JP2002168383A - 開閉型ロータリジョイントにおける液漏れ防止構造 - Google Patents

開閉型ロータリジョイントにおける液漏れ防止構造

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JP2002168383A JP2000367364A JP2000367364A JP2002168383A JP 2002168383 A JP2002168383 A JP 2002168383A JP 2000367364 A JP2000367364 A JP 2000367364A JP 2000367364 A JP2000367364 A JP 2000367364A JP 2002168383 A JP2002168383 A JP 2002168383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、ジョイント開閉時の流体の漏
れを低減させることができるようにした開閉型ロータリ
ジョイントにおける液漏れ防止技術の提供。 【解決手段】 フローティングシート1とロータ2を備
え、フローティングシートが進出して第1メカニカルシ
ール12と第2メカニカルシール22とが突き合された
状態で第1流路1aと第2流路2aとが連通し、フロー
ティングシートが後退して第1メカニカルシールと第2
メカニカルシールとが離反した状態で第1流路と第2流
路の連通が分断するように形成されている開閉型ロータ
リジョイントにおいて、フローティングシートから第2
流路内に挿入するように延長して設けた液漏れ防止パイ
プ3が、フローティングシートの摺動ストローク範囲内
において第2流路内に挿入した状態を維持する長さに形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械等の回転
軸内を通してクーラント液等の流体を供給する際に、流
体供給系と回転軸との接続部に配設される開閉型ロータ
リジョイントに関し、特に、開閉型ロータリジョイント
の開閉時における液漏れ防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の開閉型ロータリジョイントは、例
えば、図7に示すように、取付ベース10の端部に軸方
向に摺動可能に支持されたフローティングシート1と、
回転軸20の端部にフローティングシート1に対向する
ように配置されたロータ2を備え、フローティングシー
ト1には取付ベース10の流体路11に連通した第1流
路1aが内部に形成されると共に先端に第1メカニカル
シール12が取り付けられ、ロータ2には回転軸20の
流体路21に連通した第2流路2aが内部に形成される
と共に先端に第2メカニカルシール22が取り付けられ
た構造になっている。
【0003】そして、回転軸20の流体路21に流体を
供給するに際し、取付ベース10の流体路11から第1
流路1aに流体が流入してくると、その流体圧によりフ
ローティングシート1が図7(ロ)で示すように進出し
て、第1メカニカルシール12と第2メカニカルシール
22とが突き合された状態で第1流路1aと第2流路2
aとが連通し、ジョイントが閉になる。又、流体の供給
を停止すると、フローティングシート1への流体圧が解
除されるため、図7(イ)で示すようにフローティング
シート1が後退して、第1メカニカルシール12と第2
メカニカルシール22とが離反した状態で第1流路1a
と第2流路2aの連通が分断し、ジョイントが開にな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、流体の流
体圧によるフローティングシートの摺動により、第1流
路と第2流路とを連通させ、又は解除させて、ジョイン
トを開閉させるものであるため、このジョイント開閉時
に第1流路の先端から流体が漏れていた。又、近年、フ
ローティングシートの摺動ストロークを長くする傾向に
あり、このような場合には特に流体の漏れ量が増加する
ため、この漏れを問題視するようになってきた。
【0005】本発明は、上述のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、簡単な構造で、ジョイン
ト開閉時の流体の漏れを低減させることができるように
した開閉型ロータリジョイントにおける液漏れ防止構造
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の開閉型ロータリジョイントにおける液漏れ
防止構造(請求項1)は、軸方向に摺動可能に支持され
たフローティングシートと、このフローティングシート
に対向配置されたロータを備え、フローティングシート
には内部に第1流路が形成されると共に先端に第1シー
ル面(第1メカニカルシール)が設けられ、ロータには
内部に第2流路が形成されると共に先端に第2シール面
(第2メカニカルシール)が設けられ、フローティング
シートが進出して第1シール面と第2シール面とが突き
合された状態で第1流路と第2流路とが連通し、フロー
ティングシートが後退して第1シール面と第2シール面
とが離反した状態で第1流路と第2流路の連通が分断す
るように形成されている開閉型ロータリジョイントにお
いて、前記フローティングシートからロータの第2流路
内に挿入するように延長して液漏れ防止パイプが設けら
れ、この液漏れ防止パイプは、フローティングシートの
摺動ストローク範囲内において第2流路内に挿入した状
態を維持する長さに形成されている構成とした。
【0007】この液漏れ防止構造では、流体の流体圧に
よるフローティングシートの摺動により、第1流路と第
2流路とが連通し、又は解除して、ジョイントが開閉す
る。そして、フローティングシートからロータの第2流
路内に挿入するように延長して液漏れ防止パイプが設け
られたもので、この液漏れ防止パイプは、ジョイント開
閉時におけるフローティングシートの摺動ストローク範
囲内おいて、常時、その挿入状態を維持している。従っ
て、ジョイント開閉時に、第1流路から漏れようとする
流体は、液漏れ防止パイプを介して第2流路内に導入さ
れるため、液漏れを防止することができる。
【0008】この液漏れ防止構造において、第1シール
面と第2シール面とを突き合わせて第1流路と第2流路
とを連通させた状態で、液漏れ防止パイプの外周とロー
タの内周との間にシール潤滑流路を形成させた態様(請
求項2)がある。
【0009】これにより、ジョイント閉時において、こ
のシール潤滑流路によって流体をシール面によるシール
部に導入することができ、シール部の潤滑を確保するこ
とができる。
【0010】又、この液漏れ防止構造において、液漏れ
防止パイプの外周とフローティングシートの内周との間
に第1シール潤滑流路を形成させると共に、この第1シ
ール潤滑流路内に開口する流体誘引孔を液漏れ防止パイ
プの途中に形成し、かつ第1シール面と第2シール面と
を突き合わせて第1流路と第2流路とを連通させた状態
で、液漏れ防止パイプの外周とロータの内周との間に、
シール部を境として前記第1シール潤滑流路に連通する
第2シール潤滑流路を形成させた態様(請求項3)があ
る。
【0011】これにより、ジョイント閉時における流体
の流動により第2シール潤滑流路内が負圧になり、この
負圧による吸引によって液漏れ防止パイプ内の流体が流
体誘引孔から第1シール潤滑流路内に誘引される。そし
て、この第1シール潤滑流路内に誘引された流体が第2
シール潤滑流路から第2流路に流出するというバイパス
流路が形成されるため、このバイパス流路の途中、即ち
第1シール潤滑流路と第2シール潤滑流路の境にあるシ
ール部に流体を導入することができ、シール部の潤滑を
確保することができる。これは、流体がオイルミスト等
の気液混合流体である場合に特に有効である。
【0012】次に、本発明の開閉型ロータリジョイント
における液漏れ防止構造(請求項4)は、軸方向に摺動
可能に支持されたフローティングシートと、このフロー
ティングシートに対向配置されたロータを備え、フロー
ティングシートには内部に第1流路が形成されると共に
先端に第1シール面(第1メカニカルシール)が設けら
れ、ロータには内部に第2流路が形成されると共に先端
に第2シール面(第2メカニカルシール)が設けられ、
フローティングシートが進出して第1シール面と第2シ
ール面とが突き合された状態で第1流路と第2流路とが
連通し、フローティングシートが後退して第1シール面
と第2シール面とが離反した状態で第1流路と第2流路
の連通が分断するように形成されている開閉型ロータリ
ジョイントにおいて、前記ロータからフローティングシ
ートの第1流路内に挿入するように延長して液漏れ防止
パイプが設けられ、この液漏れ防止パイプは、フローテ
ィングシートの摺動ストローク範囲内において第1流路
内に挿入した状態を維持する長さに形成されている構成
とした。
【0013】この液漏れ防止構造は、ロータからフロー
ティングシートの第1流路内に挿入するように延長して
液漏れ防止パイプが設けられたもので、この液漏れ防止
パイプは、ジョイント開閉時におけるフローティングシ
ートの摺動ストローク範囲内おいて、常時、その挿入状
態を維持している。従って、ジョイント開閉時に、第1
流路から漏れようとする流体は、液漏れ防止パイプを介
して第2流路内に導入されるため、液漏れを防止するこ
とができる。
【0014】次に、本発明の開閉型ロータリジョイント
における液漏れ防止構造(請求項5)は、軸方向に摺動
可能に支持されたフローティングシートと、このフロー
ティングシートに対向配置されたロータを備え、フロー
ティングシートには内部に第1流路が形成されると共に
先端に第1シール面(第1メカニカルシール)が設けら
れ、ロータには内部に第2流路が形成されると共に先端
に第2シール面(第2メカニカルシール)が設けられ、
フローティングシートが進出して第1シール面と第2シ
ール面とが突き合された状態で第1流路と第2流路とが
連通し、フローティングシートが後退して第1シール面
と第2シール面とが離反した状態で第1流路と第2流路
の連通が分断するように形成されている開閉型ロータリ
ジョイントにおいて、前記フローティングシートからロ
ータの先端部を覆うように延長して液漏れ防止カバーが
設けられ、この液漏れ防止カバーは、フローティングシ
ートの摺動ストローク範囲内おいてロータの先端部を覆
う状態を維持する長さに形成されている構成とした。
【0015】この液漏れ防止構造は、フローティングシ
ートからロータの先端部を覆うように延長して液漏れ防
止カバーが設けられたもので、この液漏れ防止カバー
は、ジョイント開閉時におけるフローティングシートの
摺動ストローク範囲内において、常時、ロータの先端部
を覆う状態を維持している。従って、ジョイント開閉時
に、第1流路から流体が漏れたとしても、この流体は、
液漏れ防止カバーによって受け止められるため、液漏れ
を防止することができる。
【0016】次に、本発明の開閉型ロータリジョイント
における液漏れ防止構造(請求項6)は、軸方向に摺動
可能に支持されたフローティングシートと、このフロー
ティングシートに対向配置されたロータを備え、フロー
ティングシートには内部に第1流路が形成されると共に
先端に第1シール面(第1メカニカルシール)が設けら
れ、ロータには内部に第2流路が形成されると共に先端
に第2シール面(第2メカニカルシール)が設けられ、
フローティングシートが進出して第1シール面と第2シ
ール面とが突き合された状態で第1流路と第2流路とが
連通し、フローティングシートが後退して第1シール面
と第2シール面とが離反した状態で第1流路と第2流路
の連通が分断するように形成されている開閉型ロータリ
ジョイントにおいて、前記ロータからフローティングシ
ートの先端部を覆うように延長して液漏れ防止カバーが
設けられ、この液漏れ防止カバーは、フローティングシ
ートの摺動ストローク範囲内おいてフローティングシー
トの先端部を覆う状態を維持する長さに形成されている
構成とした。
【0017】この液漏れ防止構造は、ロータからフロー
ティングシートの先端部を覆うように延長して液漏れ防
止カバーが設けられたもので、この液漏れ防止カバー
は、ジョイント開閉時におけるフローティングシートの
摺動ストローク範囲内おいて、常時、フローティングシ
ートの先端部を覆う状態を維持している。従って、ジョ
イント開閉時に、第1流路から流体が漏れたとしても、
この流体は、液漏れ防止カバーによって受け止められる
ため、液漏れを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。尚、本発明の具体的な構成は以下の実
施の形態に限定されることはない。図1は本発明の実施
の第1形態であって、液漏れ防止構造を備えた開閉型ロ
ータリジョイントを示す断面図、図2は液漏れ防止構造
の要部を示す断面図である。
【0019】この開閉型ロータリジョイントは、取付ベ
ース10の端部に軸方向に摺動可能に支持されたフロー
ティングシート1と、回転軸20の端部にフローティン
グシート1に対向するように配置されたロータ2を備え
ている。フローティングシート1には、取付ベース10
の流体路11に連通した第1流路1aが内部に形成され
ると共に、先端に第1メカニカルシール12が取り付け
られている。ロータ2には、回転軸20の流体路21に
連通した第2流路2aが内部に形成されると共に、先端
に第2メカニカルシール22が取り付けられた構造にな
っている。尚、前記第1メカニカルシール12は、その
先端面が第1シール面1bとなり、又、第2メカニカル
シール22は、その先端面が第2シール面2bとなる
が、フローティングシート1及びロータ2をセラミック
等により形成して、その先端面をシール面とする場合も
あり、このような場合には、メカニカルシールを取り付
ける必要はない。
【0020】そして、回転軸20の流体路21に流体を
供給するに際し、流体が取付ベース10の流体路11か
ら第1流路1aに流入してくると、その流体圧を受けて
フローティングシート1が図1(ロ)で示すように進出
して、第1メカニカルシール12と第2メカニカルシー
ル22とが突き合された状態で第1流路1aと第2流路
2aとが連通し、ジョイントが閉になる。又、流体の供
給を停止すると、フローティングシート1への流体圧が
解除されるため、図1(イ)で示すようにフローティン
グシート1が後退して、第1メカニカルシール12と第
2メカニカルシール22とが離反した状態で第1流路1
aと第2流路2aの連通が分断し、ジョイントが開にな
る。
【0021】次に、液漏れ防止構造を説明する。この液
漏れ防止構造は、フローティングシート1からロータ2
の第2流路2a内に挿入するように延長して液漏れ防止
パイプ3が設けられている。この液漏れ防止パイプ3
は、フローティングシート1の摺動ストローク範囲内お
いて第2流路2a内に挿入した状態を維持する長さに形
成されており、従って、常時、第2流路2a内に挿入し
た状態を維持している。この場合、液漏れ防止パイプ3
は、フローティングシート1とは別部品で形成され、そ
の基端部が第1流路1a内に嵌着され、先端部が第2流
路2a内にシール潤滑流路Tを保持して挿入されてい
る。このシール潤滑流路Tは、ジョイント閉時におい
て、液漏れ防止パイプ3の外周とロータ2の内周との間
に形成されたもので、このシール潤滑流路Tにより、ジ
ョイント閉時において、流体を両シール面1b,2bに
よるシール部Sに導入することができ、シール部Sの潤
滑を確保することができる。
【0022】この液漏れ防止構造では、流体の流体圧に
よるフローティングシート1の摺動により、第1流路1
aと第2流路2aとが連通し、又は解除して、ジョイン
トが開閉する。そして、フローティングシート1からロ
ータ2の第2流路2a内に挿入するように延長して設け
た液漏れ防止パイプ3が、ジョイント開閉時において、
常時、その挿入状態を維持しているため、ジョイント開
閉時に、第1流路1aから漏れようとする流体は、液漏
れ防止パイプ3を介して第2流路2a内に導入される。
従って、液漏れを防止することができる。又、液漏れ防
止パイプ3をフローティングシート1とは別部品で形成
することにより、既存部品であるフローティングシート
1に簡単な改造を加えるだけで、液漏れ防止構造を付加
することができる。
【0023】次に、図3は本発明の実施の第2形態であ
って、液漏れ防止構造の要部を示す断面図である。この
液漏れ防止構造は、液漏れ防止パイプ3の外周とフロー
ティングシート1の内周との間に第1シール潤滑流路T
1が形成されると共に、この第1シール潤滑流路T1内
に開口する流体誘引孔30が液漏れ防止パイプ3の途中
に形成されている。又、ジョイント閉時において、液漏
れ防止パイプ3の外周とロータ2の内周との間に、シー
ル部Sを境として前記第1シール潤滑流路T1に連通す
る第2シール潤滑流路T2が形成されている。
【0024】これにより、ジョイント閉時における流体
の流動により第2シール潤滑流路T2内が負圧になり、
この負圧による吸引によって液漏れ防止パイプ3内の流
体が流体誘引孔30から第1シール潤滑流路T1内に誘
引される。従って、この第1シール潤滑流路T1内に誘
引された流体が第2シール潤滑流路T2から第2流路2
aに流出するというバイパス流路が形成されるため、こ
のバイパス流路の途中、即ち第1シール潤滑流路T1と
第2シール潤滑流路T2の境にあるシール部Sに流体を
導入することができ、シール部Sの潤滑を確保すること
ができる。これは、流体がオイルミスト等の気液混合流
体である場合に特に有効である。
【0025】次に、図4は本発明の実施の第3形態であ
って、液漏れ防止構造を備えた開閉型ロータリジョイン
トを示す断面図である。この場合の液漏れ防止構造は、
ロータ2からフローティングシート1の第1流路1a内
に挿入するように延長して液漏れ防止パイプ4が設けら
れている。この液漏れ防止パイプ4は、フローティング
シート1の摺動ストローク範囲内おいて第1流路1a内
に挿入した状態を維持する長さに形成されており、従っ
て、常時、第1流路1a内に挿入した状態を維持してい
る。尚、その他の構成及び作用は、前記実施の第1形態
と同様である。
【0026】次に、図5は本発明の実施の第4形態であ
って、液漏れ防止構造を備えた開閉型ロータリジョイン
トを示す断面図である。この場合の液漏れ防止構造は、
フローティングシート1からロータ2の先端部を覆うよ
うに延長して液漏れ防止カバー5が設けられている。こ
の液漏れ防止カバー5は、フローティングシート1の摺
動ストローク範囲内おいてロータ2の先端部を覆う状態
を維持する長さに形成されており、従って、常時、ロー
タ2の先端部を覆う状態を維持している。この場合、液
漏れ防止カバー5は、フローティングシート1とは別部
品で形成され、その基端部がフローティングシート1の
先端部外周に嵌着され、先端部がロータ2の先端部外周
に摺動可能に嵌合されている。
【0027】この液漏れ防止構造は、フローティングシ
ート1からロータ2の先端部を覆うように延長して設け
た液漏れ防止カバー5が、ジョイント開閉時において、
常時、ロータ2の先端部を覆う状態を維持しているた
め、ジョイント開閉時に、第1流路1aから流体が漏れ
たとしても、この流体は、液漏れ防止カバー5によって
受け止められるため、液漏れを防止することができる。
又、液漏れ防止カバー5をフローティングシート1とは
別部品で形成することにより、既存部品であるフローテ
ィングシート1に簡単な改造を加えるだけで、液漏れ防
止構造を付加することができる。
【0028】次に、図6は本発明の実施の第5形態であ
って、液漏れ防止構造を備えた開閉型ロータリジョイン
トを示す断面図である。この場合の液漏れ防止構造は、
ロータ2からフローティングシート1の先端部を覆うよ
うに延長して液漏れ防止カバー6が設けられている。こ
の液漏れ防止カバー6は、フローティングシート1の摺
動ストローク範囲内おいてフローティングシート1の先
端部を覆う状態を維持する長さに形成されており、従っ
て、常時、フローティングシート1の先端部を覆う状態
を維持している。尚、その他の構成及び作用は、前記実
施の第3形態と同様である。
【0029】本発明の液漏れ防止構造では、液漏れ防止
パイプを用いた構造と、液漏れ防止カバーを設けた構造
があるが、この液漏れ防止パイプと液漏れ防止カバーと
の両方を設けた液漏れ防止構造とすることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の液漏
れ防止構造シリンダガイド構造(請求項1、請求項4)
にあっては、液漏れ防止パイプを設ける構成としたた
め、簡単な構造で、ジョイント開閉時の流体の漏れを低
減させることができる。
【0031】尚、本発明の液漏れ防止構造シリンダガイ
ド構造(請求項1)において、液漏れ防止パイプの外周
と第2流路の内周との間にシール潤滑流路を形成させ
(請求項2)、或いは流体誘引孔を開口させた第1シー
ル潤滑流路を第2シール潤滑流路にシール部を境として
連通させると(請求項3)、ジョイント閉時において、
流体をシール面によるシール部に導入することができ、
シール部の潤滑を確保することができる。
【0032】又、本発明の液漏れ防止構造シリンダガイ
ド構造(請求項5、請求項6)にあっては、液漏れ防止
カバーを設ける構成としたため、簡単な構造で、ジョイ
ント開閉時の流体の漏れを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態であって、液漏れ防止
構造を備えた開閉型ロータリジョイントを示す断面図で
ある。
【図2】液漏れ防止構造の要部を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の第2形態であって、液漏れ防止
構造の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の第3形態であって、液漏れ防止
構造を備えた開閉型ロータリジョイントを示す断面図で
ある。
【図5】本発明の実施の第4形態であって、液漏れ防止
構造を備えた開閉型ロータリジョイントを示す断面図で
ある。
【図6】本発明の実施の第5形態であって、液漏れ防止
構造を備えた開閉型ロータリジョイントを示す断面図で
ある。
【図7】従来の開閉型ロータリジョイントを示す断面図
である。
【符号の説明】
1 フローティングシート 1a 第1流路 1b 第1シール面 12 第1メカニカルシール 10 取付ベース 11 流体路 2 ロータ 2a 第2流路 2b 第2シール面 22 第2メカニカルシール 20 回転軸 21 流体路 3 液漏れ防止パイプ 30 流体誘引孔 4 液漏れ防止パイプ 5 液漏れ防止カバー 6 液漏れ防止カバー T シール潤滑流路 T1 第1シール潤滑流路 T2 第2シール潤滑流路 S シール部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に摺動可能に支持されたフローテ
    ィングシートと、このフローティングシートに対向配置
    されたロータを備え、フローティングシートには内部に
    第1流路が形成されると共に先端に第1シール面が設け
    られ、ロータには内部に第2流路が形成されると共に先
    端に第2シール面が設けられ、フローティングシートが
    進出して第1シール面と第2シール面とが突き合された
    状態で第1流路と第2流路とが連通し、フローティング
    シートが後退して第1シール面と第2シール面とが離反
    した状態で第1流路と第2流路の連通が分断するように
    形成されている開閉型ロータリジョイントにおいて、 前記フローティングシートからロータの第2流路内に挿
    入するように延長して液漏れ防止パイプが設けられ、こ
    の液漏れ防止パイプは、フローティングシートの摺動ス
    トローク範囲内において第2流路内に挿入した状態を維
    持する長さに形成されていることを特徴とした開閉型ロ
    ータリジョイントにおける液漏れ防止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の開閉型ロータリジョイン
    トにおける液漏れ防止構造において、 第1シール面と第2シール面とを突き合わせて第1流路
    と第2流路とを連通させた状態で、液漏れ防止パイプの
    外周とロータの内周との間にシール潤滑流路を形成させ
    た液漏れ防止構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の開閉型ロータリジョイン
    トにおける液漏れ防止構造において、 液漏れ防止パイプの外周とフローティングシートの内周
    との間に第1シール潤滑流路を形成させると共に、この
    第1シール潤滑流路内に開口する流体誘引孔を液漏れ防
    止パイプの途中に形成し、 かつ第1シール面と第2シール面とを突き合わせて第1
    流路と第2流路とを連通させた状態で、液漏れ防止パイ
    プの外周とロータの内周との間に、シール部を境として
    前記第1シール潤滑流路に連通する第2シール潤滑流路
    を形成させた液漏れ防止構造。
  4. 【請求項4】 軸方向に摺動可能に支持されたフローテ
    ィングシートと、このフローティングシートに対向配置
    されたロータを備え、フローティングシートには内部に
    第1流路が形成されると共に先端に第1シール面が設け
    られ、ロータには内部に第2流路が形成されると共に先
    端に第2シール面が設けられ、フローティングシートが
    進出して第1シール面と第2シール面とが突き合された
    状態で第1流路と第2流路とが連通し、フローティング
    シートが後退して第1シール面と第2シール面とが離反
    した状態で第1流路と第2流路の連通が分断するように
    形成されている開閉型ロータリジョイントにおいて、 前記ロータからフローティングシートの第1流路内に挿
    入するように延長して液漏れ防止パイプが設けられ、こ
    の液漏れ防止パイプは、フローティングシートの摺動ス
    トローク範囲内において第1流路内に挿入した状態を維
    持する長さに形成されていることを特徴とした開閉型ロ
    ータリジョイントにおける液漏れ防止構造。
  5. 【請求項5】 軸方向に摺動可能に支持されたフローテ
    ィングシートと、このフローティングシートに対向配置
    されたロータを備え、フローティングシートには内部に
    第1流路が形成されると共に先端に第1シール面が設け
    られ、ロータには内部に第2流路が形成されると共に先
    端に第2シール面が設けられ、フローティングシートが
    進出して第1シール面と第2シール面とが突き合された
    状態で第1流路と第2流路とが連通し、フローティング
    シートが後退して第1シール面と第2シール面とが離反
    した状態で第1流路と第2流路の連通が分断するように
    形成されている開閉型ロータリジョイントにおいて、 前記フローティングシートからロータの先端部を覆うよ
    うに延長して液漏れ防止カバーが設けられ、この液漏れ
    防止カバーは、フローティングシートの摺動ストローク
    範囲内おいてロータの先端部を覆う状態を維持する長さ
    に形成されていることを特徴とした開閉型ロータリジョ
    イントにおける液漏れ防止構造。
  6. 【請求項6】 軸方向に摺動可能に支持されたフローテ
    ィングシートと、このフローティングシートに対向配置
    されたロータを備え、フローティングシートには内部に
    第1流路が形成されると共に先端に第1シール面が設け
    られ、ロータには内部に第2流路が形成されると共に先
    端に第2シール面が設けられ、フローティングシートが
    進出して第1シール面と第2シール面とが突き合された
    状態で第1流路と第2流路とが連通し、フローティング
    シートが後退して第1シール面と第2シール面とが離反
    した状態で第1流路と第2流路の連通が分断するように
    形成されている開閉型ロータリジョイントにおいて、 前記ロータからフローティングシートの先端部を覆うよ
    うに延長して液漏れ防止カバーが設けられ、この液漏れ
    防止カバーは、フローティングシートの摺動ストローク
    範囲内おいてフローティングシートの先端部を覆う状態
    を維持する長さに形成されていることを特徴とした開閉
    型ロータリジョイントにおける液漏れ防止構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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