JP2002168675A - 液面検出装置 - Google Patents

液面検出装置

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JP2002168675A JP2000365242A JP2000365242A JP2002168675A JP 2002168675 A JP2002168675 A JP 2002168675A JP 2000365242 A JP2000365242 A JP 2000365242A JP 2000365242 A JP2000365242 A JP 2000365242A JP 2002168675 A JP2002168675 A JP 2002168675A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アームホルダと接点保持部材とのガタツキを
抑制することが可能な液面検出装置を提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 液面に浮くフロートを備えたフロートア
ーム2と、フロートアーム2を保持するアームホルダ3
と、アームホルダ3を回動可能に備えた本体フレーム4
と、本体フレーム4に固定される回路基板5と、回路基
板5上を摺動する摺動接点6を有する接点保持部材7と
を有し、アームホルダ3に位置決め部16を設け、接点
保持部材7に位置決め部16に挿入される位置決め孔2
7を設け、位置決め孔27に位置決め部16に沿って延
びる筒状部28を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液面検出装置に関
するもので、特にフロートを備えた液面検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液面検出装置1は、図7から図1
0に示すように例えば図示しない燃料タンクの液面に浮
く図示しないフロートに連動するフロートアーム2と、
このフロートアーム2の回動に伴って動くアームホルダ
3と、アームホルダ3の軸部14を軸支する本体フレー
ム4と、この本体フレーム4に固定される回路基板5
と、この回路基板5上を摺動する摺動接点6を有しアー
ムホルダ3に固定される接点保持部材7と、回路基板5
に電気的に接続される端子8と、この端子8と図示しな
い外部回路とを接続するリード線9とを備え、液面の変
動に伴い前記フロート、フロートアーム2、アームホル
ダ3を介して摺動接点6が回路基板5上を摺動すること
で回路基板5に設けた図示しない抵抗体によって生じる
電圧変動をリード線9により、図示しない外部回路に出
力するものが知られている。
【0003】フロートアーム2は金属製の棒状で、その
先端に液面に浮く図示しないフロートを備えている。ま
た、他方の端部10は折り曲げられている。
【0004】アームホルダ3は合成樹脂からなり、フロ
ートアーム2の折り曲げた端部10が貫通する孔11を
有する保持部12を備えるとともに、フロートアーム2
を両側から保持する保持片3aを備えている。この保持
部12と保持片3aとにより、フロートアーム2はアー
ムホルダ3に位置決め固定されている。また、アームホ
ルダ3は胴部13を挟んで2つに位置的に離間した軸部
14を備え、この軸部14はアームホルダ3において同
一軸上両端に位置して形成されており、胴部13と軸部
14とは、その中心部に貫通した孔15を備えた筒状で
ある。さらに、アームホルダ3には胴部13の近傍に後
述する接点保持部材を位置決めする2つの位置決め部1
6が形成されている。
【0005】また、アームホルダ3へのフロートアーム
2の組み付けは、フロートアーム2の端部10を保持部
12の孔11に挿入し、保持部12で回動可能に保持さ
れた端部10の軸を中心に軸部14の軸方向に回動さ
せ、アームホルダ3の保持片3aを弾性変形させてフロ
ートアーム2を保持することで完了する。
【0006】本体フレーム4は合成樹脂で形成されてお
り、2つのフレーム構成体17,18から構成されてい
る。このフレーム構成体17,18それぞれにはアーム
ホルダ3を回動可能に軸支するために、アームホルダ3
の軸部14を受ける軸受部19,20を備えている。
【0007】フレーム構成体17には係止爪を備えた弾
性片が4つ設けられており、他方のフレーム構成体18
には、前記係止爪が係合する係止部が同じく4つ設けら
れている。また、フレーム構成体18にはピン21が2
本突出形成されており、フレーム構成体17にはこのピ
ン21が貫通する孔22が設けられている。フレーム構
成体17,18の組み付け固定は、フレーム構成体1
7,18それぞれに設けた前記係止爪と前記係止部とを
係合させ、孔22から露出したピン21の端部を熱溶着
により変形させることで完了する。
【0008】フレーム構成体18は、その一部を切り欠
いた切り欠き部23を備えている。この切り欠き部23
は、フレーム構成体17とフレーム構成体18とを組み
付けた状態でガイド部24を構成するものである。
【0009】回路基板5はセラミックからなり、その表
面に導電体25や図示しない抵抗体を備えている。この
回路基板5はフレーム構成体18に固定されている。
【0010】接点保持部材7は金属製の薄板状で、アー
ムホルダ3の位置決め部16に対応する貫通孔26と回
路基板5上を摺動する2つの摺動接点6とが設けられて
いる。摺動接点6は接点保持部材7を例えばプレス加工
により一体形成したものである。なお、接点保持部材7
とアームホルダ3との組み付けは接点保持部材7の貫通
孔26にアームホルダ3の位置決め部16を摺動接点6
が回路基板7側に向くように挿入し、貫通孔26から露
出した位置決め部16の先端を熱溶着した熱溶着部3b
により固定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな液面検出装置1の場合、接点保持部材7の貫通孔2
6とアームホルダ3の位置決め部16とを熱溶着部3b
により固定していたが、このような熱溶着手段による固
定方法では貫通孔26と位置決め部16との寸法公差上
のガタツキを抑制することは困難である。すなわち、こ
のガタツキに伴い摺動接点6が正規の位置からズレてし
まい回路基板5に設けた図示しない抵抗体によって生じ
る電圧変動に悪影響を及ぼすことが懸念される。
【0012】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
その主な目的は、アームホルダと接点保持部材とのガタ
ツキを抑制することが可能な液面検出装置を提供せんと
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、液面に浮くフロートを備えたフロートア
ームと、前記フロートアームを保持するアームホルダ
と、前記アームホルダを回動可能に備えた本体フレーム
と、前記本体フレームに固定される回路基板と、前記回
路基板上を摺動する摺動接点を有する接点保持部材とを
有し、前記アームホルダに位置決め部を設け、前記接点
保持部材に前記位置決め部に挿入される位置決め孔を設
け、前記位置決め孔の周縁に前記位置決め部に沿って延
びる筒状部を設けたことを特徴とする。
【0014】また本発明は、液面に浮くフロートを備え
たフロートアームと、前記フロートアームを保持すると
ともに回動支点に2つの軸部を備えたアームホルダと、
前記アームホルダの軸部を各々軸支する2つの離間した
軸受部で回動可能に保持する本体フレームと、前記本体
フレームに固定される回路基板と、前記回路基板上を摺
動する摺動接点を有する接点保持部材とを有し、前記ア
ームホルダに位置決め部を設け、前記接点保持部材に前
記位置決め部に挿入される位置決め孔を設け、前記位置
決め孔の周縁に前記位置決め部に沿って延びる筒状部を
設けたことを特徴とする。
【0015】また本発明は、前記位置決め部とこれに対
応する前記位置決め孔が少なくとも2組設けられ、前記
各位置決め孔のうちの一方に前記筒状部を設け、前記筒
状部が設けられない他方の前記位置決め孔を、前記一方
の位置決め孔の方向に内径の大きい長孔に形成したこと
を特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の液面検出装置1は、液面
に浮くフロートを備えたフロートアーム2と、フロート
アーム2を保持するアームホルダ3と、アームホルダ3
を回動可能に備えた本体フレーム4と、本体フレーム4
に固定される回路基板5と、回路基板5上を摺動する摺
動接点6を有する接点保持部材7とを有し、アームホル
ダ3に位置決め部16を設け、接点保持部材7に位置決
め部16に挿入される位置決め孔27を設け、位置決め
孔27の周縁に位置決め部16に沿って延びる筒状部2
8を設けたものである。このように構成したことによ
り、アームホルダ3と接点保持部材7とのガタツキを抑
制することができる。
【0017】また本発明の液面検出装置1は、液面に浮
くフロートを備えたフロートアーム2と、フロートアー
ム2を保持するとともに回動支点に2つの軸部14を備
えたアームホルダ3と、アームホルダ3の軸部14を各
々軸支する2つの離間した軸受部19,20で回動可能
に保持する本体フレーム4と、本体フレーム4に固定さ
れる回路基板5と、回路基板5上を摺動する摺動接点6
を有する接点保持部材7とを有し、アームホルダ3に位
置決め部16を設け、接点保持部材7に位置決め部16
に挿入される位置決め孔27を設け、位置決め孔27の
周縁に位置決め部16に沿って延びる筒状部28を設け
たものである。このように構成したことにより、アーム
ホルダ3と接点保持部材7とのガタツキを抑制すること
ができる。
【0018】また本発明の液面検出装置1は、位置決め
部16とこれに対応する位置決め孔27が少なくとも2
組設けられ、2つの位置決め孔27のうちの一方に筒状
部28を設け、筒状部28が設けられない他方の位置決
め孔27を、一方の位置決め孔27の方向に内径の大き
い長孔に形成したことにより、長孔となる他方の位置決
め孔27で寸法公差や誤差を吸収でき、組み付け作業性
を向上させることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1から図4は、本発明の第1実施例を示すもので
ある。
【0020】本発明を自動車等の車両の液面検出装置1
に適用した例で説明を行うが、図7から図10に示した
従来例と共通部分には、同一符号を付してその詳細説明
は省略し、以下、本発明の適用対象となるアームホルダ
と接点保持部材について詳細に説明する。
【0021】アームホルダ3は合成樹脂からなり、図1
から図3に詳しく示すように所定方向に延びる板状部2
9と、この板状部29の端面で一体に形成され略T字状
となるような胴部13とが設けられている。この板状部
29の一方の面30にはフロートアーム2の折り曲げた
端部10が貫通する孔11を有する保持部12を備える
とともに、フロートアーム2を両側から保持する保持片
3aを備えている。この保持部12と保持片3aとによ
り、フロートアーム2はアームホルダ3に位置決め固定
されている。また、板状部29の他方の面31には後述
する接点保持部材を位置決め保持する突起形状の位置決
め部16が胴部13の近傍に2個設けられている。ま
た、胴部13を挟んで2つに位置的に離間した軸部14
を備え、この軸部14はアームホルダ3において同一軸
上両端に位置して形成されており、胴部13と軸部14
とは、その中心部に貫通した孔15を備えた筒状であ
る。なお、この軸部14はフロートアーム2の回動支点
である。
【0022】接点保持部材7は金属材料からなる板材を
プレス成形してなり、図3,図4に詳しく示すようにア
ームホルダ3の板状部29の外形と略同等の形状を有し
ており、アームホルダ3の各位置決め部16に対応する
箇所に設けられ、位置決め部16に挿入される2つの位
置決め孔27と、これら位置決め孔27を含む基部32
から板状部29に沿うように設けられ各々が摺動接点6
を有するコの字状の第1,第2の弾性片33,34とを
備えている。また、各位置決め孔27の周縁には位置決
め部16に沿って延びるた円筒状の筒状部28が形成さ
れている。この筒状部28を形成することにより、位置
決め孔27のアームホルダ側開口端部には、末広がり状
となる傾斜面27aが形成されている。
【0023】アームホルダ3と接点保持部材7との組み
付けは、摺動接点6が回路基板5側を向くように位置さ
せて、接点保持部材7の2つの位置決め孔27をそれぞ
れアームホルダ3の2個の位置決め部16に挿入するこ
とにより行われる。この際、位置決め部16に対して、
位置決め孔27及びこの位置決め孔27に連続する筒状
部28の内壁面が圧入状態で挿入され、これにより接点
保持部材7がアームホルダ3に圧入保持される。
【0024】このように本実施例では、アームホルダ3
の位置決め部16に接点保持部材7の位置決め孔27及
び筒状部28が圧入状態で挿入されることにより、位置
決め部16に対する接点保持部材7の接触面積を増加さ
せることができ、接点保持部材7を確実に保持すること
ができる。
【0025】また本実施例では、位置決め孔27に末広
がり状となる傾斜面27aが形成され、この傾斜面27
aによって位置決め部16を挿入案内できるため、組み
付け作業性を向上させることができる。
【0026】また本実施例では、位置決め部16と位置
決め孔27とが2組設けられ、各位置決め孔27の双方
に筒状部28を設けたことにより、接点保持部材7をよ
り確実に保持することができる。
【0027】図5は本発明の第2実施例を示しており、
本実施例では、2組設けられる位置決め部16と位置決
め孔27のうち、図中、左側に位置する組の一方の位置
決め孔27の周縁に筒状部28を設け、右側に位置する
組の他方の位置決め孔27には筒状部28を設けずに、
その形状を長孔に設定したものである。すなわち、図
中、右側に位置する他方の位置決め孔27は、図中、左
側に位置する一方の位置決め孔27の方向に内径が大き
く、この方向とは直交する方向に内径が小さい長孔に形
成したもので、この長孔の径小となる方向の寸法W1
は、位置決め部16の外径に対応し、径大となる方向の
寸法W2は、位置決め部16の外径よりも大きく形成さ
れている。このように構成したことにより、前記第1実
施例と同様の効果を期待できると共に、長孔となる他方
の位置決め孔27で寸法公差や誤差を吸収でき、組み付
け作業性を向上させることができる。
【0028】図6は本発明の第3実施例を示しており、
本実施例では、2組設けられる位置決め部16と位置決
め孔27のうち、図中、左側に位置する組の一方の位置
決め孔27の周縁に筒状部28を設け、右側に位置する
組の他方の位置決め孔27には筒状部28を設けず、こ
の筒状部28が設けられない位置決め孔27に対応する
位置決め部16を溶着して接点保持部材7をアームホル
ダ3に位置決め保持したものである。このように構成し
たことによって、前記第1実施例と同様の効果を期待す
ることができると共に、位置決め部16を溶着すること
により、接点保持部材7を確実に保持することができ
る。
【0029】なお、位置決め部16と、これに対応する
位置決め孔27、及び筒状部28は前記各実施例に限定
されることはなく、アームホルダ3と接点保持部材7と
のガタツキを抑制できる形状であればどのような形状を
用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上、本発明によれば、所期の目的を達
成することができ、アームホルダと接点保持部材とのガ
タツキを抑制することが可能な液面検出装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図
【図2】同実施例におけるアームホルダと接点保持部材
の組付状態での側面図
【図3】同実施例におけるアームホルダと接点保持部材
の組付状態図
【図4】図3中のA−A断面図
【図5】本発明の第2実施例におけるアームホルダと接
点保持部材の組付状態図
【図6】本発明の第3実施例におけるアームホルダと接
点保持部材の組付状態での断面図
【図7】従来例の上面図
【図8】図7中のB−B線の断面図
【図9】従来例のアームホルダと接点保持部材の要部組
付状態図
【図10】図9中のC−C線の断面図
【符号の説明】
1 液面検出装置 2 フロートアーム 3 アームホルダ 3b 熱溶着部 4 本体フレーム 5 回路基板 6 摺動接点 7 接点保持部材 16 位置決め部 26 貫通孔 27 位置決め孔 27a 傾斜面 28 筒状部 29 板状部 30 一方の面 31 他方の面 32 基部 33 第1の弾性片 34 第2の弾性片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液面に浮くフロートを備えたフロートア
    ームと、前記フロートアームを保持するアームホルダ
    と、前記アームホルダを回動可能に備えた本体フレーム
    と、前記本体フレームに固定される回路基板と、前記回
    路基板上を摺動する摺動接点を有する接点保持部材とを
    有し、前記アームホルダに位置決め部を設け、前記接点
    保持部材に前記位置決め部に挿入される位置決め孔を設
    け、前記位置決め孔の周縁に前記位置決め部に沿って延
    びる筒状部を設けたことを特徴とする液面検出装置。
  2. 【請求項2】 液面に浮くフロートを備えたフロートア
    ームと、前記フロートアームを保持するとともに回動支
    点に2つの軸部を備えたアームホルダと、前記アームホ
    ルダの軸部を各々軸支する2つの離間した軸受部で回動
    可能に保持する本体フレームと、前記本体フレームに固
    定される回路基板と、前記回路基板上を摺動する摺動接
    点を有する接点保持部材とを有し、前記アームホルダに
    位置決め部を設け、前記接点保持部材に前記位置決め部
    に挿入される位置決め孔を設け、前記位置決め孔の周縁
    に前記位置決め部に沿って延びる筒状部を設けたことを
    特徴とする液面検出装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部とこれに対応する前記位
    置決め孔が少なくとも2組設けられ、前記各位置決め孔
    のうちの一方に前記筒状部を設け、前記筒状部が設けら
    れない他方の前記位置決め孔を、前記一方の位置決め孔
    の方向に内径の大きい長孔に形成したことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の液面検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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