JP2002170374A - 強磁性体不揮発性記憶素子およびその情報再生方法ならびにそれを用いたメモリチップおよび携帯型情報処理装置 - Google Patents

強磁性体不揮発性記憶素子およびその情報再生方法ならびにそれを用いたメモリチップおよび携帯型情報処理装置

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JP2002170374A
JP2002170374A JP2000361157A JP2000361157A JP2002170374A JP 2002170374 A JP2002170374 A JP 2002170374A JP 2000361157 A JP2000361157 A JP 2000361157A JP 2000361157 A JP2000361157 A JP 2000361157A JP 2002170374 A JP2002170374 A JP 2002170374A
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ferromagnetic
nonvolatile memory
magnetization
magnetoresistive
memory
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JP2000361157A
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Masahiko Hirai
匡彦 平井
Naoki Nishimura
直樹 西村
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Canon Inc
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    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • H10B61/20Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors
    • H10B61/22Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors of the field-effect transistor [FET] type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】セル面積を小さくすることができるとともに、
磁気抵抗変化率が小さくとも、高速、かつ、正確に記憶
情報を検出することができる、高度に集積可能な強磁性
体不揮発性記憶素子を提供する。 【解決手段】1ビットのメモリを構成する単位セルが、
互いの磁化の向きが反対向きとなるように磁化される2
個の磁気抵抗素子R22a、R22bと、これら磁気抵
抗素子を選択するための1つの半導体スイッチ素子T2
2とから構成されている。半導体スイッチ素子は、ドレ
イン端子が磁気抵抗素子R22a、R22bの一方の端
子に共通に接続され、ソース端子が接地され、ゲート端
子がワード線WL2に接続されている。磁気抵抗素子R
22a、R22bの他方の端子はそれぞれビット線BL
1a、BL1bに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶素子に関し、
特に、強磁性体を用いた不揮発性記憶素子に関する。さ
らには、そのような記憶素子を用いたメモリチップおよ
び携帯型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、強磁性体は、外部から印加した
磁場によって強磁性体内に発生した磁化が、外部磁場を
取り除いた後にも残留する(これを残留磁化という)特
性を持っている。このような強磁性体は、磁化の方向、
磁化の有無などによって電気抵抗が変化する、いわゆる
磁気抵抗効果をもつ。大きな磁気抵抗効果を持つ材料と
しては、巨大磁気抵抗(GMR;Giant Magneto-Resistanc
e)材料、超巨大磁気抵抗(CMR;Colossal Magneto-Res
istance)材料があり、いずれも金属、合金、複合酸化
物などからなる。このような磁気抵抗材料の磁化方向の
選択、磁化の有無による電気抵抗値の変化を利用するこ
とで不揮発性メモリ(電源を切っても記憶を失わないメ
モリ)を構成することができる。これが、いわゆる磁気
メモリ(MRAM;Magnetic Random Access Memory)であ
る。
【0003】最近開発が進められているMRAMの多く
は、強磁性体の巨大磁気抵抗現象を用い、磁化方向の違
いによって生じる磁気抵抗率の変化を電圧に変換して読
み出す方式を採っている。このようなMRAMの強磁性
体セルにおける情報の書き換えは、書込み用配線に電流
を流し、その電流により誘起された磁場によって強磁性
体セルの磁化方向を変換させることによって行われる。
その強磁性体セルの構造や駆動方法については、R.E.Sc
heuerlein(1998 Proc. of Int NonVolatile Memory Co
nf. P47)によって示されており、交差した書込み・読
み出し線を1対ずつ計2対配したものや、交差した書込
み・読み出し線を兼ねた1対の配線と巨大磁気抵抗薄膜
を含むメモリセルとこれに直列に接続したダイオードか
らなるものが提案されている。
【0004】また、特開平6-84347号公報に記載されて
いるような、交差した書込み・読み出し線を兼ねた1対
の配線とセル選択用の電界効果型トランジスタと巨大磁
気抵抗薄膜を含むメモリセルを組み合わせた磁性薄膜メ
モリもある。この磁性薄膜メモリのメモリセルの概略構
成を図15に示す。
【0005】図15を参照すると、この磁性薄膜メモリ
は、行方向に複数配設されたセンス線104と、これら
センス線104と交差するように列方向に複数配設され
たデータ線103と、これらセンス線104とデータ線
103の各交差部に設けられた、磁性薄膜メモリ素子1
01とFETなどのスイッチング素子102からなるメ
モリセルとから構成されている。スイッチング素子10
2は、ソース(またはドレイン)がデータ線103と接
続され、ゲートがセンス線104と接続され、ドレイン
(またはソース)が磁性薄膜メモリ素子101の一端と
接続されている。磁性薄膜メモリ素子101の他端は接
地されている。データ線103には、抵抗106が直列
に接続されている。
【0006】この磁性薄膜メモリでは、「1」の記録を
行う場合は、まず、データ線103に+3Vの電圧をか
ける。次いで、センス線104に+4Vの電圧をかける
と、スイッチング素子102がオンされ、磁性薄膜メモ
リ素子101およびデータ線105に比較的大きな電流
が流れる。データ線105はその一部が磁性薄膜メモリ
素子101の直下に位置しており、このデータ線105
に電流が流れることによって生じる磁界により、磁性薄
膜メモリ素子101の磁性層の磁化の向きが所定の方向
に向くことになる。
【0007】一方、「0」の記録を行う場合は、データ
線103に−3Vの電圧をかけ、センス線104に−4
Vの電圧をかける。これにより、スイッチング素子10
2がオンされ、磁性薄膜メモリ素子101およびデータ
線105に比較的大きな電流(上記「1」の記録の場合
とは反対向きの電流)が流れる。このデータ線105に
電流が流れることによって生じる磁界により、磁性薄膜
メモリ素子101の磁性層の磁化の向きが、上記「1」
の記録の場合とは反対の向きとなる。
【0008】以上のような「1」、「0」の磁化状態を
利用して、メモリへの「1」、「0」の情報記録が行わ
れる。具体的には、磁性薄膜メモリ素子の第1および第
2の磁性層の磁化状態を、ともに「0」の磁化状態(こ
の場合は、各磁性層の磁化の向きが同じ向きになる)と
した場合を、「0」の情報記録とし、第1および第2の
磁性層の磁化状態をそれぞれ「1」、「0」の磁化状態
(この場合は、各磁性層の磁化の向きが逆向きになる)
とした場合を、「1」の情報記録とする。
【0009】上記の情報記録では、磁性薄膜メモリ素子
の抵抗値が各磁性層の磁化の向きによって異なることを
利用している。情報の読み出しにおいても、磁性薄膜メ
モリ素子の抵抗値が各磁性層の磁化の向きによって異な
ることを利用する。すなわち、上記のようにして情報記
録が行われた磁性薄膜メモリ素子の抵抗値に応じた電圧
変化を検出することにより情報の読み出しが行われる。
【0010】最近では、上述したような磁気メモリ素子
をチップ化して、携帯型情報処理装置(携帯型のパーソ
ナルコンピュータ、携帯電話機などを含む)のプログラ
ム格納メモリとして用いる試みがなされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように巨大磁
気抵抗薄膜を含むメモリセルでは、磁化の方向によって
電流抵抗値が異なる、いわゆる磁気抵抗効果を利用して
情報の記憶、再生が行われるが、一般にその磁気抵抗変
動率は小さい。例えば、大きな磁気抵抗変化を示すトン
ネル磁気抵抗素子(Tunnel Magneto-Resistance;TMR)
の場合でも、0.3V程度の電圧印加時に20〜30%
以下の抵抗変化しか起こさず、印加電圧が大きくなると
急速に磁気抵抗変動率は小さくなる。一方、高集積のシ
リコン半導体デバイス作製技術によって形成されるメモ
リでは通常、1〜5V程度の電圧を印加し、0.1〜
0.2V程度以上の電圧変動を検知する。このことから
分かるように、MRAMは、メモリセルに小さな電圧し
かかけられない上、磁気抵抗の変動幅が小さいために、
シリコン半導体デバイス作製技術を用いて高集積のMR
AMを作製することはきわめて困難である。
【0012】この課題を克服するものとして、1セルを
2個の電界効果型トランジスタと2個のトンネル磁気抵
抗素子(TMR)を組み合わせた構成(2T2R)のも
のが提案されている(2000 Proc. of Int Solid-State
Circuits Conf. P128)。この2T2R構造のメモリセ
ルを図16に示す。
【0013】図16において、メモリセル200は、抵
抗が相補的に設定される2個のTMR素子R1a、R1
bと、2個の電界効果型トランジスタTR1a、TR1
bとからなる。各電界効果型トランジスタTR1a、T
R1bのゲートは読み出し線RL1に接続されており、
記憶情報を読み出す際は、電界効果型トランジスタTR
1aによってTMR素子R1aが選択され、電界効果型
トランジスタTR1bによってTMR素子R1bが選択
されるようになっている。TMR素子R1aの一端がセ
ンス線SL1aに接続され、TMR素子R1bの一端が
センス線SL1bに接続されており、各センス線SL1
a、SL1b間の電位を比較することにより記憶情報が
読み出される。TMR素子R1aへの情報の書き込み
(磁化)は、書き込み線WL1とセンス線SL1aに電
流を流すことにより行われ、TMR素子R1bへの情報
の書き込み(磁化)は、書き込み線WL1とセンス線S
L1bに電流を流すことにより行われる。
【0014】上記の2T2R構造のメモリセルを有する
記憶素子の場合は、2個のTMRの抵抗が相補的に設定
されることにより、信号強度を大きくすることができ
る。しかしながら、1つのセルに2個の電界効果型トラ
ンジスタを必要とするため、1T1R構造のもの(1セ
ルを1個の電界効果型トランジスタと1個のTMRを組
み合わせた構成)と比較して、セル面積が約2倍大きく
なるという欠点を有する。
【0015】特開平6-84347号公報に記載の1T1R構
造のものは、セル面積を小さくすることが可能であり、
磁性薄膜メモリの各磁性層の磁化の向きが同方向の場合
と互いに逆向きになる場合とで抵抗値をある程度変化さ
せることができる。しかしながら、高度に集積化する場
合には、やはり、磁気抵抗の変動幅がまだまだ小さく、
記憶情報を高速、かつ、正確に安定して検出することは
難しい。
【0016】以上のような実状から、巨大磁気抵抗薄膜
を含むメモリセルを備えた従来の強磁性体不揮発性記憶
素子では、高度に集積化する場合に、以下のような問題
を有する。
【0017】十分な信号強度を得るためにはセル面積を
大きくする必要があり、小型化の面で不利なものとな
る。
【0018】さらに、検出電圧を印加した際の磁気抵抗
変動率が小さいため、記憶情報を高速、かつ、正確に安
定して検出することが難しい。
【0019】上記のような問題から、従来の強磁性体記
憶素子では、DRAM(Dynamic Randum Access Memor
y)などに対抗できる素子を実現することはまだまだ難
しかった。また、最近では、強磁性体記憶素子を携帯型
情報処理装置のプログラム格納メモリとして用いること
が試みられているが、上記のような問題から、DRAM
を用いたものと同等の性能を有するメモリはこれまでに
実現されておらず、そのような装置の実現も課題の一つ
となっていた。
【0020】本発明の目的は、上記従来の課題を解決
し、セル面積を小さくすることができるとともに、磁気
抵抗変化率が小さくとも、高速、かつ、正確に記憶情報
を検出することができる、高度に集積可能な強磁性体不
揮発性記憶素子およびその情報再生方法を提供すること
にある。
【0021】本発明の他の目的は、そのような強磁性体
不揮発性記憶素子を有する、メモリチップおよび携帯型
情報処理装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の強磁性体不揮発性記憶素子は、1ビットの
メモリを構成する単位セルが、互いの磁化の向きが反対
向きとなるように磁化される第1および第2の磁気抵抗
素子と、これら第1および第2の磁気抵抗素子を選択す
るための1つの半導体スイッチ素子とから構成されてい
ることを特徴とする。
【0023】上記の場合、前記半導体スイッチ素子は、
ドレイン端子が前記第1および第2の磁気抵抗素子のそ
れぞれの一方の端子に共通に接続され、ソース端子が接
地され、ゲート端子に所定の電圧が印加されることでそ
れらドレイン端子とソース端子とが電気的に接続される
ように構成されており、前記第1、第2の磁気抵抗素子
の他方の端子がそれぞれ接続された第1、第2のビット
線と、前記第1および第2のビット線に生じる、前記第
1および第2の磁気抵抗素子の磁化状態に応じた電圧値
を比較するセンスアンプとをさらに有するように構成し
てもよい。
【0024】また、前記第1、第2の磁気抵抗素子の一
方の端子がそれぞれダイオードを介して前記半導体スイ
ッチ素子のドレイン端子に接続されるように構成しても
よい。
【0025】さらに、前記第1、第2の磁気抵抗素子は
それぞれ所定の方向に磁化容易軸を有する第1、第2の
強磁性体膜を備え、前記第1のビット線の一部が前記第
1の強磁性体膜の直上に位置し、前記第2のビット線の
一部が前記第2の強磁性体膜の直上に位置しており、前
記第1および第2の強磁性体膜の直下を通る書き込み配
線をさらに有し、前記第1のビット線および書き込み配
線の双方に所定の大きさの電流を所定の方向に流すこと
で生じる磁場によって前記第1の強磁性体膜が磁化容易
軸に沿って所定の方向に磁化されるとともに、前記第2
のビット線および書き込み配線の双方に所定の大きさの
電流を所定の方向に流すことで生じる磁場によって前記
第2の強磁性体膜が磁化容易軸に沿って所定の方向に磁
化されるように構成してもよい。
【0026】本発明の情報再生方法は、所定の電圧が供
給される第1、第2のビット線にそれぞれ接続された、
互いの磁化の向きが反対向きとなるように磁化される第
1、第2の磁気抵抗素子と、これら第1および第2の磁
気抵抗素子を選択するための1つの半導体スイッチ素子
とから1ビットのメモリを構成する単位セルが構成され
る強磁性体不揮発性記憶素子の情報再生方法であって、
前記半導体スイッチ素子をオン状態として前記第1およ
び第2の磁気抵抗素子を選択し、該選択した第1の磁気
抵抗素子の磁気抵抗値に応じて生じる前記第1のビット
線の第1の電圧値と、該選択した第2の磁気抵抗素子の
磁気抵抗値に応じて生じる前記第2のビット線の第2の
電圧値とを比較し、 第1の電圧値>第2の電圧値 の場合を第1の情報とし、 第1の電圧値<第2の電圧値 の場合を第2の情報として読み出すことを特徴とする。
【0027】本発明のメモリチップは、上述のいずれか
の強磁性体不揮発性記憶素子が半導体基板上に形成され
たことを特徴とする。
【0028】本発明の携帯型情報処理装置は、上述のい
ずれかの強磁性体不揮発性記憶素子よりなるプログラム
格納メモリと、該プログラム格納メモリに格納されたプ
ログラムに従って動作する制御手段とを有することを特
徴とする。
【0029】上記のとおりの本発明によれば、単位セル
(メモリセル)は2個の磁気抵抗素子と1個の半導体ス
イッチにより構成されるので、そのセル面積は、2T2
R構造のものより小さくなる。
【0030】また、本発明によれば、以下のような作用
により、前述した検出電圧を印加した際の磁気抵抗変動
率が小さいことに伴う問題を解決することができる。
【0031】磁気抵抗素子は磁化の向きよってその電気
抵抗値が異なる。本発明の強磁性体不揮発性記憶素子で
は、単位セル(メモリセル)が互いの磁化の向きが反対
向きとなるように磁化される第1および第2の磁気抵抗
素子より構成され、これら第1および第2の磁気抵抗素
子の磁化の向きの組み合わせに応じて1ビットの情報の
記憶が行われる。すなわち、第1および第2の磁気抵抗
素子の抵抗値の大小関係が相反するように相補的に記憶
される。例えば、第1および第2の磁気抵抗素子の抵抗
値の大小関係が、 第1の磁気抵抗素子<第2の磁気抵抗素子 の場合を「0」、 第1の磁気抵抗素子>第2の磁気抵抗素子 の場合を「1」として情報が記憶される。
【0032】上記のように第1および第2の磁気抵抗素
子の抵抗値の大小関係で1ビットの記憶が記憶される場
合、その記憶情報の再生(読み出し)は、各磁気抵抗素
子の抵抗値の大小関係に基づいて行われる。すなわち、
第1の磁気抵抗素子の抵抗値と第2の磁気抵抗素子の抵
抗値のいずれが小さいか(または、いずれか大きいか)
によって情報が読み出される。具体的には、第1、第2
の磁気抵抗素子がそれぞれ接続された第1、第2のビッ
ト線に生じる、上記抵抗値の大小関係に応じた電圧値を
比較することにより情報の再生が行われる。このように
各ビット線に発生する電圧が互いに参照電圧となるよう
にすれば、温度特性分や配線長などの電圧変動を見込む
必要がなくなり、小さな磁気抵抗変化率でも動作するこ
とができる。
【0033】さらに、本発明によれば、メモリセルの選
択は1つの半導体スイッチにより行われるので、従来の
2T2Rのセル構造のものと比べた場合、選択トランジ
スタのばらつきを見込む必要がないため、更に小さな磁
気抵抗変化率で動作可能である。
【0034】さらに、本発明のうち、第1、第2の磁気
抵抗素子の一方の端子がそれぞれダイオードを介して半
導体スイッチ素子のドレイン端子に接続されるものにお
いては、ダイオードにより電流の流れる方向が制限され
るので、一方の磁気抵抗素子に流れる貫通電流が他方の
磁気抵抗素子の側へ流れることはない。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0036】(実施形態1)図1は、本発明の第1の実
施形態の強磁性体不揮発性記憶素子の構成を示す回路
図、図2は、図1に示す強磁性体不揮発性記憶素子のメ
モリセルの部分断面図、図3は、図1に示す強磁性体不
揮発性記憶素子のメモリセルの部分斜視図である。以
下、図1〜3を参照して、本形態の強磁性体不揮発性記
憶素子の構成を詳細に説明する。
【0037】図1を参照すると、本形態の強磁性体不揮
発性記憶素子は、行方向に複数の一対のビット線(「B
L1aおよびBL1b」、「BL2aおよびBL2
b」、「BL3aおよびBL3b」)が配列され、これ
らビット線と交差するように列方向に複数のワード線
(WL1、WL2、WL3)および複数の書き込み線
(L1、L2、L3)が配列されている。ビット線とワ
ード線の各交差部には、1個の電界効果型トランジスタ
と強磁性体の磁化方向を選択することにより電気抵抗値
を選択することができる一対の可変抵抗器とからなる、
1ビットのメモリを構成するメモリセルが配設されてい
る(マトリクス配列)。図1に示した例では、マトリク
ス配列におけるアドレスを特定できるように、電界効果
型トランジスタには「T11、T12、T13、T2
1、T22、T23、T31、T32、T33」の符号
が付されており、一対の可変抵抗器には、それぞれ「R
11a、R12a、R13a、R21a、R22a、R
23a、R31a、R32a、R33a」、「R11
b、R12b、R13b、R21b、R22b、R23
b、R31b、R32b、R33b」の符号が付されて
いる。
【0038】各一対のビット線(「BL1aおよびBL
1b」、「BL2aおよびBL2b」、「BL3aおよ
びBL3b」)はそれぞれ、対となる線のそれぞれの一
端にアドレス選択用のトランジスタが設けられ、他端は
センスアンプに接続されている。各書き込み線L1、L
2、L3は、それぞれ両端にアドレス選択および電流の
向きの切替のためのトランジスタが設けられている。
【0039】センスアンプは、コンパレータ(比較器)
として動作するものであり、その入力端子には「+端
子」と「−端子」があり、これら両入力端子に一対のビ
ット線が接続されている。このセンスアンプにおける電
圧比較動作では、 「+端子電圧」>「−端子電圧」 のときにハイ出力(すなわち、Vdd)、 「+端子電圧」<「−端子電圧」 のときにロウ出力(すなわち、0V)となる。
【0040】各メモリセルの構成は同じである。ここで
は、図1の中央部の破線で囲んだメモリセルについて、
その構成を具体的に説明する。このメモリセルは、1個
の電界効果型トランジスタT22と一対の可変抵抗器R
22a、R22bとからなる。電界効果型トランジスタ
T22は、ゲートがワード線WL2と接続され、ソース
が接地され、ドレインが各可変抵抗器R22a、R22
bの一端に共通に接続されている。可変抵抗器R22a
の他端はビット線BL2aと接続され、可変抵抗器R2
2bの他端はビット線BL2bと接続されている。この
メモリセルの概略構造を模式的に示したものが図2およ
び図3である。以下、図2および図3を参照して、メモ
リセル構造をさらに詳細に説明する。
【0041】半導体基板1上に、周知の高集積シリコン
半導体デバイス作製技術を用いて、ソース2、ドレイン
3およびゲート絶縁膜4が形成され、さらに、ゲート絶
縁膜4上に導電体からなるゲート電極5が形成されてい
る。この部分が、図1に示す電界効果型トランジスタT
22に相当する。この電界効果型トランジスタでは、ゲ
ート電極5に所定の電圧を印加して、ゲート電極5直下
の領域(ソース2とドレイン3の間)のキャリア密度を
制御することによって、ソース2とドレイン3の間に流
れる電流が制御され、増幅動作またはオン、オフの動作
が行われる。ソース2はソースコンタクトプラグ7を介
して接地線8と電気的に接続され、ドレイン3はドレイ
ンコンタクトプラグ6を介してローカル配線10と電気
的に接続されている。
【0042】接地線8上には、該接地線8に沿うように
書き込み配線9(図1の書き込み線L2に相当する)が
設けられている。この接地線8と書き込み配線9は絶縁
されている。書き込み配線9の一部は上記ローカル配線
10の一部と重なっており、両配線間は絶縁されてい
る。この書き込み配線9とローカル配線10の重なり部
分において、ローカル配線10は書き込み配線9上に位
置しており、このローカル配線10上に一対の可変抵抗
器(磁気抵抗素子)13、14(図1の可変抵抗器R2
2a、R22bにそれぞれ相当する。)が形成されてい
る。可変抵抗器13は、上部がビット線15(図1のビ
ット線BL2aに相当する。)に接しており、下部がロ
ーカル配線10と電気的に接続された端子11と接して
いる。同様に、可変抵抗器14は、上部がビット線16
(図1のビット線BL2bに相当する。)に接してお
り、下部がローカル配線10と電気的に接続された端子
12と接している。ここで、可変抵抗器13、14は、
強磁性体の磁化方向を選択することにより電気抵抗値を
選択することができる可変抵抗器であって、例えば、G
MRやCMR材料のような大きな磁気抵抗効果をもつ強
磁性材料が用いられ、その磁化の向きあるいは磁化の有
無に依存して、強磁性体を流れる電流に対する抵抗値が
変化する。このように構成した可変抵抗器13、14で
は、外部磁場により強磁性体の磁化方向を選択すること
により、抵抗値を選択することができる。同様の動作を
期待できるものとして、GMRやCMR材料を用いるも
のの他にトンネル絶縁膜を用いたTMR素子などがあ
る。
【0043】ここで、TMR素子について簡単に説明す
る。TMRは、トンネル絶縁膜をソフト層(保磁力が小
さい強磁性層)とハード層(保磁力が大きい強磁性層)
によって挟んだ構造を有しており、両層の磁化方向が平
行な場合と、反対向きの場合とで、貫通電流を流したと
きの抵抗値が異なる。この特性を利用して、不揮発メモ
リを実現する。TMR素子を用いる場合、記憶した情報
の書き替えは、ソフト層の磁化方向のみを書き換える場
合と、ソフト層とハード層の両層の磁化方向を書き換え
る場合の2通りがあり、設計に応じて適宜選択すること
ができる。
【0044】次に、図1に示した強磁性体不揮発性記憶
素子における情報の書き込み・読み出し動作について説
明する。各メモリセルにおける書き込み・読み出し動作
は同じであるため、以下の説明では、中央部のメモリセ
ル(図1の中央の破線で囲まれたメモリセル)における
書き込み・読み出し動作を例にあげて説明する。
【0045】(1)読み出し動作:ここでは、一対の可
変抵抗器R22a、R22bは、常に反対向きに磁化さ
れ、その抵抗値も大小関係が相反するように相補的に記
憶されているものとして説明する。
【0046】まず、各ビット線BL2a、BL2bの左
端にそれぞれ電源電圧Vddを印加し、ワード線WL2
に所定の電圧を印加しトランジスタT22をオン状態に
する。トランジスタT22がオン状態になると、各可変
抵抗器R22a、R22bに定常電流が流れる。このと
き、各可変抵抗器R22a、R22bは、上記のとおり
磁化方向が互いに反対向きになっており、その抵抗値も
大小関係が相反するように記憶されているので、各ビッ
ト線BL2a、BL2bが接続されているセンスアンプ
の入力端子間に電圧差が生じる(ビット線の持つ容量と
可変抵抗器の間で電荷の再分配が生じる)。これによ
り、可変抵抗器R22a、R22bのどちらが高抵抗か
によって、センスアンプの出力が「Vdd」または「0
V」のどちらかが選択されることになる。
【0047】通常、センスアンプは、数十mVの電圧差
を検知して動作させることが可能だが、ビット線端、選
択用トランジスタのオン抵抗や可変抵抗器の抵抗値のば
らつき分を上回る電圧差を発生させる必要があるため、
従来は、可変抵抗器の磁気抵抗変化率を非常に大きくと
る必要があった。本実施形態の強磁性体不揮発性記憶素
子においては、メモリセルを構成する2つの可変抵抗器
はきわめて近接して配置されるため、抵抗値のばらつき
は非常に小さい。
【0048】また、本実施形態の強磁性体不揮発性記憶
素子においては、メモリセルを構成する一対の可変抵抗
器は相補的に動作し、1対のビット線の各線に発生する
電圧は互いが参照電圧となる。このように各ビット線に
発生する電圧が互いに参照電圧となるようにすれば、温
度特性分や配線長などの電圧変動を見込む必要がなくな
り、小さな磁気抵抗変化率でも動作することができる。
【0049】さらに、本実施形態の強磁性体不揮発性記
憶素子においては、2T2Rのセル構造と比べた場合、
選択トランジスタのばらつきを見込む必要がないため、
更に小さな磁気抵抗変化率で動作可能である。
【0050】(2)書き込み動作:ここでは、メモリセ
ルを構成する2つの可変抵抗器R22a、R22b(図
3の可変抵抗器13、14)のソフト層にのみ所望の磁
化を書き込む動作について説明する。ここでも、可変抵
抗器R22a、R22bは常に反対向きに磁化され、そ
の抵抗値も大小関係が相反するように相補的に記憶され
るものとして説明する。
【0051】まず、可変抵抗器R22aに磁化を書き込
むために、ビット線BL2a(図3のビット線15)と
書き込み線L2(図3の書き込み配線9)に所定の向き
の電流を流す。図4は、この時の電流の向きと磁界の向
きを示す模式図である。図5は図4に示す書き込み時の
メモリセルの磁化反転の様子を示す図で、(a)は書き
込み配線に電流を所定の向きに流した時の磁化の状態を
示す模式図、(b)はビット線に電流を所定の向きに流
した時の磁化の状態を示す模式図、(c)は(b)の状
態の磁気抵抗器を上から見た模式図である。図4および
5に示すセル構造は、図3に示したものと同じものであ
り、同じ符号を付している。以下、図4および5を参照
して、書き込み時のメモリセルの磁化反転について説明
する。
【0052】書き込み配線9に書き込み電流I2が流れ
ると書き込み磁場H2が発生するが、図5(a)に示す
ように、この書き込み磁場H2だけでは可変抵抗器(磁
気抵抗素子)13の磁化方向は反転しない。ここでは、
可変抵抗器13の磁化方向は予め書き込み磁場H2の磁
場成分の方向とは反対の方向を向いているものとする。
また、可変抵抗器R22aは、磁化されやすい軸(磁化
容易軸)が書き込み磁場H2の磁場成分の方向に平行
(ビット線15に平行)となっている。
【0053】上記の書き込み磁場H2が印加されている
状態でビット線15に書き込み電流I1が流れると、書
き込み磁場H1が発生し、この書き込み磁場H1と上記
書き込み磁場H2の両磁場が可変抵抗器13に印加され
ることになる。ここで、書き込み磁場H1の磁場成分
は、書き込み磁場H2の磁場成分に対して垂直となる方
向に発生する。このようにして書き込み磁場H1、H2
の両磁場が同時に印加されることで、はじめて、可変抵
抗器13の磁化が反転する(図5(b)および図5
(c)参照)。
【0054】上記のように、本形態では、書き込み配線
9とビット線15のいずれか一方に電流を流すだけで
は、可変抵抗器13の磁化方向は反転せず、両方の線に
同時に電流を流すことで、はじめて可変抵抗器13の磁
化方向が反転する。これにより、マトリクス状に配置さ
れている可変抵抗器のうちから所望の可変抵抗器を選択
的に磁化反転させることができる。
【0055】上述のようにして可変抵抗器R22aの磁
化の書き込みが行われると、続いて、可変抵抗器R22
bの磁化の書き込みが行われる。可変抵抗器R22bに
磁化を書き込む場合は、ビット線BL2b(図3のビッ
ト線16)と書き込み線L2(図3の書き込み配線9)
に、上記可変抵抗器R22aの場合とは逆方向の電流を
流す。この場合も、上記可変抵抗器R22aの場合と同
様、ビット線16と書き込み配線9の両線に電流を流す
ことで、はじめて磁化の反転が生じる。
【0056】本形態では、例えば、可変抵抗器R22a
を図5(a)に示した方向に磁化し、可変抵抗器R22
bをその逆の方向に磁化した状態を「0」とすれば、各
可変抵抗器R22a、R22bの磁化を上述の書き込み
操作で反転させることで、「1」の情報を書き込むこと
ができる。
【0057】以上説明した書き込み、読み出し動作によ
り、DRAMに匹敵する動作速度を達成することができ
る。また、この場合のセル面積は、2T2R構造を持つ
MRAMよりも小さなものとすることができる。
【0058】次に、本実施形態の強磁性体不揮発性記憶
素子の実施例についてその作製工程とともに構成を詳細
に説明する。
【0059】(実施例)図6(a)〜(g)は、図2お
よび図3に示した強磁性体不揮発性記憶素子のメモリセ
ルの作製手順を示す工程断面図である。この例によれ
ば、まず、図6(a)に示すように、半導体基板1上に
ソース2、ドレイン3、ゲート絶縁膜4、ゲート電極5
を形成して、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)−
FET(Field Effect Transistor;電界効果型トラン
ジスタ)を含む基板を作製する。この基板におけるFE
Tのソース2、ドレイン3の部分にそれぞれコンタクト
ホール7a、6aをあけてプラグを埋め込む(図6
(b)参照)。下地には、Tiバリア膜を用いる。
【0060】次いで、配線層として、Ti/AlSiC
u/Ti層を形成した後、周知のフォトリソ工程により
所定のパターンに加工して接地線8とプラグ接続部分を
形成し、さらに層間絶縁膜として周知のプラズマCVD
法によるSiO2膜20を形成し、上面を平坦化する
(図6(c)参照)。
【0061】次いで、配線層として、Ti/AlSiC
u/Ti層を形成した後、フォトリソ工程により所定の
パターンに加工して書込み配線9を形成し、さらに層間
絶縁膜として周知のプラズマCVD法によるSiO2
21を形成し、上面を平坦化する(図6(d)参照)。
【0062】次いで、TMR素子への接続線としてのW
(タングステン)層を形成し、フォトリソ工程により所
定のパターンに加工してローカル配線10を形成する
(図6(e)参照)。次いで、端子11となる下地層と
してAlCu層、TMR素子13aとしてNiFe/A
lOx/Co積層膜を形成し、フォトリソ工程により所
定の形状に加工した後、プラズマCVD法によりSiO
2膜22を形成して上面を平坦化する(図6(f)参
照)。
【0063】次いで、書込み線を兼ねたビット線15と
なるTi/AlSiCu/Ti層を形成した後、フォト
リソ工程により所定のパターンに加工し、プラズマCV
D法により層間絶縁膜としてのSiO2膜を形成し、さ
らに保護層としてのSiN膜23を形成し、パッド領域
の加工を行なって完成となる(図6(g)参照)。
【0064】以上の作製工程により所定の設計ルールで
作製されたメモリセルを上面から見た配置を図7に示
し、セル面積の比較のために、同様の設計ルールによっ
て設計された従来の2T2R構造のメモリセルの配置を
図8に示す。従来の2T2R構造のメモリセル(図8)
では、セル面積が1ビットあたり約48F2(Fは最小
加工寸法)であるのに対し、図7に示すメモリセルで
は、セル面積は約36F2となり、約25%の面積減少
となった。
【0065】(実施形態2)図9は、本発明の第2の実
施形態の強磁性体不揮発性記憶素子のメモリセルの構成
を示す回路図、図10は、図9に示すメモリセルの構造
を示す部分斜視図である。図9に示す例では、便宜上、
1つのメモリセルしか示されていないが、本形態におい
てもメモリセルは前述の第1の実施形態の場合と同様に
マトリクス配列される。
【0066】図9を参照すると、行方向に一対のビット
線BL1a、BL1bが配置され、これらビット線と交
差するように列方向にワード線WL1および書き込み線
L1が配置され、これらビット線とワード線の交差部に
メモリセルが形成されている。このメモリセルは、1個
の電界効果型トランジスタTRと強磁性体の磁化方向を
選択することにより電気抵抗値を選択することができる
2個の可変抵抗器R1a、R1bと、2個のダイオード
D1a、D1bからなる。一対のビット線BL1a、B
L1bは、センスアンプの入力端子の「+端子」、「−
端子」にそれぞれ接続されている。
【0067】電界効果型トランジスタTRは、ゲートが
ワード線WL1と接続され、ソースが接地され、ドレイ
ンが各ダイオードD1a、D1bの一端に共通に接続さ
れている。ダイオードD1a、D1bの他端は、可変抵
抗器R1a、R1bの一端にそれぞれ接続されている。
可変抵抗器R1aの他端はビット線BL1aと接続さ
れ、可変抵抗器R1bの他端はビット線BL1bと接続
されている。このメモリセルの構造を模式的に示したも
のが図10である。
【0068】図10に示すセル構造は、ドレイン(P
型)3にPN接合部40a、40bが形成され、可変抵
抗器(磁気抵抗素子)13、14がローカル配線10
a、10bにそれぞれ接続され、ローカル配線10a、
10bがドレインコンタクトプラグ6a、6bを介して
PN接合部40a、40bに電気的に接続されている以
外は、図3に示したセル構造とほぼ同様のものである。
図10中、図3に示したもの同じ構成部には同じ符号を
付してある。
【0069】図10を参照すると、半導体基板(N型)
1上に、周知の高集積シリコン半導体デバイス作製技術
を用いて、ソース(P型)2、ドレイン(P型)3およ
びゲート絶縁膜4が形成され、さらに、ゲート絶縁膜4
上に導電体からなるゲート電極5が形成されている。こ
の部分が、図9に示した電界効果型トランジスタTRに
相当する。ドレイン3のPN接合部40a、40bの各
N領域にドレインコンタクトプラグ6a、6bがそれぞ
れ形成されている。このPN接合部40a、40bが、
それぞれ図9に示したダイオードD1a、D1bに相当
する。
【0070】本実施形態の強磁性体不揮発性記憶素子に
おいても、前述の第1の実施形態の場合と同様の原理で
情報の書き込み、読み出しが行われるが、ダイオードD
1a、D1bを配置したことにより、以下のようなセル
間(可変抵抗器R1a、R1bの間)における回り込み
電流が小さくなり、より安定な動作を実現することがで
きる。
【0071】図11は、読み出し時のセル間の回り込み
電流を模式的に示す。図9に示したダイオードD1a、
D1を有していない場合は、条件によっては図11に示
すような回り込み電流が生じる。具体的には、b可変抵
抗器R1aの抵抗値が可変抵抗器R1bのそれよりも低
くなるように情報の書き込みが行われた場合で、可変抵
抗器R1aの抵抗値がトランジスタTRのオン抵抗値よ
り低い場合は、可変抵抗器R1bを流れる電流が可変抵
抗器R1a側へ流れる(回り込み電流I1)。同様に、
可変抵抗器R1bの抵抗値が可変抵抗器R1aのそれよ
りも低くなるように情報の書き込みが行われた場合で、
可変抵抗器R1bの抵抗値がトランジスタTRのオン抵
抗値より低い場合は、可変抵抗器R1aを流れる電流が
可変抵抗器R1b側へ流れる(回り込み電流I2)。図
9に示した例では、ダイオードD1a、D1bによって
この回り込み電流I1、I2を抑止している。この場
合、回り込み電流は、第1の実施形態の場合と比べて約
4桁小さくなる。
【0072】本実施形態の強磁性体不揮発性記憶素子
も、前述の図6(a)〜(g)に示した作製工程により
作製することができる。セル面積は、第1の実施形態の
ものとほぼ同じである。
【0073】以上説明した第1および第2の実施形態の
強磁性体不揮発性記憶素子において、可変抵抗器(磁気
抵抗素子)にTMR素子を用いることができる。その場
合、TMR素子を構成する強磁性体膜の磁化の向きは通
常、膜の面内方向に対して水平方向とされる。
【0074】図12は、強磁性体膜が水平方向に磁化さ
れるTMR素子を示す図で、(a)は抵抗大の場合の磁
化の向きを示す模式図、(b)は抵抗小の場合の磁化の
向きを示す模式図である。このTMR素子は、トンネル
絶縁膜40を強磁性体膜41、42で挟んだ構造を有し
ており、強磁性体膜41の磁化の向きを、前述した書き
込み動作と同様の動作により制御(磁化反転)すること
で抵抗値が変化する。具体的には、図12(a)に示す
ように、各強磁性体膜41、42の磁化方向が反対向き
の場合は、TMR素子の抵抗値は大きくなり、図12
(b)に示すように、各強磁性体膜41、42の磁化方
向が同方向の場合には、TMR素子の抵抗値は小さくな
る。なお、強磁性体膜42は、常に一定の方向に磁化さ
れているものとする。また、各強磁性体膜41、42の
磁化容易軸は、膜面内方向に対して水平方向になってい
る。
【0075】上記のように、TMR素子を水平方向に磁
化する場合、セルサイズが小さくなると、壁面付近(ト
ンネル絶縁膜40と強磁性体膜41、42との境界付
近)で磁化方向が反転する、カーリングと呼ばれる現象
が発生し、磁化を安定に維持することが難しくなること
が分かっている。
【0076】TMR素子を構成する強磁性体膜が、膜の
面内方向に対して垂直方向に磁化されるように構成する
ことで、上記のカーリング現象の問題を解決することが
できる。図13は、強磁性体膜が垂直方向に磁化される
TMR素子を示す図で、(a)は抵抗大の場合の磁化の
向きを示す模式図、(b)は抵抗小の場合の磁化の向き
を示す模式図である。このTMR素子は、トンネル絶縁
膜50をGdやTbなどからなる強磁性体膜51、52
で挟んだ構造を有しており、強磁性体膜51の磁化の向
きを、前述した書き込み動作と同様の動作により制御
(磁化反転)することで抵抗値が変化する。具体的に
は、図13(a)に示すように、各強磁性体膜51、5
2の磁化方向が反対向きの場合は、TMR素子の抵抗値
は大きくなり、図13(b)に示すように、各強磁性体
膜51、52の磁化方向が同方向の場合には、TMR素
子の抵抗値は小さくなる。なお、強磁性体膜52は、常
に一定の方向に磁化されているものとする。また、各強
磁性体膜51、52の磁化容易軸は、膜面内方向に対し
て垂直方向になっている。
【0077】以上した本実施形態の強磁性体不揮発性記
憶素子において、書き込み線を兼ねたビット線と書き込
み線を銅を主体とする材料によって構成すれば、書き込
み時に流れる電流の信頼性が損なわれることがなくな
り、本形態の記憶素子を長期間にわたり安定に動作させ
ることが可能となる。一般に、配線に大きな電流密度の
電流を流すと、「エレクトロマイグレーション」と呼ば
れる現象が発生することが知られている。この「エレク
トロマイグレーション」現象は、金属中の伝導電子流が
次第に金属原子を押し流し、配線を変形させ、最後には
短絡、断線を引き起こす。書き込み線を兼ねたビット線
と書き込み線を銅を主体とする材料によって構成するこ
とで、このような「エレクトロマイグレーション」現象
による短絡、断線を抑止することができる。
【0078】さらに、メモリセルを構成する電界効果型
トランジスタのチャネル部分にSiGeを使用したり、
基板の作製にSOI(Silicon On Insulator)技術を適
用したりすることによって、通常のMOS構造のものよ
り高速に動作させることができ、記憶素子のアクセス時
間などを短縮させることができる。ここで、SOI技術
とは、絶縁膜上に薄いSi膜を形成し、そのSi膜中に
MOS集積回路をつくり込むことで、3次元集積回路を
形成することをいう。このSOI技術によれば、MOS
トランジスタの高速化の妨げとなる基板と寄生容量を低
減させることができる。
【0079】本実施形態の強磁性体不揮発性記憶素子を
用いることで、メモリチップや、携帯式通信機器、パー
ソナルコンピュータ機器などの携帯型情報処理装置にお
いて、電源を遮断しても情報が失われることのない、い
わゆる不揮発性機能を活かし、電源が不安定な使用条件
でも安定したメモリ機能を提供することが可能である。
また、従来のSRAM(Static Random Access Memor
y)を電池によりバックアップするなどして、ワークメ
モリとして使用する場合などには、本形態の記憶素子を
用いればバックアップ電源が必要なくなり、コストの削
減および装置の小型化に大きく貢献することができる。
さらにまた、プログラムメモリとして使用していたNO
R型フラッシュメモリの代わりに、数桁高速に書き換え
可能な本形態の記憶素子を用いることで、携帯式通信機
器、携帯式パーソナルコンピュータなど携帯型情報処理
装置の処理性能を飛躍的に向上させることができる。
【0080】以下、本発明の強磁性体不揮発性記憶素子
を用いた、メモリチップおよび携帯型情報処理装置につ
いて説明する。
【0081】(1)メモリチップ:図6(a)〜(g)
に示した作製工程により半導体基板上に強磁性体不揮発
性記憶素子(メモリアレイ)を形成してメモリチップを
作製した。このメモリチップをEEPROM(Electric
al Erasable and Programmable ROM)互換の駆動回路を
付加した上で、リードフレーム(単一な枠構造を持つ金
属製品で、チップ搭載部、ワイヤーボンディングのイン
ナリード部および基板へのはんだ付けのためのアウタリ
ード部からなる。)に搭載してセラミックパッケージに
封入した。このようにして作製されたメモリ素子は、4
0℃で1時間のストレス後も正常に動作した。
【0082】また、同一チップ上に、上記の強磁性体不
揮発性記憶素子と、該強磁性体不揮発性記憶素子におけ
る情報の書き込みおよび読み出しの制御を行う制御回路
(8ビットのマイクロプロセッサなどを含む)やその他
種々の回路を配置して、組込み型磁気メモリチップを構
成することも可能である。
【0083】(2)携帯型情報処理装置:本携帯型情報
処理装置は、前述の第1また第2の実施形態の強磁性体
不揮発性記憶素子よりなる不揮発性メモリをプログラム
格納メモリとして備え、制御回路がそのプログラム格納
メモリに格納されたプログラムに従って動作するように
構成したものである。一例として、図14に通信機能を
有する携帯型情報処理装置の概略構成を示す。
【0084】図14において、携帯型情報処理装置は、
所定のプログラムが格納されたプログラム格納メモリ6
0と、プログラム格納メモリ60に格納されているプロ
グラムに従って動作する制御部61と、有線回線(電話
回線などの一般公衆網、ISDNなど)または無線回線
を介した情報の送受信が可能な通信部62と、液晶ディ
スプレイなどの表示部63と、記憶部64と、キーボー
ドなどの入力部65とを有する。制御部61は、通信部
62を介した外部の情報端末との情報のやりとりを行っ
たり、表示部63への情報の表示を行う。また、制御部
61は、演算結果を記憶部64へ記憶させることもでき
る。この他、制御部61は、入力部65からの入力に応
じて、種々の処理、制御を実行することが可能である。
このような制御部61による演算、制御により、既存の
パーソナルコンピュータの機能に近いものを実現してい
る。
【0085】以上のように、本携帯型情報処理装置は、
強磁性体不揮発性記憶素子をプログラム格納メモリとし
て用いて、DRAMを用いた場合とほぼ同様の性能を実
現することができる。
【0086】なお、本携帯型情報処理装置では、プログ
ラム格納メモリ60が前述した第1または第2の強磁性
体不揮発性記憶素子により構成されているが、記憶部6
4も同様にその強磁性体不揮発性記憶素子で構成するこ
とも可能である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気抵抗変化率が小さくとも、高速に記憶情報を検出す
ることができるような素子構造、駆動方法を提供するこ
とができる。このため、小さな印加電圧を用いて、安定
に読み書き動作可能な不揮発性磁気メモリを提供するこ
とができる。
【0088】また、1T2R構造のメモリセルであるた
め、2T2Rのセル構造のものと比べて、セル面積の小
さな不揮発性磁気メモリを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の強磁性体不揮発性記
憶素子の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す強磁性体不揮発性記憶素子のメモリ
セルの部分断面図である。
【図3】図1に示す強磁性体不揮発性記憶素子のメモリ
セルの部分斜視図である。
【図4】図1に示す強磁性体不揮発性記憶素子のメモリ
セルの書き込み時の電流の向きと磁界の向きを示す模式
図である。
【図5】図4に示す書き込み時のメモリセルの磁化反転
の様子を示す図で、(a)は書き込み配線に電流を所定
の向きに流した時の磁化の状態を示す模式図、(b)は
ビット線に電流を所定の向きに流した時の磁化の状態を
示す模式図、(c)は(b)の状態の磁気抵抗器を上か
ら見た模式図である。
【図6】(a)〜(g)は、図2および図3に示す強磁
性体不揮発性記憶素子のメモリセルの作製手順を示す工
程断面図である。
【図7】図6(a)〜(g)の作製工程により作製され
たメモリセルを上面から見た配置を示す模式図である。
【図8】比較例としての従来の2T2R構造のメモリセ
ルの配置を示す模式図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の強磁性体不揮発性記
憶素子のメモリセルの構成を示す回路図である。
【図10】図9に示すメモリセルの構造を示す部分斜視
図である。
【図11】読み出し時のセル間の回り込み電流を示す模
式図である。
【図12】強磁性体膜が水平方向に磁化されるTMR素
子を示す図で、(a)は抵抗大の場合の磁化の向きを示
す模式図、(b)は抵抗小の場合の磁化の向きを示す模
式図である。
【図13】強磁性体膜が垂直方向に磁化されるTMR素
子を示す図で、(a)は抵抗大の場合の磁化の向きを示
す模式図、(b)は抵抗小の場合の磁化の向きを示す模
式図である。
【図14】本発明の強磁性体不揮発性記憶素子を用い
た、通信機能を有する携帯型情報処理装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図15】従来の磁性薄膜メモリのメモリセルの概略構
成を示す回路図である。
【図16】従来の2T2R構造のメモリセルの概略構成
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ソース 3 ドレイン 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6、6a、6b ドレインコンタクトプラグ 7 ソースコンタクトプラグ 8 接地線 9 書き込み配線 10、10a、10b ローカル配線 11、12 端子 13、14 可変抵抗器(磁気抵抗素子) 15、16 ビット線 20、21、22 SiO2膜 23 SiN膜 30、31、200 メモリセル 40a、40b PN接合部 40、50 トンネル絶縁膜 41、42、51、52 強磁性体膜 60 プログラム格納メモリ 61 制御部 62 通信部 63 表示部 64 記憶部 65 入力部 BL1a、BL1b、BL2a、BL2b、BL3a、
BL3b ビット線 WL1〜WL3 ワード線 L1〜L3 書き込み線 T11〜T33 電界効果型トランジスタ R11a、R11b、R12a、R12b、R13a、
R13b、R21a、R21b、R22a、R22b、
R23a、R23b、R31a、R31b、R32a、
R32b、R33a、R33b 可変抵抗器(磁気抵抗
素子)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ビットのメモリを構成する単位セル
    が、互いの磁化の向きが反対向きとなるように磁化され
    る第1および第2の磁気抵抗素子と、これら第1および
    第2の磁気抵抗素子を選択するための1つの半導体スイ
    ッチ素子とから構成されていることを特徴とする強磁性
    体不揮発性記憶素子。
  2. 【請求項2】 前記半導体スイッチ素子は、ドレイン端
    子が前記第1および第2の磁気抵抗素子のそれぞれの一
    方の端子に共通に接続され、ソース端子が接地され、ゲ
    ート端子に所定の電圧が印加されることでそれらドレイ
    ン端子とソース端子とが電気的に接続されるように構成
    されており、 前記第1、第2の磁気抵抗素子の他方の端子がそれぞれ
    接続された第1、第2のビット線と、 前記第1および第2のビット線に生じる、前記第1およ
    び第2の磁気抵抗素子の磁化状態に応じた電圧値を比較
    するセンスアンプとをさらに有することを特徴とする請
    求項1に記載の強磁性体不揮発性記憶素子。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の磁気抵抗素子の一方の
    端子がそれぞれダイオードを介して前記半導体スイッチ
    素子のドレイン端子に接続されていることを特徴とする
    請求項2に記載の強磁性体不揮発性記憶素子。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2の磁気抵抗素子はそれぞ
    れ所定の方向に磁化容易軸を有する第1、第2の強磁性
    体膜を備え、前記第1のビット線の一部が前記第1の強
    磁性体膜の直上に位置し、前記第2のビット線の一部が
    前記第2の強磁性体膜の直上に位置しており、 前記第1および第2の強磁性体膜の直下を通る書き込み
    配線をさらに有し、 前記第1のビット線および書き込み配線の双方に所定の
    大きさの電流を所定の方向に流すことで生じる磁場によ
    って前記第1の強磁性体膜が磁化容易軸に沿って所定の
    方向に磁化されるとともに、前記第2のビット線および
    書き込み配線の双方に所定の大きさの電流を所定の方向
    に流すことで生じる磁場によって前記第2の強磁性体膜
    が磁化容易軸に沿って所定の方向に磁化されるように構
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の強磁性
    体不揮発性記憶素子。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の磁気抵抗素子がト
    ンネル磁気抵抗素子より構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の強磁性体不揮発性記憶素子。
  6. 【請求項6】 前記トンネル磁気抵抗素子を構成する強
    磁性体膜が、膜の面内方向に対して水平方向に磁化され
    ることを特徴とする請求項5に記載の強磁性体不揮発性
    記憶素子。
  7. 【請求項7】 前記トンネル磁気抵抗素子を構成する強
    磁性体膜が、膜の面内方向に対して垂直方向に磁化され
    ることを特徴とする請求項5に記載の強磁性体不揮発性
    記憶素子。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の磁気抵抗素子は、
    隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の強磁性体不揮発性記憶素子。
  9. 【請求項9】 前記半導体スイッチ素子が、SiGeを
    主体としたチャネル領域を有する電界効果型トランジス
    タであることを特徴とする請求項1に記載の強磁性体不
    揮発性記憶素子。
  10. 【請求項10】 前記半導体スイッチ素子が形成される
    基板がSOI基板であることを特徴とする請求項1に記
    載の強磁性体不揮発性記憶素子。
  11. 【請求項11】 所定の電圧が供給される第1、第2の
    ビット線にそれぞれ接続された、互いの磁化の向きが反
    対向きとなるように磁化される第1、第2の磁気抵抗素
    子と、これら第1および第2の磁気抵抗素子を選択する
    ための1つの半導体スイッチ素子とから1ビットのメモ
    リを構成する単位セルが構成される強磁性体不揮発性記
    憶素子の情報再生方法であって、 前記半導体スイッチ素子をオン状態として前記第1およ
    び第2の磁気抵抗素子を選択し、該選択した第1の磁気
    抵抗素子の磁気抵抗値に応じて生じる前記第1のビット
    線の第1の電圧値と、該選択した第2の磁気抵抗素子の
    磁気抵抗値に応じて生じる前記第2のビット線の第2の
    電圧値とを比較し、 第1の電圧値>第2の電圧値 の場合を第1の情報とし、 第1の電圧値<第2の電圧値 の場合を第2の情報として読み出すことを特徴とする情
    報再生方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から10のいずれかに記載の
    強磁性体不揮発性記憶素子が半導体基板上に形成された
    メモリチップ。
  13. 【請求項13】 前記強磁性体不揮発性記憶素子におけ
    る情報の書き込みおよび読み出しの制御を行う制御回路
    が同一基板上に形成された請求項12に記載のメモリチ
    ップ。
  14. 【請求項14】 請求項1から10のいずれかに記載の
    強磁性体不揮発性記憶素子よりなるプログラム格納メモ
    リと、該プログラム格納メモリに格納されたプログラム
    に従って動作する制御手段とを有することを特徴とする
    携帯型情報処理装置。
  15. 【請求項15】 有線回線または無線回線を介した情報
    の送受信が可能な通信手段をさらに有し、前記制御手段
    が、前記通信手段を介した情報の送受信を制御すること
    を特徴とする請求項14に記載の携帯型情報処理装置。
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