JP2002167281A - 誘電体粉末及びその製造方法並びに焼結体及びそれを用いたコンデンサ - Google Patents
誘電体粉末及びその製造方法並びに焼結体及びそれを用いたコンデンサInfo
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Abstract
粉末及びその製造方法、並びに積層化に適した高誘電率
の焼結体及びそれを用いたコンデンサを提供する。 【解決手段】チタンを含有し、結晶構造がペロブスカイ
トからなり、平均結晶粒子径が1μm以下の誘電体粉末
において、X線回折によるc軸の格子定数とa軸の格子定
数の比c/aが1.009以上であり、特に、周期律表
第2a族元素を含む。
Description
誘電体を製造するための誘電体粉末、特に、微細結晶で
正方晶性の高い誘電体粉末とその製造方法並びに微細結
晶からなり、積層セラミックコンデンサ、コンデンサ内
蔵多層基板等に好適に使用できる焼結体及びそれを用い
たコンデンサに関する。
として誘電体磁器組成物からなるセラミック層間に内部
電極を配置した構造の積層セラミックコンデンサが広く
知られており、前記積層セラミックコンデンサとして好
適な誘電体磁器組成物が数多く開発されている。
器組成物として、BaTiO3を主成分とするチタン酸
バリウム系及びチタン酸ストロンチウム系の誘電体磁器
組成物をベースにしたペロブスカイト型複合酸化物を例
示できる。
などの情報通信技術の発展と共に電子部品の小型化が急
速に進み、積層セラミックコンデンサの小型化の要求が
さらに強まり、誘電体セラミック材料の大容量化、すな
わち誘電率の向上と積層セラミックコンデンサにおいて
は更なる薄層化の必要性が生じてきている。
成する焼結体の結晶粒子径の微細化が要求され、それに
伴い、原料粉末の微細化が不可欠となっている。しか
も、コンデンサの誘電率を高めるために、原料粉末の結
晶構造は正方晶であることが強く望まれている。
比べて処理温度を低減することができ、また処理時間を
短縮できるという特徴を有しており、この方法を用いた
セラミック粉末の合成も試みられている。
1では、塩化バリウム・二水和物と酸化チタンからの水
熱合成の際に2.45GHzのマイクロ波を用い、Ba
TiO3の合成されている。
は、粉砕処理することなく粒子形状が揃った微細かつ高
純度のセラミック粉末が低温短時間のマイクロ波を用い
た仮焼により合成可能であることが開示されている。
献Chem.Mater.1997,9,3023-3031に記載の方法によれ
ば、水熱合成後のBaTiO3粉末は立方晶を呈してお
り、正方晶を得るためには更に850℃で熱処理が必要
となり、それでもなお正方晶の量が立方晶に比べて少な
く、これを用いて焼成すると焼結体の誘電率が低いとい
う問題があった。
は低温短時間で複合ペロブスカイト相、スピネル相、ガ
ーネット相が合成可能であるものの、合成されたペロブ
スカイト相は菱面体晶であり、これを用いて焼成すると
焼結体の誘電率が低いという問題があった。
かつ正方晶性が高い誘電体粉末及びその製造方法、並び
に積層化に適した高誘電率の焼結体及びそれを用いたコ
ンデンサを提供することを目的とする。
と、周期律表第2a族元素を含む炭酸塩粉末又は酸化物
粉末との混合粉末に5GHz以上の周波数のマイクロ波
を照射し加熱することにより、正方晶ペロブスカイト結
晶構造が得られ、しかも得られる粉末は微細な結晶から
構成され、さらにこの粉末を用いて焼成することによ
り、1μm以下の結晶粒子径からなり、高誘電率を有す
る焼結体が得られるという知見に基づくものである。
有し、結晶構造がペロブスカイトからなり、平均結晶粒
子径が1μm以下の誘電体粉末において、X線回折によ
るc軸の格子定数とa軸の格子定数から算出される結晶軸
の長さの比c/aが1.009以上であることを特徴と
するものである。
が、誘電率を高めるために好ましい。
チタニア粉末と、周期律表第2a族元素を含む炭酸塩粉
末又は酸化物粉末との混合粉末に、5GHz以上のマイ
クロ波を照射し、加熱することを特徴とするものであ
る。
となりより低温短時間での合成および微細結晶粒であり
かつ正方晶性が高い誘電体粉末が合成可能となる。
の平均粒子径をdA、周期律表第2a族元素を含む炭酸
塩粉末又は酸化物粉末の平均粒子径をdBとすると、dA
及びdBが1μm以下であり、かつdB/dAが1.5以
上であることが好ましい。これにより、反応の律速とな
るチタニアの原料粒径の方が細かいためマイクロ波の非
熱的効果が顕著になり、低温短時間で合成可能となり微
細結晶粒であり高い正方晶性を有しかつ比誘電率の高い
誘電体粉末を提供することができる。
照射による誘電体粉末の合成において、誘電体粉末の温
度が500〜1000℃で、かつ合成時間が30分以下
であることが好ましい。処理温度が500℃未満では正
方晶性の高い正方晶が生成せずに立方晶となり、未反応
のTiO2やBaCO3が残留しやすい。対して1000
℃以上の処理温度で正方晶性の高いBaTiO3を得る
ことができるが、結晶粒の粒成長が起こり、微細結晶粒
を得難い。また、処理時間が30分を超えると粒成長が
顕著になり微細結晶粒を得ることができない。
れ、チタンを含有し、ペロブスカイト結晶構造を主と
し、平均結晶粒子径が1μm以下、X線回折によるc軸
の格子定数とa軸の格子定数の比c/aが1.009以
上、誘電率が2000以上であることを特徴とするもの
で、これによりコンデンサの誘電体厚みが1μm以下と
することができ薄層化に寄与することができる。また正
方晶性が高いため微細結晶粒であるにも関わらず高い誘
電率を有しており、コンデンサの小型化又は大容量化を
図ることが可能となる。
と、内部電極とを交互に積層して設けられてなることを
特徴とする。これによって、誘電体層中の誘電体粒子が
1μm以下であるために誘電体厚みを1μm以下にする
ことができ、また誘電体粒子の正方晶性が高いため誘電
率も高く、高い静電容量を得ることができ、少ない積層
数で同じ容量が得られるため小型化でき、また、同一の
容積でも大容量化することが可能となる。
バリウム、チタン酸ストロンチウム等のチタンを含有
し、結晶構造がペロブスカイトからなり、平均結晶粒子
径が1μm以下であることが重要であり、特に0.8μ
m、さらには0.6μm以下であることが好ましい。粉
末の平均結晶粒子径が1μmを越えると、焼結体の平均
結晶粒子径が1μmを越えてしまい、特にコンデンサ等
の薄層で用いる場合に適さないためである。
意味するものではなく、凝集体を形成する個々の結晶か
らなる一次粒子を指すものであり、その平均結晶粒子径
の測定は、合成後十分解砕し、SEMにより凝集粒がな
いのを確認した後、再度超音波ホモジナイザーにより分
散し、粒度分布を測定し、測定結果のd50を平均結晶粒
子径とする。
の格子定数の比c/aが1.009以上であることが重
要であり、特に1.0095以上、さらには1.009
8以上であることが好ましい。これにより、粉末の正方
晶性が高いため、焼成したときに高誘電率が得られ、コ
ンデンサの薄層化、高容量化を実現できる。
数の比c/aは、正方晶性の指標となっており、cとa
とが同一である立方晶が少なくなり、cがaより大きい
正方晶が大きくなると、c/aが大きくなって正方晶性
の高い粉末となる。従って、粉末のc/aを1.009
以上にすることによって、この粉末を用いて作製した焼
結体の正方晶の割合を高くでき、その結果、高い誘電率
を得ることができる。
方晶の割合が小さく、得られる焼結体中の正方晶の割合
も小さく、その結果、誘電率も小さくなってしまい、特
にコンデンサには不適な組成となる。
期律表第2a族元素を含むことが好ましい。これによ
り、誘電体特性、特に誘電率を高めることができる。
下の粉末において、正方晶性を高めることによって、特
にコンデンサに最適の組成物として、大容量化、薄層化
及び小型化に大きな寄与が可能となる。
いて説明する。
元素を含む炭酸塩粉末又は酸化物粉末との混合粉末を準
備する。これらの平均結晶粒子径が1μm以下であるこ
とが、反応性を高める点で好ましい。そして、原料粒径
が1μm以下にすることにより、合成後の誘電体粉末の
平均結晶粒子径を1μm以下にすることが容易となる。
構造のどちらでも構わないが、平均結晶粒子径は、反応
性を考慮すると極力微細であることが望ましく、1μm
以下、特に0.7μm以下、さらには0.5μm以下、
より好適には0.3μm以下が好ましい。
粉末又は酸化物粉末としては、BaCO3、SrCO3、
BaO等を例示できる。その粒径は微細であることが望
ましく、1μm以下、特に0.7μm以下、さらには
0.5μm以下が好ましい。
としては、ゾル・ゲル法、水熱合成法、気相化学反応法
(CVD法)等を挙げることができる。
とのモル比で同量程度になるように調合することによ
り、未反応物の発生の極めて少ない良質の誘電体粉末を
作製することができる。例えば、TiO2のモル比とB
aCO3のモル比を1:1と同程度にするように調合す
る。
BaおよびTiサイトの一部を他の元素で置き換えるた
めに、他の元素を炭酸塩粉末又は酸化物粉末として加え
ておき、マイクロ波加熱による反応時に固溶させること
も可能である。また、他の反応系においても同様の置換
が可能である。
で混合及び/又は粉砕し、成形する。例えば、アクリル
系、ブチラール系、アルコール系等の有機結合剤、溶媒
等を添加し、ボールミル、振動ミル等により混合する。
得られた混合粉末又はスラリーを公知の成型方法により
所望の形状に成形する。具体例として、一軸プレス法、
ドクターブレード法を例示できる。
器内に配置し、5GHz以上のマイクロ波を照射し、加
熱することにより合成することが重要である。このマイ
クロ波は、マグネトロン、クライストロン又はジャイロ
トロン等の発振管より発振され、導波管を通して空洞共
振器内に導かれ、成形体に照射される。
5GHz以上のマイクロ波加熱により、低温短時間合
成、また微細結晶粒でも高い正方晶性を有する粉末が合
成可能であるためであるが、そのメカニズムについて詳
細は明らかでないが、マイクロ波照射により、熱的な物
質の移動に加え、粒子表面の拡散が促進され、チタニア
粒子とBaやSr等の周期律表第2a族元素を含む炭酸
塩粉末粒子又は酸化物粉末粒子の接触面での反応を促進
すると考えられ、特に、28GHz以上が好ましい。
周期律表第2a族元素を含む炭酸塩粉末又は酸化物粉末
の平均粒子径をdBとすると、dB/dAが1.5以上で
あることが好ましい。つまり、本発明の粉末を作製する
反応系においては、チタンの拡散が律速となり、しかも
その反応が固相反応であるため、チタンの粒径を特に小
さくして反応性を高めることが正方晶性を高めるために
好ましいのである。
大きくなり、粒子表面に作用されると考えられるマイク
ロ波が効果的に働き、マイクロ波の単純な熱的効果では
なく、非熱的効果と呼ばれる効果が発現する。この効果
によって拡散が促進されて低温かつ短時間合成が可能と
なり、またマイクロ波の結晶格子への作用により微細結
晶粒でありながら正方晶性の高い粉末を得ることができ
る。
の非熱的効果が顕著にならず、低温短時間合成は可能で
あるものの正方晶性の高い微細結晶粒を得ることができ
なくなる。
熱材にて周囲を囲むことで試料表面からの放熱を抑制で
き、効果的に加熱することができる。また、試料温度は
公知の測定方法、例えばタングステン−レニウム等の熱
電対や二色温度計等の非接触法で測定することができ
る。
00〜900℃の温度範囲において、30分以下、特に
20分以下の合成時間で製造することが好ましい。これ
によって、低温で合成反応を短時間で完了することがで
き、その結果、粉末の結晶粒子の粒成長がほとんど起こ
ることなく、また、原料粉末が残留することなく正方晶
性の高いBaTiO3を合成することが可能となる。
可能であるが、所望によりAr、N 2等をキャリアガス
とし、所望により酸素含有ガスを用いて、酸素分圧を制
御した雰囲気で行うことが好ましい。これにより、成形
体は、チタンを含有し、結晶構造がペロブスカイトから
なり、平均結晶粒子径が1μm以下、X線回折によるc
軸の格子定数とa軸の格子定数の比から算出される結晶
軸の長さの比c/aが1.009以上にすることができ
る。そして、この成形体を粉砕することにより、誘電体
粉末を得ることができる。
末は、平均結晶粒子径が1μm以下と微細でありながら
高い正方晶性を示すため、特にコンデンサ等の薄層を形
成するために最適である。
末を用いて作製されたものであり、チタンを含有するペ
ロブスカイト結晶構造を主として有しており、平均結晶
粒子径が1μm以下であることが重要であり、特に、
0.8μm以下、さらには0.6μm以下であることが
好ましい。これにより、コンデンサの積層厚みを1μm
以下とすることができ、薄層化、小型化、大容量化に寄
与することができる。
の格子定数の比c/aが1.009以上あることが重要
であり、特に1.0095以上、さらには1.0098
以上であることが好ましい。これにより、微細結晶粒で
ありながら正方晶性が高く誘電率の高い誘電体となる。
が重要であり、特に3000以上、さらには4000以
上であることが好ましい。これにより、コンデンサの薄
層化、小型化、大容量化に寄与することができる。
を有する結晶としては、例えばBaTiO3を主成分と
するチタン酸バリウム系誘電体磁器組成物、チタン酸ス
トロンチウム系誘電体磁器組成物等を挙げることができ
るが、これらの誘電体材料に、焼結助剤等としてY2O3
等の希土類元素やMgO、MnO等を誘電特性に影響の
少ない範囲で添加してもよい。
軸とa軸の長さの比c/aが1.009以上であり、誘
電体粉末からなる誘電体の誘電率が2000以上である
ことが重要である。この構成により、微細結晶粒であり
ながら高い正方晶性を有し、高誘電率を示すセラミック
スコンデンサを実現でき、薄層化、大容量化、小型化に
大きく寄与することができる。
体と、内部電極とが、交互に積層されてなることを特徴
とするもので、これにより、焼結体を1μm程度又はそ
れ以下に薄層化でき、また、同一の容積でも積層数が多
いため大容量化することが可能となる。
造のTiO2粉末に対して、第2原料としてBaCO3粉
末、SrCO3粉末を表1の組成で秤量した。そして、
この混合粉末100gに対して、分散媒としてIPA
(イソプロピルアルコール)を150cc、ZrO2ボー
ルを1500g加え、ボールミルにて20時間混合し
た。
型に充填し、一軸プレス法にて100MPaの成形圧
で、直径20mm、厚さ2mmの成形体を作製した。
炉により上記の成形体を加熱した。即ち、マイクロ波加
熱炉のマイクロ波源として、2.45GHz、出力2k
Wのマグネトロン、周波数6GHz、出力8kWのクラ
イストロン、周波数28GHz、出力10kWのジャイ
ロトロンのいずれかを、空洞共振器内のアルミナ断熱材
中に設置さらた成形体に照射し、加熱処理を行った。加
熱は20℃/分の速度で昇温し、表1に示す条件で熱処
理した。なお、雰囲気は大気中とした。
線回折により構成相の同定を行った。またこれらのX線
回折の(200)ピークと(002)ピークから算出される
面間隔d(200)とd(002)の関係(d(002)/d(200))1/2
から正方晶性を示す結晶軸長比c/aを算出した。な
お、立方晶のみの場合には、c/aを1とした。
EMにより凝集粒がないのを確認した後、再度超音波ホ
モジナイザーにより分散し、粒度分布を測定した。そし
て測定結果のd50を平均粒子径とした。
て、分散媒としてIPAを150cc、ZrO2ボール
を1500g加えボールミルにて20時間混合した。
型に充填し、一軸プレス法にて100MPaの成形圧
で、直径20mm、厚さ2mmの成形体を作製した。
還元性雰囲気で焼成し、焼結体を作製し、焼結体の破面
のSEMによる断面写真を用いてインターセプト法によ
り平均結晶粒子径を求めた。また、ブリッジ法により室
温で1KHz時の誘電率を測定した。結果を表1に示
す。
25〜28は、粒子径が1μm以下、格子定数の比c/
aが1.00912以上であり、この粉末を用いて作製
した焼結体は誘電率が2000以上であった。
と小さく、本発明の範囲外の試料No.8は、粒子径が
0.9μmであったものの、格子定数の比c/aが1.
00812と小さく、この粉末を用いて作製した焼結体
は誘電率が1200と小さいものであった。
よる熱処理を行った本発明の範囲外の試料No.19〜
24のうち、試料No.19〜23は格子定数の比c/
aが1.00721以下と小さく、この粉末を用いて作
製した焼結体は誘電率が2600以下と小さいものであ
った。また、試料No.24は格子定数の比c/aが
1.00929であったものの、平均結晶粒子径が1.
9μmと大きかった。
m以下の微細結晶粒子で、高い正方晶性(c/a)を示す
誘電体粉末を示し、焼成すると1μm以下の平均結晶粒
子径を有し、高誘電率を有する焼結体を実現できる。
Claims (7)
- 【請求項1】チタンを含有し、結晶構造がペロブスカイ
トからなり、平均結晶粒子径が1μm以下の誘電体粉末
において、X線回折によるc軸の格子定数とa軸の格子定
数の比c/aが1.009以上であることを特徴とする
誘電体粉末。 - 【請求項2】周期律表第2a族元素を含むことを特徴と
する請求項1記載の誘電体粉末。 - 【請求項3】チタニア粉末と、周期律表第2a族元素を
含む炭酸塩粉末又は酸化物粉末との混合粉末に、5GH
z以上のマイクロ波を照射し、加熱することを特徴とす
る誘電体粉末の製造方法。 - 【請求項4】前記混合粉末に用いるチタニア粉末の平均
粒子径をdA、周期律表第2a族元素を含む炭酸塩粉末
又は酸化物粉末の平均粒子径をdBとすると、dA及びd
Bが1μm以下、かつdB/dAが1.5以上であること
を特徴とする請求項3記載の誘電体粉末の製造方法。 - 【請求項5】前記5GHz以上のマイクロ波の照射によ
る誘電体粉末の合成において、誘電体粉末の温度が50
0〜1000℃で、かつ合成時間が30分以下であるこ
とを特徴とする請求項3又は4記載の誘電体粉末の製造
方法。 - 【請求項6】チタンを含有し、ペロブスカイト結晶構造
を主とし、平均結晶粒子径が1μm以下、X線回折によ
るc軸の格子定数とa軸の格子定数の比c/aが1.00
9以上、誘電率が2000以上であることを特徴とする
焼結体。 - 【請求項7】前記焼結体と、内部電極とを交互に積層し
て設けられてなることを特徴とするコンデンサ。
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