JP2002170981A - 化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び光半導体装置 - Google Patents

化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び光半導体装置

Info

Publication number
JP2002170981A
JP2002170981A JP2000368450A JP2000368450A JP2002170981A JP 2002170981 A JP2002170981 A JP 2002170981A JP 2000368450 A JP2000368450 A JP 2000368450A JP 2000368450 A JP2000368450 A JP 2000368450A JP 2002170981 A JP2002170981 A JP 2002170981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound semiconductor
doped
semiconductor crystal
layer
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000368450A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Saito
哲男 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2000368450A priority Critical patent/JP2002170981A/ja
Publication of JP2002170981A publication Critical patent/JP2002170981A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び
光半導体装置に関し、格子間不純物に起因して少なくと
も素子形成領域の表面にp+ 型領域が形成されることを
防止する。 【解決手段】 化合物半導体結晶2中の空孔濃度を制御
するための熱処理を行ったのち、空孔を不純物で置換し
て化合物半導体結晶2中に不純物をドープするともに不
純物をドープした化合物半導体結晶2の表面を除去し、
次いで、再加熱を行って格子間に存在する不純物を表面
に集積させたのち、表面の高不純物濃度層4を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化合物半導体結晶の
不純物濃度制御方法及び光半導体装置に関するものであ
り、特に、光起電力(PV:Photo Voltai
c)型Hg系半導体赤外線光検知装置における表面不純
物濃度の制御方法に特徴のある化合物半導体結晶の不純
物濃度制御方法及び光半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、10μm帯近傍の赤外線を検知す
る赤外線検知装置としては、Cd組成比が0.2近傍、
例えば、Cd組成比が0.22のHgCdTe層に形成
したpn接合ダイオードをフォトダイオードとしたもの
を用い、このフォトダイオードを一次元アレイ状或いは
二次元アレイ状に配置すると共に、読出回路との電気的
なコンタクトをとるために、赤外線フォトダイオードア
レイ基板及びSi信号処理回路基板を、双方に形成した
In等の金属のバンプで貼り合わせる構造が採用されて
いる。
【0003】ここで、図11を参照して従来のフォトダ
イオードアレイの製造工程を説明する。 図11(a)参照 まず、閉管チッピング法を用いて、TeリッチのHg−
Cd−Te溶液中でCdZnTe基板51上にHg空孔
濃度が1017cm-3程度のノン・ドープのp型HgCd
Te層を液相エピタキシャル成長させたのち、Hg蒸気
中における200〜400℃の温度での熱処理により、
Hg空孔をHg原子で埋めることによって、p型HgC
dTe層の正孔濃度を約2×1016cm-3に制御する。
【0004】次いで、表面平坦化、及び、厚みの均一化
のためにアルミナ研磨を行なって、p型HgCdTe層
の厚さを15〜25μm、例えば、20μmに薄層化し
たのち、ブロムメタノールを用いてp型HgCdTe層
を軽くエッチングすることによって、p型HgCdTe
層の表面に形成されている自然酸化膜等を除去して、表
面を清浄化する。
【0005】次いで、過酸化水素水(H2 2 )、水
(H2 O)、硝酸銀(AgNO3 )、及び、コロイダル
シリカからなるAg含有溶液中にp型HgCdTe層を
浸漬して、p型HgCdTe層中の空孔をAgで埋め込
むことによってAgドープp型HgCdTe層52を形
成したのち、ブロムメタノールを用いてAgドープp型
HgCdTe層52の表面を1μm程度のエッチングす
る。
【0006】次いで、厚さが300nmのZnS膜53
を蒸着したのち、レジストパターン54をマスクとして
Bイオン55を選択的にイオン注入することによって、
キャリア濃度が、例えば、1018cm-3オーダーのn+
型領域56を形成する。
【0007】図11(b)参照 次いで、レジストパターン54を除去したのち、窒素雰
囲気下で、80〜180℃の温度において30〜90分
間熱処理することによって、イオン注入によって格子位
置からはじき出されたHg原子をAgドープp型HgC
dTe層52へ拡散し、Agドープp型HgCdTe層
52中のHg空孔をHg原子によって埋めることによっ
てn- 型領域57を形成する。
【0008】図11(c)参照 次いで、新たなレジストパターン(図示せず)を用いて
ZnS膜53にコンタクトホールを設けたのち、n+
領域56に対してはInからなるn側電極59を設け、
一方、Agドープp型HgCdTe層52に対してはA
uからなるp側電極60を設け、最後に、n側電極59
及びp側電極60上にInバンプ61を設けることによ
ってp/n- /n+ 接合構造のフォトダイオードアレイ
からなる赤外線検知装置が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のHgC
dTe赤外線検知装置においては、Agドープp型Hg
CdTe層52中には、空孔を埋め込んだAg以外に格
子間に多数のAgが残留しているため、図11(b)等
の熱処理工程において、格子間に残留するAgが表面に
移動してp+ 型領域58を形成する。
【0010】そして、このp+ 型領域58の存在により
表面のn- 型領域57は消失し、フォトダイオードを構
成するn+ 型領域56はp+ 型領域58と直接接してp
+ /n+ 接合を形成することになり、耐圧が低下した
り、デバイス特性が変化するという問題がある。
【0011】したがって、本発明は、格子間不純物に起
因して少なくとも素子形成領域の表面にp+ 型領域が形
成されることを防止することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1(a)乃至(d)参照 上述の目的を達成するために、本発明は、化合物半導体
結晶2の不純物濃度制御方法において、化合物半導体結
晶2中の空孔濃度を制御するための熱処理を行なう工程
(a)、空孔を不純物で置換して化合物半導体結晶2中
に不純物をドープする工程(b)、不純物をドープした
化合物半導体結晶2の表面を除去する工程、再加熱を行
って、特に、真空中、不活性ガス中、窒素ガス中、或い
は、水素ガス中のいずれか1つの雰囲気中で、デバイス
形成工程における処理温度より高く、且つ、空孔制御温
度より低い温度で再加熱を行って格子間に存在する不純
物を表面に集積させた(c)のち、表面の高不純物濃度
層4を除去する工程(d)を有することを特徴とする。
【0013】この様に、デバイス形成工程の前に再加熱
処理を行って格子間不純物を表面に集積させたのち、表
面を除去して化合物半導体結晶2中の不純物濃度を減少
させることによって、デバイス形成工程において表面に
高不純物濃度層4が形成されることがなく、耐圧や他の
デバイス特性が劣化することがない。
【0014】この場合、再加熱処理の温度は、デバイス
形成工程における処理温度より高く、且つ、空孔制御温
度より低い温度で再加熱を行う必要があり、デバイス形
成工程における処理温度より低いと、デバイス形成工程
において不純物が表面に再集積する虞があり、また、空
孔制御温度より高い温度で再加熱を行うと空孔が発生し
てキャリア濃度が変化する。
【0015】なお、再加熱処理を行う雰囲気は、真空
中、不活性ガス中、窒素ガス中、或いは、水素ガス等の
非酸化性雰囲気で、且つ、ガスを構成する原子が化合物
半導体結晶2中に取り込まれないガスであれば良い。
【0016】また、再加熱工程に先立って、不純物をド
ープした化合物半導体結晶2の表面に、プラズマを照射
する工程、イオンを注入する工程、レーザ光を照射する
工程、ランプアニールする工程、或いは、硫酸溶液等の
電解液中で不純物をドープした化合物半導体結晶2を正
極として電圧を印加して不純物を化合物半導体結晶2の
表面に移動させたのち表面の高不純物濃度層4を除去す
る工程のいずれか1つの工程を行うことが望ましい。
【0017】例えば、不純物をドープした化合物半導体
結晶2の表面にプラズマを照射、イオンを注入、或い
は、レーザ光を照射した場合には、表面に結晶2欠陥が
でき、この結晶2欠陥に格子間不純物が効果的にゲッタ
リングされるので、格子間不純物を効果的に除去するこ
とができる。
【0018】また、不純物をドープした化合物半導体結
晶2の表面にランプアニール、特に、近赤外光を用いた
ランプアニールを施した場合には、表面に高濃度の空孔
ができ、この空孔に格子間不純物が効果的にゲッタリン
グされるので、格子間不純物を効果的に除去することが
できる。
【0019】また、硫酸溶液等の電解液中で不純物をド
ープした化合物半導体結晶2を正極として電圧を印加す
ることによって、不純物を電界によって化合物半導体結
晶2の表面に移動させることができるので、格子間不純
物を効果的に除去することができる。
【0020】なお、上記の格子間不純物の除去工程は、
化合物半導体結晶2の表面のデバイス形成領域に対して
選択的に行っても良いものであり、それによって、除去
工程を施さなかった領域の表面にデバイス形成工程にお
いて高不純物濃度領域が形成され、この高不純物濃度領
域がチャネル・ストップとして作用することになる。
【0021】また、化合物半導体結晶2としては、Aを
Cd,Mn,Zn,Feのいずれか、BをSeまたは
S、0≦x≦1、0≦y≦1とした場合、Hgx 1-X
Tey1-y で表される化合物半導体結晶2、特に、H
gCdTe、HgZnTe、或いは、HgCdZnTe
が好適である。
【0022】この様な格子間不純物の除去工程は、Pや
As等の蒸気圧の高い元素を構成要素とするIII-V族化
合物半導体に対しても有効であるが、Hg系II−VI
族化合物半導体に対して特に効果的である。
【0023】また、上記成長基板1としては、CdT
e、CdZnTe、CdTeSe、或いは、CdMnT
eのいずれか、または、CdTe、CdZnTe、Cd
TeSe、或いは、CdMnTeをサファイア、Si、
酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、GaAs、或い
は、AlMgO4 のいずれかの上に成長させた成長基板
1が好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】ここで、図2及び図3を参照して
本発明の第1の実施の形態のフォトダイオードアレイの
製造工程を説明する。 図2(a)参照 まず、従来と同様に、閉管チッピング法を用いて、Hg
0.1614Cd0.0089Te 0.8297のTeリッチのHg−Cd
−Teメルトを用い、ZnTeが3モル%で30mm×
25mm×1mmのCdZnTe基板11上にHg空孔
濃度が1017cm-3程度のノン・ドープp型HgCdT
e層12(表面のCd比0.225)を、例えば、35
μmの厚さに液相エピタキシャル成長させる。なお、こ
の場合の成長条件は、例えば、CdZnTe基板11上
のメルトの厚さを3mmとし、降温速度を0.05℃/
分、成長開始温度を480℃とし、150分間成長を行
う。
【0025】次いで、Hg溜の温度を、例えば、240
℃とし、Hg蒸気処理部における温度を370℃とした
状態で24時間熱処理を行うことによって、Hg空孔を
Hg原子で埋めるてノン・ドープp型HgCdTe層1
2のHg空孔濃度を5×10 15〜1×1017cm-3、例
えば、2.0×1016cm-3に制御する。
【0026】次いで、結晶表面の清浄化のために、1モ
ル%のBrメタノール溶液中でエッチングを行うことに
よって、ノン・ドープp型HgCdTe層12の表面
を、例えば、1μm除去する。
【0027】図2(b)参照 次いで、過酸化水素水(H2 2 )、水(H2 O)、硝
酸銀(AgNO3 )、及び、コロイダルシリカからなる
Ag含有溶液13、例えば、1×10-5N(規定)のA
gを含む硝酸銀水溶液:過酸化水素水:コロイダルシリ
カ液=1:1:1(重量比)からなるAg含有溶液13
中にウェハを30分間浸漬して、ノン・ドープp型Hg
CdTe層12中の空孔をAgで埋め込むことによって
Agドープp型HgCdTe層14を形成したのち、流
水中で超音波洗浄を60分間行い、次いで、窒素ガンを
用いてウェハを乾燥させる。
【0028】次いで、Agドープ工程後、24時間経過
した後、再び、1モル%のBrメタノール溶液中でエッ
チングを行うことによって、Agドープp型HgCdT
e層14の表面を、例えば、1μm除去することによっ
て、表面のAg高濃度層(図示を省略)を除去する。
【0029】図2(c)参照 次いで、ウェハを水素を100sccm流した加熱炉内
において、後述するデバイス形成工程における熱処理温
度よりも高い温度で、且つ、空孔制御処理における温度
よりも低い温度で、例えば、150℃で1時間熱処理を
行ったのち、室温まで冷却する。この再加熱工程におい
て、Agドープp型HgCdTe層14の結晶格子間に
存在するAgは表面に移動して集積し、Agドープp型
HgCdTe層14の表面に厚さが1μm程度のAg高
濃度層15が形成される。
【0030】図2(d)参照 次いで、再び、1モル%のBrメタノール溶液中でエッ
チングを行うことによって、Agドープp型HgCdT
e層14の表面に形成されたAg高濃度層15を除去す
る。
【0031】図3(e)参照 以降は、従来のフォトダイオードの形成工程と同様に、
加熱蒸着法を用いてAgドープp型HgCdTe層14
上に厚さが、例えば、300nmのZnS膜16を保護
絶縁膜として堆積させたのち、例えば、30μm□の開
口部を有するレジストパターン17をマスクとしてBイ
オン18を130〜180keV、例えば、150ke
Vの加速エネルギーで、1.0×1013〜1.0×10
15cm-2、例えば、5.0×1014cm-2のドーズ量で
選択的にイオン注入することによってn+ 型領域19を
形成する。
【0032】図3(f)参照 次いで、レジストパターン17を除去したのち、窒素雰
囲気中において、80〜180℃、例えば、120℃の
温度において、30〜90分間、例えば、45分間熱処
理を行うことによってn- 型領域20を形成する。
【0033】図3(g)参照 次いで、ZnS膜16にコンタクトホールを設けたの
ち、n+ 型領域19に対してはInからなるn側電極2
1を設け、一方、Agドープp型HgCdTe層14に
対してはAuからなるp側電極22を設け、最後に、n
側電極21及びp側電極22上にInバンプ23を設け
ることによってp/n- /n+ 接合構造のフォトダイオ
ードアレイが得られる。
【0034】この様に、本発明の第1の実施の形態にお
いては、デバイス形成工程の前に、デバイス形成工程に
おける熱処理温度より高い温度で再加熱処理を行い、再
加熱処理によって格子間に存在するAgを表面に集積さ
せ、集積したAg高濃度層15を除去してAgドープp
型HgCdTe層14中における格子間Agの濃度を低
減しているので、デバイス形成工程において、AgがA
gドープp型HgCdTe層14の表面に再集積するこ
とがなく、所期のデバイスの特性を得ることが可能にな
る。
【0035】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態の製造工程を説明する。 図4(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様な工程によっ
て、Agドープ工程後、24時間経過した後、1モル%
のBrメタノール溶液中でエッチングを行うことによっ
て、表面を1μm程度の除去したAgドープp型HgC
dTe層14を得る。
【0036】図4(b)参照 次いで、例えば、ガス比Ar:H2 =1:1で、1×1
-3Torrの真空度のECRプラズマエッチング装置
(反応室の容積=30000cc)において、マイクロ
波パワーを100W、RFパワーを100W印加した状
態で、1分間エッチングを行うことによって、Agドー
プp型HgCdTe層14の表面を約0.1μmエッチ
ングする。
【0037】このプラズマエッチング工程において、A
gドープp型HgCdTe層14の表面には、Arプラ
ズマ24による結晶欠陥等のダメージ25が発生する。
【0038】図4(c)参照 次いで、上記の第1の実施の形態と同様に、ウェハを水
素を100sccm流した加熱炉内において、デバイス
形成工程における熱処理温度よりも高い温度で、且つ、
空孔制御処理における温度よりも低い温度で、例えば、
150℃で1時間熱処理を行ったのち、室温まで冷却す
る。この再加熱工程において、Agドープp型HgCd
Te層14の結晶格子間に存在するAgは表面に移動し
て集積し、ダメージ25によって効率的にトラップされ
て、Agドープp型HgCdTe層14の表面に厚さが
1μm程度のAg高濃度層15が形成される。
【0039】図4(d)参照 次いで、再び、1モル%のBrメタノール溶液中でエッ
チングを行うことによって、Agドープp型HgCdT
e層14の表面に形成されたAg高濃度層15を除去す
る。以降は、図3(e)乃至(g)の工程を経ることに
よって、フォトダイオードアレイの基本構成が完成す
る。
【0040】この本発明の第2の実施の形態において
は、再加熱処理の前にプラズマ処理を行って、表面にダ
メージ25を形成しているので、格子間のAgの表面へ
の移動が容易になるとともに、表面に移動したAgはダ
メージ25に効率的にゲッタリングされるので、過剰な
格子間のAgを効率良く捕獲して除去することが可能に
なる。
【0041】次に、図5を参照して、本発明の第3の実
施の形態の製造工程を説明する。 図5(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様な工程によっ
て、Agドープ工程後、24時間経過した後、1モル%
のBrメタノール溶液中でエッチングを行うことによっ
て、表面を1μm程度除去したAgドープp型HgCd
Te層14を得る。
【0042】図5(b)参照 次いで、イオン注入装置を用いて、例えば、140ke
Vの加速エネルギーで、1×1014cm-2のドーズ量
で、Bイオン26をAgドープp型HgCdTe層14
にイオン注入する。このイオン注入工程において、Ag
ドープp型HgCdTe層14の表面には、Bイオン2
6による結晶欠陥等のダメージ25が発生する。
【0043】図5(c)参照 次いで、上記の第1の実施の形態と同様に、ウェハを水
素を100sccm流した加熱炉内において、デバイス
形成工程における熱処理温度よりも高い温度で、且つ、
空孔制御処理における温度よりも低い温度で、例えば、
150℃で1時間熱処理を行ったのち、室温まで冷却す
る。この再加熱工程において、Agドープp型HgCd
Te層14の結晶格子間に存在するAgは表面に移動し
て集積し、ダメージ25によって効率的にトラップされ
て、Agドープp型HgCdTe層14の表面に厚さが
1μm程度のAg高濃度層15が形成される。
【0044】図5(d)参照 次いで、再び、1モル%のBrメタノール溶液中でエッ
チングを行うことによって、Agドープp型HgCdT
e層14の表面に形成されたAg高濃度層15を除去す
る。以降は、図3(e)乃至(g)の工程を経ることに
よって、フォトダイオードアレイの基本構成が完成す
る。
【0045】この本発明の第3の実施の形態において
は、再加熱処理の前にイオン注入を行って、表面にダメ
ージ25を形成しているので、格子間のAgの表面への
移動が容易になるとともに、表面に移動したAgはダメ
ージ25に効率的にゲッタリングされるので、過剰な格
子間のAgを効率良く捕獲して除去することが可能にな
る。なお、この場合、注入するBイオン26の濃度は低
く、且つ、後に表面をエッチングにより除去するので、
Agドープp型HgCdTe層14の表面がn型化する
ことはない。
【0046】次に、図6を参照して、本発明の第4の実
施の形態の製造工程を説明する。 図6(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様な工程によっ
て、Agドープ工程後、24時間経過した後、1モル%
のBrメタノール溶液中でエッチングを行うことによっ
て、表面を1μm程度の除去したAgドープp型HgC
dTe層14を得る。
【0047】図6(b)参照 次いで、Agドープp型HgCdTe層14が吸収でき
る0.8μm以下の波長のレーザ光、例えば、He−N
eレーザを用いて、波長が0.633μmのレーザ光2
7を、1Wのパルス出力として100m秒間、Agドー
プp型HgCdTe層14の表面に照射する。このレー
ザ照射工程において、Agドープp型HgCdTe層1
4の表面には、結晶欠陥等のダメージ28が発生する。
【0048】図6(c)参照 次いで、上記の第1の実施の形態と同様に、ウェハを水
素を100sccm流した加熱炉内において、デバイス
形成工程における熱処理温度よりも高い温度で、且つ、
空孔制御処理における温度よりも低い温度で、例えば、
150℃で1時間熱処理を行ったのち、室温まで冷却す
る。この再加熱工程において、Agドープp型HgCd
Te層14の結晶格子間に存在するAgは表面に移動し
て集積し、ダメージ28によって効率的にトラップされ
て、Agドープp型HgCdTe層14の表面に厚さが
1μm程度のAg高濃度層15が形成される。
【0049】図6(d)参照 次いで、再び、1モル%のBrメタノール溶液中でエッ
チングを行うことによって、Agドープp型HgCdT
e層14の表面に形成されたAg高濃度層15を除去す
る。以降は、図3(e)乃至(g)の工程を経ることに
よって、フォトダイオードアレイの基本構成が完成す
る。
【0050】この本発明の第4の実施の形態において
は、再加熱処理の前にレーザ照射を行って、表面にダメ
ージ28を形成しているので、格子間のAgの表面への
移動が容易になるとともに、表面に移動したAgはダメ
ージ28に効率的にゲッタリングされるので、過剰な格
子間のAgを効率良く捕獲して除去することが可能にな
る。
【0051】次に、図7を参照して、本発明の第5の実
施の形態の製造工程を説明する。 図7(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様な工程によっ
て、Agドープ工程後、24時間経過した後、1モル%
のBrメタノール溶液中でエッチングを行うことによっ
て、表面を1μm程度の除去したAgドープp型HgC
dTe層14を得る。
【0052】図7(b)参照 次いで、波長が例えば、1.2μmにピーク強度を有す
るハロゲンランプを用いて、Agドープp型HgCdT
e層14の表面が瞬間的に、400℃以上になるように
近赤外光29を照射する。このランプアニール工程にお
いて、Agドープp型HgCdTe層14の表面には、
1×1017cm-3以上の空孔30が発生する。
【0053】図7(c)参照 次いで、上記の第1の実施の形態と同様に、ウェハを水
素を100sccm流した加熱炉内において、デバイス
形成工程における熱処理温度よりも高い温度で、且つ、
空孔制御処理における温度よりも低い温度で、例えば、
150℃で1時間熱処理を行ったのち、室温まで冷却す
る。この再加熱工程において、Agドープp型HgCd
Te層14の結晶格子間に存在するAgは表面に移動し
て集積し、空孔30によって効率的にトラップされて、
Agドープp型HgCdTe層14の表面に厚さが1μ
m程度のAg高濃度層15が形成される。
【0054】図7(d)参照 次いで、再び、1モル%のBrメタノール溶液中でエッ
チングを行うことによって、Agドープp型HgCdT
e層14の表面に形成されたAg高濃度層15を除去す
る。以降は、図3(e)乃至(g)の工程を経ることに
よって、フォトダイオードアレイの基本構成が完成す
る。
【0055】この本発明の第5の実施の形態において
は、再加熱処理の前にランプアニールを行って、表面に
高濃度の空孔30を形成しているので、表面に移動した
Agは空孔30に効率的にゲッタリングされ、過剰な格
子間のAgを効率良く捕獲して除去することが可能にな
る。
【0056】次に、図8を参照して、本発明の第6の実
施の形態の製造工程を説明する。 図8(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様な工程によっ
て、Agドープ工程後、24時間経過した後、1モル%
のBrメタノール溶液中でエッチングを行うことによっ
て、表面を1μm程度の除去したAgドープp型HgC
dTe層14を得る。
【0057】次いで、ウェハを、電解液、例えば、0.
1mol/リットルのH2 SO4 水溶液42中に浸漬す
るとともに、Pt対極43との間に、電源44によっ
て、AgドープHgCdTe層14側が正極になるよう
に、例えば、1Vの電圧を印加して、3時間保持する。
【0058】この電圧印加工程において、格子間のAg
イオン(Ag+ )は負のPt対極43側に引かれて、A
gドープp型HgCdTe層14の表面にAg高濃度層
31が形成される。
【0059】図8(b)参照 次いで、1モル%のBrメタノール溶液中でエッチング
を行うことによって、Agドープp型HgCdTe層1
4の表面に形成されたAg高濃度層31を除去する。
【0060】図8(c)参照 次いで、上記の第1の実施の形態と同様に、ウェハを水
素を100sccm流した加熱炉内において、デバイス
形成工程における熱処理温度よりも高い温度で、且つ、
空孔制御処理における温度よりも低い温度で、例えば、
150℃で1時間熱処理を行ったのち、室温まで冷却す
る。この再加熱工程において、Agドープp型HgCd
Te層14の結晶格子間に存在するAgは表面に移動し
て集積し、Agドープp型HgCdTe層14の表面に
厚さが1μm程度のAg高濃度層15が形成される。
【0061】図8(d)参照 次いで、再び、1モル%のBrメタノール溶液中でエッ
チングを行うことによって、Agドープp型HgCdT
e層14の表面に形成されたAg高濃度層15を除去す
る。以降は、図3(e)乃至(g)の工程を経ることに
よって、フォトダイオードアレイの基本構成が完成す
る。
【0062】この本発明の第6の実施の形態において
は、バイアス印加と加熱のAg高濃度層の形成工程とそ
れに伴う除去工程とを2度ずつ行っているので、過剰な
格子間のAgを確実にして除去して、Agドープp型H
gCdTe層14中の格子間Ag濃度を低減することが
できる。
【0063】次に、図9及び図10を参照して本発明の
第7の実施の形態のフォトダイオードアレイの製造工程
を説明する。 図9(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様な工程によっ
て、Agドープ工程後、24時間経過した後、1モル%
のBrメタノール溶液中でエッチングを行うことによっ
て、表面を1μm程度の除去したAgドープp型HgC
dTe層14を得る。
【0064】図9(b)参照 次いで、例えば、ガス比Ar:H2 =1:1で、1×1
-3Torrの真空度のECRプラズマエッチング装置
(反応室の容積=30000cc)において、マイクロ
波パワーを100W、RFパワーを100W印加した状
態で、1分間エッチングを行うことによって、Agドー
プp型HgCdTe層14の露出表面を約0.1μmエ
ッチングする。
【0065】このプラズマエッチング工程において、A
gドープp型HgCdTe層14の表面には、Arプラ
ズマ32による結晶欠陥等のダメージ33が形成され
る。
【0066】図9(c)参照 次いで、上記の第1の実施の形態と同様に、ウェハを水
素を100sccm流した加熱炉内において、デバイス
形成工程における熱処理温度よりも高い温度で、且つ、
空孔制御処理における温度よりも低い温度で、例えば、
150℃で1時間熱処理を行い、次いで、室温まで冷却
する。この再加熱工程において、Agドープp型HgC
dTe層14の結晶格子間に存在するAgは表面に移動
して集積し、ダメージ33によって効率的にトラップさ
れて、Agドープp型HgCdTe層14の表面に厚さ
が1μm程度のAg高濃度層34が形成される。
【0067】図9(d)参照 次いで、チャネル・ストップとなる領域を覆う形状のレ
ジストパターン35を設け、このレジストパターン35
をマスクとして、再び、1モル%のBrメタノール溶液
中でエッチングを行うことによって、Agドープp型H
gCdTe層14の表面に形成されたAg高濃度層34
を選択的にエッチング除去し、残った領域をチャネル・
ストップとなるAg高濃度領域36とする。
【0068】図10(e)参照 以降は、レジストパターン35を除去したのち、従来の
フォトダイオードの形成工程と同様に、加熱蒸着法を用
いてAgドープp型HgCdTe層14上に厚さが、例
えば、300nmのZnS膜16を保護絶縁膜として堆
積させたのち、素子形成領域に対応する、例えば、30
μm□の開口部を有するレジストパターン17をマスク
としてBイオン18を130〜180keV、例えば、
150keVの加速エネルギーで、1.0×1013
1.0×1015cm-2、例えば、5.0×1014cm-2
のドーズ量で選択的にイオン注入することによってn+
型領域19を形成する。
【0069】図10(f)参照 次いで、レジストパターン17を除去したのち、窒素雰
囲気中において、80〜180℃、例えば、120℃の
温度において、30〜90分間、例えば、45分間熱処
理を行うことによってn- 型領域20を形成する。
【0070】図10(g)参照 次いで、ZnS膜16にコンタクトホールを設けたの
ち、n+ 型領域19に対してはInからなるn側電極2
1を設け、一方、Agドープp型HgCdTe層14に
対してはAuからなるp側電極(図示を省略)を設け、
最後に、n側電極21及びp側電極上にInバンプ(図
示を省略)を設けることによってp/n-/n+ 接合構
造のフォトダイオードアレイが得られる。
【0071】この様に、本発明の第7の実施の形態にお
いては、本来除去すべきAg高濃度層の一部を選択的に
残存させたAg高濃度領域36からなるp+ 型領域を設
け、このp+ 型領域が電子に対するシンクになるので素
子間分離が確実になりフォトダイオード間のクロストー
クを防止することが可能になる。即ち、格子間Agの除
去工程を利用して、チャネル・ストップの形成を行って
いるので、製造工程数を簡素化することが可能になる。
【0072】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明は各実施の形態に記載した構成・条件に限
られるものでなく、各種の変更が可能である。例えば、
上記の各実施の形態においては、Agドープ処理を、過
酸化水素水及びコロイダルシリカ液を添加したAg含有
溶液を用いて行っているが、過酸化水素水及びコロイダ
ルシリカ液は必ずしも必要はないものであり、例えば、
3×10-7N(規定)のAgを含んだAgNO3 水溶液
を用いても良いものである。
【0073】また、上記の各実施の形態においては、エ
ピタキシャル成長後のas−grown結晶を用いてそ
のまま処理しているが、従来例において説明したよう
に、エピタキシャル成長後に、エッチング或いはアルミ
ナ研磨等によって表面平坦化するともに、所望の厚さに
薄層化してから、所定の処理を開始しても良いもので
あ。
【0074】また、上記の各実施の形態においては、再
加熱処理を水素ガス雰囲気中で行っているが、雰囲気は
水素ガスに限られるものではなく、N2 ガス、Ar等の
不活性ガスを用いても良いものであり、さらには、真空
中で行っても良いものである。
【0075】また、上記の各実施の形態の説明において
は、フォトダイオードを形成するための半導体はCdZ
nTe基板上にエピタキシャル成長させたp型Hg
0.775 Cd0.225 Teとして説明しているが、Hg
0.775 Cd0.225 Teに限られるものではなく、他の組
成比のHgCdTeでも良く、例えば、Cd比を0.6
0程度にすることによってAPDを形成しても良いもの
である。さらには、HgCdTeエピタキシャル層に限
られるものではなく、HgCdTe基板自体を用いても
良いものである。
【0076】さらには、HgCdTeに限られるもので
はなく、AをCd,Mn,Zn,Feのいずれか、Bを
Se,S、0≦x≦1、0≦y≦1とした場合、Hgx
1- X Tey 1-y で表されるHg系II−VI族化合
物半導体を用いても良いものである。
【0077】また、上記の各実施の形態においては、成
長基板としてCdZnTe基板を用いているが、CdZ
nTe基板に限られるものではなく、CdTe基板、C
dTeSe基板、或いは、CdMnTe基板を用いても
良いものである。
【0078】さらには、CdTe、CdZnTe、Cd
TeSe、或いは、CdMnTeをサファイア、Si、
酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、GaAs、或い
は、AlMgO4 のいずれかの上に成長させたCdTe
/Si、CdZnTe/Si、CdTe/サファイア、
或いは、CdZnTe/サファイア等のエピタキシャル
成長基板を用いても良いものである。
【0079】さらには、本発明は、Hg系II−VI族
化合物半導体に限られるものではなく、蒸気圧の高いP
或いはAsを構成元素とするIII-V族化合物半導体にも
適用されるものである。
【0080】また、上記の各実施の形態においては、表
面保護膜としてはZnS膜を用いているが、ZnS膜に
限られるものではなく、CdTe膜、或いは、Si3
4 膜を用いても良いものである。
【0081】また、上記の各実施の形態においては、n
+ 型領域をBイオンの注入によって形成しているが、B
のイオン注入に限られるものではなく、例えば、Inを
拡散法によって導入しても良いものである。
【0082】また、上記の各実施の形態においては、フ
ォトダイオードアレイの製造工程として説明している
が、この場合のアレイは1次元アレイまたは2次元アレ
イのいずれでも良く、さらには、アレイに限られるもの
ではなく、単体の赤外線フォトダイオードにも適用され
るものである。
【0083】ここで、再び、図1を参照して、本発明の
詳細な特徴を説明する。 図1(a)乃至(d)参照 (付記1) 化合物半導体結晶2中の空孔濃度を制御す
るための熱処理を行なう工程、空孔を不純物で置換して
前記化合物半導体結晶2中に不純物をドープする工程、
前記不純物をドープした化合物半導体結晶2の表面を除
去する工程、再加熱を行って格子間に存在する前記不純
物を表面に集積させたのち、前記表面の高不純物濃度層
4を除去する工程を有することを特徴とする化合物半導
体結晶の不純物濃度制御方法。 (付記2) 上記再加熱の温度が、デバイス形成工程に
おける処理温度より高く、且つ、上記空孔制御温度より
低い温度であることを特徴とする付記1記載の化合物半
導体結晶の不純物濃度制御方法。 (付記3) 上記再加熱を、真空中、不活性ガス中、窒
素ガス中、或いは、水素ガス中のいずれか1つの雰囲気
中で行うことを特徴とする付記2記載の化合物半導体結
晶の不純物濃度制御方法。 (付記4) 上記再加熱工程に先立って、上記不純物を
ドープした化合物半導体結晶2の表面に、プラズマを照
射する工程、イオンを注入する工程、レーザ光を照射す
る工程、ランプアニールする工程、或いは、電解液中で
前記不純物をドープした化合物半導体結晶2を正極とし
て電圧を印加して不純物を化合物半導体結晶2の表面に
移動させたのち表面の高不純物濃度層4を除去する工程
のいずれか1つの工程を行うことを特徴とする付記1乃
至3のいずれか1に記載の化合物半導体結晶の不純物濃
度制御方法。 (付記5) 上記再加熱工程後に行うエッチング工程に
おいて、上記不純物をドープした化合物半導体結晶2の
表面を選択的にエッチングすることを特徴とする付記4
記載の化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法。 (付記6) 上記化合物半導体結晶2が、成長基板1上
に成長させたエピタキシャル成長層であることを特徴と
する付記1乃至5のいずれか1に記載の化合物半導体結
晶の不純物濃度制御方法。 (付記7) 上記化合物半導体結晶2が、AをCd,M
n,Zn,Feのいずれか、BをSe,S、0≦x≦
1、0≦y≦1とした場合、Hgx 1-X Tey1-y
で表されることを特徴とする付記6記載の化合物半導体
結晶の不純物濃度制御方法。 (付記8) 付記1乃至7のいずれか1に記載の方法に
より不純物濃度制御した化合物半導体結晶2の表面に、
少なくとも一つのpn接合を設けたことを特徴とする光
半導体装置。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、不所望な格子間不純物
を除去するために、不純物ドープ後にデバイス形成工程
における熱処理温度より高い温度で再加熱処理を行うと
ともに、再加熱処理に伴って形成された表面の高不純物
濃度層を除去しているので、デバイス形成工程において
表面に高不純物濃度層が形成されることはなく、それに
よって、デバイス特性が劣化することはないので、赤外
線フォトダイオードアレイ等の光半導体装置の性能向上
に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の図2以降の製造工
程の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図9】本発明の第7の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態の図9以降の製造
工程の説明図である。
【図11】従来のフォトダイオードアレイの製造工程の
説明図である。
【符号の説明】
1 成長基板 2 化合物半導体結晶 3 除去部 4 高不純物濃度領域 5 除去部 11 CdZnTe基板 12 ノン・ドープp型HgCdTe層 13 Ag含有溶液 14 Agドープp型HgCdTe層 15 Ag高濃度層 16 ZnS膜 17 レジストパターン 18 Bイオン 19 n+ 型領域 20 n- 型領域 21 n側電極 22 p側電極 23 Inバンプ 24 Arプラズマ 25 ダメージ 26 Bイオン 27 レーザ光 28 ダメージ 29 近赤外光 30 空孔 31 Ag高濃度層 32 Arプラズマ 33 ダメージ 34 Ag高濃度層 35 レジストパターン 36 Ag高濃度領域 41 処理槽 42 H2 SO4 水溶液 43 Pt対極 44 電源 51 CdZnTe基板 52 Agドープp型HgCdTe層 53 ZnS膜 54 レジストパターン 55 Bイオン 56 n+ 型領域 57 n- 型領域 58 p+ 型領域 59 n側電極 60 p側電極 61 Inバンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/326 H01L 31/10 A 31/0264 31/08 N Fターム(参考) 5F049 MA02 MB01 MB12 PA02 PA10 PA11 PA12 PA14 PA20 RA02 SS01 WA01 5F088 AA02 AB09 AB17 CB02 CB10 CB11 CB12 CB14 CB20 EA03 EA04 GA03 LA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体結晶中の空孔濃度を制御す
    るための熱処理を行なう工程、空孔を不純物で置換して
    前記化合物半導体結晶中に不純物をドープする工程、前
    記不純物をドープした化合物半導体結晶の表面を除去す
    る工程、再加熱を行って格子間に存在する前記不純物を
    表面に集積させたのち、前記表面の高不純物濃度層を除
    去する工程を有することを特徴とする化合物半導体結晶
    の不純物濃度制御方法。
  2. 【請求項2】 上記再加熱の温度が、デバイス形成工程
    における処理温度より高く、且つ、上記空孔制御温度よ
    り低い温度であることを特徴とする請求項1記載の化合
    物半導体結晶の不純物濃度制御方法。
  3. 【請求項3】 上記再加熱を、真空中、不活性ガス中、
    窒素ガス中、或いは、水素ガス中のいずれか1つの雰囲
    気中で行うことを特徴とする請求項2記載の化合物半導
    体結晶の不純物濃度制御方法。
  4. 【請求項4】 上記再加熱工程に先立って、上記不純物
    をドープした化合物半導体結晶の表面に、プラズマを照
    射する工程、イオンを注入する工程、レーザ光を照射す
    る工程、ランプアニールする工程、或いは、電解液中で
    前記不純物をドープした化合物半導体結晶を正極として
    電圧を印加して不純物を化合物半導体結晶の表面に移動
    させたのち表面の高不純物濃度層を除去する工程のいず
    れか1つの工程を行うことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の化合物半導体結晶の不純物濃度
    制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    方法により不純物濃度制御した化合物半導体結晶の表面
    に、少なくとも一つのpn接合を設けたことを特徴とす
    る光半導体装置。
JP2000368450A 2000-12-04 2000-12-04 化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び光半導体装置 Withdrawn JP2002170981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000368450A JP2002170981A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び光半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000368450A JP2002170981A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び光半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002170981A true JP2002170981A (ja) 2002-06-14

Family

ID=18838680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000368450A Withdrawn JP2002170981A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び光半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002170981A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007042898A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Kyocera Corp P型窒化ガリウム系化合物半導体の製造方法と窒化ガリウム系化合物半導体素子
JP2007103396A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Toyoda Gosei Co Ltd III族窒化物系化合物半導体のp型活性化方法
JP2013065912A (ja) * 2009-02-24 2013-04-11 Hamamatsu Photonics Kk フォトダイオードの製造方法及びフォトダイオード
US8916945B2 (en) 2009-02-24 2014-12-23 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor light-detecting element
JP2015023203A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社島津製作所 二次元放射線検出器の製造方法
US8994135B2 (en) 2009-02-24 2015-03-31 Hamamatsu Photonics K.K. Photodiode and photodiode array
US9190551B2 (en) 2009-02-24 2015-11-17 Hamamatsu Photonics K.K. Photodiode and photodiode array

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007042898A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Kyocera Corp P型窒化ガリウム系化合物半導体の製造方法と窒化ガリウム系化合物半導体素子
JP2007103396A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Toyoda Gosei Co Ltd III族窒化物系化合物半導体のp型活性化方法
JP4742791B2 (ja) * 2005-09-30 2011-08-10 豊田合成株式会社 III族窒化物系化合物半導体のp型活性化方法
JP2013065912A (ja) * 2009-02-24 2013-04-11 Hamamatsu Photonics Kk フォトダイオードの製造方法及びフォトダイオード
US8916945B2 (en) 2009-02-24 2014-12-23 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor light-detecting element
US8994135B2 (en) 2009-02-24 2015-03-31 Hamamatsu Photonics K.K. Photodiode and photodiode array
US9190551B2 (en) 2009-02-24 2015-11-17 Hamamatsu Photonics K.K. Photodiode and photodiode array
US9419159B2 (en) 2009-02-24 2016-08-16 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor light-detecting element
US9614109B2 (en) 2009-02-24 2017-04-04 Hamamatsu Photonics K.K. Photodiode and photodiode array
US9972729B2 (en) 2009-02-24 2018-05-15 Hamamatsu Photonics K.K. Photodiode and photodiode array
JP2015023203A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社島津製作所 二次元放射線検出器の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5033279B2 (ja) P型ドーパントを含有する酸化亜鉛膜およびその製造方法
US6593173B1 (en) Low defect density, thin-layer, SOI substrates
US7157300B2 (en) Fabrication of thin film germanium infrared sensor by bonding to silicon wafer
US11605541B2 (en) Diamond semiconductor system and method
EP2026383A2 (en) X-Ray Imaging Device and Method for the Manufacturing thereof
JPH1093122A (ja) 薄膜太陽電池の製造方法
JPH02503495A (ja) シリコンエレクトロルミネセント素子
JP2002170981A (ja) 化合物半導体結晶の不純物濃度制御方法及び光半導体装置
JP2010199338A (ja) 貼り合わせウェーハの製造方法
JPH11238692A (ja) 窒化物半導体の低抵抗化方法
JP2010251523A (ja) 部分soiウェーハの製造方法
FR2460037A1 (fr) Procede d'auto-alignement de regions differemment dopees d'une structure de semi-conducteur
JP3693436B2 (ja) ZnSe基板上に成長した発光素子
CN106653781B (zh) 半导体器件的制造方法
JP3539738B2 (ja) 不純物添加方法
US6709955B2 (en) Method of fabricating electronic devices integrated in semiconductor substrates provided with gettering sites, and a device fabricated by the method
JP2000357814A (ja) 半導体基板の前処理方法及び赤外線検出器の製造方法
JPH08279475A (ja) 化合物半導体における能動層の形成方法
JPS59106165A (ja) 半導体受光装置の製造方法
EP0544369B1 (en) Method for processing porous silicon to recover luminescence
JP3644011B2 (ja) 化合物半導体結晶のドーピング方法
Chan et al. Electrical properties and photoluminescence studies of Ge-implanted GaAs
JP3475637B2 (ja) 半導体構造体および半導体装置の製造方法
JP2000223733A (ja) 赤外線フォトダイオード及びその製造方法
JP2000260776A (ja) 半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205