒体を搬送させながら
フルラインマルチチャンネルヘッドから油性インクを吐
出して画像を形成した。この際、インクジェットヘッド
の吐出電極の先端幅は10μmとし、光学的ギャップ検
出装置による出力によりヘッドと印刷媒体の距離は1m
mに保った。バイアス電圧として2.5KVの電圧を常
時印加しておき、吐出を行う際には500Vのパルス電
圧をさらに重畳し、そのパルス電圧を0.2ミリ秒から
0.05ミリ秒の範囲で256段階で変化させることで
ドットの面積を変化させながら描画を行った。インク凝
集物やゴミ等の異物混入、埃による描画不良等は全く見
られず、また、外気温の変化、印刷時間の増加によって
もドット径変化等による画像劣化は全く見られず、良好
な印刷が可能であった。
【0094】さらにキセノンフラッシュ定着装置(ウシ
オ電機(株)社製、発光強度200J/パルス)による
加熱により画像を強固にした。印刷終了後は、インクジ
ェットヘッドを保護するためにインク吐出描画装置を描
画ドラムと近接した位置から50mm退避させた。
【0095】得られた印刷物は、印刷画像に飛びやカス
レがなく極めて鮮明な画像であった。また印刷終了後1
0分間、ヘッドにアイソパーGを供給し、ヘッド開口部
からアイソパーGを滴らせてクリーニングした後、アイ
ソパーGの蒸気を充満させたカバーにヘッドを格納して
おくことにより、3ヶ月の間、保守作業の必要なしに、
良好な印刷物を作製できた。この間、一週間放置した場
合、インクはタンク底部に沈降し、かさ高い凝集体とな
ったが、描画に先立ち攪拌機を作動させたところ、短時
間で再び分散の良好なインク状態に戻り、良好な印刷が
可能であった。
【0096】実施例2 図11および図12に示した印刷装置を用い、図2に示
すインクジェット描画装置24の再分散手段(攪拌用モ
ータ70、攪拌羽71)を水中ポンプ72に代えた図1
8に示す装置に、図5に示すタイプの150dpi64
チャンネルマルチチャンネルヘッドを4つ使用し、64
チャンネル分の吐出部はドラムの軸方向と直角方向に配
列するようヘッドを配置した。油性インクとして、黒色
インクIK−1と、IK−1インクの色剤として用いた
ニグロシンをフタロシアニン・ブルーに置き換えた他
は、IK−1インクと同様に作製したシアンインクIK
−2と、IK−1インクの色剤として用いたニグロシン
をCIピグメントレッド57:1に置き換えた他は、I
K−1インクと同様に作製したマゼンタインクIK−3
と、IK−1インクの色剤として用いたニグロシンをC
Iピグメントイエロー14に置き換えた他は、IK−1
インクと同様に作製したイエローインクIK−4の4色
のインクを用い、それぞれ4つのヘッドに充填した。こ
こではマイクロギヤポンプ(中央理化工業(株)製)を
使用し、このポンプと吐出ヘッドのインク流入路、そし
て吐出ヘッドのインク回収路とインクタンクの間にそれ
ぞれインク溜を設け、それらの静水圧差によりインク循
環を行い、インク温度管理手段としてはヒータと上述の
ポンプを使用し、インク温度は35℃に設定し、サーモ
スタットでコントロールした。ここで循環ポンプとし
て、図中72に示す水中ポンプ((株)レイシー製レイ
シーポンプ(型番P−112))を沈殿・凝集防止用の
再分散手段としても使用した。また、インク流路に電導
度測定装置を配置し、その出力シグナルによりインクの
希釈あるいは濃縮インク投入による濃度管理を行った。
ナイロン製回転ブラシにより印刷媒体表面の埃除去を行
った後、印刷すべき画像データを画像データ演算制御部
に伝送し、ヘッドをドラム軸と平行方向に移動し主走査
を行なうと共に、描画ドラムを回転させながら副走査を
行い、描画させることにより、ロール状微コート紙にイ
ンクを吐出して画像を形成した。インク凝集物やゴミ等
の異物混入、埃による描画不良等は全く見られず、ま
た、外気温の変化、印刷枚数の増加によってもドット径
変化等による画像劣化は全く見られず、図5および図7
のいづれのタイプのヘッドを用いた場合も、良好な片面
及び両面フルカラー印刷が可能であった。また、印刷終
了後にヘッドにアイソパーGの循環を行った後、アイソ
パーGを含ませた不繊布をヘッド先端に接触させクリー
ニングを行ったところ、3ヶ月の間、保守作業の必要な
しに、良好な印刷物を作製できた。更に、上記図5に示
すタイプのインクジェットヘッドの代わりに、図7に示
すタイプの150dpi64チャンネルマルチチャンネ
ルヘッドを用いて同様に行ったところ、上記と同様に良
好な結果が得られた。いずれの場合においても、送液ポ
ンプのみの使用では正常な分散状態が得られるのに長時
間要するが、再分散手段を用いると極めて短時間で良好
な分散状態のインクに戻り、高画質の描画が可能であっ
た。
【0097】実施例3 図14に示した印刷装置を用いて、片面4色のフルカラ
ー印刷を行った。油性インクとして、実施例2で説明し
た4色のインクを4組のインクジェット描画装置の各々
に用いて、図9に示すタイプの100dpi256チャ
ンネルマルチチャンネルヘッド4個を使用し、吐出部を
対向ドラムの軸と平行に配置し、対向ドラムの回転によ
り主走査を行い、ヘッドをドラムの軸と平行方向に一回
転毎に逐次移動することによりコート紙上に900dp
iの画像を描画した。インク凝集物やゴミ等の異物混
入、埃による描画不良等は全く見られず、鮮明で高画質
なフルカラー印刷物を得た。
【0098】実施例4 図16および図17に示した印刷装置を用いて、片面4
色のフルカラー印刷を行った。油性インクは、実施例3
と同じ4色のインクを用いた。ここでは、吐出ヘッドと
して図5に示すタイプの600dpi、64チャンネル
マルチチャンネルヘッドを使用し、吐出部を印刷媒体の
走行方向と約60度の角度をなすように配置した。印刷
すべき画像データを画像データ演算制御部に伝送し、6
4チャンネルマルチチャンネルヘッドを印刷媒体の搬送
方向と直角方向に移動させながら、キャップスタンロー
ラの回転により印刷媒体を搬送させることにより、70
0dpiの画像をインクジェット専用紙上に形成した。
その他は、実施例1と同様の操作を行い、インク凝集物
やゴミ等の異物混入、埃による描画不良等は全く見られ
ず、4色フルカラーの良好な印刷が可能であった。
【0099】実施例5 実施例1の攪拌羽71の代わりに、図19に示す再分散
手段を用いた。すなわち、インクタンク25内に攪拌子
81(東海理機(株)製スターヘッド攪拌子(サイズ5
8))を投入し、インクタンク25外に設けたスターラ
82(東海理機(株)製マグネチックスターラ(型番H
S−50E))によりインクを攪拌した。
【0100】実施例6 実施例1の攪拌羽71の代わりに、図20に示す再分散
手段を用いた。すなわち、インクタンク25として超音
波浴槽83(東海理機(株)製超音波洗浄器(型番US
K−2))を用い、超音波振動によりインクを分散し
た。
【0101】実施例7 実施例1の攪拌羽71の代わりに、図21に示す再分散
手段を用いた。すなわち、インクタンク25内に振動子
84(φ5)を投入し、発振機85(東海理機(株)製
超音波分散機(型番UH−50))により振動子84を
振動させてインクを分散した。
【0102】実施例8 実施例1の攪拌羽71の代わりに、図22に示す再攪拌
手段を用いた。すなわち、インクタンク25内に多段式
の振動羽根(単軸型)86を投入し、振動機87(日本
テクノ(株)製超振動α−攪拌機)から低周波を振動羽
根86に伝達し、低周波振動によりインクを攪拌した。
実施例8の攪拌は実施例1のように攪拌羽の回転により
攪拌するものではなく、攪拌羽根の振動により攪拌する
ため、インクに空気が混入するおそれがない。また、羽
根が回転しないため、インクタンクの最側端にも設置す
ることができ設置の自由度が大きい。
【0103】一方、実施例1〜実施例8において、3〜
10日間のインク液流停止状態の後、攪拌・分散を予め
行わず再描画を行った場合は、いずれの実施例において
も当初から吐出不安定となり、画像の乱れや未吐出状態
が続いたり、最悪時にはヘッドの吐出口が完全にインク
粒子の粗大半固形凝集物に塞がれてしまい、描画不能な
状態となった。
【0104】なお、以上説明した実施例において示した
凝集防止・沈降防止または再分散のための手段は、生産
ライン用の大型のものもあるが、インクタンクの大きさ
や必要とされる能力に応じて適宜小型化を図ったうえ
で、本発明に係る印刷装置に適用できるように改良する
ことが好ましい。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、画像データの信号に基
づき、静電界を利用して油性インクを吐出させるインク
ジェット方式で印刷媒体上に直接画像を形成し、該画像
を定着することにより印刷物を作成するインクジェット
式印刷方法において、油性インクを再分散しているので
吐出ヘッドに供給されるインクにはインク凝集物や沈降
物、ゴミ等の異物の混入が無くなり、高価な専用紙を使
用しなくて通常の印刷用紙あるいは非吸収性媒体である
プラスチックシート等へ印刷しても画像に滲みを生じ
ず、微小な液滴の吐出が可能となり、したがって得られ
る個々のドット画像は面積が小さくかつ薄くなり、写真
画像の様な高度な画像情報の印刷を、安価でかつ高速で
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット印刷装置の描画装置の
制御部、インク供給部、ヘッド離接機構を含めた描画装
置の概略構成例である。
【図2】図1のインク供給装置にインク循環機能を付加
した装置の構成図である。
【図3】図1の吐出ヘッドの1具体例を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のインク吐出描画装置の拡大断面を説明す
るための図である。
【図5】他の吐出ヘッドの例のインク吐出部近傍の断面
概略を示す図である。
【図6】他の吐出ヘッドの例のインク吐出部近傍の前面
概略図を示す図である。
【図7】他の例の吐出ヘッドの一部分のみを示した概略
図である。
【図8】図7の記録ヘッドから規制板42、42′を取
り除いた概略図である。
【図9】略矩形板状の一対の支持部材を有する他の実施
例の吐出ヘッドの一部分を示した概略図である。
【図10】本発明のインクジェット印刷装置の一例であ
る片面単色の印刷を行なうWeb式装置を模式的に示す
全体構成図である。
【図11】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
ある片面4色の印刷を行なうWeb式装置を模式的に示
す全体構成図である。
【図12】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
ある両面4色印刷装置を模式的に示す全体構成図であ
る。
【図13】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
ある両面4色印刷装置を模式的に示す全体構成図であ
る。
【図14】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
あるロール状印刷媒体をカットして、対向ドラムに巻き
付け印刷を行なう片面4色印刷装置を模式的に示す全体
構成図である。
【図15】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
あるシート状記録媒体を用いた印刷装置を模式的に示す
全体構成図である。
【図16】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
あるキャップスタンローラによりロール状印刷媒体を挟
持して走行させることにより描画を行なう印刷装置を模
式的に示す全体構成図である。
【図17】本発明のインクジェット印刷装置の別の例で
あるキャップスタンローラによりシート状記録媒体を挟
持して走行させることにより描画を行なう印刷装置を模
式的に示す全体構成図である。
【図18】図2に示す装置の一部を代えた装置の構成図
である。
【図19】再分散手段を示す概略断面図である。
【図20】再分散手段を示す概略断面図である。
【図21】再分散手段を示す概略断面図である。
【図22】再分散手段を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 印刷媒体供給ロール 2 埃除去装置 3 インク吐出描画装置 4 対向(描画)ドラム 5 定着装置 6 印刷媒体巻き取りロール 7 自動排出装置 8 カッター 9 自動供給装置 10 キャップスタンローラ 11 アース手段 21 画像データ演算制御部 22 吐出ヘッド 221 上部ユニット 222 下部ユニット 22a 吐出スリット 22b 吐出電極 23 油性インク 24 インク供給部 25 インクタンク 26 インク供給装置 27 攪拌手段 28 インク温度管理手段 29 インク温度制御手段 30 エンコーダー 31 ヘッド離接装置 32 ヘッド副走査手段 33 第1の絶縁性基材 34 第2の絶縁性基材 35 第2の絶縁性基材の斜面部 36 第2の絶縁性基材の上面部 37 インク流入路 38 インク回収路 39 バッキング 40 溝 41 ヘッド本体 42、42’ メニスカス規制版 43 インク溝 44 隔壁 45、45’ 吐出部 46 隔壁 47 隔壁先端部 50、50’ 支持部材 51、51 溝 52 隔壁 53 上端部 54 矩形部分 55 隔壁の上端 56 ガイド突起 61、61’弁 70 攪拌用モータ 71 攪拌羽 72 ポンプ 81 攪拌子 82 スターラ 83 超音波浴槽 84 超音波振動子 85 超音波発振機 86 振動羽根 87 振動機 M 印刷媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/00 B41J 3/04 102R 102H C09D 11/00 (72)発明者 浪華 睦 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EB09 EC19 EC29 EC43 EC46 FA07 FA13 FA14 FC01 JB02 JC18 KB16 KB25 KC01 2H086 BA02 BA52 BA60 4J039 AB08 AD01 AD03 AD05 AD06 AD07 AD10 AD11 AD12 AD13 AD14 AD15 AD18 AD19 AE02 AE04 AE05 AE06 AE08 AE11 BE01 BE02 BE12 CA07 DA02 DA07 EA23 GA24

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの信号に基づき、静電界を利
    用して油性インクを吐出させるインクジェット方式で印
    刷媒体上に直接画像を形成し、該画像を定着することに
    より印刷物を作成するインクジェット式印刷方法におい
    て、少なくともインクの液流静止等により生じた前記油
    性インク粒子の凝集物及び/又は沈降物を再分散するこ
    とを特徴とする印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記油性インクが、固有電気抵抗値10
    9 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少
    なくとも着色粒子を分散したものであることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェット式印刷方法。
  3. 【請求項3】 画像データの信号に基づき、印刷媒体上
    に直接画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段
    で形成された画像を定着して印刷物を得る画像定着手段
    と、を備え、前記画像形成手段が静電界を利用して油性
    インクを記録ヘッドから吐出させるインクジェット描画
    装置である印刷装置において、少なくともインクの液流
    静止等により生じた前記油性インク粒子の凝集物及び/
    又は沈降物の再分散手段を備えたことを特徴とする印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 少なくともインク粒子の凝集物及び/又
    は沈降物の再分散手段を前記記録ヘッドのインク吐出部
    直前に備えたことを特徴とする請求項3記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 前記インク粒子の凝集物及び/又は沈降
    物の再分散手段が、少なくともインクの流液以前及び/
    若しくは同時に動作することを特徴とする請求項3又は
    請求項4に記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記インク粒子の凝集物及び/又は沈降
    物の再分散手段が、攪拌、分散、混合、噴流の何れか1
    つを含む作用によりなされることを特徴とする請求項3
    乃至請求項5の何れか1項に記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記攪拌、分散、混合、噴流作用は単独
    若しくは複数又は多重で適用することを特徴とする請求
    項3乃至請求項6の何れか1項に記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記攪拌、分散、混合、噴流作用が随
    時、定期的に又は連続して適用することを特徴とする請
    求項3乃至請求項7の何れか1項に記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記インク粒子の凝集物及び/又は沈降
    物の再分散手段が、カートリッジ型として交換可能であ
    ることを特徴とする請求項3乃至請求項8の何れか1項
    に記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記油性インクが、固有電気抵抗値1
    9 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、
    少なくとも着色粒子を分散したものであることを特徴と
    する請求項3〜9のいずれか1項記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記印刷媒体への印刷前及び/又は印
    刷中に、前記印刷媒体表面に存在する埃を除去する埃除
    去手段を有することを特徴とする請求項3〜10のいず
    れか1項記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記印刷媒体への描画時に、前記印刷
    媒体を介して、前記吐出ヘッドと対向する位置に配置さ
    れた対向ドラムを回転させて前記印刷媒体を移動させる
    ことにより描画を行なうことを特徴とする請求項3〜1
    1のいずれか1項記載の印刷装置。
  13. 【請求項13】 前記吐出ヘッドがシングルチャンネル
    ヘッド又はマルチチャンネルヘッドからなり、ヘッドを
    対向ドラムの軸と平行方向に移動することにより描画を
    行なうことを特徴とする請求項12記載の印刷装置。
  14. 【請求項14】 前記印刷媒体への描画時に、少なくと
    も一対のキャップスタンローラにより前記印刷媒体を挟
    持して走行させることにより、描画を行なうことを特徴
    とする請求項3〜11のいずれか1項記載の印刷装置。
  15. 【請求項15】 前記吐出ヘッドがシングルチャンネル
    ヘッド又はマルチチャンネルヘッドからなり、前記印刷
    媒体の走行方向と直交する方向に前記吐出ヘッドを移動
    することにより描画を行なうことを特徴とする請求項1
    4記載の印刷装置。
  16. 【請求項16】 前記吐出ヘッドが前記印刷媒体の幅と
    略同じ長さを有するフルラインヘッドからなることを特
    徴とする請求項12又は14記載の印刷装置。
  17. 【請求項17】 前記インクジェット描画装置が、前記
    吐出ヘッドに前記油性インクを供給するインク供給手段
    を有することを特徴とする請求項3〜16のいずれか1
    項記載の印刷装置。
  18. 【請求項18】 前記吐出ヘッドから前記油性インクを
    回収するインク回収手段を有し、インク循環を行なうこ
    とを特徴とする請求項17記載の印刷装置。
  19. 【請求項19】 前記インクジェット描画装置が、前記
    油性インクを格納するインクタンク内の前記油性インク
    を攪拌する攪拌手段を有することを特徴とする請求項3
    〜18のいずれか1項記載の印刷装置。
  20. 【請求項20】 前記インクジェット描画装置が、前記
    油性インクを格納するインクタンク内の前記油性インク
    の温度を管理するインク温度管理手段を有することを特
    徴とする請求項3〜19のいずれか1項記載の印刷装
    置。
  21. 【請求項21】 前記インクジェット描画装置が、前記
    油性インクの濃度を制御するインク濃度制御手段を有す
    ることを特徴とする請求項3〜20のいずれか1項記載
    の印刷装置。
  22. 【請求項22】 前記吐出ヘッドをクリーニングするク
    リーニング手段を有することを特徴とする請求項3〜2
    1のいずれか1項記載の印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5055512B1 (ja) * 2012-02-16 2012-10-24 繁 中島 塗料供給印字装置

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