JP2002168755A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度の保持精度が確保でき、光学系でのア
ライメントを必要とすることなく再現性良くプローブを
着脱できる保持機構を備えた走査型プローブ顕微鏡を提
供する。 【解決手段】 本発明の走査型プローブ顕微鏡は、先端
に探針5を設けたカンチレバー6を固着したプローブB
を、クランプ本体1の下面の3つのクランプ面3a,3
b,3cに等しく作用する力でレバー21によって押し
付けて保持するプローブ保持機構Aを備えている。直方
体のプローブ下面に、該下面の一方の稜線から約45°
の傾きでV字状にカットしてV字切欠部72を設け、こ
の切欠部の面をレバーによって押圧することで、3つの
クランプ面に等しく押圧力がかかるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子間力顕微鏡
(AFM)等の走査型プローブ顕微鏡に関し、特にその
プローブ保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、試料とこれに
対向配置した探針とを近接させて、探針又は試料を走査
することにより、探針と試料表面との間の相互作用で生
じる物理量を検出して試料表面の形状を原子レベルの分
解能で測定するもので、原子間力顕微鏡(AFM)がこ
れに該当する。
【0003】原子間力顕微鏡は、カンチレバー等によっ
て支持される探針を試料表面に近づけることによって、
探針先端の原子と試料表面の原子との間に生じる微小な
原子間力を測定し、上記原子間力が探針と試料との距離
によって一義的に定まるという性質を利用し、試料表面
に沿って走査しながらその原子間力が一定となるように
探針と試料との間の距離を調整して、探針又は試料の高
さ方向の軌跡により試料表面の凹凸形状を測定するもの
である。
【0004】このような走査型プローブ顕微鏡の性能は
探針の微妙な形状に敏感に影響される一方で、探針が試
料面内を走査することにより探針の破損や劣化が生じ、
この探針、主に先端形状の変形は測定精度に多大な悪影
響を及ぼし、装置の信頼性及び分解能に問題を生じる。
そのため探針が劣化する前に交換する必要がある。その
場合、探針を支持するカンチレバーを取り付けたプロー
ブごと交換することが行われている。
【0005】従来より、このような探針をもつプローブ
の保持方式として、バキュームチャック式、マグネット
式、ワイヤ固定式等が、特許第2900945号公報、
特許第2853585号公報、特開平10−26794
8号公報、特開平11−211734号公報により公知
である。しかしながら、これらの従来の方式は、バキュ
ーム源がダウンすると保持不能となることや、バキュー
ム源が必要であるためコストがかかることや、試料が磁
界の影響を受けることや、高精度な保持精度が確保でき
ず、プローブを保持した後に光学系でその精度を補償す
るようにしていたためその調整に時間を要する等の問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題に鑑み、高精度な保持精度が確保できて、光学系で
のアライメントを必要とすることなく再現性良くプロー
ブを着脱できると共に、プローブ保持機構の省スペース
化が計れ、電源断時等における保持不能の不具合の生じ
ることのないプローブ保持機構を具備した走査型プロー
ブ顕微鏡を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に
記載の走査型プローブ顕微鏡を提供する。請求項1に記
載の走査型プローブ顕微鏡は、先端に探針を設けたカン
チレバーを精度補償して固着したプローブを、クランプ
本体下面の3つのクランプ面に等しく作用する力でレバ
ーによって押し付けて保持するプローブ保持機構を具備
したものであり、プローブの位置を高精度に保持するこ
とができ、保持後の光学系でのアライメントを不要とし
ている。
【0008】請求項2の該顕微鏡は、直方体のプローブ
の下面に、該下面の一方の稜線から約45°の傾斜角度
でV字状にカットしてV字切欠部を設け、この切欠部の
面をレバーにより押圧することで、クランプ本体下面に
形成された3つの壁面にレバーの押圧力がそれぞれ約4
5°の角度で等しく作用するようにしたものであり、単
純な機構で3つの面に等しい押圧力を働かすことができ
る。請求項3の該顕微鏡は、クランプ本体下面の3つの
壁面にその一部の表面を露出する形で微小な径の球を埋
め込んだものであり、これにより、壁面の粗さに影響さ
れることなく、点接触によりプローブを高精度に位置付
けして保持することができる。
【0009】請求項4の該顕微鏡は、3つの壁面に埋め
込まれる球の数を規定したものであり、合計6つの球に
よる点接触とレバーによる押圧点の7つの点接触によっ
てプローブを保持するものである。請求項5の該顕微鏡
は、プローブ保持機構の構成を具体化したものであり、
レバーの回動動作によりプローブを保持できるので、保
持部分の省スペース化を計れ、劣化対策用として予備プ
ローブが多数配列された場合でも、取り出すことが容易
である。
【0010】請求項6の該顕微鏡は、レバーを駆動する
駆動機構が、レバーをロック状態から解放位置へと駆動
するエアシリンダと、レバーをロック位置に戻すための
スプリングによって付勢される押圧棒とを有しているこ
とを規定したものであり、プローブはバネ圧によってク
ランプ本体に保持される。請求項7の該顕微鏡は、レバ
ーの先端を半球状としたものであり、レバーは点接触で
プローブを押圧することで押圧力が効率良くプローブに
作用する。
【0011】請求項8の該顕微鏡は、プローブの探針を
X,Y,Z方向に微調整することができる微調整機構を
更に備えるようにしたもので、原子間力顕微鏡等の光学
的手法で微少変位を検出する際に、微調整機構を小型・
軽量化することで慣性モーメントによる影響を低減し、
測定精度の向上が可能となる。請求項9の該顕微鏡は、
プローブと接触するレバー及びクランプ本体の接触部を
磁性材により形成したものであり、これにより、プロー
ブとの当接により発生するゴミ、パーティクル等をこの
磁性材の部分に付着させて、落ちて散らばらないように
している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態の走査型プローブ顕微鏡のプローブ保持機構
について説明する。図1は、本発明の実施の形態の走査
型プローブ顕微鏡のプローブ保持機構の側面図である。
図1は、プローブ保持機構Aと、これに保持される直前
のプローブBと、顕微鏡の対物レンズCとの関係を示し
ている。この図では対物レンズCが傾斜して配置されて
いるように見えるが、実際は対物レンズCが垂直に配置
され、これに対してプローブBがやや傾斜して保持され
るものである。なお、前記保持機構Aは、支持体Dにボ
ルト等で固定されている。
【0013】図1〜4に示されるように保持機構Aは、
基本的にクランプ本体1、レバーの回動軸2、テコ部材
3、及びテコ部材3を回動する駆動機構4とから構成さ
れている。クランプ本体1は、回動軸2を挿入するため
の垂直方向に貫通する孔11と、側面がコの字状に切り
込まれたスラスト軸受22の受入れ部12と、プローブ
Bの3つの面が当接するように受け入れるための下面に
凹設された、クランプ面を構成する凹部13とが形成さ
れている。クランプ本体1の受入れ部12に配置される
スラスト軸受22には、挿入される回動軸2がスラスト
方向に移動しないようにするためのロックネジ24が設
けられている。クランプ本体1の下面に形成された、ク
ランプ面を構成する凹部13は、プローブBと当接する
ための底壁13aと2つの側壁13b,13cとを有
し、他の2の側壁は除去されている。これらの底壁及び
側壁には、プローブBと点接触させるためにサファイア
(アルミナ)製の約0.5mm程の径の球14が、その一
部の表面が露出する形で、底壁13aに3個所、長手方
向の側壁13bに2個所、他の側壁13cに1個所埋め
込まれている。
【0014】クランプ本体1内を挿通する回動軸2の先
端部には、先端が半球状に形成されたレバー21が設け
られている。回動軸2は、クランプ本体1のスラスト軸
受22の上下にそれぞれ配設されたラジアル軸受23に
回動自在に軸支されている。したがって、回動軸2の回
動にともなって、図4に示すようにレバー21が、プロ
ーブBをロックする位置と、ロックを解放する位置との
間で、例えば約90°、回動する。この回動軸2は、ク
ランプ本体1の上部に載置された、後に詳述するテコ部
材3を挿通している。
【0015】テコ部材3には、回動軸2が挿入される孔
31と、この孔につながっているスリット部32と、被
押圧部材34を軸支するために上部と下部に設けられた
2股状の支承部33とが形成されている。スリット部3
2には、回動軸2を締め込むための締め込みネジ35が
設けられており、このネジ34を締め込むことで、テコ
部材3と回動軸2とはしっかりと固定される。
【0016】図3に示されるように支持体Dには、テコ
部材3を回動するための駆動機構4が取り付けられてい
る。この駆動機構4は、テコ部材3に軸支された被押圧
部材34を押圧してテコ部材3を回動させ、図4に示さ
れるようにレバー21をロックからの開放位置へと動か
すためのエアシリンダ41と、テコ部材3に関してエア
シリンダ41と反対側にバネ力によって被押圧部材34
を押圧しテコ部材3をエアシリンダ41による回動とは
逆方向に回動させ、レバー21をロック位置へと動かす
ための押圧棒42と、を有している。図5に示されるよ
うに、押圧棒42は、調整ネジ43内に摺動可能に挿入
され、この押圧棒42と調整ネジ43との間にスプリン
グ44が配置されている。したがって、調整ネジ43の
ナット部を回すことにより、スプリング44の付勢力が
調整できる。符号45は、調整ネジ43を固定する止め
ネジである。
【0017】図6は、前記保持機構Aに保持されるプロ
ーブBを示している。プローブBは、探針5が設けられ
たカンチレバー6と、このカンチレバー6を接着等によ
り取り付けるカンチレバーホルダ7とから構成されてい
る。カンチレバーホルダ7には、その先端の下面には、
カンチレバー6を接着する接着剤の流れを良くするため
の溝71が形成されると共に、直方体部分の下面の一方
の稜線から約45°の角度でV字状にカットされたV状
切欠部72が形成されている。したがって、V状切欠部
72の面72aは、カンチレバーホルダ7の上面及び2
つの側面に対し、等しく約45°傾斜している。このカ
ンチレバーホルダ7が前述のクランプ本体1に保持され
るとき、レバー21がV状切欠部72内に入り込んで切
欠部72の約45°の面72aを押圧することにより、
このカンチレバーボルダ7の上面及び2つの側面(切欠
部72が形成されていない側面と後側の側面)が、クラ
ンプ本体1のクランプ面を形成する凹部13の底壁及び
2つの側壁に埋め込まれた6つの球14にそれぞれ当接
し、クランプ面に対し等しい力で作用している。また、
プローブBと接触するレバー21及びクランプ本体1の
接触部を磁性材で形成してもよい。これにより、プロー
ブBとの当接により発生するゴミ、パーティクル等がこ
の磁性材の部分に付着し、落ちて散らばることがない。
【0018】図7,8,9は、プローブBの探針をX,
Y,Z方向に微調整する微調整機構8を示している。こ
の微調整機構8は、プローブ保持機構Aを固定している
支持体Dと、対物レンズCを保持しているホルダ9との
間に設けられており、この間にXスライダ81とYスラ
イダ82とが介在している。ホルダ9とXスライダ81
とは、X方向に摺動可能で、Y,Z方向には拘束される
形で嵌合している。ホルダ9にはY方向に長穴9aが開
孔され、Xスライダ81には長穴9aに対しやや傾斜し
た傾斜長溝81aが設けられ、この長穴9aと傾斜長溝
81aに渡って円柱軸10aが配置されている。ホルダ
9には、調整ネジ9dが長穴9aの長手方向に横断して
配置される。この調整ネジ9bは、円柱軸10aと直交
し、これを貫通する形で円柱軸10aと螺嵌している。
従って、調整ネジ9dの回動により円柱軸10aがY方
向に移動すると、Xスライダ81の傾斜長溝81aにも
円柱軸10aが到達しているため、Xスライダ81はY
方向の拘束により、X方向に摺動する。これにより、X
方向の微調整が行える。
【0019】同様に、Xスライダ81とYスライダ82
とは、Y方向に摺動可能で、X,Z方向には拘束される
形で嵌合している。Xスライダ81には、Z方向に長穴
81bが開孔され、Yスライダ82には、この長穴81
bに対しやや傾斜した傾斜長溝82bが設けられ、この
長穴81bと傾斜長溝82bに渡って円柱軸10bが配
置されている。Xスライダ81には、調整ネジ81dが
長穴81bの長手方向に横断して配置され、この調整ネ
ジ81dは、円柱軸10bと直交し、これを貫通する形
で円柱軸10bと螺嵌している。従って調整ネジ81d
の回動により円柱軸10bがZ方向に移動すると、円柱
軸10bがYスライダ82の傾斜長溝82bに達してい
るために、Yスライダ82は、Z方向は拘束されている
ためY方向に摺動する。これにより、Y方向の微調整が
行える。
【0020】同様に、Yスライダ82と、プローブ保持
機構Aを固定している支持体Dとは、Z方向に摺動可能
で、X,Y方向に拘束される形で嵌合している。Yスラ
イダ82には、Y方向に長穴82cが開孔され、支持体
Dには、この長穴82cにやや傾斜して傾斜長溝Dcが
設けられ、この長穴82cと傾斜長溝Dcとに渡って円
柱軸10cが配置されている。Yスライダ82には、調
整ネジ82dが長穴82cの長手方向に横断して配置さ
れ、この調整ネジ82dは、円柱軸10cと直交し、こ
れを貫通する形で円柱軸10cと螺嵌している。従っ
て、調整ネジ82dの回動により円柱軸10cがY方向
に移動すると、円柱軸10cは支持体Dの傾斜長溝Dc
に達しているために、支持体DはY方向に拘束されてい
るためZ方向に摺動する。これにより、Z方向の微調整
が行える。
【0021】なお、ホルダ9とXスライダ81、Xスラ
イダ81とYスライダ82、及びYスライダ82と支持
体Dとは、互いにボルト等により支持される。このよう
に、本発明の走査型プローブ顕微鏡のプローブ探針の
X,Y,Z方向の位置の微調整機構8は、コンパクトで
軽量化できるため、この顕微鏡の光学的手法で微少変位
を検出する際に、慣性モーメントによる影響を低減し、
測定精度の向上が可能である。
【0022】以上のように構成されたプローブ保持機構
Aの作動について説明する。プローブBがプローブ保持
機構Aに保持されていない初期状態においては、エアシ
リンダ41によって、スプリング44の付勢力に抗して
テコ部材3と回動軸2とは約90°反時計方向に回動し
てレバー21は解放状態である長手方向を向いている。
この状態で、プローブBが図示されていない供給機構に
より、図1に示されるようなセット位置に運ばれクラン
プ本体1の下面に近接して配置される。次いでエアシリ
ンダ41による押圧力が解除され、スプリング44の付
勢力によりテコ部材3と回動軸2とは時計方向に約90
°回動し、これによりレバー21は、図4に示されるよ
うにプローブBのロック位置(長手方向に直角な方向)
へと回動し、カンチレバーボルダ7に形成されたV状切
欠部72の面にその先端が当接して、これを押圧し、プ
ローブBをクランプ本体1の下面で保持する。したがっ
て、スプリング44の付勢力がプローブBの保持力とな
っている。プローブBを保持機構Aから解放するには、
スプリングの付勢力に抗してエアシリンダ41を作動さ
せ、レバー21を反時計方向に約90°回動することで
行われる。
【0023】以上説明したように、本発明の走査型プロ
ーブ顕微鏡のプローブ保持機構においては、レバーの回
動によってプローブのロック及び解放を行っているため
に保持機構の省スペース化が計れると共に、プローブを
点接触によって保持しているために、保持面の面粗度に
影響されることなく高精度にプローブを自動交換するこ
とができる。また、バキュームを使用していないのでバ
キュームダウンの恐れがなく、かつ磁力によらないので
磁気の影響を受けることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の走査型プローブ顕微鏡の
プローブ保持機構の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の走査型プローブ顕微鏡の
プローブ保持機構の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態の走査型プローブ顕微鏡の
プローブ保持機構の上面図である。
【図4】本発明の実施の形態の走査型プローブ顕微鏡の
プローブ保持機構の下面図である。
【図5】本発明のプローブ保持機構の駆動機構を示す図
である。
【図6】本発明のプローブ保持機構に使用されるプロー
ブの側面図と平面図である。
【図7】本発明のプローブ保持機構に使用される微調整
機構の正面図である。
【図8】図7の微調整機構の側面図である。
【図9】図7の微調整機構の平面図である。
【符号の説明】
A…プローブ保持機構 B…プローブ C…対物レンズ 1…クランプ本体 14…球 2…回動軸 21…レバー 3…テコ部材 4…駆動機構 41…エアシリンダ 42…押圧棒 43…調整ネジ 44…スプリング 8…微調整機構

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料と探針とを近接して対向配置し、そ
    のどちらかを走査させることで探針と試料表面との間の
    相互作用により生じる物理量を検出して試料表面の形状
    を原子レベルの分解能で測定する走査型プローブ顕微鏡
    において、 先端に探針を設けたカンチレバーを固着したプローブ
    を、プローブ保持機構のクランプ本体下面の3つのクラ
    ンプ面に等しく作用する力で、レバーによって押し付け
    て該プローブを該クランプ本体に押圧保持するプローブ
    保持機構を具備することを特徴とする走査型プローブ顕
    微鏡。
  2. 【請求項2】 前記クランプ面が、前記クランプ本体の
    下面に形成された3つの壁面であり、該3つの壁面に対
    して、前記レバーにより生じる押圧力がそれぞれ約45
    °の角度で等しく作用するように、直方体の前記プロー
    ブの下面の一方の稜線から約45°の傾斜角度でV字状
    にカットして、前記プローブの下面にV字切欠部を設け
    ることを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記クランプ本体の下面に形成された3
    つの壁面に微小な径の球が表面が露出する形で埋め込ま
    れていることを特徴とする請求項2に記載の走査型プロ
    ーブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記クランプ本体下面の3つの壁面のう
    ち、底壁に3個、長手方向の側壁に2個、後の側壁に1
    個の微小な径の球がそれぞれその一部の表面を露出する
    ように埋め込まれていることを特徴とする請求項3に記
    載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記プローブ保持機構が、前記プローブ
    を受け入れる前記クランプ本体と、前記レバーを取り付
    けた回動軸と、該回動軸を回動させるテコ部材と、該テ
    コ部材に作用する駆動機構とより構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記駆動機構が、前記レバーをロック状
    態からの解放位置に駆動するためのエアシリンダと、前
    記レバーをロック位置に戻すためのスプリングによって
    付勢される押圧棒とを有していることを特徴とする請求
    項5に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記レバーの先端が半球状であることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の走査型
    プローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記プローブの探針を、X,Y,Z方向
    に微調整することができる微調整機構を更に備えている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の
    走査型プローブ顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記プローブと接触する前記レバー及び
    前記クランプ本体の接触部が磁性材により形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載
    の走査型プローブ顕微鏡。
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