JP2002168030A - 自動閉止引き戸における開放維持装置 - Google Patents

自動閉止引き戸における開放維持装置

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JP2002168030A
JP2002168030A JP2000403625A JP2000403625A JP2002168030A JP 2002168030 A JP2002168030 A JP 2002168030A JP 2000403625 A JP2000403625 A JP 2000403625A JP 2000403625 A JP2000403625 A JP 2000403625A JP 2002168030 A JP2002168030 A JP 2002168030A
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JP
Japan
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sliding door
movable member
stopper
door
rail
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JP2000403625A
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English (en)
Inventor
Toshio Sugiyama
俊夫 杉山
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Daiken Co Ltd
Original Assignee
Daiken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動閉止引き戸を任意の位置に停止させて開
放状態を維持し、この開放状態を簡単に解除することが
できる機構を備えた開放維持装置を得る。 【解決手段】 走行レール2に沿って自動閉止する引き
戸1の上方の壁、框、或いは走行レール2などの固定部
分5に、走行レール2と平行して設けられ、走行レール
2に沿って平行移動可能に可動部材4を取り付け、ま
た、引き戸1の上方に、引き戸1の閉止方向への走行に
際して大なる抵抗力を発揮して可動部材4に当接される
ストッパー3を取り付け、可動部材4を引き戸1の戸尻
方向へ移動させることによってストッパー3の抵抗力を
解除するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動閉止引き戸を
任意の位置に停止させて開放状態を維持し、しかも、こ
の開放状態を簡単に解除することができる機構を備えた
開放維持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動閉止引き戸においては、走
行レールの戸尻側後方にキャッチャーを備え、このキャ
ッチャーで引き戸を捕捉して開放状態を維持していたの
であるが、この方式では、引き戸を全開状態で維持され
るだけであり、必要に応じた幅に引き戸を開放しておく
ことは不可能であった。
【0003】このため従来においては、戸車、ローラー
などの回転部分や、壁、框、走行レールなどの固定部分
に、引き戸の閉止方向への走行に際して大なる抵抗力を
発揮するストッパーを当接し、引き戸を任意の位置に停
止させ、必要に応じた幅で開放状態を維持する装置が見
受けられた。
【0004】これら従来の装置においては、ストッパー
の抵抗力に抗して引き戸を移動させてストッパーを反転
させるか、或いは、レバー操作などによりストッパーを
離反させることでストッパーの抵抗力を解除し、引き戸
の閉止方向への走行を可能としていたのであるが、多数
か所の引き戸の閉止操作にはかなりの労力や時間を要
し、引き戸を早急に閉止する必要がある場合、例えば、
火災などの緊急事態発生時に、多数の引き戸を短時間で
閉止するのは極めて困難であった。
【0005】斯る欠点を解決するため、例えば、ソレノ
イド、エアー圧力などを利用した機構を備え、これらの
作用によりストッパーの大なる抵抗力ある接触を解除す
る装置が考えられ、スイッチ操作で簡単に引き戸の閉止
ができ、また、火災発生などの緊急時には一斉に引き戸
を閉止することが可能となったが、この機構を備えるに
当っては、動力供給源、作動部、スイッチなどの設置、
或いは、配線や配管などの複雑な構造を要し、取り付け
作業に手数を要するばかりでなく、これらが引き戸に取
り付けられる構造である場合には、引き戸自体の重量が
大となり、引き戸を移動させる際の負担が大となる欠点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の自動閉止引き戸における開放維持装置は、
主に開放状態にある引き戸それ自体を移動させなければ
停止状態を解除できなかったことであり、また、ソレノ
イド、エアー圧力などを利用してストッパーの大なる抵
抗力ある接触を解除させる機構は、構造的に採用し難い
ものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の基本とするとこ
ろは、走行レールに沿って自動閉止する引き戸の上方の
壁、框、或いは走行レールなどの固定部分に、走行レー
ルと平行して設けられ、走行レールに沿って平行移動可
能に可動部材を取り付け、また、引き戸の上方に、引き
戸の閉止方向への走行に際して大なる抵抗力を発揮して
可動部材に当接されるストッパーを取り付け、可動部材
を、引き戸の戸尻方向へ移動させることによってストッ
パーの抵抗力を解除するようにしたのである。
【0008】また、引き戸の上方の壁、框などの固定部
分に、可動部材を引き戸の戸尻方向へ移動させるソレノ
イド、エアー圧力などを利用した可動器を取り付けるこ
とや、この可動器が、煙感知器、火災報知器などの非常
事態警報装置と有線信号、無線信号、或いは音響信号、
光線信号などにより連動されていることが好ましい。
【0009】更に、移動可能に取り付けた可動部材が、
例えばスプリングなどにより引き戸の閉止方向への復元
力を備えていることが好ましい。
【0010】
【作用】而して、引き戸を開放し、その開放状態を維持
すべき位置で、引き戸の閉止方向への走行に際して大な
る抵抗力を発揮するストッパーを可動部材に当接し、引
き戸の閉止方向への走行を停止させ、開放状態を維持す
る。
【0011】この際、可動部材に、例えばスプリングな
どの弾性材により引き戸の戸先方向への復元力を付与し
ている場合には、可動部材は常に引き戸の戸先方向に位
置されることとなり、ストッパーが当接された際に可動
部材が不測の移動を生じることなく、ストッパーが当接
された位置で引き戸は開放された状態を維持する。
【0012】開放状態を維持している引き戸を閉止する
には、可動部材を引き戸の戸尻方向へ移動させることに
より、可動部材に対して大なる抵抗力で当接されている
ストッパーを、抵抗が小となるように反転、或いは離反
させて引き戸を閉止方向へ走行させるのである。
【0013】また、他の方法としては、従来のように引
き戸に閉止方向への力を加えることによって、可動部材
に対して大なる抵抗力で当接されているストッパーを、
抵抗が小となるように反転、或いは離反させ、ストッパ
ーの抵抗力を解除して引き戸を閉止することもできる。
【0014】更に、引き戸の上方の壁、框などの固定部
分に、電磁力、エアー圧力などを利用した可動器を取り
付け、この可動器により可動部材を引き戸の戸尻方向へ
移動させることによって、可動部材に対して大なる抵抗
力で当接されているストッパーの抵抗力を解除して、引
き戸を閉止方向へ走行させることもできるのであり、単
なるスイッチ操作で引き戸を個別に、或いは、数か所の
引き戸を一斉に閉止操作することができ、また、可動器
が煙感知器、火災報知器などの非常事態警報装置と有線
信号、無線信号、或いは音響信号、光線信号などにより
連動されている場合には、非常事態発生の通報と同時
に、自動的に、且つ、一斉に引き戸の閉止ができるので
ある。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。図1ないし図2の実施例は、可動部材の上面にスト
ッパーを当接する方式を示しており、1は走行レール2
に沿って自動閉止する引き戸で、この引き戸1の上方に
は、引き戸1の閉止方向への走行に際して大なる抵抗力
を発揮するストッパー3が、走行方向に沿って反転可能
に吊り下げて取り付けられている。4はストッパー3が
上面に当接される可動部材で、引き戸1の上方の壁、框
などの固定部分5に、走行レール2に平行して設けら
れ、走行レール2に沿って平行移動可能に取り付けられ
ており、スプリング6などにより引き戸1の戸尻方向へ
の復元力が付与されている。
【0016】7は可動部材4を、スプリング6などの弾
性に抗して引き戸1の戸尻方向へ移動させる操作部で、
操作しやすい状態に設けられている。8は可動部材4を
引き戸1の開放方向へ移動させるソレノイド、エアー圧
力などを利用した可動器で、煙感知器、火災報知器など
の非常事態警報装置9と有線信号、無線信号、或いは音
響信号、光線信号などにより連動されている。10は可
動部材4を、引き戸1の上方の壁、框などの固定部分5
に移動可能に取り付ける取付部材である。
【0017】図3ないし図4の実施例は、可動部材の下
面にストッパーを当接する方式を示したもので、可動部
材4に当接されたストッパー3は、可動部材4の移動で
抵抗力を解除されるような構造となっている。この実施
例においても、可動部材4を引き戸1の戸尻方向へ移動
させる操作部7が設けられ、また、煙感知器、火災報知
器などの非常事態警報装置9と有線信号、無線信号、或
いは音響信号、光線信号などにより連動されているソレ
ノイド、エアー圧力などを利用した可動器8を設けるこ
とができる。
【0018】図1ないし図4の実施例では、引き戸1の
上方の壁、框などの固定部分5に、取付部材10によっ
て可動部材4を取り付けたものを示しているが、取付部
材10が走行レール2に取り付けられる構成、或いは、
取付部材10が走行レール2と一体的に形成される構成
も当然考えられる。また、ストッパー3が可動部材4の
側面に当接される構成であっても、可動部材4の上面、
或いは下面にストッパー3が当接される構成と同様の作
用効果を奏する。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、任意の
位置で停止して開放状態を維持している引き戸を、単に
可動部材を引き戸の戸尻方向へ移動させることによっ
て、極めて簡単に開放状態を解除して引き戸を閉止する
ことができる。
【0020】また、可動部材を引き戸の戸尻方向へ移動
させる可動器を設けることにより、この可動器を作動さ
せるスイッチ操作をすることで、より簡単に開放状態の
解除ができ、引き戸の閉止が容易に行なえるばかりでな
く、可動器が煙感知器、火災報知器などの非常事態警報
装置と有線信号、無線信号、或いは音響信号、光線信号
などにより連動されている場合には、火災発生などの非
常事態時には自動的に、且つ、一斉に引き戸の閉止が行
なえるのである。
【0021】更に、可動部材を引き戸の戸尻方向へ移動
させる可動器が、引き戸の上方の壁、框などの固定部分
に取り付けられることから、引き戸の重量に影響を及ぼ
すことはなく、引き戸の移動操作になんらの支障も生じ
ないのであって、また、煙感知器、火災報知器などの非
常事態警報装置と有線信号、無線信号、或いは音響信
号、光線信号などにより連動させる場合においても、配
線、配管などの施工作業が簡単に行なえるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】開放状態の正面図である。
【図2】要部を拡大した側面図である。
【図3】他の実施例における開放状態の正面図である。
【図4】同じく要部を拡大した側面図である。
【符号の説明】
1 引き戸 2 走行レール 3 ストッパー 4 可動部材 5 固定部分 8 可動器 9 非常事態警報装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レール(2)に沿って自動閉止する
    引き戸(1)と、引き戸(1)の上方の壁、框、或いは
    走行レール(2)などの固定部分(5)に、走行レール
    (2)と平行して設けられ、走行レール(2)に沿って
    平行移動可能に取り付けられた可動部材(4)と、引き
    戸(1)の上方に取り付けられ、引き戸(1)の閉止方
    向への走行に際して大なる抵抗力を発揮して可動部材
    (4)に当接されるストッパー(3)とからなり、可動
    部材(4)の、引き戸(1)の戸尻方向への移動により
    ストッパー(3)の抵抗力を解除する自動閉止引き戸に
    おける開放維持装置。
  2. 【請求項2】 走行レール(2)に沿って自動閉止する
    引き戸(1)と、引き戸(1)の上方の壁、框、或いは
    走行レール(2)などの固定部分(5)に、走行レール
    (2)と平行して設けられ、走行レール(2)に沿って
    平行移動可能に取り付けられた可動部材(4)と、引き
    戸(1)の上方に取り付けられ、引き戸(1)の閉止方
    向への走行に際して大なる抵抗力を発揮して可動部材
    (4)に当接されるストッパー(3)と、引き戸(1)
    の上方の壁、框などの固定部分(5)に取り付けられ、
    可動部材(4)を引き戸(1)の戸尻方向へ移動させる
    電磁力、エアー圧力などを利用した可動器(8)とから
    なり、可動部材(4)の、引き戸(1)の戸尻方向への
    移動によりストッパー(3)の抵抗力を解除する自動閉
    止引き戸における開放維持装置。
  3. 【請求項3】 可動部材(4)が、引き戸(1)の戸先
    方向への復元力を備えている請求項1または2記載の自
    動閉止引き戸における開放維持装置。
  4. 【請求項4】 可動器(8)が、煙感知器、火災報知器
    などの非常事態警報装置(9)と有線信号、無線信号、
    或いは音響信号、光線信号などにより連動されている請
    求項2記載の自動閉止引き戸における開放維持装置。
JP2000403625A 2000-11-28 2000-11-28 自動閉止引き戸における開放維持装置 Pending JP2002168030A (ja)

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