JP2002326139A - 開閉型ロータリジョイント - Google Patents
開閉型ロータリジョイントInfo
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Abstract
すことができるようにした開閉型ロータリジョイントの
提供。 【解決手段】 フローティングシートを後退させる方向
に空気圧を作用させるエア供給装置が設けられている。
このエア供給装置による空気圧で、フローティングシー
トを、第1シール面を第2シール面に突き合せたシール
状態から第1シール面を第2シール面から離反させた離
反状態に後退させることができるように形成した。
Description
ンドル内を通してクーラント液等の流体を供給する際
に、流体供給系とスピンドルとの接続部に配設される流
体継手としての開閉型ロータリジョイントに関する。
定側本体部材と、この固定側本体部材に軸部を摺動可能
に嵌合させたフローティングシートと、このフローティ
ングシートに対向配置されたロータを備え、フローティ
ングシートが流体圧により進出してロータに突き合され
た状態で、フローティングシートに形成した中間流路を
介して固定側本体部材の一次側流路とロータの二次側流
路が連通し、フローティングシートが後退してロータか
ら離反した状態で一次側流路とロータの二次側流路が分
断するように形成されている。
タリジョイントにおいて、最も多いトラブルの事例とし
て、この開閉型ロータリジョイントを備えた工作機械等
が長期休暇等で停止期間が長く続いた後の最初の稼動時
であって、特に、フローティングシートのシール部にセ
ラミックシールを用いたような場合、このセラミックシ
ールが破損することがある。工作機等を休止させる場
合、開閉型ロータリジョイントは、フローティングシー
トを進出させてロータに突き合せた状態にしておくもの
で、このとき、流体としてのクーラント液が乾燥すると
同時にフローティングシートとロータのシール面が固着
してしまう。このような状態で、工作機械等の稼動によ
り開閉型ロータリジョイントが作動すると、シール面の
乾燥に伴なう潤滑不良によってセラミックシールが焼き
付きやヒートクラック等により破損すると考えられる。
そこで、工作機等を始動させる前に、フローティングシ
ートを後退させて、シール面を離反させた初期状態(デ
フォルト状態)に戻す必要がある。
グシートを後退させて初期状態に戻す構造にはなってい
るが、工作機械等の停止期間が長く続いた場合には、問
題とされるクーラント液の乾燥がスプリングにも影響
し、固着や錆付きが生じるなどの理由でスプリングに作
動不良が生じ、スプリングの役割を果たせず、フローテ
ィングシートを初期状態に戻すことができない事態が生
じてしまうといった問題があった。
決するためになされたもので、確実にフローティングシ
ートを初期状態に戻すことができるようにした開閉型ロ
ータリジョイントを提供することを課題としている。
に、本発明の開閉型ロータリジョイント(請求項1)
は、固定側本体部材と、この固定側本体部材に形成した
一次側流路内に軸部を摺動可能に嵌合させたフローティ
ングシートと、このフローティングシートに対向配置さ
れたロータを備え、フローティングシート内には一次側
流路に連通する中間流路が形成されると共に先端に第1
シール面が設けられ、ロータ内には二次側流路が形成さ
れると共に先端に第2シール面が設けられ、フローティ
ングシートが流体圧により進出して第1シール面を第2
シール面に突き合わせた状態で中間流路を介して一次側
流路と二次側流路とが連通し、フローティングシートが
後退して第1シール面が第2シール面から離反した状態
で一次側流路と二次側流路が分断するように形成されて
いる開閉型ロータリジョイントにおいて、フローティン
グシートを後退させる方向に空気圧を作用させるエア供
給装置が設けられ、このエア供給装置による空気圧で、
フローティングシートを、第1シール面を第2シール面
に突き合せた状態から第1シール面を第2シール面から
離反させた状態に後退させることができるように形成さ
れている構成とした。
項1)において、エア供給装置による空気圧を調整する
ことで、第1シール面を第2シール面に突き合せたとき
のシール面圧を調整できるように形成されている態様
(請求項3)がある。
(請求項2)は、固定側本体部材と、この固定側本体部
材に形成した一次側流路内に軸部を摺動可能に嵌合させ
たフローティングシートと、このフローティングシート
に対向配置されたロータを備え、フローティングシート
内には一次側流路に連通する中間流路が形成されると共
に先端に第1シール面が設けられ、ロータ内には二次側
流路が形成されると共に先端に第2シール面が設けら
れ、フローティングシートが流体圧により進出して第1
シール面を第2シール面に突き合わせた状態で中間流路
を介して一次側流路と二次側流路とが連通し、フローテ
ィングシートが後退して第1シール面が第2シール面か
ら離反した状態で一次側流路と二次側流路が分断するよ
うに形成されている開閉型ロータリジョイントにおい
て、前記フローティングシートを後退させる方向に力を
作用させる電磁力装置が設けられ、この電磁力装置によ
る電磁力で、フローティングシートを、第1シール面を
第2シール面に突き合せた状態から第1シール面を第2
シール面から離反させた状態に後退させることができる
ように形成されている構成とした。
により説明する。尚、本発明の具体的な構成は以下の実
施の形態に限定されることはない。図1は本発明の実施
の第1形態であって、開閉型ロータリジョイントを示す
断面図である。
造は、固定側本体部材1と、フローティングシート2
と、工作機械等のスピンドル(図示省略)の端部にフロ
ーティングシート2に対向するように配置されたロータ
3を備えている。前記固定側本体部材1内には、図示省
略した流体供給装置(例えば、クーラント液供給装置)
に連通する一次側流路10が形成され、この一次側流路
10の端部にフローティングシート2の軸部21が軸方
向に摺動可能に嵌合されて、フローティングシート2内
に形成した中間流路20が一次側流路10に連通してい
る。そして、流体の供給に伴なう流体圧力Pを受けてフ
ローティングシート2が力F=P×S[ここでS=(D
2−D12)π/4]により図中右方向に進出して、先
端に形成した第1シール面22がロータ3の先端に形成
した第2シール面31に突き合された状態で、フローテ
ィングシート2の中間流路20とロータ3内に形成した
二次側流路30が連通する。又、流体の供給停止に伴な
う流体圧の解除によりフローティングシート2が図中左
方向に後退して、第1シール面22が第2シール面31
から離反した状態で中間流路20と二次側流路30が分
断するように形成されている。
に流体(例えば、クーラント液)を供給するに際し、流
体が一次側流路10から中間流路20に流入してくる
と、その流体圧Pを受けてフローティングシート2が力
Fによって図中右方向に進出して、第1シール面22と
第2シール面31とが突き合され、この状態で中間流路
20を介して一次側流路10と二次側流路30が連通す
る。又、流体の供給を停止すると、フローティングシー
ト2への流体圧Pが解除されるため、フローティングシ
ート2が図中左方向に後退して、第1シール面22が第
2シール面31から離反し、この状態で一次側流路10
と二次側流路30が分断する。
セラミックにより形成されたセラミックシール23が取
り付けられ、このセラミックシール23の先端面が第1
シール面22に形成されているが、フローティングシー
ト2の先端面及びロータ3の先端面にメカニカルシール
を取り付けて、このメカニカルシールによってフローテ
ィングシート2とロータ3との付き合わせ面をシールさ
せるようにしてもよい。
フローティングシート2を後退させる方向に空気圧P1
を作用させるエア供給装置4が設けられている。この場
合、固定側本体部材1の端面に取り付けたベース部材4
1に空気流路42を形成し、一方、フローティングシー
ト2の軸部21に、前記空気流路42からの空気圧P1
を受けるための受圧面43を段部によって形成すること
で、エアシリンダ構造のようなエア供給装置4に形成さ
れている。
が空気流路42を経てフローティングシート2の受圧面
43に作用することを受けてフローティングシート2に
力F1=P1×S1[ここでS1=(D2−D22)π
/4]が加わることから、第1シール面22を第2シー
ル面31から強制的に離反させた初期状態(デフォルト
状態)に後退させることが可能になる。
装置(図示せず)が設けられている。従って、フローテ
ィングシート2をクーラント液の供給がなされていない
初期状態(デフォルト状態)に後退させる場合は、フロ
ーティングシート2に加わる力F1がOリング24の摺
動抵抗+シール面22,31の固着力よりも大きくなる
ように空気圧P1を設定することになる。
用する流体の流体圧が高圧の場合には、第1シール面2
2と第2シール面31とのシール面圧が非常に高くな
り、焼き付きの原因になることがある。このような場合
には、空気圧P1によりフローティングシート2に加わ
る力F1を、流体圧Pによってフローティングシート2
に加わっている力Fよりも大きく設定(F<F1)した
状態でエア供給装置4を作動させることができるように
なっている。このように、F<F1の状態でエア供給装
置4を作動させれば、第1シール面22と第2シール面
31との間に僅少のクリアランスが保持されるため、若
干の液漏れが生じるものの、このクリアランスにより第
1シール面22と第2シール面31との間の潤滑が確保
され、焼き付きを防止することができる。
って、開閉型ロータリジョイントを示す断面図である。
この開閉型ロータリジョイントは、フローティングシー
ト2を、第1シール面22を第2シール面31から強制
的に離反させた初期状態(デフォルト状態)に後退させ
る手段として、電磁力装置5が設けられている。この場
合、フローティングシート2の軸部21を磁性体で形成
し、この軸部21を囲むように、固定側本体部材1の一
次側流路10の内周面にカラー51を介してコイル50
を取り付け、このコイル50に通電することにより生じ
る電磁力によってフローティングシート2を後退(図中
左方向)させ、初期状態(デフォルト状態)に戻すこと
ができるようになっている。尚、この開閉型ロータリジ
ョイントの基本的構造は、前記実施の第1形態と同様で
ある。
型ロータリジョイント(請求項1、請求項2)にあって
は、この開閉型ロータリジョイントを備えた工作機械等
が長期休暇等で停止期間が長く続いた後の最初の稼動時
等において、空気圧又は電磁力によって確実にフローテ
ィングシートを初期状態に戻すことができる。従って、
シール部、特にセラミックシールを用いたときの潤滑不
良による破損といったトラブルを防止することができ
る。
(請求項3)にあっては、エア供給装置による空気圧を
調整して、第1シール面と第2シール面とのシール面圧
を調整できるように形成されているため、第1シール面
と第2シール面との間に僅少のクリアランスを保持させ
ることが可能なる。従って、このクリアランスにより第
1シール面と第2シール面との間の潤滑を確保でき、焼
き付きを防止することができる。
タリジョイントを示す断面図である。
タリジョイントを示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 固定側本体部材と、この固定側本体部材
に形成した一次側流路内に軸部を摺動可能に嵌合させた
フローティングシートと、このフローティングシートに
対向配置されたロータを備え、フローティングシート内
には一次側流路に連通する中間流路が形成されると共に
先端に第1シール面が設けられ、ロータ内には二次側流
路が形成されると共に先端に第2シール面が設けられ、
フローティングシートが流体圧により進出して第1シー
ル面を第2シール面に突き合わせた状態で中間流路を介
して一次側流路と二次側流路とが連通し、フローティン
グシートが後退して第1シール面が第2シール面から離
反した状態で一次側流路と二次側流路が分断するように
形成されている開閉型ロータリジョイントにおいて、 フローティングシートを後退させる方向に空気圧を作用
させるエア供給装置が設けられ、このエア供給装置によ
る空気圧で、フローティングシートを、第1シール面を
第2シール面に突き合せた状態から第1シール面を第2
シール面から離反させた状態に後退させることができる
ように形成されていることを特徴とした開閉型ロータリ
ジョイント。 - 【請求項2】 固定側本体部材と、この固定側本体部材
に形成した一次側流路内に軸部を摺動可能に嵌合させた
フローティングシートと、このフローティングシートに
対向配置されたロータを備え、フローティングシート内
には一次側流路に連通する中間流路が形成されると共に
先端に第1シール面が設けられ、ロータ内には二次側流
路が形成されると共に先端に第2シール面が設けられ、
フローティングシートが流体圧により進出して第1シー
ル面を第2シール面に突き合わせた状態で中間流路を介
して一次側流路と二次側流路とが連通し、フローティン
グシートが後退して第1シール面が第2シール面から離
反した状態で一次側流路と二次側流路が分断するように
形成されている開閉型ロータリジョイントにおいて、 前記フローティングシートを後退させる方向に力を作用
させる電磁力装置が設けられ、この電磁力装置による電
磁力で、フローティングシートを、第1シール面を第2
シール面に突き合せた状態から第1シール面を第2シー
ル面から離反させた状態に後退させることができるよう
に形成されていることを特徴とした開閉型ロータリジョ
イント。 - 【請求項3】 請求項1記載の開閉型ロータリジョイン
トにおいて、 エア供給装置による空気圧を調整することで、第1シー
ル面を第2シール面に突き合せたときのシール面圧を調
整できるように形成されている開閉型ロータリジョイン
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001132024A JP4327378B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 開閉型ロータリジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001132024A JP4327378B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 開閉型ロータリジョイント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002326139A true JP2002326139A (ja) | 2002-11-12 |
JP4327378B2 JP4327378B2 (ja) | 2009-09-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001132024A Expired - Fee Related JP4327378B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 開閉型ロータリジョイント |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085408A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Rix Corp | ロータリジョイント |
JP2008064274A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Rix Corp | 流体送給機構における回転シール機構およびロータリジョイント |
JP2008261405A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Rix Corp | 流体送給機構における回転シール機構およびロータリジョイント |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001132024A patent/JP4327378B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4629636B2 (ja) * | 2006-09-11 | 2011-02-09 | リックス株式会社 | 流体送給機構における回転シール機構およびロータリジョイント |
JP2008261405A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Rix Corp | 流体送給機構における回転シール機構およびロータリジョイント |
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JP4327378B2 (ja) | 2009-09-09 |
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