JP2002168934A - 車両用ビーコン受信機 - Google Patents

車両用ビーコン受信機

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JP2002168934A
JP2002168934A JP2000363907A JP2000363907A JP2002168934A JP 2002168934 A JP2002168934 A JP 2002168934A JP 2000363907 A JP2000363907 A JP 2000363907A JP 2000363907 A JP2000363907 A JP 2000363907A JP 2002168934 A JP2002168934 A JP 2002168934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速道路に設置されるVICS用電波ビーコ
ンの電波は、高速道路が高架式でその下に並行して一般
道路が存在するとき、一般道路を走行する車両に受信さ
れ、高速道路用の情報を取り込んで表示し、混乱を生じ
ることがある。 【解決手段】 高速道路に設置される電波ビーコン送信
機1からは、上下車線に対して逆相のフレーム単位の電
波を送信している。受信機の受信情報出力可否判別部1
8におけるカウント値読取部19では、位相判定部12
のアップダウンカウンタ13を用いて、電界強度ピーク
検出部14でピークを検出した時点から、ビーコン直下
通過検出処理部17でビーコン直下を車両が通過した信
号を入力した時点までのカウント値を読み取り、カウン
ト値比較部21で設定値20と比較し、判別部22で前
記カウント値の方が大きいと判別したときは、車両が高
速道路の下の一般道路を走行していると判定し、受信デ
ータを出力しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路周辺に設置し
た電波ビーコン送信機から送信される車両の走行に関す
る種々の案内情報を受信することができる車両用ビーコ
ン受信機に関し、特に高速道路用の交通情報を送信して
いる電波ビーコンの電波を、高架式高速道路の下の一般
道路上を走行している車両が受信し、高速道路用の交通
情報を表示することにより運転者等が混乱を起こすこと
がないようにした車両用ビーコン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるナビゲーション装置
は、地図を描画するための地図データ及び施設等を検索
するための施設情報データを記録したCD−ROM、D
VD−ROM等の地図・情報記憶媒体と、この地図・情
報記憶媒体のデータを読取る再生装置と、地図等を表示
するディスプレイ装置と、距離センサやジャイロ等の自
立航法装置及びGPS受信機等により車両の現在位置及
び進行方向の方位を検出する車両位置検出装置を有し、
車両の現在位置を含む地図データを地図・情報記憶媒体
から読出し、この地図データに基づいて車両位置の周囲
の地図画像をディスプレイ装置の画面に描画すると共
に、車両位置マークをディスプレイ画面に重ね合わせて
表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示
したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動
させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一
目でわかるようにしている。
【0003】このようなナビゲーション装置において
は、ユーザが所望の目的地に向けて道路を間違うことな
く容易に走行できるようにするための経路誘導機能を備
えている。この経路誘導機能によれば、地図情報を用い
て出発地から目的地まで、また必要に応じて経由地を指
定すると、これらの地点を結ぶ経路の内、時間、距離、
料金等の条件を加味して最も適切な経路を自動探索し、
その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行
中、地図画像上に誘導経路を他の経路とは色を変えて太
く描画して画面表示したり、車両が誘導経路上の進路を
変更すべき交差点に一定距離以内に近づいたときに、交
差点を拡大表示し、進路を変更すべき方向を示す矢印等
を描画して画面表示したり、音声で右左折の誘導を行う
ことで、ユーザを目的地まで案内することができるよう
にしている。
【0004】しかしながら、実際に走行する道路は、渋
滞が発生してその後解消し、あるいは交通規制が行わ
れ、またそれが解除されるといくように、道路の交通状
態が時々刻々変化し、予め設定した誘導経路を走行する
ことが必ずしも適切ではないことがある。そのため、自
車位置の近傍や走行方向における渋滞情報や交通規制情
報等をセンターから運転者等に種々の手段によって知ら
せるVICSシステムが広く用いられている。
【0005】VICSによる交通情報等の提供は、広域
にはFM多重放送により、高速道路に対しては主として
電波ビーコンにより、一般道路に対しては主として光ビ
ーコンにより行っており、利用者はこれら受信機を搭載
しナビゲーション装置に接続して情報を取り込み、利用
することができる。その際、受信するレベルに対応し
て、VICSレベル1の文字表示、レベル2の簡易図形
表示、レベル3の地図情報表示の3段階のいずれかの情
報を利用し、モニターにそのレベルに合わせた情報を表
示する。
【0006】上記のような各種のVICSシステムによ
る交通情報提供手段のうち、電波ビーコンは前記のよう
に主として高速道路を走行する車両に対して情報を提供
し、光ビーコンは主として一般道路を走行する車両に対
して情報を提供するものの、高速道路はその施設管理が
ほぼ一元化されているため、ほとんどが電波ビーコンを
用いているのに対して、一般道路は国道から市町村道ま
でその管理部門が異なることもあり、例えば主要国道、
或いは主要交差点には電波ビーコンが用いられることが
ある等、必ずしも光ビーコンのみではなく電波ビーコン
が用いられることがある。
【0007】したがって、車両が一般道路を走行してい
るときには、光ビーコンのほか電波ビーコンも常に受信
できるようにしておく必要がある。また、高速道路にお
いても一般道路と接続するインターチェンジ近傍では、
一般道路用の交通情報を提供している光ビーコンを受信
する必要があり、高速道路を走行する車両も常に光ビー
コンと電波ビーコンを受信できる状態にしておくことが
好ましい。そのため、車両に搭載しているVICS受信
機においては、車両の走行中は電波ビーコンと光ビーコ
ンを常に受信できる状態としている。
【0008】一方、例えば図10に示すように、高速道
路51に施設される電波ビーコン52としては種々の形
式があるものの、多くのものはこの電波ビーコン52か
ら、上り車線54と下り車線55に対して各々電波を放
射している。その際、上り車線54を走行する車両56
は原則として電波ビーコン52の手前側でその電波を受
けることができるように電波の放射方向が定められ、ま
た下り車線55を走行する車両57も同様に、原則とし
て電波ビーコン52の手前側でその電波を受けることが
できるようにその電波の放射方向が定められている。
【0009】その結果、図12に示すように、電波ビー
コンの電波の放射方向は上り車線54に対してはその中
心線Aが図中右側に向けられ、下り車線55に対しては
その中心線Bが図中左側に向けられ、互いに逆方向に向
けられることとなる。また、高速道路51上において各
電波が通常の車両のVICS受信機でほぼ適正に受信で
きる範囲は図中一点鎖線の略楕円形で示すような領域と
なり、上り車線及び下り車線を走行する車両はほぼこの
範囲で自車両に向けられている電波を受信することとな
る。
【0010】このとき放射される電波で送信される交通
情報は、上り車線と下り車線に対して同一のデータを送
信しており、それに対してこれを受信する車両において
はその中から、例えば上り車線54を走行している車両
56は、その車が走行する方向の約200km程度前方
迄の高速道路の交通情報と全体に共通の交通情報のみを
取り込み、下り車線55を走行している車両57は同様
に、その車が走行する方向の約200km程度前方迄の
高速道路の交通情報と全体に共通の交通情報のみを取り
込むようにしている。
【0011】このような送受信を行わせるため、後に本
発明の説明部分において詳細に述べるように、上り車線
用の電波と下り車線用の電波とは逆位相の電波を出力し
ている。即ち、電波ビーコンでは1パケットを128バ
イトとし、このデータをGMSK(Gaussian Filtered
minimum shift keying)変調し、更に1kHzでAM変
調している。この信号におけるヘッダ部にはそのデータ
が主方向用データであるか、従方向用データであるかを
識別するためのコードが含まれている。また、電波ビー
コン受信機においてこのようなデータを含む電波を受信
し、これを復調してその後AM検波する。
【0012】上記のようなデータを含む信号において、
1フレーム分のデータパケットの先頭ビット受信に同期
してAM復調信号が立ち上がっている場合を同相、立ち
下がっている場合を逆相としている。この電波を受信す
る受信機側では、最初に同相の信号を受信したと判別さ
れるときには車両が上り車線を走行していることがわか
り、逆に最初に逆相の信号を受信したと判別されるとき
には車両が下り車線を走行していることがわかり、ビー
コン送信機の直下を通過するとき正相から逆相に、或い
は逆相から正相に変わることを確認して正確な走行方向
を判別し、その判別結果に基づいてその車の走行方向に
対応した前記のような交通情報を出力するようにしてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一方、都心部において
施設されている高速道路51の多くは例えば図11に示
すように高架式であり、この高速道路51の多くは一般
道路53上に、或いは一般道路53に隣接して建設され
ることが多い。この高速道路51に図示するような電波
ビーコン53が設置され、本来は高速道路を走行する車
両に対して情報を提供するために電波を放射している。
しかしながら、この電波の一部はその下に沿って延びて
いる一般道路53の上にも一部漏れて到達することとな
る。
【0014】この時一般道路53上に到達するビーコン
電波は高速道路51上で受信することができる本来の強
さの電波よりかなり弱いものとなっている。しかしなが
ら、電波ビーコンにおいてはその電波放射出力が必ずし
も一定ではなく、高出力のものもあれば比較的低出力の
ものも存在する。そのため車両に設ける受信機において
は低出力の電波ビーコンでも確実に受信することができ
る性能を有し、上記のような比較的低出力の電波ビーコ
ンが用いられている場合にも、送信されるデータを確実
に取り込むことができるようにしている。
【0015】即ち、例えば図13(b)に示すように、
高速道路51に設置された電波ビーコン52から、前記
のように中心線A方向と中心線B方向に電波を放射して
いるとき、この電波ビーコンの出力が大きい高出力ビー
コンの場合には、同図(a)の実線で示すグラフのよう
に受信する電界強度は大きいため、高速道路51上でこ
の電波を受信する車両C1においては、受信電界強度が
H2の時にこれを受信するように設定しておいても充分
作動することができる。この時には高速道路51を走行
する車両C1はこの電界強度の領域Jに到達する地点E
においてこれを受信することとなる。また対向車線を走
行する車両は地点E’においてこれを受信する。
【0016】しかしながら、前記のように出力が低い電
波ビーコンも存在するため、このような電波ビーコンの
電波を受信するときには、同図(a)の二点差線で示す
グラフのように、受信する電界強度は低いものとならざ
るを得ない。したがって車両側の受信機は前記と同様に
地点Eにおいてこれも受信することができるように、例
えば電界強度H1において確実にこの電波を受信するこ
とができる性能が要求される。なお、このような受信機
を搭載している車両は、高出力の電波ビーコンの電波を
受けるときには、同図に示すように高速道路51上の地
点Fにおいて電界強度H1となる領域Kに入るため、こ
こからビーコン電波を受信することとなり、対向車線側
の車両は地点F’においてこれ受信することとなる。
【0017】一方、前記のように電波ビーコンの出力が
大きい場合、高架式の高速道路51の下に並行に延びて
いる一般道路53においては、その電波の一部が漏れて
この一般道路53上にも到達することがある。即ち、図
13の電波ビーコン52からの電波が強いとき、前記低
出力の電波ビーコンでも受信できる受信機を搭載してい
る車両C2がこの一般道路53を走行するとき、前記電
界強度の領域Kに入る地点Gにおいてビーコン電波を受
信することとなる。また、対向車線側の車両は地点G’
においてこれを受信する。そのとき受信する電界強度の
変化は、図13(c)に実線で示すグラフのようなもの
となる。なお、同図の一点鎖線のグラフは、放射される
A、B方向の電波の指向性が強く、ビーコン直下におけ
る電界強度が特に低下する場合の電界強度特性グラフを
示している。
【0018】上記のように、高架式の高速道路51を走
行する車両C1が受信してその情報を利用するために放
射した電波が、その下を並行して走行する車両C2もこ
れを受信してしまうことがあり、そのときには一般道路
を走行している車両が高速道路の交通情報のための、例
えば「この先の10km先から渋滞が始まります。」の
ような情報を受けることとなる。しかしながらこの情報
は高速道路の交通状態を示すものであって、一般道路に
ついての情報ではないため、この情報を受けた運転者は
別の道路に迂回する等、誤った行動をとる等、誤判断を
行うことがあり、また混乱してしまうこともある。
【0019】したがって本発明は、高速道路に設置され
た電波ビーコンの電波を、この高速道路の下の一般道路
を走行する車両が受信し、高速道路の情報を取り入れて
運転者が混乱を生じることがないようにした車両用ビー
コン受信機を提供することを主たる目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による車両用ビー
コン受信機は、上記課題を解決するため、互いに逆方向
に、且つ異なった位相のフレームデータを含む電波を送
信するビーコン送信機の電波を受信するビーコン受信手
段と、受信した電波の電界強度を検出する電界強度検出
手段と、前記ビーコン送信機の直下を通過したことを検
出するビーコン直下通過検出手段と、前記電界強度検出
手段とビーコン直下通過検出手段の検出出力により、受
信した電波に含まれる交通情報を出力するか否かを判別
する受信情報出力可否判別手段とを備え、前記電界強度
検出手段には電界強度のピークを検出する電界強度ピー
ク検出部を有し、前記受信情報出力可否判別手段には、
前記電界強度ピーク検出手段によるピーク検出地点と、
前記ビーコン直下通過検出手段によるビーコン直下通過
検出地点との距離に対応した値を計数する計数手段と、
前記計数手段の出力と予め設定した設定値と比較する比
較部と、比較結果に基づいて受信情報出力の可否を判別
する判別部とを有することを特徴とするものである。
【0021】また、本発明に係る他の車両用ビーコン受
信機は、受信したフレームデータ毎の位相の判定結果に
応じてカウントを行うアップダウンカウンタを備え、前
記計数手段は、前記電界強度ピーク検出部による電界強
度ピーク検出時から、ビーコン直下通過検出手段による
ビーコン直下通過検出時までのアップダウンカウンタの
値を計数するものである。
【0022】また、本発明に係る他の車両用ビーコン受
信機は、前記計数手段が、前記電界強度ピーク検出部に
よる電界強度ピーク検出時から、ビーコン直下通過検出
手段によるビーコン直下通過検出時までの時間を計数す
るものである。
【0023】また、本発明に係る他の車両用ビーコン受
信機は、前記計数手段が、前記電界強度ピーク検出部に
よる電界強度ピーク検出時から、ビーコン直下通過検出
手段によるビーコン直下通過検出時までの距離を計数す
るものである。
【0024】また、本発明に係る他の車両用ビーコン受
信機は、前記電界強度ピーク検出部の検出出力が、ビー
コン直下通過検出手段にも出力されるものである。
【0025】また、本発明に係る他の車両用ビーコン受
信機は、前記アップダウンカウンタの出力が、ビーコン
直下通過検出手段にも出力されるものである。
【0026】また、本発明に係る他の車両用ビーコン受
信機は、互いに逆方向に、且つ異なった位相のフレーム
データを含む電波を送信するビーコン送信機の電波を受
信するビーコン受信手段と、受信した電波の電界強度を
検出する電界強度検出手段と、前記ビーコン送信機の直
下を通過したことを検出するビーコン直下通過検出手段
と、前記電界強度検出手段とビーコン直下通過検出手段
の検出出力により、受信した電波に含まれる交通情報を
出力するか否かを判別する受信情報出力可否判別手段と
を備え、前記受信情報出力可否判別手段には、ビーコン
直下通過検出手段によるビーコン直下通過出力時近傍の
前記電界強度検出手段の出力を取込むビーコン直下近傍
電界強度検出手段と、前記ビーコン直下近オブ電界強度
検出手段の出力と予め設定した設定値と比較する比較部
と、比較結果に基づいて受信情報出力の可否を判別する
判別部とを有するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿っ
て説明する。前記のように高速道路を走行する車両に対
して交通情報を提供するため設置される電波ビーコン
は、図4(a)に示すように、1フレーム内に4バイト
の同期符号(SYNC)、122バイトのデータ部、2
バイトのCRC符号により構成される合計128バイト
のパケットからなり、データ部は更に19バイトのヘッ
ダ部と103バイトの実データ部とにより構成され、こ
の1フレームの信号は16msの長さを有する。また、
同図(b)に示すように、このフレームが各々間に2m
sのアイドル信号を介在させた状態で第1フレームから
第Nフレームまで集まり、1まとまりのデータとしての
1サイクルのデータを構成している。ヘッダ部には、そ
のデータが主方向用データか、従方向用データか、或い
は主従両方向用データかを識別するためのコードが含ま
れており、これを受信した受信機において後述するよう
に走行方向が判別されたとき、その車両の走行方向に応
じた交通情報を出力することができるようになってい
る。
【0028】上下車線方向に向いている2面合成アンテ
ナからなる電波ビーコンにおいてはこれをGMSK変調
し、更に1kHzでAM変調し、図4(c)に示すよう
にこの1サイクルの信号をA及びBの方向に64kbp
sの速度で連続的に送信している。その際、各々の方向
に放射する電波は互いに位相が異なるAM信号を放射す
るようにしている。即ち、図4(c)において図中中心
線Dから左側に放射している電波Aは、同図(d)に示
すような各フレームの先頭における同期部(SYNC)
の先頭において、同図(e)の左側に示すように立ち上
がる1kHzのAM信号を発生して放射する。それに対
して中心線から図中右側に放射している電波は、この先
頭部分で立ち下がる同図(e)の右側に示すようなAM
信号を発生して放射する。
【0029】図1に示すように、例えば高速道路に設置
した電波ビーコン送信機1から放射される上記のような
電波は、VICS受信機のアンテナ2で受信され、これ
をRF復調部3において入力された高周波信号を増幅
し、周波数変換部4で前記高周波入力信号を局部発信器
5からの局部発信周波数と混合し、IF周波数に変換す
る。なお、ビーコン受信機におけるこれらのフロントエ
ンド部分を、本発明においてビーコン受信手段と総称す
る。局部発信器5は周波数変換を行うための発信器で、
IF周波数だけ離れた周波数を発生させる。周波数変換
部4の信号はIF増幅部6でIF周波数の増幅を行い、
データ復調部7でIF変調されたGMSK変調波を復調
して64Kbpsのデータ信号を得る。また、このIF
増幅部6の信号は1kHzでAM復調を行うAM復調部
8、及びIF周波数を検波し受信レベルを検出する電界
強度レベル検出部9に各々出力する。
【0030】同期検出部10は、データ復調部7の信号
の同期検出を行い、基準1kHz作成部11ではこれに
同期して1kHzの基準信号を作成し位相判定部12に
出力する。位相判定部12においては、その他前記1k
HzAM復調部8の信号を入力している。この位相判定
部12における判定手段としては従来から提案されてい
る種々の手段を採用することができるが、例えば本願出
願人が既に提案している図5に示すような判定手段を用
いることもできる。即ちこの位相判定手段は、基準信号
生成部30、サンプリングクロック生成部31、EXO
Rゲート(イクスクルーシブORゲート)32、サンプ
リング部33、アップダウンカウンタ34、及び位相判
定部35から構成されている。基準信号生成部30は、
同期信号に同期したタイミングで周波数が1kHzの基
準信号A0を生成して出力する。サンプリングクロック
生成部31は、同期信号に同期したタイミングで周波数
が例えば2kHzのサンプリングクロックを生成して出
力する。
【0031】EXORゲート32は、AM復調部8から
出力されたAM復調信号A1と、前記基準信号生成部3
0から出力された基準信号A0とを入力し、図6(a)
に示すように、AM復調信号A1及び基準信号A0の論
理値が一致しているときは「L」レベルの信号を出力
し、また図6(b)に示すように、AM復調信号A1及
び基準信号A0の論理値が相互に異なるときは「H」レ
ベルの信号を出力する。図6(a)、(b)には、同相
及び逆相共に全ての信号が一致し、同相は「L」レベル
を、また逆相は「H」レベルを維持している状態を示し
ているが、AM復調信号A1の位相が種々の外的状態に
より変化するときには、「L」及び「H」の出力レベル
はそれに伴って変化する。
【0032】サンプリング部33は、サンプリングクロ
ック生成部31から出力された例えば2kHzのサンプ
リングクロックの周波数でEXORゲート32の出力を
サンプリングする。アップダウンカウンタ34は、同期
信号により初期化され、サンプリング部33の出力が
「H」レベル信号の時はカウンタの値に1を加算し、
「L」レベル信号の時はカウンタの値から1を減算す
る。図6(a)及び(b)にはいずれも、アップダウン
カウンタが+1或いは−1が出力されている状態を示し
ている。しかしながら実際の作動に際しては、AM復調
信号A1にはノイズやフィルタの影響等により、特に信
号の立上り部及び立下がり部にはジッタが発生してお
り、また、ビーコン送信機の直下では両電波の間にあっ
て電界強度が比較的低く、また同相成分と逆相成分との
混在や、マルチパス等の影響によりAM復調信号の位相
が乱れているため不安定になっており、これを考慮した
位相の判別を行わなければならない。
【0033】そのため、位相判別部35においては、例
えば図7に示すようなフローによって位相の判別を行
う。即ち、位相判別処理に際して、ステップS21にお
いて図1の同期検出部10で同期符号が検出し、それに
対応して同期信号を出力する(ステップS22)。次い
で、図4のアップダウンカウンタ34を初期化し(ステ
ップS23)、アップダウンカウンタ34の初期値を例
えば32等の所定の値にリセットする。また、前記同期
信号に同期したタイミングで図5における基準信号生成
部30において周波数が1kHzの基準信号A0を生成
すると共に、サンプリングクロック生成部31において
2kHzのサンプリングクロックを生成する(ステップ
S24)。
【0034】次いで図5のEXORゲート32において
基準信号A0とAM復調信号A1とを比較して出力を行
い(ステップS25)、サンプリング部33ではサンプ
リングクロックに同期したタイミングでEXORゲート
23の前記出力をサンプリングする。その後、アップダ
ウンカウンタ34においてサンプリング部33から出力
された信号が「L」の時はカウント値aに1を加算し、
「H」の時にはカウント値aから1を減算するカウント
作動を行う(ステップS26)。このカウント値aは、
同期信号に同期したタイミングで位相判定部35に出力
される。
【0035】図4の位相判別部35ではカウント値を調
べて設定値との対比を行い(ステップS27)、例えば
初期値が32の時にはそれよりも5少ない27等の第1
設定値以下の時(a≦第1設定値)には「逆相」と判別
し(ステップS28)、逆に5多い37等の第2の設定
値以上の時(a≧第2設定値)には「同相」と判別し
(ステップS30)、カウント値が第1設定値と第2設
定値の間の時(第1設定値<a<第2設定値)には、同
相とも逆相とも判別することができない「不定」と判別
して(ステップS29)、その結果を図1のデータ処理
部15に出力する。なお、この処理において使用される
図5に示されるアップダウンカウンタ34は、後述する
図1のビーコン直下通過検出処理のためのピーク検出部
16のデータとして、また受信情報出力可否判別部18
の作動に際して受信フレーム数に関連するデータとして
も用いられる。
【0036】ビーコン直下通過検出手段としての図1に
おけるビーコン直下通過検出処理部17では、各種の手
段によって車両がビーコン直下を通過したことを検出す
ることができるが、図1に示す実施例においては、本願
出願人が先に提案している方式により検出を行ってい
る。即ち、位相判定部に備えているアップダウンカウン
タ13の出力を用い、このピーク値をピーク値検出部1
6で検出して入力し、また、電界強度ピーク検出部14
の値を入力しこのデータを元に処理を行っている。
【0037】この実施例においては、基本的にはフレー
ム毎の位相判定を前記と同様に行い、同位相のときには
位相カウント値をカウントアップし、逆位相の時にはカ
ウントダウンする作動を行い、ピーク検出部16におい
て位相カウント値がピークであることを検出したときに
は原則としてビーコン直下を通過したと検出するもので
ある。しかしながら、マルチパスやフェージング、トラ
ックとの併走による位相乱れの影響を受けるとその地点
で減少して再び増加することがあり、単にカウント値が
減少したことを検出するのみでは誤作動を生じることが
ある。
【0038】その対策として、ビーコン直下に近い地点
では電界強度が高い特性を利用し、ビーコン直下通過検
出処理部17では電界強度ピーク検出部14の信号を入
力して、電界強度が所定値より高い状態の時に電界強度
のピークが設定値以上低下したときにビーコン直下を通
過したと検出する処理を行う。このようにして得られた
ビーコン直下通過検出処理部17の検出結果はデータ処
理部15に入力され、データ処理部15では位相判定部
12において得られた受信フレームの位相が正相から逆
相に、あるいは逆相から正相に変化したことを検出し、
且つ上記のようにビーコン直下通過検出処理部17から
ビーコン直下を通過したことを検出した信号を入力した
ときに、車両がビーコン直下を通過したものと判別する
ようにしている。データ処理部15ではこの時点で先に
取り込んでいた交通情報のデータのうちその車両が受け
取るべきデータを選択し、外部I/Fを介してナビゲー
ション装置等のデータ表示部24に出力する。
【0039】一方、図1に示す前記電界強度レベル検出
部9においては、IF増幅器6からのIF周波数を検波
し、受信した電界強度を検出して、例えば図3(a)の
高速道路での受信における(i)受信電界強度に示すよ
うな、また同図(b)の高速道路下の一般道路での受信
における(i)受信電界強度に示すようなデータを各々
得る。同図(a)の高速道路上での受信のデータにおい
ては、高速道路下の一般道路において高速道路に設置し
た高出力の電波ビーコンを受信するときとの比較を明確
にするため、高速道路上で低出力ビーコンを受信したと
きの状態を実線で示し、以下そのときの特性等を示して
いる。また、高出力ビーコンを受信したときの受信電界
強度の状態を参考のため破線で示している。なお、この
電界強度のグラフは前記図13に示す電界強度のグラフ
と同様のものを採用している。
【0040】この図から明らかなように、高速道路上で
受信した電波の電界強度は、受信地点が電波ビーコンに
近接しているため、ピークをなす地点が電波ビーコンの
設置位置Dに比較的近接し距離L1の位置であるI及び
I’の地点に存在するのに対して、高速道路下の一般道
路で受信した電波の電界強度は、受信地点が電波ビーコ
ンから離れた位置にあるため、ピークをなす上り車線及
び下り車線各地点が、電波ビーコンの設置地点Dから離
れた距離L2の位置であるM及びM’の地点に存在す
る。
【0041】また、同様の現象により、一般道路を走行
する車両が一般道路上に設置された電波ビーコンを受信
するときには、前記高速道路上での受信と同じく、電界
強度のピークをなす地点は電波ビーコンから比較的近接
した距離L1の位置に存在することとなる。このような
受信電界強度のピークがビーコン設置位置に近接した位
置に存在するか離れた位置に存在するかの状態は、電波
ビーコンが高出力のものであっても、また低出力のもの
であっても同様の傾向を示す。このような電界強度のピ
ークを、図1においては電界強度ピーク検出部14で検
出している。なお、図1の電界強度レベル検出部及び前
記電界強度ピーク検出部が本発明における電界強度検出
手段に対応する。
【0042】したがって本発明の第1の実施例はこの現
象に着目して、高架式の高速道路に並行して延びている
一般道路上を走行する車両が、高速道路上に設置した電
波ビーコンを受信しているか否かを識別するものであ
り、これを識別するためには種々の手段が考えられる。
その一例を図1〜図3に示しており、この実施例におい
ては位相判定部12において位相の判定に用いる前記ア
ップダウンカウンタ34を利用する例を示している。
【0043】即ち、図1に示すように、受信情報出力可
否判別手段としての受信情報出力可否判別部18におけ
る、計数手段としてののカウント値読取部19は、前記
位相判定部12における前記アップダウンカウンタ34
に対応するアップダウンカウンタ13のデータを入力す
ると共に、電界強度ピーク検出部14の信号を入力して
いる。また、この実施例においてカウント値読取部19
は、前記ビーコン直下通過検出処理部17において前記
のようにして得られる検出結果を入力している。それに
より、電界強度ピーク検出部14でピークを検出したと
きにカウントを開始し、ビーコン直下通過検出処理部1
7でビーコン直下を通過したと検出したときにそのカウ
ントを停止し、その結果得られたカウント値をカウント
値比較部21に出力する。
【0044】この値は図3において(a)の高速道路上
での受信では、(iii)に電界強度ピーク値からの受信フ
レームカウント値として示しており、(i)の受信電界
強度のグラフにおける電界強度がH3を記録した地点I
からカウントを開始し、ビーコン直下通過検出処理部1
7でビーコンの直下を通過したことを検出したときに、
それまでのピークのカウント値S1の値でカウントを終
了し、そのとき迄のカウント値S2がカウント値読取部
18における読取値となる。
【0045】また同図(b)の高速道路下の一般道路で
の受信では、(iii)に電界強度ピーク値からの受信フレ
ームカウント値として示しており、(i)の受信電界強
度における電界強度がH4を記録した地点Mの値からカ
ウントを開始し、ビーコン直下通過検出処理部17でビ
ーコンの直下を通過したことを検出したときに、それま
でのピークのカウント値S3の値でカウントを終了し、
そのとき迄のカウント値S4がカウント値読取部18に
おける読取値となる。
【0046】なお、受信フレームの正相・逆相をカウン
トした値は電波を受けてから徐々に増加することが原則
ではあるが、電界強度が低いときはノイズの影響等によ
りカウントが乱れる傾向があるため、例えば図3(a)
の高速道路上での受信においては(ii)に示すように受
信の開始時近傍、及び終了時近傍にはカウントのアップ
・ダウンが生じて乱れる。また特に同図(b)の高速道
路下の一般道路での受信においては更にノイズが多く、
受信の開始時近傍及び終了時近傍のほかに、電波ビーコ
ンが設置している地点Dの近くにおいても電界強度が低
いため乱れる傾向が強い。
【0047】しかしながら、高速道路下の一般道路での
受信においては、前記のようにノイズが存在しても受信
可能範囲が広いため、カウント値が長い間積算されるこ
ととなるため、図3(b)(iii)に示すようにそのカ
ウント値S4は、同図(a)(iii)に示すような高速
道路上での受信のカウント値S2に比較して際だって多
くなる。このことは高速道路に高出力の電波ビーコンが
設置されている場合も全く同様である。したがってこの
値を図1におけるカウント値比較部21において予め設
定されている設定値20と比較し、判別部22では設定
値20よりもカウント値が多いときには、高速道路下の
一般道路上で高速道路の電波ビーコンの電波を受信して
いるものと判別し、データ処理部15に出力する。デー
タ処理部15では、この信号が入力したときには既に取
り込んでいた交通情報のデータの出力を停止する。
【0048】図1に示すブロック構成からなる本実施例
の作動に際しては、例えば図2に示す作動フローにより
処理することができる。即ち、受信情報出力可否判別処
理に際しては、走行している車両がビーコン電波を受信
したか否かが判別され(ステップS1)、受信しないと
きには受信するまでこれを繰り返して待機する。受信し
た際には図1の位相判定部12において位相の判定を行
う(ステップS2)。その処理は前記のように図5〜図
7に示す本願出願人が先に提案した、サンプリングした
データをアップダウンカウンタによりカウントする手法
によって正確に行うことができる。更に、このアップダ
ウンカウンタ34のカウント値を加減算して積算するこ
とにより、受信フレーム数に対応するデータを得る(ス
テップS3)。
【0049】このとき同時に電界強度レベルの検出を行
い(ステップS4)、電界強度がピーク値となったか否
かを判別する(ステップS5)。この判別に際しては、
図1の電界強度ピーク検出部14において行われる。こ
の判別において未だピーク値となっていないと判別され
たときには、ステップS4に戻って電界強度レベルの検
出を継続し、ピークになったと判別したときには、第1
のアップダウンカウンタ値を読みとる(ステップS
6)。次いで、図1のピーク検出部16においてアップ
ダウンカウンタ13のピークの検出を行い(ステップS
7)、ピークを検出したときにはこのデータに基づいて
車両がビーコンの直下を通過したことを検出する(ステ
ップS8)。このときアップダウンカウンタの第2の値
を読み取り(ステップS9)、前記第1カウント値と第
2カウント値の差を計算する(ステップS10)。
【0050】その計算結果と設定値とを比較し(ステッ
プS11)、計算値が設定値より大か否かを判別する
(ステップS12)。設定値より大であると判別された
ときには電界強度のピーク地点とビーコン直下との距離
が大きいことを意味するので、本来受けるべきではない
電波を受けていると判別し、データの出力を停止する
(ステップS13)。また、設定値より大ではないと判
別されたときには電界強度のピーク地点とビーコン直下
との距離が近いことを意味するので、その車両が受ける
べき電波であると判別して、先に取り込んでいるデータ
の出力を行い、ナビゲーション装置のモニタ等に表示し
(ステップS14)、この処理を終了する(ステップS
15)。
【0051】上記実施例において、電界強度がピークと
なる地点からビーコン直下との距離を検出する手段とし
て、位相判別、あるいはビーコン直下通過検出処理を正
確に行うための受信フレームに対応した値であるアップ
ダウンカウンタを利用した例を示したが、そのほか種々
の手段を採用することができ、例えば図8及び図9に示
すように時間をカウントするタイマを用いることもで
き、その際には例えば図9に示すブロック図に示す装置
によって作動する。この図9において図1と同一構成の
受信手段等の部分については図示を省略し、また図示さ
れている部分についても図1と同様の機能を行うブロッ
クについては同一番号を付している。
【0052】図9において、受信情報出力可否判別部3
6にはタイマ等により時間をカウントする時間カウント
部37を備え、電界強度ピーク検出部14及びビーコン
直下通過検出処理部17のデータを入力しており、例え
ば図8(a)の高速道路上での受信における(ii)の
情報取込可否判別用時間カウント値のグラフに示される
ように、同図(a)における(i)の電界強度のグラフ
における電界強度が最初にH3のピークに達したIの地
点からカウントを開始し、ビーコン直下通過検出処理部
17でビーコンの直下を車両が通過したことを検出した
ときにそのカウントを停止する。なお、この時のタイマ
としては例えば前記図5に示すようなサンプリングクロ
ック生成部31で生成されたクロック信号を用いる等、
種々の回路で用いられているクロックを使用することが
できる。
【0053】そのカウント結果はカウント値比較部39
に出力され、予め設定された設定値38と比較し、判別
部40においてその時間が設定値より短いと判別された
ときには、データ処理部15において受信したデータは
出力すべきデータであるとしてそのデータの出力を行
う。これは図8(a)(ii)において、カウント値T1
が設定値T0より小さい状態として示されている。
【0054】また、図8(b)に示すように高速道路下
の一般道路での受信のため、電界強度がピークとなる地
点Mからビーコン設置地点D迄の距離L2が長いときに
は、その車両が一般道路を走行していて速度が比較的遅
いこともあり多くの時間がかかるため、同図(ii)に示
すようにそのカウント時間は設定値T0よりも大きいT
2となる。これを図9の判別部40が判別し、データ処
理部15においては受信したデータは出力すべきデータ
ではないとしてその出力を停止する。
【0055】上記実施例において位相判定部12にアッ
プダウンカウンタ13を用い、正確な位相判定、及び正
確なビーコン直下通過検出処理を行い、また、電界強度
ピーク検出部14を備えてビーコン直下通過検出処理を
より正確に行う手段を備えた例に基づいて説明したが、
従来から用いられている位相判定処理及びビーコン直下
通過検出処理を行う装置においても同様に用いることが
でき、その際には例えば図10に示すブロック構成によ
って実施することができる。この図においても図1と同
一構成部分については一部図示を省略し、また図示され
ている部分についても同様の機能を行うブロックについ
ては図1と同一番号を付与している。
【0056】図10において位相判定部12にはアップ
ダウンカウンタを用いておらず、またビーコン直下通過
検出処理部17はデータ処理部15の1機能部として包
含されている例を示している。このブロック構成におい
て、受信情報出力可否判別部36は前記図9と同様の構
成を採用しており、時間カウント部37において電界強
度ピーク検出部14でピークを検出したときカウントを
開始し、ビーコン直下通過検出処理部17でビーコンの
直下を通過したことを検出したときにはその出力によっ
てカウントを停止し、カウント比較部39において設定
値38と比較し、判別部40で前記と同様の判別を行
い、データ処理部にその判別結果を出力するようにして
いる。なお、上記のような位相判定部12及びビーコン
直下通過検出部17の構成は、前記図1の実施例におい
ても同様に変形して適用することができる。
【0057】受信した電波ビーコンが本来受信すべきも
のであるか否かの判別を、電界強度が最初にピークにな
った地点からビーコンの直下を通過した地点までの距離
に関連した値を得るに際して、上記の例の他、ナビゲー
ション装置に車両の走行距離データが取り込まれている
場合にはこのデータを直接利用することができ、その際
には電界強度が最初にピークになった地点の距離データ
を取り込み、ビーコンの直下を通過したことを検出した
ときにカウントを終了することによりその間の距離デー
タを得ることができ、その距離が予め設定した値以上か
否かを判別することにより前記と同様の処理を行うこと
ができる。
【0058】前記実施例はいずれも、高速道路上に設置
した電波ビーコンを受信した際、電界強度が最初にピー
クになった地点からビーコンの直下を通過した地点まで
の距離に関連した値を検出することにより、データを取
り込むべきか否かを判別する例を示したが、例えば前記
図13における高速道路設置ビーコン受信の状態を示す
図において、(c)に示している高速道路下の一般道路
での電界強度のグラフに示されるように、例えば高速道
路上で低出力ビーコンを受信したときのピーク電圧値H
3と同じ電界強度の電波を受信した場合でも、上記一般
道路での受信の際には特にビーコン設置地点での電界強
度が低下する傾向が強く、同図の一点差線で示すグラフ
のようにこの地点で電界強度が大きく落ち込むことが多
い。
【0059】図13のこの特性は図11の(a)及び
(b)にまとめて示している。図示の例においては高速
道路上で低出力ビーコンを受信しているときにはビーコ
ン設置地点Dにおいて受信適正レベルH1より低下する
ことはないが、高速道路下の一般道路で高出力ビーコン
の漏れ電波を受信した場合には、ビーコン設置地点にお
いて受信適正レベルH1より低下してしまうことがあ
る。この特性を利用して、高速道路に設置した電波ビー
コンの電波を高速道路下の一般道路で受信することによ
る不適切な案内出力の防止を行うこともできる。
【0060】その際には、例えば図11(c)に示すよ
うな機能ブロック構成により判別を行うことができる。
この図に示す実施例においては前記図10と同様の機能
ブロック構成を採用しているが、ここでは前記各実施例
で用いている電界強度ピーク検出部14を使用しない例
を示しており、ビーコン直下通過検出処理部17での処
理に際しては、例えば位相判定部12による判定の結
果、正相から逆相に、或いは逆相から正相に所定期間変
化し、且つ電界強度レベルが所定値以上の時にビーコン
の直下を通過したものとする等の処理を行う。
【0061】図11に示す実施例における受信情報出力
可否判別部41においては、上記のような処理によりビ
ーコン直下通過検出処理部17からビーコン直下を通過
したことを検出した出力が得られたとき、ビーコン直下
近傍電界強度検出部42において電界強度レベル検出部
9の検出値を取り込む。この値を受信電界強度比較部4
4において予め定められた例えば図11(a)(b)に
示される電界強度H1のような設定値43と比較し、判
別部45による判別結果をデータ処理部15に出力す
る。データ処理部15では、その判別結果が高速道路下
の一般道路での受信であると判別されたときには、受信
した交通情報の出力を停止する。なお、設置されている
電波ビーコンによっては、ビーコン設置地点において正
相側と逆相側の電波の混合を防止する等のため、両方の
電界強度が大きく低下するように設定されていることも
あるが、その際でもビーコン直下だけではなく、その近
傍の電界強度も含めて検出することにより本発明は実施
可能となる。
【0062】本発明は以上のように種々の手段により、
高速道路上に設置された電波ビーコンの電波を、高速道
路下の一般道路において受信した場合に、その受信結果
を出力しないようにすることができるものであるが、上
記のような高速道路上とその下の一般道路上の受信電界
強度の特性を利用することにより、更に各種の手段によ
って本発明を実施することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
高速道路に設置された電波ビーコンの電波を、高速道路
上で受信しているか、或いは高速道路の下の一般道路で
受信しているかを確実に判別することができ、高速道路
の下の一般道路を走行する車両が高速道路の交通情報を
取り入れて運転者が誤った判断の行う等の混乱を生じる
ことを防止することができる。
【0064】また、受信したフレームデータ毎の位相の
判定結果に応じてカウントを行うアップダウンカウンタ
を備え、前記計数手段は、前記電界強度ピーク検出手段
による電界強度ピーク検出時から、ビーコン直下通過検
出部によるビーコン直下通過検出時までのアップダウン
カウンタの値を計数する前記車両用ビーコン受信機とし
たものにおいては、電界強度がピークとなる地点からビ
ーコン直下の地点までの走行時間に応じて変化する受信
フレーム数に関連するデータをカウントすることができ
るので、容易に、且つ確実に前記判別を行うことができ
る。
【0065】また、前記計数手段が、前記電界強度ピー
ク検出部による電界強度ピーク検出時から、ビーコン直
下通過検出手段によるビーコン直下通過検出時までの時
間を計数する前記車両用ビーコン受信機としたものにお
いては、電界強度がピークとなる地点からビーコン直下
の地点までの距離に対応した値を容易に検出することが
でき、それにより前記判別を確実に行うことができる。
その際特に、一般道路を走行する車両は比較的走行速度
が遅いので、その判別は更に確実なものとなる。また、
時間を計数する手段としてはこの装置内に用いられてい
る種々のクロックを使用することができ、その際には安
価な装置で上記判別を行うことができる。
【0066】また、前記計数手段が、前記電界強度ピー
ク検出部による電界強度ピーク検出時から、ビーコン直
下通過検出手段によるビーコン直下通過検出時までの距
離を計数する前記車両用ビーコン受信機としたものにお
いては、電界強度がピークとなる地点からビーコン直下
の地点までの距離を確実に検出することができ、特に車
両には距離計を備えナビゲーション装置にも通常そのデ
ータが使用されているので、このデータを用いることに
より容易に、且つ確実に前記判別を行うことができる。
【0067】また、前記電界強度ピーク検出部の検出出
力が、ビーコン直下通過検出手段にも出力する前記車両
用ビーコン受信機としたものにおいては、ビーコン直下
を通過したことを正確に検出するために使用する電界強
度ピーク検出部の検出出力を、そのまま本発明に利用す
ることができ、安価な手段によって前記判別を確実に行
うことができる。
【0068】また、前記アップダウンカウンタの出力
が、ビーコン直下通過検出手段にも出力する前記車両用
ビーコン受信機としたものにおいては、ビーコン直下を
通過したことを正確に検出するために使用するアップダ
ウンカウンタの機能を本発明に利用することができ、安
価な手段によって前記判別を確実に行うことができる。
【0069】また、互いに逆方向に、且つ異なった位相
のフレームデータを含む電波を送信するビーコン送信機
の電波を受信するビーコン受信手段と、受信した電波の
電界強度を検出する電界強度検出手段と、前記ビーコン
送信機の直下を通過したことを検出するビーコン直下通
過検出手段と、前記電界強度検出手段とビーコン直下通
過検出手段の検出出力により、受信した電波に含まれる
交通情報を出力するか否かを判別する受信情報出力可否
判別手段とを備え、前記受信情報出力可否判別手段に
は、ビーコン直下通過検出手段によるビーコン直下通過
出力時近傍の前記電界強度検出手段の出力を取込むビー
コン直下近傍電界強度検出手段と、前記ビーコン直下近
傍電界強度検出手段の出力と予め設定した設定値と比較
する比較部と、比較結果に基づいて受信情報出力の可否
を判別する判別部とを有することを特徴とする車両用ビ
ーコン受信機としたものにおいては、従来から電波ビー
コン受信時に走行方向に対応した情報を取り入れるため
に使用されているビーコン直下通過検出手段、及び電界
強度検出手段を用いるのみで、安価な手段によって前記
判別を行うことができる。その際、ビーコン直下部分に
おいて特に電界強度が低下する特性の電波ビーコンであ
っても、その前後部分を含めたその地点近傍の電界強度
を検出することにより確実に前記判別を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】同実施例の作動フロー図である。
【図3】同実施例の受信電界強度と受信フレームのカウ
ントの関係、及び本発明による受信情報出力可否判別の
ためのカウント作動を示す図である。
【図4】本発明のビーコン受信機で受信するビーコンか
らのデータフレーム構成、及び2面合成アンテナから送
信される電波の位相の関係を示す図である。
【図5】上記実施例で用いられる位相判定部の機能ブロ
ック図である。
【図6】上記位相判定部で行われる位相判定手法を示す
タイムチャートである。
【図7】上記位相判定部における作動フロー図である。
【図8】本発明の他の実施例における、受信電界強度、
及び受信情報出力可否判別のための時間カウント値の関
係を示す図である。
【図9】同実施例の主要機能ブロック構成図である。
【図10】同実施例の他の主要機能ブロック構成図であ
る。
【図11】本発明の他の実施態様を示す図であり、
(a)は高速道路上での受信電界強度の特性を示す図で
あり、(b)は高速道路下の一般道路での受信電界強度
の特性を示す図であり、(c)はこれらの特性を利用し
て本発明の作動を行うための主要機能ブロック図であ
る。
【図12】本発明が適用される道路と電波ビーコンの関
係を示す斜視図である。
【図13】上記道路と電波ビーコンの関係により生じ
る、高速道路と高速道路下の一般道路での電波の受信特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 高速道路設置電波ビーコン送信機 9 電界強度レベル検出部 12 位相判定部 13 アップダウンカウンタ 14 電界強度ピーク検出部 15 データ処理部 16 ピーク検出部 17 ビーコン直下通過検出処理部 18 受信情報出力可否判別部 19 カウント値読取部 20 設定値 21 カウント値比較部 22 判定部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに逆方向に、且つ異なった位相のフ
    レームデータを含む電波を送信するビーコン送信機の電
    波を受信するビーコン受信手段と、 受信した電波の電界強度を検出する電界強度検出手段
    と、 前記ビーコン送信機の直下を通過したことを検出するビ
    ーコン直下通過検出手段と、 前記電界強度検出手段とビーコン直下通過検出手段の検
    出出力により、受信した電波に含まれる交通情報を出力
    するか否かを判別する受信情報出力可否判別手段とを備
    え、 前記電界強度検出手段には電界強度のピークを検出する
    電界強度ピーク検出部を有し、 前記受信情報出力可否判別手段には、前記電界強度ピー
    ク検出手段によるピーク検出地点と、前記ビーコン直下
    通過検出手段によるビーコン直下通過検出地点との距離
    に対応した値を計数する計数手段と、前記計数手段の出
    力と予め設定した設定値と比較する比較部と、比較結果
    に基づいて受信情報出力の可否を判別する判別部とを有
    することを特徴とする車両用ビーコン受信機。
  2. 【請求項2】 受信したフレームデータ毎の位相の判定
    結果に応じてカウントを行うアップダウンカウンタを備
    え、 前記計数手段は、前記電界強度ピーク検出部による電界
    強度ピーク検出時から、ビーコン直下通過検出手段によ
    るビーコン直下通過検出時までのアップダウンカウンタ
    の値を計数することを特徴とする請求項1記載の車両用
    ビーコン受信機。
  3. 【請求項3】 前記計数手段は、前記電界強度ピーク検
    出部による電界強度ピーク検出時から、ビーコン直下通
    過検出手段によるビーコン直下通過検出時までの時間を
    計数することを特徴とする請求項1記載の車両用ビーコ
    ン受信機。
  4. 【請求項4】 前記計数手段は、前記電界強度ピーク検
    出部による電界強度ピーク検出時から、ビーコン直下通
    過検出手段によるビーコン直下通過検出時までの距離を
    計数することを特徴とする請求項1記載の車両用ビーコ
    ン受信機。
  5. 【請求項5】 前記電界強度ピーク検出部の検出出力
    は、ビーコン直下通過検出手段にも出力することを特徴
    とする請求項1記載の車両用ビーコン受信機。
  6. 【請求項6】 前記アップダウンカウンタの出力は、ビ
    ーコン直下通過検出手段にも出力することを特徴とする
    請求項2記載の車両用ビーコン受信機。
  7. 【請求項7】 互いに逆方向に、且つ異なった位相のフ
    レームデータを含む電波を送信するビーコン送信機の電
    波を受信するビーコン受信手段と、 受信した電波の電界強度を検出する電界強度検出手段
    と、 前記ビーコン送信機の直下を通過したことを検出するビ
    ーコン直下通過検出手段と、 前記電界強度検出手段とビーコン直下通過検出手段の検
    出出力により、受信した電波に含まれる交通情報を出力
    するか否かを判別する受信情報出力可否判別手段とを備
    え、 前記受信情報出力可否判別手段には、ビーコン直下通過
    検出手段によるビーコン直下通過出力時近傍の前記電界
    強度検出手段の出力を取込むビーコン直下近傍電界強度
    検出手段と、前記ビーコン直下近傍電界強度検出手段の
    出力と予め設定した設定値と比較する比較部と、比較結
    果に基づいて受信情報出力の可否を判別する判別部とを
    有することを特徴とする車両用ビーコン受信機。
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