JP2002167291A - ステージ部材 - Google Patents

ステージ部材

Info

Publication number
JP2002167291A
JP2002167291A JP2000360656A JP2000360656A JP2002167291A JP 2002167291 A JP2002167291 A JP 2002167291A JP 2000360656 A JP2000360656 A JP 2000360656A JP 2000360656 A JP2000360656 A JP 2000360656A JP 2002167291 A JP2002167291 A JP 2002167291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage member
stage
ceramic
aluminum alloy
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000360656A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikazu Sashita
則和 指田
Yutaka Akiyama
豊 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp, Ceranx Co Ltd filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2000360656A priority Critical patent/JP2002167291A/ja
Publication of JP2002167291A publication Critical patent/JP2002167291A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性が高く、制振性が良好なステージを含む
ステージ部材を提供すること。 【解決手段】 セラミックス粉末またはセラミックス繊
維を強化材とし、アルミニウムまたはアルミニウム合金
をマトリックスとする金属−セラミックス複合材料から
なることとしたステージ部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、液晶製造
装置などに使用されるXYステージ等の可動ステージの
ステージ部材に関し、特に高速駆動を要求される可動ス
テージのステージ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造工程のうち主要な工程とし
ては、露光、エッチング、ボンディングなどの工程が挙
げられる。これらの工程に用いられる露光装置やボンデ
ィング装置には、XY方向等に駆動する可動ステージが
用いられている。そして、これらのステージは、高速で
正確に駆動することが要求されている。
【0003】これらステージの駆動には、従来ボールネ
ジが用いられていた。しかし、このボールネジでは、高
速に駆動できないという問題があった。そこで、最近の
ステージの駆動には、高速に駆動できるリニアモータが
用いられてきており、しかもそのリニアモータを用いた
ステージが大型化されてきている。そのため、ステージ
の材質には軽量で磁性のないアルミニウム合金、あるい
はアルミナが用いられてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たアルミニウム合金からなるステージでは、軽量ではあ
るが剛性が低いため、撓みが生じるという問題があっ
た。また、制振性に劣るため、正確に精度よく位置決め
できないという問題もあった。一方、アルミナからなる
ステージでは、アルミニウム合金と同様制振性に劣ると
いう問題があった。また、高価でしかも静電気帯電によ
るクリーン度の低下が生じるという問題もあった。
【0005】本発明は、上述した可動ステージが有する
課題に鑑みなされたものであって、その目的は、剛性が
高く、制振性が良好なステージを含むステージ部材を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、ステージ部材に金属
−セラミックス複合材料を用いれば、剛性が高く、制振
性が良好なステージ部材が得られるとの知見を得て本発
明を完成するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において用いられるセラミックスの種類は
限定されない。アルミナ、炭化けい素、窒化けい素、窒
化アルミニウム、ムライト、スピネル等の一般的なセラ
ミックス粉末またはセラミックス繊維を使用することが
できる。
【0008】そのセラミックス粉末またはセラミックス
繊維の複合材料中の含有率としては、30〜80体積%
が好ましく、30体積%より低いと剛性が低く、制振性
も悪くなり、80体積%より高いとセラミックスに近く
なるので制振性や靭性が悪くなる。
【0009】そのセラミックス粉末またはセラミックス
繊維の中で、特に比重が小さく、剛性が高く、熱膨張係
数が小さく、熱伝導性が良好で、しかもセラミックスの
含有率をより高くすることができる炭化けい素(Si
C)粉末がより好適である。
【0010】一方、本発明において用いられるアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金については、その組成は限
定されないが、その中でSiを含むとAlとSiCとの
反応で生じる有害なAl43の生成を防止することがで
き、Mgを含むと溶融したアルミニウム合金をセラミッ
クス粉末またはセラミックス繊維の間隙中に非加圧で浸
透させることができるので、Al−Si−Mg系のアル
ミニウム合金がより好適である。
【0011】それらセラミックスと金属を用いて複合材
料を作製する方法には、非加圧浸透法、加圧浸透法、真
空鋳造法、高圧鋳造法、粉末冶金法等いくつかあるが、
その中でもセラミックスの含有率を広く、かつ高い範囲
まで変えることができること、セラミックスが均一に分
散しているので均質な製品を作製することができるこ
と、加圧装置が不要なので容易に安価に作製することが
できること、また大型品を作製することができること、
かなり複雑な形状をニアネットで作ることができること
などの利点を有する非加圧浸透法がより好適である。
【0012】具体的には、先ずセラミックス粉末または
セラミックス繊維でステージ部材の形状に合わせたプリ
フォームを形成し、そのプリフォーム中に溶融したアル
ミニウムまたはアルミニウム合金を窒素雰囲気中で非加
圧で浸透させて作製する方法であり、本発明のステージ
部材には高剛性で大型なものが必要なので、この非加圧
浸透法で作製することが特に好適である。
【0013】以上の方法でステージを作製すれば、剛性
が高く、制振性が良好なステージとなり、また、ステー
ジを駆動する軸を固定する軸ベースや、ステージの軸を
動かす際のガイドとなるガイドブロックなども作製すれ
ば、制振性に優れた軸ベースや軸ガイドブロックとな
り、これらステージを含めたステージ部材を用いること
によって高速で正確に、しかも精度よく駆動できる可動
ステージを得ることができるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に具体的
に挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0015】(実施例) (1)ステージ部材のサンプル作製 強化材として#180(平均粒径66μm)の市販Si
C粉末70重量部と#500(平均粒径25μm)の市
販SiC粉末30重量部を用い、それにバインダーとし
てコロイダルシリカ液をシリカ固形分が2重量部となる
量を添加し、それに消泡剤としてフォーマスタVL(サ
ンノブコ社製)を0.2重量部、イオン交換水を24重
量部加え、ポットミルで12時間混合した。得られたス
ラリーを50×50×10mmの長方体の成形体が得ら
れるメッシュ付き金型に流し込んでフィルタープレス
し、それを脱型した後、1000℃の温度でプリフォー
ムを形成した。
【0016】得られたプリフォームとAl−12Si−
3Mg−2Cu−3Ti組成のアルミニウム合金とを組
み合わせ、その合金をプリフォーム中に窒素気流中で8
25℃の温度で60時間非加圧浸透させた後、冷却して
SiC粉末の含有率が65体積%の金属−セラミックス
複合材料からなるステージ部材のサンプルを作製した。
【0017】(2)評価 得られたサンプルの剛性を共振法で調べた。その結果、
265GPaで後述する比較例1のアルミニウム合金よ
りはるかに高かった。また、サンプルの制振性を加速度
ピックアップを取り付け加振して調べた。その結果、ア
ルミニウム合金の1/3、アルミナの1/4と比較例1
及び2のアルミニウム合金及びアルミナより制振性が極
めて良好であった。なお、このサンプルは、軽量なアル
ミニウム合金とさらに軽量なSiC粉末とを用いて作製
しているので、比較例1及び2のアルミニウム合金及び
アルミナより軽量である。また、このサンプルは、金属
と同様導電性を有しているので、静電気帯電によるクリ
ーン度の低下が生じるという問題もない。このことは、
ステージ部材に複合材料を用いれば、剛性が高く、制振
性が良好で、しかも従来より軽量で静電気帯電の問題の
ないステージ部材となることを示している。
【0018】(比較例1)比較のためにサンプルを複合
材料の代わりにAl−5Si−3Mg組成のアルミニウ
ム合金とした他は実施例と同様にサンプルを作製し、評
価した。その結果、剛性は80GPaと実施例より大幅
に低く、制振性も悪かった。
【0019】(比較例2)比較のために複合材料の代わ
りにアルミナとした他は実施例と同様にサンプルを作製
し、評価した。その結果、剛性は400GPaと実施例
より高かったが、制振性が悪かった。
【0020】
【発明の効果】以上の通り、本発明のステージ部材とす
れば、剛性が高く、制振性が良好なステージ部材とする
ことができるようになった。このことにより、高速で正
確に、しかも精度よく駆動できる可動ステージを提供す
ることができるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K020 AA05 AA22 AC01 BA02 BB02 BB22 5F031 CA02 CA05 HA02 LA08 LA12 MA28 MA32 MA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス粉末またはセラミックス繊
    維を強化材とし、アルミニウムまたはアルミニウム合金
    をマトリックスとする金属−セラミックス複合材料から
    なることを特徴とするステージ部材。
  2. 【請求項2】 セラミックス粉末またはセラミックス繊
    維の含有率が、30〜80体積%であることを特徴とす
    る請求項1記載のステージ部材。
  3. 【請求項3】 複合材料が、セラミックス粉末またはセ
    ラミックス繊維でプリフォームを形成し、そのプリフォ
    ームに溶融したアルミニウムまたはアルミニウム合金を
    窒素雰囲気中で非加圧で浸透させることにより作製され
    た複合材料であることを特徴とする請求項1または2記
    載のステージ部材。
  4. 【請求項4】 セラミックス粉末が、炭化けい素粉末で
    あることを特徴とする請求項1乃至3記載のステージ部
    材。
  5. 【請求項5】 アルミニウム合金が、Al−Si−Mg
    系のアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1
    乃至4記載のステージ部材。
JP2000360656A 2000-11-28 2000-11-28 ステージ部材 Pending JP2002167291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000360656A JP2002167291A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 ステージ部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000360656A JP2002167291A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 ステージ部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002167291A true JP2002167291A (ja) 2002-06-11

Family

ID=18832216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000360656A Pending JP2002167291A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 ステージ部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002167291A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005027206A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Nikon Corporation 定盤、ステージ装置及び露光装置
US10879033B2 (en) 2018-06-07 2020-12-29 Hitachi High-Tech Corporation Stage apparatus, and charged particle beam apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005027206A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Nikon Corporation 定盤、ステージ装置及び露光装置
US10879033B2 (en) 2018-06-07 2020-12-29 Hitachi High-Tech Corporation Stage apparatus, and charged particle beam apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1179830A (ja) 低熱膨張セラミックスおよびその製造方法、並びに半導体製造用部品
US4855259A (en) Process of making ceramic moldings containing cordierite
JP2002167291A (ja) ステージ部材
JP3676552B2 (ja) 低熱膨張セラミックスおよびその製造方法
JPH0725662A (ja) チタン酸アルミニウムセラミック粉末及びその焼結体製造方法
JP2011137186A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JP4907777B2 (ja) 金属−セラミックス複合材料
JP4912544B2 (ja) 低熱伝導高剛性セラミックス
JP2002294358A (ja) 熱伝導性複合材料
JP4217278B2 (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JP2002194456A (ja) 大型肉厚の金属−セラミックス複合材料の製造方法
JPH1180860A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JPS61117154A (ja) 微細結晶コ−ジ−ライトを含むセラミツク成形体およびその製法
JP2002194457A (ja) リニアモーターケース
JP3828622B2 (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JP4167318B2 (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JP2000054090A (ja) 金属−セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH06157152A (ja) 繊維強化複合傾斜材料およびその製造方法
JP2002241871A (ja) 切削加工可能な部分を有する金属−セラミックス複合材料及びその製造方法
JPH0633371A (ja) 繊維強化複合材料用プリフォームの製造法
JPH10140263A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JP2002258206A (ja) レーザー用導光器
JP2001058867A (ja) 構造部品
JPH10219369A (ja) セラミックスと金属の複合材料及びその製造方法
JPH1180857A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060808